JPH056578A - 光記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
光記録媒体及びその製造方法Info
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- JPH056578A JPH056578A JP3281890A JP28189091A JPH056578A JP H056578 A JPH056578 A JP H056578A JP 3281890 A JP3281890 A JP 3281890A JP 28189091 A JP28189091 A JP 28189091A JP H056578 A JPH056578 A JP H056578A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- optical recording
- groove
- tracking
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プリピットの信号出力を向上させ、プリピッ
ト領域に於けるトラッキングエラー信号の振幅の低下を
防止し、ノイズの少ないAT信号が得られる光記録媒体
及びその製造方法を提供する。 【構成】 トラッキンググルーブ及び該トラッキンググ
ルーブで挟まれた記録トラックを有する光記録媒体に於
て、該記録トラックの幅が特定の領域に於て、他の領域
の記録トラックの幅よりも広いか、又は特定の領域に於
て該トラッキンググルーブの深さが他の領域のトラッキ
ンググルーブの深さよりも浅い光記録媒体及びその製造
方法。
ト領域に於けるトラッキングエラー信号の振幅の低下を
防止し、ノイズの少ないAT信号が得られる光記録媒体
及びその製造方法を提供する。 【構成】 トラッキンググルーブ及び該トラッキンググ
ルーブで挟まれた記録トラックを有する光記録媒体に於
て、該記録トラックの幅が特定の領域に於て、他の領域
の記録トラックの幅よりも広いか、又は特定の領域に於
て該トラッキンググルーブの深さが他の領域のトラッキ
ンググルーブの深さよりも浅い光記録媒体及びその製造
方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に再生可能なデ
ータが記録され得るトラックを有する光記録媒体に関
し、特にデータが記録され得るトラックを追跡、即ちト
ラッキングするためのトラッキングトラックを有する光
記録媒体及びその製造方法に関するものである。
ータが記録され得るトラックを有する光記録媒体に関
し、特にデータが記録され得るトラックを追跡、即ちト
ラッキングするためのトラッキングトラックを有する光
記録媒体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に光記録媒体、例えば光ディスクや
光磁気ディスク等は、記録・再生ビームがディスク上の
データ記録トラックを正確に追尾できる様に、記録トラ
ックと光学的に識別可能に形成されたトラッキングトラ
ックを有し、又該トラッキングトラックに挟まれたデー
タ記録トラック(以後、記録トラックと称す。)には、
記録トラックの位置情報を光ヘッドの制御システムに与
えるためのアドレスデータ等がプリピットとして予め形
成されている。
光磁気ディスク等は、記録・再生ビームがディスク上の
データ記録トラックを正確に追尾できる様に、記録トラ
ックと光学的に識別可能に形成されたトラッキングトラ
ックを有し、又該トラッキングトラックに挟まれたデー
タ記録トラック(以後、記録トラックと称す。)には、
記録トラックの位置情報を光ヘッドの制御システムに与
えるためのアドレスデータ等がプリピットとして予め形
成されている。
【0003】そして、このプリピットは、通常基板を通
過する様に該光記録媒体に照射される再生ビーム(トラ
ッキングビーム)に最大の変調を与える様に、λ/4n
(λ:再生ビームの波長、n:基板の屈折率)の奇数倍
の深さの凹部とされ、またトラッキングトラックとして
は基板に形成した溝(グルーブ)が一般的に用いられて
いる。
過する様に該光記録媒体に照射される再生ビーム(トラ
ッキングビーム)に最大の変調を与える様に、λ/4n
(λ:再生ビームの波長、n:基板の屈折率)の奇数倍
の深さの凹部とされ、またトラッキングトラックとして
は基板に形成した溝(グルーブ)が一般的に用いられて
いる。
【0004】そして、この様な光ディスクのトラッキン
グエラーの検出方法として、例えばシングルビームを用
いて、ディスク上で反射回折されたビーム光を、トラッ
ク中心に対して対象に配置された2分割フォトダイオー
ド上の2つの受光部での出力差として取出すことによ
り、トラッキングエラーを検出する、所謂プッシュプル
法や、記録トラックへのデータの記録、再生用の主ビー
ムの他に回折格子で分けられた±1次光を補助ビームと
して用い、補助ビームの反射光を受光する2つの受光部
の出力差をとることによりトラッキングエラーを検出す
るスリービーム法が知られている。
グエラーの検出方法として、例えばシングルビームを用
いて、ディスク上で反射回折されたビーム光を、トラッ
ク中心に対して対象に配置された2分割フォトダイオー
ド上の2つの受光部での出力差として取出すことによ
り、トラッキングエラーを検出する、所謂プッシュプル
法や、記録トラックへのデータの記録、再生用の主ビー
ムの他に回折格子で分けられた±1次光を補助ビームと
して用い、補助ビームの反射光を受光する2つの受光部
の出力差をとることによりトラッキングエラーを検出す
るスリービーム法が知られている。
【0005】ところで、この様な光記録媒体に於て、例
えば図15,16に示す様に、記録密度を高くするため
にプリピット長およびプリピット間隔をつめていくと、
読み取り光のスポット径が一定の場合、反射光量の振幅
W16(明暗差)は減少していきプリピットのS/Nが低
下する。この傾向は特にディスク状光記録媒体の内周部
の記録トラックに形成されたプリピットに顕著である。
えば図15,16に示す様に、記録密度を高くするため
にプリピット長およびプリピット間隔をつめていくと、
読み取り光のスポット径が一定の場合、反射光量の振幅
W16(明暗差)は減少していきプリピットのS/Nが低
下する。この傾向は特にディスク状光記録媒体の内周部
の記録トラックに形成されたプリピットに顕著である。
【0006】これはプリピットとプリピットの中間に読
み取り光のスポットが入った時に、前後のプリピットの
干渉を受け十分な反射光量が得られない為である。そこ
でプリピットのピットサイズを小さくして、その部分の
影響を減少させると、プリピット上に読み取り光のスポ
ットがある時には十分に暗くならない為、結局信号出力
は向上しない。つまり、ピット形状を変更しても、読み
取り光のスポットが一定の場合、アドレスデータの記録
密度を高くすると、ピット間隔がつまった部分で十分な
信号出力が得られないといった問題があった。
み取り光のスポットが入った時に、前後のプリピットの
干渉を受け十分な反射光量が得られない為である。そこ
でプリピットのピットサイズを小さくして、その部分の
影響を減少させると、プリピット上に読み取り光のスポ
ットがある時には十分に暗くならない為、結局信号出力
は向上しない。つまり、ピット形状を変更しても、読み
取り光のスポットが一定の場合、アドレスデータの記録
密度を高くすると、ピット間隔がつまった部分で十分な
信号出力が得られないといった問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたものであり、プリピット、特に間隔の詰ま
った部分に於けるプリピットの信号出力を向上させるこ
とのできる光記録媒体及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
鑑みなされたものであり、プリピット、特に間隔の詰ま
った部分に於けるプリピットの信号出力を向上させるこ
とのできる光記録媒体及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】又、本発明は、プリピットの信号出力を向
上させることができると共に、プリピット領域に於ける
トラッキングエラー信号の振幅の低下を防止することの
できる光記録媒体及びその製造方法を提供することを他
の目的とする。
上させることができると共に、プリピット領域に於ける
トラッキングエラー信号の振幅の低下を防止することの
できる光記録媒体及びその製造方法を提供することを他
の目的とする。
【0009】又本発明は、プリピット部の信号出力を向
上させることができ、光記録媒体の全面にわたって均一
なトラッキングエラー信号を与えると共に直流オフセッ
トに起因するプリピット領域でのAT信号に発生するパ
ルス状の信号のもれ込みを防止し、ノイズの少ないAT
信号が得られる光記録媒体を提供することを目的とする
ものである。
上させることができ、光記録媒体の全面にわたって均一
なトラッキングエラー信号を与えると共に直流オフセッ
トに起因するプリピット領域でのAT信号に発生するパ
ルス状の信号のもれ込みを防止し、ノイズの少ないAT
信号が得られる光記録媒体を提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の光記録媒
体は、トラッキングトラック及び該トラッキングトラッ
クで挟まれた記録トラックを有する光記録媒体に於て、
該記録トラックの幅が特定の領域に於て他の領域の記録
トラックの幅よりも広いことを特徴とするものである。
体は、トラッキングトラック及び該トラッキングトラッ
クで挟まれた記録トラックを有する光記録媒体に於て、
該記録トラックの幅が特定の領域に於て他の領域の記録
トラックの幅よりも広いことを特徴とするものである。
【0011】又、本発明の光記録媒体は、トラッキング
グルーブ及び該トラッキンググルーブで挟まれた記録ト
ラックを有する光記録媒体に於て、特定の領域のトラッ
キンググルーブの深さが他の領域のトラッキンググルー
ブの深さよりも浅いことを特徴とするものである。
グルーブ及び該トラッキンググルーブで挟まれた記録ト
ラックを有する光記録媒体に於て、特定の領域のトラッ
キンググルーブの深さが他の領域のトラッキンググルー
ブの深さよりも浅いことを特徴とするものである。
【0012】又、本発明の光記録媒体は、トラッキング
グルーブ及び該トラッキンググルーブで挟まれた記録ト
ラックを有する光記録媒体に於て、該記録トラックの幅
が特定の領域に於て他の領域の記録トラックの幅よりも
広く、且つ該特定の領域に於て該トラッキンググルーブ
の深さが他の領域のトラッキンググルーブの深さよりも
浅いことを特徴とするものである。
グルーブ及び該トラッキンググルーブで挟まれた記録ト
ラックを有する光記録媒体に於て、該記録トラックの幅
が特定の領域に於て他の領域の記録トラックの幅よりも
広く、且つ該特定の領域に於て該トラッキンググルーブ
の深さが他の領域のトラッキンググルーブの深さよりも
浅いことを特徴とするものである。
【0013】又、本発明の光記録媒体用基板は、表面に
トラッキンググルーブ及び該トラッキンググルーブで挟
まれた記録トラックを有する光記録媒体用基板に於て、
特定の領域の記録トラックの幅が他の領域の記録トラッ
クの幅よりも広いことを特徴とする。
トラッキンググルーブ及び該トラッキンググルーブで挟
まれた記録トラックを有する光記録媒体用基板に於て、
特定の領域の記録トラックの幅が他の領域の記録トラッ
クの幅よりも広いことを特徴とする。
【0014】又、本発明の光記録媒体用基板は、表面に
トラッキンググルーブ及び該トラッキンググルーブで挟
まれた記録トラックを有する光記録媒体用基板に於て、
特定の領域のトラッキンググルーブの深さが他の領域の
トラッキンググルーブの深さよりも浅いことを特徴とす
るものである。
トラッキンググルーブ及び該トラッキンググルーブで挟
まれた記録トラックを有する光記録媒体用基板に於て、
特定の領域のトラッキンググルーブの深さが他の領域の
トラッキンググルーブの深さよりも浅いことを特徴とす
るものである。
【0015】又、本発明の光記録媒体用基板は、表面に
トラッキンググルーブ及び該トラッキンググルーブで挟
まれた記録トラックを有する光記録媒体用基板に於て、
特定の領域の記録トラックの幅が、他の領域の記録トラ
ックの幅よりも広く、且つ該特定の領域に於て、該トラ
ッキンググルーブの深さが他の領域のトラッキンググル
ーブの深さよりも浅いことを特徴とするものである。
トラッキンググルーブ及び該トラッキンググルーブで挟
まれた記録トラックを有する光記録媒体用基板に於て、
特定の領域の記録トラックの幅が、他の領域の記録トラ
ックの幅よりも広く、且つ該特定の領域に於て、該トラ
ッキンググルーブの深さが他の領域のトラッキンググル
ーブの深さよりも浅いことを特徴とするものである。
【0016】更に、本発明のスタンパの製造方法は、表
面にトラッキンググルーブ及び該トラッキンググルーブ
で挟まれた記録トラックを有し、特定の領域のトラッキ
ンググルーブの深さが他の領域のトラッキンググルーブ
の深さよりも浅い光記録媒体用基板を成形する為のスタ
ンパの製造方法であって、 a)マスター用基板上にフォトレジスト層を形成する工
程 b)該レジスト層に、該トラッキンググルーブのパター
ンに対応して収束レーザ光を走査して露光する工程 C)露光後のレジスト層を現像してマスターを形成する
工程 d)マスターのレジスト層形成側の表面に導電化層を形
成した後該導電化層上に金属層を電着して、導電化層を
金属層と一体となし、次いで金属層をマスターから分離
する工程 の各工程を有し、該露光工程に於て、該特定領域のトラ
ッキンググルーブに対応するパターンを露光する収束レ
ーザ光のパワーを、他の領域のトラッキンググルーブに
対応するパターンを露光する収束レーザ光に比して低く
変調することを特徴とするものである。
面にトラッキンググルーブ及び該トラッキンググルーブ
で挟まれた記録トラックを有し、特定の領域のトラッキ
ンググルーブの深さが他の領域のトラッキンググルーブ
の深さよりも浅い光記録媒体用基板を成形する為のスタ
ンパの製造方法であって、 a)マスター用基板上にフォトレジスト層を形成する工
程 b)該レジスト層に、該トラッキンググルーブのパター
ンに対応して収束レーザ光を走査して露光する工程 C)露光後のレジスト層を現像してマスターを形成する
工程 d)マスターのレジスト層形成側の表面に導電化層を形
成した後該導電化層上に金属層を電着して、導電化層を
金属層と一体となし、次いで金属層をマスターから分離
する工程 の各工程を有し、該露光工程に於て、該特定領域のトラ
ッキンググルーブに対応するパターンを露光する収束レ
ーザ光のパワーを、他の領域のトラッキンググルーブに
対応するパターンを露光する収束レーザ光に比して低く
変調することを特徴とするものである。
【0017】更に、又本発明のスタンパの製造方法は、
表面にトラッキンググルーブ及び該トラッキンググルー
ブで挟まれた記録トラックを有し、特定の領域の記録ト
ラックの幅が他の領域の記録トラックの幅よりも広い光
記録媒体用基板を成形するためのスタンパの製造方法で
あって、 a)マスター用基板上にフォトレジスト層を形成する工
程 b)該レジスト層に、該トラッキンググルーブのパター
ンに対応して収束レーザ光を走査して露光する工程 C)露光後のレジスト層を現像してマスターを形成する
工程 d)マスターのレジスト層形成側の表面に導電化層を形
成した後、該導電化層上に金属層を電着して、導電化層
を金属層と一体となし、次いで金属層をマスターから分
離する工程 の各工程を有し、該露光工程に於て、該特定領域のトラ
ッキンググルーブに対応するパターンを露光する収束レ
ーザ光のスポット径を他の領域のトラッキンググルーブ
に対応するパターンを露光する収束レーザ光のスポット
径よりも小さくすることを、特徴とするものである。
表面にトラッキンググルーブ及び該トラッキンググルー
ブで挟まれた記録トラックを有し、特定の領域の記録ト
ラックの幅が他の領域の記録トラックの幅よりも広い光
記録媒体用基板を成形するためのスタンパの製造方法で
あって、 a)マスター用基板上にフォトレジスト層を形成する工
程 b)該レジスト層に、該トラッキンググルーブのパター
ンに対応して収束レーザ光を走査して露光する工程 C)露光後のレジスト層を現像してマスターを形成する
工程 d)マスターのレジスト層形成側の表面に導電化層を形
成した後、該導電化層上に金属層を電着して、導電化層
を金属層と一体となし、次いで金属層をマスターから分
離する工程 の各工程を有し、該露光工程に於て、該特定領域のトラ
ッキンググルーブに対応するパターンを露光する収束レ
ーザ光のスポット径を他の領域のトラッキンググルーブ
に対応するパターンを露光する収束レーザ光のスポット
径よりも小さくすることを、特徴とするものである。
【0018】次に、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図1は本発明に係る光記録媒体の一実施態様を示す
プリピット領域の拡大平面図であり、図2は該プリピッ
ト領域の信号出力(反射光量)を示すグラフである。
図1に於て、Iはデータ領域、IIはプリピット領域及
びIIIはプリピット領域中の最密ピット領域である。
1はトラッキングトラックであるグルーブで1´はプリ
ピット領域II内に形成されてなるグルーブであって、
更に3は記録トラック2に形成されてなるプリピットで
ある。
る。図1は本発明に係る光記録媒体の一実施態様を示す
プリピット領域の拡大平面図であり、図2は該プリピッ
ト領域の信号出力(反射光量)を示すグラフである。
図1に於て、Iはデータ領域、IIはプリピット領域及
びIIIはプリピット領域中の最密ピット領域である。
1はトラッキングトラックであるグルーブで1´はプリ
ピット領域II内に形成されてなるグルーブであって、
更に3は記録トラック2に形成されてなるプリピットで
ある。
【0019】そして、グルーブ1´の幅L3 はプリピッ
ト領域IIの記録トラック2´の幅L4 がデータ領域I
の記録トラック2の幅L2 よりも大きくなる様に設定さ
れる。但し、L4 <L5 (光スポット径)である。これ
によって記録トラックを照射する光スポット4内に於て
グルーブの占める面積が減少し、その為グルーブでの回
折反射光と0次回折光が干渉した場合にも反射光量の低
下を防止できる。その結果、図2に示すように、プリピ
ット領域、特に最密ピット領域IIIのプリピット間に
於ても反射光量を維持でき、十分な信号出力を得られる
ものである。
ト領域IIの記録トラック2´の幅L4 がデータ領域I
の記録トラック2の幅L2 よりも大きくなる様に設定さ
れる。但し、L4 <L5 (光スポット径)である。これ
によって記録トラックを照射する光スポット4内に於て
グルーブの占める面積が減少し、その為グルーブでの回
折反射光と0次回折光が干渉した場合にも反射光量の低
下を防止できる。その結果、図2に示すように、プリピ
ット領域、特に最密ピット領域IIIのプリピット間に
於ても反射光量を維持でき、十分な信号出力を得られる
ものである。
【0020】なお、本発明に於て、最密プリピット領域
とは、隣接するプリピットの間隔が光ビームのスポット
径以下にプリピットが形成されている領域をいう。
とは、隣接するプリピットの間隔が光ビームのスポット
径以下にプリピットが形成されている領域をいう。
【0021】そして、本発明に於て、記録トラック2´
の幅L4 と記録トラック2の幅L2との関係、即ちL2
/L4 はL4 がL5 を超えない範囲に於て0.7〜1.
0、特に0.7〜0.8とすることにより、プリピット
の信号出力、特に最密ピット領域のピット間に於ても反
射光量の低下を抑制できるため好ましい領域である。
の幅L4 と記録トラック2の幅L2との関係、即ちL2
/L4 はL4 がL5 を超えない範囲に於て0.7〜1.
0、特に0.7〜0.8とすることにより、プリピット
の信号出力、特に最密ピット領域のピット間に於ても反
射光量の低下を抑制できるため好ましい領域である。
【0022】なお、本発明に於て、光スポット径とは光
ビームの強度が中心強度の1/e2になる径をいう。
ビームの強度が中心強度の1/e2になる径をいう。
【0023】そして、本発明に於て、グルーブ1の深さ
としてはλ/4nより浅くλ/8nよりも深い値に設定
する。即ち、トラッキングトラックとしてグルーブを用
いる場合、グルーブの深さをλ/8n(n:基板の屈折
率、λ:記録及び/又は再生用光ビームの波長)とした
時に、トラッキングエラー信号は最大となることが知ら
れているが、図7に示す様にグルーブ深さを回折変調度
が最大となるλ/4nから浅くしていくと、トラックシ
ーク時に記録トラックとグルーブとの判別に用いるグル
ーブ横断信号変調度が低下するため、λ/8nよりも若
干深く設定することが好ましく、具体的にはλ/5n〜
λ/7n、特にλ/5n〜λ/6nに設定することが望
ましい。
としてはλ/4nより浅くλ/8nよりも深い値に設定
する。即ち、トラッキングトラックとしてグルーブを用
いる場合、グルーブの深さをλ/8n(n:基板の屈折
率、λ:記録及び/又は再生用光ビームの波長)とした
時に、トラッキングエラー信号は最大となることが知ら
れているが、図7に示す様にグルーブ深さを回折変調度
が最大となるλ/4nから浅くしていくと、トラックシ
ーク時に記録トラックとグルーブとの判別に用いるグル
ーブ横断信号変調度が低下するため、λ/8nよりも若
干深く設定することが好ましく、具体的にはλ/5n〜
λ/7n、特にλ/5n〜λ/6nに設定することが望
ましい。
【0024】また、上記本実施態様に於て、グルーブ1
´の幅L3 とグルーブ1の幅L1 との関係を下記式
(1)の関係、特に下記式(2)の関係とすることが好
ましい。
´の幅L3 とグルーブ1の幅L1 との関係を下記式
(1)の関係、特に下記式(2)の関係とすることが好
ましい。
【0025】
【数1】
0.60≦L3 /L1 ≦0.95 (1)
0.7≦L3 /L1 ≦0.95 (2)
【0026】即ち、プッシュプル法を用いたトラッキン
グに於て、ミクロシーク等の為に対物レンズを偏心させ
た場合、2D−PD上でも光スポットが変位してしまい
光スポットがトラック中心にあってもAT信号が0とな
らない直流オフセットが発生する。そして、その対策と
して、例えばオフセット量をAT信号から差し引くこと
で補正しているが、オフセット量のAT信号に対する割
合は、対物レンズの偏心量及び溝形状が一定の場合、A
T信号の振幅に比例する。一方、従来の光記録媒体に於
て、トラッキングにプッシュプル法を用いた場合、プリ
ピット領域ではプリピットで回折された反射光が記録ト
ラックの他の部分での反射光と干渉しあう為反射光量が
減少し、トラッキングエラー信号(AT信号)の振幅が
低下する傾向がある。
グに於て、ミクロシーク等の為に対物レンズを偏心させ
た場合、2D−PD上でも光スポットが変位してしまい
光スポットがトラック中心にあってもAT信号が0とな
らない直流オフセットが発生する。そして、その対策と
して、例えばオフセット量をAT信号から差し引くこと
で補正しているが、オフセット量のAT信号に対する割
合は、対物レンズの偏心量及び溝形状が一定の場合、A
T信号の振幅に比例する。一方、従来の光記録媒体に於
て、トラッキングにプッシュプル法を用いた場合、プリ
ピット領域ではプリピットで回折された反射光が記録ト
ラックの他の部分での反射光と干渉しあう為反射光量が
減少し、トラッキングエラー信号(AT信号)の振幅が
低下する傾向がある。
【0027】従って、プリピット領域ではデータ領域よ
りも、オフセット量が減少し、両領域でオフセット量に
差が生じてしまいデータ領域でのオフセット補正分がプ
リピット領域では逆にオフセットを生じさせてしまうと
いう問題がある。(以後、この現象を「もれ込み」とい
う。)しかし、プリピット領域のグルーブ1´の溝幅L
3 を上記の関係となる様に狭くした場合、データ領域I
に比べてプリピット領域IIでのAT信号の振幅に対す
るオフセット量の割合を増大させることができる為、上
記の様にプリピット領域でAT信号の振幅が低下しても
オフセット量としてはデータ領域とプリピット領域とで
殆んど差を無くすことができ、オフセットを確実に補正
できる。
りも、オフセット量が減少し、両領域でオフセット量に
差が生じてしまいデータ領域でのオフセット補正分がプ
リピット領域では逆にオフセットを生じさせてしまうと
いう問題がある。(以後、この現象を「もれ込み」とい
う。)しかし、プリピット領域のグルーブ1´の溝幅L
3 を上記の関係となる様に狭くした場合、データ領域I
に比べてプリピット領域IIでのAT信号の振幅に対す
るオフセット量の割合を増大させることができる為、上
記の様にプリピット領域でAT信号の振幅が低下しても
オフセット量としてはデータ領域とプリピット領域とで
殆んど差を無くすことができ、オフセットを確実に補正
できる。
【0028】これは、溝幅が狭くなるにつれて溝による
光ビームの回折効率が低下し、2D−PD上に於ける0
次回折光の1次回折光に対する割合が増加したため、A
T信号の振幅に対するオフセット量の割合が大きくなる
特性を有するためである。
光ビームの回折効率が低下し、2D−PD上に於ける0
次回折光の1次回折光に対する割合が増加したため、A
T信号の振幅に対するオフセット量の割合が大きくなる
特性を有するためである。
【0029】次に、図3、図4及び図5は本発明の光記
録媒体の第2の実施態様を示す平面図及びそのA−A´
線及びB−B´線での概略断面図であり、図3〜図5に
於て、1はデータ領域I内のグルーブで、1´はプリピ
ット領域II内のグルーブであり、3は記録トラック2
に形成されたプリピットである。
録媒体の第2の実施態様を示す平面図及びそのA−A´
線及びB−B´線での概略断面図であり、図3〜図5に
於て、1はデータ領域I内のグルーブで、1´はプリピ
ット領域II内のグルーブであり、3は記録トラック2
に形成されたプリピットである。
【0030】そして、本実施態様に於て、グルーブ1´
はその深さd2 が図4及び図5に示す様にデータ領域の
グルーブ1の深さd1 よりも浅く形成されているもので
ある。即ち、本実施態様によれば、プリピット領域II
に於てグルーブ1´による回折反射光と0次の回折光と
の干渉が弱められるため、反射光量の減少が抑えられる
ため、プリピット領域、例えば最密ピット領域IIIの
プリピット間に於ても図6に示す様に反射光量の振幅の
減少を抑え、プリピットの信号出力を確保できる。
はその深さd2 が図4及び図5に示す様にデータ領域の
グルーブ1の深さd1 よりも浅く形成されているもので
ある。即ち、本実施態様によれば、プリピット領域II
に於てグルーブ1´による回折反射光と0次の回折光と
の干渉が弱められるため、反射光量の減少が抑えられる
ため、プリピット領域、例えば最密ピット領域IIIの
プリピット間に於ても図6に示す様に反射光量の振幅の
減少を抑え、プリピットの信号出力を確保できる。
【0031】本実施態様に於て、グルーブ1の深さd1
としては、前記した様に例えばグルーブ1の幅が0.5
μm、トラックピッチ1.6μmのプリフォーマットを
有し、波長λ、スポット径1.5μmの光ビームで記録
・再生される光ディスクの場合、グルーブの深さをλ/
8n(n:基板の屈折率)でトラッキングエラー信号は
最大となることが知られているが、図7に示す様に、グ
ルーブ深さを変調度が最大となるλ/4nから浅くして
いくと、トラックシーク時に記録トラックとグルーブの
判別に用いるグルーブ横断信号変調度が低下する為、λ
/8nよりも若干深く設定することが好ましく、具体的
にはλ/5n〜λ/7n、特にλ/5n〜λ/6nに設
定される。
としては、前記した様に例えばグルーブ1の幅が0.5
μm、トラックピッチ1.6μmのプリフォーマットを
有し、波長λ、スポット径1.5μmの光ビームで記録
・再生される光ディスクの場合、グルーブの深さをλ/
8n(n:基板の屈折率)でトラッキングエラー信号は
最大となることが知られているが、図7に示す様に、グ
ルーブ深さを変調度が最大となるλ/4nから浅くして
いくと、トラックシーク時に記録トラックとグルーブの
判別に用いるグルーブ横断信号変調度が低下する為、λ
/8nよりも若干深く設定することが好ましく、具体的
にはλ/5n〜λ/7n、特にλ/5n〜λ/6nに設
定される。
【0032】そして、プリピット領域IIのグルーブ1
´の深さd2 としては、少なくともd1 より浅く形成す
ることが好ましく、λ/8n程度まで浅くした場合プリ
ピット領域、特に最密プリピット領域IIIに於ても、
プリピット間で十分な反射光量を得ることができ、又ト
ラッキングエラーも殆んど生じない。なお、上記グルー
ブ横断信号変調度とは図8に示すように、光スポットを
グルーブを横断する方向に走査したときに観測される反
射光量変化に於て、記録トラック部の反射光量をI
top 、グルーブに於ける反射光量をIbottom、そして鏡
面部に於ける反射光量をI0 としたときに、
´の深さd2 としては、少なくともd1 より浅く形成す
ることが好ましく、λ/8n程度まで浅くした場合プリ
ピット領域、特に最密プリピット領域IIIに於ても、
プリピット間で十分な反射光量を得ることができ、又ト
ラッキングエラーも殆んど生じない。なお、上記グルー
ブ横断信号変調度とは図8に示すように、光スポットを
グルーブを横断する方向に走査したときに観測される反
射光量変化に於て、記録トラック部の反射光量をI
top 、グルーブに於ける反射光量をIbottom、そして鏡
面部に於ける反射光量をI0 としたときに、
【0033】
【数2】
(Itop −Ibottom)/I0
で示される値である。
【0034】そして、また上記の実施態様に於て、d2
としてλ/6n〜λ/8nとした場合が特に好ましい。
即ち、プッシュプル法の場合、図9のI及びIIに示す
様に、データ領域とプリピット領域でグルーブの深さを
共にλ/8nより深い領域に設定した場合、記録トラッ
ク部ではプリピットで回折された反射光が他の部分での
反射光と干渉し合うため反射光量が減少し、一方グルー
ブ部もλ/8nより深い領域に設定していることから、
反射光量が低い為トラッキングエラー信号(AT信号)
の振幅が低下する傾向がある。
としてλ/6n〜λ/8nとした場合が特に好ましい。
即ち、プッシュプル法の場合、図9のI及びIIに示す
様に、データ領域とプリピット領域でグルーブの深さを
共にλ/8nより深い領域に設定した場合、記録トラッ
ク部ではプリピットで回折された反射光が他の部分での
反射光と干渉し合うため反射光量が減少し、一方グルー
ブ部もλ/8nより深い領域に設定していることから、
反射光量が低い為トラッキングエラー信号(AT信号)
の振幅が低下する傾向がある。
【0035】このことは、例えば特定の記録トラックへ
光ヘッドを移動させる場合、AT信号をカウントするこ
とで記録トラックを横断した数をカウントすることが一
般的であるが、このときプリピット領域だけAT信号が
小さい事はカウントミス等のエラーの原因となり易い。
しかし、図9のIIIに示すように、d2 の値を上記の
範囲とすることでグルーブでの反射光量が上昇し、プリ
ピット領域のAT信号の振幅の低下を防止でき、ディス
ク全面にわたって均一な振幅のAT信号を与える光ディ
スクを得ることができるものである。
光ヘッドを移動させる場合、AT信号をカウントするこ
とで記録トラックを横断した数をカウントすることが一
般的であるが、このときプリピット領域だけAT信号が
小さい事はカウントミス等のエラーの原因となり易い。
しかし、図9のIIIに示すように、d2 の値を上記の
範囲とすることでグルーブでの反射光量が上昇し、プリ
ピット領域のAT信号の振幅の低下を防止でき、ディス
ク全面にわたって均一な振幅のAT信号を与える光ディ
スクを得ることができるものである。
【0036】なお、このときプリピット領域での溝横断
信号変調度は低下するが、もともとプリピットの影響で
溝横断信号変調度はかなり小さくなっているためと、時
間が短い点から、通常はドライブ装置側で何らかの対策
をとってプリピット領域の溝横断信号は使わないように
しているので問題にならない。
信号変調度は低下するが、もともとプリピットの影響で
溝横断信号変調度はかなり小さくなっているためと、時
間が短い点から、通常はドライブ装置側で何らかの対策
をとってプリピット領域の溝横断信号は使わないように
しているので問題にならない。
【0037】又、グルーブ1´の深さd2 を上記の範囲
内に設定した場合、AT信号の振幅の低下を防止できる
と共にプリピットの深さを光ビームの回折効果を大きく
損なわない範囲で浅くすることがてきる。
内に設定した場合、AT信号の振幅の低下を防止できる
と共にプリピットの深さを光ビームの回折効果を大きく
損なわない範囲で浅くすることがてきる。
【0038】即ち、プリピット領域におけるAT信号の
振幅添加メカニズムは、次のように説明できる。プリピ
ットが、溝の周期に対してちょうど180度ずれた位置
にあるため、プリピットのみの回折によるプッシュプル
信号は、溝のみの回折によるAT信号に対しちょうど逆
位相になる。そのため、プリピットのみの回折によるプ
ッシュプル信号は、溝のみの回折によるAT信号を打ち
消す方向に働く。これにより、プリピット領域において
AT信号の振幅低下が生じるのである。プッシュプル信
号が最も良くでる深さはλ/8nであるから、λ/8n
までの範囲においてプリピット深さが浅くなればなるほ
ど、プリピットのみの回折によるプッシュプル信号は大
きくなり、AT信号の振幅は低下してしまう。したがっ
て、従来プリピット信号のコントラストを確保するだけ
でなく、AT信号振幅低下の点からもプリピット深さを
浅くすることはできなかった。
振幅添加メカニズムは、次のように説明できる。プリピ
ットが、溝の周期に対してちょうど180度ずれた位置
にあるため、プリピットのみの回折によるプッシュプル
信号は、溝のみの回折によるAT信号に対しちょうど逆
位相になる。そのため、プリピットのみの回折によるプ
ッシュプル信号は、溝のみの回折によるAT信号を打ち
消す方向に働く。これにより、プリピット領域において
AT信号の振幅低下が生じるのである。プッシュプル信
号が最も良くでる深さはλ/8nであるから、λ/8n
までの範囲においてプリピット深さが浅くなればなるほ
ど、プリピットのみの回折によるプッシュプル信号は大
きくなり、AT信号の振幅は低下してしまう。したがっ
て、従来プリピット信号のコントラストを確保するだけ
でなく、AT信号振幅低下の点からもプリピット深さを
浅くすることはできなかった。
【0039】ところが、本実施態様によれば、グルーブ
の浅溝化によってグルーブ部の反射光量が確保されてい
るため(図10参照)、プリピット信号だけでなくプリ
ピット領域のAT信号も向上させることができるため、
プリピット深さを例えば100〜200μm程度浅くす
ることが可能となった。プリピット深さが浅い場合、例
えば射出成形法等で成形する場合にスタンパーのプリピ
ット領域の形状をディスク基板に一層高精度に転写でき
る効果がある。
の浅溝化によってグルーブ部の反射光量が確保されてい
るため(図10参照)、プリピット信号だけでなくプリ
ピット領域のAT信号も向上させることができるため、
プリピット深さを例えば100〜200μm程度浅くす
ることが可能となった。プリピット深さが浅い場合、例
えば射出成形法等で成形する場合にスタンパーのプリピ
ット領域の形状をディスク基板に一層高精度に転写でき
る効果がある。
【0040】更に、上記の第2の実施態様に於て、d1
及びd2 の関係として、
及びd2 の関係として、
【0041】
【数3】
0.80≦d2 /d1 ≦0.95
となる様に正確に設定した場合、前述のプリピット領域
に於けるAT信号への「もれ込み」を防止でき、より高
品質なAT信号を得ることができる。
に於けるAT信号への「もれ込み」を防止でき、より高
品質なAT信号を得ることができる。
【0042】即ち、上記実施態様によれば、グルーブ深
さをλ/8nに向かって浅くすることでAT信号の振幅
を大きくできると共に、浅溝化よる回折効率の減少に伴
って2D−PD上での0次回折光の1次回折光に対する
割合が増加する為に、AT信号の振幅に対するオフセッ
ト量の割合は急激に増大する。
さをλ/8nに向かって浅くすることでAT信号の振幅
を大きくできると共に、浅溝化よる回折効率の減少に伴
って2D−PD上での0次回折光の1次回折光に対する
割合が増加する為に、AT信号の振幅に対するオフセッ
ト量の割合は急激に増大する。
【0043】そこで、前述したようなプリピット領域と
データ領域との間でのオフセット量の差は、プリピット
領域の溝深さをデータ領域の溝深さに対して上記設定の
様に浅くすることでほとんど無視できる程度に小さくで
きる。この時、すでに述べてきた様に、プリピット信号
も向上し、プリピット領域のAT信号の振幅も向上した
高品質な信号のでるディスクが得られるのである。
データ領域との間でのオフセット量の差は、プリピット
領域の溝深さをデータ領域の溝深さに対して上記設定の
様に浅くすることでほとんど無視できる程度に小さくで
きる。この時、すでに述べてきた様に、プリピット信号
も向上し、プリピット領域のAT信号の振幅も向上した
高品質な信号のでるディスクが得られるのである。
【0044】次に、本発明の光記録媒体の他の実施態様
について説明する。図11(a)は本発明の光記録媒体
の他の実施態様を表わす部分拡大図および同図(b)は
基板を図11(a)の形状に形成した時の信号出力を示
す。
について説明する。図11(a)は本発明の光記録媒体
の他の実施態様を表わす部分拡大図および同図(b)は
基板を図11(a)の形状に形成した時の信号出力を示
す。
【0045】同図11の光記録媒体は、プリピット領域
の最密ピット領域IIIのみグルーブを細くしたもので
あり、この場合も従来の光記録媒体に比べピット間隔の
つまった部分の信号出力が上昇する。
の最密ピット領域IIIのみグルーブを細くしたもので
あり、この場合も従来の光記録媒体に比べピット間隔の
つまった部分の信号出力が上昇する。
【0046】図12(a)は本発明の光記録媒体の更に
他の実施態様を示す拡大平面図であり、最密プリピット
領域IIIのピット間に対応する領域のみグルーブを細
く、記録トラックの幅を広く形成したものである。この
構成によっても図12(b)に示す様に、従来の光記録
媒体に比べ、ピット間隔のつまった部分の信号出力を上
昇させることができる。そして、図11及び図12に示
した実施態様に於て、プリピット領域のグルーブの細溝
化(記録トラックの幅を広く形成する)に代えて浅溝化
させても良く、又図3、図11及び図12の実施態様に
於て、グルーブをプリピット領域に於て細溝化及び浅溝
化の両方を行なってもよい。
他の実施態様を示す拡大平面図であり、最密プリピット
領域IIIのピット間に対応する領域のみグルーブを細
く、記録トラックの幅を広く形成したものである。この
構成によっても図12(b)に示す様に、従来の光記録
媒体に比べ、ピット間隔のつまった部分の信号出力を上
昇させることができる。そして、図11及び図12に示
した実施態様に於て、プリピット領域のグルーブの細溝
化(記録トラックの幅を広く形成する)に代えて浅溝化
させても良く、又図3、図11及び図12の実施態様に
於て、グルーブをプリピット領域に於て細溝化及び浅溝
化の両方を行なってもよい。
【0047】次に、かかる光記録媒体の製造方法につい
て説明する。即ち、フォトレジストをガラス盤に塗布し
たものをレーザ光によって露光し、現像してグルーブ1
及びプリピット3に対応するパターンを形成する通常の
原盤作成方法において、グルーブ1のパターン露光用の
レーザ光の出力をプリピット領域において低くすること
によって、図1や図3、図11及び図12に示す様なプ
リフォーマットに対応するパターンを有する原盤が形成
される。
て説明する。即ち、フォトレジストをガラス盤に塗布し
たものをレーザ光によって露光し、現像してグルーブ1
及びプリピット3に対応するパターンを形成する通常の
原盤作成方法において、グルーブ1のパターン露光用の
レーザ光の出力をプリピット領域において低くすること
によって、図1や図3、図11及び図12に示す様なプ
リフォーマットに対応するパターンを有する原盤が形成
される。
【0048】次いで、この原盤表面を導電化した後、電
鋳して金属膜を析出させ原盤を剥離することによって得
られるスタンパを用いて、インジェクション法、2P
法、注型成形法、コンプレッション法等の光記録媒体用
基板の周知の成形方法に従って成形することにより、本
発明の光記録媒体用基板を得ることができる。そして、
この基板上に、Tb−Fe−Co非晶質薄膜等の光磁気
記録層や有機系色素を含有する有機記録層を形成し、次
いで必要に応じて反射膜、保護基板や保護膜を形成して
光記録媒体を得られる。
鋳して金属膜を析出させ原盤を剥離することによって得
られるスタンパを用いて、インジェクション法、2P
法、注型成形法、コンプレッション法等の光記録媒体用
基板の周知の成形方法に従って成形することにより、本
発明の光記録媒体用基板を得ることができる。そして、
この基板上に、Tb−Fe−Co非晶質薄膜等の光磁気
記録層や有機系色素を含有する有機記録層を形成し、次
いで必要に応じて反射膜、保護基板や保護膜を形成して
光記録媒体を得られる。
【0049】又、上記スタンパの製造工程に於て、レジ
ストの露光時にビーム径をプリピット領域に於て小さく
することによって、トラッキンググルーブ幅がプリピッ
ト領域で狭い光記録媒体用基板を成形できるスタンパを
得ることができる。
ストの露光時にビーム径をプリピット領域に於て小さく
することによって、トラッキンググルーブ幅がプリピッ
ト領域で狭い光記録媒体用基板を成形できるスタンパを
得ることができる。
【0050】この方法としては、例えばテータ領域のト
ラッキンググルーブに対応するパターンの露光をフォト
レジストに行なう時には2つのビームを重ね合わせてレ
ジスト面上でのスポット径を大きくし、プリピット領域
のトラッキンググルーブに対応するパターンに於ては、
一方のビームをカットすることでスポット径を小さくし
て露光を行なうことによってかかるスタンパを得られる
ものである。
ラッキンググルーブに対応するパターンの露光をフォト
レジストに行なう時には2つのビームを重ね合わせてレ
ジスト面上でのスポット径を大きくし、プリピット領域
のトラッキンググルーブに対応するパターンに於ては、
一方のビームをカットすることでスポット径を小さくし
て露光を行なうことによってかかるスタンパを得られる
ものである。
【0051】又、本発明の光記録媒体の他の製造方法と
して、射出成形法を用いて光記録媒体用基板を成形する
際に、成形条件の調整によって転写率を低下させること
によっても製造することができる。
して、射出成形法を用いて光記録媒体用基板を成形する
際に、成形条件の調整によって転写率を低下させること
によっても製造することができる。
【0052】即ち、図13は射出成形時の転写の状態を
示すスタンパ6と樹脂5の断面説明図である。プリピッ
トパターン3はグルーブパターンより高いため、例えば
スタンパ温度を低くするなど成形条件を調整して転写率
を低下させた場合、例えば樹脂としてポリカーボネート
を用いた場合に、金属温度を90℃前後に設定すること
によって、成形された光記録媒体用基板のプリピット3
付近のグルーブは図14に示す様に細く、浅く形成する
ことができる。
示すスタンパ6と樹脂5の断面説明図である。プリピッ
トパターン3はグルーブパターンより高いため、例えば
スタンパ温度を低くするなど成形条件を調整して転写率
を低下させた場合、例えば樹脂としてポリカーボネート
を用いた場合に、金属温度を90℃前後に設定すること
によって、成形された光記録媒体用基板のプリピット3
付近のグルーブは図14に示す様に細く、浅く形成する
ことができる。
【0053】
【実施例】次に実施例を用いて本発明を更に詳細に説明
する。
する。
【0054】参考例1
本発明に於て、評価の基準となる従来の光磁気ディスク
を下記の方法で作製した。先ず、以下の様にしてスタン
パを作成した。直径250mm、厚さ10mmのガラス
盤上にフォトレジスト(商品名:AZ−1300SF;
ヘキストジャパン製)をスピンコート法で厚さ2000
Åに塗布した。
を下記の方法で作製した。先ず、以下の様にしてスタン
パを作成した。直径250mm、厚さ10mmのガラス
盤上にフォトレジスト(商品名:AZ−1300SF;
ヘキストジャパン製)をスピンコート法で厚さ2000
Åに塗布した。
【0055】次いで、このレジスト原盤の外径128m
m、内径58mmのドーナツ状の領域に、幅0.5μ
m、ピッチ1.6μm、深さ900Åでスパイラル状の
光ディスク用グルーブ及び該グルーブで挟まれたデータ
記録トラックに各々形成されてなる半径r=35mmに
おいて、グルーブに平行な方向の長さ0.9μm、深さ
1750Å、ピッチ1.6μmのピット群からなる最密
プリピット領域を有するパターンを、前記レジスト原盤
を900rpmで回転させてレーザカッティング機を用
いて露光した。但し、プリピット領域に相当するグルー
ブパターンのカッティングは半径35mmの位置に於て
露光用レーザのパワーを15mWとした。
m、内径58mmのドーナツ状の領域に、幅0.5μ
m、ピッチ1.6μm、深さ900Åでスパイラル状の
光ディスク用グルーブ及び該グルーブで挟まれたデータ
記録トラックに各々形成されてなる半径r=35mmに
おいて、グルーブに平行な方向の長さ0.9μm、深さ
1750Å、ピッチ1.6μmのピット群からなる最密
プリピット領域を有するパターンを、前記レジスト原盤
を900rpmで回転させてレーザカッティング機を用
いて露光した。但し、プリピット領域に相当するグルー
ブパターンのカッティングは半径35mmの位置に於て
露光用レーザのパワーを15mWとした。
【0056】次いで、現像処理した後、レジストパター
ン上に、スパッタリングによりNiを1000Åに成膜
した後、電鋳によってNiを更に300μmの厚さに析
出させ、次にNi膜をレジスト原盤から剥離してスタン
パを作成した。このスタンパを用いて射出成形法で、図
1に示すプリフォーマットを有する直径130mm、厚
さ1.2mmのポリカーボネート製光ディスク基板を作
製した。なお、成形時の射出成形装置の金型温度は95
℃とした。
ン上に、スパッタリングによりNiを1000Åに成膜
した後、電鋳によってNiを更に300μmの厚さに析
出させ、次にNi膜をレジスト原盤から剥離してスタン
パを作成した。このスタンパを用いて射出成形法で、図
1に示すプリフォーマットを有する直径130mm、厚
さ1.2mmのポリカーボネート製光ディスク基板を作
製した。なお、成形時の射出成形装置の金型温度は95
℃とした。
【0057】こうして得た光ディスク基板を電子顕微鏡
で観察したところ、記録トラックの幅はデータ領域、プ
リピット領域とも0.95μmで、トラッキンググルー
ブの深さ及び幅はデータ領域、プリピット領域とも90
0Å、0.65μmであった。次に、この光ディスク基
板のプリフォーマット転写側の表面にSiO2 の保護
膜、Tb−Fe−Co非晶質薄膜及びSiO2 の保護膜
を順次スパッタ法で成膜した後、ゴム系ホットメルト接
着剤(メルトロン3S42;ダイアボンド(株)製)を
塗布した後、直径130mm、厚さ1.2mmのポリカ
ーボネート製保護基板を貼り合わせて光磁気ディスクを
得た。
で観察したところ、記録トラックの幅はデータ領域、プ
リピット領域とも0.95μmで、トラッキンググルー
ブの深さ及び幅はデータ領域、プリピット領域とも90
0Å、0.65μmであった。次に、この光ディスク基
板のプリフォーマット転写側の表面にSiO2 の保護
膜、Tb−Fe−Co非晶質薄膜及びSiO2 の保護膜
を順次スパッタ法で成膜した後、ゴム系ホットメルト接
着剤(メルトロン3S42;ダイアボンド(株)製)を
塗布した後、直径130mm、厚さ1.2mmのポリカ
ーボネート製保護基板を貼り合わせて光磁気ディスクを
得た。
【0058】この光磁気ディスクを光磁気ディスクドラ
イブ(波長:830nm、L5 :1.5μm)に装着し
て、r=35mm付近の記録トラックのプリピットを再
生した。この時の最密プリピット領域に於けるプリピッ
ト信号のコントラスト、データ領域及び最密プリピット
領域のトラッキングエラー信号(AT信号)のコントラ
スト(溝横断信号変調度)及び最密プリピット領域に於
けるAT信号のコントラストに対するオフセット量を測
定した。
イブ(波長:830nm、L5 :1.5μm)に装着し
て、r=35mm付近の記録トラックのプリピットを再
生した。この時の最密プリピット領域に於けるプリピッ
ト信号のコントラスト、データ領域及び最密プリピット
領域のトラッキングエラー信号(AT信号)のコントラ
スト(溝横断信号変調度)及び最密プリピット領域に於
けるAT信号のコントラストに対するオフセット量を測
定した。
【0059】なお、プリピット信号のコントラストはデ
ィスクドライブのトラッキングサーボを正常に動作さ
せ、再生光スポットが正確に記録トラックをトレースし
つつ再生する信号をデジタルストレージオシロスコープ
(商品名RTD710;ソニーテクトロニクス(株)
製)で観測して得られる波形に於て、V1 をピットの無
い鏡面でのDC出力電圧、V2 を再生光スポットがピッ
トとピットの間にある時の最大出力電圧、V3 を再生光
スポットがピット上にある時の最小出力電圧としたと
き、
ィスクドライブのトラッキングサーボを正常に動作さ
せ、再生光スポットが正確に記録トラックをトレースし
つつ再生する信号をデジタルストレージオシロスコープ
(商品名RTD710;ソニーテクトロニクス(株)
製)で観測して得られる波形に於て、V1 をピットの無
い鏡面でのDC出力電圧、V2 を再生光スポットがピッ
トとピットの間にある時の最大出力電圧、V3 を再生光
スポットがピット上にある時の最小出力電圧としたと
き、
【0060】
【数4】(V2 −V3 )/V1
で示される値である。
【0061】以上の結果を表−1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】実施例1
先ず以下の様にしてスタンパを作成した。直径250m
m、厚さ10mmのガラス盤上にフォトレジスト(商品
名:AZ−1300SF;ヘキストジャパン製)をスピ
ンコート法で厚さ2000Åに塗布した。
m、厚さ10mmのガラス盤上にフォトレジスト(商品
名:AZ−1300SF;ヘキストジャパン製)をスピ
ンコート法で厚さ2000Åに塗布した。
【0064】次いで、このレジスト原盤の外径128m
m、内径58mmのドーナツ状の領域に、幅0.5μ
m、ピッチ1.6μm、深さ900Åでスパイラル状の
光ディスク用グルーブ及び該グルーブで挟まれたデータ
記録トラックに各々形成されてなる半径r=35mmに
おいて、グルーブに平行な方向の長さ0.9μm、深さ
1750Å、ピッチ1.6μmのピット群からなる最密
プリピット領域を有するパターンを、前記レジスト原盤
を900rpmで回転させてレーザカッティング機を用
いて露光した。但し、プリピット領域に相当するグルー
ブパターンのカッティングは半径35mmで露光用レー
ザのパワーを15mWから13.5mWに切替えて行な
った。
m、内径58mmのドーナツ状の領域に、幅0.5μ
m、ピッチ1.6μm、深さ900Åでスパイラル状の
光ディスク用グルーブ及び該グルーブで挟まれたデータ
記録トラックに各々形成されてなる半径r=35mmに
おいて、グルーブに平行な方向の長さ0.9μm、深さ
1750Å、ピッチ1.6μmのピット群からなる最密
プリピット領域を有するパターンを、前記レジスト原盤
を900rpmで回転させてレーザカッティング機を用
いて露光した。但し、プリピット領域に相当するグルー
ブパターンのカッティングは半径35mmで露光用レー
ザのパワーを15mWから13.5mWに切替えて行な
った。
【0065】次いで、現像処理した後、レジストパター
ン上に、スパッタリングによりNiを1000Åに成膜
した後、電鋳によってNiを更に300μmの厚さに析
出させ、次にNi膜をレジスト原盤から剥離してスタン
パを作成した。このスタンパを用いて、射出成形法で図
1に示すプリフォーマットを有する直径130mm、厚
さ1.2mmのポリカーボネート製光ディスク基板を製
作した。なお、成形時の射出成形装置の金型温度は95
℃とした。又、この基板のデータ領域のトラッキンググ
ルーブの深さd1 は900Å、プリピット領域のトラッ
キンググルーブの深さd2 は765Åであった。
ン上に、スパッタリングによりNiを1000Åに成膜
した後、電鋳によってNiを更に300μmの厚さに析
出させ、次にNi膜をレジスト原盤から剥離してスタン
パを作成した。このスタンパを用いて、射出成形法で図
1に示すプリフォーマットを有する直径130mm、厚
さ1.2mmのポリカーボネート製光ディスク基板を製
作した。なお、成形時の射出成形装置の金型温度は95
℃とした。又、この基板のデータ領域のトラッキンググ
ルーブの深さd1 は900Å、プリピット領域のトラッ
キンググルーブの深さd2 は765Åであった。
【0066】次に、この光ディスク基板のプリフォーマ
ット転写側の表面にSiO2 の保護膜、Tb−Fe−C
o非晶質薄膜及びSiO2 の保護膜を順次スパッタ法で
成膜した後、ゴム系ホットメルト接着剤(メルトロン3
S42;ダイアボンド(株)製)を塗布した後、直径1
30mm、厚さ1.2mmのポリカーボネート製保護基
板を貼り合わせて光磁気ディスクを得た。
ット転写側の表面にSiO2 の保護膜、Tb−Fe−C
o非晶質薄膜及びSiO2 の保護膜を順次スパッタ法で
成膜した後、ゴム系ホットメルト接着剤(メルトロン3
S42;ダイアボンド(株)製)を塗布した後、直径1
30mm、厚さ1.2mmのポリカーボネート製保護基
板を貼り合わせて光磁気ディスクを得た。
【0067】この光磁気ディスクを光磁気ディスクドラ
イブ(波長:830nm,L5 :1.5μm)に装着し
て、r=35mm付近の記録トラックのプリピットを再
生した。この時の最密プリピット領域に於けるプリピッ
ト信号のコントラストと、トラッキングエラー信号(A
T信号)のコントラスト(溝横断信号変調度)及び、最
密プリピット領域に於けるAT信号のコントラストに対
するオフセット量を参考例1と同様にして測定した。
イブ(波長:830nm,L5 :1.5μm)に装着し
て、r=35mm付近の記録トラックのプリピットを再
生した。この時の最密プリピット領域に於けるプリピッ
ト信号のコントラストと、トラッキングエラー信号(A
T信号)のコントラスト(溝横断信号変調度)及び、最
密プリピット領域に於けるAT信号のコントラストに対
するオフセット量を参考例1と同様にして測定した。
【0068】実施例2〜5
実施例1に於て、プリピット領域のトラッキンググルー
ブの深さを表−2に示す様に変化させた以外は、実施例
1と同様にして光磁気ディスクを作製し、実施例1と同
様にして評価した。
ブの深さを表−2に示す様に変化させた以外は、実施例
1と同様にして光磁気ディスクを作製し、実施例1と同
様にして評価した。
【0069】
【表2】
【0070】上記実施例1〜5の光磁気ディスクの評価
結果を表−3に示す。但し、評価基準は下記表−4に示
す。
結果を表−3に示す。但し、評価基準は下記表−4に示
す。
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】なお、本発明に於て、オフセット量とはプ
リピット領域におけるAT信号の振幅に対する「もれ込
み」量の割合であって、この値が小さくなる程プリピッ
ト領域に於けるオフセットが小さいことを示す。
リピット領域におけるAT信号の振幅に対する「もれ込
み」量の割合であって、この値が小さくなる程プリピッ
ト領域に於けるオフセットが小さいことを示す。
【0074】実施例6〜8
実施例1のスタンパ製造工程に於て、データ領域とプリ
ピット領域とでフォトレジスト露光用のレーザのパワー
を低く変調させる代りに、スポット径をプリピット領域
で小さくすることによって、スタンパを製作した以外
は、実施例1と同様にして、データ領域の記録トラック
幅(L2 )とトラッキンググルーブ幅(L1 )及びプリ
ピット領域の記録トラック幅(L4 )とトラッキンググ
ルーブ幅(L3 )が各々表−5に示す値を有する図1に
示す光磁気ディスクを得た。
ピット領域とでフォトレジスト露光用のレーザのパワー
を低く変調させる代りに、スポット径をプリピット領域
で小さくすることによって、スタンパを製作した以外
は、実施例1と同様にして、データ領域の記録トラック
幅(L2 )とトラッキンググルーブ幅(L1 )及びプリ
ピット領域の記録トラック幅(L4 )とトラッキンググ
ルーブ幅(L3 )が各々表−5に示す値を有する図1に
示す光磁気ディスクを得た。
【0075】
【表5】
この光磁気ディスクについて、実施例1と同様にして最
密プリピット領域のプリピット再生コントラスト及び最
密プリピット領域のオフセット量を評価した。その結果
を表−6に示す。
密プリピット領域のプリピット再生コントラスト及び最
密プリピット領域のオフセット量を評価した。その結果
を表−6に示す。
【0076】
【表6】
【0077】実施例9
実施例1に於て、スタンパ製造時に、プリピット領域ト
ラッキンググルーブに対応するパターンを露光する時
に、データ領域の露光とパワー及びスポット径を変えず
に、データ領域及びプリピット領域のトラッキンググル
ーブの深さが共に900Å、幅が共に0.65μmのパ
ターンに対応するスタンパを得た。次いで、このスタン
パを用いて、実施例1と同様にして射出成形法で光ディ
スク用基板を成形した。但し、金型温度を90℃として
スタンパからの転写率を低下させた。
ラッキンググルーブに対応するパターンを露光する時
に、データ領域の露光とパワー及びスポット径を変えず
に、データ領域及びプリピット領域のトラッキンググル
ーブの深さが共に900Å、幅が共に0.65μmのパ
ターンに対応するスタンパを得た。次いで、このスタン
パを用いて、実施例1と同様にして射出成形法で光ディ
スク用基板を成形した。但し、金型温度を90℃として
スタンパからの転写率を低下させた。
【0078】こうして得た光ディスク用基板を電子顕微
鏡で観察したところ、記録トラックの幅は、図14に示
す様にプリピット部で広く、それ以外の領域で狭く形成
されており具体的には表−7に示す通りであった。更
に、グルーブの深さはプリピット部で800Å、それ以
外の領域で900Åであった。
鏡で観察したところ、記録トラックの幅は、図14に示
す様にプリピット部で広く、それ以外の領域で狭く形成
されており具体的には表−7に示す通りであった。更
に、グルーブの深さはプリピット部で800Å、それ以
外の領域で900Åであった。
【0079】次いで、この基板を用いて実施例1と同様
に光ディスクを作成し評価した。その結果を表−8に示
す。又、この光ディスクの信号出力を図17に示す。
に光ディスクを作成し評価した。その結果を表−8に示
す。又、この光ディスクの信号出力を図17に示す。
【0080】
【表7】
【0081】
【表8】
【0082】又、前記参考例1の光ディスクの信号出力
を図18に示す。図17及び図18から、転写率を低下
させた光ディスクの方が、プリピット間隔のつまった部
分での信号が大きく出ていることが分かる。
を図18に示す。図17及び図18から、転写率を低下
させた光ディスクの方が、プリピット間隔のつまった部
分での信号が大きく出ていることが分かる。
【0083】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によればプリ
ピット領域のグルーブを細くまたは浅くすることによっ
て、プリピット間隔がつまった部分での信号出力が低下
せず、均一で良好なS/N比のプリピット再生信号を与
えると共に、プリピット領域に於けるAT信号へのもれ
込みを防止した光記録媒体を得ることができる。
ピット領域のグルーブを細くまたは浅くすることによっ
て、プリピット間隔がつまった部分での信号出力が低下
せず、均一で良好なS/N比のプリピット再生信号を与
えると共に、プリピット領域に於けるAT信号へのもれ
込みを防止した光記録媒体を得ることができる。
【0084】又、本発明によればプリピット領域のグル
ーブを浅くすることにより、プリピットの信号出力を向
上させると共にトラッキングエラー信号の振幅の低下を
防止でき、均一で高S/N比のプリピット再生信号及び
均一で高品質のAT信号を与える光記録媒体を得ること
ができる。
ーブを浅くすることにより、プリピットの信号出力を向
上させると共にトラッキングエラー信号の振幅の低下を
防止でき、均一で高S/N比のプリピット再生信号及び
均一で高品質のAT信号を与える光記録媒体を得ること
ができる。
【図1】本発明に係る光記録媒体のプリピット領域の拡
大平面図である。
大平面図である。
【図2】図1の光記録媒体のプリピット領域の信号出力
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図3】本発明に係る光記録媒体の他の実施態様のプリ
ピット領域の拡大平面図である。
ピット領域の拡大平面図である。
【図4】図3の光記録媒体のデータ領域のトラックに垂
直な方向のAA′線断面図である。
直な方向のAA′線断面図である。
【図5】図3の光記録媒体の最密プリピット領域のB
B′線断面図である。
B′線断面図である。
【図6】図3の光記録媒体のプリピット領域の信号出力
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図7】トラッキングエラー信号、グルーブ横断信号変
調度とグルーブ深さの関係を示す概略図である。
調度とグルーブ深さの関係を示す概略図である。
【図8】グルーブ横断信号変調度の説明図である。
【図9】従来の光記録媒体のデータ領域、プリピット領
域及び本発明に係る光記録媒体のプリピット領域に於け
るトラッキングエラー信号の関係を示す概略図である。
域及び本発明に係る光記録媒体のプリピット領域に於け
るトラッキングエラー信号の関係を示す概略図である。
【図10】グルーブの深さと反射光量の関係を示す概略
図である。
図である。
【図11】本発明に係る光記録媒体の更に他の実施態様
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図12】本発明に係る光記録媒体の更に他の実施態様
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図13】本発明に係る光記録媒体の射出成形時の概略
断面図である。
断面図である。
【図14】図13の方法によって製造される光記録媒体
の拡大平面図である。
の拡大平面図である。
【図15】従来の光記録媒体のプリピット領域の拡大平
面図である。
面図である。
【図16】図15の光記録媒体のプリピット領域の信号
出力を示す概略図である。
出力を示す概略図である。
【図17】実施例9の光磁気ディスクの再生信号出力を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図18】参考例1の光磁気ディスクの再生信号出力を
示すグラフである。
示すグラフである。
1,1′ グルーブ
2,2′ 記録トラック
3 プリピット
4 光スポット
5 樹脂
6 スタンパー
I データ領域
II プリピット領域
III 最密プリピット領域
Claims (39)
- 【請求項1】 トラッキングトラック及び該トラッキン
グトラックで挟まれた記録トラックを有する光記録媒体
に於て、該記録トラックの幅が特定の領域に於て、他の
領域の記録トラックの幅よりも広いことを特徴とする光
記録媒体。 - 【請求項2】 該特定の領域が該記録トラックにプリピ
ットを備えたプリピット領域である請求項1記載の光記
録媒体。 - 【請求項3】 該特定の領域が最密プリピット領域であ
る請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項4】 該特定の領域の記録トラックの幅が、記
録及び/又は再生を行なう光ビームが該基板の表面に形
成する光スポットの直径より小さい請求項1記載の光記
録媒体。 - 【請求項5】 該特定の領域の記録トラックの幅をL
4 、他の領域の記録トラックの幅をL2 としたとき、L
2 /L4 の関係が0.7≦L2 /L4 <1.0である請
求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項6】 L2 /L4 の関係が0.7≦L2 /L4
≦0.8である請求項5の光記録媒体。 - 【請求項7】 該特定の領域のトラッキングトラックの
幅をL3 、他の領域のトラッキングトラックの幅をL1
としたとき、L3 /L1 の関係が0.60≦L3 /L1
≦0.95である請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項8】 L3 /L1 の関係が0.7≦L3 /L1
≦0.95である請求項7記載の光記録媒体。 - 【請求項9】 該光記録媒体が、プッシュプル法でトラ
ッキングエラーの検出を行なう記録装置に使用するもの
である請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項10】 該光記録媒体が、プッシュプル法でト
ラッキングエラーの検出を行なう再生装置に使用するも
のである請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項11】 該トラッキングトラックが、基板に形
成されているグルーブである請求項1記載の光記録媒
体。 - 【請求項12】 該グルーブの深さがλ/4nより浅く
λ/8n(但し、λは照射光ビームの波長、nは基板の
屈折率を示す)よりも深く設定されている請求項11記
載の光記録媒体。 - 【請求項13】 該グルーブの深さがλ/7n以上λ/
5n以下である請求項12記載の光記録媒体。 - 【請求項14】 該グルーブの深さがλ/6n以上λ/
5n以下である請求項13記載の光記録媒体。 - 【請求項15】 該特定の領域がプリピット間の領域で
ある請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項16】 トラッキンググルーブ及び該トラッキ
ンググルーブで挟まれた記録トラックを有する光記録媒
体に於て、特定の領域のトラッキンググルーブの深さが
他の領域のトラッキンググルーブの深さよりも浅いこと
を特徴とする光記録媒体。 - 【請求項17】 該特定の領域が、該記録トラックにプ
リピットを備えたプリピット領域である請求項16記載
の光記録媒体。 - 【請求項18】 該特定の領域が、最密プリピット領域
である請求項16記載の光記録媒体。 - 【請求項19】 該光記録媒体がプッシュプル法でトラ
ッキングエラーの検出を行なう記録装置に使用するもの
である請求項16記載の光記録媒体。 - 【請求項20】 該光記録媒体がプッシュプル法でトラ
ッキングエラーの検出を行なう再生装置に使用するもの
である請求項16記載の光記録媒体。 - 【請求項21】 該グルーブが基板に形成されてなる請
求項16記載の光記録媒体。 - 【請求項22】 該他の領域のグルーブの深さをd1 と
したときλ/8n<d1 <λ/4n(但し、λは照射光
ビームの波長、nは基板の屈折率を示す)である請求項
21記載の光記録媒体。 - 【請求項23】 上記d1 がλ/7n≦d1 ≦λ/5n
である請求項22記載の光記録媒体。 - 【請求項24】 上記d1 がλ/6n≦d1 ≦λ/5n
である請求項23記載の光記録媒体。 - 【請求項25】 該特定領域のグルーブの深さをd2 、
該他の領域のグルーブの深さをd1 としたとき、λ/8
n≦d2 <d1 である請求項16記載の光記録媒体。 - 【請求項26】 上記d2 がλ/8n≦d2 ≦λ/6n
である請求項25記載の光記録媒体。 - 【請求項27】 該光記録媒体がディスク状の光記録媒
体である請求項16記載の光記録媒体。 - 【請求項28】 該特定の領域がプリピット間に対応す
る領域である請求項16記載の光記録媒体。 - 【請求項29】 前記d1 及びd2 の関係が0.80≦
d2 /d1 ≦0.95である請求項16記載の光記録媒
体。 - 【請求項30】 トラッキンググルーブ及び該トラッキ
ンググルーブで挟まれた記録トラックを有する光記録媒
体に於て、該記録トラックの幅が特定の領域に於て他の
領域の記録トラックの幅よりも広く、且つ該特定の領域
に於て該トラッキンググルーブの深さが他の領域のトラ
ッキンググルーブの深さよりも浅いことを特徴とする光
記録媒体。 - 【請求項31】 表面にトラッキンググルーブ及び該ト
ラッキンググルーブで挟まれた記録トラックを有する光
記録媒体用基板に於て、特定の領域の記録トラックの幅
が、他の領域の記録トラックの幅よりも広いことを特徴
とする光記録媒体用基板。 - 【請求項32】 表面にトラッキンググルーブ及び該ト
ラッキンググルーブで挟まれた記録トラックを有する光
記録媒体用基板に於て、特定の領域のトラッキンググル
ーブの深さが他の領域のトラッキンググルーブの深さよ
りも浅いことを特徴とする光記録媒体用基板。 - 【請求項33】 表面にトラッキンググルーブ及び該ト
ラッキンググルーブで挟まれた記録トラックを有する光
記録媒体用基板に於て、特定の領域の記録トラックの幅
が他の領域の記録トラックの幅よりも広く、且つ該特定
の領域に於て該トラッキンググルーブの深さが他の領域
のトラッキンググルーブの深さよりも浅いことを特徴と
する光記録媒体用基板。 - 【請求項34】 表面にトラッキンググルーブ及び該ト
ラッキンググルーブで挟まれた記録トラックを有し、特
定の領域のトラッキンググルーブの深さが他の領域のト
ラッキンググルーブの深さよりも浅い光記録媒体用基板
を成形する為のスタンパの製造方法であって、 a)マスター用基板上にフォトレジスト層を形成する工
程 b)該レジスト層に、該トラッキンググルーブのパター
ンに対応して収束レーザ光を走査して露光する工程 C)露光後のレジスト層を現像してマスターを形成する
工程 d)マスターのレジスト層形成側の表面に導電化層を形
成した後、該導電化層上に金属層を電着して導電化層を
金属層と一体となし、次いで金属層をマスターから分離
する工程 の各工程を有し、該露光工程に於て、該特定領域のトラ
ッキンググルーブに対応するパターンを露光する収束レ
ーザ光のパワーを、他の領域のトラッキンググルーブに
対応するパターンを露光する収束レーザ光に比して低く
変調することを特徴とするスタンパの製造方法。 - 【請求項35】 表面にトラッキンググルーブ及び該ト
ラッキンググルーブで挟まれた記録トラックを有し、特
定の領域の記録トラックの幅が他の領域の記録トラック
の幅よりも広い光記録媒体用基板を成形するためのスタ
ンパの製造方法であって、 a)マスター用基板上にフォトレジスト層を形成する工
程 b)該レジスト層に、該トラッキンググルーブのパター
ンに対応して収束レーザ光を走査して露光する工程 C)露光後のレジスト層を現像してマスターを形成する
工程 d)マスターのレジスト層形成側の表面に導電化層を形
成した後、該導電化層上に金属層を電着して導電化層を
金属層と一体となし、次いで金属層をマスターから分離
する工程 の各工程を有し、該露光工程に於て、該特定領域のトラ
ッキンググルーブに対応するパターンを露光する収束レ
ーザ光のスポット径を他の領域のトラッキンググルーブ
に対応するパターンを露光する収束レーザ光のスポット
径よりも小さくすることを特徴とするスタンパの製造方
法。 - 【請求項36】 トラッキンググルーブ及び該トラッキ
ンググルーブで挟まれた記録トラックを有し、該記録ト
ラックの幅が特定の領域に於て、他の領域の記録トラッ
クの幅よりも広い光記録媒体用基板を射出成形法で製造
する方法であって、樹脂を射出成形して基板を成形する
際に、スタンパーからの転写率を制御することを特徴と
する光記録媒体用基板の製造方法。 - 【請求項37】 該転写率を制御するために金型温度を
低くする請求項36記載の光記録媒体用基板の製造方
法。 - 【請求項38】 該光記録媒体用基板の材料がポリカー
ボネートである請求項36記載の光記録媒体用基板の製
造方法。 - 【請求項39】 該金型の温度が90℃である請求項3
7記載の光記録媒体用基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3281890A JP2848992B2 (ja) | 1990-10-03 | 1991-10-03 | 光記録媒体及びそれに用いる光記録媒体用基板 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-263840 | 1990-10-03 | ||
JP26384090 | 1990-10-03 | ||
JP3281890A JP2848992B2 (ja) | 1990-10-03 | 1991-10-03 | 光記録媒体及びそれに用いる光記録媒体用基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056578A true JPH056578A (ja) | 1993-01-14 |
JP2848992B2 JP2848992B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=26546217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3281890A Expired - Fee Related JP2848992B2 (ja) | 1990-10-03 | 1991-10-03 | 光記録媒体及びそれに用いる光記録媒体用基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2848992B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7187642B2 (en) | 2000-11-15 | 2007-03-06 | Ricoh Company, Ltd. | Optical information recording medium with ROM area having pre-pits |
JP2008165927A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Hitachi Ltd | 光ディスク媒体及び光ディスク装置 |
-
1991
- 1991-10-03 JP JP3281890A patent/JP2848992B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7187642B2 (en) | 2000-11-15 | 2007-03-06 | Ricoh Company, Ltd. | Optical information recording medium with ROM area having pre-pits |
JP2008165927A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Hitachi Ltd | 光ディスク媒体及び光ディスク装置 |
JP4685754B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2011-05-18 | 株式会社日立製作所 | トラッキング方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2848992B2 (ja) | 1999-01-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |