JP3771145B2 - 画像処理方法、画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データにノイズを重畳することにより階調性を向上させる画像処理方法、画像処理装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像処理装置においては、階調再現性を向上させる中間調処理として、2値ディザ法、誤差拡散法、多値ディザ法および多値誤差拡散法などの技術が用いられている。しかし、これらの技術だけでは、画像出力装置より出力される画像は疑似輪郭や濃度ムラを生じたり粒状性の悪い画像となってしまうことがある。
【0003】
この対策として、入力画像データにノイズを重畳することで、視覚的により好ましい画像を得る画像処理装置が提案されている。特許第2894117号公報記載の画像信号処理方法およびその装置では、入力画像信号に対して、視覚的に知覚しにくい空間周波数特性のノイズを画像信号レベルに応じて予め重畳させている。また、入力画像信号がカラー画像信号であって、色成分ごとに独立してノイズ量を設定する場合は、ノイズを予め記憶する基準ノイズ記憶手段と、カラー画像信号を色空間の色成分に分離する色成分分離信号によって分離し、分離された色成分信号の各々に対応するノイズの増幅値が記憶された色成分ノイズ増幅記憶手段と、基準ノイズ記憶手段により記憶されたノイズと色成分ノイズ増幅記憶手段に記憶されているノイズ増幅値とに基づいて各色成分信号に重畳すべきノイズ量を算出する色成分ノイズ量算出手段とを備えている。また、特開平9−200523号公報記載の画像処理装置は、画像信号が出力時に疑似輪郭を生じる階調群に属するか否かを判定する手段と、画像出力時に判定された階調群に属する画素にノイズを重畳する手段とを備えている。これにより、画像の鮮鋭性、色調を損なうことなく、原稿自身が持っている画像ノイズや疑似輪郭などを相殺することができ、視覚的に好ましい画像を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許第2894117号公報記載の画像処理装置においては、全ての画素に対してノイズを重畳するため、疑似輪郭を生じない階調群の部分の鮮鋭性をも劣化させてしまい、特開平9−200523号公報記載の画像処理装置は、ノイズを重畳しない場合に生じる疑似輪郭を相殺するために過度のノイズを重畳すると疑似輪郭を生じる階調群の部分とそうでない部分の境界で疑似輪郭を生じてしまう場合がある。
【0005】
また、色成分毎に独立したノイズを設定するには、色成分ごとに色成分ノイズ増幅記憶手段と色成分ノイズ量算出手段とが必要であり、回路が大きくなると共に色成分信号の各々に対応するノイズ増幅値を記憶させておく記憶領域が大きくなってしまう。特許第2894117号公報には、色成分毎に色成分ノイズ増幅記憶手段と色成分ノイズ量算出手段を色成分毎に個々に設けるのではなく1つのもので構成してもよいと記載されているが具体的手法については述べられていない。
【0006】
なお、上記従来の技術には記載されていないが、ノイズを重畳する入力画像信号の濃度領域は1つとは限らず、複数の濃度領域の画像信号にノイズを重畳することもあり得る。この場合も上記と同様に装置規模が大きくなるという問題が生じる。
【0007】
本発明の目的は、装置の規模を抑えながらも、適切なノイズを重畳し、視覚的により好ましく、解像力、階調性ともに優れた高画質な記録が可能な画像処理方法、画像処理装置および画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像データにノイズを重畳するノイズ重畳処理と、中間調生成を行う中間調出力階調処理とを行う画像処理方法において、
基準上限値および基準下限値に対して画素毎に設定された変化量を加算して、画素毎に入力濃度値の上限値および下限値を算出し、前記ノイズ重畳処理は、前記画像データが前記画素毎に定められた入力濃度値の上限値および下限値の範囲内にあるとき、前記画像データに対してノイズを重畳することを特徴とする画像処理方法である。
【0009】
本発明に従えば、画像データの画素ごとに定められる入力濃度値の範囲の画像データに対してノイズを重畳するので、ノイズを重畳する部分とノイズを重畳しない部分との境界に生じる疑似輪郭を目立たなくすることができ、視覚的により好ましく、解像力、階調性ともに優れた高画質な記録が可能である。
さらに、基準上限値および基準下限値に対して画素ごとの変化量を加算して上限値および下限値を算出するので、入力濃度の範囲を記憶する記憶領域を削減することができる。
【0010】
また本発明は、画像データにノイズを重畳するノイズ重畳処理手段と、中間調生成処理を行う中間調出力階調処理手段とを有する画像処理装置において、
前記ノイズ重畳処理手段は、画素毎に設定された変化量を記憶する変化量記憶部と、基準上限値および基準下限値に対して前記変化量を加算して、画素毎に設定されるノイズを重畳する画像データの入力濃度値の範囲である上限値および下限値を算出する変化量加算部と、
前記画像データが前記画素毎に設定された入力濃度値の上限値および下限値の範囲内にあるか否かに基づいて、前記画像データに対してノイズを重畳するか否かの判定を行うノイズ重畳判定部と、
前記ノイズ重畳判定部において前記画像データにノイズを重畳すると判定されたとき、前記画像データに重畳するノイズを生成するノイズ生成部と、
前記ノイズ生成部が生成したノイズを前記画像データに重畳するノイズ重畳部とを有することを特徴とする画像処理装置である。
【0011】
本発明に従えば、ノイズを重畳する画像データの入力濃度値の範囲の上限値および下限値を画像データの画素ごとに設定し、上限値および下限値に基づいて、画像データに対してノイズを重畳するか否かの判定を行い、画像データにノイズを重畳するので、ノイズを重畳する部分とノイズを重畳しない部分との境界に生じる疑似輪郭を目立たなくすることができ、視覚的により好ましく、解像力、階調性ともに優れた高画質な記録が可能である。
さらに、基準上限値および基準下限値に対して画素ごとの変化量を加算して上限値および下限値を算出するので、入力濃度の範囲を記憶する記憶領域を削減することができる。
【0014】
また本発明は、前記変化量記憶部の代わりに乱数発生器が備えられており、前記変化量は、該乱数発生器により生成されることを特徴とする。
本発明に従えば、乱数発生器により変化量が生成されるので、変化量を記憶させる必要が無く、記憶領域を削減することができる。
【0015】
また本発明は、前記乱数生成器は、前記ノイズ生成部を構成し、前記変化量およびノイズは、該乱数発生器により生成されることを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、乱数発生器によりノイズおよび変化量が生成されるので、ノイズ値および変化量を記憶させる必要が無く、部品点数および記憶領域を削減することができる。
【0017】
また本発明は、前記変化量およびノイズが正負の符号を示すビットを有することを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、変化量およびノイズは正負の符号を示すビットを有するので、入力濃度値の範囲の基準下限値および基準上限値のそれぞれを中心に大小変化させることができる。
【0019】
また本発明は、前記入力濃度値の範囲が複数設定されることを特徴とする。
本発明に従えば、入力濃度値の範囲が複数設定されるので、画素ごとにノイズを重畳する入力濃度値の範囲を変化させ所定の条件を満たすノイズを重畳することができる。
【0020】
また本発明は、前記複数の入力濃度値の範囲に対する変化量を1つの乱数発生器により生成するように構成されていることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、複数の入力濃度値の範囲に対する変化量を1つの乱数発生器により生成するので、乱数発生器の個数を減らすことができ、コストを削減することができる。
【0022】
また本発明は、基準上限値および基準下限値に加算される前記変化量が、複数の入力濃度値の範囲ごとに定められたビット数に基づいて求められることを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、基準上限値および基準下限値に加算する変化量は、複数の入力濃度値の範囲ごとに定められたビット数に基づいて求められるので、各入力濃度値の範囲を適切な量だけ変化させることができる。
【0024】
また本発明は、前記変化量記憶部が、複数の入力濃度値の範囲によらない所定のビット数の共通の変化量を記憶し、前記変化量加算部が、前記所定のビット数から複数の入力濃度値の範囲ごとに定められたビット数を削除して変化量を求めることを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、複数の入力濃度値の範囲によらない所定のビット数の共通の変化量を記憶し、所定のビット数から複数の入力濃度値の範囲ごとに定められたビット数を削除して変化量を求めるので、削除するビット数を記憶するだけでよく、さらに記憶領域を削減することができる。
【0026】
また本発明は、前記共通の変化量が上限値および下限値それぞれに対して設定されることを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、共通の変化量は、上限値および下限値それぞれに対して設定されるので、各入力濃度値の範囲を適切な量だけ変化させることができる。
【0028】
また本発明は、前記画像データがカラー画像データのとき、前記画素毎に定められる入力濃度値の範囲は、色成分毎に設定されることを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、画像データがカラー画像データのときには入力濃度値の範囲が色成分毎に設定されるので、たとえば、色成分によって、画像出力装置の出力特性が違ったり、ディザマトリクスの構成が違ったりする場合であっても、ノイズを重畳する部分とノイズを重畳しない部分との境界に生じる疑似輪郭を目立たなくすることができ、視覚的により好ましく、解像力、階調性ともに優れた高画質な記録が可能である。
【0030】
また本発明は、前記変化量が視覚的に知覚しにくい空間周波数特性を有することを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、変化量が視覚的に知覚しにくい空間周波数特性を有するので、ノイズを重畳する部分とノイズを重畳しない部分との境界が視覚的に知覚しにくくなる。
【0032】
また本発明は、基準下限値に加算される変化量と基準上限値に加算される変化量とを等しい値とすることを特徴とする。
【0033】
本発明に従えば、基準下限値に加算される変化量と基準上限値に加算される変化量とを等しい値とするので、乱数発生器および記憶領域を削減することができる。
【0034】
また本発明は、原稿を読み取って画像データを得る画像入力装置と、上記の画像処理装置と、前記画像処理装置により処理が施された画像データを出力する画像出力装置とを有することを特徴とする画像形成装置である。
【0035】
本発明に従えば、原稿を読み取って画像データを得る画像入力装置と、上記の画像処理装置と、前記画像処理装置により処理が施された画像データを出力する画像出力装置とを含むので、ノイズを重畳する部分とノイズを重畳しない部分との境界に生じる疑似輪郭を目立たなくすることができ、視覚的により好ましく、解像力、階調性ともに優れた高画質な画像の形成が可能である。
【0036】
また本発明は、画像データにノイズを重畳するノイズ重畳処理と、中間調生成を行う中間調出力階調処理とを行う画像処理方法において、前記ノイズ重畳処理は、予め定められた複数の入力濃度値の範囲の画像データに対してノイズを重畳し、前記ノイズは、複数の入力濃度値の範囲によらない所定のビット数の共通の値から複数の入力濃度値の範囲ごとに定められたビット数を削除して求めることを特徴とする画像処理方法である。
【0037】
本発明に従えば、画像データに重畳するノイズを、複数の入力濃度値の範囲によらない所定のビット数の共通の値から複数の入力濃度値の範囲ごとに定められたビット数を削除して求めるので、ノイズを発生させる回路あるいは記憶領域を削減することができる。
【0038】
また本発明は、画像データにノイズを重畳するノイズ重畳処理手段と、中間調生成処理を行う中間調出力階調処理手段とを有する画像処理装置において、上記ノイズ重畳処理手段は、画像データの入力濃度値が予め定められた複数の入力濃度値の範囲内にあるか否かの判定を行うノイズ重畳判定部と、複数の入力濃度値の範囲に対して所定のビット数の共通の値を生成するノイズ生成部と、複数の入力濃度値の範囲ごとに、前記所定のビット数から削除するビット数を記憶するビット数記憶部と、前記共通の値から所定のビット数を削除して画像データにノイズを重畳するノイズ重畳部とを有することを特徴とする画像処理装置である。
【0039】
本発明に従えば、画像データの入力濃度値が予め定められた複数の入力濃度値の範囲内にあるか否かの判定を行い、範囲内であれば、所定のビット数の共通の値を生成し、複数の入力濃度値の範囲ごとに、所定のビット数から記憶されたビット数を削除したノイズを画像データに重畳するので、ノイズを発生させる回路あるいは記憶領域を削減することができる。
【0040】
また本発明は、前記ノイズ生成部が乱数発生器であることを特徴とする。
本発明に従えば、ノイズ生成部が乱数発生器からなるので、不規則な変化をするノイズ値を容易に得ることができ、さらに回路を削減することができる。
【0041】
また本発明は、前記ノイズ生成部が前記共通の値を画素ごとにテーブル値として格納するノイズ量記憶手段であることを特徴とする。
【0042】
本発明に従えば、ノイズ生成部は、前記共通の値を画素ごとにテーブル値として格納するので、視覚的に知覚しにくい特性のノイズをテーブルとして格納することができ、視覚的に知覚しにくいノイズを重畳することができる。
【0043】
また本発明は、前記ノイズ重畳部が、ビット数記憶部に格納されているビット数に基づいて、ノイズ生成部により生成された共通の値から下位のビットを削除することを特徴とする。
【0044】
本発明に従えば、ビット数記憶部に格納されているビット数に基づいて、ノイズ生成部により生成された共通の値から下位のビットを削除するので、ノイズ量記憶手段に格納されているテーブル値の空間周波数特性を維持してノイズを重畳することができる。
【0045】
また本発明は、前記画像データがカラー画像データのとき、前記複数の入力濃度値の範囲が色成分ごとに設定され、前記ビット数記憶部が、色成分ごとに前記所定のビット数から削除するビット数を記憶することを特徴とする。
【0046】
本発明に従えば、複数の入力濃度値の範囲が色成分ごとに設定され、色成分ごとに所定のビット数から削除するビット数が記憶されるので、色成分ごとに適した入力濃度値の範囲が設定でき、その入力濃度値の範囲に適した量のノイズを重畳することができる。
【0047】
また本発明は、前記画像データがカラー画像データのとき、前記ノイズ生成部が、色成分ごとに異なる共通の値を生成することを特徴とする。
【0048】
本発明に従えば、画像データがカラー画像データのときにはノイズ生成部が色成分ごとに異なる共通の値を生成するので、各色成分の積み重ね(相加作用)によりノイズが視覚的に知覚しやすくなることを防ぐことができる。
【0049】
また本発明は、原稿を読取って画像データを得る画像入力装置と、上記に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置により処理が施された画像データを出力する画像出力装置とを有することを特徴とする画像形成装置である。
【0050】
本発明に従えば、原稿を読み取って画像データを得る画像入力装置と、上記の画像処理装置と、前記画像処理装置により処理が施された画像データを出力する画像出力装置とを含むので、画像処理装置の回路規模を小さくしたり、記憶領域が削減される、コストを低減した画像形成装置を提供することができるとともに疑似輪郭や濃度ムラを抑え、粒状性も良好な画像を形成することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である画像処理装置13を含む画像形成装置11の構成を示すブロック図である。画像形成装置11は、例えば電子写真方式やインクジェット方式を用いたデジタル複写機などである。画像形成装置11は、画像入力装置12、画像処理装置13および画像出力装置14からなり、画像処理装置13は、アナログ/デジタル(以後「A/D」と略称する)変換部21、シェーディング補正部22、入力階調補正部23、色補正部24、像域分離処理部25、墨生成下色除去部26、空間フィルタ処理部27、ノイズ重畳処理部28および中間調出力階調処理部29から構成される。
【0052】
A/D変換部21は、画像入力装置12から与えられる画像データであるRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)の反射率信号を、デジタル信号に変換する。シェーディング補正部22は、A/D変換された反射率信号に対して、シェーディング補正処理を施す。シェーディング補正処理は、画像入力装置12の照明系、結像系および撮像系の構成に起因して画像信号に生じる各種の歪みを取除くために行われる。入力階調補正部23は、シェーディング補正処理が施された反射率信号に入力階調補正処理を施す。入力階調補正処理は、反射率信号を、濃度信号などの画像処理装置13が扱いやすい信号に変換する処理である。入力階調補正部23は、反射率信号に、カラーバランス処理をさらに施してもよい。色補正部24は、RGBの濃度信号をCMY(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)の濃度信号に変換し、かつ画像出力装置15における忠実な色再現を実現するために、CMYの濃度信号に色補正処理を施す。色補正処理は、具体的には、不要吸収成分をそれぞれ含むCMYのトナーおよびインクの分光特性に基づいた色濁りを、CMYの濃度信号から取除く処理である。像域分離処理部25は、色補正部24から出力されたCMYの濃度信号に基づき、画像データを文字領域、写真領域および網点領域などに領域分離処理を行う。像域分離処理部25における分離結果は、空間フィルタ処理部27および中間調出力階調処理部28に与えられる。墨生成下色除去部26は、色補正部24から出力された濃度信号を構成するCMYの色信号に基づいて、黒の色信号を生成する墨生成処理を行う。また墨生成下色除去部26は、CMYの色信号に対して下色除去処理を施す。下色除去処理は、CMYの色信号から墨生成処理で生成された黒の色信号を差引いて新たなCMYの色信号を得る処理である。これらの処理の結果、CMYの濃度信号は、CMYK(K:ブラック)の色信号から成る画像データに変換される。空間フィルタ処理部27は、墨生成下色除去部26で得られたCMYK画像データに対して、デジタルフィルタを用いた空間フィルタ処理を施す。これによってエッジ強調など画像の空間周波数特性が補正されるので、画像出力装置14が出力する画像にぼやけまたは粒状性劣化を生じることを防止することができる。
【0053】
ノイズ重畳処理部28は、空間フィルタ処理後のCMYK画像データに対して、予め用意されたノイズマトリクステーブルのテーブル値あるいは乱数発生回路などによる出力値をノイズとして重畳するノイズ重畳処理手段である。中間調出力階調処理部29は、ノイズ重畳処理後のCMYK画像データに対して、階調補正処理および中間調生成処理を施す中間調出力階調処理手段である。中間調生成処理は、画像を複数の画素に分割して階調を再現できるようにする処理であり、2値および多値のディザ法・誤差拡散法などを用いることが出来る。また中間調出力階調処理部29は、画像データの濃度値を、画像出力装置14の特性値である網点面積率に変換する処理を行ってもよい。中間調出力階調処理部29によって処理された濃度信号が画像出力装置14に与えられる。以上の動作は、たとえばCPU(中央演算処理装置)によって制御される。
【0054】
以下ではさらにノイズ重畳処理部28について説明する。なお、CMYKの各色成分の濃度値に対するノイズ重畳処理は、ノイズを重畳する実際の入力濃度値が異なるだけであるので、任意の1つの色成分の濃度値に対するノイズ重畳処理だけを説明している。
【0055】
図2は、ノイズ重畳処理部28の構成を示すブロック図である。ノイズ重畳処理部28は、ノイズ重畳入力濃度値域設定部31、ノイズ重畳判定部32、ノイズ重畳部33およびノイズ生成部34から構成される。ノイズ重畳入力濃度値域設定部31は、変化量記憶部と変化量加算部とからなり、ノイズを重畳する画像データの入力濃度値の範囲の上限値および下限値を画素ごとに設定する入力濃度値範囲設定部である。変化量記憶部は画素ごとに設定された変化量を記憶し、変化量加算部は基準上限値および基準下限値と変化量とを加算して上限値および下限値を算出する。
【0056】
ノイズ重畳判定部32は、画像データの入力濃度値と上限値および下限値とを比較し、ノイズを重畳するか否かの判定を行う。ノイズ重畳部33は、ノイズ重畳判定部32の判定結果に基づいてノイズ生成部34が生成したノイズを画像データに重畳させる。
【0057】
ノイズ重畳処理を行わない場合に、たとえば200以下の入力濃度値の画素と201以上の入力濃度値の画素との境界で疑似輪郭を生じるとする。この疑似輪郭を相殺するために中間調出力階調処理の前に、空間フィルタ処理部27で処理された画像データが180から220の間の入力濃度値域であればノイズを重畳する。これによって疑似輪郭は相殺されるが、179以下の入力濃度値の画素と180以上の入力濃度値の画素との境界および220以下の入力濃度値の画素と221以上の入力濃度値の画素との境界であらたに疑似輪郭が生じたり、ノイズの有無による境界が目に見えてしまうおそれがある。
【0058】
そこで、本発明の画像処理装置では画素ごとにノイズを重畳する入力濃度値域を設定することで疑似輪郭を目立たなくさせる。
【0059】
図3は、本発明の画像処理方法によるノイズ重畳処理を示すフローチャートである。まずステップs1で、ノイズ重畳入力濃度値域設定部31が画素ごとにノイズを重畳する第1入力濃度値を設定する。ここでは、ノイズを重畳する第1入力濃度値域の第1下限値を170から190の間で、第1上限値を210から230の間で画素ごとに変化させる。そして、ステップs2で、ノイズ重畳判定部32によって、画像データの入力濃度値が第1入力濃度値域内であるかどうかの判定を行い、値域内であればステップs3に進み、値域内でなければステップs4に進む。ステップs3では、ノイズ重畳部33がノイズマトリクステーブルを持つノイズ生成部34からその画素に対応するノイズを読み出してノイズを重畳する。ステップs4では、残りの画素があるかどうかを判断し、残りの画素があればステップs1に戻り、残りの画素がなければ処理を終了する。なお、この画素ごとに変化する第1入力濃度値域の第1下限値および第1上限値は、ノイズ重畳入力濃度値域設定部31内にそれぞれ64×64の数値行列として記憶されていて、画素ごとに順に読み出すものとする。
【0060】
また、図4は、ノイズ重畳判定部32による判定処理のフローチャートを示す図である。まずステップs11で画素の入力濃度値が下限値以上であるかどうかを判断し、下限値以上であればステップs12に進み、下限値より小さければステップs14で入力濃度値域内ではないことを出力して処理を終了する。ステップs12では、入力濃度値が上限値以下であるかどうかを判断する。上限値以下であればステップs13に進んでステップs13で入力濃度値が値域内であることを出力して処理を終了する。上限値より大きければステップs14で入力濃度値域内ではないことを出力して処理を終了する。
【0061】
また、上記の第1入力濃度値域の他に、第2下限値が110から130の間で、第2上限値が140から160の間で変化する第2入力濃度値域を持つようにしてもよい。図5は、複数の入力濃度値域が設定されたときのノイズ重畳処理を示すフローチャートである。まずステップs21で、ノイズ重畳入力濃度値域設定部31が画素ごとにノイズを重畳する第1および第2入力濃度値域を設定する。ステップs22では、入力濃度値が第1入力濃度値域内であるかどうかの判定を行い、値域内であればステップs23に進んで第1入力濃度値域に応じた第1ノイズを重畳する。値域内でなければステップs25に進んで入力濃度値が第2入力濃度値域内であるかどうかの判定を行い、値域内であればステップs26で第2入力濃度値域に応じた第2ノイズを重畳する。値域内でなければステップs24に進み、残りの画素があるかどうかを判断する。残りの画素があればステップs21に戻り、残りの画素がなければ処理を終了する。なお、第2入力濃度値域の第2下限値、第2上限値も別の64×64の数値行列からなりノイズ重畳入力濃度値域設定部31内に記憶されていて、画素毎に順に読み出すものとする。
【0062】
入力画像データがカラー画像データである場合は、色成分ごとに入力濃度値域を設定する。ある色成分では入力濃度値域として上記のような第1入力濃度値域あるいは第2入力濃度値域に設定するのに対し、他の色成分では、下限値が175から195の間、上限値が215から235の間で画素ごとに変化する入力濃度値域を持つ場合がある。これは、色成分によって、画像出力装置の出力特性が違ったり、ディザマトリクスの構成が違ったりする場合に対応するためである。なお、これらの下限値・上限値も画素ごとに別の64×64の数値行列としてノイズ重畳入力濃度値域設定部31内に記憶されており順に読み出す行列とする。
【0063】
図6は、ノイズ重畳処理部28の構成を示すブロック図である。ノイズ重畳入力濃度値域設定部31は、変化量記憶部35と変化量加算部36とから構成される。変化量記憶部35は、画素ごとに設定された変化量を記憶しており、変化量加算部36において、基準上限値および基準下限値に変化量を加算して上限値および下限値を算出する。算出された上限値および下限値を用いてノイズ重畳処理を行う。なお、図2で示したノイズ重畳処理部28と同様の部位については同じ符号を付して説明は省略する。
【0064】
図7は、本発明の画像処理方法によるノイズ重畳処理を示すフローチャートである。まずステップs31で、変化量記憶部35から変化量の読み出しを行い、ステップs32で変化量加算部36によって、基準上限値および基準下限値に読み出した変化量を加算して上限値および下限値を設定する。具体的には、入力濃度値域の下限値170から190の間、上限値を215から225の間で画素ごとに変化させる場合、入力濃度値域の基準下限値180と基準上限値220とを設定しておき、変化量加算部36で画素ごとに基準下限値180に対して−10から+10の変化量を加算することで170から190の間で変化させ、基準上限値220に対して−5から+5の変化量を加算することで215から225の間で変化させる。ステップs33で、ノイズ重畳判定部32によって、画像データの入力濃度値が入力濃度値域内であるかどうかの判定を行い、値域内であればステップs34に進み、値域内でなければステップs35に進む。ステップs34では、ノイズ重畳部33がノイズマトリクステーブルを持つノイズ生成部34からその画素に対応するノイズを読み出してノイズを重畳する。ステップs35では、残りの画素があるかどうかを判断し、残りの画素があればステップs31に戻り、残りの画素がなければ処理を終了する。なお、この基準上限値、下限値に対する変化量は64×64の数値行列からなり、変化量記憶部35に記憶されていて、順に読み出されるものとする。
【0065】
また、この64×64の数値行列よりなる変化量は、視覚的に知覚しにくい空間周波数特性を持つように予め2次元逆フーリエ変換で生成されたものとし、以下で述べる変化量についても同様である。
【0066】
この数値行列を下限値に対するものと上限値に対するものと共通のものを用いて、等しい値を変化量として加算することで装置の記憶領域を縮小することができる。
【0067】
ノイズ重畳処理部28が図6に示す構成である場合、180以上、220以下および120以上、150以下の複数の入力濃度値域では、180に対して加算する変化量を読み出す記憶領域と120に対して加算する変化量を読み出す記憶領域とは別の領域とする。同様に、220に対して加算する変化量を読み出す記憶領域と150に対して加算する変化量を読み出す記憶領域とは別の領域とする。また、複数の入力濃度値域における下限値に対する変化量として、所定のビット数の共通の値を記憶しておき、180に対しては読み出した値の下位2ビットを削除した値、120に対しては下位0ビットを削除した値、すなわちそのままの値を変化量として加算する。同様に、上限値についても所定のビット数の共通の値を記憶しておき、220に対しては下位3ビットを削除した値、150に対しては下位1ビット削除した値を変化量として加算する。このように、複数の入力濃度値域が設定されている場合、下限値に対する変化量および上限値に対する変化量は共通の値を抽出し、入力濃度値域ごとに削除するビット数を定めておけば(削除するビット数は画素ごとには変えない)、変化量の記憶領域を削減することが出来る。この削除するビット数は、変化量記憶部35、あるいは、変化量加算部36のいずれかに格納しておけばよい。
【0068】
図8は、他の実施形態におけるノイズ重畳処理部28の構成を示すブロック図である。本実施形態ではノイズ重畳入力値域設定部31が変化量加算部36と乱数発生器37とからなる。変化量を予め記憶するのではなく、乱数発生器37によって生成させ、変化量加算部36で基準値に加算される。なお、図2で示したノイズ重畳処理部28と同様の部位については同じ符号を付して説明は省略する。
【0069】
図9は、本発明の画像処理方法によるノイズ重畳処理を示すフローチャートである。まずステップs41で、乱数発生器37によって変化量となる乱数を発生する。ステップs42で変化量加算部36によって、基準上限値および基準下限値に生成された変化量を加算して上限値および下限値を設定する。具体的には、基準下限値180と基準上限値220とを設定しておき、変化量加算部36で画素ごとに、基準の下限値180に対して乱数発生器37より生成された値を加算することで下限値を変化させ、基準の上限値220に対して別の乱数発生器37より生成された値を加算することで上限値を変化させる。乱数発生器37より生成される値については、後で詳しく述べる。
【0070】
ステップs43で、ノイズ重畳判定部32によって、画像データの入力濃度値が入力濃度値域内であるかどうかの判定を行い、値域内であればステップs44に進み、値域内でなければステップs45に進む。ステップs44では、ノイズ重畳部33がノイズマトリクステーブルを持つノイズ生成部34からその画素に対応するノイズを読み出してノイズを重畳する。ステップs45では、残りの画素があるかどうかを判断し、残りの画素があればステップs41に戻り、残りの画素がなければ処理を終了する。
【0071】
また、入力濃度値域が、180以上、220以下および120以上、150以下などのように複数設定されている場合は、それぞれの基準下限値および上限値に対して乱数発生器37より画素ごとの変化量が加算され、入力画像データがいずれかの入力濃度値域内であればノイズを重畳する。また、画像データがカラー画像データである場合、前記と同様に、ある色成分では入力濃度値が上記のような入力濃度値域内であればノイズを重畳するのに対し、別の色成分では、入力濃度値域を185以上、225以下とし、基準下限値185、基準上限値225に対して画素ごとの変化量が加算された入力濃度値域内であればノイズを重畳するようにすることもできる。
【0072】
ノイズ重畳処理部28が図8に示す構成である場合、180以上、220以下および120以上、150以下の複数の入力濃度値域において、下限値180に加算する変化量の乱数と下限値120に加算する変化量の乱数とは別の値とする。同様に、上限値220に加算する変化量の乱数と上限値150に加算する変化量の乱数とは別の値とする。この場合、乱数発生器37は入力濃度値域毎に備える必要がある。
【0073】
ここで、乱数発生器37の数を削減する方法について説明する。たとえば、乱数を生成するのは31ビットの乱数発生器とし、図10に示すようなビット構成とする。第1入力濃度値域の基準下限値に対する変化量、基準上限値に対する変化量、第2入力濃度値域の基準下限値に対する変化量、基準上限値に対する変化量が下位ビットから6ビットずつ順に割り当てられている。このような乱数発生器のビット構成の場合、いずれの変化量も6ビットの乱数となるが、この6ビットのうち下位5ビットを乱数の絶対値とし、最上位ビットを正負の符号を示すビットとする。最上位ビットが0の場合は正の数、1の場合は負の数とする。
【0074】
また、各下限値、上限値ごとに各乱数の絶対値は、5ビットのうち変化量に用いるビット数を設定できるものとする。たとえば、第1入力濃度値域の基準下限値180に対する変化量は3ビット、基準上限値220に対する変化量は2ビット、第2入力濃度値域の基準下限値120に対する変化量は5ビット、基準上限値150に対する変化量は4ビットなどの設定ができる。よって、基準下限値180に対しては−7から+7、基準上限値220に対しては−3から+3、基準下限値120に対しては−31から+31、基準上限値150に対しては−15から+15の乱数が画素ごとに変化量として加算される。このように、変化量に用いるビット数を設定することにより、変化量の数値を任意に変えることができる。下位5ビットの乱数から削除するビット数は、たとえば、変化量加算部36に格納しておくことができる。
【0075】
ノイズ重畳処理部28は図11のブロック図に示すような構成とすることもできる。乱数発生器37は、変化量とともにノイズを生成するのでノイズ生成部34を削減することができる。この場合、ノイズ重畳部33では、画像データに乱数によるランダムノイズが重畳される。乱数発生器のビット構成は、図12に示すような構成となる。すなわち、第1入力濃度値域の基準下限値に対する変化量、基準上限値に対する変化量、第2入力濃度値域の基準下限値に対する変化量、基準上限値に対する変化量およびランダムノイズを重畳する場合のノイズ量が下位ビットから6ビットずつ順に割り当てられる。
【0076】
図13は乱数発生器37のビット構成を示す図である。図に示す構成では、第1入力濃度値域の基準下限値に対する変化量と第2入力濃度値域の基準下限値に対する変化量とを共通の6ビットの乱数から抽出する。最上位ビットが0の場合は正の数、1の場合は負の数とし、第1入力濃度値域の基準下限値180に対しては2ビットを削除して5ビットのうちの上位3ビットを、第2入力濃度値域の基準下限値120に対しては削除せずに5ビットを変化量の絶対値とする。したがって、基準下限値180に対しては−7から+7、基準下限値120に対しては−31から+31の値が加算される。また、同様に第1入力濃度値域の基準上限値220に対する変化量と第2入力濃度値域の基準上限値150に対する変化量とを別の共通の6ビットの乱数から抽出する。最上位ビットが0の場合は正の数、1の場合は負の数とし、第1入力濃度値域の基準上限値220に対しては3ビットを削除して5ビットのうちの上位2ビットを、第2入力濃度値域の基準上限値150に対しては1ビットを削除して5ビットのうちの上位4ビットを変化量の絶対値とする。したがって、基準上限値220に対しては−3から+3、基準上限値150に対しては−15から+15の値が加算される。
【0077】
このように、複数の入力濃度値域の上限値、下限値の変化量は、共通の乱数から、入力濃度値域の上限値、下限値ごとに定められたビット数により求められる。このビット数は、たとえば変化量加算部36に格納される。
【0078】
図14は、本発明の画像処理装置13におけるノイズ重畳処理部28の他の実施形態の構成を示すブロック図である。ノイズ重畳処理部28は、ノイズ重畳判定部32、ノイズ重畳部33、乱数発生器37およびビット数記憶部38から構成される。ノイズ重畳判定部32は、画像データの入力濃度値が予め定められた複数の入力濃度値域内にあるか否かを判定する。ノイズ重畳部33は、ノイズ重畳判定部32の判定結果に基づいて乱数発生器37が生成したノイズを画像データに重畳させる。乱数発生器37は、複数の入力濃度値域に対して所定のビット数の共通の値を生成するノイズ生成部であり、ビット数記憶部38は、所定のビット数から削除するビット数を、複数の入力濃度値域ごとに記憶する。
【0079】
複数の入力濃度値域の画像データに対して重畳するノイズを、複数の入力濃度値域によらない所定のビット数の共通の値から複数の入力濃度値域ごとに定められたビット数を削除して求めるので、装置の回路規模および記憶領域を削減することが出来る。
【0080】
図15は、本発明の画像処理方法によるノイズ重畳処理を示すフローチャートである。ステップs51では入力濃度値域を識別する変数をi=0に初期化する。ステップs52で、ノイズ重畳判定部32が画像データの入力濃度値が入力濃度値域iの範囲内であるかどうかを判定し、範囲内であればステップs53に進み、範囲内でなければステップs57に進んでiに1を加える。なお、範囲内であるかどうかの判定は、図4に示したフローチャートによる処理と同様の処理によって行う。ステップs53では、乱数発生器37が複数の入力濃度値域に関わらず、共通の6ビットの乱数を生成し、ステップs54でビット数記憶部38に記憶されているビット数に基づいて6ビットの乱数から下位ビットを削除する。ノイズを重畳する入力濃度値域が複数設定されている場合、入力濃度値域ごとに削除する下位ビットの数を予め定めておく。ノイズ重畳判定部32にて、画像データが複数の入力濃度値域のいずれかにあると判定されると、それを表す信号がビット数記憶部38に出力され、対応する下位ビットの数が読み出される。この6ビットのうち、下位5ビットを絶対値部分、最上位ビットを正負の符号を示すビットとし、0の場合は正の数、1の場合は負の数とする。
【0081】
ステップs55で下位ビットを削除された数値をノイズ値として重畳し、ステップs56でi=nとおいて、同じ画像データに対して上記の処理を繰り返さないようにする。ステップs58では、i=nであるかどうかを判断し、i=nでなければステップs52に戻り、i=nであればステップs59に進む。ステップs59で全画素について終了したかどうかを判断し、終了していればノイズ重畳処理を終了し、終了してなければステップs51に戻る。
【0082】
ノイズの重畳は、たとえば、80以上および100以下、130以上および160以下、180以上および200以下、220以上および230以下の4つの入力濃度値域内の入力濃度値に対して行われるものとし、それぞれの入力濃度値域をi=0,1,2,3とする(この場合、nは4)。また、画像データに対するノイズは、6ビットの数値から入力濃度値域ごとに設定されたビット数の下位ビットを削除した値とし、入力濃度値域(i=0,1,2,3)それぞれに対して削除するビット数として2,0,1,3が設定されている。
【0083】
画像データの入力濃度値が80以上、100以下すなわち入力濃度値域(i=0)内であれば、6ビットのうち最上位ビットを正負の符号部分、残りの5ビットを絶対値部分とし、削除ビット数は2であるので、上位の3ビットだけを用いて−7から+7のノイズ値を重畳する。
【0084】
画像データの入力濃度値が入力濃度値域(i=0)内でなく130以上、160以下すなわち入力濃度値域(i=1)内であれば、6ビットのうち最上位ビットを正負の符号部分、残りの5ビットを絶対値部分とし、削除ビット数は0であるので、5ビットすべてを用いて−31から+31のノイズ値を重畳する。
【0085】
画像データの入力濃度値が入力濃度値域(i=1)内でなく180以上、200以下すなわち入力濃度値域(i=2)内であれば、6ビットのうち最上位ビットを正負の符号部分、残りの5ビットを絶対値部分とし、削除ビット数は1であるので、上位の4ビットだけを用いて−15から+15のノイズ値を重畳する。
【0086】
画像データの入力濃度値が入力濃度値域(i=2)内でなく220以上、230以下すなわち入力濃度値域(i=3)内であれば、6ビットのうち最上位ビットを正負の符号部分、残りの5ビットを絶対値部分とし、削除ビット数は3であるので、上位の2ビットだけを用いて−3から+3のノイズ値を重畳する。
【0087】
乱数発生器を用いて6ビットの値(共通の値)を生成する場合、削除するビットは上位ビットでも下位ビットでも構わない。
【0088】
また、図16にブロック図を示すノイズ重畳処理部28では、画素ごとの6ビットの数値を、ノイズ生成部を構成するノイズ量記憶手段であるノイズ量記憶部39から順に抽出してもよい。64×64の数値行列からなり、視覚的に知覚しにくい空間周波数を有するノイズテーブルをノイズ量記憶部39に持ち、画素ごとに順に対応する6ビットの数値を抽出する。
【0089】
また上記のように、下位ビットを削除し、上位のビットからノイズ値を抽出する。ノイズ量記憶部39に格納されているノイズテーブルは、視覚的に知覚しにくい空間周波数特性を有しているが、削除されるデータが下位ビットであるので、空間周波数特性を維持して画像データにノイズを付加することができる。
【0090】
さらに、入力される画像データがカラー画像データである場合、上記の4つの入力濃度値域に対して、重畳するノイズのビット数を、シアンはそれぞれ3・5・4・2(削除するビット数は2・0・1・3)、マゼンタはそれぞれ4・5・5・3(削除するビット数:1・0・0・2)、イエローはそれぞれ1・3・2・1(削除するビット数:4・2・3・4)、ブラックはそれぞれ2・4・3・1(削除するビット数:3・1・2・4)とする。
【0091】
図17は、乱数発生器37のビット構成を示す図である。カラー画像データの場合、31ビットの乱数発生器の最下位の6ビットをシアン、その6ビットより上位の6ビットをマゼンタ、またその6ビットより上位の6ビットをイエロー、さらにその上位の6ビットをブラックのノイズ値(共通の値)を抽出するのに用いる。あるいは、ノイズ量記憶部39から6ビットの数値を抽出する場合、色成分ごとに別々の64×64の数値行列からノイズ値(共通の値)を抽出する。
【0092】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ノイズを重畳する部分とノイズを重畳しない部分との境界に生じる疑似輪郭を目立たなくすることができ、視覚的により好ましく、解像力、階調性ともに優れた高画質な記録が可能である。
【0093】
また本発明によれば、入力濃度値の範囲を記憶する記憶領域を削減することができる。
【0094】
また本発明によれば、ノイズ値および変化量を記憶させる必要が無く、部品点数および記憶領域を削減することができる。
【0095】
また本発明によれば、入力濃度値の範囲の基準下限値および基準上限値のそれぞれを中心に大小変化させることができる。
【0096】
また本発明によれば、入力濃度値の範囲を複数設定することができる。
また本発明によれば、乱数発生器の個数を減らすことができ、コストを削減することができる。
【0097】
また本発明によれば、各入力濃度値の範囲を適切な量だけ変化させることができる。
【0098】
また本発明によれば、色成分によって、画像出力装置の出力特性が違ったり、ディザマトリクスの構成が違ったりする場合であっても、ノイズを重畳する部分とノイズを重畳しない部分との境界に生じる疑似輪郭を目立たなくすることができ、視覚的により好ましく、解像力、階調性ともに優れた高画質な記録が可能である。
【0099】
また本発明によれば、変化量が視覚的に知覚しにくい空間周波数特性を有することができる。
【0100】
また本発明によれば、ノイズを重畳する部分とノイズを重畳しない部分との境界に生じる疑似輪郭を目立たなくすることができ、視覚的により好ましく、解像力、階調性ともに優れた高画質な画像の形成が可能である。
【0101】
また本発明によれば、不規則な変化をするノイズ値を容易に得ることができ、さらに回路を削減することができる。
【0102】
また本発明によれば、視覚的に知覚しにくい特性のノイズをテーブルとして格納することができ、視覚的に知覚しにくいノイズを重畳することができる。
【0103】
また本発明によれば、ノイズ量記憶手段に格納されているテーブル値の空間周波数特性を維持してノイズを重畳することができる。
【0104】
また本発明によれば、各色成分の積み重ね(相加作用)によりノイズが視覚的に知覚しやすくなることを防ぐことができる。
【0105】
また本発明によれば、画像処理装置の回路規模を小さくしたり、記憶領域が削減される、コストを低減した画像形成装置を提供することができるとともに疑似輪郭や濃度ムラを抑え、粒状性も良好な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である画像処理装置13を含む画像形成装置11の構成を示すブロック図である。
【図2】ノイズ重畳処理部28の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の画像処理方法によるノイズ重畳処理を示すフローチャートである。
【図4】ノイズ重畳判定部32による判定処理のフローチャートを示す図である。
【図5】複数の入力濃度値域が設定されたときのノイズ重畳処理を示すフローチャートである。
【図6】ノイズ重畳処理部28の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の画像処理方法によるノイズ重畳処理を示すフローチャートである。
【図8】他の実施形態におけるノイズ重畳処理部28の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の画像処理方法によるノイズ重畳処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明のノイズ重畳処理部28における乱数発生器37のビット構成を示す図である。
【図11】本発明のノイズ重畳処理部28のさらに別の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明のノイズ重畳処理部28における乱数発生器37のビット構成を示す図である。
【図13】本発明のノイズ重畳処理部28のさらに別の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の画像処理装置13におけるノイズ重畳処理部28の他の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の画像処理方法によるノイズ重畳処理を示すフローチャートである。
【図16】ノイズ重畳処理部28の構成を示すブロック図である。
【図17】乱数発生器37のビット構成を示す図である。
【符号の説明】
11 画像形成装置
12 画像入力装置
13 画像処理装置
14 画像出力装置
21 アナログ/デジタル(A/D)変換部
22 シェーディング補正部
23 入力階調補正部
24 色補正部
25 像域分離処理部
26 墨生成下色除去部
27 空間フィルタ処理部
28 ノイズ重畳処理部
29 中間調出力階調処理部
31 ノイズ重畳入力濃度値域設定部
32 ノイズ重畳判定部
33 ノイズ重畳部
34 ノイズ生成部
35 変化量記憶部
36 変化量加算部
37 乱数発生器
38 ビット数記憶部
39 ノイズ量記憶部
Claims (22)
- 画像データにノイズを重畳するノイズ重畳処理と、中間調生成を行う中間調出力階調処理とを行う画像処理方法において、
基準上限値および基準下限値に対して画素毎に設定された変化量を加算して、画素毎に入力濃度値の上限値および下限値を算出し、前記ノイズ重畳処理は、前記画像データが前記画素毎に定められた入力濃度値の上限値および下限値の範囲内にあるとき、前記画像データに対してノイズを重畳することを特徴とする画像処理方法。 - 画像データにノイズを重畳するノイズ重畳処理手段と、中間調生成処理を行う中間調出力階調処理手段とを有する画像処理装置において、
前記ノイズ重畳処理手段は、画素毎に設定された変化量を記憶する変化量記憶部と、基準上限値および基準下限値に対して前記変化量を加算して、画素毎に設定されるノイズを重畳する画像データの入力濃度値の範囲である上限値および下限値を算出する変化量加算部と、
前記画像データが前記画素毎に設定された入力濃度値の上限値および下限値の範囲内にあるか否かに基づいて、前記画像データに対してノイズを重畳するか否かの判定を行うノイズ重畳判定部と、
前記ノイズ重畳判定部において前記画像データにノイズを重畳すると判定されたとき、前記画像データに重畳するノイズを生成するノイズ生成部と、
前記ノイズ生成部が生成したノイズを前記画像データに重畳するノイズ重畳部とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記変化量記憶部の代わりに乱数発生器が備えられており、前記変化量は、該乱数発生器により生成されることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
- 前記乱数生成器は、前記ノイズ生成部を構成し、前記変化量およびノイズは、該乱数発生器により生成されることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 前記変化量およびノイズは、正負の符号を示すビットを有することを特徴とする請求項3または4記載の画像処理装置。
- 前記入力濃度値の範囲は、複数設定されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載の画像処理装置。
- 前記複数の入力濃度値の範囲に対する変化量を1つの乱数発生器により生成するように構成されていることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
- 基準上限値および基準下限値に加算される前記変化量は、複数の入力濃度値の範囲ごとに定められたビット数に基づいて求められることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
- 前記変化量記憶部は、複数の入力濃度値の範囲によらない所定のビット数の共通の変化量を記憶し、
前記変化量加算部は、前記所定のビット数から複数の入力濃度値の範囲ごとに定められたビット数を削除して変化量を求めることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の画像処理装置。 - 前記共通の変化量は、上限値および下限値それぞれに対して設定されることを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
- 前記画像データがカラー画像データのとき、前記画素毎に定められる入力濃度値の範囲は、色成分毎に設定されることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1つに記載の画像処理装置。
- 前記変化量は、視覚的に知覚しにくい空間周波数特性を有することを特徴とする請求項2〜11のいずれか1つに記載の画像処理装置。
- 基準下限値に加算される変化量と基準上限値に加算される変化量とを等しい値とすることを特徴とする請求項2〜12のいずれか1つに記載の画像処理装置。
- 原稿を読み取って画像データを得る画像入力装置と、
請求項2〜13のいずれか1つに記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置により処理が施された画像データを出力する画像出力装置とを有する ことを特徴とする画像形成装置。 - 画像データにノイズを重畳するノイズ重畳処理と、中間調生成を行う中間調出力階調処理とを行う画像処理方法において、
前記ノイズ重畳処理は、予め定められた複数の入力濃度値の範囲の画像データに対してノイズを重畳し、
前記ノイズは、複数の入力濃度値の範囲によらない所定のビット数の共通の値から複数の入力濃度値の範囲ごとに定められたビット数を削除して求めることを特徴とする画像処理方法。 - 画像データにノイズを重畳するノイズ重畳処理手段と、中間調生成処理を行う中間調出力階調処理手段とを有する画像処理装置において、
上記ノイズ重畳処理手段は、画像データの入力濃度値が予め定められた複数の入力濃度値の範囲内にあるか否かの判定を行うノイズ重畳判定部と、
複数の入力濃度値の範囲に対して所定のビット数の共通の値を生成するノイズ生成部と、
複数の入力濃度値の範囲ごとに、前記所定のビット数から削除するビット数を記憶するビット数記憶部と、
前記共通の値から所定のビット数を削除して画像データにノイズを重畳するノイズ重畳部とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記ノイズ生成部は、乱数発生器であることを特徴とする請求項16記載の画像処理装置。
- 前記ノイズ生成部は、前記共通の値を画素ごとにテーブル値として格納するノイズ量記憶手段であることを特徴とする請求項17記載の画像処理装置。
- 前記ノイズ重畳部は、ビット数記憶部に格納されているビット数に基づいて、ノイズ生成部により生成された共通の値から下位のビットを削除することを特徴とする請求項18記載の画像処理装置。
- 前記画像データがカラー画像データのとき、前記複数の入力濃度値の範囲は色成分ごとに設定され、
前記ビット数記憶部は、色成分ごとに前記所定のビット数から削除するビット数を記憶することを特徴とする請求項16〜19のいずれか1つに記載の画像処理装置。 - 前記画像データがカラー画像データのとき、前記ノイズ生成部は、色成分ごとに異なる共通の値を生成することを特徴とする請求項16〜20のいずれか1つに記載の画像処理装置。
- 原稿を読取って画像データを得る画像入力装置と、
請求項16〜21のいずれか1つに記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置により処理が施された画像データを出力する画像出力装置とを有することを特徴とする画像形成装置。
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