JP3016729B2 - 接合の良否判別可能な自動ガス圧接制御方法 - Google Patents

接合の良否判別可能な自動ガス圧接制御方法

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JP3016729B2
JP3016729B2 JP8078217A JP7821796A JP3016729B2 JP 3016729 B2 JP3016729 B2 JP 3016729B2 JP 8078217 A JP8078217 A JP 8078217A JP 7821796 A JP7821796 A JP 7821796A JP 3016729 B2 JP3016729 B2 JP 3016729B2
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茂樹 宮口
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東海ガス圧接株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築現場で2本の鉄
筋用線材や鋼棒等の鋼材を接合する際、圧接方式が定圧
型か変圧型を選択して、最良条件下で圧接作業が出来る
接合の良否判別可能な自動ガス圧接制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動ガス圧接装置に於ける圧接工
程としては、2本の鋼材を圧接器で把持すると共にその
鋼材を加圧装置で加圧した後、2本の鋼材をガスバ−ナ
で加熱しながら加圧し、その接合端面が隙間なく密着す
る前工程を行っていた。密着後、鋼材の接合部(焼幅)
をガスバ−ナで左右に往復移動させて焼幅を均一に加熱
させながら加圧して、後工程を行うことにより、その接
合部にコブを形成して2本の鋼材を接合させるものであ
った。この時の自動ガス圧接制御方法に関しては、従来
から多種なものが提案されている。例えば、特開昭5
4−145344号の自動ガス圧接装置に於いて、圧力
及び時間の制御を主体とし、圧接作業の進行と共に位置
の移動を可能とする可動チャックの移動量に基づく制御
を加味したものが開示されている。また特公昭57−
54237号の自動ガス圧接工程制御法に於いて、連続
或いは不連続のすべりを可動チャックの移動速度と速度
設定値とを比較することにより検出し、可動チャックの
すべり変位量をそれまでに生じている可動チャックの全
変位量から差引いて押圧変位量の補正を行うものが開示
されている。特公昭59−27275号の自動ガス圧
接工程管理方法に於いて、加圧工程における鋼材把持部
のすべりを測定し、これが予め設定され管理限界を外れ
ていることが検出された場合には、これを自動的に表示
し又は警報を発すると共に、所定の加圧所要時間以内に
所定の縮み設定値に達しない時は圧接を自動的に中断さ
せるものが開示されている。更に本発明者によって特
開昭57−25294号のガス圧接制御方法に於いて、
実際に加圧力が加わって作動している時間だけを監視し
て積算する制御方法を提案したところである。また自動
ガス接合の良否判別方法に関しても、実用新案登録番号
第3018641号の自動ガス圧接装置に於いて、接合
の良否判別が自動的に行えるものを本発明者が提案した
ところである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
特開昭54−145344号,特公昭57−5423
7号,特公昭59−27275号,特開昭57−2
5294号のいずれのものも、前工程を必ず行った後、
後工程を行うが、特にその鋼材が赤熱されて溶融状態を
判別する方法として、適宜な加圧力を加えながら溶融状
態の様子を探る前工程が必要であった。又、その溶融状
態を判別してから本工程に入るが、この時の加圧パタ−
ンとしては、二段或いは三段アプセット法や、徐々に所
定圧まで加圧する変則多段アプセット法などのいずれか
を用いている(図6参照)。この加圧パタ−ンのものは
安定した品質保証がしにくく、接合の良否判別が外観検
査や超音波探傷検査により不合格と判別される迄には時
間が掛り、即座に手直し作業に移行出来なかった。更に
特公昭59−27275号で検出して自動的に圧接作
業を中断するものが開示されているが、この場合には圧
接作業を中断させないと、形成されるコブが外観検査で
不良と判別される恐れが生じる。また検出されずにコブ
が形成されたものについては、その強度が必ずしも保障
できるものではなく、後から超音波探傷検査を行わなけ
ればならなかった。このため、超音波探傷検査によって
発見された接合不良は、その後から手直し作業を行わな
ければならず手間が掛る等の問題点があった。
【0004】このため、本発明者が実用新案登録番号第
3018641号の自動ガス圧接装置に於いて、従来行
っていた前工程を省略し且つ接合の良否判別がコブの形
成後、直ぐに自動的に良否の判別が行えるものを提案し
たところである。しかしながら、この自動ガス圧接装置
は、鉄筋を水平方向に突合わせて自動ガス圧接する際、
鉄筋自体の重さや鉄筋で組まれた金網などの上に他のも
のが乗って滑りが悪い状態の時、またプレハブ化や先組
工法のものを圧接すると、圧接以外にそれを引寄せる力
が必要となる。このため、それらを引寄せる力が圧接作
業する毎に変化し、加圧力の設定が極めて難しかった。
この時、加圧力が不足すると接合不良が多発する原因と
なり、一方、加圧力が大き過ぎるとコブの外観検査が不
良となる恐れがあった。更に縮み代を計測するための位
置及び加圧力の起点をチェックする自動工程がなく、作
業前のチェック準備が大変で時間が掛かるものである等
の問題点があった。
【0005】本発明は実用新案登録番号第301864
1号の自動ガス圧接装置を用いると共に圧接作業の加圧
条件及び接合良否の規定範囲を改良し、圧接作業が高能
率に行え、且つその接合良否が高精度で判別出来る自動
ガス圧接制御方法を提供することを目的とするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は成されたものであり、つまりイ)圧接方式が
定圧型か変圧型を選択する工程。ロ)鋼材の寸法を指定す
る工程。ハ)2本の鋼材を圧接器に把持すると共にその鋼
材を突合わせ、縮み代を計測するための位置及び加圧力
の起点をチェックする工程。ニ)ガスバ−ナで鋼材の接合
部を赤熱させる加熱工程。ホ)所定の縮み代に達する迄加
圧してコブを形成する接合工程。ヘ)所定の縮み代に達す
る迄の加圧時間或いは最高加圧力が規定範囲に入るか否
かによって、接合の良否を判別する工程。ト)判別が不良
の際に警報器などで警告する工程。以上の工程から成
す。尚、本発明はガスバ−ナが従来のような往復移動す
ることなく接合部を囲って外部的環境に余り影響されな
いガスバ−ナを本発明者が開発したことにより、初めて
加熱作業が極めて安定した信頼性の高いものとなり、こ
の成果に基づいた実験デ−タ−を得ることで開発出来た
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施形態で用いる
自動ガス圧接装置の概要を示す図であり、これに基づい
て説明する。(1)は2本の鋼材(W)を把持する圧接
器であり、(2)は鋼材(W)の接合部全体を固定した
ままで一気に加熱するガスバ−ナであり、これは図3に
示す本発明者が提案した実願平7−13237号のガス
バ−ナ(2)を用いる。該ガスバ−ナ(2)には、開口
部(21a)を有すると共に断面形状が略D字状に形成さ
れた環体(21)と、該環体(21)の内周側面に多数穿設
したノズル(22)と、各ノズル(22)と連通してガス供
給を行うガス流路(23)と、前記環体(21)内部に冷却
水を循環させる循環水路(24)と、前記ガス流路(23)
に接続すると共に前記環体(21)外周部に設けたジョイ
ント(25)と、前記循環水路(24)に接続する給水口
(26)と排水口(27)とがある。尚、前記ガスバ−ナ
(2)は上記構造のものに限定されるものではない。
(3)はガスバ−ナ(2)を繰出すガスバ−ナ繰出装置
であり、該ガスバ−ナ繰出装置(3)には、加熱時間を
検出させるガスバ−ナ繰出用リミットスイッチや電磁弁
などの加熱時間検出手段が具備している。
【0008】(4)は圧接器(1)の油圧ラム(11)や
ガスバ−ナ(2)の動作やガス供給が設定された圧接作
業条件に従って制御する機能及び、接合良否を判別する
判別機能を有した制御装置であり、該制御装置(4)に
は加圧作業を制御する油圧ユニット(41)と、入力デ−
タ−によって圧接作業全体を制御する制御演算部(42)
と、加圧時間或いは最高加圧力の入力デ−タ−が規定範
囲に入るか否かを比較判別する良否判別部(43)と、零
起点判別部(44)と、デ−タ−の記憶部(45)と、リセ
ット機能部(46)とがある。また前記零起点判別部(4
4)には、図示しない圧接材止めネジ弛み検出手段から
の入力デ−タ−や2本の鋼材(W)を隙間なく突合せた状
態の位置及び加圧力を検出し、その起点が確認できる機
能を有する。又、前記記憶部(45)には、鋼材(W)の径
に応じた最適条件を設定した基礎デ−タ−や、接合良否
が判別されるための規定範囲を記憶しておき、また入力
デ−タ−も記憶させる。(5)は鋼材(W)の接合が不良
と判別された旨を警告するランプやブザ−などの警報器
である。(6)はアセチレンボンベで、(7)は酸素ボ
ンベである。
【0009】次に前記自動ガス圧接装置を用いて本発明
方法の実施形態を図1に基づいて説明する。先ず電源を
ONしてスタ−トする。そしてイ)圧接方式が定圧型か変圧
型を選択する工程を行う。尚、本発明で言う定圧型とは
加圧力が一定の基で加圧する方式を指し、これは2本の
鋼材(W)が垂直方向で圧接するものに適し、また変圧
型とは加圧力が徐々に増加しながら加圧する方式を指
し、これは鋼材(W)が水平方向で圧接するものに適す
る。次にロ)鋼材(W)の太さの数値を制御装置(4)に
入力して指定する。その後、ハ)位置及び加圧力の起点を
チェックする。この工程は、圧接材止めネジの弛みをチ
ェックする工程と、加熱前に2本の鋼材(W)を加圧し
て突合わせた位置を起点と確認する工程と、特に圧接方
式が変圧型の場合に於いては、鋼材(W)が引寄せられ
る際に要した荷重を起点と確認する工程と、更に加熱工
程が開始後、準備圧を加えて鋼材(W)の隙間が密着し
たことを確認すると共にこの時に生じた移動量を前記チ
ェックした位置から差引いて起点の修正する工程とから
成す。尚、前記止めネジの弛みが検出された時には、そ
の止めネジを即座に締付けて弛みを生じないことを確認
しておく。次に本発明者が提案したガスバ−ナ(2)を
ガスバ−ナ繰出装置(3)によって鋼材(W)の接合位
置に繰出してセットし、ガスバ−ナ(2)が点火されて
鋼材(W)の接合部を所定時間一気に加熱してニ)赤熱さ
せる加熱工程が行われる。
【0010】所定時間加熱した後、制御演算部(42)か
らの作動指令によって、油圧ラム(11)が作動し、鋼材
(W)を加圧させて所定の縮み代に達すると、接合部が
コブ状に膨らみ、2本の鋼材(W)は接合してホ)接合工
程を終える。この時、油圧ラム(11)は所定の縮み代に
達した時に停止し、加圧作業を終了すると共に加圧時間
或いは最高加圧力のデ−タ−は制御装置(4)へ送られ
る。この加圧時間或いは最高加圧力のデ−タ−が制御演
算部(42)から良否判別部(43)に出力される。そして
ト)接合の良否を判別する工程を行う。この判別工程は良
否判別部(43)で、圧接方式が定圧型の場合には加圧時
間が、変圧型の場合には最高加圧力が、規定範囲に入る
か否かによって接合良否を判別する。判別結果が良好で
あれば圧接作業は終了する。一方、判別した結果が不良
であれば、制御演算部(42)から警報器(5)に指令を
出してその警報器(5)が作動されて作業者に警告す
る。この時には、リセットボタンを押して圧接作業をや
り直す。尚、やり直す際には、作業者は接合部を切取っ
て再度圧接作業を行う。前記良否判別部(43)の判別結
果が良好とされたものは、作業者がコブ形状を外観チェ
ックし、不良の場合には上記同様に手直し作業を行う。
そして圧接作業が終了した後は、新たな鋼材(W)の圧
接作業を上記要領で開始すれば良い。
【0011】尚、前記加圧時間の検出は、流量計やオイ
ル吐出量検出器である加圧時間検出手段で加圧状態を検
出し、そのデ−タ−は油圧ユニット(41)を介して制御
演算部(42)に入力される。また所定の縮み代に達する
と、圧縮完了検出手段である縮み代用リミットスイッチ
によって加圧作業の終了がデ−タ−が油圧ユニット(4
1)を介して制御演算部(42)に入って演算集計するの
である。又、最高加圧力の検出は、油圧ユニット(41)
に集められたデ−タ−が制御演算部(42)に入力されて
演算するのである。次に接合の良否を判別する際の規定
範囲について説明する。本発明者は各直径に対する加圧
力,加熱時間,加圧時間などの最適条件を求めるために
多数の実験を繰返した結果、加熱時間が長くなると、所
定の縮み代を得る際、加熱時間が短くなり、且つ加圧力
も小さくなることが判明した。この点に注目して所定の
加圧下に於いて、接合の良否が加圧力の時間の長さで判
別出来ることが実験デ−タ−によって確認出来た。又、
加圧力を徐々に増加させた際の最高加圧力の大きさで判
別出来ることが実験デ−タ−でも確認出来た。
【0012】図4は所定の加熱時間に対して加圧時間の
規定範囲を示す一例のグラフであり、これについて説明
する。予め直径25mmの鋼材(W)の場合の加熱時間が20秒
間〜40秒間加熱したものが良好であることが実験結果か
ら判明しており、これに基づいて加熱時間の規定範囲を
決定するための実験を行った。実験条件として、直径25
mmで長さ300mmの鋼材(W)を多数本用意し、各鋼材(W)
を20秒間,30秒間,40秒間それぞれ加熱し、各加熱時間
毎の鋼材(W)に加圧力300Kg/cm2を加えて縮み代30mmに
達する迄の加圧時間を測定した。この時、20秒間加熱さ
せた後に加圧したものは接合部が赤黒い状態で加圧さ
れ、その加圧時間は32秒〜34秒間であった。また30秒間
加熱させた後に加圧すると、加圧終了までに20秒〜24秒
間掛った。更に40秒間加熱した後に加圧すると、接合部
が白色で溶け始める状態で加圧され、それが加圧終了す
る迄に13秒〜15秒間掛った。これを外観検査と超音波探
傷検査を行った結果、不合格なものはなく全て良好であ
った。従って、直径25mmの鋼材(W)の場合は、加圧時間
の規定範囲を13秒〜34秒として記憶部(45)に入力させ
た。尚、加圧時間が34秒以上のものは接合部が十分に加
熱されずに強度不足になる恐れがあり、且つ加圧時間が
13秒以下のものはコブの外観検査が不良となり易くな
る。
【0013】図5は所定の加熱時間に対して最高加圧力
の規定範囲を示す一例のグラフであり、これについて説
明する。実験条件として、直径が25mmの鋼材(W)を多数
本用意し、各鋼材(W)を20秒間,30秒間,40秒間それぞ
れ加熱し、各加熱時間毎の鋼材(W)に徐々に加圧して最
高加圧力が700Kg/cm2に限定した後、縮み代30mmに達す
る迄の最高加圧力を測定した。この時、20秒間加熱させ
た後に加圧すると、最大加圧力が600〜660Kg/cm2であ
り、また30秒間加熱させた後に加圧すると、最大加圧力
が440〜460Kg/cm2で、40秒間加熱した後に加圧すると、
最大加圧力が290〜300Kg/cm2であった。これを外観検査
と超音波探傷検査を行った結果、全て良好であった。従
って、直径25mmの鋼材(W)の場合の最大加圧力の規定範
囲を290Kg/cm2〜660Kg/cm2として記憶部(45)に入力し
た。尚、最大加圧力が660Kg/cm2以上のものは接合部が
十分に加熱されずに強度不足になる恐れがあり、一方、
最大加圧力が290Kg/cm2以下のものはコブの外観検査が
不良となり易くなる。又、圧接方式が変圧型のものを使
用すると、水平方向から鋼材(W)を引寄せる際は、圧
接器(1)に大きな力が加わっても容易に且つ確実に加
圧出来るものとなって有利であることも確認されてい
る。
【0014】
【実施例1】以下、本発明の実施例が定圧型の圧接方式
の場合について説明する。予め直径25mmの鋼材(W)を用
意しておき、ガスバ−ナ(2)としては32個口の火口で
且つ火口内径80mmのものを用意しておく。先ず電源ONし
てスタ−トさせ、イ)定圧型側のスイッチを押すと共に制
御装置(4)の画面に鋼材(W)の太さである数値25を
入力してロ)鋼材(W)の寸法を指定する工程を終える。そ
して垂直方向に配置した2本の鋼材(W)は圧接器
(1)に把持されると共にその鋼材(W)を加圧して突
合わせる。この時、図示しない圧接材の止めネジの弛み
をチェックすると共に、加熱前に2本の鋼材(W)を突
合わせ、縮み代を計測するためのハ)位置の起点をチェッ
クする工程が行われる。その後、ガスバ−ナ繰出装置
(3)でガスバ−ナ(2)が繰出されて接合位置にセッ
トする。また制御装置(4)の画面には、加熱時間が30
秒と表示されて、ニ)加熱工程を開始する。加熱開始と同
時に準備圧として100Kg/cm2を10秒間前後加圧し、この
時に検出された移動量は縮み代に換算されないように前
記位置の起点を補正しておく。尚、この準備圧作業は接
合部の密着を確認するために行う。30秒間経過すると、
加熱作業時間検出手段の入力デ−タ−によって、制御演
算部(42)から圧接器(1)へ作動指令を出して、油圧
ラム(11)を作動させる。該油圧ラム(11)の作動に伴
い、赤熱された鋼材(W)に、所定加圧力として300Kg/
cm2を一気に加える。そして所定の縮み代30mmに達する
とコブが形成されてホ)接合工程を終了する。尚、加熱作
業は接合工程が終了する迄行われる。この時の加圧時間
が22秒として検出されると、そのデ−タ−は良否判別部
(43)に於いて、規定範囲が13秒〜34秒であり、その範
囲に入るので良好と判別され、圧接作業が終了する。そ
の後、作業者がコブの外観をチェックし、良好であれば
新たな鋼材(W)の圧接作業を上記要領で開始すれば良
い。不良の場合には鋼材(W)の接合部を切断して上記
工程を繰返して行う。
【0015】
【実施例2】次に本発明の実施例が変圧型の圧接方式の
場合について説明する。定圧型と同様にして、先ず電源
ONしてスタ−トさせ、イ)変圧型側のスイッチを押すと共
に制御装置(4)の画面に鋼材(W)の太さである数値2
5を入力してロ)鋼材(W)の寸法を指定する工程を終え
る。その後、水平方向に配置された鋼材(W)を引寄せ
ると共にその鋼材(W)を突合わせ、縮み代を計測する
ためのハ)位置及び加圧力の起点をチェックする工程を終
了する。この時、圧接材止めネジの弛みをチェックし、
鋼材(W)を引寄せて突合わせるために要する荷重を計
測し、その計測値が起点であると制御装置(4)で認識
させる。その後、ニ)加熱工程を開始する。加熱開始と同
時に準備圧として100Kg/cm2を10秒間前後加圧し、この
時に検出された移動量は縮み代に換算されないように前
記位置の起点を補正しておく。30秒間経過すると、赤熱
された鋼材(W)へ徐々に加圧力を増加させて行き、所
定の縮み代30mmに達するとコブを形成し、2本の鋼材
(W)が接合されてホ)接合工程を終了する。この時の最
大加圧力が450Kg/cm2として検出されると、そのデ−タ
−は良否判別部(43)で、規定範囲である290Kg/cm2〜6
60Kg/cm2の間に入るので良好と判別し、圧接作業を終了
する。その後、作業者がコブの外観をチェックし、良好
であれば圧接作業を終了する。そして新たな鋼材(W)
の圧接作業を上記要領で開始すれば良い。尚、本発明方
法で良好と判別した定圧型及び変圧型の鋼材(W)を各5
0本ずつ用意し、コブの外観検査と超音波探傷検査を行
った結果、不合格なものはなく、高精度に接合の良否判
別が可能となったことを確認することが出来た。又、定
圧型か変圧型かの選択は圧接方向が垂直,水平だけでな
く、作業条件を加味して作業責任者が決定すれば良い。
【0016】
【発明の効果】本発明はこのように構成させたことによ
り、下記の効果を有する。
【0017】請求項1のように先ずイ)圧接方式が定圧型
か変圧型を選択し、ロ)鋼材(W)の寸法を指定した後、
ハ)位置及び加圧力の起点のチェックを行い、ガスバ−ナ
(2)で鋼材(W)の接合部が加熱されるニ)加熱工程を
行い、所定の縮み代に達する迄加圧しコブを形成してホ)
接合工程を行い、且つ、所定の縮み代に達する迄の加圧
時間或いは最高加圧力が規定範囲に入るか否かによっ
て、ヘ)接合の良否を判別することにより、接合の判別が
不良の際には、ト)警報器(5)で直ちに警告されると共
に直ぐに手直し作業を行うことが出来るため、手直しの
効率が極めて良いものとなる。又、接合が良好なものと
判別されたものは十分な強度が得られ、従来行われてい
た手間の掛る超音波探傷検査を省略させることが可能と
なる。しかも、従来の前作業を省略して直ぐに本作業に
入ると共に圧接作業が極めて単純化でき、且つ圧接作業
時間を著しく短縮することが出来るものとなる。更に圧
接方式が変圧型のものでも非常に安定した接合強度が得
られる。
【0018】請求項2のように起点をチェックする工程
として、圧接材止めネジの弛みをチェックする工程と、
加熱前に2本の鋼材(W)を突合わせ、縮み代を計測す
るための位置及び加圧力の起点をチェックする工程と、
特に圧接方式が変圧型の場合に於いては、鋼材(W)が
引寄せられる際に要した荷重を起点と確認する工程と、
更に加熱工程が開始後、準備圧を加えて鋼材(W)に移
動量を生じた際の起点の修正する工程とから成したこと
により、滑りによって生じる見掛けの縮み代のための加
圧時間或いは加圧力が無くなり、正確な縮み代が得られ
ると共に接合が確実になるので、品質が向上し、当初の
効果が期待できるものとなる。
【0019】請求項3に示すように加熱工程として、起
点をチェックする工程から接合工程終了迄行えば、確実
に加圧力が安定して働くため、特に定圧型に於いては良
好な接合作業が行えるものとなる。又、加熱工程とし
て、起点をチェックする工程から接合工程前迄行うだけ
でも、特に変圧型に於いては充分に良好なガス圧接作業
が行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動ガス圧接制御方法の工程を示す説
明図である。
【図2】本実施形態で用いる自動ガス圧接装置の概要を
示す説明図である。
【図3】本実施形態で用いるガスバ−ナを示す斜視図で
ある。
【図4】本実施形態の圧接方式が定圧型である場合の加
圧時間の規定範囲を示すグラフである。
【図5】本実施形態の圧接方式が変圧型である場合の最
高加圧力の規定範囲を示すグラフである。
【図6】鋼材の圧接作業に使用される従来の加圧パタ−
ンの例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 圧接器 2 ガスバ−ナ 5 警報器 W 鋼材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の鋼材(W)を圧接器(1)で把持
    し、その鋼材(W)を突合わせると共にその接合部の周
    囲を囲ってガスバーナ(2)で往復移動せずに一気に加
    熱し、設定された加熱時間後、直ぐに加圧作業に入って
    コブを形成する自動ガス圧接作業に於いて、下記の )〜
    )の順番の工程で行うことを特徴とする接合の良否判別
    可能な自動ガス圧接制御方法。イ )圧接方式が定圧型か変圧型かを選択する工程。ロ )鋼材(W)の寸法を指定する工程。ハ )2本の鋼材(W)を圧接器(1)で把持すると共に
    その鋼材(W)を突合わせ、縮み代を計測するための位
    置及び加圧力の基点をチェックする工程。ニ )ガスバーナ(2)で鋼材(W)の接合部を一気に加
    熱し赤熱させる加熱工程。ホ )赤熱された鋼材(W)が所定の縮み代に達する迄、
    前記圧接方式が定圧型の場合には一定加圧力で、また変
    圧型の場合には徐々に増加する加圧力で、加圧してコブ
    を形成する工程。ヘ )接合の良否を、前記定圧型の場合には所定の縮み代
    に達する迄の加圧時間が、また前記変圧型の場合には最
    高加圧力が、規定範囲に入るか否かによって、判別する
    工程。ト )判別が不良の際に警報器(5)などで警報する工
    程。
  2. 【請求項2】 前記起点をチェックする工程が、鋼材
    (W)の止めネジの弛みをチェックする工程と、加熱前
    に2本の鋼材(W)を突合わせ、その位置を起点と確認
    する工程と、特に前記変圧型の場合に於いては、鋼材
    (W)が引寄せられる際に要した荷重を起点と確認する
    工程と、更に前記加熱工程が開始後、準備圧を加えて2
    本の鋼材(W)の隙間が密着したことを確認すると共に
    この時に生じた移動量を前記チェックした位置から差引
    きして起点の修正する工程とから成される請求項1記載
    の接合の良否判別可能な自動ガス圧接制御方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱工程が、前記起点をチェックす
    る工程から前記接合工程前迄或い前記接合工程終了迄行
    われる請求項1記載の接合の良否判別可能な自動ガス圧
    接制御方法。
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