JPH08267258A - ガス圧接装置 - Google Patents

ガス圧接装置

Info

Publication number
JPH08267258A
JPH08267258A JP7430095A JP7430095A JPH08267258A JP H08267258 A JPH08267258 A JP H08267258A JP 7430095 A JP7430095 A JP 7430095A JP 7430095 A JP7430095 A JP 7430095A JP H08267258 A JPH08267258 A JP H08267258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
heating
pair
pressurizing
reinforcing bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7430095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2726637B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kato
博 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIA KK
Original Assignee
DIA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIA KK filed Critical DIA KK
Priority to JP7074300A priority Critical patent/JP2726637B2/ja
Publication of JPH08267258A publication Critical patent/JPH08267258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2726637B2 publication Critical patent/JP2726637B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas Burners (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋等の金属製棒材を短時間で接合し得ると
共に接合強度の高い信頼性が得られるガス圧接装置を提
供する。 【構成】 自動ガス圧接装置10は、鉄筋12の圧接面
78に向かうフレームを形成する圧接面用火口68と、
その圧接面78の軸心方向近傍位置に向かうフレームを
形成する幅焼き用火口72と、それら圧接面用火口68
および幅焼き用火口72を所定間隔隔てて設けられると
共にそれらに燃料を供給する燃料供給管とを有する加熱
トーチ46を備えて構成される。そのため、鉄筋12を
ガス圧接するに際しては、圧接面用火口68により圧接
面78の加熱が行われると同時に、幅焼き用火口72に
より圧接面78の軸心方向近傍の加熱が行われこととな
る。したがって、圧接面78の加熱および幅焼きが同時
に行われるため加熱に必要な時間延いては接合時間が短
縮されると共に、加熱トーチ46の往復移動が不要とな
るため均質な幅焼きを行うことが可能となって接合強度
の信頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス圧接により一対の
金属製棒材を軸心方向に接合するためのガス圧接装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄筋コンクリートを施工するに
際して所定の形状に配設される鉄筋は、製造上或いは運
搬上の取扱が容易な一定の長さとされている。そのた
め、施工される鉄筋コンクリートの長さが鉄筋の全長以
上となる場合には、鉄筋が軸心方向に接続されて必要な
長さに延長されて用いられる。この鉄筋の接続方法には
様々なものがあり、2本の鉄筋の一部を重ねて固定する
重ね継手、鉄筋の突き合わせ部に鋼製のスリーブを被せ
て接続するスリーブ継手、鉄筋の端面を軸心方向に互い
に所定の力で押圧しつつガス等によって加熱するガス圧
接、或いは鉄筋の端面を互いに所定距離離隔して保持
し、加熱すると共にその端面間に溶接材料を流し込むC
B溶接等が用いられているが、強度や信頼性の面からガ
ス圧接或いはCB溶接等が好ましく、更に、作業の容易
性の面からガス圧接が多く用いられている。
【0003】上記のガス圧接は、例えば、一対の鉄筋等
の金属製棒材をそれらの軸心方向が一致し且つそれらの
端面が互いに突き合わされた状態で保持する棒材保持装
置と、その棒材保持装置により保持された一対の鉄筋を
互いに押圧する方向に加圧する加圧装置と、それら一対
の鉄筋の前記端面近傍をその外周側から加熱する加熱ト
ーチとを備えたガス圧接装置により行われる。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記ガス圧接装置
を用いた鉄筋のガス圧接作業は、従来以下のようにして
行われていた。先ず、上記のようにして一対の鉄筋を
保持すると共に一定の加圧力まで加圧し、加熱トーチ
によりその端面を外周側から加熱する一次加熱を行う。
次いで、加熱により軟化させられた端面が径方向に膨
らみ始めた後(すなわち、端面が接合に適する程度に軟
化した後)、加熱トーチを鉄筋の軸心方向に往復移動さ
せつつ加熱を継続することにより、その端面から軸心方
向の両側にそれぞれ所定距離離隔した二位置間の全体を
加熱する二次加熱(幅焼き)を行う。このとき、鉄筋の
軟化に伴い軸心方向の加圧力は次第に低下する。その
後、加圧力が予め定められた所定の圧力まで低下した
後、加圧装置により再度加圧すると共に膨らみ部を加熱
する三次加熱を行い、接合端面近傍の膨らみ部が所定
の大きさとなった後加熱を停止することにより、一対の
鉄筋が接合される。
【0005】しかしながら、上記従来の圧接方法では、
上述のように一次乃至三次の加熱工程が必要であるため
に接合に時間を要すると共に、二次加熱(幅焼き)にお
いては加熱トーチを往復移動させる必要があるため作業
が複雑になり、そのため、接合条件がばらつき易くなっ
て、鉄筋の接合強度の信頼性が十分に得られないという
問題があった。すなわち、ガス圧接においては、加熱を
すると共に加圧をすることにより、一対の鉄筋の端面間
で原子の拡散が生じて両鉄筋が一体化させられるため、
高い接合強度が得られるのであるが、接合条件(圧力お
よび温度)が適切でない場合には、接合界面に隙間が形
成されると共に原子の拡散が十分に進まず、或いは接合
の妨げとなる介在物が鉄筋中からその端面に析出させら
れ、両鉄筋が原子レベルで一体化させられない。したが
って、このような鉄筋の接合部は、引っ張り或いは曲げ
等により比較的低い強度で破断し、その破断面には上記
隙間や介在物に起因するフラット破面と呼ばれる特殊な
平滑な破面(すなわち結晶破面ではない破面)が含まれ
ることとなるのである。
【0006】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的とするところは、鉄筋等の金
属製棒材を短時間で接合し得ると共に接合強度の高い信
頼性が得られるガス圧接装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、前記のようなガス圧
接装置であって、前記加熱トーチが、(a) 前記端面をそ
の外周側から加熱するためにその端面に向かうフレーム
(火炎)を形成する複数の圧接面用火口と、(b) 前記端
面から前記軸心方向の両側に所定距離離隔した位置をそ
の外周側から加熱するためにその位置に向かうフレーム
を形成する複数の幅焼き用火口と、(c)前記圧接面用火
口および幅焼き用火口が所定間隔を隔てて設けられ、そ
れら圧接面用火口および幅焼き用火口に燃料を供給する
燃料供給管とを、備えたことにある。
【0008】
【作用】このようにすれば、ガス圧接装置は、一対の金
属製棒材の端面に向かうフレームを形成する圧接面用火
口と、端面の軸心方向近傍に向かうフレームを形成する
幅焼き用火口と、それら圧接面用火口および幅焼き用火
口が所定間隔を隔てて設けられている燃料供給管とを有
する加熱トーチを備えて構成される。そのため、一対の
金属製棒材をガス圧接するに際しては、圧接面用火口に
より端面の加熱が行われると同時に、幅焼き用火口によ
り端面の軸心方向近傍の加熱が行われることとなり、従
来のガス圧接において必要とされた二次加熱(幅焼き)
の際の加熱トーチの往復移動が不要となる。
【0009】
【発明の効果】上記により、端面の加熱および幅焼きが
同時に行われるため加熱に必要な時間延いては接合時間
が短縮されると共に、加熱トーチの往復移動のばらつき
に起因する幅焼きのばらつきが生じ得ないため均質な幅
焼きを行うことが可能となって接合強度の信頼性が向上
する。しかも、ガス圧接装置を自動化する場合にも、加
熱トーチの往復移動機構を備える必要がないため、装置
が簡単になって自動化が容易となるという利点もある。
【0010】なお、例えば、上記複数の圧接面用火口
は、一対の金属製棒材の端面を含む第1平面上に備えら
れてその第1平面と平行な方向にフレームを生ずるもの
であり、上記複数の幅焼き用火口は、例えば、上記端面
の軸心方向両側に所定距離離隔する上記第1平面と平行
な一対の第2平面上にそれぞれ備えられて、その第1平
面と平行な方向、或いは上記金属製棒材に向かうに従っ
て上記端面から離隔するようにその第1平面と所定の角
度を成す方向にフレームを生ずるものである。また、上
記複数の幅焼き用火口は、例えば、上記第1平面上に備
えられて、上記金属製棒材の軸心方向両側にそれぞれそ
の第1平面と所定の角度を成す2方向にフレームを生ず
るものであっても良い。
【0011】ここで、好適には、前記ガス圧接装置は、
(d) 前記加圧装置による加圧力を検出する加圧力検出装
置と、(e) その加圧力が予め設定された第1圧力よりも
高くなるまで前記加圧装置に加圧させる加圧手段と、そ
の加圧装置による加圧状態を保持させる加圧保持手段
と、前記加熱トーチにより前記一対の金属製棒材の前記
端面近傍を加熱する加熱手段と、それら一対の金属製棒
材の加熱中に検出された加圧力がそれら一対の金属製棒
材の直径により定められる前記第1圧力よりは低く設定
された第2圧力よりも低くなったときに、その加熱トー
チによるそれら一対の金属製棒材の加熱を停止させる加
熱停止手段と、前記加圧力がその第2圧力よりも低くな
ったときにその加圧力が前記第1圧力よりも高く設定さ
れた第3圧力になるまで前記加圧装置に再度加圧させる
再加圧手段とを備えた制御装置とを、更に含むものであ
る。
【0012】このようにすれば、ガス圧接をするに際し
ては、加圧装置による加圧力が加圧力検出装置により検
出される一方、その検出された加圧力に基づき、制御装
置は、加圧手段によってその加圧力が第1圧力よりも高
くなるまで加圧すると共にその加圧状態を加圧保持手段
により保持し、加熱手段によって前記加熱トーチにより
一対の金属製棒材の端面近傍を加熱し、加熱中の加圧力
が第2圧力よりも低くなったときに、加熱停止手段によ
ってその加熱を停止すると共に、再加圧手段により前記
加圧力を第3圧力まで加圧する。そのため、棒材保持装
置および加熱トーチ等を所定位置に配設した後は、制御
装置によって加圧および加熱の全工程が行われることと
なり、接合強度の信頼性が一層高められる。なお、加熱
停止手段による加熱の停止と再加圧手段による加圧の開
始は、何れが先にされても差し支えない。但し、加圧の
開始が先にされる場合には、加圧力が比較的低く第3圧
力までは昇圧させられていないうちに加熱の停止がされ
ることが好ましい。
【0013】また、好適には、(f) 前記加熱トーチの燃
料供給管は、先端部において前記金属製棒材の径よりも
大きな距離だけ互いに離隔させられると共に基端部にお
いて互いに接続された分岐管部と、その分岐管部の基端
部に連結された共通管部とから構成され、前記ガス圧接
装置は、(g) 前記燃料供給管を、前記一対の金属製棒材
が前記分岐管部により囲まれた突き出し位置と、該分岐
管部の先端から抜け出させる引き込み位置とへ移動させ
る移動装置を、更に含むものである。
【0014】このようにすれば、加熱トーチの燃料供給
管は、先端部が金属製棒材の径よりも大きな距離だけ互
いに離隔させられた分岐管部とその分岐管部の基端部か
ら続く共通管部とを備えて構成される一方、ガス圧接装
置には、その燃料供給管を一対の金属製棒材が分岐管部
により囲まれる突き出し位置とその分岐管部の先端から
抜け出させる引き込み位置とへ移動させる移動装置が備
えられる。このため、加熱トーチの燃料供給管は、一対
の金属製棒材を加熱するに際しては突き出し位置に位置
させられる一方、それら一対の金属製棒材が十分に熱せ
られてその加熱が不要となった後には、前記加圧力が前
記第3圧力へ昇圧させられて端面近傍に大きな膨らみ部
が形成される前に、それら一対の金属製棒材が分岐管部
の先端から抜け出させられる引き込み位置に位置させら
れる。
【0015】上記により、膨らみ部が形成されるときに
は、燃料供給管を引き込み位置に位置させ得るため、加
熱トーチの燃料供給管、圧接面用火口および幅焼き用火
口と一対の金属製棒材との間隔は、それら一対の金属製
棒材の端面近傍に膨らみ部が形成される前に相互に干渉
しない大きさに形成されていれば十分となり、それらの
間隔を可及的に小さくすることが可能である。したがっ
て、一対の金属製棒材の端面近傍の加熱効率を高くして
加熱に要する時間を一層短縮できると共に、強風下で圧
接作業をする場合にも必要な部分を確実に加熱して接合
強度の信頼性が一層高められる。
【0016】また、好適には、(h) 前記棒材保持装置
は、一端が開放された円筒状の円筒部とその円筒部の他
端側に設けられて前記一対の金属製棒材のうちの一方を
保持する第1保持部とを有する第1部材と、その円筒部
と軸心に平行な方向の相対移動可能且つ軸心回りの相対
回動不能に嵌合される嵌合部とその嵌合部の一端側に設
けられてその一対の金属製棒材のうちの他方を保持する
第2保持部とを有する第2部材とを備えるものであり、
(i) 前記加圧装置は、前記第1保持部および前記第2保
持部とが互いに接近するように前記第1部材および前記
第2部材の一方をそれら第1部材および第2部材の他方
に向かって前記軸心方向に押圧する油圧シリンダであ
る。
【0017】このようにすれば、棒材保持装置は、一対
の金属製棒材のうちの一方を保持する第1保持部と円筒
部とを有する第1部材と、他方の金属製棒材を保持する
第2保持部とその円筒部に軸心方向に平行な方向の相対
移動可能且つ軸心回りの相対回動不能に嵌合される嵌合
部とを有する第2部材とを備えて構成される一方、加圧
装置は、それら第1部材および第2部材の一方を他方に
向かって押圧する油圧シリンダから構成される。そのた
め、棒材保持装置の第1保持部と第2保持部とは、第1
部材の円筒部と第2部材の嵌合部とが互いに接近するよ
うに軸心方向に押圧されることにより相互に接近する方
向の加圧力が与えられることとなるが、その加圧力は油
圧シリンダにより与えられる。したがって、油圧シリン
ダの油圧を適切に保つことで、ガス圧接をするに際して
一対の金属製棒材に与えられる加圧力を適切な値とする
ことが可能となり、接合強度の信頼性が一層高められ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、以下の説明において各図の寸法比は必ず
しも正確に描かれていない。
【0019】図1は、本発明のガス圧接装置の一実施例
である自動ガス圧接装置10を用いて鉛直に立設された
鉄筋12aに他の鉄筋12b(以下、特に区別しないと
きには単に鉄筋12という)を接続する使用状態を模式
的に示す図である。自動ガス圧接装置10は、鉄筋12
a,bをそれらの軸心方向が一致し且つ端面が互いに突
き合わされた状態で保持する棒材保持装置14と、鉄筋
12a,bに互いに押圧する方向の加圧力を油圧により
与える押圧シリンダ16と、鉄筋12を加熱する加熱装
置18と、これらの作動を制御する制御装置20とを備
えている。本実施例においては、上記鉄筋12が金属製
棒材に、押圧シリンダ16が加圧装置にそれぞれ相当す
る。
【0020】上記棒材保持装置14は、軸心方向の相対
移動可能且つ軸心回りの相対回転可能に嵌合された大径
スリーブ22および小径スリーブ24と、大径スリーブ
22に一体的に固設された鉄筋受け部材26と、小径ス
リーブ24に一体的に固設された鉄筋受け部材28とを
備えており、締付ボルト30,32により鉄筋受け部材
26,28をそれぞれ鉄筋12b,aに固定するように
なっている。本実施例においては、上記大径スリーブ2
2が円筒部に、小径スリーブ24が嵌合部に、鉄筋受け
部材26,28が第1保持部材および第2保持部材にそ
れぞれ相当し、大径スリーブ22および鉄筋受け部材2
6により第1部材が、小径スリーブ24および鉄筋受け
部材28により第2部材がそれぞれ構成されている。
【0021】大径スリーブ22には、図1のII−II視断
面を示す図2から明らかなように、切り欠き34が形成
されており、小径スリーブ24に固設された鉄筋受け部
材28はその切り欠き34から外部に突き出していると
共に、所定の角度範囲で回動可能とされている。この鉄
筋受け部材28の角度位置は、切り欠きを有するリング
部材36を介して大径スリーブ22に取り付けられたナ
ット38に螺合されている一対の位置調節用ボルト40
により鉄筋12a,bを略同心に位置決めするように調
整される。また、小径スリーブ24は圧縮コイルスプリ
ング42により図1の下方向へ付勢され、常には大径ス
リーブ22に螺合されたソケット44に鉄筋受け部材2
8が当接する下端位置に保持されており、そのソケット
44に係止された前記押圧シリンダ16によって上方向
へ押圧されることにより鉄筋12bを鉄筋12aに当接
させるようになっている。
【0022】また、前記加熱装置18は、加熱トーチ4
6と、その加熱トーチ46を鉄筋12に接近或いは離隔
する方向に移動させる移動装置48と、加熱トーチ46
に点火するためのパイロットバーナ50とを備えたもの
であり、先端部に上記棒材保持装置14の鉄筋受け部材
26と同様な構造の鉄筋受け部材52を有するL字状の
固定部54を鉄筋12の軸心方向上側に備えると共に、
先端部に鉄筋12aに当接させられる当接部材56を有
するL字状の支持部58を軸心方向の下側に備えてお
り、締付ボルト60によって鉄筋受け部材52を鉄筋1
2bの鉄筋受け部材26の直上に固定する一方、当接部
材56を鉄筋12aに当接させることで、加熱トーチ4
6が鉄筋12a,bの端面と同様な高さ方向位置に位置
する状態で鉄筋12に固定される。
【0023】上記加熱トーチ46は、図3(a) に示すよ
うに、鉄筋12の軸心方向に垂直な方向に延びる共通管
部62と、基端部においてその共通管部62に接続され
ると共に先端部において互いに鉄筋12の径と同等若し
くはそれよりも僅かに(例えば 5mm程度)大きな距離だ
け離隔させられている分岐管部63とから構成された燃
料供給管を備えている。分岐管部63は、一対の分岐管
64a,64bを備えており、その先端部側には鉄筋1
2の外周面に倣った円弧状の一対の円弧状部66,66
がそれぞれ形成されている。これら円弧状部66,66
には、内周側に向かって突設されたそれぞれ3つの圧接
面用火口68と、その3つの圧接面用火口68の間の2
箇所の位置において、図3(b) に示されるように鉄筋1
2の軸心方向の両面側からそれぞれその軸心方向と平行
な方向に突設させられた枝管70の両端部に、軸心方向
に例えば十数〜数十mm程度離隔して設けられた全体で8
つの幅焼き用火口72とが備えられている。
【0024】上記の圧接面用火口68は、その軸心方向
が鉄筋12a,bの互いに突き合わされた端面である圧
接面78を含む第1平面内に含まれるように設けられて
おり、一方、上記幅焼き用火口72は、その軸心方向が
円弧状部66の内周側に向かうに従って上記第1平面か
ら離隔するようにその第1平面に平行な一対の第2平面
(第1平面から鉄筋12の軸心方向両側に十数〜数十mm
程度離隔した位置にある平面)から所定の角度例えば10
°程度の角度を成すように設けられている。このため、
図3(c) に示すように、圧接面用火口68からは圧接面
78と平行な方向すなわち鉄筋12の軸心方向と垂直な
方向に、幅焼き用火口72からは内周側に向かうに従っ
てその圧接面78から軸心方向に離隔するようにその圧
接面78に対して例えば10°程度の角度を成す方向に、
それぞれフレーム(火炎)が生じ、圧接面用火口68は
圧接面78を加熱し、幅焼き用火口72はその圧接面7
8から軸心方向の上下に例えば十数〜数十mm程度離隔し
た位置を加熱する。すなわち、圧接面用火口68は圧接
面78すなわち端面に向かうフレームを形成し、幅焼き
用火口72はその圧接面78から軸心方向の両側に所定
距離離隔した位置に向かうフレームを形成する。
【0025】また、上記の2種の火口68,72は、例
えば外周面に断熱材から成る糸が巻き付けられると共に
更にその外周面が水溶性の耐熱セメントで固められるこ
とにより、高い耐熱性を与えられている。また、上記共
通管部62は、図1に示されるように、スリーブ74内
に軸心方向の移動不能に嵌合された状態で加熱装置本体
76内に収納されている。なお、本実施例においては、
上記構成から明らかなように加熱トーチ46全体を移動
させることにより燃料供給管(すなわち共通管部62お
よび分岐管部63)が移動させられる。
【0026】また、図1においては、便宜上加熱トーチ
46が細部を省略され、且つ分岐管部63の傾斜した状
態で描かれているが、実際の使用状態においては、分岐
管部63が圧接面78を含む同一の平面上に位置させら
れる。また、図3(c) において、80は燃料供給管の内
部に形成された燃料供給路である。なお、この図3(c)
は、図3(a) のc−c視断面のうち右半面のみを示した
ものである。
【0027】上記共通管部62は、分岐管部63とは反
対側の端部においても分岐させられており、例えば電磁
弁等を備えた流量調節装置82,83を介して、分岐さ
せられたそれぞれが酸素ボンベ84およびアセチレンボ
ンベ86に接続されている。このため、加熱トーチ46
の燃料供給管には、上記流量調節装置82,83により
定められた混合比の混合ガスが供給される。
【0028】また、前記移動装置48は、例えば駆動用
モータ88と、その駆動用モータ88の回転軸に取り付
けられたピニオンギア89と、そのピニオンギア89と
噛み合わされるラックギアを備えたロッド90と、その
ロッド90と前記スリーブ74とを軸心方向と平行な方
向の相対移動不能に接続する接続部材92と、加熱装置
本体76内においてそのスリーブ74が軸心方向の相対
移動可能且つ軸心方向と垂直な方向の相対移動不能に貫
通させられた貫通穴94とから構成されている。この移
動装置48においては、駆動用モータ88の回転によっ
てロッド90が加熱装置本体76から突き出させられる
ことにより、加熱トーチ46が鉄筋12に接近するよう
にその軸心方向と垂直な方向に移動させられる一方、駆
動用モータ88の回転によってロッド90が加熱装置本
体76に引き込まれることにより、加熱トーチ46が鉄
筋12から離隔するようにその軸心方向と垂直な方向に
移動させられる。これにより、加熱トーチ46(燃料供
給管)は、分岐管部63により鉄筋12が囲まれた突き
出し位置と、その分岐管部63の先端から鉄筋12が抜
け出させられる引き込み位置とへ移動させられる。
【0029】上記駆動用モータ88は、前記制御装置2
0内に備えられた後述の制御リレーCR1,CR2によ
ってその回転方向を制御されている。また、制御装置2
0には、前記棒材保持装置14に接続された押圧シリン
ダ16に与えられる油圧を発生させるポンプ96が備え
られており、図示しない電磁弁の作動に従ってその油圧
が押圧シリンダ16に供給される。また、制御装置20
には、そのポンプ96を起動可能とするための予圧起動
スイッチ98、自動ガス圧接装置10を起動するための
圧接起動スイッチ100、および後述するように鉄筋1
2の外径に応じた適正な圧力をシリンダ16に与えるた
めの径設定スイッチ102が備えられている。
【0030】図4(a) および(b) は、それぞれ自動ガス
圧接装置10の電気制御回路および油圧制御回路を示す
図である。図4(a) において、制御装置20には、圧力
センサ104により検出された押圧シリンダ16の加圧
力信号、上記予圧起動スイッチ98の起動信号、および
圧接起動スイッチ100の起動信号がそれぞれ入力され
る一方、それらの入力信号に基づいて、ポンプ96のモ
ータ106を起動する起動信号SM、押圧シリンダ16
の電磁弁を駆動する駆動信号SSV1、流量調節装置8
2,83の電磁弁をそれぞれ駆動する駆動信号SSV
2,SSV2、および駆動用モータ88を駆動する駆動
リレーCR1,CR2の駆動信号SR1,SR2等の信
号を発生させる。なお、本実施例においては、上記圧力
センサ104が加圧力検出装置に相当する。
【0031】また、図4(b) において、ポンプ96が作
動させられると、オイルタンク108内のオイルは、逆
止弁110、112を介して押圧シリンダ16の電磁弁
114に送られる。電磁弁114は、制御装置20から
駆動信号SSV1が送られていないときには、図の位置
にあって入力ポートと出力ポートが接続されて押圧シリ
ンダ16に圧力が与えられるが、電磁弁114に駆動信
号SSV1が入力されるている状態においては、ソレノ
イドの作動によって入力ポートと排出ポートとが接続さ
れ、押圧シリンダ16の油圧が低下させられる。なお、
図において、120は油圧回路の圧力を表示する圧力計
であり、122、124はそれぞれ油圧回路の圧力が過
大になることを防止するリリーフ弁である。
【0032】以上のように構成された自動ガス圧接装置
10により鉄筋12a,bを接続するに際しては、先
ず、鉄筋12a,bの圧接面78をそれぞれ軸心方向に
垂直で平坦且つ酸化物が存在しないように加工する。こ
の加工には、例えば、外周面に超硬合金等から成る加工
刃を有する円板状回転切断工具を備えた切断機等が好適
に用いられる。なお、アセチレンンバーナ等によって溶
断した後、サンダー等でその端面(圧接面78)を平坦
に加工した鉄筋12も同様にガス圧接可能であるが、接
合強度を高くするためには圧接面78が可及的に平坦で
あることが望まれるため、上記のような切断機を用いる
ことが好ましい。このように鉄筋12を加工した後、図
1に示されるように、一対の鉄筋12a,bを、その軸
心が略一致した状態でその端面が突き合わされるように
棒材保持装置14で保持し、ソケット44に押圧シリン
ダ16を装着する。次いで、加熱装置18を鉄筋12b
に固定し、その後、図示しない起動スイッチを操作して
制御装置20を起動すると、その作動に従って鉄筋12
a,bのガス圧接が行われる。以下、制御装置20の作
動を表す図5に示すフローチャートおよび図6に示す圧
力変化図に従って説明する。
【0033】ステップS1においては、予圧起動操作が
為されているか否か、すなわち予圧起動スイッチ98が
オンとなっているか否かが判断される。この判断が否定
されている間は、ステップS17に進んで駆動信号SS
V1が電磁弁114に送られ、押圧シリンダ16が後退
させられた状態で待機させられる。時刻t1 において、
上記判断が肯定されるとステップS2に進んでモータ1
06に駆動信号SMが送られてポンプ96が起動され、
ステップS3において押圧シリンダ16が前進させられ
る。これにより、鉄筋12aが鉄筋12bに向かって押
圧される。続くステップS4においては、径設定スイッ
チ102に設定されている鉄筋径Dが読み込まれる。こ
のとき、電磁弁114には何等駆動信号が送られず、図
4(b) に示される切り換え位置に位置させられている。
なお、本実施例においてはステップS2乃至S6が加圧
手段に対応する。
【0034】そして、ステップS5において図4(b) に
示される油圧回路の高圧ライン圧P L2(圧力センサ10
4により検出された値)が読み込まれ、ステップS6に
おいてその値が予め設定された第1圧力P1 よりも大き
くなったか否かが判断される。この第1圧力P1 は、後
述の二次設定圧である第3圧力P3 よりも小さい例えば
200〜400kgf/cm2(但し、鉄筋12の断面積1cm2当たり
の加圧力。以下の圧力も全て同じ)程度の値であって、
鉄筋径、鉄筋断面積1cm2当たりの加圧力、および押圧シ
リンダ16の受圧面積により決定されるものであり、前
記ステップS4において読み込まれた径設定スイッチ1
02により設定された鉄筋径Dに対応した値が、例えば
制御装置20内の図示しないRAMに予め記憶された下
記表1に例示される対応関係から選択されて用いられ
る。なお、上記第3圧力P3 は、十分高い接合強度が得
られるように鉄筋12の加圧力が例えば350kgf/cm2以上
となるように定められたものである。
【0035】
【表1】
【0036】上記のステップS6における判断が肯定さ
れた場合にはステップS7に進むが、否定された場合に
はステップS2に戻ってステップS6までの各ステップ
が繰り返される。そして、時刻t2 において高圧ライン
圧PL2が第1圧力P1 よりも大きくなると、ステップS
6の判断が肯定され、ステップS7においてモータ10
6に駆動信号SMが送られなくなりポンプ96が停止さ
せられる。なお、ポンプ96の停止後も逆止弁110,
112によりオイルの逆流が防止されているため、押圧
シリンダ16の油圧は低下させられない。
【0037】ポンプ96が停止させられて所定時間(例
えば 3秒程度)経過して、時刻t3になると、ステップ
S8においては、制御装置20の圧接起動スイッチ10
0がオンされているか否かが判断され、この判断が否定
された場合にはステップS7に戻り待機させられるが、
肯定された場合にはステップS9に進んでパイロットバ
ーナ50により加熱トーチ46が点火される。そして、
ステップS10において駆動用モータ88の駆動リレー
CR1に駆動信号SR1(前進)が送られることによ
り、加熱装置本体76からロッド90が突き出させられ
て、加熱トーチ46が鉄筋12に向かって前進させられ
て図1に示す位置(すなわち、分岐管部63によって鉄
筋12が囲まれる突き出し位置)に位置させられ、鉄筋
12の加熱が開始される。このとき、鉄筋12の圧接面
78の酸化を防止するため、流量調節装置82,83の
図示しない電磁弁に駆動信号SSV2,SSV3が送ら
れることにより、加熱トーチ46に供給される混合ガス
の混合比がアセチレン過剰とされており、鉄筋12は還
元炎により加熱される。なお、本実施例においては、ス
テップS7が加圧保持手段に、ステップS9およびステ
ップS10が加熱手段に対応する。
【0038】鉄筋12の加熱が開始されてから、鉄筋径
Dにより定められる所定時間(例えば鉄筋径Dが呼び径
D-25のときには40秒程度)が経過すると、加熱されてい
る圧接面78近傍が次第に軟化するため、鉄筋12は押
圧シリンダ16の加圧力により変形させられることとな
る。このため、押圧シリンダ16の加圧力すなわち圧力
センサ104により検出される高圧ライン圧PL2は、図
6に示されるようにt 3 から所定時間経過の後からt4
までの間、P1 からP2 に向かって次第に低下させられ
る。すなわち、鉄筋12は、加熱が開始された直後まで
は、図7(a) に示されるように当初の形状を維持してい
るが、加熱開始から所定時間経過して圧接面78近傍が
軟化させられると、図7(b) に示されるように、その近
傍が軸心方向の押圧力により径方向に次第に膨らまされ
て膨らみ部126が形成される。このため高圧ライン圧
L2が低下させられるのである。
【0039】ステップS10に続くステップS11にお
いては、上記のように低下させられた高圧ライン圧PL2
が予め設定された第2圧力P2 よりも小さくなったか否
かが判断される。この判断が否定された場合にはステッ
プS10に戻るが、肯定された場合にはステップS12
以下が実行される。上記第2圧力P2 は、第1圧力P 1
よりも例えば20〜40kgf/cm2 程度低くなるように定めら
れている値である。
【0040】時刻t4 において高圧ライン圧PL2が第2
圧力P2 よりも小さくなると、上記ステップS11の判
断が肯定されてステップS12に進む。ステップS12
においては、モータ106に駆動信号SMが送られるこ
とによりポンプ96が起動されると、押圧シリンダ16
にオイルが送られて鉄筋12の加圧が開始される。そし
て、ポンプ96が起動させられてから例えば 2〜3 秒経
過して時刻t5 になると、駆動用モータ88の駆動リレ
ーCR2に駆動信号SR2(後退)が送られることによ
り、加熱トーチ46が図1の左方に向かって鉄筋12か
ら離隔するように後退させられる。これにより、加熱ト
ーチ46は、分岐管部63の先端から鉄筋12が抜け出
させられて最も引っ込んだ引き込み位置に位置させられ
る。そして流量調節装置82,83の電磁弁に駆動信号
SSV2,SSV3がそれぞれ送られなくなることによ
り、加熱トーチ46へのガスの供給が停止されて消火さ
れる。本実施例においては、上記ステップS11および
S13が加熱停止手段に、ステップS11およびS12
が再加圧手段にそれぞれ対応する。
【0041】ポンプ96の起動により、図6に示すよう
に鉄筋12の加圧力すなわち高圧ライン圧PL2は次第に
上昇させられ、鉄筋12は、図7(b) に示される状態よ
りも膨らみ部126の径および厚みが大きくなり、図7
(c) に示される状態へ向かわせられる。ポンプ96が再
起動させられた後、ステップS14においては、その高
圧ライン圧PL2が予め設定された第3圧力P3 よりも大
きくなったか否かが判断される。この第3圧力P3 は、
例えば、前記第1圧力Pよりも 50kgf/cm2程度高く設定
されている。
【0042】上記ステップS14の判断が否定される間
は押圧シリンダ16にオイルが供給されることにより、
高圧ライン圧PL2は次第に高められるが、時刻t6 にお
いて高圧ライン圧PL2が上記の第3圧力P3 よりも大き
くなったと判断されると、ステップS15に進んで、モ
ータ106に駆動信号SMが送られなくなることにより
ポンプ96が停止させられる。但し、電磁弁114には
駆動信号が送られておらず、図4に示される切り換え位
置に位置させられており、図6に示されるように、ポン
プ96停止後も加圧力はP3 に保たれている。そして、
ステップS16において、予め定められた所定時間(例
えば、 2〜3 秒程度)上記加圧力を保持した後、時刻t
7 になると、ステップS17において電磁弁114に駆
動信号SSV1が送られることにより押圧シリンダ16
が後退させられて、鉄筋12のガス圧接作業が終了す
る。図7(c) は、ガス圧接終了後の鉄筋12の状態を示
しており、膨らみ部126の直径は鉄筋径Dの 1.4倍程
度、厚みは鉄筋径Dの 1.2倍程度となっている。
【0043】ここで、本実施例によれば、自動ガス圧接
装置10は、鉄筋12a,bの圧接面78を加熱するた
めにその圧接面78に向かうフレームを形成する圧接面
用火口68と、その圧接面78の軸心方向近傍の位置を
加熱するためにその位置に向かうフレームを形成する幅
焼き用火口72と、それら圧接面用火口68および幅焼
き用火口72が所定間隔を隔てて設けられていると共に
それらに燃料を供給する燃料供給管(すなわち共通管部
62および分岐管部63)とを有する加熱トーチ46を
備えて構成される。そのため、鉄筋12a,bをガス圧
接するに際しては、圧接面用火口68により圧接面78
の加熱が行われると同時に、幅焼き用火口72により圧
接面78の軸心方向近傍の加熱が行われこととなり、従
来のガス圧接において必要とされた二次加熱(幅焼き)
の際の加熱トーチ46の往復移動が不要となる。
【0044】したがって、圧接面78の加熱および幅焼
きが同時に行われるため加熱に必要な時間延いては接合
時間が短縮されると共に、加熱トーチ46の往復移動が
不要となってその往復移動に起因するばらつきが生じ得
ないため、均質な幅焼きを行うことが可能となって接合
強度の信頼性が向上することとなる。しかも、本実施例
のような自動ガス圧接装置10においては、加熱トーチ
46の往復移動機構を備える必要がないため、装置が簡
単になるのである。
【0045】しかも、本実施例においては、加熱トーチ
46の幅焼き用火口72は圧接面78を含む第1平面に
対して所定の角度(例えば10°程度)傾斜して設けられ
ているため、フレームが鉄筋12の軸心方向に対して傾
斜して生ずることとなって、バックファイア(逆火)が
生じ難いという利点がある。
【0046】また、本実施例においては、ガス圧接をす
るに際して、押圧シリンダ16による加圧力(高圧ライ
ン圧)PL2が圧力センサ104により検出される一方、
その検出された加圧力PL2に基づき、制御装置20は、
加圧手段に対応するステップS2乃至S6によってその
加圧力PL2が第1圧力P1 よりも高くなるまで加圧する
と共に、その加圧状態を加圧保持手段に対応するステッ
プS7により保持し、加熱手段に対応するステップS9
およびS10によって加熱トーチ46により鉄筋12を
加熱し、加熱中の加圧力PL2が第2圧力P2 よりも低く
なったときに、加熱停止手段に対応するステップS11
およびS13によってその加熱を停止すると共に、再加
圧手段に対応するステップS11およびS12により前
記加圧力PL2を第3圧力P3 まで加圧する。そのため、
棒材保持装置14および加熱装置18等を所定位置に配
設した後は、制御装置20によって加圧および加熱の全
工程が行われることとなり、鉄筋12の接合強度の信頼
性が一層高められる。
【0047】また、本実施例においては、加熱トーチ4
6の燃料供給管は、先端部が鉄筋12の径Dよりも大き
な距離だけ互いに離隔させられた分岐管部63と、その
分岐管部63の基端部から続く共通管部62とを備えて
構成される一方、加熱装置18には、その燃料供給管を
鉄筋12が分岐管部63により囲まれる突き出し位置と
その分岐管部63の先端から抜け出させる引き込み位置
とへ移動させる移動装置48が備えられている。そのた
め、燃料供給管は、鉄筋12を加熱するに際しては突き
出し位置に位置させられる一方、その鉄筋12が十分に
熱せられてその加熱が不要となった(すなわち、ステッ
プS11の判断が肯定された)後には、加圧力PL2が第
3圧力P3 へ昇圧させられて鉄筋12の圧接面78近傍
に大きな膨らみ部126が形成される前に、前述のよう
に、ステップS13において加熱トーチ46の分岐管部
63の先端から抜け出させられる引き込み位置に位置さ
せられる。
【0048】したがって、加熱トーチ46の分岐管部6
3および火口68,72と鉄筋12との間隔は、鉄筋1
2の圧接面78近傍に膨らみ部126が形成される前に
相互に干渉しない大きさに形成されていれば十分とな
り、それらの間隔を可及的に小さくすることが可能であ
る。したがって、鉄筋12の圧接面78の加熱効率を高
くして一層加熱に要する時間を短縮できると共に、強風
下で圧接作業をする場合にも必要な部分を確実に加熱し
て接合強度の信頼性が一層高められる。
【0049】また、本実施例によれば、棒材保持装置1
4は、一方の鉄筋12bを保持する鉄筋受け部材26と
大径スリーブ22とを有する第1部材と、他方の鉄筋1
2aを保持する鉄筋受け部材28とその大径スリーブ2
2に軸心方向の相対移動可能に嵌合される小径スリーブ
24とを有する第2部材とを備えて構成される一方、押
圧シリンダ(加圧装置)16は、小径スリーブ24を大
径スリーブ22の鉄筋受け部材26側の端部に向かって
押圧する油圧シリンダから構成される。そのため、棒材
保持装置14の鉄筋受け部材26と28とは、大径スリ
ーブ22と小径スリーブ24とが互いに接近するように
軸心方向に押圧されることにより相互に接近する方向の
加圧力が与えられることとなるが、その加圧力は油圧シ
リンダである押圧シリンダ16により与えられる。した
がって、押圧シリンダ16の油圧を適切に保つことで、
ガス圧接をするに際して鉄筋12に与えられる加圧力P
L2を適切な値とすることが可能となり、接合強度の信頼
性が一層高められる。
【0050】なお、上述の実施例においては、前記図3
(a) 〜(c) に示すように、円弧状部66に設けられた枝
管70に、圧接面78に対して10°程度傾斜して設けら
れた幅焼き用火口72が備えられている加熱トーチ46
を用いたが、例えば、図8(a) 〜(c) に示すような加熱
トーチ128を用いることも可能である。
【0051】加熱トーチ128は、加熱トーチ46と略
同形状であるが、枝管70に備えられた幅焼き用火口7
2は、その軸心方向が圧接面78を含む第1平面と平行
になるように設けられている。そのため、図8(c) に示
すように幅焼き用火口72から生ずるフレームも、圧接
面用火口68から生ずるフレームと同様に圧接面78に
平行となるが、このようにしても、圧接面78を加熱す
ると同時に幅焼きが行われるため、前述の実施例と同様
な効果が得られる。
【0052】図9(a) 〜(c) は、前述のガス圧接装置1
0に用いられ得る更に他の加熱トーチ129を示す図で
ある。加熱トーチ129も、全体が加熱トーチ46と略
同形状とされているが、図9(a) ,(b) に示すように、
円弧状部66に枝管70は設けられておらず、幅焼き用
火口130が圧接面用火口68と同様に円弧状部66に
設けられている。この幅焼き用火口130は、図9(b)
,(c) に示すように、基部において燃料供給路80に
連通させられる一方、先端部において鉄筋12の軸心方
向の両側に向かうように分岐させられている燃料噴射路
132を備えている。そのため、燃料供給路80を通っ
て例えば前述の実施例と同様な酸素とアセチレンの混合
ガスが供給されると、図9(c) の右側に示すように鉄筋
12の軸心方向と垂直な圧接面78を含む平面に対して
例えば10°程度の角度を成すフレームが生じ、これによ
り圧接面78から軸心方向に例えば十数〜数十mm程度離
隔した位置を加熱する幅焼きが行われる。なお、圧接面
用火口68は、前述の加熱トーチ46,128の場合と
同様に圧接面78を含む平面と平行な方向にフレームを
生じ、圧接面78を加熱する。
【0053】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に他の態様でも実施され
る。
【0054】例えば、前述の実施例においては、加熱ト
ーチ46,128,129は、分岐管64a,bに圧接
面用火口68がそれぞれ3つづつ、幅焼き用火口72が
それぞれ4つづつ、幅焼き用火口130がそれぞれ2つ
づつ設けられ、何れも同様な大きさに形成されていた
が、例えば、加熱トーチ46,128において、枝管7
0を円弧状部66,66のそれぞれ3か所に設け、それ
らの間に圧接面用火口68を2つ設けて両者の位置を反
対としても良く、また、例えば圧接面用火口68の大き
さを幅焼き用火口72,130よりも大きくしても良
い。これらの数や大きさは、鉄筋12の圧接面78およ
びその近傍がガス圧接に好適な加熱状態となるように適
宜変更され得る。
【0055】また、幅焼き用火口72,130による鉄
筋12の加熱位置は、圧接面78から十数〜数十mm程度
離隔した位置とされていたが、この距離は鉄筋径D等に
応じて適宜変更される。すなわち、ガス圧接後に形成さ
れる膨らみ部126の厚み(軸心方向長さ)は、前述の
ように 1.2D程度が好適とされており、圧接面78から
0.6D程度離隔した位置までがある程度軟化させられる
必要があることから、鉄筋径Dが大きくなる程幅焼き用
火口72,130による加熱位置の軸心方向の間隔が大
きくされなければならないのである。なお、鉄筋径Dが
大きく、圧接面用火口68から形成されるフレームによ
り熱せられる部分と幅焼き用火口72,130から形成
されるフレームにより熱せられる部分とに隙間が生じ、
低温部が形成される場合には、例えば、何れかの火口の
内径を大きくしてフレーム径を大きくするか、或いは、
幅焼き用火口72を圧接面用火口68から離隔する一方
向に2段以上に配設し、またはフレームの向かう方向
(角度)の異なる2種以上の幅焼き用火口130を設け
れば良い。
【0056】また、実施例においては、圧接面用火口6
8および幅焼き用火口72(或いは130)が共に共通
の燃料供給管(共通管部62および分岐管部63)に設
けられて、これら火口68,72(或いは130)に燃
料ガスを供給する燃料供給路80が共通とされていた
が、圧接面用火口68を設ける燃料供給管と幅焼き用火
口72(或いは130)を設ける燃料供給管とをそれぞ
れ別個に設けて、それぞれ別の燃料供給路から燃料ガス
が供給されるように構成しても良い。このようにすれ
ば、例えば流量調節装置82,83をそれぞれの燃料供
給管に設けることにより、供給ガスの量や混合比を圧接
面用火口68と幅焼き用火口72(或いは130)とで
別々に制御して、鉄筋径Dに応じて両火口から生ずるフ
レームの大きさを変更することが可能である。
【0057】また、加圧装置としては、実施例で示した
油圧シリンダ(押圧シリンダ16)の他に、単に機械的
に小径スリーブ24を駆動するモータ等が用いられても
良い。但し、接合強度の信頼性を高めるためには、鉄筋
12の加圧力が鉄筋径Dにより定められる適切な値に保
たれる必要があることから、鉄筋12の変形にも拘らず
一定の加圧力を与えることが可能な油圧シリンダを用い
ることが好ましい。なお、実施例においては押圧シリン
ダ16が棒材保持装置14から取り外し可能に構成され
ていたが、取り外し不能に一体に構成されていても良
い。
【0058】また、加熱トーチ46を鉄筋12から離隔
させる移動装置48には、駆動用モータ88、ピニオン
ギア89、およびラックギアから成る歯車装置が用いら
れていたが、移動装置48は、例えば、ボールネジ機構
や油圧シリンダ等により構成されていても良い。
【0059】また、実施例においては、棒材保持装置1
4と加熱装置18とが別体とされてそれぞれ鉄筋12に
取り付けられていたが、これらは一体的に構成されてい
ても差し支えない。
【0060】また、実施例においては、ガス圧接中の加
圧力が、図6に示されるようにP1,P2 ,P3 におい
てそれぞれ所定時間保持されるように押圧シリンダ16
が駆動されていたが、この加圧力は比較的小さな幅で変
動させられるように駆動されても支えない。
【0061】また、実施例においては、鉛直に立設され
た鉄筋12aに鉄筋12bを接続する作業に本発明のガ
ス圧接装置が適用された場合について説明したが、本発
明のガス圧接装置は、水平方向に配設された鉄筋12の
接続作業や、未だ施工されていない鉄筋12の接続作業
等にも同様に適用することも勿論可能である。
【0062】また、実施例においては、金属製棒材とし
て鉄筋12のガス圧接を行う場合について説明したが、
本発明は、他の種々の金属製棒材のガス圧接に同様に適
用され得る。
【0063】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のガス圧接装置の使用状態を
模式的に示す図である。
【図2】図1のガス圧接装置の棒材保持装置の軸心方向
に垂直な断面構造を示す図である。
【図3】(a) は図1のガス圧接装置に用いられる加熱ト
ーチを詳細に示す平面図であり、(b) は(a) におけるb
−b視断面図、(c) は(a) におけるc−c視断面図であ
る。
【図4】(a) は、図1のガス圧接装置の電気回路構成を
示す図であり、(b) は油圧回路構成を示す図である。
【図5】図1のガス圧接装置の制御装置の作動の一例を
示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートに従ってガス圧接を行う
場合の鉄筋の加圧力の変化を示す図である。
【図7】ガス圧接中の鉄筋の圧接面近傍の変化を示す図
であり、(a) は加熱前の状態を、(b) は加熱および加圧
が為されている状態を、(c) はガス圧接終了後の状態を
それぞれ示す。
【図8】図1のガス圧接装置に用いられる他の加熱トー
チを示す図であり、(a) 〜(c)はそれぞれ図3の(a) 〜
(c) に対応する図である。
【図9】図1のガス圧接装置に用いられる他の加熱トー
チを示す図であり、(a) 〜(c)はそれぞれ図3の(a) 〜
(c) に対応する図である。
【符号の説明】
12:鉄筋(金属製棒材) 46:加熱トーチ 68:圧接面用火口 72:幅焼き用火口 {62:共通管部62,分岐管部63}(燃料供給管)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23D 14/58 F23D 14/58 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の金属製棒材をそれらの軸心方向が
    一致し且つそれらの端面が互いに突き合わされた状態で
    保持する棒材保持装置と、該棒材保持装置により保持さ
    れた一対の金属製棒材を互いに押圧する方向に加圧する
    加圧装置と、該一対の金属製棒材の前記端面近傍をその
    外周側から加熱する加熱トーチとを備え、該一対の金属
    製棒材を加熱すると共に加圧することにより互いに接合
    するガス圧接装置であって、前記加熱トーチが、 前記端面をその外周側から加熱するために該端面に向か
    うフレームを形成する複数の圧接面用火口と、 前記端面から前記軸心方向の両側に所定距離離隔した位
    置をその外周側から加熱するために該位置に向かうフレ
    ームを形成する複数の幅焼き用火口と、 前記圧接面用火口および前記幅焼き用火口が所定間隔を
    隔てて設けられ、該圧接面用火口および該幅焼き用火口
    に燃料を供給する燃料供給管とを、備えたことを特徴と
    するガス圧接装置。
  2. 【請求項2】 前記加圧装置による加圧力を検出する加
    圧力検出装置と、 該加圧力が予め設定された第1圧力よりも高くなるまで
    前記加圧装置に加圧させる加圧手段と、該加圧装置によ
    る加圧状態を保持させる加圧保持手段と、前記加熱トー
    チにより前記一対の金属製棒材の前記端面近傍を加熱す
    る加熱手段と、該一対の金属製棒材の加熱中に検出され
    た加圧力が該一対の金属製棒材の直径により定められる
    前記第1圧力よりは低く設定された第2圧力よりも低く
    なったときに、該加熱トーチによる該一対の金属製棒材
    の加熱を停止させる加熱停止手段と、前記加圧力が該第
    2加圧力よりも低くなったときに該加圧力が前記第1圧
    力よりも高く設定された第3圧力になるまで前記加圧装
    置に再度加圧させる再加圧手段とを備えた制御装置と
    を、更に含むことを特徴とする請求項1のガス圧接装
    置。
  3. 【請求項3】 前記加熱トーチの燃料供給管は、先端部
    において前記金属製棒材の径よりも大きな距離だけ互い
    に離隔させられると共に基端部において互いに接続され
    た分岐管部と、該分岐管部の基端部に連結された共通管
    部とから構成され、 前記燃料供給管を、前記一対の金属製棒材が前記分岐管
    部により囲まれた突き出し位置と、該分岐管部の先端か
    ら抜け出させる引き込み位置とへ移動させる移動装置
    を、更に含むものである請求項1または請求項2のガス
    圧接装置。
  4. 【請求項4】 前記棒材保持装置は、一端が開放された
    円筒状の円筒部と該円筒部の他端側に設けられて前記一
    対の金属製棒材のうちの一方を保持する第1保持部とを
    有する第1部材と、該円筒部と軸心に平行な方向の相対
    移動可能且つ軸心回りの相対回動不能に嵌合される嵌合
    部と該嵌合部の一端側に設けられて該一対の金属製棒材
    のうちの他方を保持する第2保持部とを有する第2部材
    とを備えるものであり、 前記加圧装置は、前記第1保持部および前記第2保持部
    とが互いに接近するように前記第1部材および前記第2
    部材の一方を該第1部材および該第2部材の他方に向か
    って前記軸心方向に押圧する油圧シリンダである請求項
    1乃至請求項3の何れかのガス圧接装置。
JP7074300A 1995-03-31 1995-03-31 ガス圧接装置 Expired - Fee Related JP2726637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7074300A JP2726637B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 ガス圧接装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7074300A JP2726637B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 ガス圧接装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08267258A true JPH08267258A (ja) 1996-10-15
JP2726637B2 JP2726637B2 (ja) 1998-03-11

Family

ID=13543152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7074300A Expired - Fee Related JP2726637B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 ガス圧接装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2726637B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2726637B2 (ja) 1998-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59206184A (ja) 溶接方法
JPH08267258A (ja) ガス圧接装置
JP2736244B2 (ja) ガス圧接装置用加熱トーチ
JP2971801B2 (ja) 加熱トーチおよびガス圧接装置の加熱装置
CN114801207B (zh) 热熔套塑料板对焊机
JP2000190027A (ja) ステンレス鋼管とその加工法
JPH09108859A (ja) 鉄筋溶接方法及びそれに用いる鉄筋挟持装置
KR101866730B1 (ko) 해머 용접을 사용하여 산화물 분산 귀금속 시트를 연결하기 위한 방법 및 장치
JP2839473B2 (ja) 自動ガス圧接装置の制御装置
JPS643596B2 (ja)
JP3264911B2 (ja) 鉄筋のガス圧接方法
JP4023700B2 (ja) 石英ガラス部材溶接機
JP2000141057A (ja) ガス圧接方法およびその装置
JP2780771B2 (ja) 鉄筋の自動ガス圧接装置
JP2744608B2 (ja) 鉄筋のガス圧接法
JP2724127B2 (ja) ガス圧接装置およびガス圧接用加熱トーチの保持装置
JP3114629B2 (ja) 鉄筋のガス圧接法
JPH0825038B2 (ja) 条材の接合方法
JPH08309525A (ja) 鉄筋の接合方法
JP2842866B2 (ja) 鉄筋の自動ガス圧接方法
JP2005066612A (ja) フープ鉄筋の自動ガス圧接装置
JP6499046B2 (ja) ガス圧接用加熱トーチ
JP3016729B2 (ja) 接合の良否判別可能な自動ガス圧接制御方法
JP2000126876A (ja) ガス圧接用の加熱装置
JPS60130486A (ja) 鋼材のガス圧接法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071205

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 16

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees