JPH08272783A - 文字列と罫線の混在処理方法およびその装置 - Google Patents

文字列と罫線の混在処理方法およびその装置

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JPH08272783A
JPH08272783A JP7097829A JP9782995A JPH08272783A JP H08272783 A JPH08272783 A JP H08272783A JP 7097829 A JP7097829 A JP 7097829A JP 9782995 A JP9782995 A JP 9782995A JP H08272783 A JPH08272783 A JP H08272783A
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太治 西尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字列と罫線が混在する文書などを作成する
際の文字列と罫線の配置のインタフェイスを分かりやす
いものとし、混在文書の処理の利便性を高める。特に、
文字列を構成する文字の大きさが自由に設定できる場合
の文字列と罫線との関係を分かりやすいものとする。 【構成】 右寄せや均等配置などの行属性が設定されて
いる行に罫線が挿入されたり、既に存在する罫線が削除
された場合、罫線によって分割される領域あるいは罫線
削除により統合される領域について、行属性を初期設定
に戻すと共に、タブやインデントによる文字列の配置位
置はそのままとなるようスペースを演算して挿入する。
文字列に罫線が重なった場合は、文字を消去すると共
に、消去した文字分をスペースで埋める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所望の大きさの文字列
と所定の線種の罫線とをディスプレイ上に表示し、この
文字列と罫線とを混在処理する混在処理方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、ワードプロセッサ装置あるいはコン
ピュータにて処理されるワードプロセッサソフトの多く
は、文字列の任意の箇所に罫線を挿入する機能を有して
おり、文字列により表現したい文章を罫線により区画す
ることで視覚的な表現力を高めたり、情報の理解を容易
にする手助けなどに用いられている。
【0003】また、この種の装置あるいはソフトは、上
記視覚的効果をより一層顕著なものとするため、罫線の
描画に使用する線種として実線、点線など複数の線幅を
用意するなど罫線描画の表示形式に配慮している。
【0004】日本語を処理するワードプロセッサでは、
従来、文字幅はいわゆる全角とその1/2幅の半角、更
に全角の倍の幅を有する倍角など、文字の大きさが整数
倍となっており、この幅を単位として罫線を引くことが
一般的であった。また、当初罫線は文字と同じ位置に引
かれ、既に文字が書かれた位置に罫線を引くと文字が上
書きされてしまったが、最近では文字と文字の間に罫線
を引くいわゆる行間(文字間)罫線も用いられるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の装置あ
るいはソフトは、取り扱う文字の幅が同一、せいぜい整
数倍の何種類かの文字が存在する程度を想定しているに
過ぎず、大きさの異なる複数種類の文字が混在する文書
については、どのように罫線を取り扱ったら良いか分か
らないのが現状であった。近年、コンピュータの情報処
理を担当するマイクロプロセッサの大幅な能力向上によ
り、文字列を構成する各文字としてアウトラインフォン
トを採用し、任意のポイント数の文字を綺麗に表示、印
刷することが可能となっているが、こうしたアウトライ
ンフォントを採用した装置あるいはソフトにおいては、
文字の描画範囲が一義的に決定できないため、文字に合
わせて罫線を引くことができないのである。従って、例
えば文字が存在する場所に罫線を引いた場合、文字と罫
線とを単純に置き換える従来方式では、フォントの違
い、文字の大きさ(ポイント数)によっては、予期しな
い空白や文字の非消耗な移動あるいは文字と罫線との干
渉や重なり合いが発生してしまう。
【0006】更に、既に文字が配置された行に様々な配
置状態が設定されている場合、罫線を引いた後や既存の
罫線を削除した後で、その行の文字の配置をどうするの
が望ましいかという問題も存在した。文字の配置状態、
例えば左寄せ、右寄せ、中央寄せ、均等割付あるいはタ
ブ、インデント等が設定されている場合、その行を分割
する罫線が引かれたとき、罫線により文字列が分割され
るとすれば、罫線により分割された複数の領域毎に、既
存の配置状態を用いて文字を配置すべきか否か等の問題
である。実際には、罫線の挿入や削除により、文字列を
再配置すると、再位置のための移動量が大きい場合があ
り、使用者にとって非所望の処理がなされてしまうこと
もあった。
【0007】更に、文字の大きさや幅が多様化すると、
罫線を付加する位置についても従来方式以上の高い分解
能が要求されることになるから、予め定めた所定幅・高
さを単位として移動するカーソルにより指定する従来の
指定方式に代えて、マウスやタブレットなどのポインテ
ィングデバイスを利用することが考えられている。しか
し、従来方式では、ポインティングデバイスを有効に利
用して縦横の罫線の配置位置を簡単に指示するまでには
未だに至っていない。
【0008】本発明の文字列と罫線の混在処理方法およ
びその装置は、こうした問題点を解決し、文字及び罫線
が混在した文書を作成する使用者にとって最も快適なイ
ンタフェイスを提供し、多種類の文字列への対処、ポイ
ンティングデバイスを有効に利用した罫線の配置位置の
簡易的指示を可能とすることを目的としてなされ、次の
構成を採った。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】請求項1の文
字列と罫線の混在処理方法は、所望の大きさの文字列と
所定の線種の罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字
列と該罫線とを混在処理する方法であって、前記文字列
の一部に前記罫線が重複して描かれることを検出し、前
記文字列中の前記重複の発生した文字を消去して罫線を
優先して表示し、表示した罫線と該消去された文字に続
く文字との間隔と略同一の幅を有するスペースを演算
し、該演算したスペースを前記重複の発生した文字に代
えて前記文字列に挿入することを要旨とする。
【0010】この処理方法によれば、罫線と文字列とが
重複した場合には、文字を消去して罫線を優先して表示
するが、文字を消去した際、表示した罫線と消去した文
字に続く文字との間隔と略同一の幅を有するスペースを
演算し、重複の発生した文字に代えてこのスペースを挿
入する。この結果、文字の消去にも関わらず、元の文字
列は概ね同一の位置に表示される。
【0011】請求項2は、請求項1記載の文字列と罫線
の混在処理方法において、スペースの演算を、表示した
罫線と消去された文字に続く文字との間隔と略同一の幅
となるスペースの個数を演算する処理として行なうもの
である。文字の種類によっては、同一のフォントでも文
字によって文字幅が異なる。例えば、プロポーショナル
なフォントでは「W」と「i」とで文字幅が異なるのが
通常である。この場合、「W」が消去された場合に代替
すべきスペースの個数と「i」が消去された場合に代替
すべきスペースの個数とは異なる。従って、請求項2の
処理方法によれば、代替すべきスペースの個数を求める
ことで、置き換えを簡略に行なうのである。
【0012】請求項3は、請求項1記載の文字列と罫線
の混在処理方法において、スペースの演算は、表示した
罫線と消去された文字に続く文字との間隔と略同一の幅
となるスペースの大きさを演算する処理として行なうも
のである。消去した文字を代替するのに必要なスペース
をスペースの個数で調整するもの(請求項2)に対し
て、請求項3では、スペースそのもののポイント数等を
演算することにより、置き換えを行なうものである。
【0013】請求項4の文字列と罫線の混在処理方法
は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とをディ
スプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処理す
る方法であって、所定コマンドの実行により、ディスプ
レイ上に表示された文字列を、前記所定コマンドに応じ
て予め定められた配置状態に配置し、該配置状態に文字
列が配置された行に前記罫線が挿入されたとき、これを
検出し、該罫線の挿入箇所を境界として左右に分割され
た領域毎に、前記文字列の配置状態を初期の配置状態に
復帰することを要旨としている。
【0014】従って、この処理方法によれば、罫線が挿
入された行では、罫線より分割された領域毎に文字列の
配置は初期の配置状態に復帰する。元の行に、右寄せ、
左寄せ、インデント等様々な配置状態が設定し得るが、
これらは罫線の挿入により初期の配置状態に戻すことが
最も使用者にとって素直なインタフェイスの一つだから
である。
【0015】請求項5は、請求項4の文字列と罫線の混
在処理方法において、文字列の配置状態が、左寄せ、右
寄せ、センタリング、均等配置または両端揃え(両端に
文字があり内部が均等配置されたもの)であるものを特
定する。これは、文書を処理するものにおいて最低限必
要となる処理である。
【0016】請求項6記載の文字列と罫線の混在処理方
法は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とをデ
ィスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処理
する方法であって、所定コマンドの実行により、ディス
プレイ上に表示された文字列を、前記所定コマンドに応
じて予め定められた配置状態に配置し、該配置状態に文
字列が配置された行に前記罫線が挿入されたとき、前記
配置状態の設定を初期状態に戻し、該挿入された罫線に
より分割された区間におけるそれぞれの文字列の配置位
置が、前記配置状態の配置もしくはその近傍となるよう
所定幅のスペースを演算し、該演算したスペースを挿入
することを要旨とする。
【0017】この処理方法によれば、所定の配置状態が
設定されている行に罫線が挿入されると、配置状態の設
定を初期状態に戻すと共に、既に配置された文字列につ
いてはその位置を保持するようにスペースを演算して挿
入する。したがって、配置状態の設定は初期化されるが
文字列の配置はほとんど変わらず、使用者が違和感を感
じることがない。
【0018】請求項7は、請求項6の文字列と罫線の混
在処理方法において、文字列の配置状態が、タブまたは
インデントによる配置であるものを特定している。これ
らは、文書の配置状態として必要となるものである。
【0019】請求項8の文字列と罫線の混在処理方法
は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とをディ
スプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処理す
る方法であって、所定コマンドの実行により、ディスプ
レイ上に表示された文字列を、前記所定コマンドに応じ
て予め定められた配置状態に配置し、該配置状態に文字
列が配置された行に存在した罫線が削除されたとき、該
罫線により分割されていたそれぞれの区間毎に、前記所
定コマンドの実行により所定の配置状態とされた文字列
を、該区間毎の初期位置もしくはその近傍に復帰させる
ことを要旨とする。
【0020】この処理方法によれば、所定の配置状態が
設定された行に存在した罫線が削除されたとき、所定の
配置状態とされた文字列を、罫線により分割されていた
区間毎に初期位置もしくはその近傍位置に復帰させる。
従って、罫線により分割された区間で、例えば右寄せさ
れていた文字列は、罫線が削除されると、初期状態(例
えば左寄せの状態)に復帰される。罫線が削除されて分
割されていた区間がなくなった場合には、区間毎の配置
状態を初期状態に戻すのが使用者にとって分かりやすい
対応のひとつだからである。
【0021】請求項9は、請求項8記載の文字列と罫線
の混在処理方法において、初期位置への復帰を、タブコ
ードあるいは所定幅のスペースの挿入により行なうもの
である。従って、初期状態への復帰を容易を行なうこと
ができる。
【0022】請求項10記載の文字列と罫線の混在処理
方法は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とを
ディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処
理する方法であって、所定コマンドの実行により、ディ
スプレイ上に表示された文字列を、前記所定コマンドに
応じて予め定められた配置状態に配置し、該配置状態に
文字列が配置された行に存在した罫線が削除されたと
き、前記配置状態の設定を初期状態に戻し、該削除され
た罫線により分割されていた区間におけるそれぞれの文
字列の配置位置が、前記配置状態の配置位置もしくはそ
の近傍となるよう所定幅のスペースを演算し、該演算し
たスペースを挿入することを要旨とする。
【0023】この処理方法によれば、所定の配置状態が
設定された行に存在した罫線が削除されると、罫線によ
り分割されていた区間におけるそれぞれの文字列の配置
位置が、その配置状態での配置位置もしくはその近傍と
なるように、所定幅のスペースを演算し挿入する。従っ
て、罫線を削除しても、既に所定の配置状態に配置され
た文字列は、ほぼ元の位置に配置される。この処理方法
は、使用者にとって違和感のない処理の一つである。
【0024】請求項11は、請求項10の文字列と罫線
の混在処理方法において、文字列の配置状態が、タブま
たはインデントによる配置状態であるものを特定する。
タブまたはインデントは、文書における配置状態のうち
基本的なものの一つである。
【0025】請求項12記載の文字列と罫線の混在処理
方法は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とを
ディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処
理する方法であって、前記罫線により区画された領域の
初期の大ききを記憶し、文字列が入力された場合には、
該領域内部を文書領域として編集を行ない、該記憶した
領域内で編集された文字列の大きさが該領域に収容でき
る範囲を越えるものとなったとき、前記領域を区画する
罫線の大きさを変更して該罫線により区画される領域を
延長し、前記記憶した領域内で編集された文字列の大き
さが該領域内に収容できる範囲を下回るものとなったと
き、前記領域の初期の大きさを限度として、前記領域を
区画する罫線の大きさを変更して該罫線により区画され
る領域を縮小することを要旨とする。
【0026】この文字列と罫線の混在処理方法によれ
ば、罫線により区画された領域内の文字列に対する編集
の結果に応じて、領域を区画する罫線の大きさを変更し
て区画された領域を延長または縮小するが、領域の縮小
に際しては、領域の初期の大きさを限度とし、それ以下
への縮小は行なわない。従って、罫線により区画された
領域は、内部の文字列の編集に応じて延長・縮小し、か
つその初期の大きさ以下にはならないので、領域の変形
が非所望なものにはならないという利点がある。
【0027】請求項13記載の文字列と罫線の混在処理
方法は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とを
ディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処
理する方法であって、カーソルキー操作により移動され
るカーソルまたはポインティングデバイスにより前記デ
ィスプレイ上に指定される第1の位置を、罫線による矩
形表示の開始位置とし、該第1の位置を指定した後に前
記指示される指示位置が移動すると、該移動に伴って、
前記第1の位置と該指示位置を対向する2つの隅とする
矩形を表示し、前記カーソルキー操作により移動される
カーソルまたは前記ポインティングデバイスにより前記
ディスプレイ上の第2の位置が指定されたとき、前記第
1の位置と該第2の位置を対向する2つの隅とする矩形
を固定的に表示し、前記第1の位置から第2の位置まで
指示点が移動する間に、所定の操作がなされたとき、該
操作がなされた時点の前記指示点を通過し前記矩形表示
を縦横に分割する罫線を発生させることを要旨とする。
【0028】この文字列と罫線の混在処理方法によれ
ば、カーソルキー操作により移動するカーソルまたはポ
インティングデバイスを用いて第1の位置を開始点とし
第2の位置を第1の位置に対向する隅部とする矩形の罫
線を引く途中で所定の操作がなされたとき、この点を通
る縦横の罫線を発生させ、矩形の罫線を分割する。矩形
の罫線を引く場合には、その内部に縦横に分割する罫線
を引くことは多いので、この処理方法を用いれば、極め
て容易に分割罫線を有する矩形の罫線を引くことができ
る。
【0029】請求項14は、請求項13記載の文字列と
罫線の混在処理方法において、所定の操作がなされた後
で、カーソルキー操作により移動するカーソルまたはポ
インティングデバイスにより指示される点が、操作がな
された点よりも第1の位置側に至ったとき、先に発生さ
れた矩形表示を縦横に分割する罫線を消去するものを特
定する。この文字列と罫線の混在処理方法によれば、一
度発生させた縦横に分割する罫線を容易に取り消すこと
ができる。
【0030】請求項15は、請求項13記載の文字列と
罫線の混在処理方法において、所定の操作がなされた後
で、カーソルキー操作により移動するカーソルまたはポ
インティングデバイスにより指示される点が、操作がな
された点もしくはその近傍に至った状態で所定の操作が
なされたとき、先に発生された矩形表示を縦横に分割す
る罫線を消去するものを特定する。従って、この文字列
と罫線の混在処理方法によれば、消去したい縦横罫線の
みを選択的に消去することができ、使い勝手が向上す
る。
【0031】請求項16は、所望の大きさの文字列と所
定の線種の罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列
と該罫線とを混在処理する装置であって、前記文字列の
一部に前記罫線が重複して描かれることを検出する検出
手段と、前記文字列中の前記重複の発生した文字を消去
して罫線を優先して表示する罫線表示手段と、該表示し
た罫線と前記消去された文字に続く文字との間隔と略同
一の文字幅を有するスペースを演算するスペース演算手
段と、該演算したスペースを前記重複の発生した文字に
代えて前記文字列に挿入する挿入手段とを備えたことを
要旨とする。
【0032】この処理装置によれば、罫線と文字列とが
重複した場合には、文字を消去して罫線を優先して表示
するが、文字を消去した際、表示した罫線と消去された
文字に続く文字との間隔と略同一の幅を有するスペース
を演算し、重複の発生した文字に代えてこのスペースを
挿入する。この結果、文字の消去にも関わらず、元の文
字列は概ね同一の位置に表示される。
【0033】請求項17記載の文字列と罫線の混在処理
装置は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とを
ディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処
理する装置であって、所定のコマンドを入力するコマン
ド入力手段と、該入力された所定のコマンドを実行し、
前記ディスプレイ上に表示された文字列を、該所定コマ
ンドに応じて予め定められた配置状態に配置する文字列
配置手段と、前記ディスプレイの所定の位置に罫線を入
力する罫線入力手段と、該配置状態に文字列が配置され
た行に前記罫線が挿入されとき、該罫線の挿入箇所を境
界として左右に分割された領域毎に、前記文字列の配置
状態を初期の配置状態に復帰させる配置状態復帰手段と
を備えことを要旨とする。
【0034】従って、この処理装置によれば、罫線が挿
入された行では、罫線より分割された領域毎に文字列の
配置は初期の配置状態に復帰する。元の行に、右寄せ、
左寄せ、インデント等様々な配置状態が設定し得るが、
これらは罫線の挿入により初期の配置状態に戻すことが
最も使用者にとって素直なインタフェイスの一つだから
である。
【0035】請求項18の文字列と罫線の混在処理装置
は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とをディ
スプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処理す
る装置であって、所定のコマンドを入力するコマンド入
力手段と、該入力された所定のコマンドを実行し、前記
ディスプレイ上に表示された文字列を、前記所定コマン
ドに応じて予め定められた配置状態に配置する文字列配
置手段と、前記ディスプレイの所定の位置に罫線を入力
する罫線入力手段と、前記配置状態に文字列が配置され
た行に前記罫線が挿入されたとき、前記配置状態の設定
を初期状態に戻す配置状態初期化手段と、該挿入された
罫線により分割された区間におけるそれぞれの文字列の
配置位置が、前記配置状態の配置もしくはその近傍とな
るよう所定幅のスペースを挿入するスペース挿入手段と
を備えたことを要旨とする。
【0036】この処理装置によれば、所定の配置状態が
設定されている行に罫線が挿入されると、配置状態の設
定を初期状態に戻すと共に、既に配置された文字列につ
いてはその位置を保持するようにスペースを演算して挿
入する。したがって、配置状態の設定は初期化されるが
文字列の配置はほとんど変わらず、使用者が違和感を感
じることがない。
【0037】請求項19の文字列と罫線の混在処理装置
は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とをディ
スプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処理す
る装置であって、所定のコマンドを入力するコマンド入
力手段と、該入力されたコマンドを実行し、ディスプレ
イ上に表示された文字列を、前記所定コマンドに応じて
予め定められた配置状態に配置する文字列配置手段と、
前記ディスプレイの所定の位置に入力された罫線を削除
する罫線削除手段と、前記配置状態に文字列が配置され
た行に存在した罫線が削除されたとき、該罫線により分
割されていたそれぞれの区間毎に、前記所定コマンドの
実行により所定の配置状態とされた文字列を、該区間毎
の初期位置もしくはその近傍に復帰させる配置状態初期
化手段とを備えたことを要旨とする。
【0038】この処理装置によれば、所定の配置状態が
設定された行に存在した罫線が削除されたとき、所定の
配置状態とされた文字列を、罫線により分割されていた
区間毎に初期位置もしくはその近傍位置に復帰させる。
従って、罫線により分割された区間で、例えば右寄せさ
れていた文字列は、罫線が削除されると、初期状態(例
えば左寄せの状態)に復帰される。罫線が削除されて分
割されていた区間がなくなった場合には、区間毎の配置
状態を初期状態に戻すのが使用者にとって分かりやすい
対応のひとつだからである。
【0039】請求項20記載の文字列と罫線の混在処理
装置は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とを
ディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処
理する装置であって、所定のコマンドを入力するコマン
ド入力手段と、該入力されたコマンドを実行し、ディス
プレイ上に表示された文字列を、前記所定コマンドに応
じて予め定められた配置状態に配置する文字列配置手段
と、前記ディスプレイの所定の位置に入力された罫線を
削除する罫線削除手段と、前記配置状態に文字列が配置
された行に存在した罫線が削除されたとき、前記配置状
態の設定を初期状態に戻す配置状態初期化手段と、該削
除された罫線により分割されていた区間におけるそれぞ
れの文字列の配置位置が、前記配置状態の配置位置もし
くはその近傍となるよう所定幅のスペースを挿入するス
ペース挿入手段とを備えたことを要旨とする。
【0040】この処理装置によれば、所定の配置状態が
設定された行に存在した罫線が削除されると、罫線によ
り分割されていた区間におけるそれぞれの文字列の配置
位置が、その配置状態での配置位置もしくはその近傍と
なるように、所定幅のスペースを演算し挿入する。従っ
て、罫線を削除しても、既に所定の配置状態に配置され
た文字列は、ほぼ元の位置に配置される。この処理装置
は、使用者にとって違和感のない処理の一つを提供す
る。
【0041】請求項21の文字列と罫線の混在処理装置
は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とをディ
スプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処理す
る装置であって、前記罫線により区画された領域の初期
の大ききを記憶する罫線領域初期値記憶手段と、文字列
を前記領域内に入力する文字列入力手段と、該入力され
た文字列に対して、該領域内部を文書領域として編集を
行なう編集手段と、該記憶した領域内で編集された文字
列の大きさが該領域に収容できる範囲を越えるものとな
ったとき、前記領域を区画する罫線の大きさを変更して
該罫線により区画される領域を延長する罫線延長手段
と、前記記憶した領域内で編集された文字列の大きさが
該領域内に収容できる範囲を下回るものとなったとき、
前記罫線領域初期値記憶手段に記憶された領域の初期の
大きさを限度として、前記領域を区画する罫線の大きさ
を変更して該罫線により区画される領域を縮小する罫線
縮小手段とを備えたことを要旨とする。
【0042】この文字列と罫線の混在処理装置によれ
ば、罫線により区画された領域内の文字列に対する編集
の結果に応じて、領域を区画する罫線の大きさを変更し
て区画された領域を延長または縮小するが、領域の縮小
に際しては、領域の初期の大きさを限度とし、それ以下
への縮小は行なわない。従って、罫線により区画された
領域は、内部の文字列の編集に応じて延長・縮小し、か
つその初期の大きさ以下にはならないので、領域の変形
が非所望なものにはならないという利点がある。
【0043】請求項22の文字列と罫線の混在処理装置
は、所望の大きさの文字列と所定の線種の罫線とをディ
スプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを混在処理す
る装置であって、カーソルキー操作により移動するカー
ソルまたはポインティングデバイスにより前記ディスプ
レイ上に指定される第1の位置を、矩形表示の開始位置
として罫線の描画を開始する描画開始手段と、該第1の
位置を指定した後に前記指示される指示位置が移動する
と、該移動に伴って、前記第1の位置と該指示位置を対
向する2つの隅とする矩形を一時的に表示する矩形仮表
示手段と、前記カーソルキー操作により移動するカーソ
ルまたは前記ポインティングデバイスにより前記ディス
プレイ上の第2の位置が指定されたとき、前記第1の位
置と該第2の位置を対向する2つの隅とする矩形を固定
的に表示する描画完了手段と、前記第1の位置から第2
の位置まで前記指示点が移動する間に、所定の操作がな
されたとき、該操作がなされた時点の前記指示点を通過
し前記矩形表示を縦横に分割する罫線を発生させる罫線
発生手段とを備えたことを要旨とする。
【0044】この文字列と罫線の混在処理装置によれ
ば、カーソルキー操作により移動するカーソルまたはポ
インティングデバイスによりを用いて第1の位置を開始
点とし第2の位置を第1の位置に対向する隅部とする矩
形の罫線を引く途中で所定の操作がなされたとき、この
点を通る縦横の罫線を発生させ、矩形の罫線を分割す
る。矩形の罫線を引く場合には、その内部に縦横に分割
する罫線を引くことは多いので、この処理装置を用いれ
ば、極めて容易に分割罫線を有する矩形の罫線を引くこ
とができる。
【0045】請求項23は、請求項22記載の記載の文
字列と罫線を混在処理する装置において、前記所定の操
作がなされた後で、前記カーソルキー操作により移動す
るカーソルまたは前記ポインティングデバイスにより指
示される点が、該操作がなされた点よりも前記第1の位
置側に至ったことを検出する検出手段と、この検出手段
による検出がなされたとき、前記発生された前記矩形表
示を縦横に分割する罫線を消去する罫線消去手段とを備
えたことを特徴とする。この文字列と罫線の混在処理装
置によれば、一度発生させた縦横に分割する罫線を容易
に取り消すことができる。
【0046】請求項24の発明は、請求項22記載の文
字列と罫線を混在処理する装置において、前記所定の操
作がなされた後で、前記カーソルキー操作により移動す
るカーソルまたは前記ポインティングデバイスにより指
示される点が、該操作がなされた点もしくはその近傍に
至った状態となったことを検出する指示点検出手段と、
該指示点検出手段により検出がなされた状態で所定の操
作がなされたとき、前記発生された前記矩形表示を縦横
に分割する罫線を消去する分割罫線消去手段とを備えた
ことを特徴とする。従って、この文字列と罫線の混在処
理装置によれば、消去したい縦横罫線のみを選択的に消
去することができ、使い勝手が向上する。
【0047】
【実施例】以上説明した本発明の構成、作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の文字列と罫線の混在処理
方法およびその装置の好適な実施例について説明する。
図1は実施例である文字列と罫線の混在処理方法を採用
した日本語ワードプロセッサ・アプリケーションソフト
をコンピュータ上で動作させたときディスプレイ40に
表示される基本ウインドウ画面の説明図、図2はそのア
プリケーションソフトを起動しているパーソナルコンピ
ュータ20の内部の機能ブロック図である。即ち、通常
のパーソナルコンピュータ20でこのソフトを実行する
ことで、本実施例の文字列と罫線の混在処理方法が実現
される。また、このパーソナルコンピュータ20上でこ
のソフトウェアを実行すれば、全体として、実施例の文
字列と罫線の混在処理装置が実現されることになる。
【0048】説明の都合上、まずパーソナルコンピュー
タ20の内部構成について説明する。ソフトが起動され
るパーソナルコンピュータ20は、図2の機能ブロック
図に示すように、その基本構成は周知のものであり、論
理演算を実行するCPU22,そのCPU22により実
行されるプログラム等を不揮発的に記憶しているROM
24,プログラムやデータを記憶する大容量のRAM2
6からなる論理回路部分と、周辺機器部分であるディス
プレイ40,このディスプレイ40上の任意の一点を指
示するためのポインティングデバイスであるマウス4
2,キーボード46,プリンタ48,ハードディスク5
0との入出力インターフェイス28〜36から構成され
ている。なお、最近では処理速度の向上を目的として各
種の高速バスをCPU22の周辺に採用したものなども
知られているので、処理速度や記憶容量などの点で適し
たハードウェア構成を採用すれば良い。
【0049】実施例のアプリケーションプログラムは、
オペレーティングシステム(以下、OSと呼ぶ)の管理
によるグラフィカル・ユーザ・インタフェイス(GU
I)の下で動作するようプログラムされており、予めこ
のOSに用意されたGUIのためのツールを用いること
で、他のアプリケーションソフトとの操作方法の統一化
が図られている。また、OSレベルでサポートされるア
ウトラインフォント(文字の形状をベクトルデータとし
て記述し、指定されたポイント数に応じて対応する大き
さの文字のドットを生成するフォント)を利用し、文書
作成に際して任意の大きさの文字を滑らかに表示するこ
とができる。
【0050】図1に示すアプリケーションの基本ウイン
ドウ画面の最上部は、実施例であるアプリケーションソ
フトの名前及び現在処理中であるデータファイルのファ
イル名を表示するタイトルバー402である。このタイ
トルバー402の左端にあるボタン402Aはシステム
メニューをプルダウンするためのボタンであり、その下
欄には「ファイル」、「編集」といった表示がされるメ
ニューバー404が配置される。このメニューバー40
4の任意の表示をマウス42でクリックすると、その表
示名に関連したコマンドがプルダウン表示され、コマン
ド名を覚えたりキーボード46からコマンド名を入力す
るなど手間が省略される。
【0051】メニューバー404下欄のツールバー40
6及び上記タイトルバー402右端は、上述したOSに
用意されたインタフェイスではなく、本アプリケーショ
ンソフトに独自の主たるコマンドがアイコンあるいはコ
マンド名により表示される箇所である。タイトルバー4
02右端のボタン402B(罫線ボタン)をマウス42
により選択すると、罫線の描画形態、罫線の消去、罫線
領域の拡大・縮小などのコマンドをアイコン化したプル
ダウンメニューが、図示のごとく表示される。その右隣
のボタン402C(線種ボタン)は、同様にマウス42
により選択されたとき、図示するように罫線描画に使用
する14種の線の一部を表示する。また、ツールバー4
06には、日本語ワードプロセッサである本実施例のア
プリケーションソフトの基本的な動作モードである文字
入力モード、罫線作成モード及び左寄せ、中央配置、右
寄せ等の自動配置のコマンドや文字のアウトラインフォ
ント種類、ポイント数更等のコマンドがアイコンにより
表示されており、このアイコンをマウス42で選択する
だけで本アプリケーションソフトに対するコマンド入力
がなされる。
【0052】基本ウインドウ画面の中央に当たる操作領
域410は、日本語ワードプロセッサである本アプリケ
ーションソフトに独特の情報編集領域であり、その上方
には文字数をカウントしたり、タブやインデントを設定
するためのルーラ部412、左側縁には各行に設定され
た属性を表示する属性表示部414、右側縁及び下側縁
にはウインドウを上下左右にスクロールするためのスク
ロール部416が配置されている。また、ウインドウ画
面の最下部の一行は、本アプリケーションソフトの動作
状態、例えば編集中の頁数、行数等の状態を表示するス
テータスバー420である。
【0053】上述した概略構成を有する本実施例のアプ
リケーションソフトは、日本語ワードプロセッサとして
一般的なルビ機能、脚注機能、ヘッダやフッタを指定す
る書式機能、カナ漢字変換機能、辞書機能等を独自にあ
るいは他のツールを利用して達成することは勿論である
が、これらの機能については一般的なソフトと同様であ
るため説明を省略する。
【0054】本実施例のアプリケーションソフトは、操
作領域410の大部分を占めている編集部418の内部
で視覚的に処理される文字列とこの文字列を区画して文
章の理解に供される罫線との混在処理に関し、以下のよ
うに独特かつ巧みなインタフェイスを有している。以
下、本アプリケーションソフトに独特の文字列と罫線の
混在処理方法について詳述する。
【0055】図3ないし図7は、以下に説明する独特の
文字列と罫線の混在処理方法を達成するために、本アプ
リケーションソフトにて採用している文字列と罫線のデ
ータ構造を説明するための図である。図3は、以下のデ
ータ構造説明に利用する文字列と罫線とが編集部418
に表示されている状態の説明図である。図示した例で
は、編集部418は全体として縦17行×横30文字の
文字編集領域を有している。この内部に罫線がない状態
では、この文字編集領域は単一の領域として扱われる
が、いったんこの文字編集領域内に罫線が作成される
と、編集処理は、罫線により分割された領域毎に行なわ
れることになる。例えば、図3に示すように矩形の罫線
(図中の実線四角)が引かれた場合には、この文字編集
領域は、罫線の4つの辺を境界線とし、行方向を優先方
向として区分される5つの編集領域1,編集領域2,・
・・・・・,編集領域5(5つの点線四角)に分けら
れ、文字列は各領域毎に管理される。
【0056】まず、罫線データの管理について説明す
る。図3に示した各領域のうち、編集部418に描画さ
れる罫線データは、これだけを取り出せば、図4に示し
たように、計7行に亘る罫線領域を形成している。この
罫線データは、図5に示すデータ構造を有する罫線描画
情報として管理される。すなわち、罫線描画情報は、そ
の罫線がどこに存在するかを大まかに表す情報であり、
罫線がある範囲に亘って連続している箇所を1ブロック
としてとらえたものである。罫線描画情報には、開始位
置、大きさ、罫線データポインタが含まれる。一つの罫
線ブロックが一つの罫線(縦罫線、横罫線、矩形罫線)
を定義しているので、文書毎に最大n個の罫線ブロック
を管理することができる。罫線描画情報における開始位
置とは、罫線が開始される行位置であり、大きさとは、
罫線が縦方向に何行連続するかを示すものである。これ
らの情報は、罫線の描画単位が行桁の場合には行を単位
として示される。
【0057】罫線データポインタは、実際に描画される
罫線の形、線種を表すデータの保存された場所を指し示
すポインタである。本実施例では、この罫線データポイ
ンタが指し示す場所(アドレス)に、図4に示すよう
に、二次元の領域が確保されている。この領域は、横方
向には罫線の情報を記述するのに必要な大きさが確保さ
れ、縦方向には罫線が縦方法に連続する大きさが確保さ
れる。従って、図1に例示した罫線では、縦方向に7行
の領域が確保される。各行に対応したメモリには罫線の
形や線種を表すデータが、罫線の存在に対応する形態で
格納されている。なお、この罫線描画情報においても座
標位置や大きさを表す単位として前述の文字数を利用し
ているが、これに限定されないことは先に述べた。
【0058】この様に罫線が描画されると、画面はいく
つかの矩形領域に分割される。この分割された各領域
は、内部的に編集は領域毎に行なわれている。この点を
説明する。罫線により分割される各編集領域n(nは任
意の自然数である)とは、文字を挿入、削除する際、流
れ込みなど既存文字列に対して影響が及ぶ区域である。
図6は、第n編集領域までの各編集領域を管理するため
の編集領域情報のデータ構造の説明図である。図示する
ように各編集領域nの情報は、その左上隅の座標位置で
ある開始横座標,開始縦座標、その座標からの横方向の
大きさ(横大きさ)と縦方向の大きさ(縦大きさ)とに
よって規定されている。第1編集領域を例に取ると、こ
の領域は、開始横座標1および開始縦座標1(即ち画面
左上隅)を開始位置とし、横方向の大きさが30、縦方
向の大きさが2となっている。また、先頭文字列インデ
ックスには値1が格納されており、後述する図7に示す
文字列情報において第1文字列から、この領域内の文字
列が始まっていることが示されている。
【0059】なお、本実施例では各編集領域nの位置と
大きさを示す単位として、編集部418にて編集される
標準的なポイント数(デフォルトでは12ポイント)の
文字を採用し、文字数表示としているが、この様な単位
はプログラム毎に統一しておりさえすればよく、mm単
位やドット単位など任意に選択可能である。また、各編
集領域nの情報として管理される先頭文字列インデック
スとは、後述する文字列情報(図7参照)に格納されて
いる文字列にアクセスするためのインデックスで、編集
領域nの先頭に表示される文字列を指し示している。
【0060】次に、編集部418に記述される文字列の
情報について、その概要を説明する。文字列は、図7に
示す様に、文字列を単位とするテーブルによって管理さ
れる。テーブルには、文字列ポインタ、アトリビュート
ポインタ、次の文字列情報といった情報が含まれる。こ
こでいう文字列とは改行コードが挿入されるまでの一塊
の文字の集まりであり、文字列ポインタとは文字列が実
際に格納されたメモリへのアクセスポインタである。ま
た、アトリビュートポインタとは、文字に対するアトリ
ビュートの情報の格納場所を示すポインタである。文字
列を構成する文字は、1文字毎に、フォントの種類,ポ
イント数,文字飾り(修飾)などの情報が設定可能であ
り、アトリビュートポインタは、この設定(アトリビュ
ート)がメモリに実際に格納されている場所を指し示
す。また、次の文字列情報とは、この文字列に続く文字
列が存在する場合のインデックスであり、一つの編集領
域内で最終の文字列の場合には「0」がセットされる。
図3に示した例では、第1文字列が「あいうえお<改行
>」であり、次の文字列は第2文字列「ABCDE<改
行>」であるから、次の文字列情報の欄には、値2が記
憶されている。即ち、図6および図7に示したテーブル
により、全編集領域の文字列が管理されるのである。
【0061】この様に本アプリケーションソフトは、一
つの文章(データファイル)毎に、上記データ構造に則
った編集領域情報,罫線描画情報,文字列情報をRAM
26またはハードディスク50上に新規作成、更新、削
除することで、文字列と罫線の混在したデータファイル
を管理している。次に、本実施例のアプリケーションソ
フトが行なう独特かつ巧みな文字列と罫線の混在処理方
法、すなわち上記3つの編集領域情報,罫線描画情報,
文字列情報を更新する具体例について詳述する。
【0062】図8,図9は、ディスプレイ40に表示さ
れ確定している文字列に対して重複して罫線描画が指示
された場合の処理方法を説明するための説明図及びその
部分のプログラムのフローチャートである。なお、編集
領域の文字については、本アプリケーションソフトで
は、配置状況のデフォルト(初期設定)として、左寄
せ,5文字間隔毎のタブ設定,インデント設定がなされ
ている。これらの設定は、図示されていないが、以下の
説明では、配置状況の初期設定として扱う。
【0063】図9に示すように、アプリケーションプロ
グラムの処理が、罫線作成のモードに入ると(ステップ
S100)、まず確定した文字上に罫線が重なる状況が
発生したか否かを判断し(ステップS102)、重複が
発生していないときには以下の処理を行なうことなく、
「END」に抜けて本処理ルーチンを終了する。これに
対して、文字列に対する罫線の重複が発生したと判定し
たときには、その罫線に掛かる文字を消去する処理を行
なう(ステップS104)。文字列を構成する文字は、
プロポーショナルなフォントでは文字毎に幅は相違する
ものの、文字毎に指定されたフォントおよびポイント数
から定まる幅を持つものとして管理されている。他方、
罫線は表示される線幅とは無関係に一定の幅をもつもの
として扱われている。従って、両者の重なり合いを演算
により求めることは容易である。罫線が所定の幅を持つ
ため、縦に1本の罫線を引いただけで、複数の文字との
重複を生じ、結果的に複数の文字が消去されることも有
り得る。
【0064】重複が生じた文字を消去した後、指定され
ている線種の罫線をその場所に描き(ステップS10
6)、この罫線の左の文字列の終端から罫線までに空白
があるか否かを判断する(ステップS108)。そし
て、罫線左の文字列終端から罫線までに空白がある場合
には、この空白と略同一の文字幅となるアウトラインフ
ォントによるスペース情報、すなわちスペースの個数や
ポイント数を自動演算し(ステップS110)、これを
罫線の左側に挿入する(ステップS112)。続いて、
罫線から罫線右の文字列先頭まで空白があるか否かを判
断し(ステップS114)、この空白がある場合には上
記同様に空白を埋め尽くすだけのスペース情報を自動演
算し(ステップS116)、これをその罫線右側の空白
部分に挿入する(ステップS118)。こうして罫線の
挿入に因っても従前の文字列の位置が不変となるように
出来る限り文字幅が同一となるスペースを挿入するが、
上記処理によっても以前として余りの空白がある場合に
は(ステップS120)、この空白を埋め尽くすために
罫線右側の文字列をその余り空白部分に移動させ(ステ
ップS122)、処理を完了する。
【0065】こうした処理により、図8に示すように文
字列「あいうえお」の「い」という文字情報に重ねて罫
線描画が指令された場合、その重なる文字情報「い」を
消去して罫線描画を優先し、その他の文字列「あうえ
お」の位置が従前の位置と変わらないように罫線の左あ
るいは右の空白部にスペースが自動挿入されるのであ
る。これにより、アウトラインフォントにより任意の大
きさに設定されている文字列に対して一定幅の罫線が重
複描画された場合にも、文字列の配置位置は従前とほぼ
同一となり、使用者の文書作成イメージが壊されること
なく、文字列と罫線との混在したデータファイルを手早
く作成することができる。空白を埋めるスペース情報の
演算は、所定幅のスペースの個数を演算することでも良
いし、スペースのポイント数等を演算することでも良
い。
【0066】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2実施例は、上記のような罫線の挿入が、アプ
リケーションソフトのデフォルト値である左寄せ以外の
行属性、例えば均等配置,右寄せ,中央寄せ等が設定さ
れた行においてなされた場合の処理方法である。この場
合の処理について、図10(A),(B),(C)の説
明図及び図11のフローチャートに従って説明する。
【0067】罫線の作成処理が実行されると、まず使用
者の指示に従って罫線を作成した後(ステップS20
0)、この罫線が描かれた行に設定された行属性がデフ
ォルト値、即ち左寄せ属性か否かを判断し(ステップS
202)、デフォルト値である場合には「END」に抜
けて処理を終了する。行属性がデフォルト値から変更さ
れていた場合、すなわち図10(A)〜(C)に示すよ
うに均等配置,右寄せあるいは中央寄せが設定されてい
る場合には、罫線が描かれる行に文字列があるか否かを
判断し(ステップS204)、文字列が既に存在する場
合にのみ以下の処理を実行する。まず、罫線が描画され
たその位置に文字が存在した場合には先の実施例同様
(図8,図9参照)その文字を削除し(ステップS20
6)、罫線により左右に分割された領域のうち左の文字
列の行属性を初期設定である左寄せに戻し(ステップS
208)、その文字列の最後に改行コードを付加する
(ステップS210)。同様に、罫線右側の文字列の文
字列の行属性も、初期設定である左寄せに戻し(ステッ
プS212)、その文字列の最後に改行コードを付加し
(ステップS214)、この処理を終了する。
【0068】罫線が引かれたことで行が分割された場
合、その罫線を境界とする左右両側の領域については、
行属性である均等配置,右寄せなどが独立して設定可能
となっているので、罫線による分割前の設定と分割後の
設定との関係が問題となる。本実施例では、予め行属性
が設定されている行に罫線が挿入されたときを取り上げ
ており、行の分割による行属性の設定変更について、罫
線左右の両領域に対して初期設定(デフォルト)の行属
性に自動的に戻すものとしている。なお、この処理は、
文字列が罫線によって分割されない場合(例えば右寄せ
された文字列の左側隔たった位置に罫線を引いた場合)
でも同様である。また、文字の上に罫線が作成された場
合には、その重なった文字は、図9のフローチャートに
て説明したと処理に準じて取り扱い、その文字を削除す
る。
【0069】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。第3実施例の文字列と罫線の混在処理方法は、タ
ブ,インデント等が設定された行に罫線を引いた場合の
処理に関する。タブやインデントは、文字列を所望の位
置に配置するための設定であるが、このタブ,インデン
トについては、実施例では上記図11のフローチャート
とは異なる次の処理を行なっている。図12(A),
(B),(C)及び図13は、タブが存在するか、イン
デントがデフォルト値から変更された段落について罫線
が描かれた場合の処理の説明図及びそのフローチャート
である。なお、デフォルトでは、タブは8文字毎に設定
されており、インデントは左マージン位置と同一位置に
設定されている。なお、タブやインデントの設定は、全
角または半角の標準の文字の大きさを単位として設定す
るものとしたが、ミリ等の長さの単位やドット数等の単
位を用いて設定することも可能である。
【0070】図13に示した処理が開始されると、使用
者の指示に従って罫線を作成した後(ステップS30
0)、この罫線が描かれた行にデフォルト値と異なるイ
ンデント設定がなされているかを判断し(ステップS3
02)、デフォルト値から何等かの変更がなされている
場合、すなわち図12(B),(C)に示すようにイン
デント設定されている場合には、インデントによる空白
量をスペース情報によって置換する(ステップS30
4)。続いて、罫線が描かれる文字列にタブが含まれて
いるか否かを判断し(ステップS306)、タブが含ま
れている場合(図12(A)を参照)には、このタブに
よる空白量をスペース情報に置換する(ステップS30
8)。こうしてインデント,タブによる空白部分がすべ
てスペース情報に置換された後には、罫線左のインデン
トの設定をデフォルト値に復帰させ(ステップS31
0)、罫線右のインデントの設定をデフォルト値に復帰
させ(ステップS312)、罫線左のタブ設定を標準タ
ブに復帰させ(ステップS314)、罫線右のタブ設定
を標準タブに復帰させ(ステップS316)、処理を終
了する。なお、ステップS304およびステップS30
8で置換されるスペース情報は、第1実施例で説明した
スペース情報と同じものである。スペースによる置換
は、インデントまたはタブによる構成された空白をこれ
とほぼ同じ幅となる個数のスペースで置き換えるものと
しても良いし、スペースのポイント数等を演算して大き
な幅のスペースと置き換えを行なうものとしても差し支
えない。
【0071】即ち、タブやインデントが設定されている
行では、罫線が挿入されて行が分割された場合、第2実
施例で説明した右寄せや均等配置の場合のように、文字
列の配置を初期設定の配置(実施例では左寄せ)に戻す
のではなく、罫線を作成する前の配置とほぼ同一の位置
に配置するようにスペースを挿入しているのである。こ
れは、タブ,インデントが、前述した行属性である均等
配置,右寄せなどと異なり、段落毎に設定使用されるこ
とが一般的であり、罫線が挿入された後においても文字
列の配置位置をそのままの状態とすることが使用者の文
書作成のイメージに合致すると考えられるからである。
また、罫線挿入後の左右の領域の文字列には、タブ,イ
ンデントのデフォルト値が自動設定されるため、使用者
には文書作成のイメージが残存されたまま、かつ、文書
作成に最も多用されるデフォルト値による操作環境が提
供され、極めて使い勝手に優れたものとなる。なお、タ
ブ,インデントは1文字とみなし、この上に罫線が描か
れる場合には図9にて説明した文字削除処理と同様に実
行される。
【0072】以上、罫線を追加する際の各種処理につい
て説明したが、本実施例のアプリケーションソフトは、
既に描画されている罫線を削除する際にも以下のような
優れたインタフェイスを用意している。これらについて
以下の実施例で説明する。
【0073】図14(A),(B)及び図15は、アプ
リケーションソフトのデフォルト値が採用された行、す
なわち左寄せ属性で、かつ、タブ,インデントの変更設
定がなされていない行に描画されている罫線を削除する
際の処理説明図及びフローチャートであり、第4実施例
の概要を示す。
【0074】図15に示した処理が開始されると、罫線
を消去する処理(ステップS400)がまずなされる。
罫線の消去は罫線上のある点から他の点までを指定して
「DEL」キー等を操作することで実行可能である。罫
線の消去がなされると、その罫線により分割されていた
左右の区間に存在していた文字列の統合(図14(A)
を参照)が生じるか否か(ステップS402)、そして
少なくとも削除された罫線の右側の編集領域に文字列が
存在(図14(B)を参照)するか否かを判断する(ス
テップS404)。この何れかの条件が成立しない場合
には、単純に罫線を削除するためにその消去した罫線に
替わってスペース情報を挿入(ステップS406)して
処理を終了する。スペース情報の挿入は、第1実施例で
説明した手法が用いられる。
【0075】他方、ステップS402とS404の両条
件が成立する場合には、消去した罫線の左側に存在する
文字列の終端から右側に存在する文字列の先頭までの空
白量と略同一の文字幅となるアウトラインフォントによ
るスペース情報、すなわちスペースの個数やポイント数
を自動演算し(ステップS408)、これをその空白部
にに挿入する(ステップS410)。そして、こうして
罫線の消去に因っても従前の文字列の位置が不変となる
ように出来る限り文字幅が同一となるスペース情報を挿
入するが、上記処理によっても以前として余りの空白が
ある場合には(ステップS412)、この空白を埋め尽
くすために右側の編集領域の文字列をその余り空白部分
に移動させ(ステップS414)、処理を完了する。
【0076】第4実施例の罫線消去処理によれば、罫線
が既に存在した行においてその罫線が消去されるても、
消去された罫線によりそれまで左右の編集領域に分割さ
れていたそれぞれの文字列の配置位置はほぼ同一に保た
れる。従って、作成中の文書のイメージは維持され、文
書作成の効率を低下させることがない。しかも、この文
字列の配置位置をほぼ同一に維持するためのスペース情
報が自動演算されるため、文字列にアウトラインフォン
トを使用している本実施例のOSにおいても高い精度で
文書イメージを維持することが可能となる。
【0077】次に、第5実施例として、罫線により左右
に分割された編集領域の何れかにアプリケーションソフ
トの初期設定である左寄せ以外の行属性の設定、例えば
均等配置,右寄せ,中央寄せがなされている場合の処理
について、図16の説明図及び図17のフローチャート
に従い説明する。
【0078】この処理が開始されると、使用者の指示に
より、指定された罫線を消去した後(ステップS50
0)、罫線の消去により、それまで罫線により分割され
ていた左右の編集領域の統合が発生するか否かを判断し
(ステップS502)、領域の統合が発生しない場合に
は直ちに罫線消去処理(ステップS504)を実行して
本プログラムを終了する。一方、領域の統合が発生する
とステップS502にて判定された場合には、統合され
る左側の編集領域の行属性が初期設定(実施例では左寄
せ属性)以外の設定か否かを判断し(ステップS50
6)、初期設定から何等かの変更がなされている場合、
すなわち図16に例示するように均等配置などが設定さ
れている場合にはその設定をデフォルト値である左寄せ
に復帰(ステップS508)させる(図16に示す中段
の状態参照)。そして、統合される右側の編集領域につ
いても、属性の設定がデフォルトの左寄せか否かを判断
し(ステップS510)、左寄せでない場合のみその段
落設定値をデフォルト値の左寄せ属性に設定し(ステッ
プS512)、その後に罫線消去処理(ステップS50
4)を実行して(図16に示す下段の状態参照)、この
処理を終了する。
【0079】この罫線消去処理によれば、罫線を消去し
たことで統合されて1つの編集領域となる行に対し、文
書作成に際して最も使用頻度の高い初期設定である左寄
せ属性が自動的に設定される。従って、罫線消去により
新たに発生した編集領域での編集活動を円滑に行なうこ
とができる。しかも、左右の編集領域に存在した文字列
を統合する際には、罫線により分割されていた状態で存
在した文字列間の隔たりと等しい距離となるようスペー
ス情報を演算して挿入する。従って、図16の下段に示
すように、左右に分割されていた文字列の状態を保った
まま、新たな編集領域とするので、領域統合後も従前ど
おり位置関係にある文字列をベースとして文書作成を実
行することができる。
【0080】なお、タブ,インデントについては、前記
罫線の挿入と同様に、上記図16,図17に示した実施
例とは異なる処理が用意されている。この処理を第6実
施例として説明する。図18(A),(B)及び図19
は、タブが存在するかインデントがデフォルト値から変
更された段落についての罫線消去処理の説明図及びフロ
ーチャートである。
【0081】この場合、罫線消去の処理が指示される
と、使用者の指示に従って罫線を消去した後(ステップ
S600)、その罫線消去により領域の統合が発生する
か否かを判断し(ステップS602)、領域統合が発生
しない場合にはこの処理を終了する。一方、ステップS
602の判断処理により領域統合が発生すると判定され
た場合には、統合される罫線左側領域の文字列にタブデ
ータが存在するか否かを判断し(ステップS604)、
タブデータが存在する場合には、該タブデータを、その
タブデータにより表示上形成される空白の幅と略同一と
なるスペース情報にて置換する(ステップS606)。
次いで、統合される罫線右側領域についても同様にタブ
データの有無について判断する処理を行ない(ステップ
S608)、更にタブデータが存在する場合、スペース
情報へ置換する処理(ステップS610)を実行する
(図18(A)を参照)。
【0082】統合される左右領域についてのタブデータ
の置換処理が完了すると、続いてインデントを設定する
処理に移行する。すなわち、統合される左側領域にデフ
ォルト値と異なるインデント設定がなされているか否か
を判断し(ステップS612)、何等かのインデント設
定がなされている場合、すなわち図18(B)に示すよ
うにインデント設定されている場合には、インデントに
よる空白量をスペース情報によって置換する処理を行な
う(ステップS614)。統合される右側領域について
も同様にデフォルト値と異なるインデントの設定がなさ
れているか否かを判断し(ステップS616)、インデ
ントの設定がある場合にはこれに相当する空白量をスペ
ース情報により置換する処理を行なう(ステップS61
8)。この様子を、図18(B)に示した。その後、先
に指示された罫線を消去する処理(ステップS620)
を実行し、統合された編集領域について、タブ,インデ
ントの設定をデフォルト値に復帰させ(ステップS62
2)、「END」に抜けて処理を終了する。
【0083】以上説明した第6実施例の処理により、段
落毎に設定使用されるタブ,インデントについては、左
右編集領域の統合前の文字列配置位置を維持しつつ、新
たな統合編集領域を生成することができる。すなわち、
罫線を消去した行の変更が同一段落の他の文字列配置位
置に何等の影響を及ぼさないように処理し、使用者の段
落イメージに合致した形式にて罫線を消去する処理を行
なうのである。しかも、統合された編集領域では、タ
ブ,インデントの設定はデフォルト値に自動復帰される
ため、それ以後の文書作成作業が円滑となるのである。
【0084】以上いくつかの実施例により説明したよう
に、実施例の文字列と罫線の混在処理方法およびその装
置によれば、文字列の配置状態をデフォルト値の左寄せ
から、右寄せ、中央寄せ設定している場合、または段落
設定をデフォルトのインデント設定から変更している場
合あるいは段落にタブが設定されている場合についても
罫線の挿入,削除を使用者の感覚に合致した形で行なう
ことができる。また、編集領域の統廃合に応じてその編
集領域の行配置や段落設定などを適宜デフォルト値に復
帰させるため、罫線の挿入,削除処理を行なった後の文
書作成が極めて簡単となる。
【0085】また、文字情報の削除や上記各種設定の変
更に伴って空白部が発生するときには、その空白部を埋
めるスペース情報が自動演算、自動挿入されるため、文
書全体のイメージを保ったままで罫線の挿入,削除を行
なうことができる。これによって使用者は、罫線操作前
の文書イメージを描き続けたまま、操作後の文書編集が
できるのである。
【0086】更に、罫線を付加する位置についてもマウ
ス42を有効に利用することで、編集部418の任意の
位置を高い分解能で指示することができ、かつ、縦横の
罫線の配置位置が一操作で完了する。
【0087】以上、罫線の挿入と消去に関する各種処理
方法について説明したが、本実施例のアプリケーション
ソフトはこれ以外にも罫線により区画される編集領域の
管理及び罫線作成に関して優れたユーザ・インタフェイ
スを用意している。次に、これらのユーザ・インタフェ
イスについて詳述する。
【0088】図20(A),(B),(C)及び図21
は、編集領域の管理に関する処理の説明図及びその部分
のプログラムのフローチャートであり、第7実施例の概
要を示すものである。なお、図20は、矩形の罫線KL
により区画された編集領域に文字列「abc…xyz」
が予め入力されており(図20(A))、この文字列の
途中に「123」という文字列を挿入し(20図
(B))、その追加した文字列から文字「3」のみを消
去(図20(C))するという一連の文書編集処理を施
した過程を例として、編集部418の表示状態の変化を
示している。また、この処理プログラムは、罫線KLに
より区画された編集領域にカーソルが配置され、その編
集領域内においてカーソルのある位置の文字列が編集さ
れる際に実行される。すなわち、この処理は、文字列の
編集作業と同時かつ並行的に処理されるものである。文
字列の編集作業とは、文字列に対して情報の追加,挿
入,削除,フォントやポイント数の変更などを行ない、
その作業に応じた画面描画や各種管理情報の変更を実行
する処理である。
【0089】使用者による文字列の編集作業が開始され
ると、まず初めにその編集領域の縦方向の大きさ(初期
値)を所定の記憶領域に記憶する(ステップS70
0)。その後、使用者による文字列の編集がなされる
と、編集後の文字列の占有面積を算出し(ステップS7
02)、この新たな占有面積とステップS700にて記
憶した編集領域との大小関係を判断する(ステップS7
04)。記憶した編集領域の当初の大きさ(初期値)よ
りも算出された占有面積が大きい場合には、編集されつ
つある文字列が収まる編集領域の大きさを演算し(ステ
ップS706)、編集領域の下辺を区画している罫線の
位置を下方向に延長する(ステップS708)。実際に
は、下辺の罫線を消去して新たな罫線を描画する処理を
実行するのである。即ち、図20(A)の状態から同図
(B)の状態へ、罫線KLを変更する。もとより、占有
面積が編集領域の初期値より大きいのであれば、編集に
よって占有面積が減った場合にも、矩形の罫線KLの書
き直しがなされる。一方、編集に伴って算出した占有面
積がステップS700にて記憶した編集領域の初期値よ
り小さいとステップS704にて判断された場合には、
本処理を終了し、罫線描画をそのままの状態、すなわち
当該編集領域のデフォルトの大きさに維持する(図20
(B)の状態から同図(C)の状態への変更)。
【0090】この様な編集領域の処理により、罫線によ
り区画された編集領域内の文字列の情報量が増加した場
合、罫線を自動延長して文字列が編集領域内に収まるよ
うに処理できることは勿論である。そして更に、この様
な自動延長機能に加え、自動延長した罫線による編集領
域に対して文字列の情報量が小さいものとなったとき、
自動延長した領域に限って罫線を縮小する。換言するな
らば、罫線作成時の編集領域の大きさを基準として、そ
の編集領域に記入される文字列の占有面積に応じて罫線
による領域の大きさは自動伸縮するのであり、文書編集
の作業効率が大幅に向上する。例えば、大量の文字列を
編集領域に入力した場合、編集領域を区画する罫線は更
新されてその文字列を収納するに十分な大きさに拡大さ
れ、しかも入力されたこの文字列が削除されたりした場
合には、罫線は初期値の大きさまで漸次縮小する。
【0091】次に、第8実施例について説明する。第8
実施例では、上述した罫線の生成、削除を伴う処理にお
いて、罫線を描画する処理自身を取り上げ、マウス42
を利用して簡単に縦横の罫線描画を行なうことができる
ユーザインタフェイスについて説明する。図22は、本
実施例のアプリケーションソフトで採用しているマウス
42を利用した罫線の描画の操作手順に則し、罫線の描
画が完成するまでのディスプレイ40の表示の状態を時
系列的に示した説明図である。各図に添えられている文
字は、その図の状態となるためになされる操作などにつ
いて説明するものである。図22(A)に示するよう
に、罫線描画に際して本ソフトにより処理は次のように
行なわれる。
【0092】使用者は、矩形の罫線を作成する際、作成
しようとする罫線の左上隅の位置P1でマウス42の左
ボタン422を押圧する。位置P1を指定すると、その
位置が第n罫線ブロックの開始位置として記憶される。
その後、マウス42が移動されるとこれに応じてポイン
タPが移動し、ポインタPの移動位置を矩形罫線の右下
隅とする矩形RSが、ディスプレイ40に表示される。
この状態での罫線の表示は、ポインタPの移動に応じて
自由に動くので、ラバーバンド形式による表示と呼んで
いる。そして、使用者がディスプレイ40を見ながらマ
ウス42を移動させ、所望の位置P2でキーボード46
の所定キー(例えば「TAB」キー)を操作すると、そ
の位置P2が検出され、この位置を分割点として記憶す
る処理がなされる。分割点が記憶されると、開始位置P
1を左上隅とし当該分割点を交点とする縦横の分割罫線
RLを、矩形の罫線と同様の表示の態様で表示する(図
22(B))。従って、以上の処理を繰り返すならば、
図22(C)に示すように、分割点の個数(P2,P3
・・・)に応じた多数の縦横の罫線が表示されることに
なる。その後、使用者がキーボード46の所定キーに割
り付けられた終了キー(例えば「RETURN」キー)
を操作すると、これが検出され、罫線は、ラバーバンド
形式の描画状態から、所定の線種の罫線としての描画状
態に変更され、確定された罫線が表示される。また、内
部的には、罫線ブロックの情報が確定される(図22
(D))。上記例では、「TAB」の操作により分割点
を記憶するものとしたが、分割点の記憶は、「TAB」
キー以外のキーに割り当てることはもとより、他の種々
の操作によっても指定可能である。例えば、マウスの機
能が割り当てられていないボタンの操作、タブレットが
存在する場合にはタブレット上の所定の位置での指示、
ライトペンによる指定等であっても差し支えない。
【0093】第1実施例において説明した図1の描画状
態は、この操作方法により罫線の開始位置を指定してラ
バーバンド形式の矩形罫線をドラッグしている状態を示
したものである。この状態でキーボード46に割り付け
られた終了キーを操作すると、図23に示すように所定
の線種として選択されている罫線により描画が完了し、
かつ、前記した各種の文字列と罫線の混在処理方法に基
づくデータ処理が実行されるのである。もとより、矩形
の罫線の描画の途中で分割点が指定されていれば、その
分割点を通る縦横の罫線も表示される。
【0094】一方、図22(C)に示したように、ラバ
ーバンド形式で罫線が表示されており、まだ確定してい
ない状態において、既に指定した分割点を取り消したい
場合が有り得る。図22(E),(F)は、分割点を取
り消す操作方法の一つを示すものである。ある分割点P
nを指定した後で、マウス42を操作してポインタP
を、この分割点よりも矩形の罫線の開始位置P1側に持
ってきた場合には、先に指定した分割点Pnを消去する
ものとし、この分割点に関する情報もメモリ上から消去
する。この分割点を交点とする縦横の罫線も同様に消去
される。複数の分割点がある場合、図22(E)及び
(F)に示しているように、ポインタPがその内側(開
始位置側)に移動した分割点P3は消去されるが、ポイ
ンタPがその外側に位置している分割点P2は消去され
ない(図22(E))。そしてこの状態から更にマウス
42をドラッグして分割キーを操作すると、図22
(F)に示すように、新たな位置を分割点P3として新
たな縦横の罫線の表示がなされるのである。
【0095】この様な罫線作成のユーザインタフェイス
によれば、従来の罫線作成の手順のように縦方向の罫線
と横方向の罫線とを別個に位置指定する手間が省略さ
れ、縦横の罫線を一操作で簡単に作成することができ
る。また、マウス42の操作により簡単に縦横の罫線の
指定を取り消すことができる。なお、図22(X),
(Y)に示したように、ポインタPを戻すだけで分割点
を取り消す構成に代えて、ポインタPを分割点の上にお
いて所定の操作(例えば分割キーやマウスボタンの再度
の操作)を行なうことで分割点を取り消す構成とするこ
とも差し支えない。この場合には、複数個の分割点うち
開始位置P1に近い側のものを他の分割点を取り消すこ
となく取り消すという操作が可能となる。なお、本実施
例では、ポインタPの移動にはマウスやトラックボール
等のポインティングデバイスを用いるものとして説明し
たが、カーソルキー等の操作によりポインタを移動する
ものとしても差し支えない。
【0096】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない種々なる態用により具現化さ
れることは勿論である。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明の文字列と罫
線の混在処理方法およびその装置は、文字及び罫線が混
在したデータファイルを作成する使用者にとって最も快
適なインタフェイスを提供し、大きさを自由に設定でき
る文字列と罫線の混在への適切な対処、カーソルキー操
作やポインティングデバイスを有効に利用した罫線の配
置指示などを可能とする。
【0098】特に請求項1の処理方法および請求項16
記載の処理装置によれば、罫線と文字列とが重複した場
合には、文字を消去して罫線を優先して表示するが、文
字を消去した際、消去した文字と略同一の幅を有するス
ペースを演算し、重複の発生した文字に代えてこのスペ
ースを挿入するので、文字の消去にも関わらず、元の文
字列は概ね同一の位置に表示されるという効果を奏す
る。
【0099】また、請求項4の処理方法および請求項1
7記載の処理装置によれば、罫線が挿入された行では、
罫線より分割された領域毎に文字列の配置は初期の配置
状態に復帰するので、使用者にとって素直なインタフェ
イスが実現される。
【0100】請求項6の処理方法および請求項18記載
の処理装置によれば、所定の配置状態が設定されている
行に罫線が挿入されると、配置状態の設定を初期状態に
戻すと共に、既に配置された文字列についてはその位置
を保持するようにスペースを演算して挿入するので、配
置状態の設定は初期化されるが文字列の配置はほとんど
変わらず、使用者が違和感を感じることがないという効
果が得られる。
【0101】請求項8の処理方法および請求項19の処
理装置によれば、所定の配置状態が設定された行に存在
した罫線が削除されたとき、所定の配置状態とされた文
字列を、罫線により分割されていた区間毎に初期位置も
しくはその近傍位置に復帰させるので、罫線により分割
された区間で、例えば右寄せされていた文字列は、罫線
が削除されると、初期状態(例えば左寄せの状態)に復
帰される。罫線が削除されて分割されていた区間がなく
なった場合、使用者にとって分かりやすいインタフェイ
スが実現される。
【0102】請求項10の処理方法および請求項20の
処理装置によれば、所定の配置状態が設定された行に存
在した罫線が削除されると、罫線により分割されていた
区間におけるそれぞれの文字列の配置位置が、その配置
状態での配置位置もしくはその近傍となるように、所定
幅のスペースを演算し挿入するので、罫線を削除して
も、既に所定の配置状態に配置された文字列は、ほぼ元
の位置に配置され、使用者にとって違和感のないインタ
フェイスが実現されるという効果が得られる。
【0103】請求項12の文字列と罫線の混在処理方法
および請求項21の処理装置によれば、罫線により区画
された領域内の文字列に対する編集の結果に応じて、領
域を区画する罫線の大きさを変更して区画された領域を
延長または縮小するが、領域の縮小に際しては、領域の
初期の大きさを限度とし、それ以下への縮小は行なわな
い。従って、罫線により区画された領域は、内部の文字
列の編集に応じて延長・縮小し、かつその初期の大きさ
以下にはならないので、領域の変形が非所望なものには
ならないという効果を奏する。
【0104】請求項13文字列と罫線の混在処理方法お
よび請求項22の処理装置によれば、ポインティングデ
バイスを用いて第1の位置を開始点とし第2の位置を第
1の位置に対向する隅部とする矩形の罫線を引く途中で
所定の操作がなされたとき、この点を通る縦横の罫線を
発生させ、矩形の罫線を分割するので、極めて容易に分
割罫線を有する矩形の罫線を引くことができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である文字列と罫線の混在処
理方法を実現するアプリケーションソフトウェアが採用
する基本ウインドウ画面の説明図である。
【図2】実施例の文字列と罫線の混在処理装置を実現す
るコンピュータの概略ブロック図である。
【図3】アプリケーションソフト内部のデータ構造を説
明するための説明図である。
【図4】罫線データ構造のイメージを示す説明図であ
る。
【図5】罫線のデータ構造の説明図である。
【図6】編集領域のデータ構造の説明図である。
【図7】文字列情報のデータ構造の説明図である。
【図8】文字列に重ねて罫線を引く様子を示す説明図で
ある。
【図9】罫線を文字列に重ねて引いた場合の処理を示す
フローチャートである。
【図10】行属性が設定される文字列に罫線を挿入する
様子を示す説明図である。
【図11】行属性が設定される文字列に罫線を挿入する
処理を示すフローチャートである。
【図12】段落設定がなされている文字列に罫線を挿入
する様子を示す説明図である。
【図13】段落設定がなされている文字列に罫線を挿入
する処理を示すフローチャートである。
【図14】文字列から罫線を消去する様子を示す説明図
である。
【図15】文字列から罫線を消去する処理を示すフロー
チャートである。
【図16】行属性が設定された文字列から罫線を消去す
る様子を示す説明図である。
【図17】行属性が設定された文字列から罫線を消去す
る処理を示すフローチャートである。
【図18】段落設定がなされている文字列から罫線を消
去する様子を示す説明図である。
【図19】段落設定がなされている文字列から罫線を消
去する処理を示すフローチャートである。
【図20】罫線により区画された領域を伸縮する様子を
示す説明図である。
【図21】罫線により区画された領域を伸縮する処理を
示すフローチャートである。
【図22】矩形の罫線をマウスで描画する様子を示す説
明図である。
【図23】矩形の罫線をマウスで描画しつつ縦横の分割
罫線を発生および消去する例を示す説明図である。
【符号の説明】
20…パーソナルコンピュータ 22…CPU 24…ROM 26…RAM 28〜36…入出力インターフェイス 40…ディスプレイ 42…マウス 46…キーボード 48…プリンタ 50…ハードディスク 402…タイトルバー 402A…ボタン 402B…ボタン 402C…ボタン 404…メニューバー 406…ツールバー 410…操作領域 412…ルーラ部 414…属性表示部 416…スクロール部 418…編集部 420…ステータスバー 422…左ボタン

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の大きさの文字列と所定の線種の罫
    線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを
    混在処理する方法であって、 前記文字列の一部に前記罫線が重複して描かれることを
    検出し、 前記文字列中の前記重複の発生した文字を消去して罫線
    を優先して表示し、 表示した罫線と該消去された文字に続く文字との間隔と
    略同一の文字幅を有するスペースを演算し、 該演算したスペースを前記重複の発生した文字に代えて
    前記文字列に挿入する文字列と罫線の混在処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の文字列と罫線の混在処理
    方法であって、 前記スペースの演算は、表示した罫線と消去された文字
    に続く文字との間隔と略同一の文字幅となる前記スペー
    スの個数を演算する処理である文字列と罫線の混在処理
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の文字列と罫線の混在処理
    方法であって、 前記スペースの演算は、表示した罫線と消去された文字
    に続く文字との間隔と略同一の文字幅となる前記スペー
    スの大きさを演算する処理である文字列と罫線の混在処
    理方法。
  4. 【請求項4】 所望の大きさの文字列と所定の線種の罫
    線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを
    混在処理する方法であって、 所定コマンドの実行により、ディスプレイ上に表示され
    た文字列を、前記所定コマンドに応じて予め定められた
    配置状態に配置し、 該配置状態に文字列が配置された行に前記罫線が挿入さ
    れたとき、これを検出し、 該罫線の挿入箇所を境界として左右に分割された領域毎
    に、前記文字列の配置状態を初期の配置状態に復帰する
    文字列と罫線の混在処理方法。
  5. 【請求項5】 前記文字列の配置状態が、左寄せ、右寄
    せ、センタリング、均等配置または両端揃え(両端に文
    字があり内部が均等配置されたもの)である請求項4記
    載の文字列と罫線の混在処理方法。
  6. 【請求項6】 所望の大きさの文字列と所定の線種の罫
    線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを
    混在処理する方法であって、 所定コマンドの実行により、ディスプレイ上に表示され
    た文字列を、前記所定コマンドに応じて予め定められた
    配置状態に配置し、 該配置状態に文字列が配置された行に前記罫線が挿入さ
    れたとき、 前記配置状態の設定を初期状態に戻し、 該挿入された罫線により分割された区間におけるそれぞ
    れの文字列の配置位置が、前記配置状態の配置もしくは
    その近傍となるよう所定幅のスペースを演算し、 該演算したスペースを挿入する文字列と罫線の混在処理
    方法。
  7. 【請求項7】 文字列の配置状態が、タブまたはインデ
    ントによる配置である請求項6記載の文字列と罫線の混
    在処理方法。
  8. 【請求項8】 所望の大きさの文字列と所定の線種の罫
    線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線とを
    混在処理する方法であって、 所定コマンドの実行により、ディスプレイ上に表示され
    た文字列を、前記所定コマンドに応じて予め定められた
    配置状態に配置し、 該配置状態に文字列が配置された行に存在した罫線が削
    除されたとき、該罫線により分割されていたそれぞれの
    区間毎に、前記所定コマンドの実行により所定の配置状
    態とされた文字列を、該区間毎の初期位置もしくはその
    近傍に復帰させる文字列と罫線の混在処理方法。
  9. 【請求項9】 前記初期位置への復帰は、タブコードあ
    るいは所定幅のスペースの挿入により行なう請求項8記
    載の文字列と罫線の混在処理方法。
  10. 【請求項10】 所望の大きさの文字列と所定の線種の
    罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線と
    を混在処理する方法であって、 所定コマンドの実行により、ディスプレイ上に表示され
    た文字列を、前記所定コマンドに応じて予め定められた
    配置状態に配置し、 該配置状態に文字列が配置された行に存在した罫線が削
    除されたとき、 前記配置状態の設定を初期状態に戻し、 該削除された罫線により分割されていた区間におけるそ
    れぞれの文字列の配置位置が、前記配置状態の配置位置
    もしくはその近傍となるよう所定幅のスペースを演算
    し、 該演算したスペースを挿入する文字列と罫線の混在処理
    方法。
  11. 【請求項11】 文字列の配置状態が、タブまたはイン
    デントによる配置状態である請求項10記載の文字列と
    罫線の混在処理方法。
  12. 【請求項12】 所望の大きさの文字列と所定の線種の
    罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線と
    を混在処理する方法であって、 前記罫線により区画された領域の初期の大ききを記憶
    し、 文字列が入力された場合には、該領域内部を文書領域と
    して編集を行ない、 該記憶した領域内で編集された文字列の大きさが該領域
    に収容できる範囲を越えるものとなったとき、前記領域
    を区画する罫線の大きさを変更して該罫線により区画さ
    れる領域を延長し、 前記記憶した領域内で編集された文字列の大きさが該領
    域内に収容できる範囲を下回るものとなったとき、前記
    領域の初期の大きさを限度として、前記領域を区画する
    罫線の大きさを変更して該罫線により区画される領域を
    縮小する文字列と罫線の混在処理方法。
  13. 【請求項13】 所望の大きさの文字列と所定の線種の
    罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線と
    を混在処理する方法であって、 カーソルキー操作により移動するカーソルまたはポイン
    ティングデバイスにより前記ディスプレイ上に指定され
    る第1の位置を、罫線による矩形表示の開始位置とし、 該第1の位置を指定した後に前記指示される指示位置が
    移動すると、該移動に伴って、前記第1の位置と該指示
    位置を対向する2つの隅とする矩形を表示し、 前記カーソルキー操作により移動するカーソルまたは前
    記ポインティングデバイスにより前記ディスプレイ上の
    第2の位置が指定されたとき、前記第1の位置と該第2
    の位置を対向する2つの隅とする矩形を固定的に表示
    し、 前記第1の位置から第2の位置まで前記指示点が移動す
    る間に、所定の操作がなされたとき、該操作がなされた
    時点の前記指示点を通過し前記矩形表示を縦横に分割す
    る罫線を発生させる文字列と罫線の混在処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の文字列と罫線の混在
    処理方法であって、 前記所定の操作がなされた後で、前記カーソルキー操作
    により移動するカーソルまたは前記ポインティングデバ
    イスにより指示される点が、該操作がなされた点よりも
    前記第1の位置側に至ったとき、前記発生された前記矩
    形表示を縦横に分割する罫線を消去する文字列と罫線の
    混在処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の文字列と罫線の混在
    処理方法であって、 前記所定のキー操作がなされた後で、前記カーソルキー
    操作により移動するカーソルまたは前記ポインティング
    デバイスにより指示される点が、該操作がなされた点も
    しくはその近傍に至った状態で所定の操作がなされたと
    き、前記発生された前記矩形表示を縦横に分割する罫線
    を消去する文字列と罫線の混在処理方法。
  16. 【請求項16】 所望の大きさの文字列と所定の線種の
    罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線と
    を混在処理する装置であって、 前記文字列の一部に前記罫線が重複して描かれることを
    検出する検出手段と、 前記文字列中の前記重複の発生した文字を消去して罫線
    を優先して表示する罫線表示手段と、 その消去した文字と略同一の文字幅を有するスペースを
    演算するスペース演算手段と、 該演算したスペースを前記重複の発生した文字に代えて
    前記文字列に挿入する挿入手段とを備えた文字列と罫線
    の混在処理装置。
  17. 【請求項17】 所望の大きさの文字列と所定の線種の
    罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線と
    を混在処理する装置であって、 所定のコマンドを入力するコマンド入力手段と、 該入力された所定のコマンドを実行し、前記ディスプレ
    イ上に表示された文字列を、該所定コマンドに応じて予
    め定められた配置状態に配置する文字列配置手段と、 前記ディスプレイの所定の位置に罫線を入力する罫線入
    力手段と、 該配置状態に文字列が配置された行に前記罫線が挿入さ
    れとき、該罫線の挿入箇所を境界として左右に分割され
    た領域毎に、前記文字列の配置状態を初期の配置状態に
    復帰させる配置状態復帰手段と、 を備えた文字列と罫線の混在処理装置。
  18. 【請求項18】 所望の大きさの文字列と所定の線種の
    罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線と
    を混在処理する装置であって、 所定のコマンドを入力するコマンド入力手段と、 該入力された所定のコマンドを実行し、前記ディスプレ
    イ上に表示された文字列を、前記所定コマンドに応じて
    予め定められた配置状態に配置する文字列配置手段と、 前記ディスプレイの所定の位置に罫線を入力する罫線入
    力手段と、 前記配置状態に文字列が配置された行に前記罫線が挿入
    されたとき、前記配置状態の設定を初期状態に戻す配置
    状態初期化手段と、 該挿入された罫線により分割された区間におけるそれぞ
    れの文字列の配置位置が、前記配置状態の配置もしくは
    その近傍となるよう所定幅のスペースを挿入するスペー
    ス挿入手段とを備えた文字列と罫線の混在処理装置。
  19. 【請求項19】 所望の大きさの文字列と所定の線種の
    罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線と
    を混在処理する装置であって、 所定のコマンドを入力するコマンド入力手段と、 該入力されたコマンドを実行し、ディスプレイ上に表示
    された文字列を、前記所定コマンドに応じて予め定めら
    れた配置状態に配置する文字列配置手段と、 前記ディスプレイの所定の位置に入力された罫線を削除
    する罫線削除手段と、 前記配置状態に文字列が配置された行に存在した罫線が
    削除されたとき、該罫線により分割されていたそれぞれ
    の区間毎に、前記所定コマンドの実行により所定の配置
    状態とされた文字列を、該区間毎の初期位置もしくはそ
    の近傍に復帰させる配置状態初期化手段とを備えた文字
    列と罫線の混在処理装置。
  20. 【請求項20】 所望の大きさの文字列と所定の線種の
    罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線と
    を混在処理する装置であって、 所定のコマンドを入力するコマンド入力手段と、 該入力されたコマンドを実行し、ディスプレイ上に表示
    された文字列を、前記所定コマンドに応じて予め定めら
    れた配置状態に配置する文字列配置手段と、 前記ディスプレイの所定の位置に入力された罫線を削除
    する罫線削除手段と、 前記配置状態に文字列が配置された行に存在した罫線が
    削除されたとき、前記配置状態の設定を初期状態に戻す
    配置状態初期化手段と、 該削除された罫線により分割されていた区間におけるそ
    れぞれの文字列の配置位置が、前記配置状態の配置位置
    もしくはその近傍となるよう所定幅のスペースを挿入す
    るスペース挿入手段とを備えた文字列と罫線の混在処理
    装置。
  21. 【請求項21】 所望の大きさの文字列と所定の線種の
    罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線と
    を混在処理する装置であって、 前記罫線により区画された領域の初期の大ききを記憶す
    る罫線領域初期値記憶手段と、 文字列を前記領域内に入力する文字列入力手段と、 該入力された文字列に対して、該領域内部を文書領域と
    して編集を行なう編集手段と、 該記憶した領域内で編集された文字列の大きさが該領域
    に収容できる範囲を越えるものとなったとき、前記領域
    を区画する罫線の大きさを変更して該罫線により区画さ
    れる領域を延長する罫線延長手段と、 前記記憶した領域内で編集された文字列の大きさが該領
    域内に収容できる範囲を下回るものとなったとき、前記
    罫線領域初期値記憶手段に記憶された領域の初期の大き
    さを限度として、前記領域を区画する罫線の大きさを変
    更して該罫線により区画される領域を縮小する罫線縮小
    手段とを備えた文字列と罫線の混在処理装置。
  22. 【請求項22】 所望の大きさの文字列と所定の線種の
    罫線とをディスプレイ上に表示し、該文字列と該罫線と
    を混在処理する装置であって、 カーソルキー操作により移動するカーソルまたはポイン
    ティングデバイスにより前記ディスプレイ上に指定され
    る第1の位置を、矩形表示の開始位置として罫線の描画
    を開始する描画開始手段と、 該第1の位置を指定した後に前記指示される指示位置が
    移動すると、該移動に伴って、前記第1の位置と該指示
    位置を対向する2つの隅とする矩形を一時的に表示する
    矩形仮表示手段と、 前記カーソルキー操作により移動するカーソルまたは前
    記ポインティングデバイスにより前記ディスプレイ上の
    第2の位置が指定されたとき、前記第1の位置と該第2
    の位置を対向する2つの隅とする矩形を固定的に表示す
    る描画完了手段と、 前記第1の位置から第2の位置まで前記指示点が移動す
    る間に、所定の操作がなされたとき、該操作がなされた
    時点の前記指示点を通過し前記矩形表示を縦横に分割す
    る罫線を発生させる罫線発生手段とを備えた文字列と罫
    線の混在処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の文字列と罫線を混在
    処理する装置であって、 前記所定の操作がなされた後で、前記カーソルキー操作
    により移動するカーソルまたは前記ポインティングデバ
    イスにより指示される点が、該操作がなされた点よりも
    前記第1の位置側に至ったことを検出する検出手段と、 該検出手段による検出がなされたとき、前記発生された
    前記矩形表示を縦横に分割する罫線を消去する罫線消去
    手段とを備えた文字列と罫線の混在処理装置。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の文字列と罫線を混在
    処理する装置であって、 前記所定の操作がなされた後で、前記カーソルキー操作
    により移動するカーソルまたは前記ポインティングデバ
    イスにより指示される点が、該操作がなされた点もしく
    はその近傍に至った状態となったことを検出する指示点
    検出手段と、 該指示点検出手段により検出がなされた状態で所定の操
    作がなされたとき、前記発生された前記矩形表示を縦横
    に分割する罫線を消去する分割罫線消去手段とを備えた
    文字列と罫線の混在処理装置。
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