JP2736244B2 - ガス圧接装置用加熱トーチ - Google Patents
ガス圧接装置用加熱トーチInfo
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Description
対の金属製棒材を軸心方向に接合するためのガス圧接装
置に用いられる加熱トーチに関する。
際して所定の形状に配設される鉄筋は、製造上或いは運
搬上の取扱が容易な一定の長さとされている。そのた
め、施工される鉄筋コンクリートの長さが鉄筋の全長以
上となる場合には、鉄筋が軸心方向に接続されて必要な
長さに延長されて用いられる。この鉄筋等の金属製棒材
の接続方法には様々なものがあり、2本の鉄筋の一部を
重ねて固定する重ね継手、鉄筋の突き合わせ部に鋼製の
スリーブを被せて接続するスリーブ継手、鉄筋の端面を
軸心方向に互いに所定の力で押圧しつつガス等によって
加熱するガス圧接、或いは鉄筋の端面を互いに所定距離
離隔して保持し、加熱すると共にその端面間に溶接材料
を流し込むCB溶接等が用いられているが、強度や信頼
性の面からガス圧接或いはCB溶接等が好ましく、更
に、作業の容易性の面からガス圧接が多く用いられてい
る。
加圧装置や加熱トーチ等を備えたガス圧接装置を用いて
以下のように行われる。すなわち、先ず、棒材保持装
置によって、一対の鉄筋等の金属製棒材をそれらの軸心
方向が一致し且つそれらの端面が互いに突き合わされた
状態で保持する。次いで、加圧装置によって、その棒
材保持装置により保持された一対の金属製棒材を互いに
押圧する方向に加圧すると共に、加熱トーチによって、
それら一対の金属製棒材の前記端面近傍をその外周側か
ら加熱する。この加熱によって端面近傍が軟化させら
れることにより、その端面近傍が径方向に膨らむと同時
に軸心方向の加圧力が予め定められた所定圧力まで低下
した後、加圧装置によって再度加圧すると共に更に加熱
する。そして、端面近傍の膨らみ部が所定の大きさと
なった後加熱を停止することにより、一対の金属製棒材
が接合される。
なガス圧接装置に用いられる加熱トーチの一つとして、
一対の金属製棒材の端面を加熱するためにその端面に向
かうフレームを形成する圧接面用火口に加えて、その端
面から軸心方向の両側にそれぞれ所定距離離隔した二位
置を加熱するためにその位置に向かうフレームを形成す
る幅焼き用火口を備えたものがある。例えば、特開平7
−145917号公報に記載されている圧接用バーナが
それである。このような幅焼き用火口を備えた加熱トー
チによれば、一対の金属製棒材の端面を加熱すると同時
にその軸心方向の両側部分を加熱する幅焼きを行い得る
ため、接合時間が短時間となると共に、幅焼きのために
加熱トーチを軸心方向に沿って往復移動させる煩雑な作
業も不要である。したがって、接合条件がばらつき難
く、鉄筋等の金属製棒材の接合強度の高い信頼性が得ら
れる。
ると共に加圧をすることにより、一対の金属製棒材の端
面間で原子の拡散が生じて両者が原子レベルで一体化さ
せられるため、高い接合強度が得られるのであるが、こ
の拡散を十分に進めて十分な接合強度を得るためには、
接合面だけでなく、その近傍も同時に加熱することが必
要である。そのため、従来の加熱トーチでは幅焼き用火
口が備えられてないことから、端面が軟化して径方向に
膨らみ始めた後にその加熱トーチを軸心方向の二位置間
で往復移動させることで幅焼きが行われていた。したが
って、このような加熱方法では接合条件がばらつき易
く、また、端面を還元雰囲気に保つことが困難であるこ
とから、高い接合強度を確実に得ることができなかった
のであるが、上記公報に記載されているように、圧接面
用火口に加えて幅焼き用火口を備えることにより、高い
接合強度を容易に得ることができるのである。
加熱トーチ(圧接用バーナ)では、同公報の図1等に示
されているように、圧接面用火口が設けられているU字
状の燃料供給管に、金属製棒材の端面からその軸心方向
に離隔する方向に向かう枝管が備えられ、幅焼き用火口
はその枝管の先端に設けられていた。一般に、トーチや
バーナ等では、比較的太くされた燃料供給管から離隔す
る程過熱し易くなるため、上記のような枝管の先端部に
設けられた幅焼き用火口は圧接面用火口に比較して過熱
し易く、逆火(backfire)が生じ易いという問題があっ
た。
たものであって、その目的とするところは、過熱による
逆火が生じ難い幅焼き用火口を備えたガス圧接装置用加
熱トーチを提供することにある。
め、本発明の要旨とするところは、一対の金属製棒材を
それらの軸心方向が一致し且つそれらの端面が互いに突
き合わされた状態で保持し、それら一対の金属製棒材を
互いに押圧する方向に加圧すると共に前記端面近傍をそ
の外周側から加熱することにより互いに接合するガス圧
接装置において、その加熱のために用いられるガス圧接
装置用加熱トーチであって、(a) 前記端面に向かう燃料
噴射孔をそれぞれ備えてその軸心方向がその端面を含む
平面内に含まれ、その端面をその外周側から加熱するた
めにその燃料噴射孔の開口部からその端面に向かうフレ
ームを形成する複数の圧接面用火口と、(b) 前記端面か
ら前記軸心方向の両側のうちの少なくとも一方に所定距
離離隔した位置に向かう独立した燃料噴射孔をそれぞれ
備えて、その位置をその外周側から加熱するためにその
燃料噴射孔の開口部からその位置に向かうフレームを形
成する複数の幅焼き用火口と、(c) 前記圧接面用火口が
所定間隔を隔てて設けられると共に前記幅焼き用火口が
その圧接面用火口の間の位置に設けられ、内部に形成さ
れた燃料供給路に直接的に接続されたそれら圧接面用火
口および幅焼き用火口の燃料噴射孔に燃料を供給する円
弧状の燃料供給管とを、含むことにある。
トーチは、一対の金属製棒材の端面に向かう燃料噴射孔
をそれぞれ備えてその軸心方向がその端面を含む平面内
に含まれ、その端面を外周側から加熱するフレームを形
成する圧接面用火口と、その端面の軸心方向近傍に向か
う独立した燃料噴射孔をそれぞれ備えて、その位置を外
周側から加熱するためのフレームを形成する幅焼き用火
口と、その圧接面用火口が所定間隔を隔てて設けられる
と共に前記幅焼き用火口がその圧接面用火口の間の位置
に設けられ、内部に形成された燃料供給路に直接的に接
続された圧接面用火口および幅焼き用火口の燃料噴射孔
に燃料を供給する円弧状の燃料供給管とを有して構成さ
れる。そのため、一対の金属製棒材をガス圧接するに際
しては、圧接面用火口により端面の加熱が行われると同
時に、幅焼き用火口により端面の軸心方向近傍の加熱が
行われるが、この場合において、幅焼き用火口は圧接面
用火口の間に設けられると共に、その幅焼き用火口に設
けられた燃料噴射孔は、燃料供給管内の燃料供給路に直
接的に接続されているため、枝管を介して接続した場合
のような過熱が生じ難い。したがって、過熱による逆火
が生じ難い幅焼き用火口を備えたガス圧接用加熱トーチ
が得られるのである。
装置用加熱トーチにおいて、前記複数の幅焼き用火口
は、(d) 前記一対の金属製棒材に接近するに従ってそれ
ら金属製棒材の端面から離隔するように、その端面を含
む平面に対して所定角度を成す方向に前記燃料噴射孔が
備えられているものである。
されるフレームは、金属製棒材に接近するに従ってその
端面から離隔するように、その端面を含む平面に対して
傾斜して形成されるため、金属製棒材に当たったフレー
ムは、その平面から離隔する方向、すなわち燃料供給管
から離隔する方向に反射される。このため、そのフレー
ムによる火口や燃料供給管の加熱が少なくなり、過熱に
よる逆火の発生が一層抑制される。なお、上記傾斜角度
は、圧接する金属製棒材の直径等に応じて定められる加
熱位置に対応して適宜定められるものである。
火口は、前記端面から前記軸心方向の両側にそれぞれ所
定距離離隔した位置のうち、一方に向かう前記燃料噴射
孔をそれぞれ備えた複数の第1幅焼き用火口と、他方に
向かう前記燃料噴射孔をそれぞれ備えた複数の第2幅焼
き用火口とを含むものである。このようにすれば、幅焼
き用火口は、圧接面用火口と同様に一方向のみに向かう
燃料噴射孔をそれぞれ有するものであるため、その圧接
面用火口と同様な構造の複数の火口を、一対の金属製棒
材の端面から軸心方向の両側にそれぞれ所定距離離隔し
た位置の一方および他方に、燃料噴射孔がそれぞれ向か
うように設けることで構成できることとなって、ガス圧
接装置用加熱トーチの構成が比較的簡単になる。
火口は、前記一対の金属製棒材に接近するに従ってそれ
ら金属製棒材の端面からその両側へそれぞれ離隔するよ
うに、その端面を含む平面に対して所定角度を成す方向
に一対の前記燃料噴射孔が備えられているものである。
このようにすれば、幅焼き用火口にそれぞれ一対の燃料
噴射孔が備えられるため、燃料供給管に設ける幅焼き用
火口の数量を半減することが可能である。
参照して説明する。なお、以下の説明において各図の寸
法比は必ずしも正確に描かれていない。
用加熱トーチが適用された自動ガス圧接装置10を用い
て鉛直に立設された鉄筋12aに他の鉄筋12b(以
下、特に区別しないときには単に鉄筋12という)を接
続する使用状態を模式的に示す図である。自動ガス圧接
装置10は、鉄筋12a,12bをそれらの軸心方向が
一致し且つ端面が互いに突き合わされた状態で保持する
棒材保持装置14と、鉄筋12a,bに互いに押圧する
方向の加圧力を油圧により与える押圧シリンダ16と、
鉄筋12を加熱する加熱装置18と、これらの作動を制
御する制御装置20とを備えている。本実施例において
は、上記鉄筋12が金属製棒材に、押圧シリンダ16が
加圧装置にそれぞれ相当する。
移動可能且つ軸心回りの相対回転可能に嵌合された大径
スリーブ22および小径スリーブ24と、大径スリーブ
22に一体的に固設された鉄筋受け部材26と、小径ス
リーブ24に一体的に固設された鉄筋受け部材28とを
備えており、締付ボルト30,32により鉄筋受け部材
26,28をそれぞれ鉄筋12b,12aに固定するよ
うになっている。本実施例においては、上記大径スリー
ブ22が円筒部に、小径スリーブ24が嵌合部に、鉄筋
受け部材26,28が第1保持部材および第2保持部材
にそれぞれ相当し、大径スリーブ22および鉄筋受け部
材26により第1部材が、小径スリーブ24および鉄筋
受け部材28により第2部材がそれぞれ構成されてい
る。
面を示す図2から明らかなように、切り欠き34が形成
されており、小径スリーブ24に固設された鉄筋受け部
材28はその切り欠き34から外部に突き出していると
共に、所定の角度範囲で回動可能とされている。この鉄
筋受け部材28の角度位置は、切り欠きを有するリング
部材36を介して大径スリーブ22に取り付けられたナ
ット38に螺合されている一対の位置調節用ボルト40
により鉄筋12a,12bを略同心に位置決めするよう
に調整される。また、小径スリーブ24は圧縮コイルス
プリング42により図1の下方向へ付勢され、常には大
径スリーブ22に螺合されたソケット44に鉄筋受け部
材28が当接する下端位置に保持されており、そのソケ
ット44に係止された前記押圧シリンダ16によって上
方向へ押圧されることにより鉄筋12bを鉄筋12aに
当接させるようになっている。
6と、その加熱トーチ46を鉄筋12に接近或いは離隔
する方向に移動させる移動装置48と、加熱トーチ46
に点火するためのパイロットバーナ50とを備えたもの
であり、先端部に上記棒材保持装置14の鉄筋受け部材
26と同様な構造の鉄筋受け部材52を有するL字状の
固定部54を鉄筋12の軸心方向上側に備えると共に、
先端部に鉄筋12aに当接させられる当接部材56を有
するL字状の支持部58を軸心方向の下側に備えてお
り、締付ボルト60によって鉄筋受け部材52を鉄筋1
2bの鉄筋受け部材26の直上に固定する一方、当接部
材56を鉄筋12aに当接させることで、加熱トーチ4
6が鉄筋12a,12bの端面と同様な高さ方向位置に
位置する状態で鉄筋12に固定される。本実施例におい
ては、加熱トーチ46がガス圧接用加熱トーチに相当す
る。
うに、鉄筋12の軸心方向に垂直な方向に延びる共通管
部62と、基端部においてその共通管部62に接続され
ると共に先端部に設けられた後述の圧接面用火口68の
最小間隔が鉄筋12に形成される膨らみ部126の最大
径よりも僅かに大きくされている分岐管部64とから構
成された燃料供給管を備えている。分岐管部64は、一
対の分岐管64a,64bを備えており、その先端部側
には鉄筋12の外周面に倣った円弧状の一対の円弧状部
66,66がそれぞれ形成されている。これら円弧状部
66,66には、内周側に向かって突設されたそれぞれ
3つの圧接面用火口68と、その3つの圧接面用火口6
8の間の2箇所の位置に設けられた全体で8つの幅焼き
用火口72とが備えられている。
が鉄筋12a,12bの互いに突き合わされた端面であ
る圧接面78を含む平面内に含まれるように設けられて
いる。一方、上記幅焼き用火口72は、図3(c) に示さ
れるように、円弧状部66の内周側に向かうに従って、
その圧接面用火口68が設けられた平面から鉄筋12の
軸心方向の両側に向かって離隔するように、その軸心方
向がその平面に対して例えば10〜25°程度の所定角度θ
(図においては17.5°程度)を成した状態で、図3(b)
に示されるように、その平面から分岐管64a,64b
の周方向の両側に僅かに離隔した位置に設けられてい
る。すなわち、幅焼き用火口72は、その軸心方向が内
周側に向かうに従って上記平面から鉄筋12の軸心方向
の一方(図においては鉄筋12a側)に離隔する複数
(本実施例においては4つ)の幅焼き用火口72aと、
他方(図においては鉄筋12b側)に離隔する複数(本
実施例においては4つ)の幅焼き用火口72bとから構
成されている。
軸心方向に貫通した燃料噴射孔70がそれぞれ形成され
ているが、両火口68,72は何れも分岐管64a,6
4bに直接的に設けられていることから、それらの燃料
噴射孔70は、何れも分岐管64a,64bの内部(す
なわち燃料供給管の内部)に形成されている燃料供給路
80に直接的に接続されている。すなわち、複数の幅焼
き用火口72は、圧接面78から鉄筋12の軸心方向の
両側にそれぞれ所定距離dだけ離隔した位置のうち、一
方に向かう燃料噴射孔70aをそれぞれ備えた複数の幅
焼き用火口72aと、他方に向かう燃料噴射孔70bを
それぞれ備えた複数の幅焼き用火口72bとから構成さ
れており、本実施例においては、幅焼き用火口72a,
72bのうちの一方が第1幅焼き用火口に、他方が第2
幅焼き用火口にそれぞれ相当する。
78と平行な方向すなわち鉄筋12の軸心方向と垂直な
方向に、幅焼き用火口72からは内周側に向かうに従っ
てその圧接面78から軸心方向の両側に離隔するように
その圧接面78に対してそれぞれ例えば17.5°程度の所
定角度θを成す方向に、それぞれフレーム(火炎)が生
じ、圧接面用火口68は圧接面78を中心に加熱し、幅
焼き用火口72はその圧接面78から軸心方向の上下に
例えば十数〜数十mm程度の所定距離dだけ離隔した位置
を中心に加熱する。すなわち、圧接面用火口68は圧接
面78すなわち端面に向かうフレームを形成し、幅焼き
用火口72はその圧接面78から軸心方向の両側に所定
距離離隔した位置に向かうフレームを形成する。したが
って、幅焼き用火口72から形成されたフレームは、鉄
筋12に当たると図3(c) に示されるように圧接面78
から離隔する方向、すなわち加熱トーチ46の分岐管部
64から離隔する方向に向かわされることとなり、その
フレームによって分岐管部64が加熱されることが抑制
される。なお、図3は例えば呼び径D-25の鉄筋の接続に
用いられる加熱トーチ46を示すものであり、火口6
8,72の個数や幅焼き用火口72の傾き角度θ等は、
鉄筋径に応じて適宜変更される。
えば外周面に断熱材から成る糸等が巻き付けられると共
に更にその外周面が水溶性の耐熱セメント等で固められ
ることにより、高い耐熱性を与えられている。また、上
記共通管部62は、図1に示されるように、スリーブ7
4内に軸心方向の移動不能に嵌合された状態で加熱装置
本体76内に収納されている。なお、本実施例において
は、上記構成から明らかなように加熱トーチ46全体を
移動させることにより燃料供給管(すなわち共通管部6
2および分岐管部64)が移動させられる。
46が細部を省略され、且つ分岐管部64の傾斜した状
態で描かれているが、実際の使用状態においては、分岐
管部64が圧接面78を含む同一の平面上に位置させら
れる。
うに分岐管部64とは反対側の端部においても分岐させ
られており、例えば電磁弁等を備えた流量調節装置8
2,83を介して、分岐させられたそれぞれが酸素ボン
ベ84およびアセチレンボンベ86に接続されている。
このため、加熱トーチ46の燃料供給管には、上記流量
調節装置82,83により定められた混合比の混合ガス
が供給される。
モータ88と、その駆動用モータ88の回転軸に取り付
けられたピニオンギア89と、そのピニオンギア89と
噛み合わされるラックギアを備えたロッド90と、その
ロッド90と前記スリーブ74とを軸心方向と平行な方
向の相対移動不能に接続する接続部材92と、加熱装置
本体76内においてそのスリーブ74が軸心方向の相対
移動可能且つ軸心方向と垂直な方向の相対移動不能に貫
通させられた貫通穴94とから構成されている。この移
動装置48においては、駆動用モータ88の回転によっ
てロッド90が加熱装置本体76から突き出させられる
ことにより、加熱トーチ46が鉄筋12に接近するよう
にその軸心方向と垂直な方向に移動させられる一方、駆
動用モータ88の回転によってロッド90が加熱装置本
体76に引き込まれることにより、加熱トーチ46が鉄
筋12から離隔するようにその軸心方向と垂直な方向に
移動させられる。これにより、加熱トーチ46(燃料供
給管)は、分岐管部64により鉄筋12が囲まれた突き
出し位置と、その分岐管部64の先端から鉄筋12が抜
け出させられる引き込み位置とへ移動させられる。
0内に備えられた後述の制御リレーCR1,CR2によ
ってその回転方向を制御されている。また、制御装置2
0には、前記棒材保持装置14に接続された押圧シリン
ダ16に与えられる油圧を発生させるポンプ96が備え
られており、図示しない電磁弁の作動に従ってその油圧
が押圧シリンダ16に供給される。また、制御装置20
には、そのポンプ96を起動可能とするための予圧起動
スイッチ98、自動ガス圧接装置10を起動するための
圧接起動スイッチ100、および後述するように鉄筋1
2の外径に応じた適正な圧力をシリンダ16に与えるた
めの径設定スイッチ102が備えられている。
圧接装置10の電気制御回路および油圧制御回路を示す
図である。図4(a) において、制御装置20には、圧力
センサ104により検出された押圧シリンダ16の加圧
力信号、上記予圧起動スイッチ98の起動信号、および
圧接起動スイッチ100の起動信号がそれぞれ入力され
る一方、それらの入力信号に基づいて、ポンプ96のモ
ータ106を起動する起動信号SM、押圧シリンダ16
の電磁弁を駆動する駆動信号SSV1、流量調節装置8
2,83の電磁弁をそれぞれ駆動する駆動信号SSV
2,SSV2、および駆動用モータ88を駆動する駆動
リレーCR1,CR2の駆動信号SR1,SR2等の信
号を発生させる。なお、本実施例においては、上記圧力
センサ104が加圧力検出装置に相当する。
動させられると、オイルタンク108内のオイルは、逆
止弁110、112を介して押圧シリンダ16の電磁弁
114に送られる。電磁弁114は、制御装置20から
駆動信号SSV1が送られていないときには、図の位置
にあって入力ポートと出力ポートとが接続されて押圧シ
リンダ16に圧力が与えられるが、電磁弁114に駆動
信号SSV1が入力されるている状態においては、ソレ
ノイドの作動によって入力ポートと排出ポートとが接続
され、押圧シリンダ16の油圧が低下させられる。な
お、図において、120は油圧回路の圧力を表示する圧
力計であり、122、124はそれぞれ油圧回路の圧力
が過大になることを防止するリリーフ弁である。
10により鉄筋12a,12bを接続するに際しては、
先ず、鉄筋12a,12bの圧接面78をそれぞれ軸心
方向に垂直で平坦且つ酸化物が存在しないように加工す
る。この加工には、例えば、外周面に超硬合金等から成
る加工刃を有する円板状回転切断工具を備えた切断機等
が好適に用いられる。なお、アセチレンンバーナ等によ
って溶断した後、サンダー等でその端面(すなわち圧接
面78)を平坦に加工した鉄筋12も同様にガス圧接可
能であるが、接合強度を高くするためには圧接面78が
可及的に平坦であることが望まれるため、上記のような
切断機を用いることが好ましい。接続する一対の鉄筋1
2a,12bを切断加工した後、図1に示されるよう
に、その軸心が略一致した状態でその端面が突き合わさ
れるように棒材保持装置14で保持し、ソケット44に
押圧シリンダ16を装着する。次いで、加熱装置18を
鉄筋12bに固定し、その後、図示しない起動スイッチ
を操作して制御装置20を起動すると、その作動に従っ
て鉄筋12a,12bのガス圧接が行われる。以下、制
御装置20の作動を表す図5に示すフローチャートおよ
び図6に示す圧力変化図に従って説明する。
為されているか否か、すなわち予圧起動スイッチ98が
オンとなっているか否かが判断される。この判断が否定
されている間は、ステップS17に進んで駆動信号SS
V1が電磁弁114に送られ、押圧シリンダ16が後退
させられた状態で待機させられる。時刻t1 において、
上記判断が肯定されるとステップS2に進んでモータ1
06に駆動信号SMが送られてポンプ96が起動され、
ステップS3において押圧シリンダ16が前進させられ
る。これにより、鉄筋12aが鉄筋12bに向かって押
圧される。続くステップS4においては、径設定スイッ
チ102に設定されている鉄筋径Dが読み込まれる。こ
のとき、電磁弁114には何等駆動信号が送られず、図
4(b) に示される切り換え位置に位置させられている。
なお、本実施例においてはステップS2乃至S6が加圧
手段に対応する。
示される油圧回路の高圧ライン圧P L2(圧力センサ10
4により検出された値)が読み込まれ、ステップS6に
おいてその値が予め設定された第1圧力P1 よりも大き
くなったか否かが判断される。この第1圧力P1 は、後
述の二次設定圧である第3圧力P3 よりも小さい例えば
200〜400kgf/cm2(但し、鉄筋12の断面積1cm2当たり
の加圧力。以下の圧力も全て同じ)程度の値であって、
鉄筋径、鉄筋断面積1cm2当たりの加圧力、および押圧シ
リンダ16の受圧面積により決定されるものであり、前
記ステップS4において読み込まれた径設定スイッチ1
02により設定された鉄筋径Dに対応した値が、例えば
制御装置20内の図示しないRAMに予め記憶された下
記表1に例示される対応関係から選択されて用いられ
る。なお、上記第3圧力P3 は、十分高い接合強度が得
られるように鉄筋12の加圧力が例えば350kgf/cm2以上
となるように定められたものである。
れた場合にはステップS7に進むが、否定された場合に
はステップS2に戻ってステップS6までの各ステップ
が繰り返される。そして、時刻t2 において高圧ライン
圧PL2が第1圧力P1 よりも大きくなると、ステップS
6の判断が肯定され、ステップS7においてモータ10
6に駆動信号SMが送られなくなりポンプ96が停止さ
せられる。なお、ポンプ96の停止後も逆止弁110,
112によりオイルの逆流が防止されているため、押圧
シリンダ16の油圧は低下させられない。
えば 3秒程度)経過して、時刻t3になると、ステップ
S8においては、制御装置20の圧接起動スイッチ10
0がオンされているか否かが判断され、この判断が否定
された場合にはステップS7に戻り待機させられるが、
肯定された場合にはステップS9に進んでパイロットバ
ーナ50により加熱トーチ46が点火される。そして、
ステップS10において駆動用モータ88の駆動リレー
CR1に駆動信号SR1(前進)が送られることによ
り、加熱装置本体76からロッド90が突き出させられ
て、加熱トーチ46が鉄筋12に向かって前進させられ
て図1に示す位置(すなわち、分岐管部64によって鉄
筋12が囲まれる突き出し位置)に位置させられ、鉄筋
12の加熱が開始される。このとき、鉄筋12の圧接面
78の酸化を防止するため、流量調節装置82,83の
図示しない電磁弁に駆動信号SSV2,SSV3が送ら
れることにより、加熱トーチ46に供給される混合ガス
の混合比がアセチレン過剰とされており、鉄筋12は還
元炎により加熱される。なお、本実施例においては、ス
テップS7が加圧保持手段に、ステップS9およびステ
ップS10が加熱手段に対応する。
Dにより定められる所定時間(例えば鉄筋径Dが呼び径
D-25のときには40秒程度)が経過すると、加熱されてい
る圧接面78近傍が次第に軟化するため、鉄筋12は押
圧シリンダ16の加圧力により変形させられることとな
る。このため、押圧シリンダ16の加圧力すなわち圧力
センサ104により検出される高圧ライン圧PL2は、図
6に示されるようにt 3 から所定時間経過の後からt4
までの間、P1 からP2 に向かって次第に低下させられ
る。すなわち、鉄筋12は、加熱が開始された直後まで
は、図7(a) に示されるように当初の形状を維持してい
るが、加熱開始から所定時間経過して圧接面78近傍が
軟化させられると、図7(b) に示されるように、その近
傍が軸心方向の押圧力により径方向に次第に膨らまされ
て膨らみ部126が形成される。このため高圧ライン圧
PL2が低下させられるのである。
いては、上記のように低下させられた高圧ライン圧PL2
が予め設定された第2圧力P2 よりも小さくなったか否
かが判断される。この判断が否定された場合にはステッ
プS10に戻るが、肯定された場合にはステップS12
以下が実行される。上記第2圧力P2 は、第1圧力P 1
よりも例えば20〜40kgf/cm2 程度低くなるように定めら
れている値である。
圧力P2 よりも小さくなると、上記ステップS11の判
断が肯定されてステップS12に進む。ステップS12
においては、モータ106に駆動信号SMが送られるこ
とによりポンプ96が起動されると、押圧シリンダ16
にオイルが送られて鉄筋12の加圧が開始される。そし
て、ポンプ96が起動させられてから例えば 2〜3 秒経
過して時刻t5 になると、駆動用モータ88の駆動リレ
ーCR2に駆動信号SR2(後退)が送られることによ
り、加熱トーチ46が図1の左方に向かって鉄筋12か
ら離隔するように後退させられる。これにより、加熱ト
ーチ46は、分岐管部64の先端から鉄筋12が抜け出
させられて最も引っ込んだ引き込み位置に位置させられ
る。そして流量調節装置82,83の電磁弁に駆動信号
SSV2,SSV3がそれぞれ送られなくなることによ
り、加熱トーチ46へのガスの供給が停止されて消火さ
れる。本実施例においては、上記ステップS11および
S13が加熱停止手段に、ステップS11およびS12
が再加圧手段にそれぞれ対応する。
に鉄筋12の加圧力すなわち高圧ライン圧PL2は次第に
上昇させられ、鉄筋12は、図7(b) に示される状態よ
りも膨らみ部126の径および厚みが大きくなり、図7
(c) に示される状態へ向かわせられる。ポンプ96が再
起動させられた後、ステップS14においては、その高
圧ライン圧PL2が予め設定された第3圧力P3 よりも大
きくなったか否かが判断される。この第3圧力P3 は、
例えば、前記第1圧力Pよりも 50kgf/cm2程度高く設定
されている。
は押圧シリンダ16にオイルが供給されることにより、
高圧ライン圧PL2は次第に高められるが、時刻t6 にお
いて高圧ライン圧PL2が上記の第3圧力P3 よりも大き
くなったと判断されると、ステップS15に進んで、モ
ータ106に駆動信号SMが送られなくなることにより
ポンプ96が停止させられる。但し、電磁弁114には
駆動信号が送られておらず、図4に示される切り換え位
置に位置させられており、図6に示されるように、ポン
プ96停止後も加圧力はP3 に保たれている。そして、
ステップS16において、予め定められた所定時間(例
えば、 2〜3 秒程度)上記加圧力を保持した後、時刻t
7 になると、ステップS17において電磁弁114に駆
動信号SSV1が送られることにより押圧シリンダ16
が後退させられて、鉄筋12のガス圧接作業が終了す
る。図7(c) は、ガス圧接終了後の鉄筋12の状態を示
しており、膨らみ部126の直径は鉄筋径Dの 1.4倍程
度、厚みは鉄筋径Dの 1.1倍程度となっている。
装置10の加熱トーチ46は、一対の鉄筋12a,12
bの圧接面78に向かう燃料噴射孔70をそれぞれ備え
て、その圧接面78を外周側から加熱するフレームを形
成する圧接面用火口68と、その圧接面78の軸心方向
近傍に向かう独立した燃料噴射孔70をそれぞれ備え
て、その位置を外周側から加熱するためのフレームを形
成する幅焼き用火口72と、それら圧接面用火口68お
よび幅焼き用火口72が所定間隔を隔てて設けられ、内
部に形成された燃料供給路80に直接的に接続された圧
接面用火口68および幅焼き用火口72の燃料噴射孔7
0に燃料を供給する、共通管部62および分岐管部64
とから成る燃料供給管とを有して構成される。そのた
め、一対の鉄筋12a,12bをガス圧接するに際して
は、圧接面用火口68により圧接面78の加熱が行われ
ると同時に、幅焼き用火口72により圧接面78の軸心
方向近傍の加熱が行われるが、この場合において、幅焼
き用火口72に設けられた燃料噴射孔70は、燃料供給
管内の燃料供給路80に直接的に接続されているため、
枝管を介して接続した場合のような過熱が生じ難い。し
たがって、過熱による逆火が生じ難い幅焼き用火口72
を備えた加熱トーチ46が得られるのである。
焼き用火口72は、一対の鉄筋12a,12bに接近す
るに従ってそれら鉄筋12a,12bの圧接面78から
離隔するように、その圧接面78を含む平面に対して例
えば10〜25°程度の所定角度θを成す方向に燃料噴射孔
70が備えられているものである。このようにすれば、
幅焼き用火口72から形成されるフレームは、鉄筋12
a,12bに接近するに従ってその圧接面78から離隔
するように、その圧接面78を含む平面に対して傾斜し
て形成されるため、鉄筋12a,12bに当たったフレ
ームは、その平面から離隔する方向すなわち燃料供給管
から離隔する方向に反射される。このため、そのフレー
ムによる火口68,72や燃料供給管の加熱が少なくな
り、過熱による逆火の発生が一層抑制される。
用火口72は、圧接面78から鉄筋12の軸心方向の両
側にそれぞれ所定距離dだけ離隔した位置のうち、一方
に向かう燃料噴射孔70aをそれぞれ備えた複数の幅焼
き用火口72aと、他方に向かう燃料噴射孔70bをそ
れぞれ備えた複数の幅焼き用火口72bとから構成され
る。このようにすれば、幅焼き用火口72は、圧接面用
火口68と同様に一方向のみに向かう燃料噴射孔70を
それぞれ有するものであるため、その圧接面用火口68
と同様な構造の複数の火口を、圧接面78から軸心方向
の両側にそれぞれ所定距離dだけ離隔した位置の一方お
よび他方に、燃料噴射孔70がそれぞれ向かうように設
けることで構成できることとなって、加熱トーチ46の
構成が比較的簡単になる。
るに際して、押圧シリンダ16による加圧力(高圧ライ
ン圧)PL2が圧力センサ104により検出される一方、
その検出された加圧力PL2に基づき、制御装置20は、
加圧手段に対応するステップS2乃至S6によってその
加圧力PL2が第1圧力P1 よりも高くなるまで加圧する
と共に、その加圧状態を加圧保持手段に対応するステッ
プS7により保持し、加熱手段に対応するステップS9
およびS10によって加熱トーチ46により鉄筋12を
加熱し、加熱中の加圧力PL2が第2圧力P2 よりも低く
なったときに、加熱停止手段に対応するステップS11
およびS13によってその加熱を停止すると共に、再加
圧手段に対応するステップS11およびS12により前
記加圧力PL2を第3圧力P3 まで加圧する。そのため、
棒材保持装置14および加熱装置18等を所定位置に配
設した後は、制御装置20によって加圧および加熱の全
工程が行われることとなり、鉄筋12の接合強度の信頼
性が一層高められる。
4は、一方の鉄筋12bを保持する鉄筋受け部材26と
大径スリーブ22とを有する第1部材と、他方の鉄筋1
2aを保持する鉄筋受け部材28とその大径スリーブ2
2に軸心方向の相対移動可能に嵌合される小径スリーブ
24とを有する第2部材とを備えて構成される一方、押
圧シリンダ(加圧装置)16は、小径スリーブ24を大
径スリーブ22の鉄筋受け部材26側の端部に向かって
押圧する油圧シリンダから構成される。そのため、棒材
保持装置14の鉄筋受け部材26と28とは、大径スリ
ーブ22と小径スリーブ24とが互いに接近するように
軸心方向に押圧されることにより相互に接近する方向の
加圧力が与えられることとなるが、その加圧力は油圧シ
リンダである押圧シリンダ16により与えられる。した
がって、押圧シリンダ16の油圧を適切に保つことで、
ガス圧接をするに際して鉄筋12に与えられる加圧力P
L2を適切な値とすることが可能となり、接合強度の信頼
性が一層高められる。
6は、鉄筋12a,12bの圧接面78を加熱するため
の圧接面用火口68と、その圧接面78から鉄筋12
a,12bの軸心方向の両側にそれぞれ所定距離d離隔
した位置を加熱するための幅焼き用火口72とを共に備
えるものである。そのため、単に圧接面火口68のみを
備えた加熱トーチに比較して、ガス圧接時に加熱トーチ
を鉄筋12の軸心方向に沿って往復移動させる幅焼きが
不要となって、作業性や信頼性が向上する。また、例え
ば、特公平6−13142号公報に記載されているよう
な、圧接面78を含む平面に対して傾斜した燃料噴射孔
を有する加熱トーチに比較して、鉄筋12の軸心方向の
加熱範囲の幅を十分に大きくできることから、鉄筋12
a,12bの接合部に形成される膨らみ部126を十分
に大きくできて、接合強度の信頼性が向上する。
お、以下の実施例において、前述の実施例と共通する部
分は同一の符号を付して説明を省略する。
分岐管130の長手方向に垂直な断面を示す図である。
この加熱トーチ128においては、分岐管130が断面
長円形状に形成されており、圧接面用火口132は鉄筋
12の長手方向に沿ったその長円の直線部分の長手方向
中央部に、幅焼き用火口134はその長手方向中央部か
ら鉄筋12の長手方向の両側に十数〜数十mm離隔した略
直線部分に、それぞれ分岐管130に直接的に設けられ
ている。すなわち、幅焼き用火口134の燃料噴射孔7
0は、燃料供給管の燃料供給路80に直接的に接続され
ている。したがって、本実施例においても、枝管に幅焼
き用火口が設けられていた従来の加熱トーチに比較して
その枝管の過熱による逆火が生じ難い。
が長円形状とされていることから、幅焼き用火口134
も圧接面用火口132と同様にその分岐管130の表面
に対して略垂直に固着される。したがって、圧接面用火
口132と幅焼き用火口134との構造上の差異が一層
減じられて、幅焼き用火口134の過熱による逆火が一
層確実に抑制される。
6において、幅焼き用火口138の軸心を通る断面を示
す図である。図において、幅焼き用火口138は、図3
(c)に示される圧接面用火口68等と同様に、その軸心
方向が鉄筋12の圧接面78を含む平面内に位置するよ
うに、分岐管140に設けられている。この幅焼き用火
口138の内部には、その平面に対して鉄筋12の軸心
方向の両側に例えば10〜25°程度の所定角度θを成すよ
うに相互に独立した一対の燃料噴射孔142,142が
備えられている。そのため、この幅焼き用火口138か
らは、圧接面78から鉄筋12の軸心方向の両側に離隔
した二位置を加熱するための2つのフレームが形成され
る。なお、圧接面用火口は特に図示しないが、圧接面用
火口68等と同様な形状とされている。
の燃料噴射孔142が分岐管140の燃料供給路80に
直接的に接続されていることから、前述の実施例と同様
に過熱による逆火の発生が抑制される。すなわち、圧接
面78から離隔した二位置を加熱するために、その二位
置に向かう2つの幅焼き用火口が個別に備えられる必要
はなく、少なくともその幅焼きのための2つのフレーム
を形成する燃料噴射孔が独立して設けられていれば本発
明の効果が得られるのである。
詳細に説明したが、本発明は更に他の態様でも実施され
る。
ーチ46は、分岐管64a,64bに圧接面用火口68
がそれぞれ3つづつ、幅焼き用火口72がそれぞれ4つ
づつ設けられ、何れも同様な大きさに形成されていた
が、例えば、圧接面用火口68と幅焼き用火口72の配
置および個数をそれぞれ反対にしても良い。また、例え
ば圧接面用火口68の大きさを幅焼き用火口72よりも
大きくしても良い。これらの数や大きさは、鉄筋12の
圧接面78およびその近傍がガス圧接に好適な加熱状態
となるように、鉄筋径等に応じて適宜変更される。
の加熱位置は、圧接面78から十数〜数十mm程度離隔し
た位置とされていたが、この距離は鉄筋径D等に応じて
適宜変更される。すなわち、ガス圧接後に形成される膨
らみ部126の厚み(軸心方向長さ)は、前述のように
1.1D程度が好適とされており、圧接面78から 0.5乃
至 1.0D程度離隔した位置までがある程度軟化させられ
る必要があることから、鉄筋径Dが大きくなる程幅焼き
用火口72等による加熱位置の軸心方向の間隔が大きく
されなければならないのである。なお、鉄筋径Dが大き
く、圧接面用火口68から形成されるフレームにより熱
せられる部分と幅焼き用火口72等から形成されるフレ
ームにより熱せられる部分とに隙間が生じ、低温部が形
成される場合には、例えば、何れかの火口の内径を大き
くしてフレーム径を大きくするか、或いは、フレームの
向かう方向(角度)の異なる2種以上の幅焼き用火口7
2等を設ければ良い。
8および幅焼き用火口72が共に共通の燃料供給管(共
通管部62および分岐管部64)に設けられて、これら
火口68,72に燃料ガスを供給する燃料供給路80が
共通とされていたが、圧接面用火口68を設ける燃料供
給管と幅焼き用火口72(或いは130)を設ける燃料
供給管とをそれぞれ別個に設けて、それぞれ別の燃料供
給路から燃料ガスが供給されるように構成しても良い。
このようにすれば、例えば流量調節装置82,83をそ
れぞれの燃料供給管に設けることにより、供給ガスの量
や混合比を圧接面用火口68と幅焼き用火口72とで別
々に制御して、鉄筋径Dに応じて両火口から生ずるフレ
ームの大きさを変更することが可能である。
油圧シリンダ(押圧シリンダ16)の他に、単に機械的
に小径スリーブ24を駆動するモータ等が用いられても
良い。但し、接合強度の信頼性を高めるためには、鉄筋
12の加圧力が鉄筋径Dにより定められる適切な値に保
たれる必要があることから、鉄筋12の変形にも拘らず
一定の加圧力を与えることが可能な油圧シリンダを用い
ることが好ましい。なお、実施例においては押圧シリン
ダ16が棒材保持装置14から取り外し可能に構成され
ていたが、取り外し不能に一体に構成されていても良
い。
させる移動装置48には、駆動用モータ88、ピニオン
ギア89、およびラックギアから成る歯車装置が用いら
れていたが、移動装置48は、例えば、ボールネジ機構
や油圧シリンダ等により構成されていても良い。
4と加熱装置18とが別体とされてそれぞれ鉄筋12に
取り付けられていたが、これらは一体的に構成されてい
ても差し支えない。
圧力が、図6に示されるようにP1,P2 ,P3 におい
てそれぞれ所定時間保持されるように押圧シリンダ16
が駆動されていたが、この加圧力は比較的小さな幅で変
動させられるように駆動されても支えない。
た鉄筋12aに鉄筋12bを接続する作業に本発明のガ
ス圧接装置が適用された場合について説明したが、本発
明のガス圧接装置は、水平方向に配設された鉄筋12の
接続作業や、未だ施工されていない鉄筋12の接続作業
等にも同様に適用することも勿論可能である。
て鉄筋12のガス圧接を行う場合について説明したが、
本発明は、他の種々の金属製棒材のガス圧接に同様に適
用され得る。
押圧シリンダ16が棒材保持装置14の下端に取り付け
られるように両者が用いられていたが、例えば、棒材保
持装置14をその上下が反対となるように鉄筋12a,
12bに固定することにより、押圧シリンダ16を棒材
保持装置14の上端に取り付けた状態でガス圧接が行わ
れても良い。
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
模式的に示す図である。
に垂直な断面構造を示す図である。
ーチを詳細に示す平面図であり、(b) は(a) におけるb
−b視断面図、(c) は(a) におけるc−c視断面図であ
る。
示す図であり、(b) は油圧回路構成を示す図である。
示すフローチャートである。
場合の鉄筋の加圧力の変化を示す図である。
であり、(a) は加熱前の状態を、(b) は加熱および加圧
が為されている状態を、(c) はガス圧接終了後の状態を
それぞれ示す。
チの要部断面を示す図である。
トーチの要部断面を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の金属製棒材をそれらの軸心方向が
一致し且つそれらの端面が互いに突き合わされた状態で
保持し、該一対の金属製棒材を互いに押圧する方向に加
圧すると共に前記端面近傍をその外周側から加熱するこ
とにより互いに接合するガス圧接装置において、該加熱
のために用いられるガス圧接装置用加熱トーチであっ
て、 前記端面に向かう燃料噴射孔をそれぞれ備えてその軸心
方向が該端面を含む平面内に含まれ、該端面をその外周
側から加熱するために該燃料噴射孔の開口部から該端面
に向かうフレームを形成する複数の圧接面用火口と、 前記端面から前記軸心方向の両側のうちの少なくとも一
方に所定距離離隔した位置に向かう独立した燃料噴射孔
をそれぞれ備えて、該位置をその外周側から加熱するた
めに該燃料噴射孔の開口部から該位置に向かうフレーム
を形成する複数の幅焼き用火口と、 前記圧接面用火口が所定間隔を隔てて設けられると共に
前記幅焼き用火口が該圧接面用火口の間の位置に設けら
れ、内部に形成された燃料供給路に直接的に接続された
該圧接面用火口および該幅焼き用火口の前記燃料噴射孔
に燃料を供給する円弧状の燃料供給管とを、含むことを
特徴とするガス圧接装置用加熱トーチ。 - 【請求項2】 前記複数の幅焼き用火口は、前記一対の
金属製棒材に接近するに従って該金属製棒材の端面から
離隔するように、該端面を含む平面に対して所定角度を
成す方向に前記燃料噴射孔が備えられているものである
請求項1のガス圧接装置用加熱トーチ。 - 【請求項3】 前記複数の幅焼き用火口は、前記端面か
ら前記軸心方向の両側にそれぞれ所定距離離隔した位置
のうち、一方に向かう前記燃料噴射孔をそれぞれ備えた
複数の第1幅焼き用火口と、他方に向かう前記燃料噴射
孔をそれぞれ備えた複数の第2幅焼き用火口とを含むも
のである請求項1または請求項2のガス圧接装置用加熱
トーチ。 - 【請求項4】 前記複数の幅焼き用火口は、前記一対の
金属製棒材に接近するに従って該金属製棒材の端面から
その両側へそれぞれ離隔するように、該端面を含む平面
に対して所定角度を成す方向に一対の前記燃料噴射孔が
備えられているものである請求項1のガス圧接装置用加
熱トーチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7311897A JP2736244B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | ガス圧接装置用加熱トーチ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7311897A JP2736244B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | ガス圧接装置用加熱トーチ |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09155566A JPH09155566A (ja) | 1997-06-17 |
JP2736244B2 true JP2736244B2 (ja) | 1998-04-02 |
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ID=18022738
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2736244B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
DE102012020801A1 (de) * | 2012-10-23 | 2014-04-24 | Linde Aktiengesellschaft | Mehrflammenbrenner und Verfahren zum Erwärmen eines Werkstücks |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP7311897A patent/JP2736244B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09155566A (ja) | 1997-06-17 |
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