JPH08273203A - 光ディスク及び光ディスクのヘッダー情報検出方法 - Google Patents
光ディスク及び光ディスクのヘッダー情報検出方法Info
- Publication number
- JPH08273203A JPH08273203A JP7073420A JP7342095A JPH08273203A JP H08273203 A JPH08273203 A JP H08273203A JP 7073420 A JP7073420 A JP 7073420A JP 7342095 A JP7342095 A JP 7342095A JP H08273203 A JPH08273203 A JP H08273203A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- land
- track
- header information
- optical disk
- Prior art date
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- Pending
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作製が容易で情報の読み誤りの少ない光ディ
スクを実現する。 【構成】 基板2のグルーブ部(案内溝)4には、プリ
ピット5が形成されており、突起の有無やその長さによ
ってヘッダー情報を表現している。ランド部3を挟んで
隣合う2つのグルーブ部4のプリピット5は、このラン
ド部3上を走査する再生用の光ビームのスポット内に同
時に入らないように配置されている。そして、この光磁
気ディスク1を再生するとき、グルーブ部4を再生対象
とする場合には、プリピット5からヘッダー情報を検出
する。また、ランド部3を再生対象とする場合には、こ
のランド部3に隣接するグルーブ部4のプリピット5か
らのクロストークに基づいてヘッダー情報を得る。
スクを実現する。 【構成】 基板2のグルーブ部(案内溝)4には、プリ
ピット5が形成されており、突起の有無やその長さによ
ってヘッダー情報を表現している。ランド部3を挟んで
隣合う2つのグルーブ部4のプリピット5は、このラン
ド部3上を走査する再生用の光ビームのスポット内に同
時に入らないように配置されている。そして、この光磁
気ディスク1を再生するとき、グルーブ部4を再生対象
とする場合には、プリピット5からヘッダー情報を検出
する。また、ランド部3を再生対象とする場合には、こ
のランド部3に隣接するグルーブ部4のプリピット5か
らのクロストークに基づいてヘッダー情報を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク等の光
ディスク及びそのヘッダー情報の検出方法に関するもの
である。
ディスク及びそのヘッダー情報の検出方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、高密度、大容量、高いアクセス速
度、並びに高い記録及び再生速度を含めた種々の要求を
満足する光学的記録再生方法、それに使用される記録装
置、再生装置及び記録媒体を開発しようとする努力が成
されている。広範囲な光学的記録再生方法の中で、光磁
気記録再生方法は、情報を記録した後、消去することが
でき、消去した後、再び新たな情報を記録することが繰
り返し可能であるというユニークな利点のために、最も
大きな魅力に満ちている。
度、並びに高い記録及び再生速度を含めた種々の要求を
満足する光学的記録再生方法、それに使用される記録装
置、再生装置及び記録媒体を開発しようとする努力が成
されている。広範囲な光学的記録再生方法の中で、光磁
気記録再生方法は、情報を記録した後、消去することが
でき、消去した後、再び新たな情報を記録することが繰
り返し可能であるというユニークな利点のために、最も
大きな魅力に満ちている。
【0003】ここで、光磁気ディスクの製造工程を図1
2を用いて簡単に説明する。図12において、20はプ
ラスチック等からなる基板、23は基板20の凸部とな
るランド部、24は凹部となる案内溝(又はグルーブ
部)である。まず、図12(a)に示すように、表面に
フォトレジスト21を塗布したガラス原盤22を準備
し、レーザー光を用いてレジスト21のグルーブ部24
に相当する部分をカッティングする。そして、図12
(b)のように現像を行った後に、レジスト21をマス
クとしてエッチングを行うことにより、図12(c)の
ような原盤22(マスター)が得られる。続いて、この
マスター22にニッケル電鋳を行うことにより、図12
(d)のようなニッケルスタンパ26が得られ、このス
タンパ26を用いて射出成形を行うことにより、図12
(e)のような案内溝付き基板20が得られる。最後
に、この基板20上に図示しない記録層を形成すること
により、光磁気ディスクの製造が完了する。
2を用いて簡単に説明する。図12において、20はプ
ラスチック等からなる基板、23は基板20の凸部とな
るランド部、24は凹部となる案内溝(又はグルーブ
部)である。まず、図12(a)に示すように、表面に
フォトレジスト21を塗布したガラス原盤22を準備
し、レーザー光を用いてレジスト21のグルーブ部24
に相当する部分をカッティングする。そして、図12
(b)のように現像を行った後に、レジスト21をマス
クとしてエッチングを行うことにより、図12(c)の
ような原盤22(マスター)が得られる。続いて、この
マスター22にニッケル電鋳を行うことにより、図12
(d)のようなニッケルスタンパ26が得られ、このス
タンパ26を用いて射出成形を行うことにより、図12
(e)のような案内溝付き基板20が得られる。最後
に、この基板20上に図示しない記録層を形成すること
により、光磁気ディスクの製造が完了する。
【0004】このような光磁気ディスクでは、各々のト
ラックがセクタと呼ばれる単位に区切られており、情報
の記録再生はセクタ単位で行われる。また、各セクタに
は、データを記録するデータ領域とは別に、そのセクタ
のディスク上における位置(アドレス)を示すヘッダー
情報を記録するためのヘッダー領域が存在する。正しい
同期をとって元信号を再現するための同期情報とディス
ク上における位置情報とを含むヘッダー情報は、通常、
製造工程で予め書き込まれるが、このヘッダー情報の記
録方法には、基板上にヘッダー情報を示す幾何学的な凸
凹(以下、プリピットと呼ぶ)を形成する方法(プリフ
ォーマット)が用いられている。プリピットは、図12
で説明したマスター22の作製時に案内溝と同時に形成
される。そして、再生時には、このヘッダー情報を回折
による光量変動の形で読み取ることができる。
ラックがセクタと呼ばれる単位に区切られており、情報
の記録再生はセクタ単位で行われる。また、各セクタに
は、データを記録するデータ領域とは別に、そのセクタ
のディスク上における位置(アドレス)を示すヘッダー
情報を記録するためのヘッダー領域が存在する。正しい
同期をとって元信号を再現するための同期情報とディス
ク上における位置情報とを含むヘッダー情報は、通常、
製造工程で予め書き込まれるが、このヘッダー情報の記
録方法には、基板上にヘッダー情報を示す幾何学的な凸
凹(以下、プリピットと呼ぶ)を形成する方法(プリフ
ォーマット)が用いられている。プリピットは、図12
で説明したマスター22の作製時に案内溝と同時に形成
される。そして、再生時には、このヘッダー情報を回折
による光量変動の形で読み取ることができる。
【0005】このような光磁気ディスクで、さらに容量
を増加させるために新しい方法が検討されている。例え
ば、波長の短いレーザービームを使用したり、トラック
ピッチを狭くするなどの方法が検討され、さらにランド
・グルーブ記録が検討されている。従来の光磁気ディス
クの記録はランド部あるいはグルーブ部の一方のみに行
われていたが、ランド・グルーブ記録はランド部とグル
ーブ部の両方を記録トラックとして用いることにより記
録密度を向上させる方法である。しかし、ランド・グル
ーブ記録では、両方を記録トラックとするためにランド
部とグルーブ部の各々で位置検出を行う必要があり、ラ
ンド部とグルーブ部の両方にプリピットを形成しなけれ
ばならない。
を増加させるために新しい方法が検討されている。例え
ば、波長の短いレーザービームを使用したり、トラック
ピッチを狭くするなどの方法が検討され、さらにランド
・グルーブ記録が検討されている。従来の光磁気ディス
クの記録はランド部あるいはグルーブ部の一方のみに行
われていたが、ランド・グルーブ記録はランド部とグル
ーブ部の両方を記録トラックとして用いることにより記
録密度を向上させる方法である。しかし、ランド・グル
ーブ記録では、両方を記録トラックとするためにランド
部とグルーブ部の各々で位置検出を行う必要があり、ラ
ンド部とグルーブ部の両方にプリピットを形成しなけれ
ばならない。
【0006】ランド・グルーブ記録用でない従来のディ
スクでは、ランド部及びグルーブ部の形成と、その一方
に設けるプリピットの形成とを同時に行うことができた
が、ランド・グルーブ記録用のディスクでは、これらを
同時に行うことはできない。よって、例えばいったんグ
ルーブ部を形成した後に、プリピットの形成を行うなど
の別工程を設ける必要があり、スタンパ作製時に非常に
手間がかかる。加えて、グルーブ部とランド部の幅が再
生用のレーザービームのスポット径に対して十分広い場
合には問題がないが、これらの幅がスポット径に対して
余裕がない場合にランド部とグルーブ部を記録トラック
として用いると、隣合ったランド部とグループ部に設け
られたプリピット間の信号クロストークが大きくなり、
ヘッダー情報の読み誤りが起きる。このクロストークを
小さくするには、プリピットの高さまで制御せねばなら
ず、スタンパの作製が更に困難になる。
スクでは、ランド部及びグルーブ部の形成と、その一方
に設けるプリピットの形成とを同時に行うことができた
が、ランド・グルーブ記録用のディスクでは、これらを
同時に行うことはできない。よって、例えばいったんグ
ルーブ部を形成した後に、プリピットの形成を行うなど
の別工程を設ける必要があり、スタンパ作製時に非常に
手間がかかる。加えて、グルーブ部とランド部の幅が再
生用のレーザービームのスポット径に対して十分広い場
合には問題がないが、これらの幅がスポット径に対して
余裕がない場合にランド部とグルーブ部を記録トラック
として用いると、隣合ったランド部とグループ部に設け
られたプリピット間の信号クロストークが大きくなり、
ヘッダー情報の読み誤りが起きる。このクロストークを
小さくするには、プリピットの高さまで制御せねばなら
ず、スタンパの作製が更に困難になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
光ディスクにおいてランド・グルーブ記録を行おうとす
ると、ランド部とグルーブ部の両方にプリピットを形成
しなければならないために、スタンパの作製が困難にな
るという問題点があった。また、ランド部とグルーブ部
の両方を記録トラックとして用いるために、隣合ったラ
ンド部とグループ部に設けられたプリピット間の信号ク
ロストークが大きくなってヘッダー情報の読み誤りが発
生し、ヘッダー情報のクロストークを小さくしようとす
ると、スタンパの作製が更に困難になるという問題点が
あった。本発明は、上記課題を解決するためになされた
もので、作製が容易で情報の読み誤りの少ない光ディス
クと、この光ディスクのヘッダー情報の検出方法を提供
することを目的とする。
光ディスクにおいてランド・グルーブ記録を行おうとす
ると、ランド部とグルーブ部の両方にプリピットを形成
しなければならないために、スタンパの作製が困難にな
るという問題点があった。また、ランド部とグルーブ部
の両方を記録トラックとして用いるために、隣合ったラ
ンド部とグループ部に設けられたプリピット間の信号ク
ロストークが大きくなってヘッダー情報の読み誤りが発
生し、ヘッダー情報のクロストークを小さくしようとす
ると、スタンパの作製が更に困難になるという問題点が
あった。本発明は、上記課題を解決するためになされた
もので、作製が容易で情報の読み誤りの少ない光ディス
クと、この光ディスクのヘッダー情報の検出方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスクは、
元信号を再現するための同期情報とディスク上における
位置情報とを含むヘッダー情報を表す凹凸パターンがラ
ンドあるいはグルーブの一方のみに設けられたものであ
る。また、ヘッダー情報を表す凹凸パターンがランドあ
るいはグルーブ上の記録層の一方のみに設けられたもの
である。また、凹凸パターンは、ランドあるいはグルー
ブの2種類のトラックのうち第1のトラックのみに設け
られ、再生用の光ビームが第2のトラック上を走査して
いるとき、この第2のトラックを挟んで隣合う2つの第
1のトラックの凹凸パターンがビームのスポット内に同
時に入らないように、ディスク周方向の位置をずらして
配置されたものである。
元信号を再現するための同期情報とディスク上における
位置情報とを含むヘッダー情報を表す凹凸パターンがラ
ンドあるいはグルーブの一方のみに設けられたものであ
る。また、ヘッダー情報を表す凹凸パターンがランドあ
るいはグルーブ上の記録層の一方のみに設けられたもの
である。また、凹凸パターンは、ランドあるいはグルー
ブの2種類のトラックのうち第1のトラックのみに設け
られ、再生用の光ビームが第2のトラック上を走査して
いるとき、この第2のトラックを挟んで隣合う2つの第
1のトラックの凹凸パターンがビームのスポット内に同
時に入らないように、ディスク周方向の位置をずらして
配置されたものである。
【0009】また、ヘッダー情報を表す凹凸パターン
が、ランドあるいはグルーブの2種類のトラックのうち
第1のトラックのみに設けられ、第2のトラックを挟ん
で隣合う2つの第1のトラックの凹凸パターンが、この
第2のトラック上を走査する再生用の光ビームのスポッ
ト内に同時に入らないように設けられた光ディスクから
ヘッダー情報を検出するとき、光ビームが第1のトラッ
ク上を走査する場合には、凹凸パターンから第1のトラ
ックのヘッダー情報を検出し、光ビームが第2のトラッ
ク上を走査する場合には、この第2のトラックに隣接す
る第1のトラックの凹凸パターンからのクロストークに
基づいて第2のトラックのヘッダー情報を得るようにし
たものである。
が、ランドあるいはグルーブの2種類のトラックのうち
第1のトラックのみに設けられ、第2のトラックを挟ん
で隣合う2つの第1のトラックの凹凸パターンが、この
第2のトラック上を走査する再生用の光ビームのスポッ
ト内に同時に入らないように設けられた光ディスクから
ヘッダー情報を検出するとき、光ビームが第1のトラッ
ク上を走査する場合には、凹凸パターンから第1のトラ
ックのヘッダー情報を検出し、光ビームが第2のトラッ
ク上を走査する場合には、この第2のトラックに隣接す
る第1のトラックの凹凸パターンからのクロストークに
基づいて第2のトラックのヘッダー情報を得るようにし
たものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、ヘッダー情報を表す凹凸パタ
ーンが案内溝付き基板のランドあるいはグルーブの一方
のみに設けられるので、ランドあるいはグルーブの形成
と凹凸パターンの形成とを同時にでき、スタンパの作製
が一回のカッティングで可能になる。また、ヘッダー情
報を表す凹凸パターンがランドあるいはグルーブ上の記
録層の一方のみに設けられるので、基板に凹凸パターン
を設ける必要がなくなる。
ーンが案内溝付き基板のランドあるいはグルーブの一方
のみに設けられるので、ランドあるいはグルーブの形成
と凹凸パターンの形成とを同時にでき、スタンパの作製
が一回のカッティングで可能になる。また、ヘッダー情
報を表す凹凸パターンがランドあるいはグルーブ上の記
録層の一方のみに設けられるので、基板に凹凸パターン
を設ける必要がなくなる。
【0011】また、凹凸パターンのない第2のトラック
を挟んで隣合う2つの第1のトラックの凹凸パターン
が、再生用の光ビームのスポット内に同時に入らないよ
うにディスク周方向の位置をずらして配置されているの
で、グルーブとランドの幅が狭い場合でも隣接トラック
(例えば再生対象のトラックがランドの場合は隣接した
グルーブ、グルーブの場合は隣接したランド)からのク
ロストークによるヘッダー情報の読み誤りが発生せず、
ヘッダー情報を正確に検出することができる。また、光
ディスクを再生するとき、第1のトラックを再生対象と
する場合には、凹凸パターンから第1のトラックのヘッ
ダー情報を検出し、第2のトラックを再生対象とする場
合には、この第2のトラックに隣接する第1のトラック
の凹凸パターンからのクロストークに基づいて第2のト
ラックのヘッダー情報を得ることにより、ランド及びグ
ルーブの両方のヘッダー情報を検出することができる。
を挟んで隣合う2つの第1のトラックの凹凸パターン
が、再生用の光ビームのスポット内に同時に入らないよ
うにディスク周方向の位置をずらして配置されているの
で、グルーブとランドの幅が狭い場合でも隣接トラック
(例えば再生対象のトラックがランドの場合は隣接した
グルーブ、グルーブの場合は隣接したランド)からのク
ロストークによるヘッダー情報の読み誤りが発生せず、
ヘッダー情報を正確に検出することができる。また、光
ディスクを再生するとき、第1のトラックを再生対象と
する場合には、凹凸パターンから第1のトラックのヘッ
ダー情報を検出し、第2のトラックを再生対象とする場
合には、この第2のトラックに隣接する第1のトラック
の凹凸パターンからのクロストークに基づいて第2のト
ラックのヘッダー情報を得ることにより、ランド及びグ
ルーブの両方のヘッダー情報を検出することができる。
【0012】
実施例1.図1(a)は本発明の1実施例を示す光磁気
ディスクの外観図、図1(b)はA−A線で切断した図
1(a)の光磁気ディスクの1部分Bを斜め上方から見
た拡大図である。1は光磁気ディスク、2はランド部3
とグルーブ部4を有する案内溝付き基板である。5はグ
ルーブ部4に形成された凹凸パターンである突起状のプ
リピットであり、突起の有無やその長さによってヘッダ
ー情報を表現している。なお、実際の光磁気ディスクで
は、基板2の上に記録膜と保護膜を形成するが、図1で
はプリピット5を見やすくするためにこれらを省いてい
る。
ディスクの外観図、図1(b)はA−A線で切断した図
1(a)の光磁気ディスクの1部分Bを斜め上方から見
た拡大図である。1は光磁気ディスク、2はランド部3
とグルーブ部4を有する案内溝付き基板である。5はグ
ルーブ部4に形成された凹凸パターンである突起状のプ
リピットであり、突起の有無やその長さによってヘッダ
ー情報を表現している。なお、実際の光磁気ディスクで
は、基板2の上に記録膜と保護膜を形成するが、図1で
はプリピット5を見やすくするためにこれらを省いてい
る。
【0013】次に、このような光磁気ディスク1の製造
方法を説明する。図2は光磁気ディスク1の製造方法を
説明するための工程断面図である。まず、図2(a)に
示すように、表面にフォトレジスト11を塗布した半径
70mmの合成石英原盤12を準備し、2つのレーザー
ビームを用いてレジスト11のカッティングを行う。
方法を説明する。図2は光磁気ディスク1の製造方法を
説明するための工程断面図である。まず、図2(a)に
示すように、表面にフォトレジスト11を塗布した半径
70mmの合成石英原盤12を準備し、2つのレーザー
ビームを用いてレジスト11のカッティングを行う。
【0014】レーザー装置には、波長457.9nmの
アルゴンガスレーザーを用い、2つのビームの間隔は
0.9μmである。そして、図2(b)のように、この
ビームの一方を連続照射してレジスト11のランド部3
に相当する部分13をカッティングする。同時に、E/
0変調器(Electro Optical Modulator )にヘッダー情
報記録用のパターン信号を加えて、もう一方のレーザー
ビームをE/O変調器で変調しながら照射することによ
り、レジスト11のプリピット5に相当する部分15を
カッティングする。
アルゴンガスレーザーを用い、2つのビームの間隔は
0.9μmである。そして、図2(b)のように、この
ビームの一方を連続照射してレジスト11のランド部3
に相当する部分13をカッティングする。同時に、E/
0変調器(Electro Optical Modulator )にヘッダー情
報記録用のパターン信号を加えて、もう一方のレーザー
ビームをE/O変調器で変調しながら照射することによ
り、レジスト11のプリピット5に相当する部分15を
カッティングする。
【0015】この部分15をカッティングするレーザー
ビームによってカッティングされずに残った部分14が
グルーブ部4に相当する所である。次に、図2(c)の
ように現像を行った後に、残ったレジスト11をマスク
としてドライエッチングを行い、レジスト11を除去す
ると、半径28mmから62mmまでの領域にランド部
3、グルーブ部4、プリピット5に相当する部分13〜
15が形成された石英製のスタンパ12が得られる(図
2(d))。本実施例では、部分13、15の深さが1
00nmとなるようにエッチングを行った。
ビームによってカッティングされずに残った部分14が
グルーブ部4に相当する所である。次に、図2(c)の
ように現像を行った後に、残ったレジスト11をマスク
としてドライエッチングを行い、レジスト11を除去す
ると、半径28mmから62mmまでの領域にランド部
3、グルーブ部4、プリピット5に相当する部分13〜
15が形成された石英製のスタンパ12が得られる(図
2(d))。本実施例では、部分13、15の深さが1
00nmとなるようにエッチングを行った。
【0016】続いて、このスタンパ12を用いて射出成
形を行うことにより、図2(e)のような半径65mm
の案内溝付き基板2が得られる。最後に、この基板2上
に図示しない磁気記録層及び保護膜をスパッタリングに
よって成膜することにより、光磁気ディスク1の製造が
完了する。
形を行うことにより、図2(e)のような半径65mm
の案内溝付き基板2が得られる。最後に、この基板2上
に図示しない磁気記録層及び保護膜をスパッタリングに
よって成膜することにより、光磁気ディスク1の製造が
完了する。
【0017】こうして作製した光磁気ディスク1は、ラ
ンド・グルーブ記録用のものであるが、図1(b)のよ
うにプリピット5はグルーブ部4のみに存在するため、
ランド部3のヘッダー情報を得るためには従来とは異な
る検出方法が必要となる。そこで、次に本発明のヘッダ
ー情報検出方法について説明する。
ンド・グルーブ記録用のものであるが、図1(b)のよ
うにプリピット5はグルーブ部4のみに存在するため、
ランド部3のヘッダー情報を得るためには従来とは異な
る検出方法が必要となる。そこで、次に本発明のヘッダ
ー情報検出方法について説明する。
【0018】図3は光磁気ディスク1の基板2を再生用
のレーザー光が入射する側(図1下側)から見たときの
拡大図である。4n は最内周のグルーブ部、3n はグル
ーブ部4n の外周側に隣接するランド部である。以下、
同様にランド部3n の外周側にグルーブ部4n+1 、4n+
2 、ランド部3n+1 、3n+2 が配置されている。そし
て、グルーブ部4n 〜4n+2 に設けられたプリピット5
n 〜5n+2 は、1つのランド部を挟んで隣合う2つのグ
ルーブ部の間でディスク周方向(図3では左右方向)の
位置が異なるように設けられている。
のレーザー光が入射する側(図1下側)から見たときの
拡大図である。4n は最内周のグルーブ部、3n はグル
ーブ部4n の外周側に隣接するランド部である。以下、
同様にランド部3n の外周側にグルーブ部4n+1 、4n+
2 、ランド部3n+1 、3n+2 が配置されている。そし
て、グルーブ部4n 〜4n+2 に設けられたプリピット5
n 〜5n+2 は、1つのランド部を挟んで隣合う2つのグ
ルーブ部の間でディスク周方向(図3では左右方向)の
位置が異なるように設けられている。
【0019】これは、図4に示すようにプリピットが周
方向に揃えられていると、ランド部3n を再生用のレー
ザービームで走査する際に2つのグルーブ部4n 、4n+
1 のプリピット5n 、5n+1 が両方とも再生用のレーザ
ービームのスポットPの中に入ってしまい、これらのク
ロストーク信号が類似しているために、ヘッダー情報を
正確に検出することが困難になってしまうからである。
方向に揃えられていると、ランド部3n を再生用のレー
ザービームで走査する際に2つのグルーブ部4n 、4n+
1 のプリピット5n 、5n+1 が両方とも再生用のレーザ
ービームのスポットPの中に入ってしまい、これらのク
ロストーク信号が類似しているために、ヘッダー情報を
正確に検出することが困難になってしまうからである。
【0020】そこで、図3のような配置にして、プリピ
ット5n 、5n+1 がビームスポットP内に同時に入らな
いようにする。これにより、ヘッダー情報を誤りなく検
出することができる。すなわち、ビームスポットがP0
の位置から左方向へ移動してP1の位置まで達すると、
クロストークによりプリピット5n の情報が検出され
る。次に、ビームスポットがP2の位置まで達したとき
にはプリピット5n+1 の情報が検出される。
ット5n 、5n+1 がビームスポットP内に同時に入らな
いようにする。これにより、ヘッダー情報を誤りなく検
出することができる。すなわち、ビームスポットがP0
の位置から左方向へ移動してP1の位置まで達すると、
クロストークによりプリピット5n の情報が検出され
る。次に、ビームスポットがP2の位置まで達したとき
にはプリピット5n+1 の情報が検出される。
【0021】このP2の位置まで移動すると、プリピッ
ト5n 、5n+1 の情報が順次検出されたことになり、さ
らに両方とも得られるのは、クロストークを検出してい
るときだけなので、ランド部を再生していると判断で
き、得られた2つのヘッダー情報内の位置情報によりデ
ィスク1における位置を特定することができる(つま
り、グルーブ部4n 、4n+1 の情報が検出されたことに
より、グルーブ部4n 、4n+1 に挟まれているランド部
3n を走査していると判断できる)。
ト5n 、5n+1 の情報が順次検出されたことになり、さ
らに両方とも得られるのは、クロストークを検出してい
るときだけなので、ランド部を再生していると判断で
き、得られた2つのヘッダー情報内の位置情報によりデ
ィスク1における位置を特定することができる(つま
り、グルーブ部4n 、4n+1 の情報が検出されたことに
より、グルーブ部4n 、4n+1 に挟まれているランド部
3n を走査していると判断できる)。
【0022】また、このような光磁気ディスク1におい
て、ランド3が最内周あるいは再外周に配置されている
場合、このランドをレーザービームが走査すると、クロ
ストークは隣接する1つのグルーブ部4からしか得られ
ない。しかし、直接プリピット5を走査することによっ
て得られた信号か、そのクロストークによって得られた
信号かは、その信号強度により判別できるので、このよ
うな場合でも位置を特定することができる(つまり、最
内周の外側に隣接するグルーブ部のクロストークが検出
された場合には最内周のランド、最外周の内側に隣接す
るグルーブ部のクロストークが検出された場合には最外
周のランドと特定できる)。
て、ランド3が最内周あるいは再外周に配置されている
場合、このランドをレーザービームが走査すると、クロ
ストークは隣接する1つのグルーブ部4からしか得られ
ない。しかし、直接プリピット5を走査することによっ
て得られた信号か、そのクロストークによって得られた
信号かは、その信号強度により判別できるので、このよ
うな場合でも位置を特定することができる(つまり、最
内周の外側に隣接するグルーブ部のクロストークが検出
された場合には最内周のランド、最外周の内側に隣接す
るグルーブ部のクロストークが検出された場合には最外
周のランドと特定できる)。
【0023】また、図5のようにプリピット5n 〜5n+
2 を配置しても、同様の効果を得ることができる。な
お、上記の位置特定は、ディスク半径方向(図1上下方
向)についてのみ説明したが、ヘッダー情報(プリピッ
ト5)は各セクタごとに設けられるものなので、ディス
ク円周方向に存在する各セクタにおいて成立し、各セク
タが特定できることは言うまでもない。
2 を配置しても、同様の効果を得ることができる。な
お、上記の位置特定は、ディスク半径方向(図1上下方
向)についてのみ説明したが、ヘッダー情報(プリピッ
ト5)は各セクタごとに設けられるものなので、ディス
ク円周方向に存在する各セクタにおいて成立し、各セク
タが特定できることは言うまでもない。
【0024】以上のように作製した光磁気ディスク1
を、光ヘッド内の2分割フォトダイオードの2つの受光
部の出力差を取り出して、ランド部とグルーブ部からの
反射回折光の干渉によってできる強度分布を検出するプ
ッシュプル法によってトラッキング制御する再生装置に
装着し、アドレスのシークテストを行ったところ指定さ
れた位置への移動動作が可能であることが確認された。
を、光ヘッド内の2分割フォトダイオードの2つの受光
部の出力差を取り出して、ランド部とグルーブ部からの
反射回折光の干渉によってできる強度分布を検出するプ
ッシュプル法によってトラッキング制御する再生装置に
装着し、アドレスのシークテストを行ったところ指定さ
れた位置への移動動作が可能であることが確認された。
【0025】実施例2.図6は本発明の他の実施例を示
す光磁気ディスクの1部分を図1(b)と同様に斜め上
方から見た拡大図であり、図1と同一の部分には同一の
符号を付してある。2aは案内溝付き基板、5aはグル
ーブ部4に形成された孔状のプリピットである。
す光磁気ディスクの1部分を図1(b)と同様に斜め上
方から見た拡大図であり、図1と同一の部分には同一の
符号を付してある。2aは案内溝付き基板、5aはグル
ーブ部4に形成された孔状のプリピットである。
【0026】本実施例では、ヘッダー領域においてグル
ーブ部4が不連続となり、隣接するランド部3と同じ高
さとなっている。そして、グルーブ部4が途切れたとこ
ろに孔として形成されたプリピット5aがあり、孔の有
無やその長さによってヘッダー情報を表現している。
ーブ部4が不連続となり、隣接するランド部3と同じ高
さとなっている。そして、グルーブ部4が途切れたとこ
ろに孔として形成されたプリピット5aがあり、孔の有
無やその長さによってヘッダー情報を表現している。
【0027】次に、このような光磁気ディスクの製造方
法を説明する。図7はこの光磁気ディスクの製造方法を
説明するための工程断面図であり、図2と同様の部分に
は同一の符号を付してある。まず、表面にフォトレジス
ト11を塗布した半径70mmのガラス原盤12aを準
備し、図2の例と同様のレーザービームを用いてレジス
ト11のカッティングを行う(図7(a))。ただし、
ここで用いるレーザービームは1つである。
法を説明する。図7はこの光磁気ディスクの製造方法を
説明するための工程断面図であり、図2と同様の部分に
は同一の符号を付してある。まず、表面にフォトレジス
ト11を塗布した半径70mmのガラス原盤12aを準
備し、図2の例と同様のレーザービームを用いてレジス
ト11のカッティングを行う(図7(a))。ただし、
ここで用いるレーザービームは1つである。
【0028】本実施例では、E/0変調器にヘッダー情
報記録用のパターン信号を加えてレーザービームをE/
O変調器で変調しながら照射することにより、レジスト
11のグルーブ部4に相当する部分14を幅0.9μm
でカッティングする。このとき、上記変調により、部分
14と同一のディスク円周上にありながらカッティング
されない部分(上記の不連続部分に相当する箇所)が発
生し、そして直径0.3μmのプリピット5aに相当す
る部分15がカッティングされる。また、レーザービー
ムが全く当たらずに残った部分13がランド部3に相当
する部分である。
報記録用のパターン信号を加えてレーザービームをE/
O変調器で変調しながら照射することにより、レジスト
11のグルーブ部4に相当する部分14を幅0.9μm
でカッティングする。このとき、上記変調により、部分
14と同一のディスク円周上にありながらカッティング
されない部分(上記の不連続部分に相当する箇所)が発
生し、そして直径0.3μmのプリピット5aに相当す
る部分15がカッティングされる。また、レーザービー
ムが全く当たらずに残った部分13がランド部3に相当
する部分である。
【0029】次に、図7(b)のように現像を行った後
に、残ったレジスト11をマスクとしてドライエッチン
グを行い、レジスト11を除去すると、半径28mmか
ら62mmまでの領域にランド部3、グルーブ部4、プ
リピット5aに相当する部分13〜15が形成された原
盤12a(マスター)が得られる(図7(c))。本実
施例では、部分14、15の深さが100nmとなるよ
うにエッチングを行った。
に、残ったレジスト11をマスクとしてドライエッチン
グを行い、レジスト11を除去すると、半径28mmか
ら62mmまでの領域にランド部3、グルーブ部4、プ
リピット5aに相当する部分13〜15が形成された原
盤12a(マスター)が得られる(図7(c))。本実
施例では、部分14、15の深さが100nmとなるよ
うにエッチングを行った。
【0030】続いて、このマスター12aにニッケル電
鋳を行うことにより、図7(d)のようなニッケルスタ
ンパ16が得られ、このスタンパ16を用いて射出成形
を行うことにより、図7(e)のような半径65mmの
案内溝付き基板2aが得られる。最後に、この基板2a
上に図示しない磁気記録層及び保護膜をスパッタリング
によって成膜することにより、光磁気ディスクの製造が
完了する。
鋳を行うことにより、図7(d)のようなニッケルスタ
ンパ16が得られ、このスタンパ16を用いて射出成形
を行うことにより、図7(e)のような半径65mmの
案内溝付き基板2aが得られる。最後に、この基板2a
上に図示しない磁気記録層及び保護膜をスパッタリング
によって成膜することにより、光磁気ディスクの製造が
完了する。
【0031】本実施例においても、プリピット5aを実
施例1のプリピット5のように配置することにより、実
施例1と全く同様の効果が得られる。これにより、以上
のように作製した光磁気ディスクを、プッシュプル法に
よってトラッキング制御する再生装置に装着し、アドレ
スのシークテストを行ったところ指定された位置への移
動動作が可能であることが確認できた。実施例1、2で
は、グルーブ部4にプリピット5、5aを設ける例につ
いて説明したが、ランド部3にプリピットを設けて同様
の効果を得ることもできる。
施例1のプリピット5のように配置することにより、実
施例1と全く同様の効果が得られる。これにより、以上
のように作製した光磁気ディスクを、プッシュプル法に
よってトラッキング制御する再生装置に装着し、アドレ
スのシークテストを行ったところ指定された位置への移
動動作が可能であることが確認できた。実施例1、2で
は、グルーブ部4にプリピット5、5aを設ける例につ
いて説明したが、ランド部3にプリピットを設けて同様
の効果を得ることもできる。
【0032】実施例3.図8は本発明の他の実施例を示
す光磁気ディスクの1部分を図1(b)と同様に斜め上
方から見た拡大図であり、2bは案内溝付き基板、5b
はランド部3に形成された孔状のプリピットである。プ
リピット5bは、孔の有無やその長さによってヘッダー
情報を表現している。
す光磁気ディスクの1部分を図1(b)と同様に斜め上
方から見た拡大図であり、2bは案内溝付き基板、5b
はランド部3に形成された孔状のプリピットである。プ
リピット5bは、孔の有無やその長さによってヘッダー
情報を表現している。
【0033】次に、このような光磁気ディスクの製造方
法を説明する。図9はこの光磁気ディスクの製造方法を
説明するための工程断面図である。まず、表面にフォト
レジストを塗布したガラス原盤12bを準備し、2つの
レーザービームを用いてレジストのカッティングを行
う。
法を説明する。図9はこの光磁気ディスクの製造方法を
説明するための工程断面図である。まず、表面にフォト
レジストを塗布したガラス原盤12bを準備し、2つの
レーザービームを用いてレジストのカッティングを行
う。
【0034】本実施例では、ビームの一方を連続照射し
てレジストのグルーブ部4に相当する部分14をカッテ
ィングする。同時に、もう一方のレーザービームをE/
O変調器で変調しながら照射することにより、レジスト
のプリピット5bに相当する部分15をカッティングす
る。部分15を形成するレーザービームによってカッテ
ィングされずに残った部分13がランド部3に相当する
部分である。次に、現像を行った後に、残ったレジスト
をマスクとしてエッチングを行い、レジストを除去する
と、図9(a)のようなマスター12bが得られる。
てレジストのグルーブ部4に相当する部分14をカッテ
ィングする。同時に、もう一方のレーザービームをE/
O変調器で変調しながら照射することにより、レジスト
のプリピット5bに相当する部分15をカッティングす
る。部分15を形成するレーザービームによってカッテ
ィングされずに残った部分13がランド部3に相当する
部分である。次に、現像を行った後に、残ったレジスト
をマスクとしてエッチングを行い、レジストを除去する
と、図9(a)のようなマスター12bが得られる。
【0035】この後は図7の例と同様で、マスター12
bからニッケルスタンパ16aが得られ、このスタンパ
16aから図9(b)のような案内溝付き基板2bが得
られる。最後に、この基板2b上に記録層及び保護膜を
成膜することにより、光磁気ディスクの製造が完了す
る。
bからニッケルスタンパ16aが得られ、このスタンパ
16aから図9(b)のような案内溝付き基板2bが得
られる。最後に、この基板2b上に記録層及び保護膜を
成膜することにより、光磁気ディスクの製造が完了す
る。
【0036】本実施例では、ランド部3にプリピット5
bを設けているが、実施例1のプリピット5の配置方法
をランド部3のプリピット5bに適用すると、実施例1
で説明したランド部とグルーブ部の関係を入れ換えるこ
とで上記ヘッダー情報の検出方法とその効果が全く同様
に成立する。
bを設けているが、実施例1のプリピット5の配置方法
をランド部3のプリピット5bに適用すると、実施例1
で説明したランド部とグルーブ部の関係を入れ換えるこ
とで上記ヘッダー情報の検出方法とその効果が全く同様
に成立する。
【0037】実施例4.図10は本発明の他の実施例を
示す光磁気ディスクの1部分を図1(b)と同様に斜め
上方から見た拡大図であり、2cは案内溝付き基板、5
cはランド部3に形成された突起状のプリピットであ
る。本実施例では、ヘッダー領域においてランド部3が
不連続となり、隣接するグルーブ部4と同じ高さとなっ
ている。そして、ランド部3が途切れたところに突起と
して形成されたプリピット5cがあり、突起の有無やそ
の長さによってヘッダー情報を表現している。
示す光磁気ディスクの1部分を図1(b)と同様に斜め
上方から見た拡大図であり、2cは案内溝付き基板、5
cはランド部3に形成された突起状のプリピットであ
る。本実施例では、ヘッダー領域においてランド部3が
不連続となり、隣接するグルーブ部4と同じ高さとなっ
ている。そして、ランド部3が途切れたところに突起と
して形成されたプリピット5cがあり、突起の有無やそ
の長さによってヘッダー情報を表現している。
【0038】次に、このような光磁気ディスクの製造方
法を説明する。図11はこの光磁気ディスクの製造方法
を説明するための工程断面図である。まず、表面にフォ
トレジストを塗布したガラス原盤12cを準備し、1つ
のレーザービームを用いてレジストのカッティングを行
う。
法を説明する。図11はこの光磁気ディスクの製造方法
を説明するための工程断面図である。まず、表面にフォ
トレジストを塗布したガラス原盤12cを準備し、1つ
のレーザービームを用いてレジストのカッティングを行
う。
【0039】本実施例では、レーザービームをE/O変
調器で変調しながら照射することにより、レジストのラ
ンド部3に相当する部分13をカッティングする。この
とき、上記変調により、部分13と同一のディスク円周
上にありながらカッティングされない部分(上記の不連
続部分に相当する箇所)が発生し、そしてプリピット5
cに相当する部分15がカッティングされる。また、レ
ーザービームが全く当たらずに残った部分14がグルー
ブ部4に相当する部分である。
調器で変調しながら照射することにより、レジストのラ
ンド部3に相当する部分13をカッティングする。この
とき、上記変調により、部分13と同一のディスク円周
上にありながらカッティングされない部分(上記の不連
続部分に相当する箇所)が発生し、そしてプリピット5
cに相当する部分15がカッティングされる。また、レ
ーザービームが全く当たらずに残った部分14がグルー
ブ部4に相当する部分である。
【0040】次に、現像を行った後に、残ったレジスト
をマスクとしてエッチングを行い、レジストを除去する
と、図11(a)のようなガラス原盤12cが得られ
る。このガラス原盤12cにニッケル電鋳を行うことに
より、図11(b)のようなマスター17が得られる。
続いて、このマスター17の上に図示しないニッケル酸
化膜等の剥離膜を形成した後に、ニッケル電鋳を行うこ
とにより、図11(c)のようなニッケルスタンパ16
bが得られる。
をマスクとしてエッチングを行い、レジストを除去する
と、図11(a)のようなガラス原盤12cが得られ
る。このガラス原盤12cにニッケル電鋳を行うことに
より、図11(b)のようなマスター17が得られる。
続いて、このマスター17の上に図示しないニッケル酸
化膜等の剥離膜を形成した後に、ニッケル電鋳を行うこ
とにより、図11(c)のようなニッケルスタンパ16
bが得られる。
【0041】そして、図7の例と同様に、スタンパ16
bから図11(d)のような基板2cが得られる。最後
に、この基板2c上に磁気記録層及び保護膜を成膜する
ことにより、光磁気ディスクの製造が完了する。本実施
例においても、実施例1のプリピット5の配置方法をラ
ンド部3のプリピット5cに適用することにより、実施
例1と全く同様の効果を得ることができる。
bから図11(d)のような基板2cが得られる。最後
に、この基板2c上に磁気記録層及び保護膜を成膜する
ことにより、光磁気ディスクの製造が完了する。本実施
例においても、実施例1のプリピット5の配置方法をラ
ンド部3のプリピット5cに適用することにより、実施
例1と全く同様の効果を得ることができる。
【0042】なお、実施例1〜4では、光磁気ディスク
について説明したが、案内溝付き基板のランド又はグル
ーブにプリピットを設ければよいので、例えば相変化記
録のような他の記録方法用の光ディスクであっても本発
明を適用することができる。また、プリピットのような
凹凸パターンをランドあるいはグルーブに設ければよい
ので、凹凸パターンを設けるのは案内溝付き基板の上に
形成された記録層であってもよく、記録層に穴(凹凸パ
ターン)を開けることによって情報を記録し、記録膜か
らの反射光量の変化を検出することによって再生を行う
追記型記録方式の光ディスクに適用することもできる。
について説明したが、案内溝付き基板のランド又はグル
ーブにプリピットを設ければよいので、例えば相変化記
録のような他の記録方法用の光ディスクであっても本発
明を適用することができる。また、プリピットのような
凹凸パターンをランドあるいはグルーブに設ければよい
ので、凹凸パターンを設けるのは案内溝付き基板の上に
形成された記録層であってもよく、記録層に穴(凹凸パ
ターン)を開けることによって情報を記録し、記録膜か
らの反射光量の変化を検出することによって再生を行う
追記型記録方式の光ディスクに適用することもできる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、ヘッダー情報を表す凹
凸パターンが案内溝付き基板のランドあるいはグルーブ
の一方のみに設けられるので、再生しているトラックが
ランドかあるいはグルーブであるかを容易に判別するこ
とができる。また、ランドあるいはグルーブの形成と凹
凸パターンの形成とを同時にでき、スタンパの作製が一
回のカッティングで可能となり、複雑な工程を必要とせ
ずに従来と同様の方法でディスクを作製することができ
る。また、ヘッダー情報を表す凹凸パターンがランドあ
るいはグルーブ上の記録層の一方のみに設けられるの
で、基板に凹凸パターンを設ける必要がなくなる。
凸パターンが案内溝付き基板のランドあるいはグルーブ
の一方のみに設けられるので、再生しているトラックが
ランドかあるいはグルーブであるかを容易に判別するこ
とができる。また、ランドあるいはグルーブの形成と凹
凸パターンの形成とを同時にでき、スタンパの作製が一
回のカッティングで可能となり、複雑な工程を必要とせ
ずに従来と同様の方法でディスクを作製することができ
る。また、ヘッダー情報を表す凹凸パターンがランドあ
るいはグルーブ上の記録層の一方のみに設けられるの
で、基板に凹凸パターンを設ける必要がなくなる。
【0044】また、凹凸パターンのない第2のトラック
を挟んで隣合う2つの第1のトラックの凹凸パターン
が、再生用の光ビームのスポット内に同時に入らないよ
うにディスク周方向の位置をずらして配置されているの
で、グルーブとランドの幅が狭い場合でも隣接トラック
(例えば再生対象のトラックがランドの場合は隣接した
グルーブ、グルーブの場合は隣接したランド)からのク
ロストークによるヘッダー情報の読み誤りが発生せず、
ヘッダー情報を正確に検出することができ、ランドとグ
ルーブを両方とも記録再生用トラックとして利用するこ
とができる。
を挟んで隣合う2つの第1のトラックの凹凸パターン
が、再生用の光ビームのスポット内に同時に入らないよ
うにディスク周方向の位置をずらして配置されているの
で、グルーブとランドの幅が狭い場合でも隣接トラック
(例えば再生対象のトラックがランドの場合は隣接した
グルーブ、グルーブの場合は隣接したランド)からのク
ロストークによるヘッダー情報の読み誤りが発生せず、
ヘッダー情報を正確に検出することができ、ランドとグ
ルーブを両方とも記録再生用トラックとして利用するこ
とができる。
【0045】また、第1のトラックを再生対象とする場
合には凹凸パターンからヘッダー情報を検出し、第2の
トラックを再生対象とする場合には、この第2のトラッ
クに隣接する第1のトラックの凹凸パターンからのクロ
ストークに基づいて第2のトラックのヘッダー情報を得
ることにより、ランド及びグルーブの両方のヘッダー情
報を検出することができ、ランドとグルーブを両方とも
記録再生用トラックとして利用することができる。
合には凹凸パターンからヘッダー情報を検出し、第2の
トラックを再生対象とする場合には、この第2のトラッ
クに隣接する第1のトラックの凹凸パターンからのクロ
ストークに基づいて第2のトラックのヘッダー情報を得
ることにより、ランド及びグルーブの両方のヘッダー情
報を検出することができ、ランドとグルーブを両方とも
記録再生用トラックとして利用することができる。
【図1】 本発明の1実施例を示す光磁気ディスクの外
観図及び光磁気ディスクの1部分を斜め上方から見た拡
大図である。
観図及び光磁気ディスクの1部分を斜め上方から見た拡
大図である。
【図2】 図1の光磁気ディスクの製造方法を説明する
ための工程断面図である。
ための工程断面図である。
【図3】 図1の光磁気ディスクにおける凹凸パターン
の配置を説明するために基板を再生用のレーザー光が入
射する側から見たときの拡大図である。
の配置を説明するために基板を再生用のレーザー光が入
射する側から見たときの拡大図である。
【図4】 凹凸パターンがディスク周方向にずれていな
い場合の動作を説明するための図である。
い場合の動作を説明するための図である。
【図5】 図1の光磁気ディスクにおける凹凸パターン
の他の配置例を示す図である。
の他の配置例を示す図である。
【図6】 本発明の他の実施例を示す光磁気ディスクの
1部分を斜め上方から見た拡大図である。
1部分を斜め上方から見た拡大図である。
【図7】 図6の光磁気ディスクの製造方法を説明する
ための工程断面図である。
ための工程断面図である。
【図8】 本発明の他の実施例を示す光磁気ディスクの
1部分を斜め上方から見た拡大図である。
1部分を斜め上方から見た拡大図である。
【図9】 図8の光磁気ディスクの製造方法を説明する
ための工程断面図である。
ための工程断面図である。
【図10】 本発明の他の実施例を示す光磁気ディスク
の1部分を斜め上方から見た拡大図である。
の1部分を斜め上方から見た拡大図である。
【図11】 図10の光磁気ディスクの製造方法を説明
するための工程断面図である。
するための工程断面図である。
【図12】 従来の光磁気ディスクの製造方法を説明す
るための工程断面図である。
るための工程断面図である。
1…光磁気ディスク、2、2a〜2c…案内溝付き基
板、3…ランド部、4…グルーブ部、5、5a〜5c…
プリピット。
板、3…ランド部、4…グルーブ部、5、5a〜5c…
プリピット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 11/10 581 9296−5D G11B 11/10 581D
Claims (4)
- 【請求項1】 凸部であるランドと案内溝であるグルー
ブを有する案内溝付き基板を用いた、ランドとグルーブ
の両方を記録再生用トラックとする光ディスクであっ
て、 この光ディスクは、元信号を再現するための同期情報と
ディスク上における位置情報とを含むヘッダー情報を表
す凹凸パターンがランドあるいはグルーブの一方のみに
設けられたものであることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項2】 凸部であるランドと案内溝であるグルー
ブを有する案内溝付き基板の上に記録層が形成された、
ランドとグルーブの両方を記録再生用トラックとする光
ディスクであって、 この光ディスクは、元信号を再現するための同期情報と
ディスク上における位置情報とを含むヘッダー情報を表
す凹凸パターンがランドあるいはグルーブ上の記録層の
一方のみに設けられたものであることを特徴とする光デ
ィスク。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の光ディスクにおい
て、 前記凹凸パターンは、ランドあるいはグルーブの2種類
のトラックのうち第1のトラックのみに設けられ、再生
用の光ビームが第2のトラック上を走査しているとき、
この第2のトラックを挟んで隣合う2つの第1のトラッ
クの凹凸パターンが前記ビームのスポット内に同時に入
らないように、ディスク周方向の位置をずらして配置さ
れたものであることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項4】 元信号を再現するための同期情報とディ
スク上における位置情報とを含むヘッダー情報を表す凹
凸パターンが、凸部であるランドあるいは凹部であるグ
ルーブの2種類のトラックのうち第1のトラックのみに
設けられ、第2のトラックを挟んで隣合う2つの第1の
トラックの凹凸パターンが、この第2のトラック上を走
査する再生用の光ビームのスポット内に同時に入らない
ように設けられた光ディスクからヘッダー情報を検出す
るための光ディスクのヘッダー情報検出方法であって、 前記光ビームが第1のトラック上を走査する場合には、
前記凹凸パターンから第1のトラックのヘッダー情報を
検出し、 前記光ビームが第2のトラック上を走査する場合には、
この第2のトラックに隣接する第1のトラックの凹凸パ
ターンからのクロストークに基づいて第2のトラックの
ヘッダー情報を得ることを特徴とする光ディスクのヘッ
ダー情報検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7073420A JPH08273203A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 光ディスク及び光ディスクのヘッダー情報検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7073420A JPH08273203A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 光ディスク及び光ディスクのヘッダー情報検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08273203A true JPH08273203A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13517716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7073420A Pending JPH08273203A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 光ディスク及び光ディスクのヘッダー情報検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08273203A (ja) |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP7073420A patent/JPH08273203A/ja active Pending
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