JPH09198715A - ディスク状光学記録媒体 - Google Patents

ディスク状光学記録媒体

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JPH09198715A
JPH09198715A JP8004159A JP415996A JPH09198715A JP H09198715 A JPH09198715 A JP H09198715A JP 8004159 A JP8004159 A JP 8004159A JP 415996 A JP415996 A JP 415996A JP H09198715 A JPH09198715 A JP H09198715A
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JP
Japan
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track
guide groove
height
area
recording medium
Prior art date
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JP8004159A
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Inventor
Yoshihito Fukushima
義仁 福島
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭トラックピッチでも、読み出し専用領域の
トラックと書き換え可能領域のトラックのどちらから
も、良好な情報信号が得られるようにする。 【解決手段】 コントロールトラック4と記録トラック
2に各々トラッキング制御用の案内溝4Aが形成された
ディスク状光学記録媒体1において、コントロールトラ
ック4の案内溝4Aの高さと記録トラック2の案内溝2
Aの高さが異なる。そして、コントロールトラック4に
ピット3により情報信号が書き込まれ、このコントロー
ルトラック4の案内溝4Aの高さの方が記録トラック2
の案内溝2Aの高さよりも高く形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラッキング制御
用の案内溝が形成されたディスク状光学記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、書き換え可能な光磁気ディスク等
のようなディスク状光学記録媒体においては、トラッキ
ング制御用の案内溝(「グルーブ」と呼ばれる場合があ
る。)が形成されたものが提案されている。
【0003】このような光磁気ディスクは、例えば、当
該光磁気ディスク固有の情報信号が書き込まれたコント
ロールトラックが径の内周側と外周側に形成されてお
り、内周側のコントロールトラックと外周側のコントロ
ールトラックに挟まれるように情報信号の書き換えが可
能な書き換え可能領域のトラックである記録トラックが
形成されている。そして、これらコントロールトラック
と記録トラックの両側に、各々トラッキング制御用の案
内溝が設けられている。
【0004】コントロールトラックは、光磁気ディスク
固有の情報信号が書き込まれる領域で、ディスク状光学
記録媒体の種類によっては、上述のように径の内周側と
外周側のいずれにも設けられている場合の他、ディスク
状光学記録媒体の種類によって内周側と外周側のいずれ
か一方のみに設けられることもあるが、内周側か外周側
のいずれかには必ず設けられている。そして、このよう
なコントロールトラックに書き込まれる情報信号は、凹
凸によって情報信号を示すエンボスピットとして、光磁
気ディスクの出荷前に予め書き込まれる。
【0005】一方、記録トラックは、ディスク状光学記
録媒体の種類によって、螺旋状にディスク内周から外周
まで1本、いわゆるスパイラル状に形成されたり、又、
同心円状に複数形成される。この記録トラックは、書き
換え可能な光磁気ディスクでは、ユーザーが書き込むM
O(Magnet Optical Recording)信号の領域となるもの
で、アドレス信号がエンボスピットで形成されているこ
ともあるが、上記コントロールトラックのようなエンボ
スピットに比べると、エンボスピットによる凹凸は、は
るかに少なくなっている。
【0006】このような光磁気ディスクでは、通常、プ
ッシュプル法や、差動プッシュプル法等によってトラッ
キング制御がなされる。すなわち、案内溝にレーザスポ
ットを照射し、反射回折された光をトラック中心に対し
て対称に配置された2又は4分割フォトダイオードによ
って検出し、その差信号をトラッキングエラー信号とし
て得て、このトラッキングエラー信号を用いて、光ピッ
クアップを追従させることにより、トラッキング制御が
行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のディ
スク状光学記録媒体において、トラッキング制御用の案
内溝は、記録トラックの案内溝とコントロールトラック
の案内溝が同じ幅でしかも同じ高さの同一の形状で形成
されている。
【0008】そして、プッシュプル法、差動プッシュプ
ル法等でトラッキングをとるディスク状光学記録媒体に
おいては、トラッキング制御用の案内溝による回折光強
度分布の変化でトラッキングエラー信号が得られるもの
であるから、これら案内溝の形状は、トラッキングエラ
ー信号に影響を与える。
【0009】また、MO信号は、案内溝と案内溝の間に
書き込まれるために、MO信号も案内溝の形状の影響を
受ける。そのため、今後、ディスク状光学記録媒体の高
密度記録化が進み、トラックピッチが狭くなると、案内
溝の形状が適切でないと、トラッキング信号とユーザー
が書き込むMO信号の両方のマージンが減少し、記録ト
ラックにおけるMO信号及びトラッキングエラー信号の
特性と、コントロールトラックにおけるトラッキングエ
ラー信号の特性の両方の特性を満足させることができな
くなる。
【0010】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
て提案されたものであり、高密度記録化による狭いトラ
ックピッチである場合でも、予め凹凸により情報信号を
示すピットが形成された読み出し専用領域のトラックか
らも、情報信号の書き換えが可能な書き換え可能領域の
トラックからも、良好な信号が得られるディスク状光学
記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、予め凹凸により情報信号を示すピット
が形成された読み出し専用領域のトラックと、情報信号
の書き換えが可能な書き換え可能領域のトラックに各々
トラッキング制御用の案内溝が形成されたディスク状光
学記録媒体において、読み出し専用領域のトラックの案
内溝の高さと書き換え可能領域のトラックの案内溝の高
さが異なることを特徴とする。
【0012】また、読み出し専用領域に形成されている
トラックが当該ディスク状光学記録媒体固有の情報信号
が書き込まれたコントロールトラックであることを特徴
とする。
【0013】また、読み出し専用領域のトラックの案内
溝の高さの方が書き換え可能領域のトラックの案内溝の
高さよりも高く形成されていることを特徴とする。
【0014】また、書き換え可能領域のトラックの案内
溝の高さをd1、読み出し専用領域のトラックの案内溝
の高さをd2、ディスク状光学記録媒体の基板の屈折率
をn、ディスク状光学記録媒体に対する入射光の波長を
λとするとき、0.15×λ/n<d1<0.24×λ
/nであり、かつ、0.21×λ/n<d2<0.30
×λ/nである関係にあることを特徴とする。
【0015】本発明のディスク状光学記録媒体では、読
み出し専用領域のトラックの案内溝の高さと書き換え可
能領域のトラックの案内溝の高さが異なるために、各ト
ラックに合わせた最適な案内溝を形成することができ
る。したがって、読み出し専用領域のトラックと書き換
え可能領域のどちらの領域からも、良好な情報信号が得
られる。
【0016】そして、読み出し専用領域のトラックの案
内溝の高さの方が書き換え可能領域のトラックの案内溝
の高さよりも高く形成されている場合には、コントロー
ルトラックのような予め凹凸により情報信号を示すピッ
トが形成された読み出し専用領域のトラックであって
も、プッシュプル法等でトラッキング制御する場合に、
高い回折光強度が得られる。
【0017】なお、案内溝についての凹部と凸部は、相
対的なものであって、例えば反射面側から見たときに案
内溝が凹部であっても、あるいは逆に、上記案内溝が凸
部であっても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスク状光
学記録媒体の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0019】(ディスク状光学記録媒体の構成)本実施
の形態のディスク状光学記録媒体は、書き換え可能な光
磁気ディスクに本発明を適用したものである。
【0020】この光磁気ディスク1は、図1乃至図3に
示すように、情報信号の書き換えが可能な書き換え可能
領域のトラックである記録トラック2が螺旋状にディス
ク内周から外周まで1本で形成されている、いわゆるス
パイラルディスクである。
【0021】この光磁気ディスク1では、グルーブと呼
ばれる案内溝2Aが記録トラック2の両側に形成されて
いる。そして、この案内溝2Aと案内溝2Aの中間部に
ランドと呼ばれる部分があり、このランドの部分にMO
信号が書き込まれて情報信号の記録が行われる。なお、
記録トラック2は、同心円状に複数形成されたものであ
っても良い。
【0022】ここで、書き換え可能な光磁気ディスクに
おいては、いわゆるパーシャル(Partial)RO
Mディスクのような、記録トラック2が、ピット列によ
り予め情報信号が書き込まれた読みだし専用のトラック
(ROMデータ領域)と情報信号を書き込むためのトラ
ック(MOデータ領域)からなるものがあるが、本発明
は、このようなパーシャルROMディスクにも適用する
ことができるものである。
【0023】一方、上記光磁気ディスク1は、この記録
トラック2を挟んだ光磁気ディスク1の内周側と外周側
には、当該光磁気ディスク1に関する情報信号がエンボ
スピット3により書き込まれた読み出し専用領域のトラ
ックであるコントロールトラック4が形成されている。
そして、このコントロールトラック4の両側にも案内溝
4Aが設けられている。なお、コントロールトラック4
はディスク状光学記録媒体の種類によって、ディスク状
光学記録媒体の内周側と外周側の一方のみに設けられて
いるものであっても良い。
【0024】そして特に、本実施の形態では、図2と図
3とを比較すると明らかなように、記録トラック2の案
内溝2Aの高さd1よりもコントロールトラック4の案
内溝4Aの高さd2の方を高く形成してなる。なお、図
2,図3中、光磁気記録再生に使用されるレーザ光は符
号R(上側)の方向から照射される。
【0025】これにより、これらの案内溝2A,4A
は、コントロールトラック4と記録トラック2とでは各
々の領域に応じた最適な案内溝2A,4Aとなる。これ
は、特に、高密度記録化のためトラックピッチが狭い光
磁気ディスク1に好適である。
【0026】なぜなら、トラックピッチが広いフォーマ
ットでは、トラッキングエラー信号、MO信号の両方に
充分なマージンがあるが、トラックピッチが狭い光磁気
ディスク1では、トラッキングエラー信号とMO信号の
両方に充分なマージンがとれないからである。ただし、
本発明はトラックピッチが広いフォーマットに適用して
も良いことは言うまでもない。
【0027】このように、凹凸により情報信号を示すエ
ンボスピット3が形成されたコントロールトラック4の
案内溝4Aの高さの方が記録トラック2の案内溝2Aの
高さよりも高く形成されていることにより、エンボスピ
ット3が形成されたコントロールトラック4であって
も、プッシュプル法等でトラッキング制御する場合、高
い回折光強度が得られる。
【0028】このような光磁気ディスク1は、両案内溝
2A,4Aの高さd1,d2を異ならせたことにより、
各トラック2,4に合わせた最適な案内溝となるととも
に、光磁気ディスク1を製造する上でも好適なものとな
る。
【0029】すなわち、光磁気ディスク1は、コントロ
ールトラック4ではエンボスピット3による情報信号だ
けで、MO信号を考える必要がない。そのため、コント
ロールトラック4では、トラッキングエラー信号の特性
だけを考慮して案内溝4Aの形状を決定すれば良い。
【0030】一方、記録トラック2では、通常、アドレ
ス信号用のエンボスピット以外にはエンボスピットが存
在しないものであると言えるので、もともとコントロー
ルトラック4に比べ、数段、トッラキングエラー信号の
特性が良い。そのため、トラッキングエラー信号の特性
を多少犠牲にしても、MO信号の特性の良い案内溝形状
にすれば良い。
【0031】そこで次に、以上のことを、案内溝2A及
び案内溝4Aの幅がいずれも400nmの光磁気ディス
ク1を用いて実験した結果に基づいて、具体的に明らか
にする。
【0032】ここで、光学ピックアップの光学系は、入
射光の偏向方向が案内溝2A及び案内溝4Aに対して平
行となるようにした。また、トラックピッチは、1.1
μmとした。これは、今後、光磁気ディスクの高密度記
録化が進み、将来、1.2μm以下の狭いトラックピッ
チになると予想されていることに基づく。さらに、検討
した条件では、波長λが680nmの赤色レーザを用い
た。また、光磁気ディスクの基板の屈折率nが、n=
1.58のポリカーボネートを使用した場合である。
【0033】従来、光磁気ディスクにおけるトラッキン
グ方法は、プッシュプル法が主流であるが、最近のMO
ドライブでは、プッシュプル信号を和信号で割り算した
信号であるDPP(Divided Push-Pull)信号を用いて
トラッキングを行うことが主流になりつつある。
【0034】そのため、エラー信号としては、DPP信
号(Divided Push-Pull)とCTS特性(Cross-track S
ignal)を考えることが重要である。このCTS特性
は、プッシュプル信号と組み合わせられて光学ピックア
ップの移動方向を知るために用いられているものであ
る。
【0035】これらDPP信号とコントロールトラック
4の案内溝との関係をエンボスピット3がない領域で調
べたものが、図4である。また、CTS特性と案内溝の
高さとの関係を調べたものを図5に示す。さらに、案内
溝の高さとMO信号との関係を調べたものを図6に示
す。
【0036】まず、図4から、DPP信号は、コントロ
ールトラック4の案内溝4Aがその高さが高くなるに従
って高くなり、110nm近傍で最大となるが、それ以
上に案内溝4Aが高くなり、上記110nmの値からは
ずれると減少することがわかる。
【0037】コントロールトラック4においては、予め
エンボスピット3が形成されており、その影響により、
DPP信号はさらに減少する傾向にある。そのために、
このコントロールトラック4の領域では、特に、高いD
PP信号が得られるようにしておく必要がある。その結
果、コントロールトラック4の案内溝4Aの高さは、少
なくとも90nm<d2<130nmの範囲にすること
が好ましい。
【0038】他方、MO信号は、図6に示すように、記
録トラック2の案内溝2Aの高さが低いほど特性が良
い。しかし、低すぎると、図5に示すように、CTS特
性が悪くなる。
【0039】そして、CTS特性は、0.2以上は必要
であるので、図5に示した結果から、案内溝4Aの高さ
d2は65nm以上が好ましい。また、C/Nの劣化を
考慮すると、図6に示した結果から、記録トラック2の
案内溝2Aの高さの上限は105nm以下にすることが
好ましい。その結果、記録トラック2の案内溝2Aの高
さは、65nm<d1<105nmの範囲にすることが
好ましい。
【0040】以上から、記録トラックの案内溝の高さd
1とコントロルトラック4の案内溝2Aの高さd2と
が、65nm<d1<105nmであり、かつ、90n
m<d2<130nmの関係にあることが好ましい。
【0041】本実施の形態では、コントロールトラック
4がエンボスピット3により情報信号が書き込まれ、こ
のコントロールトラック4の案内溝2Aの高さの方が記
録トラックの案内溝の高さよりも高く形成されている光
磁気ディスクを用いて説明したが、本発明は、予め凹凸
により情報信号を示すピットが形成された読み出し専用
領域のトラックと、情報信号の書き換えが可能な書き換
え可能領域のトラックに各々トラッキング制御用の案内
溝が形成されたディスク状光学記録媒体に広く適用され
るものである。
【0042】したがって、例えば、いわゆるパーシャル
(Partial)ROMディスクのように、記録トラ
ック2が、ピット列により予め情報信号が書き込まれた
読みだし専用のトラック(ROMデータ領域)と情報信
号を書き込むためのトラック(MOデータ領域)からな
るものがあるが、このようなディスク状光学記録媒体に
おいては、読み出し専用領域のトラックの案内溝の高さ
と書き換え可能領域のトラックの案内溝の高さが異なる
ようにすることにより、本発明を適用することができ
る。
【0043】そして、この場合にも、同様に、上述した
コントロールトラック4の案内溝4Aの高さと記録トラ
ック2の案内溝2Aの高さの設定条件が当てはまる。す
なわち、ROMデータ領域のトラックの案内溝の高さの
方がMOデータ領域のトラックの案内溝の高さよりも高
く形成されていることにより、このROMデータ領域の
トラックであっても、プッシュプル法等でトラッキング
制御する場合に、高い回折光強度が得られる。
【0044】さらに、このROMデータ領域のトラック
の案内溝の高さと、MOデータ領域のトラックの案内溝
の高さは、上述の条件と実験した結果がそのまま当ては
まるものである。
【0045】(光磁気ディスクの製造方法)以上のよう
に、記録トラックの案内溝の高さd1とコントロルトラ
ック4の案内溝2Aの高さd2とが、65nm<d1<
105nmであり、かつ、90nm<d2<130nm
の関係にあるとすることは、光磁気ディスク1を製造す
る上においても好適である。そこで次に、このような光
磁気ディスク1の製造方法について説明する。
【0046】案内溝2A,4Aや上記エンボスピット3
等は、スタンパと呼ばれるニッケルの金型を用いて形成
される。
【0047】スタンパの製作工程は、図7に示すよう
に、ガラス原盤11に例えばポジ型のフォトレジストを
塗布してレジスト12を形成する。
【0048】次に、図示しないカッティング装置のカッ
ティングビーム13によって、レジスト12を露光し、
その後、エッチングを施しレジスト12を現像する。
【0049】その後、表面にメッキ処理を施し、このメ
ッキ処理部分14を剥離・洗浄する。これにより、スタ
ンパ15が作製される。このスタンパ15を用いて光磁
気ディスク1が作製される。
【0050】ここで、上記案内溝2A,4Aの高さd
1,d2は、レジスト12の露光感度、カッティング時
のカッティングビーム13のパワー、現像時間等によっ
て決まる。そのために、上記案内溝2A,4Aの高さd
1,d2の制御は容易ではない。上記実験結果から、案
内溝2A,4Aの高さが90nmから105の範囲であ
ればコントロールトラック4と記録トラック2の両方に
おいてシステムを満足することが可能である。
【0051】しかし、通常、スタンパ15を作製する際
には、目標値に対して±15nm程度の誤差がでるた
め、定常的に上記の範囲に制御することは困難である。
【0052】他方、本実施の形態に係る光磁気ディスク
1では、案内溝の高さは、65nm<d1<105nm
であり、かつ、90nm<d2<130nmである。
【0053】そのため、本実施の形態に係る光磁気ディ
スク1を製造するに際しては、記録トラック2の案内溝
2Aの高さ目標値を、85nmに設定し、コントロール
トラック4の案内溝4Aの高さの目標値を、110nm
に設定しておけば、スタンパ15を作製するマスタリン
グ工程におけるカッティング時のマージンが充分にあ
り、目標値に対して±15nm程度の誤差がでたとして
も、各々の領域において、案内溝の高さが65nm<d
1<105nmであり、かつ、90nm<d2<130
nmの範囲内におさまることとなる。
【0054】したがって、記録トラックの案内溝の高さ
をd1、コントロールトラックの案内溝の高さをd2と
するとき、65nm<d1<105nmであり、かつ、
90nm<d2<130nmの関係にある場合は、光磁
気ディスク1を製造する上においても好ましいものであ
ることがわかる。
【0055】最後に、上記の値から、光磁気ディスクの
基板の屈折率をn(n=1.58)、光磁気ディスクに
対する入射光の波長をλ(λ=680)とすると、0.
15×λ/n<d1<0.24×λ/nと、0.21×
λ/n<d2<0.30×λ/nということが導かれ
る。
【0056】したがって、記録トラックの案内溝の高さ
d1とコントロルトラック4の案内溝2Aの高さd2
は、0.15×λ/n<d1<0.24×λ/nであ
り、かつ、0.21×λ/n<d2<0.30×λ/n
である関係にある場合が好ましいことになる。
【0057】
【発明の効果】本発明のディスク状光学記録媒体では、
読み出し専用領域のトラックの案内溝の高さと書き換え
可能領域のトラックの案内溝の高さが異ならせることに
より、読み出し専用領域のトラックにおいて高いレベル
のトラッキングエラー信号を得ることが可能となり、し
かも、書き換え可能領域のトラックにおいて高いレベル
のMO信号を得ることが可能となる。
【0058】すなわち、本発明によれば、コントロール
トラックのような読み出し専用領域のトラックにおける
トラッキングエラー信号と、書き換え可能領域のトラッ
クにおけるトラッキングエラー信号及びMO信号とのす
べての情報信号について、良好な特性が得られるディス
ク状光学記録媒体を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るディスク状光学記録媒体を
示す平面図である。
【図2】上記ディスク状光学記録媒体の記録トラックの
領域を拡大して示す斜視図である。
【図3】上記ディスク状光学記録媒体のコントロールト
ラックの領域を拡大して示す斜視図である。
【図4】DPP信号とコントロールトラックの案内溝の
高さとの関係を示す特性図である。
【図5】CTS特性と記録トラックの案内溝の高さとの
関係を示す特性図である。
【図6】C/N特性と記録トラックの案内溝の高さとの
関係を示す特性図である。
【図7】上記ディスク状光学記録媒体を作製するための
スタンパの製造工程を説明するための模式的な図であ
る。
【符号の説明】
1 ディスク状光学記録媒体(光磁気ディスク) 2 記録トラック(書き換え可能領域のトラック) 2A 記録トラックの案内溝 3 エンボスピット 4 コントロールトラック(読み出し専用領域のトラッ
ク) 4A コントロールトラックの案内溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め凹凸により情報信号を示すピットが
    形成された読み出し専用領域のトラックと、情報信号の
    書き換えが可能な書き換え可能領域のトラックに各々ト
    ラッキング制御用の案内溝が形成されたディスク状光学
    記録媒体において、 読み出し専用領域のトラックの案内溝の高さと書き換え
    可能領域のトラックの案内溝の高さが異なることを特徴
    とするディスク状光学記録媒体。
  2. 【請求項2】 読み出し専用領域に形成されているトラ
    ックが当該ディスク状光学記録媒体固有の情報信号が書
    き込まれたコントロールトラックであることを特徴とす
    る請求項1記載のディスク状光学記録媒体。
  3. 【請求項3】 読み出し専用領域のトラックの案内溝の
    高さの方が書き換え可能領域のトラックの案内溝の高さ
    よりも高く形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のディスク状光学記録媒体。
  4. 【請求項4】 書き換え可能領域のトラックの案内溝の
    高さをd1、読み出し専用領域のトラックの案内溝の高
    さをd2、ディスク状光学記録媒体の基板の屈折率を
    n、ディスク状光学記録媒体に対する入射光の波長をλ
    とするとき、0.15×λ/n<d1<0.24×λ/
    nであり、かつ、0.21×λ/n<d2<0.30×
    λ/nである関係にあることを特徴とする請求項3記載
    のディスク状光学記録媒体。
JP8004159A 1996-01-12 1996-01-12 ディスク状光学記録媒体 Withdrawn JPH09198715A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100497427B1 (ko) * 2000-01-14 2005-07-01 파이오니아 가부시키가이샤 기록용 광 디스크 및 그 디스크 상의 데이터 기록 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100497427B1 (ko) * 2000-01-14 2005-07-01 파이오니아 가부시키가이샤 기록용 광 디스크 및 그 디스크 상의 데이터 기록 방법

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