JPH08273557A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH08273557A
JPH08273557A JP6981095A JP6981095A JPH08273557A JP H08273557 A JPH08273557 A JP H08273557A JP 6981095 A JP6981095 A JP 6981095A JP 6981095 A JP6981095 A JP 6981095A JP H08273557 A JPH08273557 A JP H08273557A
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JP
Japan
Prior art keywords
degaussing coil
degaussing
ray tube
coil
cathode ray
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Pending
Application number
JP6981095A
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English (en)
Inventor
Takahiro Suzuki
孝洋 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏向ヨーク等からの漏洩磁界により陰極線管
の消磁コイルに誘導起電力が発生することによって誘起
される不要磁界を抑制する。 【構成】 消磁コイル2を備えた陰極線管において、消
磁コイル2を選択スイッチ9を介して電源6を含む電源
回路に接続すると共に、消磁コイル2の両端間に抵抗1
0を介して又は介さないで上記選択スイッチ9を接続し
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消磁コイルを備えた陰
極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管においては、地磁気等により管
体内の金属部材、即ち磁性体が着磁されると、電子ビー
ムの軌道を屈曲させ、ビームランディング等に悪影響を
引き起こす。これが為、図3及び図4に示すように、陰
極線管体1の外側に之を取り囲むように消磁コイル2を
配置し、この消磁コイル2に交番減衰する消磁電流を流
して消磁を行い、地磁気等の悪影響を防止している。消
磁コイル2は各種形状が採用されており、図示の例で
は、パネルからファンネルにかけて8の字状に巻装され
る。3は垂直、水平偏向コイルからなる偏向ヨークを示
す。
【0003】消磁コイル2は、通常、図5に示す電源回
路に接続されている。即ち、消磁コイル2は、交流50
〜60Hz程度の電源(即ち電灯線)4に正特性サーミ
スタ5を介して接続されると共に、電源4の両端間にバ
リスタ6が接続されて成る。消磁電流は、消磁コイル2
に流され、電源投入直後、温度上昇にともない正特性サ
ーミスタ5により減衰される。その後高抵抗となった正
特性サーミスタ5により、消磁コイル2が電源回路から
遮断される。バリスタ6は逆に温度上昇にともなって抵
抗が下がるので、電流はバリスタ6を流れることにな
る。
【0004】図6では、さらに消磁コイル2と正特性サ
ーミスタ5間にリレースイッチ7が介裝された構成であ
る。ここでは、電源を投入し消磁コイル2に消磁電流が
流れた後に、リレースイッチ7が働き、確実に消磁コイ
ル2を電源回路から遮断している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に消
磁コイル2は、周囲に位置する偏向ヨーク3及び偏向電
流駆動回路、特に、偏向ヨーク3の水平偏向コイル系か
ら漏洩する磁界に晒され、内部に誘導起電力が発生す
る。この誘導起電力は、水平偏向周波数と同じ数十KH
z程度の高周波であるため、消磁コイル2のインダクタ
ンスとコイルの巻き線間の浮遊容量に共振電流が流れ、
磁界を発生する。この誘起された磁界は陰極線管からの
不要電磁輻射の悪化、ビームランディングの悪化等を引
き起こす。
【0006】尚、消磁コイルをAl箔等でシールドする
ことによって誘導磁界の発生を防止することも考えられ
ている。
【0007】ディスプレイ用等の陰極線管においては、
偏向ヨーク3の水平偏向コイル系からの漏洩磁界を打ち
消すための所謂キャンセルコイルが更に付加されている
が、このキャンセルコイルからのキャンセル磁界を消磁
コイル2で拾うことで、上述と同じ様な問題が生じる。
【0008】本発明は、上述の点に鑑み、消磁コイルの
使用時以外において消磁コイルに誘導され発生する不要
磁界を防ぐことができる陰極線管を提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る陰極線管
は、消磁コイルの使用時以外は消磁コイルの両端を実効
的に短絡するように構成する。
【0010】
【作用】消磁コイルの使用時以外、即ち消磁コイルに消
磁電流を流した後、開放状態の消磁コイル両端を実効的
に短絡することにより、共振点がずれ、偏向ヨーク等か
らの漏洩電界により消磁コイルに誘起される共振電流を
防ぐことができる。従って、共振電流によって消磁コイ
ルに誘導発生する不要な磁界を防ぐことができる。
【0011】
【実施例】本発明は、消磁コイルを備えた陰極線管にお
いて、消磁コイルの使用時以外は消磁コイルの両端を実
効的に短絡するように構成する。
【0012】本発明は、消磁コイルを備えた陰極線管に
おいて、消磁コイルを選択スイッチを介して電源回路に
接続すると共に、消磁コイル両端間に抵抗を介して又は
介さないで上記選択スイッチを接続するように構成す
る。
【0013】本発明は、消磁コイルを備えた陰極線管に
おいて、消磁コイルに、消磁コイル両端が消磁電流に対
して開放とされ、消磁電流より高周波の誘導起電力に対
して短絡と見なせるようなコンデンサを並列に接続して
構成する。
【0014】以下、図面を参照して本発明による陰極線
管の実施例を説明する。
【0015】本例の陰極線管は、前述の図3及び図4に
示すように、陰極線管体1の外側に之を取り囲むように
消磁コイル2が配される。消磁コイル2は、各種形状が
適用でき、図示の例ではパネルからファンネルにかけて
8の字状に巻装される。尚、消磁コイル2が偏向ヨーク
3に近づくように配置される場合に本発明は特に有効で
ある。
【0016】本例においては、消磁コイルの使用後、即
ち消磁電流が流れた後、開放状態となっている消磁コイ
ルの両端を短絡、若しくは適当な抵抗を介して短絡して
ダンピングし、共振電流を防ぐようになす。
【0017】これが為に、例えば図1に示すように、消
磁コイル2を選択スイッチ、例えばリレースイッチ9を
介して、交流50〜60Hz程度の電源(即ち電灯線)
4、正特性サーミスタ5及びバリスタ6からなる電源回
路に接続すると共に、消磁コイル2の両端間に上記リレ
ースイッチ9を接続するようになす。
【0018】すなわち、消磁コイル2の一端をリレース
イッチ9の可動接点aに接続し、リレースイッチ9の第
1の固定接点b1 と消磁コイル2の他端を電源4に接続
する。第1の固定接点b1 と電源4間には正特性サーミ
スタ5を接続すると共に、電源4の両端間にバリスタ6
を接続する。一方、消磁コイル2の他端をリレースイッ
チ9の第2の固定接点b2 に接続する。第2の固定接点
2 と消磁コイル2の他端間には破線で示す適当な抵抗
素子10を接続してもよい。
【0019】図1の構成によれば、電源投入直後は、リ
レースイッチ9の可動接点aが第1の固定接点b1 に接
続されており、消磁電流が消磁コイル2に流れて地磁気
等によって着磁された陰極線管内の磁性体に対して消磁
が行われる。そして、この消磁電流が流れた後、発熱に
より高抵抗となった正特性サーミスタ5により消磁電流
が流れなくなることで自動的にリレースイッチ9の可動
接点aが第2の固定接点b2 側に切り替わり、消磁コイ
ル2への消磁電流が遮断されると同時に、消磁コイル2
の両端が抵抗10を介して又は介さないで短絡される。
尚、バリスタ6は逆に温度上昇にともなって抵抗が下が
るので、電流はバリスタ6を流れることになる。
【0020】偏向ヨーク3の水平偏向コイル系から漏洩
する磁界により消磁コイル2に誘導起電力が発生する
も、消磁コイル2の両端が短絡、或は抵抗10を介して
短絡されることによって、いわゆるダンピング回路が構
成され、共振点がずれることから共振電流を防ぐことが
できる。即ち、消磁コイル2の内部即ち各巻き線で発生
する共振電流を防ぐことができ、短絡により消磁コイル
2外部に流れる誘起電流は極めて小さいものとなる。従
って、消磁コイル2に誘起される不要な磁界を抑制する
ことができ、陰極線管からの不要電磁輻射の悪化、ビー
ムランディングの悪化等を回避することができる。
【0021】図2は、本発明の他の実施例を示す。本例
においては、消磁コイル2を正特性サーミスタ5を介し
て電源(即ち電灯線)4に接続し、電源4の両端間にバ
リスタ6を接続すると共に、消磁コイル2に並列に適当
なコンデンサ8を接続する。このコンデンサ8は、消磁
コイル2の両端を、数十Hzの低周波の消磁電流に対し
て開放となし、数十KHzの高周波の誘導起電力に対し
て単絡と見なせるような容量に設定されたコンデンサを
用いる。
【0022】かかる構成によれば、電源投入直後は消磁
電流が消磁コイル2に流れ、消磁動作が行われる。その
後、発熱により正特性サーミスタが高抵抗となることに
よって消磁電流が遮断される。そして、偏向ヨーク3の
水平偏向コイル系からの漏洩磁界を受けて消磁コイル2
内に高周波の誘導起電力が発生するも、コンデンサ8は
高周波に対して導通状態となることによって消磁コイル
2の両端は実効的に短絡され、上例と同時に共振電流を
防ぐことができる。従って、この場合も、上例と同様
に、消磁コイル2に誘起される不要な磁界を抑制するこ
とができ、不要電磁輻射の悪化、ビームランディングの
悪化等を回避することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、消磁コイルの使用時以
外は消磁コイルの両端を実効的に短絡することにより、
偏向ヨーク等からの漏洩磁界により消磁コイルに誘起さ
れる不要な磁界を抑制することができ、陰極線管からの
不要電磁輻射の悪化、ビームランディングの悪化等を回
避することができる。
【0024】本発明によれば、消磁コイルを選択スイッ
チを介して電源回路に接続すると共に、消磁コイル両端
間に抵抗を介して又は介さないで上記選択スイッチを接
続することにより、消磁コイル使用時以外は選択スイッ
チが切り替わり、消磁コイル両端が短絡される。これに
よって、偏向ヨーク等からの漏洩磁界により消磁コイル
に誘起される不要な磁界を抑制することができ、陰極線
管からの不要電磁輻射の悪化、ビームランディングの悪
化等を回避することができる。
【0025】本発明によれば、消磁コイルに、消磁コイ
ル両端が消磁電流に対して開放され、消磁電流より高周
波の誘導起電力に対して短絡と見なせるコンデンサを並
列接続することにより、消磁コイル使用時以外で偏向ヨ
ーク等からの漏洩磁界を受けたときには、消磁コイルに
高周波の誘導起電力が発生し、コンデンサが導通状態と
なることによって消磁コイル両端は短絡状態となる。こ
れによって、消磁コイルに誘起された不要な磁界を抑制
することができ、陰極線管からの不要電磁輻射の悪化、
ビームランディングの悪化等を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管の消磁コイル回路の一例
を示す構成図である。
【図2】本発明に係る陰極線管の消磁コイル回路の他の
例を示す構成図である。
【図3】消磁コイルを備えた陰極線管の側面図である。
【図4】消磁コイルを備えた陰極線管の背面図である。
【図5】従来例に係る陰極線管の消磁コイル回路の構成
図である。
【図6】他の従来例に係る陰極線管の消磁コイル回路の
構成図である。
【符号の説明】
1 陰極線管体 2 消磁コイル 3 偏向ヨーク 4 電源(電灯線) 5 正特性サーミスタ 6 バリスタ 8 コンデンサ 9 リレースイッチ 10 抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消磁コイルを備えた陰極線管において、 前記消磁コイルの使用時以外は前記消磁コイルの両端が
    実効的に短絡されることを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 消磁コイルを備えた陰極線管において、 前記消磁コイルが選択スイッチを介して電源回路に接続
    されると共に、該消磁コイル両端間に抵抗を介して又は
    介さないで前記選択スイッチが接続されて成ることを特
    徴とする陰極線管。
  3. 【請求項3】 消磁コイルを備えた陰極線管において、 前記消磁コイルに、消磁コイル両端が消磁電流に対して
    開放され、消磁電流より高周波の誘導起電力に対して短
    絡と見なしうるコンデンサを並列に接続して成ることを
    特徴とする陰極線管。
JP6981095A 1995-03-28 1995-03-28 陰極線管 Pending JPH08273557A (ja)

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JP6981095A JPH08273557A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 陰極線管

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JP6981095A JPH08273557A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 陰極線管

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Effective date: 20040330

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