JPH08272207A - 現像ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、廃棄時や回収時においてもト
ナーの飛散を防止しうる現像ユニットを提供することを
目的としている。また、現像ユニット回収時の輸送の衝
撃により現像ローラ部付近からこぼれるトナーをカバー
の裏側に付いている磁石によって付着させることによ
り、外にこぼれるのを防止することを目的としている。 【構成】 磁性トナーを用いる現像ローラユニットを本
体から外したときに保護するためのカバー持つ現像ユニ
ットに於いて、その現像ローラを保護するカバーに磁石
を有している事を特徴とする現像ユニットである。ま
た、本発明に関する現像ユニットでは、磁石が、カバー
の裏側でかつ現像ローラ部の着磁幅より外側にある事に
より、その目的を達成している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複写機、プリンタ、
ファクシミリ、等の画像処理装置に用いられる現像ユニ
ット関するものである。

【０００２】詳しくは、磁性トナーを用いる取り外し可
能な現像ユニットで、本体から取り外したときのみ現像
ローラを覆う手段（保護カバー）を有する現像ユニット
に関するものである。

【０００３】

【従来の技術】特開平３−０１８８７８号公報に開示さ
れているような着脱容易な保護カバーを設ける事によ
り、外部保管場所の汚れ、交換時のほこりの付着、傷の
発生などを防止する現像ユニットが知られている。

【０００４】また、特開平４−３０４４７９号公報に
は、本体から現像装置を取り出したときに、トナー飛散
や現像ローラの損傷を防止し、装着したときに保護カバ
ーを有効活用する技術が開示されている。

【０００５】さらに、実開平６−０２３５７号公報に
は、像担持体を有する感光体ユニットと、現像ローラ及
び感光体ユニットを分離可能に連結する現像ユニットと
を備えた電子写真装置に於いて、現像ユニットの連結部
に、現像ローラの露出部を覆う保護カバーを取り出し可
能かつ感光体ユニットの連結を不能とするように装着し
たことにより、簡易な構成で輸送時に現像ローラの露出
部の保護とトナーの飛散防止とを図る事ができる技術が
開示されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】最近の社会の動向とし
て資源の有効活用という流れから、あらゆる製品はリサ
イクル（再生利用）重視の設計を求められてきている。
ＯＡ機器もその例の１つであり、単に部品を再使用する
というだけではなく、分解性の確保から、製品の回収時
の対策まで課題はいろいろと多い。

【０００７】現像ユニットをリサイクルする場合を考え
ると、使用済みの現像ユニットを回収する際、現像ロー
ラが露出しているために輸送時の衝撃により内部に残っ
ているトナーがもれてユニット自体が汚れてしまうとい
う不具合がある。新品時はホッパ部と現像部の間をシー
ルしているためにトナーはもれることはないが、使用後
はどうしても、現像ローラが露出している為に現像ロー
ラ部付近よりもれてしまう。回収時のみならず、単に廃
棄する場合もトナーが飛散する危険はあるので、本発明
は有効である。

【０００８】従来は、現像ローラを覆うカバーを設ける
事で現像ローラの保護とトナーの漏れを防いだが、回収
時の輸送ではどうしてもカバーだけでは不十分であっ
た。

【０００９】本発明は、簡単な構成で、廃棄時や回収時
においてもトナーの飛散を防止しうる現像ユニットを提
供することを目的としている。また、現像ユニット回収
時の輸送の衝撃により現像ローラ部付近からこぼれるト
ナーをカバーの裏側に付いている磁石によって付着させ
ることにより、外にこぼれるのを防止することを目的と
している。

【００１０】また、現像ローラの着磁幅の部分はそこに
トナーが付くので、その着磁幅の外側の部分のみに磁石
を配置することでコストダウンを図ることも目的として
いる。

【００１１】また、シャッタ（カバー）を再使用し易く
するために、カバーに取付けた磁石に保護部材を付け、
磁石の清掃作業を省く事を目的としている。さらに、保
護部材に取っ手を付ける事で保護部材を剥し易くし、清
掃作業をより楽にする事を目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するためのもので、磁性トナーを用いる現像ロー
ラユニットを本体から外したときに保護するためのカバ
ー持つ現像ユニットに於いて、その現像ローラを保護す
るカバーに磁石を有している事を特徴とする現像ユニッ
トである。

【００１３】また、本発明に関する現像ユニットでは、
磁石が、カバーの裏側でかつ現像ローラ部の着磁幅より
外側にある事により、上記目的を達成している。

【００１４】また、カバーの裏側に付いている磁石を覆
うための手段を有する事も特徴としている。

【００１５】さらに、カバーの裏側に付いている磁石を
覆う手段を剥せる手段を有する現像ユニットでもある。

【００１６】

【作用】この発明によれば、現像ユニットが所定の期間
使用されその寿命がつきたとき、画像形成装置本体から
抜取られて、廃棄処分、もしくはリサイクルのために所
定の工場等の場所に移動される。この廃棄処分時や移動
時に多少の衝撃を受けてトナーが漏れだした場合におい
ても、現像ユニットのカバーに取付けられた磁石が漏れ
たトナーを吸引して付着させるので、トナー飛散を防ぐ
ことができる。

【００１７】

【実施例】以下に本考案の実施例の一例を示す。図１は
シェル機構に開閉可能でかつカバーの上部に排紙部を持
つレーザプリンタの断面図である。１は光学ユニット、
２は感光体ユニット,３は現像ユニット、４は定着ユニ
ット、５は給紙部、６は排紙部となっている。図２は、
本発明の一実施例を説明するためのもので、図１中の３
の磁性トナーによって作像する現像ユニットの断面図を
現してある。１１は現像ローラ、１２は現像ユニットが
本体にセットされたときには、カバーの一部が、本体の
部分と当接し、現像ユニットを所定位置に挿入するとき
の力を受けて、現像ローラを覆う位置から退避し、本体
からユニットが外されたときは、現像ローラを覆う位置
に移動可能に構成された保護カバー、１３はその保護カ
バーの裏側に接着された磁石である。このような構成に
する事で、現像ユニット回収時の輸送の際の衝撃でこぼ
れたトナーを磁石によって付着させる事が可能となり、
外にこぼれる事を防ぐ事ができ、回収した際にユニット
自体が飛散した磁性トナーにより汚れる事を防ぐ。

【００１８】磁石１３は、金属性のものに限らず、プラ
スチック磁石であっても良いし、テープ状のものであっ
てもかまわない。図３は本発明の現像ユニットのカバー
の上からみたところを図示したものである。この実施例
では、保護カバー１２の裏側に付けられる磁石１３が現
像ローラ１１の着磁幅の外側のみに配置されている。現
像ローラの着磁幅の部分を避けたのは、現像ローラの着
時部分ではカバーの後ろに磁石を配置しなくてもローラ
の磁力でトナーが付くため磁石が無くてもそんなに問題
とならないからである。もちろん、磁石１３が現像ロー
ラ１１の着磁幅の外側のみならず現像ローラの着磁幅の
部分に対応したところまで及ぶ磁石を設けても良い。

【００１９】図４は他の実施例を現したもので、カバー
の裏側を示している。これは１２のカバーの裏側に接着
された１３の磁石の上に、保護部材１４が付けてある様
子が描かれてある。このような構成にすることで、１２
のカバーを再生使用する際には、保護部材１４を取去る
ことにより１３の磁石に付いたトナーを清掃することが
できるので清掃の手間が省け、１４の保護部材を剥せば
軽い清掃で再生使用が可能となる。この場合の保護部材
にはフィルム状のもので、例えばマイラ、セロファンの
ように上から貼っても磁力のあまり落ちないものが望ま
しい。

【００２０】図５は図４の保護部材１４に、取って部分
１５を設けた様子を現表している。このような構成にす
る事で、１２のカバーは再生作業の際に保護部材１４の
取って部分１５を引っ張る事で簡単に剥す事ができ、再
使用の作業を楽にさせることができる。

【００２１】

【発明の効果】磁性トナーを用いる電子写真方式の現像
ローラを保護するためのカバーを持つことを特徴とする
現像ユニットに於いて、その現像ローラを保護するカバ
ーの裏側（現像ローラ側）に磁石を有している事で、以
下のような作用効果がある。現像ユニット回収時の輸送
の衝撃により現像ローラ部付近からこぼれるトナーをカ
バーの裏側に付いている磁石によって付け外にこぼれる
のを防止し、ユニットを回収した際のユニット自体の汚
れを防止する。

【００２２】また、カバーを有する現像ユニットに於い
て、そのカバーの裏側に付いている磁石が、現像ローラ
部の着磁幅より外側のみにある事で、以下のような作用
効果がある。現像ローラの着磁幅の部分は、そこにトナ
ーが付着するので、トナーの飛散は生じにくく、その着
磁幅の外側の部分のみに磁石を配置することでコストダ
ウンを図ることができる。

【００２３】カバーを有する現像ユニットにおいて、そ
の裏側に付いている磁石を覆うための手段を有する事で
以下のような作用効果がある。カバーを再使用する際に
は、磁石を覆っている部材を剥すだけで磁石の清掃作業
が不要となるため、カバー部材の再使用が容易となる。

【００２４】カバーを有する現像ユニットの裏側に付い
ている磁石を覆う手段に於いて、その磁石を覆う手段に
剥せる手段を有する事で以下のような作用効果がある。
回収業者は、保護部材を剥し易くなるので、再生作業の
効率を上げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の現像ユニットが用いられる画像形成
装置の断面図である。

【図２】この発明の現像ユニットの断面図である。

【図３】この発明の現像ユニットのカバーの上方から見
た透視図である。

【図４】この発明の他の実施例の説明図である。

【図５】この発明の他の実施例の説明図である。

【符号の説明】

１ 光学ユニット ２ 感光体ユニット ３ 現像ユニット ４ 定着ユニット ５ 給紙部 ６ 排紙部 １１ 現像ローラ １２ 保護カバー １３ 磁石 １４ 保護部材 １５ 取って部分

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁性トナーを用いる現像ローラをユニッ
   トを本体から外したときに保護するためのカバー持つ現
   像ユニットに於いて、その現像ローラを保護するカバー
   に磁石を有している事を特徴とする現像ユニット。
2. 【請求項２】 磁石がカバーの裏側に付いており、現像
   ローラ部の着磁幅より外側にある事を特徴とした請求項
   １記載の現像ユニット。
3. 【請求項３】 カバーの裏側に付いている磁石を覆うた
   めの手段を有する事を特徴とした請求項２記載の現像ユ
   ニット。
4. 【請求項４】 カバーの裏側に付いている磁石を覆う手
   段を剥せる手段を有する事を特徴とした請求項３記載の
   現像ユニット。