JP4047207B2 - 画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を複数の領域に分割し、それぞれの領域に対して適切な符号化法を適用する画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より画像情報を複数の領域に分割し、それぞれの領域に対して適切な符号化方法を適用する画像符号化方法が、数多く提案されている。本稿では、以後このような複数の符号化方法を適用した方法を“ハイブリッド符号化法”と呼ぶこととする。ハイブリッド符号化が数多く提案される理由は画像情報の一般的な性質に起因する。一般的な画像情報は大きく文字領域と自然画領域の2種類に分類することが可能である。よく知られているように、文字領域と自然画領域では統計的性質が全く異なるため、全ての領域を1種類の圧縮方法によって符号化するよりは、それぞれの領域に対して別々の符号化方法を適用した方が、圧縮率を向上させることが可能である。
【0003】
このようなハイブリッド符号化法では、例えば特開平9−6946号公報(特許文献1参照)や特許第3062224号公報(特許文献2参照)が存在する。特開平9−6946号公報では、画像をブロックに分割し、該ブロック単位で作成した濃度ヒストグラムに対し、判別分析法を適用して閾値Thを求める。該閾値Thに従って濃度ヒストグラムを二分し、それぞれの濃度ヒストグラムから統計的な特徴量、すなわち濃度平均m1,m2、分散d1,d2、累積画素数s1,s2を算出する。まず、分散に対する閾値Dと分散d1,d2とを比較して、2色または単一色で構成される画素される画像領域か、3色以上で構成される画像領域かを判定する。ここで、分散d1,d2の値が、閾値Dより小さい場合には、2色または単一色で構成される画像領域と判定する。また、分散d1,d2のうち少なくとも一方が閾値D以上であった場合には、2つのヒストグラムの濃度平均の差|m1−m2|と閾値Mを比較して、2色または単一色で構成される画像領域か、3色以上で構成される画像領域かを判定する。ここで、閾値Mより|m1−m2|の値が小さく、m1とm2の差が十分に近い場合には、2色または単一色で構成される画像領域と判定する。また、|m1−m2|の値が閾値M以上であった場合、濃度ヒストグラムの累積画素数に対する閾値Sと、累積画素数s1,s2とを比較して、2色または単一色で構成される画像領域か、3色以上で構成される画像領域かを判定する。累積画素数s1,s2のどちらか一方が閾値Sより小さい場合には、2色または単一色で構成される画像領域として判定する。以上の判定のいずれにも該当しない場合には、対象としているブロックを3色以上で構成されている画像領域として判定する。なお、対象画像がRGB表色系で記述されているとすると、RGBそれぞれの濃度ヒストグラムが、上記判定を満たしていた場合、2色または単一色で構成されている画像領域と判定する。特開平09−6946では、上記判定法を用いてブロックの分類を行い、それぞれのカテゴリに対して適切な圧縮符号化を行うことが提案されている。
【0004】
一方、特許第3062224号公報では、画像を小ブロックに分割し、各ブロック毎にモノクロ領域であるかカラー領域であるかを判定し、モノクロ領域であると判定されたブロックが2値領域であるか多値領域であるかを更に判定し、カラー領域であると判定されたブロックが2値領域であるか多値領域であるかを更に判定し、前記4種類の領域にそれぞれ最適な符号化法を用いて、ブロックを符号化することが提案されている。
【0005】
上述したような既知のハイブリッド符号化では、様々なアルゴリズムによって画像領域を単一もしくは2値領域と多値領域に分割し、おもに文字領域を含んでいると考えられる前者にはランレングス系の可逆圧縮を適用し、おもに自然画像領域を含んでいると考えられる後者にはJPEG(Joint Photograhic Expert Group)に代表される非可逆圧縮を適用することにより、圧縮効率の向上を目指している。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−6946号公報
【特許文献2】
特許3062224号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、文字領域には劣化を生じない可逆符号化であるランレングス符号化法を、自然画領域には非可逆符号化法であるJPEGを適用するハイブリッド符号化法を拡大画像に適用した場合、以下のような問題点があった。例えば、上記のハイブリッド符号化法をホストとプリンタ間に流れる画像情報に適用したプリンティングシステムでは、一般的に印刷対象画像を、ホストコンピュータ上でプリンティングデバイスに適した解像度やユーザが指定した画像サイズに拡大し、拡大後の画像データに対してハイブリッド符号化法を適用することになるが、その際に拡大に使用した補間方法によってはハイブリッド符号化法の圧縮率が極端に低下するという問題があった。例えば、濃度変化が非常に激しいような画像を線形補間を用いて8倍に拡大し、先に説明したハイブリッド符号化を適用した場合、変化が激しい領域はエッジ部や文字部である可能性が高いため、画像領域の大部分がランレングスプレーンとして分割されることになる。しかし、線形補間を用いて画像が拡大されているため、ランレングス符号化の効果はほとんど得られず、その結果画像全体のデータ量は多くなってしまう。なぜなら、ランレングス符号化は、注目画素と比較参照を行う近隣画素と同一の場合に効果を発揮するが、線形補間等を用いて拡大した場合には、注目画素と近隣画素が同一値をとる可能性が極めて低いからである。
【0008】
上記例に示したように、線形補間やbi−Cubic補間を用いて拡大された画像に対しては、画像の大部分がランレングスプレーンではなくJPEGプレーンに分割されるようなブロック分類パラメータを使用してプレーン分割を行うべきである。逆に、最近隣補間を用いて拡大された画像に対しては、画像の大部分がJPEGプレーンではなくランレングスプレーンに分割されるようなブロック分割パラメータを使用してプレーン分割を行うべきである。
【0009】
上記考察から、ブロック分割の方法は画像を拡大する際に用いた補間方法に依存してそのパラメータやアルゴリズムを変化させるべきであるが、これまではこのような方法が提案されていなかった。
【0010】
そこで、本発明は、従来生じていた補間方法と符号化方式の不適合による符号化効率の低下を防ぐことが可能な画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明における画像符号化装置は、拡大された画像と、前記拡大された画像を生成する際に使用された補間方法の補間情報とを入力手段と、前記拡大された画像をブロックに分割し、前記ブロック単位で前記画像を複数のプレーンに分割するプレーン分割手段と、前記プレーン分割手段で分割されたそれぞれのプレーンに対して異なる符号化法を適用する符号化手段を有する画像符号化装置であって、前記プレーン分割手段は、前記補間方法の補間情報に応じて、前記プレーン分割する際に使用するパラメータを設定することを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するために、本発明における画像符号化方法は、拡大された画像と、前記拡大された画像を生成する際に使用された補間方法の補間情報とを入力工程と、前記拡大された画像をブロックに分割し、前記ブロック単位で前記画像を複数のプレーンに分割するプレーン分割工程と、前記プレーン分割工程で分割されたそれぞれのプレーンに対して異なる符号化法を適用する符号化工程を有する画像符号化方法であって、前記プレーン分割工程は、前記補間方法の補間情報に応じて、前記プレーン分割する際に使用するパラメータを設定することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
以下、出願人が提案した発明について説明する。なお、本実施例では提案する画像符号化装置をプリンティングシステムに適用した場合について説明するが、本発明はプリンティングシステムに限定されるものではない。
【0014】
(符号化側ハードウェア構成)
図1は、本発明における符号化方法を実現するためのハードウェア構成を示している。
【0015】
101はCPU、102はROM、103はRAM、104はハードディスク等の2次記憶装置、105はキーボード、マウス等のユーザーインターフェース、106はプリンタとの通信を行うためのインターフェース部をそれぞれ示しており、各々がシステムバス107に接続されている。
【0016】
(符号化側処理のブロック図)
図2は本実施例における符号化側の処理のブロック図を示している。また、本実施例では、符号化方法としてランレングス符号化法とJPEGの2種類を備えているとする。入力端子200から入力された画像は画像形成部201に入力され、同部において画像形成処理が行われる。例えば、入力端子200から入力された画像が、解像度300dpi、5cm×6cmのサイズであり、この画像を入力解像度600dpiのプリンタで、20cm×24cmの大きさで印刷する場合、拡大処理部200では原画像を縦横8倍に拡大する処理が施される。画像形成処理の例としては、例えば本実施例のように画像符号化装置がプリンティングシステムに適用されている場合には、画像を用紙に印刷する際に、用紙サイズに適合するように行う拡大処理に相当する。また、ドキュメント系ファイルを印刷する際には、オペレーティングシステムのラスタライズ処理により、印刷に適した解像度の画像情報が形成されるが、その際にも画像の拡大処理が行われる場合がある。本実施例においては、画像形成部201では、3種類の補間方法、すなわち、最近隣補間、線形補間、Bi−Cubic補間のうちのいずれかを、図1に示したハードウェア上で動作するオペレーティングシステム、あるいは該オペレーティングシステム上で動作するアプリケーションが自動で選択することにより拡大処理を行う場合を考える。なお、本実施例においてはこの3種類の補間方法しか言及しないが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、上記補間方法は公知であるため、ここでは詳細な説明は行わないこととする。また、本実施例において取り扱う画像情報は、RGB成分で構成されたカラー画像であり、各成分とも256階調(8bit)で表現できるものとする。
【0017】
拡大処理を伴う画像形成部201での処理が終了すると、その結果形成された画像情報と共に、画像形成の際に使用された補間方法に関する情報がプレーン分割部202に入力される。プレーン分割部202において、図3に示すような8画素正方ブロック単位で二つのプレーンに画像を分割する。
【0018】
図3は、プレーン分割の概念図を示したものである。本実施例では、入力端子200から入力された画像を8画素正方ブロックに分割し、各ブロック単位で後述する判定アルゴリズムを用いてプレーン分割を行う。図3に示されたブロックのうち、灰色ブロック(番号2,3,5等)は判定によりJPEG符号化を行うべきと判断されたブロックである。同ブロックは原画像から抜き出され、図3に示すようなJPEGプレーン(301)を生成する。原画像上のブロックが抜き出された領域は、白抜き、つまり(R,G,B)=(255,255,255)で埋め、ランレングスプレーンを生成する。
【0019】
プレーン分割終了後、ランレングスプレーンはランレングス符号化部203へ、JPEGプレーンはJPEG符号化部204に入力され、それぞれ符号化が行われる。特にJPEG符号化部204では、JPEGプレーンを構成するブロック単位で、RGB−YCC色変換(205)、離散コサイン変換:DCT(206)、量子化(207)を行い、DC成分はDPCM符号化、AC成分は2次元ハフマン符号化を行う。
【0020】
上記ランレングスプレーン、およびJPEGプレーンの符号化データはそれぞれプリンタへ転送され、プリンタ内部でランレングス復号化、およびJPEG復号化処理が施された後プレーン合成を行うことになる。この際に必要となるのが、図2に示したJPEGブロック位置情報210である。これは、各ブロックに割り当てられた1bitの情報であり、ブロックがランレングスプレーンに分割された場合には0、JPEGブレーンに分割された場合には1となる。該JPEGブロック位置情報を用いることで、JPEGプレーンを構成するブロックを確実にランレングスプレーンに合成することが可能となる。
【0021】
上述したように、本実施例では、ランレングス符号化データ、およびJPEG符号化データ、およびJPEGブロック位置情報の3つの情報でデータストリームを構成する。3つの情報で後述するデータフォーマットを形成し、インターフェース106を介してプリンタ本体へと転送される。
【0022】
(分離アルゴリズム)
図4は、ブロック分割処理のフローチャートであり、図5は特徴検出処理(図4のS405〜S407)の詳細な処理のフローチャートである。図2に示すプレーン分割処理202は、図4に示すブロック毎に順に処理を行う。
【0023】
図4はプレーン分割部202における処理のフローチャートを示している。図4では、まずS401において、S405〜S407で必要となるパラメータの選択処理が行われる。S401の選択処理は、S402で保持されているパラメータテーブルの中から、S403から入力される補間方法情報に応じて適切なパラメータを選択することにより行われる。なお、補間方法情報とは、図2の画像形成部201からプレーン分割部202に入力された補間情報のことである。また、図10にはS402で保持されているパラメータテーブルの例を示している。本実施例では補間方法を最近隣補間法とそれ以外の2つのカテゴリに分け、それぞれのカテゴリについて、S405〜S407で必要な5種類のパラメータを保持している。
【0024】
S404において変数flagの初期化を行い、S405〜S407において、入力されたブロックの各色成分毎に図5に示す特徴検出処理を行う。後述する特徴検出処理においては、ブロック内での輝度値の変化が激しいなど、文字領域や、自然画領域でもエッジ部であり、画質劣化を生じるべきでないと判断されたような場合には、上述した変数flagをインクリメントする。RGB各成分に対して同様の特徴検出処理を施した結果、変数flagが3以上であると判断された場合には、そのブロックはランレングス符号化を行うことに決定する。変数flagが3未満の場合には、多少の劣化が生じても問題がないブロックであると判断し、JPEGを行うことになる。
【0025】
次に特徴検出処理について説明する。図5の特徴検出処理では、まずS501においてブロック内の輝度値のヒストグラム、および行、列毎の和(sum_raw[i],sum_clm[i])、および最大、最小輝度値(max、min)を算出する。以下S502〜S506ではその結果に応じて判定を行う。
【0026】
S502では、ヒストグラムを算出した結果、図7(a)に示したように、出現した輝度値が2種類以下となった場合、S507に進み、変数flagをインクリメントして終了する。なお、図7において、横軸は輝度値、縦軸は出現度数を示している。
【0027】
S503では、図7(b)に示すように、最大、最小輝度値の差(diff1)が閾値Th1以上であるか、あるいは隣り合う出現レベル間の差(diff2)がTh2以上であった場合、そのブロックは非常に輝度値の変化が激しいと判定し、S507に進んで変数flagをインクリメントする。
【0028】
S504では、図7(c)に示したように、閾値Th_HighLevelよりも大きい輝度値の度数の総和が、閾値Th_IncludeRatio以上であった場合、そのブロックは自然画領域のエッジ部である可能性が高いため、S507に進んで変数flagをインクリメントする。
【0029】
S505〜S506では、S501で算出した行、列毎の和(sum_raw[i],sum_clm[i])を用いて、行、列毎の類似度を算出する。具体的に説明すると、S501では図6の点線で示した方向で輝度値の和を算出する。その結果、例えば行に関して説明すると、sum_raw[0]〜sum_raw[7]の8つの和が算出されることになる。これらの和を比較し、8つの和が全て同一値であれば、図8(a)に示すような水平方向のグラデーション領域である可能性が高い。このようなグラデーション領域に対してJPEGのような非可逆符号化を適用すると画質劣化が顕著になる恐れがあるため、可逆符号化を適用するべきである。そのため、S507に進んで変数flagをインクリメントする。S506での、行毎の和が同一値の場合も、S505と同様に、図8(b)に示す垂直方向のグラデーション領域である可能性が高いため、S507に進んで変数flagをインクリメントする。以上が、特徴検出処理の説明である。
【0030】
上記したブロック分割処理を行った結果、JPEGを行うべきと判断されたブロック(図3の灰色ブロック)は抽出され、図1のRAM103内に確保されたメモリバッファ内に順番に格納され、JPEGプレーンを形成する。原画像上のJPEGブロックの位置は任意の輝度値、例えば(R,G,B)=(255,255,255)で埋め、その結果ランレングスプレーンが形成される。
【0031】
それぞれのプレーンは、ランレングス符号化部203およびJPEG符号化部204に入力され、符号化処理が行われる。その結果得られた符号化データは、フォーマット形成部211に入力され、指定形式のフォーマットが形成された後、インターフェースを介してホストデバイスに接続されているコンピュータに転送される。
【0032】
図9は形成されるフォーマットの例を示している。図9では図3に示した8×Nライン(N:整数)で構成されるラスターユニット単位で、ランレングスデータ、JPEGブロック位置情報、JPEGデータの順にフォーマットを形成している。
【0033】
ここで、図4におけるS402のパラメータテーブルについて説明する。図10は、図4におけるS402のあらかじめ符号化装置に記憶されているパラメータテーブルの一例を示している。図10において、各パラメータの意味は図5及び図7で説明したものと同一のものである。また、図10では、3種類の補間方法を最近隣補間法とその他の2つのカテゴリに分け、それぞれ2種類の値を保持している。
【0034】
図10において(Th1、Th2)を見ると、最近隣補間法用のパラメータは(Th1、Th2)=(192、128)となっているのに対し、その他の補間法用のパラメータは(Th1、Th2)=(224、160)となっており、後者の方が値が大きくなっている。これは、前者に対し後者の方が、図5のS503における判定を満たす確率が小さくなることを意味する。すなわち、後者の方がランレングスプレーンに分割されるブロックの数が減少することと同義である。
【0035】
また、図10において(Th_HighLevel、Th_IncludeRatio)を見ると、最近隣補間法用の値に比べ、その他の補間法用の値の方が大きく設定されている。これも、前者に対し、後者の方が、図5のS504における判定を満たす確率が小さくなることを意味する。すなわち、後者の方がランレングスプレーンに分割されるブロックの数が減少することと同義である。
【0036】
上述したように、図4に示すように補間方法に応じて、特徴検出処理用のパラメータを変化させることで、ランレングスプレーン、およびJPEGプレーンに属するブロックの総数を制御することが可能である。その結果、ランレングス符号化の効率が低下しない最近隣補間法の場合には、ブロックがランレングスプレーンに分割される確率を高くし、ランレングス符号化の効率が低下する線形補間法やBi−Cubic補間法の場合には、ブロックがJPEGプレーンに分割される確率を高くすることが可能となり、従来法で生じていた補間法と符号化法の不適合を改善することができる。
【0037】
ところで、本実施例においては、上記したように線形補間法およびBi−Cubic補間法の方が、JPEGプレーンに分割されるブロックの総数が増加する。JPEGは非可逆符号化法であるため、結果的に最近隣補間を用いた場合に比べ、画質劣化を施す画像の領域が大きくなる。このため、図10のパラメータテーブルでは、JPEGの圧縮率を決定するパラメータQualityを設定している。このQualityは、JPEGにおいてDCT係数を量子化する際に用いられる量子化テーブルをスケーリングするための値であり、以下のように使用される。
【0038】
【外1】
【0039】
ここで、T[j]はJPEGで標準に定められている量子化テーブルを示し、[ ]は自身を超えない最大の整数値を意味する。図10においてQualityを比較すると、最近隣補間法用の値に比べ、その他の補間法の値が大きく設定されている。これは、その他の補間法の方が、DCT係数を量子化する際の量子化幅が狭くなり、その結果JPEGの圧縮率が小さくなることを意味している。JPEGの圧縮率が小さいということは、JPEGプレーンの符号量が大きくなることを意味するが、線形補間法を用いた画像をランレングス符号化した際の符号量と比較すると、一般的な画像に置いては前者の方が小さくなるため、JPEGのQualityを図10のように設定することは効果的である。
【0040】
(復号化側ハードウェア構成)
以下より、本実施例における復号化側処理の説明を行う。
【0041】
図11は、復号化側処理が実行されるハードウェアの構成を示している。図11に示すように、プリンタ1100は、CPU1101、ROM1102、RAM1103、ホスト側デバイスとの通信を行うインターフェース1104、印刷を行うプリンタエンジン1106がシステムバス1106に接続される構成となっている。
【0042】
(復号化側処理のブロック図)
図12は、復号化処理のブロック図を示している。1200は入力端子を示し、同端子よりホスト側から転送されてきた画像データが入力される。ヘッダ部以下のデータストリームを形成している3種類のデータのうち、ランレングス符号化データ、およびJPEG符号化データは、それぞれランレングス復号化部1201およびJPEG復号化部1202に入力され、画像データの復号化処理が施される。復号化されたランレングスプレーンおよびJPEGプレーンの画像データは、RAM1103内に確保された復号化用のバッファ領域(ランレングスプレーン用バッファ、JPEGプレーン用バッファ)にそれぞれ格納される。
【0043】
二つのバッファ内に確保された画像データは、プレーン合成部1209において合成され、原画像であるRGB24bitの画像データが再構成される。プレーン合成部1209では、データストリームを構成している情報の一つであるJPEGブロック位置情報を基に、ランレングスプレーン上で、該JPEGブロック位置情報が“1”となっているブロック位置に、JPEGプレーンを構成する8画素正方ブロックを順に合成してゆく。
【0044】
再構成された画像データは、色処理部1210に入力されて、RGBカラー情報からCMYKインク色情報に変換され、ディザもしくは誤差拡散処理等の擬似階調処理が施された後、プリンタエンジン部1211に入力され、記録媒体上に印刷が行われる。
【0045】
(その他の実施例)
本発明では、符号化法としてランレングス符号化とJPEGに言及して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ランレングス符号化の代わりにLZ77、LZW、MR、MMR等を用いたり、JPEGの変わりにウェーブレット符号化、サブバンド符号化、ベクトル量子化等の非可逆符号化を用いたとしても、本発明の範疇に含まれることは言うまでもない。また、本発明では2種類の符号化法を用いた場合について言及したが、用いる符号化法が3種類以上になった場合でも本発明を応用することは容易であり、本発明の範疇に含まれることは言うまでもない。
【0046】
本発明では、画像符号化装置をプリンティングシステムに適用した例について述べたが、本発明はそれに限定されるものではない。本発明で説明した画像符号化装置は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用しても良い。
【0047】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0048】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、拡大された画像を生成する際に使用した補間方法に応じて、プレーン分割する際に使用するパラメータを選択してプレーン分割を行うので、従来生じていた補間方法と符号化方式の不適合による符号化効率の低下を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】符号化側ハードウェア構成図である。
【図2】符号化側処理のブロック図である。
【図3】プレーン分割を説明するための図である。
【図4】プレーン分割処理のフローチャートである。
【図5】特徴検出処理のフローチャートである。
【図6】行、列毎の和を説明するための図である。
【図7】ヒストグラム例である。
【図8】グラデーション画像の例である。
【図9】フォーマットの例である。
【図10】パラメータテーブルの例である。
【図11】復号化側ハードウェア構成図である。
【図12】復号化側処理のブロック図である。
Claims (10)
- 拡大された画像と、前記拡大された画像を生成する際に使用された補間方法の補間情報とを入力手段と、
前記拡大された画像をブロックに分割し、前記ブロック単位で前記画像を複数のプレーンに分割するプレーン分割手段と、
前記プレーン分割手段で分割されたそれぞれのプレーンに対して異なる符号化法を適用する符号化手段を有する画像符号化装置であって、
前記プレーン分割手段は、前記補間方法の補間情報に応じて、前記プレーン分割する際に使用するパラメータを設定することを特徴とする画像符号化装置。 - 前記パラメータは、前記複数のプレーンに分割されるブロックの総数を制御するためのパラメータであることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
- 前記プレーン分割手段は、前記パラメータを複数保持するパラメータ保持手段を有し、前記パラメータ保持手段は、少なくとも、最近隣補間法用のパラメータと前記最近隣補間法以外の補間法用のパラメータを保持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像符号化装置。
- 前記符号化手段で適用する符号化法は、可逆符号化法と非可逆符号化法であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像符号化装置。
- 前記符号化手段は、前記補間方法の補間情報に応じて、非可逆符号化法の圧縮パラメータを制御する制御手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
- 前記プレーン分割手段は、前記分割されたブロック毎にヒストグラムを算出するヒストグラム算出手段と、
前記ヒストグラムより、出現した値が2種類以下か否か、最大値と最小値の差が一定値以上か否か、出現した隣り合う値と値の差が一定値以上か否か、一定値以上の出現度数の和が一定値以上か否かのいずれかを判定する判定手段とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像符号化装置。 - 拡大された画像と、前記拡大された画像を生成する際に使用された補間方法の補間情報とを入力工程と、
前記拡大された画像をブロックに分割し、前記ブロック単位で前記画像を複数のプレーンに分割するプレーン分割工程と、
前記プレーン分割工程で分割されたそれぞれのプレーンに対して異なる符号化法を適用する符号化工程を有する画像符号化方法であって、
前記プレーン分割工程は、前記補間方法の補間情報に応じて、前記プレーン分割する際に使用するパラメータを設定することを特徴とする画像符号化方法。 - 前記パラメータは、前記複数のプレーンに分割されるブロックの総数を制御するためのパラメータであることを特徴とする請求項7に記載の画像符号化方法。
- 前記符号化工程で適用する符号化法は、可逆符号化法と非可逆符号化法であることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の画像符号化方法。
- 請求項7〜9のいずれか1項に記載の画像符号化方法を実行するコンピュータプログラム。
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