JP5115203B2 - 画像処理装置、符号化方法及び復号化方法 - Google Patents

画像処理装置、符号化方法及び復号化方法 Download PDF

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本発明は、画像処理装置、符号化方法及び復号化方法に関する。
プリンタ等では、画像データが入力されるとこれを一旦メモリに保存し、出力すべきタイミングがくるとメモリから順次読み出して出力を行っている。メモリに保存する際には、画像データに圧縮処理を施してデータ量を削減することが一般的である。
従来、圧縮方式としてBTC(Block Truncation Coding)方式が提案されている。これは、画像を複数の画素を1ブロックして、ブロック単位で各ブロックの階調特性に応じて符号化を行う方法である。
圧縮率を高めるため、BTC方式により画像をさらにJBIC圧縮する方法も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−268369号公報
BTC方式は、符号化した状態で画像の回転を行うことができる点でメリットがある。しかし、非可逆圧縮であるため、ブロック内の画素値の最大値と最小値の差が大きかったり、画素値の分布に偏りがあったりすると、復号化した画像は元の画像との画素値の誤差が大きくなるという欠点もある。圧縮率よりも階調性を優先したい場合には、誤差が大きいと所望の画質が得られなくなってしまう。
本発明の課題は、BTC方式において階調性に優れた符号化又は復号化を可能とすることである。
請求項1に記載の発明によれば、
複数の画素毎に画像の階調を求め、当該階調を複数の区分に分けてそれぞれ符号を割り当てることにより、複数の画素単位で符号化を行うBTC圧縮部を備え、
前記BTC圧縮部は、符号化及び復号化を行う区分の範囲を異なるものとした複数の符号化及び復号化の条件のうち、一の条件を選択し、当該選択した条件により符号化を行い、
前記複数の符号化及び復号化の条件は、前記区分の数を同じとし、前記区分の範囲が均等である条件と、前記区分の範囲がそれぞれ異なる複数の条件と、を混在させた条件である画像処理装置が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、
前記BTC圧縮部は、各条件により符号化及び復号化を行って符号化前と復号化後の画素値の誤差を算出し、当該誤差が最小となる条件を選択する請求項1に記載の画像処理装置が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、
前記BTC圧縮部は、前記複数の画素の画素値の分布を求め、当該分布に応じた条件を選択する請求項1に記載の画像処理装置が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、
前記BTC圧縮部は、前記複数の画素の階調を示す代表値の情報を符号化後の画像に付加し、当該代表値を操作して前記選択した条件を示す情報を付加する請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、
前記BTC圧縮部は、前記代表値のメモリへの保持位置を操作する請求項4に記載の画像処理装置が提供される。
請求項6に記載の発明によれば、
前記BTC圧縮部は、前記代表値のデータ値を操作する請求項4又は5に記載の画像処理装置が提供される。
請求項7に記載の発明によれば、
請求項4〜6の何れか一項に記載の画像処理装置により符号化された画像に付加されている情報に基づいて、符号化時に選択された条件を判断し、当該条件により前記画像の復号化を行うBTC伸張部を備える画像処理装置が提供される。
請求項8に記載の発明によれば、
複数の画素毎に画像の階調を求め、当該階調を複数の区分に分けてそれぞれ符号を割り当てることにより、複数の画素単位で符号化を行うにあたり、前記区分の範囲をそれぞれ異なるものとした複数の符号化及び復号化の条件のうち、一の条件を選択し、当該選択した条件により符号化を行い、
前記複数の符号化及び復号化の条件は、前記区分の数を同じとし、前記区分の範囲が均等である条件と、前記区分の範囲がそれぞれ異なる複数の条件と、を混在させた条件である符号化方法が提供される。
請求項9に記載の発明によれば、
請求項8に記載の符号化方法により符号化された画像であって、その複数の画素の階調を示す代表値の情報及び当該代表値が操作されて符号化の際に選択された条件を示す情報が付加された画像に対し、当該選択された条件を示す情報に基づいて、符号化時に選択された条件を判断し、当該条件により前記画像の復号化を行う復号化方法が提供される。
請求項1、8、9に記載の発明によれば、複数の画素毎の階調を複数の区分に分けて符号化するBTC方式において、符号化を行う複数の画素単位の階調に応じた区分の範囲を定めている条件を選択して符号化に用いることができる。従って、符号化及び復号化による階調の再現性を向上させることができ、BTC方式において階調性に優れた符号化及び復号化が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、符号化及び復号化により誤差が最小となるように、つまり階調の再現性が最良となるように符号化及び復号化を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の画素の画素値の分布に応じて符号化及び復号化する区分の範囲を調整することができ、画像の階調性の再現を優先した符号化及び復号化が可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、画像の付加情報を参照することにより選択した条件を容易に判別することができる。
請求項5に記載の発明によれば、代表値のメモリへの保持位置を操作することにより選択した条件を示すので、当該条件を示すためにメモリを増設する必要がなく、コストを抑えることができる。
請求項6に記載の発明によれば、代表値のデータ値を操作することにより選択した条件を示すので、当該条件を示すためにメモリを増設する必要がなく、コストを抑えることができる。
本実施形態では、本発明をMFP(Multi Function Peripheral)に適用した例を説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態におけるMFP100の機能的構成を示す。
MFP100は、用紙上に画像をプリントするものである。
図1に示すように、MFP100は本体部10、画像読取部20、操作部30、タッチパネル40、表示部50、プリンタ部60を備えて構成されている。また、本体部10は画像処理部1、本体制御部2、記憶部3、画像制御部4、画像メモリ5等から構成されている。
画像読取部20は、光源、CCD(Charge Coupled Device)、A/D変換器等を備えている。画像を読み取る際には、光源から原稿を照明走査した光の反射光を結像してCCDにより光電変換し、画像(アナログ信号)を生成する。その後、画像をA/D変換器によりデジタル変換し、本体部10の画像処理部1に出力する。ここで、画像は図形や写真等のイメージに限らず、文字や記号等のキャラクタイメージ等も含む。
なお、画像読取部20では生成した画像をR(赤)、G(緑)、B(青)の各色に分離して色毎の画像を出力する。画像読取部20と画像処理部1の間には図示しない補正処理部が設けられ、各色の画像はこの補正処理部において輝度ムラの補正処理、輝度特性の補正処理、変倍処理、γ変換処理(輝度リニアな特性から濃度リニアな特性に変換する処理)、色補正処理等の各種処理が施された後、画像処理部1に出力される。
操作部30は、プリント開始を指示するためのスタートキーや数字キー等の各種機能キーを備え、これら機能キーやタッチパネル40が走査されると、対応する走査信号を本体制御部2に出力する。
表示部50は、タッチパネル40と一体に形成されたLCD(Liquid Crystal Display)を備え、このLCD上にプリントの設定操作するための操作画面等を表示させる。
プリンタ部60は、露光部、感光ドラム、現像部、定着器、給紙ユニット等を備えて構成され、本体部10の画像処理部1から入力される画像のデータに基づいてプリントを実行する。本実施形態では、Y(黄)、M(マジェンタ)、C(シアン)、K(黒)の4色の色材を用いてプリントする。プリント時には、まず露光部により感光ドラム表面に静電潜像を形成する。そして、現像部によりトナーを付着させて感光ドラム表面にトナー像を形成し、このトナー像を給紙ユニットから給紙された用紙に転写する。その後、定着器が定着処理を行う。
次に、本体部10の各部について説明する。
本体制御部2は、記憶部3に記憶されている制御用のプログラムとの協働により各種演算を行うとともに、MFP100の各部の動作を集中制御する。
記憶部3は、本体制御部2で実行される各種プログラムの他、各部で必要なパラメータやデータ等を記憶している。
画像制御部4は、画像メモリ5への画像の入出力を制御する。
画像メモリ5は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、ハードディスク等のメモリであり、画像を記憶する。
次に、画像処理部1について説明する。
画像処理部1は、図2に示すように、色変換部11、BTC圧縮部12、BTC伸張部13、γ補正部14、スクリーン処理部15を備えて構成されている。
色変換部11は、R、G、Bの色の画像を、プリントに用いる色材Y、M、C、Kの画像に変換する。
BTC圧縮部12は、Y、M、C、Kの画像について、BTC方式による符号化を行い、画像のデータ圧縮を行う。ここでは、図3を参照して8bit(階調255値)の画像を3bitの符号に符号化する例を説明する。
図3に示すように、まずBTC圧縮部12は符号化する画像を複数の画素単位で入力する(ステップS1)。例えば、図4に示すように4画素×4画素の16画素単位で入力する。図4に示す枠が入力単位を示している。各画素の画素値をDij(iは画像の主走査方向、jは副走査方向における画素の並び順を示す)で表す。図4において画素を示すマス内に表された数字はDijである。
次いで、BTC圧縮部12は、Dijのうち最大値Maxと最小値minを求める(ステップS2)。この最大値Maxと最小値minが16画素についての階調を示す。
次いで、BTC圧縮部12は16画素について符号化を行うが、符号化及び復号化の条件が複数あるので、このうちの1の条件を選択する必要がある。そこで、複数の条件によりそれぞれ符号化及び復号化を行って符号化前と復号化後の画素値の誤差を算出し、その誤差の最小二乗和が最小となる条件を選択する(ステップS3)。
図5Aを参照して、BTC方式による符号化及び復号化について説明する。
符号化時には、図5Aに示すように閾値THn(0≦n≦8)によって最大値Maxと最小値minからなる階調を複数の区分に分けて、各区分に符号φijを割り当てておき、符号化する画像の画素値がどの区分に該当するかで符号φijを決定する。符号φijは3bitのデータである。
閾値THnと符号φij(2進数表記)の関係は以下の通りである。
TH7<Dij≦TH8のとき、φij=111
TH6<Dij≦TH7のとき、φij=110
TH5<Dij≦TH6のとき、φij=101
TH4<Dij≦TH5のとき、φij=100
TH3<Dij≦TH4のとき、φij=011
TH2<Dij≦TH3のとき、φij=010
TH1<Dij≦TH2のとき、φij=001
TH0≦DIj≦TH1のとき、φij=000
符号φijには復号後の値Ln(0≦n≦7、Lnは8bitのデータ)が定められているので、復号時には符号φijに対応する復号値Lnを符号後の画素値Dijとして取得すればよい。つまり、符号φijを10進数で表記したときの値がnのとき、復号後の画素値はDij=Lnをとる。
符号φijと復号後の画素値Dijとの関係を示す。
φij=111のとき、復号後のDij=L7
φij=110のとき、復号後のDij=L6
φij=101のとき、復号後のDij=L5
φij=100のとき、復号後のDij=L4
φij=011のとき、復号後のDij=L3
φij=010のとき、復号後のDij=L2
φij=001のとき、復号後のDij=L1
φij=000のとき、復号後のDij=L0
符号化の際の条件となる閾値THnは、閾値TH0がmin、閾値TH8がMaxであり、閾値TH1〜TH7は各復号値Lnの中間値である。
閾値THnは下記式により表される。
1≦n≦7のとき、THn=1/2{L(n−1)+Ln}
n=0のとき、THn=min
n=8のとき、THn=Max
本実施形態では、符号化及び復号化の条件によって、符号化及び復号化を行う区分の範囲がそれぞれ異なるように設計した複数の条件を用意する。各条件を示す情報は記憶部3に記憶し、符号化及び復号化の際に読み出して処理に用いる。通常のBTC方式では、復号化を行う区分範囲は均等であるが、符号化及び復号化を行う画素群の濃度分布に偏りがある場合、誤差が大きくなる場合がある。そこで、本実施形態では符号化及び復号化を行う区分範囲を異なるものとした符号化及び復号化の条件を複数備え、誤差が最小となる条件を選択する。
ここでは、図5Bを参照して5つの符号化及び復号化の条件1〜5の例を説明する。図5Bは、各条件1〜5について定められた復号値Lnを示す図である。
図5Bに示すように、条件1〜5によって復号化を行う区分範囲、つまり復号値Lnの区間範囲は異なるものとされている。なお、符号化時の閾値THnは復号値Lnによって定まるため、条件が異なれば当然符号化を行う区分の範囲(閾値THnの区間範囲)についても異なるものとなる。図5Aから分かるように復号値Lnの区間範囲の割合はおおむね閾値THnの区間範囲の割合と一致することとなる。
条件1では、区間範囲が全て均等となるように復号値Lnが設計されている。条件1は従来から用いられている基本的な条件である。
条件2では、最小値min側から順に4:4;4:5:5:5:5の割合となるように各復号値Lnを定めている。最小値min付近を細かく区分けすることにより、最小値min付近の領域での誤差を小さくする設計としている。図5Aは、この条件2の場合の符号化及び復号化の例を示す図である。
条件3では、最小値min側から順に5:5:5:5:4:4:4の割合となるように各復号値Lnを定めている。条件2とは逆に、最大値Max付近を細かく区分けすることにより、最大値Max付近の領域での誤差を小さくする設計としている。
条件4では、最小値min側から順に4:4:5:6:4:4の割合となるように復号値Lnを定めている。最小値min及び最大値Max付近を細かく区分けすることにより、その領域での誤差を小さくする設計としている。
条件5では、最小値min側から順に5:5:4:4:4:5:5の割合となるように復号値Lnを定めている。最小値minと最大値Maxの中間付近を細かく区分けすることにより中間領域での誤差を小さくする設計としている。
復号値LnはL0=min、L7=Maxであり、L1〜L6は最小値minと最大値Max間を条件1〜5でそれぞれ定められた割合で区分けしたときの値である。
つまり、復号値Lnは次のように求められる。
n=0のとき、Ln=min
n=7のとき、Ln=Max
1≦n≦6のとき、Ln=(Max−min)×Pn+min
上記式において、Pnはmin〜Max間を占めるmin〜Lnの割合である。図5Aの例で説明すると、L2の割合P2は(4+4)/(4+4+4+5+5+5+5)=8/32である。
BTC圧縮部12は、16画素のDijについて条件1〜5で定められている閾値THnを用いてそれぞれ符号化した場合の符号φijを求める。そして、求めた符号φijを条件1〜5に応じて復号化する。そして、符号化前と復号化後のDijの差を条件1〜5毎に算出する。この差が符号化及び復号化による誤差である。16画素分の誤差の和を比較してもよいが、ここでは比較しやすいように各画素の誤差の二乗和(二乗値の総和)を算出し、比較に用いる。BTC圧縮部12は条件1〜5のうち、誤差の二乗和が最小となる条件1〜5を選択する。つまり、選択した条件1〜5による符号φijを、符号化の結果として選択する。
もともとBTC方式は非可逆圧縮であることから、多くの場合、符号化及び復号化によって誤差が生じるが、Max〜min間の階調の中でも画素値の分布に偏りがある場合、符号化及び復号化の条件によっては大きな誤差を生じる場合がある。よって、予め画素値の分布状態に応じて複数の条件1〜5を準備しておき、この中から実際に符号化及び復号化する画素群の画素値の分布に応じた条件1〜5を選択することにより、誤差が小さく画像の再現性が高い符号化及び復号化を行うことが可能となる。画像の再現度に係る評価値としてPSNR(Peak Signal-to-Noise Ratio)があるが、PSNRは元の画像と伸張後の画像との画素値の差の二乗平均を用いて算出され、その値が小さいほど評価が高いものとなる。上記算出した誤差の二乗和はPSNRで用いられる差の二乗平均と同様に扱えるため、算出した誤差が小さいほどPSNRによる評価も高くなるといえる。
例えば、16画素の各画素値Dijの画素値の分布が最小値min付近に集中している場合、条件2又は4によって符号化及び復号化すれば、最小値min付近は符号化及び復号化を行う範囲が細かいため、符号化及び復号化による誤差は小さいと考えられる。一方、その他の条件1、3又は5によれば、最小値min付近の区分の範囲は大まかであることから、誤差は条件2、4に比して大きくなると考えられる。
BTC圧縮部12は、選択した条件1〜5による符号φijに代表値の情報を付加し、符号化後の画像とする。代表値とは符号化を行った16画素の階調を示す値をいい、最大値Max、最小値minや、復号値Ln等、その値から元の16画素の階調を求めることができるのであれば何れを採用してもよい。ここでは、代表値として最大値Max、最小値minを用いる。
図6に示す符号化後の画像(16画素分)を例に説明する。
図6に示すように、符号化後の画像は3bitの符号φijと8bitの代表値の情報からなり、これらを保存するため、画像メモリ5には1画素につき4bit分の保持領域が形成される。各画素の4bitの保持領域のうち、1〜3bit目には符号φijを保持し、0bit目には8bitの最大値Max、最小値minのうちの1bitをそれぞれ保持する。図7は、16画素の0bit目のデータ層を示す図であり、最大値MaxをMax(k)、最小値minをmin(k)(kはビット位置を示す。0≦k≦7)で示している。最大値Max、最小値minは保持位置が定められており、図7に示すように16画素のうちビット位置kによって定められた位置に保持される。
BTC圧縮部12は、この符号化後の画像に、選択した条件が何れであるかを示す情報を付加する(ステップS4)。情報の付加は、代表値の情報を操作することにより行う。選択した条件が基本以外の条件2〜5であった場合、BTC圧縮部12は代表値である最大値Max、最小値minの保持位置を入れ替えて、図8に示す配置とする。つまり、最大値Maxを保持すべき領域に最小値minを保持し、最小値minを保持すべき領域に最大値Maxを保持する。保持位置の入替えにより、基本の条件1とは異なる条件2〜5を選択したことを示すためである。
次に、入れ替えた最大値Max、最小値minの最下位1bitのデータ値を、選択した条件2〜5を示す値に変更操作する。図8に示すように、最大値Max、最小値minの最下位1bitのデータ値Max(7)、min(7)を、それぞれx、yとすると、x、yの組合せと条件2〜5との関係は以下の通りである。
(x、y)=(0、0)のとき、条件2
(x、y)=(0、1)のとき、条件3
(x、y)=(1、0)のとき、条件4
(x、y)=(1、1)のとき、条件5
例えば、条件3を用いて符号化を行っている場合、BTC圧縮部12は最大値Max(7)のデータ値xを0、最小値min(7)のデータ値yを1に変更する。
最下位ビットのデータ値を変更することで最大値Max及び最小値minは元の値と異なるものとなるが、8ビットのうちの最下位ビットの変更であるので、階調の再現にはほとんど影響はない。
一方、選択した条件が基本の条件1である場合、BTC圧縮部12は特に上記のような入替えは行わない。入替えがなされていないことで基本の条件1を選択したことを示すためである。
このようにして、符号化後の画像に選択した条件を示す情報を付加すると、BTC圧縮部12は当該画像を画像メモリ5に出力する。符号化後の画像は画像制御部4を介して画像メモリ5に保存される。
次に、BTC伸張部13について説明する。
画像メモリ5に保存された画像のプリントを行う際には、画像制御部4が画像メモリ5からプリントする画像を読み出して、BTC伸張部13に出力する。
BTC伸張部13は、入力された画像の復号化を行う。
図9を参照して、復号化の処理について説明する。
図9に示すように、BTC伸張部13は符号化を行った単位毎に復号化するため、復号化する画像を4画素×4画素単位で入力する(ステップS11)。
次に、BTC伸張部13は、入力した16画素に付加されている代表値の情報に基づいて、最大値Maxと最小値minの配置が入れ替えられているかどうかを判別する(ステップS12)。図7に示したように、16画素の0bit目には最大値Max(k)と最小値min(k)が、それぞれ定められた保持位置に保持されているはずである。よって、それぞれの領域に保持されているデータ値を読み出し、比較する。最大値Maxの保持領域に保存されていたデータ値の方が最小値minの保持領域に保存されていたデータ値よりも大きい場合、最大値Maxと最小値minの配置は入れ替えられていないと判別する。一方、読み出したデータ値の大小関係が逆転している場合、最大値Maxと最小値minの配置が入れ替えられていると判別する。
最大値Maxと最小値minの配置が入れ替えられていない場合(ステップS12;N)、BTC伸張部13は符号化時には基本の条件1が選択されたと判断し(ステップS13)、BTC伸張部13は16画素の符号φijについて条件1により復号化を行う(ステップS15)。つまり、条件1で定められた復号値Lnを用いて符号φijを復号するが、詳細な復号化の方法については上述した通りであるので、ここでは説明を省略する。
一方、最大値Maxと最小値minの配置が入れ替えられている場合(ステップS12;Y)、BTC伸張部13は符号化時には条件2〜5が選択されたと判断する。BTC伸張部13はさらにデータ値が大きい方が最大値Max(k)、データ値が小さい方が最小値min(k)であるとして、それぞれ最下位1bitの組合せ(x、y)に基づいて、選択されたのは条件2〜5の何れであるかを判断する(ステップS14)。つまり、(x、y)=(0、0)のとき、条件2であるし、(x、y)=(0、1)のとき、条件3である。また、(x、y)=(1、0)のとき、条件4であり、(x、y)=(1、1)のとき、条件5である。
選択された条件2〜5を判断すると、BTC伸張部13は判断した条件2〜5により16画素の符号φijについて復号化を行う(ステップS15)。復号化の方法は上述した通りであるので、ここでは説明を省略する。
以上のように復号化された画像は、γ補正部14へ出力される。
γ補正部14は、伸張された画像に対し、γ補正処理を施す。
スクリーン処理部15は、γ補正された画像をスクリーン処理し、プリンタ部60に出力する。
以上のように、本実施形態によれば、BTC方式により複数の画素単位で符号化を行うにあたり、BTC圧縮部12は符号化及び復号化を行う区分範囲を異なるものとした複数の条件1〜5のうち、一の条件を選択して符号化に用いる。これにより、符号化を行う複数の画素単位の階調に応じた区分の範囲を定めている条件を選択して符号化に用いることができ、符号化及び復号化による階調の再現性を向上させることができる。従って、BTC方式において階調性に優れた符号化及び復号化が可能となる。
BTC圧縮部12は、各条件1〜5により実際に符号化及び復号化を行ったときの符号化前と復号化後の誤差を算出し、この誤差が最小となる条件を選択する。よって、符号化及び復号化による誤差が最小となるように、つまり階調の再現性が最良となるように符号化及び復号化を行うことができる。
また、BTC圧縮部12は、符号化を行った複数の画素の階調を示す代表値の情報を符号化後の符号φijに付加し、この代表値の保持位置をそのままとすることにより条件1を選択したことを示し、代表値の画像メモリ5への保持位置を入れ替えることにより条件2〜5を選択したことを示す。さらに、条件2〜5の場合、BTC圧縮部12は代表値の最下位bitのデータ値を条件2〜5に応じて変更する。すなわち、代表値を操作することにより、選択した条件を示す情報を付加するので、復号化の際には代表値の保持位置や最下位bitの値の組合せに基づいて条件1〜5の何れが選択されたのかを判別することが可能となる。この方法によれば、選択した条件を示す情報を保持するためにメモリを増設する必要がなく、コストを抑えることができる。
BTC伸張部13は、符号化した複数の画素単位で復号化する際に、符号化された画像に付加されている代表値の保持位置や最下位bitの値の組合せに基づいて、符号化時に選択された条件を判断し、当該条件に応じた復号化を行うので、階調の再現性の高い符号化及び復号化を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態は本発明を適用した好適な一例であり、これに限定されない。
例えば、複数の条件の内容については目的に応じて適宜設計すればよい。閾値THnの区分の範囲(つまり復号値Lnの区分範囲)を多様に変える等して、選択できる条件の数を増減させてもよい。
また、条件の選択方法についても、上記のように実際に生じる誤差を算出する方法に限らず、16画素について画素値の分布を求め、この分布に応じた条件を選択することとしてもよい。具体的には、最大値Max〜最小値min間を3つの領域に分け、どの領域にどれだけ画素値が集中するかによって条件を選択する。例えば、最大値Max付近の領域に16画素のうち5〜7画素以上の画素の画素値が集中する場合は条件3を選択し、逆に最小値min付近に集中する場合は条件4、中間領域に集中する場合は条件5を選択する。最大値Max付近と最小値min付近にそれぞれ5〜7画素以上が集中する場合は条件4、これらの条件の何れにも該当しない場合は条件1を選択する。これにより、画素値の分布に応じて符号化及び復号化する区分の範囲を調整することができ、画像の階調性の再現を優先した符号化及び復号化が可能となる。
また、上記実施形態では、最大値Max、最小値minの代表値を操作することにより、選択した条件を示すこととしたが、これに限らず、他の情報を付加する場合にも利用することができる。例えば、最大値Max(7)、最小値min(7)を入替操作することにより、その4画素×4画素の画像が文字領域か、写真領域かを示す等、属性の判別に用いることとしてもよい。さらに、画像の合成編集を行う際に、最大値Max(7)、最小値min(7)の組合せによってウォーターマークやナンバリング、地紋の領域を示す等、合成位置を示すために用いることとしてもよい。
また、上記実施形態に係る符号化及び復号化の処理をソフトウェアにより実行することとしてもよい。この場合、処理を実行するためのプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体としては、ROM等のメモリの他、DVD等の可搬型のものも適用可能である。また、プログラムのデータをネットワークを介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用可能である。
また、MFPへの適用は一例である。画像処理を行うのであれば、PC(Personal Computer)等の他の装置に適用することも可能である。
本実施形態におけるMFPを示す図である。 図1の画像処理部の機能的構成を示す図である。 符号化時の処理の流れを説明するフローチャートである。 複数の画素単位で行う符号化の例を示す図である。 符号化及び復号化を説明する図である。 複数の条件の一例を示す図である。 符号化された画像のデータ構成例を示す図である。 代表値である最大値及び最小値の例を示す図である。 最大値と最小値の配置を入れ替えた状態を示す図である。 復号化時の処理の流れを説明するフローチャートである。
符号の説明
100 MFP
1 画像処理部
12 BTC圧縮部
13 BTC伸張部
5 画像メモリ

Claims (9)

  1. 複数の画素毎に画像の階調を求め、当該階調を複数の区分に分けてそれぞれ符号を割り当てることにより、複数の画素単位で符号化を行うBTC圧縮部を備え、
    前記BTC圧縮部は、符号化及び復号化を行う区分の範囲を異なるものとした複数の符号化及び復号化の条件のうち、一の条件を選択し、当該選択した条件により符号化を行い、
    前記複数の符号化及び復号化の条件は、前記区分の数を同じとし、前記区分の範囲が均等である条件と、前記区分の範囲がそれぞれ異なる複数の条件と、を混在させた条件である画像処理装置。
  2. 前記BTC圧縮部は、各条件により符号化及び復号化を行って符号化前と復号化後の画素値の誤差を算出し、当該誤差が最小となる条件を選択する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記BTC圧縮部は、前記複数の画素の画素値の分布を求め、当該分布に応じた条件を選択する請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記BTC圧縮部は、前記複数の画素の階調を示す代表値の情報を符号化後の画像に付加し、当該代表値を操作して前記選択した条件を示す情報を付加する請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記BTC圧縮部は、前記代表値のメモリへの保持位置を操作する請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記BTC圧縮部は、前記代表値のデータ値を操作する請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  7. 請求項4〜6の何れか一項に記載の画像処理装置により符号化された画像に付加されている情報に基づいて、符号化時に選択された条件を判断し、当該条件により前記画像の復号化を行うBTC伸張部を備える画像処理装置。
  8. 複数の画素毎に画像の階調を求め、当該階調を複数の区分に分けてそれぞれ符号を割り当てることにより、複数の画素単位で符号化を行うにあたり、前記区分の範囲をそれぞれ異なるものとした複数の符号化及び復号化の条件のうち、一の条件を選択し、当該選択した条件により符号化を行い、
    前記複数の符号化及び復号化の条件は、前記区分の数を同じとし、前記区分の範囲が均等である条件と、前記区分の範囲がそれぞれ異なる複数の条件と、を混在させた条件である符号化方法。
  9. 請求項8に記載の符号化方法により符号化された画像であって、その複数の画素の階調を示す代表値の情報及び当該代表値が操作されて符号化の際に選択された条件を示す情報が付加された画像に対し、当該選択された条件を示す情報に基づいて、符号化時に選択された条件を判断し、当該条件により前記画像の復号化を行う復号化方法。
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