JPH08272976A - 画像圧縮方法 - Google Patents

画像圧縮方法

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JPH08272976A
JPH08272976A JP7170195A JP7170195A JPH08272976A JP H08272976 A JPH08272976 A JP H08272976A JP 7170195 A JP7170195 A JP 7170195A JP 7170195 A JP7170195 A JP 7170195A JP H08272976 A JPH08272976 A JP H08272976A
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JP
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pixel array
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planes
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JP7170195A
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Inventor
Yukihiro Nishida
幸宏 西田
Seiichiro Hiratsuka
誠一郎 平塚
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のプレーンからなるカラー階調画像の符
号化圧縮において圧縮率を向上させることができる画像
圧縮方法を提供することを目的とする。 【構成】 各プレーンごとに該当するブロックの画素配
列パターンを求めるとともに各プレーンごとに該当する
ブロックの2つの代表値を求める。各プレーンごとに求
められた2つの代表値に基づいて、求められた複数の画
素配列パターンからプレーンの数よりも少ない画素配列
パターンを選択する。選択された画素配列パターンに基
づいて各プレーンごとに該当するブロックの2つの代表
値を再計算し、再計算により各プレーンごとに求められ
た新たな2つの代表値および選択された画素配列パター
ンを用いて符号化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のプレーンからな
るカラー階調画像を扱うプリンタ、複写機等の画像形成
装置において用いる画像圧縮方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラープリンタ、カラー複写機な
どカラー画像を扱う画像形成装置が増加し、各種オフィ
スをはじめ個人ユーザの間にも浸透しつつある。このよ
うな画像形成装置では、低価格化が要求される一方、カ
ラー画像のデータ量が膨大となるので、メモリの容量の
増大、引いては高価格化が避けることのできない問題と
なっている。低価格化を実現するためには、高画質を維
持しつつ画像データの圧縮を行い、画像データの記憶に
必要なメモリの容量を削減していく必要がある。
【0003】従来より、モノクロ階調画像の情報圧縮方
法としてブロック符号化と呼ばれる技術が用いられてい
る。この方法を図12〜図15を参照しながら説明す
る。
【0004】図12は画像の一部を拡大した図である。
図12の1は画素であり、画像を構成する最小単位であ
る。8ビットデータで256階調を扱うものとし、1つ
の画素1は0から255の値を持つ。4×4(総画素数
16)の近隣画素1を集めてブロック2を構成し、この
ブロック単位に処理を行う。
【0005】図13はブロック2の実際の例を示す図で
あり、図14は従来のブロック符号化の手順を示すフロ
ーチャートである。
【0006】まず、ブロック符号化を行うブロック2の
平均値を算出し、これをブロック内平均値mとする(ス
テップS21)。図13のブロック内平均値は小数点以
下を四捨五入してm=122となる。
【0007】次に、ブロック内平均値mとブロック2内
の各画素1の値とを比較し、ブロック内平均値mよりも
小さい値を持つ画素を“0”とし、ブロック内平均値m
よりも大きい値を持つ画素を“1”とすることによりグ
ループ分けを行って画素配列パターンを形成する(ステ
ップS22)。図15に図13のブロックに相当する画
素配列パターンを示す。
【0008】次に、画素配列パターンにおいて“0”で
ある画素のグループの平均値a0および“1”である画
素のグループの平均値a1をそれぞれ算出し、それらを
ブロック代表値とする(ステップS23)。図13のブ
ロックでは、ブロック代表値はa0=34およびa1=
162となる。このように、符号化による画像データは
1つの画素配列パターンおよび2つのブロック代表値に
より構成される。
【0009】一般に、1画素をqビットデータで表わ
し、1ブロックの画素数をNとしたときには、原画像の
1ブロック内のデータ量はq×Nビットであり、ブロッ
ク符号化後の画像データはNビットの画素配列パターン
と2×qビットのブロック代表値とを合わせた2q+N
ビットとなる。したがって、上記ブロック符号化による
画像データの圧縮率はqN/(2q+N)である。図1
3に示す例では、1画素のデータがq=8ビットであ
り、1ブロックの画素数がN=16であるため、圧縮率
は4となる。
【0010】このような従来のブロック符号化をカラー
画像に適用する場合には、各プレーン毎に処理を行う必
要がある。一般に、カラー画像はシアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)の4プ
レーン、あるいは、レッド(R)、グリーン(G)およ
びブルー(B)の3プレーン等、複数プレーンによって
構成されるため、画像データがそのプレーン数に比例し
て増大する。つまり、CMYKカラー画像ではモノクロ
階調画像の4倍、RGBカラー画像ではモノクロ階調画
像の3倍のデータ量となる。一方、従来のブロック符号
化の圧縮率は不変であるため、圧縮後のデータ量もプレ
ーン数に比例して増大する。
【0011】一般に、画像を構成するプレーン数をPと
し、各プレーンの1画素をqビットデータで表わし、1
ブロックの画素数をNとしたときには、原画像の1ブロ
ック内のデータ量はq×N×Pビットであり、従来のブ
ロック符号化による画像データはP個のNビットの画素
配列パターンとP個の2×qビットのブロック代表値と
を合わせたP(2q+N)ビットとなる。したがって、
上記ブロック符号化による画像データの圧縮率はqNP
/P(2q+N)、すなわちqN/(2q+N)であ
る。このように、カラー画像における圧縮率はモノクロ
階調画像に対する圧縮率と同様となり、圧縮後のデータ
量はプレーン数に比例して増大する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、プレー
ン数の増加にともなって圧縮データ量も増大すれば、こ
れに応じて画像を記憶するために必要なメモリの容量も
増加する。必要なメモリ容量の増加を抑えるためには、
複数のプレーンによって構成される画像の圧縮方法を改
善し圧縮率を高める必要がある。
【0013】本発明は上記問題点を解決するもので、従
来のブロック符号化による圧縮技術よりも更に圧縮率を
向上させることができるカラー階調画像の画像圧縮方法
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)第1の発明 第1の発明に係る画像圧縮方法は、複数のプレーンから
なる画像を所定数の画素からなるブロックごとに符号化
する画像圧縮方法において、各プレーンごとに該当する
ブロックの画素配列パターンを求めるとともに、求めら
れた複数の画素配列パターンからプレーンの数よりも少
ない数の画素配列パターンを代表画素配列パターンとし
て選択し、各プレーンごとに該当するブロックの2つの
代表値を求め、各プレーンごとに求められた2つの代表
値および代表画素配列パターンにより符号化を行うもの
である。
【0015】(2)第2の発明 第2の発明に係る画像圧縮方法は、複数のプレーンから
なる画像を所定数の画素からなるブロックごとに符号化
する画像圧縮方法において、各プレーンごとに該当する
ブロックの画素配列パターンを求めるとともに各プレー
ンごとに該当するブロックの2つの代表値を求め、各プ
レーンごとに求められた2つの代表値に基づいて求めら
れた複数の画素配列パターンからプレーンの数よりも少
ない数の画素配列パターンを代表画素配列パターンとし
て選択し、代表画素配列パターンに基づいて各プレーン
ごとに該当するブロックの2つの代表値を再計算し、再
計算により各プレーンごとに求められた新たな2つの代
表値および代表画素配列パターンを用いて符号化を行う
ものである。
【0016】(3)第3の発明 第3の発明に係る画像圧縮方法は、第2の発明に係る画
像圧縮方法において、各プレーンごとに求められた2つ
の代表値の差が最大であるプレーンに対応する画素配列
パターンを代表画素配列パターンとして選択するもので
ある。
【0017】(4)第4の発明 第4の発明に係る画像圧縮方法は、第1または第2の発
明に係る画像圧縮方法において、複数のプレーンをレッ
ド、グリーンおよびブルーのプレーンにより構成したも
のである。
【0018】(5)第5の発明 第5の発明に係る画像圧縮方法は、第1または第2の発
明に係る画像圧縮方法において、複数のプレーンをシア
ン、マゼンタ、イエローおよびブラックのプレーンによ
り構成したものである。
【0019】(6)第6の発明 第6の発明に係る画像圧縮方法は、第2の発明に係る画
像圧縮方法において、複数のプレーンをシアン、マゼン
タ、イエローおよびブラックのプレーンにより構成し、
シアン、マゼンタおよびイエローのプレーンに対応する
画素配列パターンから代表画素配列パターンを選択し、
代表画素配列パターンに基づいてシアン、マゼンタおよ
びイエローのプレーンごとに求められた該当するブロッ
クの2つの代表値を再計算するものである。
【0020】(7)第7の発明 第7の発明に係る画像圧縮方法は、第1〜第6のいずれ
かの発明に係る画像圧縮方法において、画像中の文字部
の領域を判定し、文字部の領域に対して二値化処理を施
した後に符号化を行うものである。
【0021】
【作用】第1〜第7の発明に係る画像圧縮方法において
は、各プレーンごとに求められた2つの代表値およびプ
レーンの数よりも少ない数の代表画素配列パターンを用
いて符号化が行われるので、複数のプレーンからなるカ
ラー階調画像の画像圧縮において圧縮率が向上する。そ
れにより、プレーン数の増加に伴う圧縮データ量の増加
が抑えられ、画像を記憶するために必要なメモリ容量の
増加も抑えられる。
【0022】特に、第6の発明に係る画像圧縮方法にお
いては、シアン、マゼンタおよびイエローのプレーンに
対応する画素配列パターンから代表画素配列パターンが
選択され、カラー画像の形成に最も大きな影響を及ぼす
ブラックのプレーンは代表画素配列パターンとして選択
されず、かつブラックのプレーンについては該当するブ
ロックの2つの代表値の再計算が行われない。それによ
り、文字の輪郭や直線あるいは曲線の輪郭に現れるジャ
ギー等の画質劣化が防止される。
【0023】また、第7の発明に係る画像圧縮方法にお
いては、文字部の領域に対して二値化処理が施された後
に符号化が行われるので、文字の輪郭等に現れるジャギ
ー等の画質劣化が防止される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1な
いし図6を参照しながら説明する。
【0025】一般に、カラー画像は複数のプレーンによ
って構成され、ここでは1つの画像がシアン(C)、マ
ゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)の
4つのプレーンからなるものとし、これらをそれぞれC
プレーン、Mプレーン、YプレーンおよびKプレーンと
呼ぶ。
【0026】図2は1つのプレーンの画像の一部を拡大
した図である。図2の1は画素であり、画像を構成する
最小単位である。各色ともに8ビットデータで256階
調を扱うものとし、1つの画素1は0から255の値を
持つ。太線で示すように4×4(総画素数16)の近隣
画素1を集めてブロック2を構成する。同様に、残りの
3つのプレーンについても対応する位置にブロック2を
設定する。
【0027】図3はブロック2の実際の例を示した図で
あり、(a)はCプレーン、(b)はMプレーン、
(c)はYプレーン、(d)はKプレーンを示す。各プ
レーンのブロック2は同じ画像の同じ位置に相当し、画
素データの分布は各プレーン間で相関の高いものとなっ
ている。
【0028】本発明のブロック符号化では、各プレーン
ごとに形成された画素配列パターンを用いるのではな
く、平均的な画素配列パターンあるいは最も画像に影響
の大きいプレーンの画素配列パターンを当該ブロック2
の画素配列パターンとして用いる。
【0029】第1の実施例では、ブロック内における画
像データの変化が最も大きいプレーンを最も画像に影響
の大きいプレーンとし、このプレーンの画素配列パター
ンを当該ブロックの画素配列パターンとして用いる。
【0030】図1は第1の実施例におけるブロック符号
化の手順を示すフローチャートである。図1において、
pはプレーンを表わし、添え字c、m、yおよびkはそ
れぞれCプレーン、Mプレーン、YプレーンおよびKプ
レーンを表わす。
【0031】まず、第1の処理プレーンpとしてCプレ
ーンを設定する(ステップS1)。ブロック符号化を行
うブロック2の平均値を算出し、これをブロック内平均
値mp(=mc)とする(ステップS2)。ただし、ブ
ロック内平均値mcの添え字cは、Cプレーンのブロッ
ク内平均値であることを示している。図3(a)のブロ
ック内平均値はmc=122となる。
【0032】次に、ブロック内平均値mpとブロック2
内の各画素1の値とを比較し、ブロック内平均値mpよ
りも小さい値を持つ画素を“0”とし、ブロック内平均
値mpよりも大きい値を持つ画素を“1”とすることに
よりグループ分けを行って画素配列パターンを形成する
(ステップS3)。図4(a)に図3(a)のブロック
2に相当する画素配列パターンを示す。
【0033】次に、前記画素配列パターンにおいて
“0”である画素のグループの平均値ap0(=ac
0)および“1”である画素のグループの平均値ap1
(=ac1)をそれぞれ算出し、それらをブロック代表
値とする(ステップS4)。ただし、ブロック代表値a
c0,ac1の添え字cは、Cプレーンのブロック代表
値であることを示している。図3(a)のブロック2で
は、ブロック代表値はac0=34およびac1=16
2となる。
【0034】次に、ブロック内の濃度変化の度合いをブ
ロック代表値ap0とブロック代表値ap1との差をと
ることによって求め、これをブロック内濃度差dp(=
dc)とする(ステップS5)。ただし、ブロック内濃
度差dcの添え字cは、Cプレーンのブロック内濃度差
であることを示し、Mプレーン、YプレーンおよびKプ
レーンにおけるブロック内濃度差はそれぞれ添え字m、
y、およびkを用いて表わすものとする。図3(a)の
ブロック2のブロック内濃度差はdc=128となる。
【0035】ここでは、Mプレーン、Yプレーンおよび
Kプレーンが残っているため、次の処理プレーンとして
Mプレーンを設定し(ステップS6,S7)、ステップ
S2からステップS4までの処理を行う。続いて、Yプ
レーンおよびKプレーンについて同様の処理を行う。
【0036】図3(b),(c),(d)に示すMプレ
ーン、YプレーンおよびKプレーンの原画像のブロック
内平均値はそれぞれmm=116、my=98、mk=
69であり、これらのプレーンに対応する画素配列パタ
ーンはそれぞれ図4(b),(c),(d)に示すよう
になる。また、Mプレーン、YプレーンおよびKプレー
ンのブロック代表値はam0=33、am1=167、
ay0=34、ay1=161、ak0=42、ak1
=95となり、ブロック内濃度差はdm=134、dy
=127、dk=53となる。
【0037】最終プレーンの処理が終わればステップS
8へ進む(ステップS6)。各プレーンから得たブロッ
ク内濃度差dc、dm、dyおよびdkを互いに比較
し、ブロック内濃度差dpが最大となるプレーンを選択
し、これを選択プレーンpmaxとする(ステップS
8)。ここでは、Mプレーンのブロック内濃度差dmが
最大であるので、選択プレーンpmaxはMプレーンと
なる。図5にMプレーンの画素配列パターンを示す。こ
のMプレーンの画素配列パターンを本実施例のブロック
符号化に用いる画素配列パターンとする。
【0038】次に、選択プレーンpmaxの画素配列パ
ターンに基づいて各プレーンの代表値を再計算するため
に、第1の処理プレーンpとして再びCプレーンを設定
する(ステップS9)。設定された処理プレーンpがス
テップS8における選択プレーンpmaxと一致しない
ならば(ステップS10)、選択プレーンpmaxの画
素配列パターンに従って、処理プレーンpの各グループ
のブロック代表値を再度計算する(ステップS11)。
【0039】ここでは、設定されたプレーンpはCプレ
ーンであり、選択プレーンpmaxであるMプレーンと
は一致しないので、次のようにしてCプレーンのブロッ
ク代表値の再計算処理を実行する。選択プレーンpma
xの画素配列パターン中の“0”の画素に相当するCプ
レーンの画素の平均値および“1”の画素に相当するC
プレーンの画素の平均値をそれぞれap0*(=ac0
*)およびap1*(=ac1*)とし、それらをCプ
レーンの新代表値とする。
【0040】設定された処理プレーンpがステップS8
における選択プレーンpmaxと一致するならば、ステ
ップS11の代表値の再計算処理を行わず、その処理プ
レーンpの代表値ap0,ap1をそのまま新代表値a
p0*,ap1*に置き換え(ステップS12)、次の
プレーンに対する処理へ移行する(ステップS12)。
【0041】続いて、YプレーンおよびKプレーンにつ
いてもCプレーンと同様の処理を行い、新代表値ay0
*、ay1*、ak0*およびak1*を再計算する
(ステップS13,S14,S10,S11)。最終的
に得られた各プレーンの新代表値ap0*,ap1*を
(表1)に示す。
【0042】
【表1】
【0043】以上のように、本実施例によるブロック符
号化では、図5に示した1つの画素配列パターンと表1
に示した各プレーンごとの2つずつの代表値とにより、
複数プレーンによって構成されるカラー画像の符号化を
行う。
【0044】一般に、画像を構成するプレーン数をPと
し、各プレーンの1画素をqビットデータで表わし、1
ブロックの画素数をNとしたときには、原画像の1ブロ
ック内のデータ量はq×N×Pビットとなり、本実施例
によるブロック符号化後の画像データはNビットの画素
配列パターンとP個の2×qビットの代表値とを合わせ
た2qP+Nビットとなる。したがって、本実施例のブ
ロック符号化による画像データの圧縮率はqNP/(2
qP+N)となる。図3に示した画像の例では、1画素
がq=8ビット、1ブロックの画素数がN=16、プレ
ーン数がP=4であるため圧縮率は6.4となる。
【0045】また、符号化された画像データの復元は、
画素配列パターン中の“0”である画素に代表値ac0
*,am0*,ay0*,ak0*を当てはめ、“1”
である画素に代表値ac1*,am1*,ay1*,a
k1*を当てはめることによって行う。図6(a),
(b),(c),(d)に図5の画素配列パターンおよ
び表1の代表値を用いて符号化された画像データの復元
画像のCプレーン、Mプレーン、YプレーンおよびKプ
レーンを示す。
【0046】次に、本発明の第2の実施例について図3
および図7〜図9を参照しながら説明する。
【0047】第1の実施例に示したブロック符号化で
は、ブロック内を完全に2色化してしまうが、このこと
によって画質が若干劣化することがある。一般に、黒色
画素は微細な変化であっても画像に対しては大きな影響
を及ぼし、黄色画素は変化が大きい場合でも画像に対す
る影響は少ない。処理されるブロック内のYプレーンの
濃度変化量がKプレーンの濃度変化量よりも僅かでも大
きい場合には、Yプレーンの画素配列パターンが選択さ
れ、それに基づいてKプレーンのブロック代表値も再計
算される。
【0048】選択されたYプレーンの画素配列パターン
は必ずしもKプレーンの画素配列パターンとは一致して
おらず、そのため圧縮されたデータによって得られた画
像に画質の劣化をもたらすことがある。これは、スキャ
ナなど画像入力装置で読み込まれた写真画像中の文字の
輪郭や、直線あるいは曲線の輪郭にジャギーとなって現
れることがある。第2の実施例はこの点を改善するもの
である。
【0049】第2の実施例においても、第1の実施例と
同様に、ブロック内における画像データの変化が最も大
きいプレーンをこのブロックの画素配列パターンとして
用いるが、カラー画像の形成に最も大きな影響を及ぼす
黒画素、すなわち図3(d)のKプレーンについては本
発明によるブロック符号化を行わず、図3(a)のCプ
レーン、図3(b)のMプレーン、および図3(c)の
Yプレーンの3プレーンに対してのみ本発明のブロック
符号化を実施する。
【0050】図7は第2の実施例におけるブロック符号
化の手順を示すフローチャートである。
【0051】第2の実施例は、ステップS8aにおける
プレーンの選択、ステップS14aにおける処理プレー
ンの設定およびステップS13aにおける最終プレーン
の判定のそれぞれにおいてKプレーンを含まない点を除
いて、第1の実施例と同様であるため、説明を省略す
る。
【0052】図8は本発明のブロック符号化によって図
3のブロック2から得られた画素配列パターンを示し、
図8の(a)はCプレーン、MプレーンおよびYプレー
ンの画素配列パターンであり、(b)はKプレーンの画
素配列パターンである。最終的に得られた各プレーンの
新代表値を(表2)に示す。
【0053】
【表2】
【0054】図9(a),(b),(c),(d)は第
2の実施例において符号化された画像データの復元画像
のCプレーン、Mプレーン、YプレーンおよびKプレー
ンを示す。
【0055】この場合、1ブロック画像の符号化圧縮画
像データは、本発明のブロック符号化を実施した3つの
プレーンに関しては{2q(P−1)+N}であり、残
りの1つのプレーンに関しては従来のモノクロ階調画像
に対するブロック符号化と同じ(2q+N)となる。し
たがって、この場合の圧縮率はqNP/2(qP+N)
となり、第1の実施例と同じ条件の画像に対して圧縮率
は5.3となる。
【0056】このように、画像を構成する全プレーンを
一括して本発明のブロック符号化を実施するのではな
く、最も画像形成に影響を与えるプレーンを除外して本
発明のブロック符号化を実施することにより、第1の実
施例の場合より圧縮率においてやや劣るものの、画質劣
化の少ない符号化圧縮画像を得ることができる。
【0057】次に、本発明の第3の実施例について図1
0および図11を参照しながら説明する。
【0058】本発明によるブロック符号化は、初めから
ブロック内が2色である画像に対しては全く画質の劣化
を招くことなく符号化圧縮を行うことができ非常に有効
な手段となる。そこで、スキャナ等の画像入力装置で読
み込まれた画像に対しては、本発明のブロック符号化を
行う前段として、文字領域/写真領域の判定を行い、文
字部として判定された領域にはデータを完全に2色化し
ておくことで、文字の輪郭等に現れるジャギー等の画質
劣化を防ぐことができる。
【0059】図10(a),(b),(c),(d)は
文字部として判定された領域にあり、二値化処理を施し
た後の1ブロックのCプレーン、Mプレーン、Yプレー
ンおよびKプレーンのデータをそれぞれ示している。こ
のブロックに対し本発明のブロック符号化を行うことに
より、図11に示す画素配列パターンおよび(表3)に
示す各プレーンの新代表値を得ることができる。
【0060】
【表3】
【0061】このように符号化された画像データを復元
した画像の各プレーンは図10(a)〜(d)のプレー
ンと全く同じものになる。このように、本発明によるブ
ロック符号化は二値化処理を施したブロックに対しては
画質の劣化が全く生じない圧縮方法となっている。
【0062】
【発明の効果】以上のように第1〜第7の発明によれ
ば、各プレーンごとに求められた2つの代表値およびプ
レーンの数よりも少ない数の代表画素配列パターンを用
いて符号化が行われるので、複数のプレーンからなるカ
ラー階調画像の符号化圧縮において圧縮率を高めること
が可能となる。したがって、カラー階調画像を扱うプリ
ンタ、複写機等の画像形成装置において画像データを高
圧縮率で圧縮することができ、画像データを記憶するた
めのメモリの容量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるブロック符号化
の手順を示すフローチャート
【図2】1つのプレーンの画像の一部を拡大した図
【図3】(a)Cプレーンのブロックの実際の例を示す
図 (b)Mプレーンのブロックの実際の例を示す図 (c)Yプレーンのブロックの実際の例を示す図 (d)Kプレーンのブロックの実際の例を示す図
【図4】(a)図3(a)のブロックに相当する画素配
列パターンを示す図 (b)図3(b)のブロックに相当する画素配列パター
ンを示す図 (c)図3(c)のブロックに相当する画素配列パター
ンを示す図 (d)図3(d)のブロックに相当する画素配列パター
ンを示す図
【図5】選択プレーンとなるMプレーンの画素配列パタ
ーンを示す図
【図6】(a)本発明の第1の実施例において符号化さ
れた画像データの復元画像のCプレーンを示す図 (b)本発明の第1の実施例において符号化された画像
データの復元画像のMプレーンを示す図 (c)本発明の第1の実施例において符号化された画像
データの復元画像のYプレーンを示す図 (d)本発明の第1の実施例において符号化された画像
データの復元画像のKプレーンを示す図
【図7】本発明の第2の実施例におけるブロック符号化
の手順を示すフローチャート
【図8】(a)図3のブロックから得られたCプレー
ン、MプレーンおよびYプレーンの画素配列パターンを
示す図 (b)Kプレーンの画素配列パターンを示す図
【図9】(a)本発明の第2の実施例において符号化さ
れた画像データの復元画像のCプレーンを示す図 (b)本発明の第3の実施例において符号化された画像
データの復元画像のMプレーンを示す図 (c)本発明の第3の実施例において符号化された画像
データの復元画像のYプレーンを示す図 (d)本発明の第3の実施例において符号化された画像
データの復元画像のKプレーンを示す図
【図10】(a)本発明の第3の実施例において二値化
処理を施した後のCプレーンを示す図 (b)本発明の第3の実施例において二値化処理を施し
た後のMプレーンを示す図 (c)本発明の第3の実施例において二値化処理を施し
た後のYプレーンを示す図 (d)本発明の第3の実施例において二値化処理を施し
た後のKプレーンを示す図
【図11】本発明の第3の実施例において最終的に得ら
れた画素配列パターンを示す図
【図12】画像の一部を拡大した図
【図13】ブロックの実際の例を示す図
【図14】従来のブロック符号化の手順を示すフローチ
ャート
【図15】従来のブロック符号化によって得られた画素
配列パターンを示す図
【符号の説明】
1 画素 2 ブロック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプレーンからなる画像を所定数の画
    素からなるブロックごとに符号化する画像圧縮方法にお
    いて、各プレーンごとに該当するブロックの画素配列パ
    ターンを求めるとともに、求められた複数の画素配列パ
    ターンからプレーンの数よりも少ない数の画素配列パタ
    ーンを代表画素配列パターンとして選択し、各プレーン
    ごとに該当するブロックの2つの代表値を求め、各プレ
    ーンごとに求められた2つの代表値および前記代表画素
    配列パターンを用いて符号化を行うことを特徴とする画
    像圧縮方法。
  2. 【請求項2】複数のプレーンからなる画像を所定数の画
    素からなるブロックごとに符号化する画像圧縮方法にお
    いて、各プレーンごとに該当するブロックの画素配列パ
    ターンを求めるとともに各プレーンごとに該当するブロ
    ックの2つの代表値を求め、前記各プレーンごとに求め
    られた2つの代表値に基づいて前記求められた複数の画
    素配列パターンからプレーンの数よりも少ない数の画素
    配列パターンを代表画素配列パターンとして選択し、前
    記代表画素配列パターンに基づいて各プレーンごとに該
    当するブロックの2つの代表値を再計算し、前記再計算
    により各プレーンごとに求められた新たな2つの代表値
    および前記代表画素配列パターンを用いて符号化を行う
    ことを特徴とする画像圧縮方法。
  3. 【請求項3】前記各プレーンごとに求められた2つの代
    表値の差が最大であるプレーンに対応する画素配列パタ
    ーンを前記代表画素配列パターンとして選択することを
    特徴とする請求項2記載の画像圧縮方法。
  4. 【請求項4】前記複数のプレーンをレッド、グリーンお
    よびブルーのプレーンにより構成したことを特徴とする
    請求項1または2記載の画像圧縮方法。
  5. 【請求項5】前記複数のプレーンをシアン、マゼンタ、
    イエローおよびブラックのプレーンにより構成したこと
    を特徴とする請求項1または2記載の画像圧縮方法。
  6. 【請求項6】前記複数のプレーンをシアン、マゼンタ、
    イエローおよびブラックのプレーンにより構成し、前記
    シアン、マゼンタおよびイエローのプレーンに対応する
    画素配列パターンから前記代表画素配列パターンを選択
    し、前記代表画素配列パターンに基づいて前記シアン、
    マゼンタおよびイエローのプレーンごとに求められた該
    当するブロックの2つの代表値を再計算することを特徴
    とする請求項2記載の画像圧縮方法。
  7. 【請求項7】前記画像中の文字部の領域を判定し、文字
    部の領域に対して二値化処理を施した後に符号化を行う
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像
    圧縮方法。
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