JPH08271392A - 端面研磨機へコンクリート供試体を供給する装置 - Google Patents

端面研磨機へコンクリート供試体を供給する装置

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JPH08271392A
JPH08271392A JP11221995A JP11221995A JPH08271392A JP H08271392 A JPH08271392 A JP H08271392A JP 11221995 A JP11221995 A JP 11221995A JP 11221995 A JP11221995 A JP 11221995A JP H08271392 A JPH08271392 A JP H08271392A
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健一 難波
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一挙に複数個の供試体を研削できる研磨機
へ、予めストックしておいた供試体から一回の処理数単
位で連続的に供給可能にする事で作業性の向上と、仕上
がりのばらつきを少なくする事を目的とする。 【構成】 多数の支持アーム13を揺動自由に等隔列設
した1対のエンドレスチェーン9、9の隣合った辺にお
いて、支持アーム13上に供試体aを載支すると共に、
供試体aを一段宛上方へ繰り出して、端面研磨機へ供給
するようにした給送手段A、A′と、多数の前記同
様の支持アーム13を揺動自由に等隔列設した1対のエ
ンドレスチェーン(9′)、(9′)の隣合った辺にお
いて、支持アーム13上に研磨済み供試体(a′)を載
支すると共に、研磨済み供試体(a′)を一段宛下降し
乍ら収容するようにした回収手段(A)、(A′)
とによってコンクリート供試体の供給装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はJISに定めた所定直
径、及び長さのコンクリート供試体を複数個同時にその
端面を精度良く研磨して仕上げるようにした端面研磨機
へ、予めストックしておいた多数の供試体群から所定個
数宛て供給するようにしたコンクリート供試体の供給装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート建造物の強度をより
正確に求めるには、実際に施工現場でコンクリート建造
物からボーリングにより多数の供試体をサンプリング
し、更に各供試体の両端面は研磨機により一本宛て丹念
に研削して仕上げていた。こうして仕上げた供試体はJ
ISで定めた条件の許で専用試験機によって負荷試験さ
れ、得られたデータを総合的に集計して強度を算出して
いた。上記端面研磨機については、例えば(実開昭60
−165841号、実開昭60−165842号)公開
公報参照。
【0003】しかし、このような端面研磨機では、コン
クリート供試体の両端面を一本宛研削して平滑に仕上げ
るので、短時間に多数の供試体を処理するのは困難な許
りでなく、供試体の着脱に要するロスタイムが多く、作
業時間が大幅に費やされるなど多くの問題があり、そこ
で近年複数個の供試体を同時に処理できる研磨機が登場
しつつある。しかし、こうした研磨機であっても供試体
の供給は、人手に頼って一本単位で供給し、セットして
いるのが現状であり、従って一挙に多数の供試体を供給
する事が望まれているが、未だこの種装置の実現が見ら
れない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題点に対処し、多数の供試体を同時に研磨して仕上げ
るようにした端面研磨機へ、一定複数個単位で供試体を
連続的に供給できるようにした供給装置を提供するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】多数の支持アームを揺動
自由に等隔列設した1対のエンドレスチェーンの隣合っ
た辺で、該支持アーム上に供試体を載支すると共に、該
供試体を一段宛上方へ繰り出して端面研磨機へ供給する
ようにした給送手段と、多数の支持アームを揺動自由に
等隔列設した1対のエンドレスチェーンの隣合った辺
で、該支持アーム上に前記端面研磨機からの研磨済み供
試体を載支すると共に、該研磨済み供試体を一段宛下降
し乍ら収容するようにした回収手段とによって、端面研
磨機へコンクリート供試体を供給する装置を構成する。
【0006】
【作用】給送手段における一対のエンドレスチェーンの
隣合う支持アーム上に供試体を載支して複数段にストッ
クし、該エンドレスチェーンを、一段宛間歇的に上方へ
繰り上げて、最上段の供試体を端面研磨機へ送り出せる
状態にすると共に、供試体の回収手段における一対のエ
ンドレスチェーンの隣合う支持アーム上に、研磨済み供
試体を載支して順次上から段階的に下降回収する。
【0007】
【実施例】以下、本発明について図面により詳細に説明
する。先ずその概要は、複数個の供試体例えば、後述の
ように送り込んだ3個の供試体a、a、a群を一
挙に研磨できる機能を持っており、これを同時にクラン
プし、研削できるようにした端面研磨機Bに対し、多数
の供試体を保有してストッカーとして機能し、この中か
ら供試体を複数個宛て前記端面研磨機Bへ向かって供給
すると共に、研磨済み供試体を該研磨機Bから順次回収
すようにしたコンクリート供試体の供給装置Aである。
【0008】次に図1は、コンクリート供試体供給装置
Aと端面研磨機Bとの対置関係を示す正面図である。
又、図2は同上図1の右側面図を示しており、本発明の
要部である該供給装置Aは、図3の平面略図のように、
未研磨の供試体aを研磨機Bへ送り込む為の給送手段A
、A′と、研磨済み供試体a′を順次収納する回収
手段A、A′とによって構成しており、横並びの3
個の供試体a、a、a群を単位として順次に送り
込み或いは回収するようにしている。
【0009】更に上記構成の各部を詳細に述べると、先
ず供試体の供給装置Aは図4に示すように、対称に構成
された二つの給送手段A、A′からなる、つまり下
部フレーム1上に枢設した主動軸4、4に嵌着したスプ
ロケットホイール5、5と、上枠16の上方に枢架した
從動軸6、6上のスプロケットホイール7、7間に亘り
それぞれ独立したエンドレスチェーン9、9を張設して
いる。
【0010】前記チェーン9、9には一定間隔(図例で
はリンク3個目)毎に循環ラインの外周部に突起1
、10・・・10を突設し、各突起10、1
・・・10には左右に対をなすローラー12、
(12)(括弧内は隠れて見えない)と12′、(1
2′)を上下に枢着した支持部材11、11・・・
11を枢設しており、支持部材11、11・・・
11の進行方向後部にコンクリート供試体を載支する
為の支持アーム13、13・・・13の一端を軸
14、14・・・によって90°囘動するように枢
設している。
【0011】即ち前記コンクリート供試体の支持アーム
13、13・・・13は、偏心位置を軸14
14・・・にて枢支しているので、重心の偏りにより
相対する二つの給送手段A、A′の外側では下向き
に垂下し、また給送手段A、A′の各チェーンの隣
合う辺では、水平方向に回動して突出姿勢を取るように
構成されている。
【0012】そして前記支持部材11、11・・・
11の各ローラー12、(12)と12′、(1
2′)は下部横桟15と上部横桟16間に亘って設置し
た夫々のガイド8、8によって安定移動が図られてお
り、相対する二つの給送手段A、A′の隣接辺を同
期速度で、しかも両給送手段A、A′の各チェーン
上にある支持アーム13、13・・・13が互い
に同高位置で常に対向して上昇するようにしており、フ
レーム1の上部に設置した駆動装置(電動機)2により
チェーンその他の伝動機構3を介して前記主動軸4、4
を電気的に制御して間歇的に駆動するように構成してい
る。
【0013】給送手段A、A′の間で最上部の支持
アーム13、13・・・13に対応する位置に、
吸盤17、17、17を有する保持具18を対応
させ、図1、図2のように垂下杆19及び昇降機構20
を介して可動部材21に取着し、更に可動部材21は、
水平支持杆23の下部に平行に設置したロッドレスシリ
ンダー22により水平方向に移動可能に保持されてお
り、該水平支持杆23は供試体供給装置Aと研磨機Bと
の間にある門型枠25の横桟24に片持状に突設されい
る。
【0014】門型枠25の間には、供給装置Aと研磨機
Bのと間に、給送手段A、A′によって供給される
供試体を複数個宛て掴持する上部の可動掴持片27と下
部の固定掴持片26とからなるクランプ台28が、送り
台29上に設置されており、所定の操作によって、該ク
ランプ台28を研磨機Bの回転砥石板30に向かって移
動するようにしている。
【0015】本発明は以上述べたように構成されてお
り、また、研磨済み供試体を収容する回収手段A、A
′は、先に述べた給送手段A、A′と全く同様に
構成されており、図1と図2の比較から明らかなよう
に、相違点は単に給送手段A、A′を構成するチェ
ーン9、9と、回収手段A、A′を構成するチェー
ン9′、9′の循環方向が、逆方向に間歇移動する点の
みであるため説明の重複を避けるため省略した。尚、供
給装置Aと研磨機Bとは独立していて自由に移動或いは
向きを変えられるように構成されている。
【0016】次に本発明の一連動作について述べる。先
ず、図例の場合、供試体aは、給送手段A、A′に
縦7段、横3個の計21個を図2のように互いに向き合
った支持アーム13(13、13と13、13
・・・13、13)上に静置し、最初他方の回収手
段A、A′の各支持アーム上は全て空席の状態にし
ておくものとする。
【0017】予め所定数の供試体aを給送手段A、A
′の全ての支持アーム上にセットしておき、供給装置
A、研磨機Bの各部を自動動作に設定し、スタート釦
(図示せず)を押動して動作を開始すると、最上位の供
試体a(a、a、a)群をクランプ台28へ送り
込む為に、図1、図2に示す吸盤17(17、1
、17)が各供試体の中心線上に一致するように
昇降機構20が動作して垂下杆19を下降させる。
【0018】次にロッドレスシリンダー22の動作によ
って可動部材21を左方へ移動させて吸盤17の吸着面
が供試体a群の後端面に密着した時点(それより以前で
もよい)で前記吸盤17に負圧をかけることより、供試
体a群は該吸盤17に吸着され、その状態で前記可動部
材21を更に左方へ移動させる事により供試体aは、ク
ランプ台28の可動掴持片27と固定掴持片26との間
へ送り込まれると、吸盤17は供試体a群を釈放して、
取り出しに備えてその位置に待機する、これと同時に該
クランプ台28の可動掴持片27は気圧或いは油圧機構
等によって下降し、供試体a群を固定掴持片26との間
に挟持する。
【0019】クランプされた供試体a群は送り台29の
動作によってクランプ台28と共に、研磨機B内の砥石
板30の研磨面に接するまで誘導され、回転する砥石板
30により端面が凹凸の無い、しかも中心線に対し正確
に直角度が保たれるように仕上げられ、その間、回収手
段A、A′は勿論のこと、給送手段A、A′も
動作は全て休止状態となる。
【0020】以上で最上段の供試体a郡の研磨は終えた
が、これを取り出す為に再び前記吸盤17に負圧をか
け、該供試体a群を吸着してロッドレスシリンダー22
を前回とは逆方向に動作して可動部材21を右方向(図
1)へ移動させる事により、供試体a群を、回収手段A
、A′の直上位置まで移行させ、図2に示すように
下降するチェーン9′、9′上の支持アーム13、1
に静置し、吸盤17の吸引動作を停止する。その様
子は図4の給送手段A、A′における場合と全く同
じである。
【0021】研磨済み供試体a群を完全に回収手段
、A′上に静置し終える事により、給送手段
、A′の最上部の支持アームは空席となる。この
時点で電動機2を所定の方向へ間歇的に一段(一節)だ
け移送する。その結果給送手段A、A′ではチェー
ン9、9の隣合う辺が上方へ移動し、次続の支持アーム
上にある供試体a群が最上段部へ上がり、また回収手段
、A′ではチェーン9′、9′の隣合う辺が下方
へ移動して、最上段部に空席ができ、この時点で給送及
び回収手段の第一回目の一連動作は全て終了する。
【0022】そして、上記一連動作のうち各手段A
′とA、A′は、供試体a群をクランプ台28
上へ移行し、さらに研磨機Bで研削が終了し、回収手段
、A′上へ移行する一連動作が終了するまでの
間、休止状態で待機する。また上記動作において、各支
持アーム13は各チェーン9、9′の隣合う辺では、支
持部材11、11・・・11への偏心取り付けに
より90°回動して廻り止めされて水平状態となり、ま
た上記各チェーン9、9′が外側にある部分では、偏心
取り付けにより垂下状態となって、無駄な空間を無くす
るように自らその姿勢となる。
【0023】以後上記の動作を、給送手段A、A
の各段の支持アーム13上にある全ての供試体aについ
て繰り返し実施する事により作業は終了する。しかも前
記各手段の連携動作は、各部の動作終了及び開始時点を
センサーにて検知し、シーケンス制御或いはプログラム
制御等によって自動的に行われる。
【0024】上記は供試体の片方の端面についての研削
であったが、反対側の未研磨端面を上記同様に研削処理
するには、供試体供給装置Aが研磨機Bとは構造的に独
立しているので左右反転させると共に、電動機2を逆回
転するる事により、これまでの給送手段A、A′が
回収手段として、又、回収手段A、A′が給送手段
として機能することになり、前記と全く同様に研削を再
開できる。尚、図中供試体供給装置Aの上部両側の符号
31は、該供給装置Aを何れの向きに変えても供試体a
を常に研磨機Bへ円滑に供給するためのガイドである。
【0025】
【発明の効果】本発明は、相対する2本のチェーンに取
り付けた支持アームによって同時に複数個の供試体を支
持し、しかも多段収納して給送或いは回収すようにして
いるので多くの人手が要らずロスタイムが少なく作業性
が良い。
【0026】また供試体供給装置Aは研磨機Bから分離
してユニット構成し、キャスターにより支持しているの
で、供試体の片方の端面を処理し終えた後直ちに左右に
方向転換させる事ができ、供試体に全く手を触れること
無く他方の端面を同様に処理でき、大量の供試体の端面
処理が容易に行える。
【0027】しかも自動で供試体の両面の研磨作業を推
進できるので仕上げ寸法のばらつきが少なく、しかも両
端面の平行度が精度良く仕上げられる。
【0028】前記各チェーン上に設けた支持アームが循
環ライン中、外側がチェーンの進行方向に沿って平行に
なる、即ち、下方に垂下するので外側に嵩張らずコンパ
クトに外カバー内に収める事ができる。
【0029】また、吸盤によって供試体を吸着し、ロッ
ドレスシリンダーでクランプ台の方向へ移動するように
しているので、極めて簡単な構成で所定の目的を達成す
る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】供試体供給装置と研磨機との配置状態を示す正
面略図
【図2】図1の供試体供給装置の側面略図
【図3】全体構成を示すブロック平面略図
【図4】図1のx−x拡大側面図
【図5】図4の拡大右側面
【符号の説明】
5、7 スプロケット 9、9′ チェーン 10、10・・・10 突起 11、11・・・11 支持部材 13、13、13・・・13 支持アーム 17、17、17、17 吸盤 20 昇降機構 22 ロッドレスシリンダー 28 クランプ台 29 送り台 30 砥石板 a、a、a、a 供試体 A 供試体供給装置 A、A′ 給送手段 A、A′ 回収手段 B 研磨機
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02D 1/04 E02D 1/04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の支持アームを揺動自由に等隔列設
    した1対のエンドレスチェーンの隣合った辺で、該支持
    アーム上に供試体を載支すると共に、該供試体を一段宛
    上方へ繰り出して端面研磨機へ供給するようにした給送
    手段と、多数の支持アームを揺動自由に等隔列設した1
    対のエンドレスチェーンの隣合った辺で、該支持アーム
    上に前記端面研磨機からの研磨済み供試体を載支すると
    共に、該研磨済み供試体を一段宛下降し乍ら収容するよ
    うにした回収手段とによって、端面研磨機へコンクリー
    ト供試体を供給する装置
JP7112219A 1995-03-30 1995-03-30 端面研磨機へコンクリート供試体を供給する装置 Expired - Fee Related JP2772468B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106679907A (zh) * 2016-12-05 2017-05-17 浙江双鸟机械有限公司 起重链条拉力试验的涨紧试拉方法

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JPH04109920U (ja) * 1991-03-08 1992-09-24 株式会社アルプスツール 棒材補給機

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CN106679907B (zh) * 2016-12-05 2019-02-15 浙江双鸟机械有限公司 起重链条拉力试验的涨紧试拉方法

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