JPH08269931A - 水のう - Google Patents

水のう

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Publication number
JPH08269931A
JPH08269931A JP9592995A JP9592995A JPH08269931A JP H08269931 A JPH08269931 A JP H08269931A JP 9592995 A JP9592995 A JP 9592995A JP 9592995 A JP9592995 A JP 9592995A JP H08269931 A JPH08269931 A JP H08269931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
temperature
bag
temperature sensing
sensitive
Prior art date
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Pending
Application number
JP9592995A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Oka
洋 岡
Takashi Maruyama
学士 丸山
Teiichi Murayama
禎一 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Original Assignee
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Kohjin Holdings Co Ltd, Kohjin Co filed Critical Kohjin Holdings Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取扱いが容易で、再使用することもでき、か
つ使用後の処理が容易な水のうを提供する。 【構成】 ポリプロピレンのスリットヤーンで織った織
物の袋に、感温性吸水性ポリマーを充填した。これを水
に10分間浸漬して膨潤させた。膨潤した水のうを、3
5℃の環境下に3日間放置したところ、水を排出し、一
般の焼却炉で焼却できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感温性吸水性ポリマー
を充填した、使用後の処理が容易な水のうに関する。
【0002】
【従来技術】従来、洪水による河川堤防の欠壊や越活あ
るいは流入土砂の侵入、雨水による盛土等斜面の欠壊等
の災害を応急的に防止する為に、土のうが使用されてい
る。土のうは所定の強度及び大きさの袋に土砂を充填
し、その投入口を固く結びつけるなどして閉じたものが
一般的な形態であった。従来の土のうは、平常時には袋
のみを用意しておき上記したような災害の発生が予想さ
れ、又は発生した場合に災害地に袋を急送し、災害地の
荒天候で劣悪な条件化で袋に土砂を充填し、投入口を閉
じて土のうを造っていた。この為、緊急時に土のうを短
時間で準備するためには多数の人数を要し、土のうの本
来持つべき緊急対応性という機能に対し不満足なもので
あった。
【0003】この為、いわゆる高吸水性ポリマーを通水
性の袋に充填した水のうが提案されている(例えば特開
昭61−169509号、等)。かかる高吸水性ポリマ
ーを充填した水のうは、通常の状態では1袋の重量が軽
く、運搬が容易で災害地でわずかな人力で積層して吸水
させるだけで膨潤した水のうの積層を形成できるという
大きな利点がある。この様に高吸水性ポリマーを充填し
た水のうは優れた特性を有するが、使用後の処分には問
題がある。即ち、高吸水性ポリマーは保水性に優れる
為、使用後役割を終えた後も膨潤ゲル状を保持し、その
まま廃棄すること、例えば焼却すること等が困難であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
高吸水性ポリマーを充填した水のうの優れた特性を維持
しつつ、後処分の容易な、あるいは再使用の可能な水の
うを提供する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高吸水性
ポリマーとして特定温度以下では水を吸収し温度を上げ
ると水をはき出す感温性高吸水性ポリマーを利用する事
によって上記課題が解決する事を見出し本発明に到達し
た。即ち本発明は、一定の強度を有し、水を通す材質の
袋に感温点が25℃〜40℃の間にある感温性吸水性ポ
リマーを充填してなる水のうを提供するものである。
【0006】本発明に用いられる感温性吸水性ポリマー
は、Nーイソプロル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジエチルアクリルアミド、N,n−プロピル(メタ)ア
クリルアミド、アクリロイロピロリジン、アクリロイル
ピペリジン、Nーエチルアクリルアミド等のNーアルキ
ル置換(メタ)アクリルアミド類モノマーから選ばれる
モノマーを主成分とし、これに(メタ)アクリル酸、又
はその他のアルカリ金属塩、及び必要に応じて他のビニ
ルモノマーを共重合する事によって得られる感温性ポリ
マーを架橋する事によって得られる。感温性ポリマーの
架橋方法としては重合時にジビニル型モノマーを共重合
する方法、架橋反応性のあるビニルモノマーを共重合し
た後、架橋剤により架橋する方法、放射線により架橋す
る方法等がある。感温性吸水性ポリマーの感温点は、主
成分モノマーの選択と共重合する他モノマーの種類及び
量比によりコントロールすることができる。
【0007】この様にして得られる感温性吸水性ポリマ
ーは、設定された感温点以下の温度では水を吸収し、感
温点以上の温度ではほとんど水を吸収せず、感温点以下
の温度で水を吸収させ、感温点以上に昇温すると吸収し
ていた水を外部に排出する。
【0008】本発明に使用される感温性吸水性ポリマー
は、感温点が25〜40℃のものでる。感温点が25℃
以下の場合は、通常に得られる水により膨潤しないこと
があり、また感温点が40℃以上の場合は、使用後自然
環境下で水を排出する事が困難である。
【0009】本発明に使用される、一定の強度を有し、
かつ通水性を有する袋とは、通常底部が30〜40c
m、側部が60〜70cm程度の寸法で水のうにして積
載した場合、上方向及び周囲からの荷重に耐えうる強度
を有し、かつ、感温性吸水性ポリマーが漏出しないもの
をいい、天然繊維あるいは合成繊維の織物が使用でき
る。強度面から最も好ましいものとして、例えば、延伸
したポリプロピレン等のフィルム又はシートをスリット
したスリットヤーンで織った織物を例示することができ
る。この織物は、十分な強度を有するとともに、水をよ
く通し、かつ感温性吸水性樹脂を漏出することがない。
【0010】本発明に使用される感温性吸水性ポリマー
の粒経は、500μmから1mm程度が、吸水速度及び
袋からの漏出防止のため好ましい。また、該ポリマーの
充填量は、水のうの大きさ、ポリマーの種類にもよる
が、緊急時の作業性から、例えば40×70cmの袋に
充填する場合は、300g〜2kg充填することが好ま
しい。充填量が少ないと、使用可能な大きさまで吸水す
るのに時間がかかり、緊急時の対応が困難となり、また
多すぎると使用後の重量が重くなり、廃棄等の作業が困
難になる。
【0011】本発明の水のうは、平常時には袋に感温性
吸水性ポリマーの乾燥した粉末又は、顆粒を充填した状
態で保存及び運搬し、使用場所で水につけることにより
使用され、使用後は、感温点以上の温度の温度の環境に
放置する事で短期間に吸水膨張していた水を放出し、使
用前に近い容積重量に戻る。この感温点以上の温度環境
は天日にさらす事で容易に達成できる。この様に使用前
に近い容積、重量に戻った水のうは、焼却処分する事が
できるし又、再使用の為に保存しておくことも可能であ
る。更に、使用目的(例えば止水等)によって、吸水後
の水のうの比量が不足する場合、感温性吸水性樹脂と、
鉄、鉛、砂等を任意の割合で混合し、水のうの袋に入れ
るか、もしくは、別途適量の鉄、鉛、土砂等を入れた
袋、もしくは、その成形品を感温性吸水性樹脂とともに
水のう用袋に入れて使用することもできる。
【0012】以下実施例を挙げて、本発明を詳細に説明
する。 参考例、感温性吸水性ポリマーの合成 脱塩水23kgにN−イソプロピルアクリルアミド16
58g、ダイアセトンアクリルアミド245g、アクリ
ル酸34.5g、メチレンビスアクリルアミド5.1g
を溶解し、その水溶液を0℃まで冷却した。窒素ガス置
換の後、重合開始剤として、過酸化水素30%水溶液7
ml、ロンガリット0.43gを加え断熱下5時間重合
を行った。重合反応後、得られたゲルを1cm角程度に
切断し、60℃の温水に浸漬し、収縮したポリマーを分
離取得した。これを乾燥・粉砕・分級し、粒子径0.5
〜0.71mm、感温点30℃の感温性吸水性ポリマー
820gを得た。
【0013】実施例1 参考例で得た感温性吸水性ポリマー800gを、縦40
cm横70cmのポリプロピレンのスリットヤーンで織
った織物の袋に入れ封した。これを23℃の水中に10
分間浸漬した所、感温性吸水性ポリマーが膨潤し重量が
約19kgになった。この水のうに、上部から500g
/cm2 の圧力をかけたが破壊する事なく形態を維持し
た。次いで、膨潤状態の水のうを35℃の環境下、3日
間放置した所、水を排出し重量が約2kgに減少した。
これを再び23℃の水に10分間浸漬した所、重量は約
20kgに回復し、再使用することができた。またこれ
を、再度35℃の環境下、3日間放置し、水を排出させ
たものは一般の焼却炉で容易に焼却処分する事ができ
た。
【0014】実施例2 参考例で得た感温性吸水性ポリマー800gと、35c
m×65cm×0.65cmの鉄板を縦40cm横70
cmのポリプロピレンのスリットヤーンで織った織物の
袋にいれ封した。これを23℃の水中に10分間浸漬し
た所、感温性吸水性ポリマーが膨潤し、重量が約30k
gになった。吸水した水のうを深さ70cm、流速1m
/secの用水路に投入したところ、速やかに沈み流さ
れない事が確認できた。この後、この水のうを35℃の
環境下、3日間放置したところ、水を排出し重量が約1
2kgに減少した。これを再び23℃の水に10分間浸
漬した所、重量は約29kgに回復し、再使用する事が
できた。これを、再度35℃の環境下、3日間放置し水
を排出させ、鉄板を抜きだしたものは、一般の焼却炉で
容易に焼却処分する事ができた。
【0015】
【発明の効果】本発明の水のうは、保管運搬が容易で緊
急時の現場で水を浸すだけで機能を発揮でき、かつ使用
後の処分が容易で、又、再使用する事ができる為、緊急
時の止水工事の作業が大幅に削減できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の強度を有し、水を通す材質の袋
    に、感温点が25℃〜40℃の間にある感温性吸水性ポ
    リマーを充填してなる水のう。
JP9592995A 1995-03-30 1995-03-30 水のう Pending JPH08269931A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9592995A JPH08269931A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 水のう

Applications Claiming Priority (1)

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JP9592995A JPH08269931A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 水のう

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JPH08269931A true JPH08269931A (ja) 1996-10-15

Family

ID=14150968

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JP9592995A Pending JPH08269931A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 水のう

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101389122B1 (ko) * 2012-06-29 2014-04-25 뉴에코테크홀딩스(주) 홍수 침수 방어용 자루

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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