JPH08269586A - 銅転炉の操業方法 - Google Patents

銅転炉の操業方法

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JPH08269586A
JPH08269586A JP7334195A JP7334195A JPH08269586A JP H08269586 A JPH08269586 A JP H08269586A JP 7334195 A JP7334195 A JP 7334195A JP 7334195 A JP7334195 A JP 7334195A JP H08269586 A JPH08269586 A JP H08269586A
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JP
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oxygen
tuyere
enriched air
concentration
copper
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JP7334195A
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English (en)
Inventor
Masanori Kato
正憲 加藤
Susumu Akagi
進 赤木
Takayoshi Fujii
孝悦 藤井
Eiji Iwasaki
英治 岩崎
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Nikko Kinzoku KK
Original Assignee
Nikko Kinzoku KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銅転炉の操業において従来の操業に比して大
きな設備改造や動力費増加を招くことなく羽口の完全閉
塞を防止し、羽口近傍レンガの損傷を防止し炉寿命の延
長を図りかつ生産性を向上することのできる銅転炉の操
業方法を提供する。 【構成】 銅転炉内のマット溶体に先端が浸漬された複
数の羽口管から空気又は酸素富化空気を吹込むととも
に、閉塞した羽口管を開通しながら吹錬を行う銅転炉の
操業方法において、羽口先端の開口断面積が減少した羽
口管から、酸素濃度が35%から90%の酸素富化空気
を吹き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅転炉の操業方法に関
するものであり、より詳しく述べるならば、銅転炉内の
マット溶体に先端が浸漬された複数の羽口管から空気又
は酸素富化空気を吹込む銅転炉の操業方法において、銅
転炉羽口管先端の閉塞により円滑な操業が妨げられない
ようにする銅転炉の操業方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、銅転炉は円筒形の横型炉
で、銅精鉱を自溶炉や反射炉等の溶錬炉で精練して得た
マットを受け入れ、これに炉側面の長手方向に配置した
約50本の羽口の先端を浸漬して羽口管から空気又は酸
素富化空気を吹き込み、マット中の硫黄と鉄分を酸化除
去して粗銅とする炉である。
【0003】銅転炉操業は、マットに硅石を添加して鉄
分を酸化してスラグ化除去するとともに、鉄分と結合し
ていた硫黄分を酸化除去する造▲かん▼期、造▲かん▼
期で得られた白かわから残った硫黄分を酸化除去し粗銅
とする造銅期の2工程からなる。
【0004】このような粗銅の製造において、羽口から
酸素富化空気を吹込むことは、送風時間の短縮による生
産性向上や、装入物の処理量の増加を図るためにも有効
な手段であるが、羽口先端部で発生する熱の増加により
羽口近傍煉瓦の溶損が大きくなるために、実用的には酸
素富化率は約30%が上限とされていた。
【0005】続いて、造▲かん▼期における送風量と羽
口近傍における送風圧の変化の例を示す図1を参照とし
て説明し、転炉操業の不安定化状況を考察する。図1に
示すように、送風圧は操業開始後30分程度は比較的緩
やかに上昇するが、その後急激に増加しブロアの送風能
力に達すると、以降設定送風量の維持は困難となり、送
風量は低下して転炉操業が不安定になる。
【0006】上記の送風圧の急上昇は、マット溶体中に
浸漬された羽口管の先端部に固相(以下「マッシュルー
ム」と言う)が析出し、これが羽口先端の開口部を閉塞
してくるためである。従って、転炉操業においてはこの
羽口管先端部の閉塞による送風量の低下を極力防止すべ
く、転炉操炉中に送風圧および/あるいは送風量を測定
して羽口の閉塞を判定し、閉塞が起こった時には、羽口
の炉外側に設けた開口部を通して鋼製ロッドを炉内に挿
入し、羽口管先端の閉塞物を一部もしくは完全に破壊
し、開口断面積を増大させるパンチングと称される開通
操作を行っている。
【0007】このパンチングはパンチングマシーンと呼
ばれる自走式の機械により1回に1〜4本の羽口につい
て羽口管内先端に向かって鋼製ロッドを突出すことによ
り行い、パンチングマシーンは左右に移動して逐次全羽
口についてパンチングを行う所謂間欠操作であることか
ら、閉塞の速度に打開が追い付かず、送風量を設定値に
保つことができない。またこのほかパンチングの問題と
して、閉塞物打開の際に羽口近傍レンガを損傷し炉寿命
を短縮する、パンチングの際に主送風が漏れてロスする
とともに著しい騒音を発生すること等があり、このため
パンチングを必要としない転炉操業方法の確立が望まれ
ていた。
【0008】このパンチングを廃止した銅転炉の操業方
法が特開昭60−114528号や特開昭61−417
29号に提案されている。これら方法では、通常の転炉
送風圧0.6〜1.2kg/cm2 を2〜3.5kg/cm2 に
高め、炉内に吹込む送風の羽口管先端での流速を、標準
状態流速でマッハ1以上とすることにより、マッシュル
ームによる羽口管先端の完全閉塞の防止を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前掲特開昭公報に記載
された方法では羽口及びブロア設備の変更が必要な上、
音速以上の送風を行うことによる送風動力費増大が著し
いことが実用化への障害となることが予測される。
【0010】したがって、本発明は、銅転炉の操業にお
いて従来の操業に比して設備改造や大きな動力費増加を
招くことなく羽口の完全閉塞を防止し、羽口近傍レンガ
の損傷を防止し炉寿命の延長を図りかつ生産性を向上す
ることのできる銅転炉の操業方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者等はマッシュルームによる羽口の閉塞機構
を詳細に解析した結果、銅転炉内のマット溶体に先端が
浸漬された複数の羽口管から空気又は酸素富化空気を吹
込むとともに、閉塞した羽口管を開通しながら吹錬を行
う銅転炉の操業方法において、先端の開口断面積が減少
した羽口管から、酸素濃度が35%から90%の酸素富
化空気を吹込むことを特徴とする銅転炉の操業方法の発
明を完成した。
【0012】また、本発明は、酸素濃度を増減すること
によりマッシュルームを羽口管近傍のレンガの保護に使
用する操業法をも提供し、この実施態様は、酸素濃度が
35%から90%の範囲の酸素富化空気の酸素濃度を第
1濃度とし、第1濃度とこれより低い第2濃度の間で切
り替える。この場合第2濃度は前記の範囲内でもよく、
又は35%より低くともよい。第1濃度の酸素富化空気
は羽口管内の送風圧が所定圧力を超えた時に吹込み、ま
た第1濃度の酸素富化空気の吹き込みにより羽口管内の
送風圧が所定圧力より低下した時には第2濃度の酸素富
化空気を吹込む銅転炉の操業方法に関する。以下発明の
構成について詳細に説明する。
【0013】本発明において,マッシュルームを消失さ
せるための酸素富化空気(以下「高濃度酸素富化空気」
と言う)中の酸素濃度の下限を35%としたのは、これ
未満の酸素富化率ではマッシュルームを縮小させるため
の熱エネルギが不足し、一方該酸素濃度の上限を90%
としたのは、これを超えるとマッシュルームの消失速度
が著しく速くなるため、送風圧の変化も速く、酸素濃度
を低下させる時期が遅れ、羽口近傍の煉瓦を溶損するお
それがあるためである。
【0014】また、本発明においては高濃度酸素富化空
気の吹込みは、マッシュルームが羽口先端を塞いでその
開口断面積を減少させた時とする。もし高濃度酸素富化
空気を通常炉況の造▲かん▼期を通じて吹込むと羽口近
傍煉瓦の著しい溶損が起こるために、羽口先端部にマッ
シュルームが成長していない反応初期には高濃度酸素富
化空気の吹き込みは行わずに従来法のとおり空気又は酸
素富化空気を吹込む。
【0015】本発明においては、従来法によればパンチ
ングが必要な閉塞時に、高濃度酸素富化空気を吹込むこ
とも可能であり、またマッシュルームの成長を感知して
閉塞開始時に吹込むことも可能である。即ち、羽口スコ
ープによる観察結果より、羽口閉塞が開始し、その先端
の開口部面積が減少すると送風圧の変化が起こることか
ら、これを検知することが可能であることが分かった。
したがって、羽口先端でのマッシュルームの消失速度は
小さくなり析出部が急成長し始めるとともに、送風圧が
急激に高くなるので、この時点を閉塞開始時点とするこ
とができる。
【0016】図2は、通常の酸素富化空気を使用した1
80トン−粗銅転炉の操業例3例について送風圧の変化
を転炉内のマットを経時的に採取し分析したCu品位に
対してプロットしたものである。これらの操業例A,
B,Cはすべてパンチングを必要とした従来例である。
この操業例では、羽口管がマッシュルームで閉塞すると
送風圧が1.05〜1.15kg/cm2 となる。それ
ぞれの製錬所の転炉についてこのようなデータを集積し
て、所定の圧力近傍に送風圧が上昇した時から高濃度酸
素富化空気を吹込むことができる。一方、この所定圧へ
の上昇に先立って送風圧の急上昇がマットCu品位が約
66%を超えた付近にて起こっているから、マットCu
品位が約66%を超えた時、特にマットCu品位=66
〜68%の期間内で送風圧の増加率を各製錬所の転炉に
つきデータを集積し、基準を設定することにより閉塞開
始を判定することができる。
【0017】本発明において送風の酸素濃度を増加する
時期を把握する手段としては、送風主管で酸素を添加混
合する場合には羽口近傍(バッスル管あるいはユニバー
サルジョイント部等)の送風圧力を、個々の羽口管で酸
素を添加する場合には個々の羽口管の送風圧力を、また
羽口管をいくつかのブロックに分割して酸素を添加混合
する場合には各ブロック毎の送風圧力を測定してもよい
し、何れにせよ本発明によればパンチングは不要とな
る。パンチングのために羽口の炉外側に設けた開口部に
ガラスを取り付け、ここに羽口スコープを取り付け羽口
先端の状況をモニターで観察できるようにしてもよい。
【0018】送風の酸素濃度を高める手段としては、送
風主管で酸素を添加混合してもよいし、個々の羽口管で
酸素を添加混合してもよいし、またはおよそ50本の羽
口管をいくつかのブロックに分割して各ブロック毎に酸
素を添加混合してもよい。
【0019】図3に示した操業例D,E,Fは、送風圧
が0.95kg/cm2 まで上昇した時点で送風酸素濃
度も50%程度まで高めることにより、マッシュルーム
先端部で発生する熱の増加により、マッシュルームの成
長を抑え、送風圧は0.95〜1.0kg/cm2 の範
囲で変化しながら、マッシュルームが存在して羽口近傍
煉瓦を保護した状態で、パンチングなしに羽口先端の完
全閉塞を防止した請求項4の操業例である。この間の酸
素供給速度は従来より大きくなるために操業時間の短縮
が可能となり、生産性も向上する。
【0020】送風圧が0.95kg/cm2 まで上昇し
た時点で送風酸素濃度を50%程度以上90%の範囲で
さらに高めた場合には、マッシュルーム先端部での発生
熱量も更に増加するために、マッシュルームは消失始め
る。その後マッシュルームの消失による開口部面積の増
加につれて送風圧が0.95kg/cm2 以下まで低下
した時点で送風酸素濃度を50%以下まで低下させると
マッシュルームが再び成長を初め、2〜3分後に0.9
5kg/cm2 を超えるため、再度送風の酸素濃度を高
める。これを繰り返すことによっても、前記と同様に羽
口近傍の煉瓦の溶損を防止しつつパンチングなしに羽口
先端の完全閉塞を防止することができる。なお、送風圧
は転炉の容量、羽口本数、羽口径、羽口位置などの設備
仕様によりあるいは一定の転炉でも溶体の装入量や送風
量などの操業条件により基準値が設定されるが、何れの
操業でも上記のような送風圧とマッシュルームの成長/
消失の関係は成り立つので、操業実験を行うことによ
り、高濃度酸素富化空気吹込みを開始する送風圧の所定
値を定めることができる。
【0021】以上説明したように、本発明の方法による
と、高濃度酸素富化空気の吹込みにより閉塞がほぼ完全
になくなることも、あるいは多少残ったまま次の吹錬に
入ることもある。いずれの場合も次の吹錬の初期では炉
内の酸素分圧(Po2 )が低いためにマッシュルームが
前回の吹錬よりもさらに急速に成長することはない。し
たがって、次の吹錬では通常の空気又は酸素富化空気の
吹き込みを行っても何ら差し支えない。
【0022】
【作用】表1は、造▲かん▼期終了後、羽口先端部に残
ったマッシュルームを採取して分析した組成例である
が、マッシュルームは通常スラグよりFe3 O4 含有率
が高くSiO2 が低いが、基本的にはスラグ組成である
ことが分る。この組成から考察すると、マッシュルーム
の生成機構は、羽口先端部で送風空気あるいは酸素富化
空気と接触してスラグ成分であるSi,Fe成分が酸化
され、送風空気等により融点以下まで羽口先端部で局部
冷却され、羽口先端部に析出するところにあると考えら
れる。
【0023】
【表1】 造▲かん▼期マッシュルーム組成分析例(%) SiO2 T・Fe Fe2 O3 Cu 試料A 15 49 57 8 試料B 17 50 53 7
【0024】このマッシュルームが一旦形成されると、
その内壁面は酸化ガス−液体接触領域から隔てられ送風
空気等により冷却が一層進むために、羽口先端部を閉塞
するように成長していくが、逆にこの閉塞を妨げようと
するエネルギーが同時に2種作用する。
【0025】その1つが送風空気流体がもつモーメンタ
ムエナジーであり、先に示した特開昭61−41729
号による方法では、送風圧を高め、送風流速をマッハ1
以上と大きくして送風のモーメンタムエナジーを高める
ことにより、マッシュルームを羽口先端から吹飛ばし、
その完全閉塞を防止するものである。
【0026】もう1つがマッシュルームを再溶融しよう
とする熱エネルギーであり、本発明はこれを利用する。
以下この熱エネルギーによるマッシュルームの溶融につ
いて説明する。
【0027】本発明者等が羽口の炉外側開口部に羽口ス
コープを取りつけ、羽口管を通して先端部のマッシュル
ームによる閉塞状況を観察した結果、前述の図1で示し
た、送風開始後30分程度の間に見られる送風圧の上昇
が比較的緩やかな期間では、羽口先端部でマッシュルー
ムが析出と消失を盛んに繰り返しており、開口部面積の
減少速度は小さいが、送風圧が急上昇開始するあたりか
らマッシュルームの消失速度が小さくなり析出物は急成
長して、羽口先端部を完全閉塞するに到る様子が観察さ
れた。
【0028】即ち、上記の現象は、マットCu品位の低
い反応初期には、析出したマッシュルームの再溶融速度
が比較的大きいためその成長速度は小さいが、マットC
u品位が66%程度を超えた辺りで、羽口先端近傍の酸
素ポンテンシャルが急上昇するため、析出するマッシュ
ルーム中のFe3 O4 含有率が高くなることよりその再
溶融速度が小さくなり、急成長を開始するものである。
【0029】以上の結果より、マッシュルームによる羽
口の完全閉塞を防止する方法として、羽口先端部での熱
供給速度を大きくすることを究明し、このために送風の
酸素富化率を高めることを考案した。一方、従来の転炉
操業で酸素富化率の上限を30%にしていたが、本発明
では上記の目的のために酸素富化率の下限を35%にで
きるのは、ある程度の大きさに形成されたマッシュルー
ムが羽口先端及びその近傍の煉瓦を保護するために、こ
れらが溶損しないからである。以下、実施例により本発
明をより詳しく説明する。
【0030】
【実施例】銅転炉において、送風圧の変化に応じて送風
主管で酸素を添加混合して送風の酸素濃度を26%から
70%の範囲に変化させる本発明法の試験操業を行っ
た。また同一転炉で送風の酸素濃度を26%で一定での
従来法の送風条件での操業を行い、前記本発明法と比較
した。結果を表2に示す。
【0031】
【表2】 実施例(本発明法) 比較例(従来法) 試験条件 酸素 酸素 富化前 富化後 送風空気量(Nm3 /min ) 630 375 630 酸素富化量(Nm3 /min ) 40 225 40 全送風 量(Nm3 /min ) 670 600 670 酸素富化開始時送風圧(kg/cm2 ) − 0.95 − 送風酸素濃度(%) 26 50 26 試験結果 送風圧変化(kg/cm2 ) 0.85 〜0.95 0.95〜1.0 0.85 〜1.17 羽口パンチング − なし あり 羽口先端の完全閉塞 − なし あり 羽口煉瓦溶損量(mm/回) 0.8〜1.0 1.5〜1.8 送風時間(min) 47 60
【0032】本発明法によれば、羽口のパンチングを行
う必要がなくなり、パンチングによる羽口煉瓦の溶損は
従来よりも減少し、さらに酸素富化後の酸素供給速度の
増加により操業時間も短縮できることが判る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の銅転炉の
操業方法によれば、大きな設備の改造や動力費の増加を
伴うことなく羽口の完全閉塞を効果的に防止でき、パン
チングが不要となることにより羽口近傍の煉瓦溶損量を
従来よりも減少させ、かつ酸素供給速度の増加により生
産性が大きくなる等の大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来法による造▲かん▼期における送風量と送
風圧の変化例を示すグラフである。
【図2】従来法による造▲かん▼期におけるマットCu
品位と送風圧の関係を示すグラフである。
【図3】本発明法による造▲かん▼期におけるマットC
u品位と送風圧の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 英治 大分県北海部郡佐賀関町大字関3の3382番 地日鉱金属株式会社佐賀関製錬所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅転炉内のマット溶体に先端が浸漬され
    た複数の羽口管から空気又は酸素富化空気を吹込むとと
    もに、閉塞した羽口管を開通しながら吹錬を行う銅転炉
    の操業方法において、 先端の開口断面積が減少した羽口管から、酸素濃度が3
    5%から90%範囲の酸素富化空気を吹き込むことを特
    徴とする銅転炉の操業方法。
  2. 【請求項2】 羽口管の送風圧が所定値より上昇した時
    に、前記酸素濃度が35%から90%の範囲の酸素富化
    空気を吹込むことを特徴とする請求項1記載の銅転炉の
    操業方法。
  3. 【請求項3】 羽口管内の送風圧が上昇する上昇割合が
    所定値を超えた時に、前記酸素濃度が35%から90%
    の範囲の酸素富化空気を吹込むことを特徴とする請求項
    1記載の銅転炉の操業方法。
  4. 【請求項4】 前記35%から90%の範囲の酸素濃度
    を第1濃度とし、これより低い酸素濃度を第2濃度と
    し、第1濃度の酸素富化空気は送羽口管内の送風圧が所
    定圧力を超えた時に吹込み、また第1濃度の酸素富化空
    気の吹込みにより羽口管内の送風圧が所定圧力より低下
    した時には第2濃度の酸素富化空気を吹込むことを特徴
    とする請求項1記載の銅転炉の操業方法。
  5. 【請求項5】 前記所定値が0.95kg/cm2 であ
    ることを特徴とする請求項4記載の銅転炉の操業方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107287442A (zh) * 2017-05-23 2017-10-24 西北矿冶研究院 一种连续炼铜装置及炼铜方法

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