JPH08267781A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH08267781A
JPH08267781A JP7601195A JP7601195A JPH08267781A JP H08267781 A JPH08267781 A JP H08267781A JP 7601195 A JP7601195 A JP 7601195A JP 7601195 A JP7601195 A JP 7601195A JP H08267781 A JPH08267781 A JP H08267781A
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JP
Japan
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waste ink
ink
ink tank
removable
recording apparatus
Prior art date
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Withdrawn
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JP7601195A
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English (en)
Inventor
Tetsuhiro Ohashi
哲洋 大橋
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録装置において、固定式の
大型の廃インクタンクを設ける必要がなく、また予備の
交換廃インクタンクを持ち運ばなくても記録動作を継続
でき、また交換式廃インクタンクが満杯となる前に予備
の固定式の廃インクタンクに廃インクが流れてしまう不
具合をなくすると共に、交換式の廃インクタンクの交換
時期を使用者に告知し得る手段を提供する。 【構成】 このため、比較的小型の固定式廃インクタン
ク14と、交換式の着脱廃インクタンク10とを設け、
ポンプからそれぞれ前記各廃インクタンク10及び14
へ直接インクを導く各入口接続体12及び16を設ける
と共に、タンク10が記録装置に装着時には、入口接続
体16は閉塞され、このタンク10が取外された状態で
は接続体16が連通するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクの液滴を噴射し
て記録を行う、いわゆるインクジェット記録装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクの液滴を噴射して記録を行
うこの種のインクジェット記録装置においては、インク
を噴射するノズルの目詰まりや、インクタンクを交換し
た際のインク流路に溜った気泡を取り除くために、負圧
ポンプを用いたヘッド回復系が用いられている。このヘ
ッド回復系によるヘッド回復動作時に、ポンプにより吸
引されたインクは廃棄されるが、廃インクを収納してお
く廃インクタンクは、記録装置寿命内の全廃インクを収
納するように、記録装置本体内に固定されているか、あ
るいは満杯になった時点で本体から着脱交換可能なよう
に設置されている。
【0003】また、近年ではこの種方式の記録装置の小
型化が進み、廃インクタンクに割り当てられるスペース
は出来るだけ小さくされることが望まれている。また、
廃インクタンクは、その廃インクタンクを受容できるス
ペースを完全に有効活用し得ることが要望されている。
さらにまた、着脱交換可能な廃インクタンクの場合に
は、装置使用者にその交換時期を告知する必要がある
が、出来るだけ簡単で安価な構成で告知することが望ま
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種のインクジェット記録装置における固定式の廃イ
ンクタンクにあっては、記録装置の小型化の要求に反し
て大きな体積を占有していた。
【0005】また、着脱交換可能な廃インクタンクの場
合には、装置使用者への利便性を計るために使い捨て方
式を採用することが一般的であるが、廃インクタンクの
交換時期に合せて新しい廃インクタンクを予め準備して
おく必要があり、特に持ち運び可能な携帯型の記録装置
においては、予備の廃インクタンクを準備しておかなけ
ればならず、本来の携帯性を損ねる問題点があった。
【0006】また、廃インクタンク内部の吸収体中で
は、廃インクが一様に拡散してしまい、廃インクタンク
を段階的に使用したい場合には不都合となって、廃イン
クタンクのスペース効率を有効活用できない問題点があ
った。また、交換可能廃インクタンクの交換時期は、複
雑な機構により検知しており、記録装置の装置コストが
上昇してしまう問題点があった。本発明は、上記のよう
な従来の技術の有する諸問題点に鑑みてなされたもの
で、装置の大型化を招くことなく、かつ予備の交換廃イ
ンクタンクを持ち運ばなくても記録動作を継続できるイ
ンクジェット記録装置の提供を目的としている。
【0007】さらにまた、交換可能廃インクタンクが満
杯になる前に予備の固定式の廃インクタンクに廃インク
が流れてしまい、まだ余裕のある交換可能廃インクタン
クを廃棄しなければならない事態を回避し得ると共に、
交換可能廃インクタンクの交換時期を簡単な構成で使用
者に告知し得る手段の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、インクを吐出するインクジェッ
トヘッドと、このインクジェットヘッドから強制的にイ
ンクを吸引する吸引手段と、吸引されたインクを保持す
る廃インク保持手段とを備えたインクジェット記録装置
において、前記廃インク保持手段を複数備え、そのうち
少なくとも1つが着脱可能に構成されると共に、前記吸
引手段から前記着脱可能な廃インク保持手段に直接イン
クを導く第1のインク経路と、前記吸引手段から前記着
脱可能な廃インク保持手段以外の廃インク保持手段へ直
接インクを導く第2のインク経路とを有するよう構成す
ることにより、前記目的を達成しようとするものであ
る。
【0009】さらに具体的には、つぎのような諸構成の
いずれかを採用することにより、前記目的を効果的に達
成しようとするものである: 1)前記着脱可能な廃インク保持手段が前記記録装置に
取付けられた状態では、前記第2のインク経路は閉塞さ
れ、前記着脱可能な廃インク保持手段が前記記録装置か
ら取外された状態で、前記第2のインク経路が連通する
よう構成する。
【0010】2)前記着脱可能な廃インク保持手段内部
のインク吸収手段は、それぞれインクの吸収力が異なる
複数の要素により構成する。
【0011】3)前記インク吸収手段の複数の要素の各
吸収力は、次の廃インク保持手段に至るインク経路から
遠いほど強く構成する。
【0012】4)さらにまた、前記着脱可能な廃インク
保持手段から次の廃インク保持手段に至るインク経路
に、別のインク経路を設け、このインク経路の色の変化
により、着脱可能な廃インク保持手段が満杯状態となっ
たことを告知するよう構成する。
【0013】
【作用】上記のような本発明構成により、それぞれ下記
のような効果が得られる。すなわち、 1)廃インクタンクを交換式にしたので、大きな廃イン
クタンクを設ける必要が無く、装置を小型化し得る。
【0014】2)交換可能廃インクタンクが満杯になっ
て取外す必要がある際に、取外した後に新規の交換可能
廃インクタンクを設置しなくても、暫くの期間は記録装
置が使用可能である。
【0015】3)交換可能廃インクタンクが満杯になる
前に、予備の固定廃インクタンクに廃インクが流れてし
まうことがなく、スペースを有効に活用することが可能
である。
【0016】4)交換可能廃インクタンクの交換時期を
簡単な手段により使用者に告知することが可能である、
など。
【0017】
【実施例】以下に本発明を図示の複数の実施例に基づい
て説明する: (第1実施例)図1に、本発明に係る第1の実施例のイ
ンクジェット記録装置の廃インクタンク近傍の模式的断
面図を、また図2にその着脱廃インクタンクの分離状態
図を示す。
【0018】両図において、10は、記録装置使用者が
取付け・取外しができる着脱(式)廃インクタンク、1
1は、着脱廃インクタンク10内一杯に充填された着脱
廃インクタンク吸収体、12は、不図示のポンプから送
られてくる廃インクを着脱廃インクタンク10内に導く
入口接続体、13は、着脱廃インクタンク10が満杯に
なった時に、廃インクを固定廃インクタンクに導くため
の出口接続体である。
【0019】14は、装置本体に固定された予備の固定
廃インクタンク、15は、固定廃インクタンク14内一
杯に充填された固定廃インクタンク吸収体、16は、固
定廃インクタンク14に設けられ、不図示のポンプから
送られてくる廃インクを直接受容するための固定廃イン
クタンク接続体、17は、前記ポンプから固定廃インク
タンク14に廃インクを送るためのポンプ接続体、18
は、着脱廃インクタンク10に設けられた遮蔽板であ
る。
【0020】図3は、本実施例のインクジェット記録装
置の全体の模式的斜視図を示すものである。本インクジ
ェット記録装置を用いた記録動作にあっては、インクを
噴射する記録ヘッド200のノズル部の維持、すなわち
乾燥によりインクが固着して印字品位が悪化するのを防
止したり、インクタンク201が空になった際に新品の
インクタンクに交換した後は、インク流路に気泡が溜ま
り、インクが流れなくなることがあるが、この気泡を除
去したりすることが必要となる。
【0021】これらの動作を行うために、記録装置に
は、記録ヘッド200の表面にキャップ21を押圧して
から、キャップ21内に負圧を発生させ、ノズルから強
制的にインクを吸引するためのポンプ20が配設されて
いる。ポンプ20が吸引した記録用のインクは、ゴミな
どの影響があり再使用は難しいので、そのまま廃棄され
る。ポンプ20から廃棄されたインクを“廃インク”と
呼ぶ。
【0022】この廃インクは、廃インクタンクに蓄積さ
れるが、以下に、着脱廃インクタンク10が記録装置に
セットされた時の廃インクの流れを説明する。ポンプ2
0から排出された廃インクは、例えば多孔質でインクの
流動性が良く、かつインクによって侵されない材質、例
えばメラミン樹脂製のメラミンフォーム等で形成された
ポンプ接続体17を通り、図1の矢印方向に流れてく
る。ポンプ接続体17には2通りのインク流路A,Bが
あるが、着脱廃インクタンク10が記録装置にセットさ
れた状態では、インク流路Bが遮蔽板18によって閉塞
されているため、インク流路Aに沿って流れて行く。
【0023】ポンプ接続体17と入口接続体12とは圧
接されている。入口接続体12もインクの流動性が良
く、インクによって侵されず、かつ半径方向に較べて軸
方向の流動性が良い特性を持った繊維質の材質でできて
いる。これにより、廃インクはポンプ接続体17から入
口接続体12に伝達され、入口接続体12を通って、着
脱廃インクタンク吸収体11の下部にまで導かれる。
【0024】下部に導かれた廃インクは、着脱廃インク
タンク11の中で徐々に拡散するが、重力の影響により
上方まで一気に拡散せずに、下方から上方に向かって徐
々に拡散していく。このようにして着脱廃インクタンク
吸収体11が上方まで廃インクで満たされると、何等か
の検知手段により着脱廃インクタンク10が満杯になっ
たことを検知して使用者に告知する。
【0025】この検知手段には、例えば着脱廃インクタ
ンク10の最上段に1組の電極を配設して、廃インクが
最上段に到達して電極間が廃インクで満たされた時の抵
抗値の変化を検知することにより実現できる。あるいは
また、インクを吸引するポンプ20が定容量型の場合に
は、吸引した廃インクの容量が吸引回数に比例するの
で、予め着脱廃インクタンクが一杯になる容量が既知で
あれば、吸引回数をカウントしておくことにより、凡そ
の時期を知ることが可能である。着脱廃インクタンクの
満杯が検知されたら、不図示の電気回路により、アラー
ムや表示により、使用者に満杯を告知する。
【0026】しかしながら、着脱廃インクタンク10の
満杯を検知した場合、とくに検知手段に上述のうち後者
の吸引回数カウント手段を用いた場合には、誤差が生じ
て、着脱廃インクタンク10が溢れる可能性がある。こ
の時には、着脱廃インクタンク吸収体11の最上段に配
置された出口接続体13に廃インクが到達しているの
で、出口接続体13の毛細管力によって廃インクは上方
に伝達され、固定廃インクタンク14に充填された固定
廃インクタンク吸収体15に至る。
【0027】上述のように着脱廃インクタンク10が溢
れるような状況に至った場合でも、溢れた分は十分に受
容できる容量を固定廃インクタンク14に持たせてあ
る。
【0028】着脱廃インクタンク10が満杯になったこ
とが検知され、使用者に告知されたら、使用者は着脱廃
インクタンク10の交換を行う。この交換は不図示の機
構により、記録装置本体から着脱廃インクタンク10を
容易に分離できるように構成されており、分離後、新し
い着脱廃インクタンク10を図1の状態にセットすれば
良い。
【0029】図2は、着脱廃インクタンク10を本体か
ら分離した場合の模式的断面図である。着脱廃インクタ
ンク10を、図の矢印方向に移動すると、入口接続体1
2と出口接続体13は、着脱廃インクタンク10と共に
取外される。また、遮蔽板18は、着脱廃インクタンク
10に設けられているので、着脱廃インクタンク10を
取外すと、ポンプ接続体17と固定廃インクタンク接続
体16を遮蔽している状態が解除される。この時固定廃
インクタンク接続体16は、固定廃インクタンク吸収体
15の弾性によって弾性支持されているため、遮蔽板1
8がなくなるとポンプ接続体17側に移動し、ポンプ接
続体17と固定廃インクタンク接続体16とは圧接状態
となる。
【0030】通常、新しい着脱廃インクタンク10が用
意されている場合には、取外した古い着脱廃インクタン
ク10の代りに新しいタンクを取付ければ、元の状態に
復帰する。しかし、従来、特に携帯用機器に本インクジ
ェット記録装置が組込まれたような場合には、例えば外
出先で着脱廃インクタンク10の満杯が告知される場合
もあり、新しい着脱廃インクタンク10の用意が無い場
合には、記録装置そのものの使用が不可になってしま
う。
【0031】しかしながら、本実施例のインクジェット
プリンタの場合には、上述のように、着脱廃インクタン
ク10が取外された状態でも、ポンプ接続体17が固定
廃インクタンク14に接続されるので、ポンプから排出
された廃インクは、機外に漏れてしまうことなしに回収
される。これにより次の着脱廃インクタンク10が用意
されるまでの暫くの間は、通常と同様に使用可能であ
る。
【0032】ただし、頻繁に着脱廃インクタンク10な
しの状態で記録装置を動作させたり、長期間着脱廃イン
クタンク10なしの状態で記録装置を動作させたりする
と、固定廃インクタンク14が満杯になってしまう可能
性があるので、不図示のセンサにより、着脱廃インクタ
ンク10の有無を検知して、固定廃インクタンク14に
廃棄した廃インクの量をカウントする。
【0033】長期的な使用に当たっては、廃インクタン
ク内に廃棄された廃インクは乾燥して量が減少するの
で、着脱廃インクタンク10及び固定廃インクタンク1
4の廃インク量のカウントに当たっては、単に廃棄され
た量をカウントするだけでなく、経過時間をカウントし
て、その乾燥量を考慮して満杯を検知するようにしても
良い。あるいは、固定廃インクタンク14の満杯は、着
脱廃インクタンク10の場合と同様の電極等によるセン
サを用いて判別してもよい。
【0034】着脱廃インクタンク10が取外された状態
で、固定廃インクタンク14が満杯になってしまった場
合には、それ以上廃インクが流れてくると記録装置外に
流出してしまうので、固定廃インクタンク14の満杯が
検知されたら、記録装置の動作は停止するようにしてお
く。
【0035】次に、図3及び図4に基づいてインクジェ
ット記録装置の全体を説明する。図4は、ポンプ20か
ら廃インクタンクに至る廃インクの経路を示すための図
3の部分的内部断面図である。
【0036】図3において、1は、インクジェット記録
装置全体を構成するシャーシ、2は、積載された用紙か
ら記録用紙を1枚ずつ自動給紙する自動給紙装置(AS
F)、3は被記録用紙、4は、被記録用紙3を搬送する
搬送ローラ、5は搬送ローラ4及びポンプを駆動するた
めの紙送りモータ、6は排出ローラ4に対向して配置さ
れた各拍車、7は、用紙3を装置外に排出するための排
出ローラ、8は、搬送ローラ4に対向して配置されたピ
ンチローラ、20は、負圧を発生させてインクを吸引す
るためのポンプ、21は、記録ヘッドに当接してノズル
部を覆うキャップである。
【0037】200は、インクの液滴を噴射する記録ヘ
ッド、201は記録用のインクを保持していて交換可能
なインクタンク、202は、記録ヘッド200とインク
タンク201を一体化したヘッドカートリッジ、203
は、ヘッドカートリッジ202を搭載して被記録用紙3
の移動方向と直角方向に往復走査するキャリア、211
は、キャリア203にその一端を固定され、記録ヘッド
200に電気的な信号を送るためのフレキシブルケーブ
ル、213は、キャリア203にその一端を固定されキ
ャリアモータの回転力を伝達するためのタイミングベル
ト、255は、キャリア203を駆動するためのキャリ
アモータである。
【0038】次に本インクジェット記録装置の動作を説
明する:図3において、積載された被記録用紙3は、A
SF2によって図の矢印方向に1枚ずつ自動給紙され
る。被記録用紙3が記録装置に入ったことが不図示の用
紙センサによって検知されると、所定のタイミングで紙
送りモータ5が回動を開始し、ギア列によって駆動力が
搬送ローラ4に伝達されて、搬送ローラ4が回転する。
被記録用紙3は、搬送ローラ4とピンチローラ8との間
に挟持されて、搬送ローラ4の回転に伴って記録装置内
に搬送される。
【0039】被記録用紙3が、記録装置内の所定の位置
まで搬送されると、次は記録動作に移る。ヘッドカート
リッジ202が搭載されたキャリア203には、キャリ
アモータ255の駆動力がタイミングベルト213を介
して伝達される。キャリア203はシャーシ1に設けら
れたガイドシャフトとガイドレールにガイドされて、被
記録用紙3の進行方向と直角方向に走査される、いわゆ
るシリアル走査を行う。キャリア203の用紙3に対す
る位置は、不図示のキャリア位置センサにより検知さ
れ、キャリア203が所定の位置に達した時に、フレキ
シブルケーブル211を介してホストから伝達された電
気信号により、記録ヘッド200が駆動される。
【0040】記録ヘッド200は、微細な液体吐出口
(オリフィス)、流路及びこの流路の一部に設けられる
エネルギー作用部と、この作用部にある液体に作用させ
る液体形成エネルギーを発生するエネルギー発生手段を
備えている。
【0041】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザ等の電磁波を照射して発熱させ、
この発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発生
手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する発
熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体を
吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等があ
る。
【0042】その中でも、熱エネルギーによって液体を
吐出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘ
ッドは、記録用の液体インクを吐出して吐出用液滴を形
成するための液体吐出口を高密度に配列することができ
るために、高解像度の記録をすることが可能である。特
に電気熱変換体をエネルギー発生手段として用いた記録
ヘッドは、コンパクト化も容易であり、かつ最近の半導
体分野における技術の進歩と信頼性の向上とが著しいI
C技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、
高密度実装化が容易で、製造コストも安価なことから極
めて有利である。
【0043】ヘッドカートリッジ202の走行によって
1行の記録を行うと、被記録用紙3を前記搬送手段によ
って1行分搬送して、次行記録を行うものである。
【0044】上記により必要な行数分の記録が終了した
ら、搬送ローラ4から動力を伝達され、同期して駆動さ
れる排出ローラ7及び排出ローラ7に対向して配置され
た拍車6に挟持された被記録用紙3は、排出ローラ7の
回転により装置外に排出される。
【0045】記録動作を行わない時は、記録ヘッド20
0の液体吐出口を乾燥やゴミから保護するために、キャ
リア203はホームポジションに戻り、キャップ21が
記録ヘッド200に当接するように移動する。
【0046】また、何等かの原因によって、記録ヘッド
200の液体吐出口が詰ってしまった場合や、インクタ
ンク201を交換して、インクタンク201から記録ヘ
ッド200に至るインク供給経路内に気泡が入ってしま
った場合には、これを解消するためにヘッド回復動作を
行う。このヘッド回復動作は、紙送りモータ5からギア
列によって動力を伝達されたポンプ20を用いる。
【0047】ポンプ20の内部には、シリンダとピスト
ンがあり、シリンダに対してピストンを相対的に移動す
ることにより内部に負圧を発生させ、チューブによって
接続されたキャップ21の内部を負圧にする。キャップ
21が記録ヘッド200の液体吐出口部に当接している
場合には、液体吐出口にも負圧が伝達され、この負圧に
よりインクタンク201から記録ヘッド200に至るイ
ンク流路内、及びインクタンク201内部のインクが吸
引される。吸引されたインクは、ポンプ20の内部を通
り、ポンプ20の排出口から排出される。排出された廃
インクの伝達については前述した通りである。
【0048】以上が、本インクジェット記録装置による
記録動作及び記録ヘッド200の回復動作の概略であ
る。
【0049】上述のように、本構成にあっては、廃イン
クタンクを交換式にしたため、大きな廃インクタンクを
設ける必要が無く、装置を小型化し得る。また、交換可
能廃インクタンクが満杯になって取外す必要がある際
に、取外した後に新規の交換可能廃インクタンクを設置
しなくても、暫くの期間は記録装置が使用可能であり、
操作性が向上する。
【0050】(第2実施例)前記第1実施例において
は、着脱廃インクタンク10内部の着脱廃インク吸収体
11は、一様な密度で構成されている事例を示したが、
これには拘束されずに、密度を変化させて廃インクの収
容効率を向上させることが可能である。
【0051】図5に、本発明の第2の実施例に関する廃
インクの吸収体に関する構成を示す模式的断面図を示
す。
【0052】同図において、図1におけると共通の符号
の説明の重複説明は省略する。11のそれぞれ11a,
11b,11c,11d,11e,11f,11g,1
1hは、全て着脱廃インクタンク吸収体であるが、密度
を変えて吸収力を変えたものを積層して配列している。
それぞれの吸収力は、 11a>11b>11c>11d>11e>11f>11g>11h の関係を満たすように設定している。なお、積層する枚
数は8枚には限定されず、下方に吸収力が大きいものを
配置する構成を取れば、何枚であっても差支えない。
【0053】上記のように構成することにより、入口接
続体12から流入してくる廃インクが、下方にある吸収
体11aから先に充填されるが、吸収力がその上層部の
吸収体11bに較べて大きいので、吸収体11aに充填
可能な容量を越えるまで廃インクは吸収体11bにはあ
まり流れない。同様にして、下方にある吸収体がその充
填容量を越えるまでは、それより上層にある吸収体にイ
ンクが流れない。
【0054】これにより、一気に着脱廃インクタンク吸
収体11全域に廃インクが拡散してしまわずに、下方か
ら上方に向かって徐々に拡散して行く。そのため、完全
に着脱廃インクタンク10が廃インクで満たされて、は
じめて出口接続体13を通して固定廃インクタンク14
に廃インクが流れ込む。これにより着脱廃インクタンク
10が満杯になって初めて、不図示のセンサにより満杯
状態が検知される。
【0055】なお、着脱廃インクタンク吸収体11の密
度を可変にするための手段は、積層に限らず、例えば台
形形状の吸収体を長方形断面のタンクに圧縮して充填す
ることにより、台形の底辺側の方が吸収体の圧縮率が高
くなり、密度及び吸収力が大きくなる。すなわち、台形
の底辺側を図5の11a側にして充填することにより、
図5に示す実施例と同様の効果が得られる。
【0056】上述のように、本構成にあっては、交換可
能廃インクタンクが満杯になる前に、予備の固定廃イン
クタンク15に廃インクが流れてしまうことがなく、ス
ペースを有効に活用することが可能である。
【0057】(第3実施例)前記第1実施例において
は、着脱廃インクタンク10の満杯検知を電気的手段に
より直接的に、あるいは、吸引した廃インク量をカウン
トすることによって間接的に検知し、アラーム等により
使用者に告知していたが、検知手段はこれのみには拘束
されるものでなく、より簡単な構成を取ることが可能で
ある。
【0058】図6に、本発明に係る第3の実施例の着脱
廃インクタンク10の満杯を検知して使用者に告知する
構成例を示す模式的断面図を示す。同図において、図1
と共通の符号10〜18の重複説明は省略する。19
は、着脱廃インクタンク10の満杯を使用者に告知する
満杯検知紙である。
【0059】満杯検知紙19は、着脱廃インク吸収体1
1と出口接続体13との間に挟まれており、インクの浸
透性の良い、吸取り紙のような材質でできている。満杯
検知紙19の他端は、インクジェット記録装置の使用者
が、装置使用時に目視で確認できるところまで引回され
ている。
【0060】また、満杯検知紙19は、未使用時は白な
どの明るい色である。廃インクは、モノクロの記録装置
の場合は黒く、カラーの記録装置の場合も各色が混ざる
ことによって概ね黒くなるので、出口接続体13のとこ
ろまで廃インクが到達して、満杯検知紙19を伝わって
いくと、満杯検知紙19の色は白から黒に変化する。記
録装置の使用者は、この白から黒への色の変化を目視で
きるので、着脱廃インクタンク10が廃インクで一杯に
なったことを知ることができる。色の変化によって着脱
廃インクタンクが満杯になったことを知った時点で、使
用者は着脱廃インクタンク10を交換すればよい。
【0061】また、満杯検知紙19は新しい着脱廃イン
クタンク10に添付しておくことにより、着脱廃インク
タンク10の交換と共に新しくなり、次回の着脱廃イン
クタンクの満杯を告知することが可能である。
【0062】上述のように、本構成にあっては、交換可
能廃インクタンクの交換時期を簡単な手段により使用者
に告知することが可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、上述の
ように構成されているので、下記のような効果を奏す
る: 1)廃インクタンクを交換式にしたので、大きな廃イン
クタンクを設ける必要が無く、装置を小型化し得る。
【0064】2)また、交換可能廃インクタンクが一杯
になって取外す必要がある際に、取外した後に新規の交
換可能廃インクタンクを設置しなくても、暫くの期間は
記録装置が使用可能であり、操作性が向上する。
【0065】3)また、交換可能廃インクタンクが一杯
になる前に予備の固定廃インクタンクに廃インクが流れ
てしまうことがなく、スペースを有効に活用することが
可能である。
【0066】4)また、交換可能廃インクタンクの交換
時期を簡単な手段により使用者に告知することが可能で
ある、など。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の廃インクタンク部の模式的断面
【図2】 図1の着脱廃インクタンクの分離状態図
【図3】 第1実施例のインクジェット記録装置の全体
の模式的斜視図
【図4】 図3の部分的内部断面図
【図5】 第2実施例の廃インク吸収体の構成の模式的
断面図
【図6】 第3実施例の満杯検知時の告知構成の模式的
断面図
【符号の説明】
1 シャーシ 2 ASF 3 被記録用紙 4 搬送ローラ 5 紙送りモータ 6 拍車 7 排出ローラ 8 ピンチローラ 10 着脱廃インクタンク 11 着脱廃インクタンク吸収体 12 入口接続体(第1のインク経路) 13 出口接続体 14 固定廃インクタンク 15 固定廃インクタンク吸収体 16 固定廃インクタンク接続体(第2のインク経路) 17 ポンプ接続体 18 遮蔽板 19 満杯検知紙 20 ポンプ 21 キャップ 200 記録ヘッド 201 インクタンク 202 ヘッドカートリッジ 203 キャリア 211 フレキシブルケーブル 255 キャリアモータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するインクジェットヘッド
    と、このインクジェットヘッドから強制的にインクを吸
    引する吸引手段と、吸引されたインクを保持する廃イン
    ク保持手段とを備えたインクジェット記録装置におい
    て、前記廃インク保持手段を複数備え、そのうち少なく
    とも1つが着脱可能に構成されると共に、前記吸引手段
    から前記着脱可能な廃インク保持手段に直接インクを導
    く第1のインク経路と、前記吸引手段から前記着脱可能
    な廃インク保持手段以外の廃インク保持手段へ直接イン
    クを導く第2のインク経路とを有することを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記着脱可能な廃インク保持手段が前記
    記録装置に取付けられた状態では、前記第2のインク経
    路は閉塞され、前記着脱可能な廃インク保持手段が前記
    記録装置から取外された状態で、前記第2のインク経路
    が連通することを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記着脱可能な廃インク保持手段内部の
    インク吸収手段は、それぞれインクの吸収力が異なる複
    数の要素より成ることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インク吸収手段の複数の要素の各吸
    収力は、次の廃インク保持手段に至るインク経路から遠
    いほど強く構成されていることを特徴とする請求項3記
    載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記着脱可能な廃インク保持手段から次
    の廃インク保持手段に至るインク経路に、別のインク経
    路を設け、このインク経路の色の変化により、着脱可能
    な廃インク保持手段が満杯状態となったことを告知する
    よう構成したことを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット記録装置。
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