JPH08267032A - 遮水シートおよびそれを用いた遮水装置 - Google Patents

遮水シートおよびそれを用いた遮水装置

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JPH08267032A
JPH08267032A JP7073255A JP7325595A JPH08267032A JP H08267032 A JPH08267032 A JP H08267032A JP 7073255 A JP7073255 A JP 7073255A JP 7325595 A JP7325595 A JP 7325595A JP H08267032 A JPH08267032 A JP H08267032A
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JP
Japan
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water
sheet
permeable material
waterproof
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP7073255A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kishimoto
隆之 岸本
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、しかも汚水の地中への浸入を
確実に防止することができる低コストの遮水シートおよ
びそれを用いた遮水装置を提供する。 【構成】 下層シート2と上層シート3との間に通水材
4を介装してなる遮水シートであって、通水材4は、長
手方向に略平行な多数のリブと該リブと一体をなす基板
とで魚骨状または波形状の断面に形成した芯材の表裏両
面に合成樹脂製不織布からなる透水材を積層一体化した
もので、各リブと透水材と基板により囲まれた多数の通
水路を有している。このような遮水シート一方の端部は
封止キャップで封止され、他方の端部は多数の小孔を有
するコネクターを介して真空源と連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物処理場、人工貯
水池、河川の堤防および地下埋設物等に漏水防止のため
に敷設される遮水シートおよびそれを用いた遮水装置で
あって、施工時または使用時に鋭角物との接触により生
じた孔からの漏水の拡散を防止することができる遮水シ
ートおよびそれを用いた遮水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】山間
または埋立地において地面に形成された大きな凹所に廃
棄物を投棄するようにした産業廃棄物処分場所において
は、廃棄物中に浸透した雨水がこの廃棄物により汚染さ
れて生じた汚水が地中に浸入して周囲の環境に悪影響を
与えるのを防ぐために、上記凹所の壁面に防水工事を施
さなければならない。この防水工事として、凹所の壁面
全面にゴム等からなる遮水シートを張設することが行わ
れている。
【0003】ところで、廃棄物処分場内、すなわち上記
凹所内の汚水は水処理施設に導かれて浄化処理されてお
り、地下水は一旦調整池に集水した後河川に放流されて
いる。従って、遮水シートが破れたりして廃棄物処分場
内の汚水が地中に浸入すると、この汚水が地下水中に混
入して調整池内の水に汚水が含有されるので、調整池の
水質検査を行って、これにより遮水シートからの漏水を
確認することが行われている。
【0004】しかし、遮水シートから漏れた水が地中に
浸入して地下水に混じり、調整池に達するまでには時間
がかかるので、たとえ水質検査を頻繁に行ったとして
も、漏水発生から漏水の確認までにはかなりの時間遅れ
が生じる。
【0005】これに対して、『2層のシート体の間に隔
壁を設けてシート体間を複数の空間に区画し、各区画に
保隔部材を挿入することにより漏水の発見を容易にした
遮水シート』に関する発明(特開平6−31261号公
報参照)や『上層シートと下層シートによって形成され
た袋体に耐圧管を接続して真空ポンプで汚水を吸引する
ことにより、漏水の発見と破損箇所の検出を行うことが
できる遮水シート』に関する発明(特開平6−6352
6号公報参照)が開示されている。
【0006】しかし、断面コの字状の補強体を粘着剤に
よりシート体に接着して2層の遮水シート間に空間を形
成したり、2層の遮水シートで袋体を形成することは、
従来のシート施工に比してそのシートの接続箇所が数倍
も増加し、施工工期が長くなるだけでなく、コストアッ
プを招くことになる。さらに、シート接続箇所はシート
本体に比してその物性は低下しており、破損の起点にな
りやすいので、シート接続箇所が増加するとシート破損
の危険性が増すことになる。
【0007】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は簡単な
構造で、しかも汚水の地中への浸入を確実に防止するこ
とができる低コストの遮水シート及びそれを用いた遮水
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の要旨は、上下両面に防水シートを備え、該防
水シートの間に通水材を介装した遮水シートにおいて、
前記通水材が長手方向に略平行な多数のリブと該リブと
一体をなす基板とで魚骨状または波形状の断面に形成さ
れた芯材の表裏両面に透水材が積層一体化され、各リブ
と透水材と基板により囲まれた多数の通水路を有するこ
とを特徴とする遮水シートを第一の発明とし、上下両面
に防水シートを備え、該防水シートの間に、長手方向に
略平行な多数のリブと該リブと一体をなす基板とで魚骨
状または波形状の断面に形成された芯材の表裏両面に透
水材が積層一体化され且つ各リブと透水材と基板により
囲まれた多数の通水路を有する通水材を介装し、該通水
材の一方の端部は封止キャップで封止し、他方の端部に
は真空源と連結するための多数の小孔を有するコネクタ
ーを装着したことを特徴とする遮水装置を第二の発明と
する。
【0009】
【作用】本発明の遮水シートは、2枚の防水シートの間
に通水材を介装したものであり、通水材には多数の通水
路が形成され、この通水路には透水材等が充填されてい
ないので、通水効率が良い。また、通水材はポリエチレ
ン等の安価な材料により工場で予め連続的に製造される
ので安価であり、敷設現場での隔壁の施工を必要としな
いので、施工費および施工期間を節約できる。
【0010】そして、目的とする廃棄物処分場の壁面に
本発明の遮水シートを敷設し、それを用いて遮水装置を
組み、吸引装置に接続した後、上層のシートの破損によ
り汚水が遮水シート内に浸入しても、この汚水は通水材
の通水路を通って吸引排出され、適切な場所に集水され
るので、汚水が土中に流出することがない。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明の遮水シートを敷設した廃棄物処分場1の一実施
例を示す断面図である。廃棄物処分場1は、例えば山間
部等における広大な敷地を凹状に掘削したもので、凹部
壁面には、下層シート2と上層シート3およびその間に
通水材4が介装された複合構造の遮水シート5が敷設さ
れている。
【0012】図2(a)は、本発明の実施例の遮水シー
トの構成を示す切り欠き斜視図である。下層シート2
は、例えば、高分子ポリエチレン等の軟質の合成樹脂あ
るいはEPDM等のゴム系の材料からなる防水シート
で、連続一体化した状態で廃棄物処分場1の凹部壁面全
域に亘って敷設されている。上層シート3も下層シート
2と同様の材料からなるもので、下層シート2上に敷設
される。下層シート2と上層シート3の間に介装される
通水材4は、図2(a)に示すように、ポリエチレン等
の合成樹脂からなる帯状基板7の両面に長手方向に略平
行な多数の突条リブ8を一体に形成した魚骨状の芯材の
表裏両面にポリエチレン等の合成樹脂からなる不織布
(透水材)6、6´を熱融着したもので、不織布6、6
´と基板7と各突条リブ8により囲まれた多数の通水路
9を有している。この通水材は、厚さ(T)が約3mmで
幅(W)が約50cmの帯状ものであり、必要長さおよ
び幅分だけ下層シート2上に敷きつめられる。
【0013】図2(b)は本発明の別の実施例の遮水シ
ートの構成を示す切り欠き斜視図である。この遮水シー
トは、基板7´と一体をなすリブ8´により波形状断面
が形成されている。
【0014】なお、遮水シートの施工方法として、下層
シート、通水材および上層シートの敷設を現場施工によ
り行うこともできるが、あらかじめ、下層シートと通水
材を一体成形するか又は上・下層シートの間に通水材を
一体成形したものをロール状に巻き取り、現場に持ち込
んで敷設することも可能である。
【0015】図3は、本発明の遮水装置の構成を示す。
通水材4は、図3に示すように、その一端は封止キャッ
プ10により封止されている。封止キャップ10として
は、例えばゴム、合成樹脂製のものを使用することがで
き、通水材4の一端に嵌込、接着または熱融着により封
止することができる。また、通水材4の他端には多数の
小孔11aを有するコネクター11が外装され、このコ
ネクター11からサクションホース12を経て集水管ヘ
ッダー13に連結される。このように構成される本発明
の遮水装置は、さらに、図4に示すように、集水管ヘッ
ダー13から連結用サクションホース14を経てヘッダ
ー15に連結され、ヘッダー15は真空ポンプ16に接
続され、真空ポンプ16は排水タンク17に接続されて
いる。図5は図4の配置を側面から見た図であり、図6
は廃棄物処分場に本発明の遮水シートを敷設した一実施
例を示す平面図である。
【0016】このように敷設される本発明の遮水シート
において、上層シート3が廃棄物の鋭利な角部により切
損され、汚水が通水材4の通水路9に浸入すると、汚水
は通水路9内を通過し、サクションホース12、集水管
ヘッダー13、連結用サクションホース14およびヘッ
ダー15を経て排水タンク17に集められ、所定の浄化
処理を施された後、河川に放流される。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
施工現場で下層シート、通水材、上層シートの順で敷設
するか、予め一体化された複合シートを敷設するのみで
あるため、シート施工の手間が通常の防水シートの敷設
に比べて増えることはなく、シートの接続箇所も増える
ことはない。上層のシートの損傷により汚水が遮水シー
ト内に浸入しても、この汚水は通水材の通水路を経て地
上部に集水されるので、汚水の地中への浸入を確実に防
止することができる。また、汚水が遮水シート内に浸入
しても、各通水材ごとにコネクターを介して吸引されて
地表面に達するので、遮水シートの破損箇所を容易に特
定でき、迅速に補修を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮水シートを敷設した廃棄物処分場の
一実施例の概略断面図である。
【図2】図2(a)は本発明の実施例の遮水シートの切
り欠き斜視図、図2(b)は本発明の別の実施例の遮水
シートの切り欠き斜視図である。
【図3】図3(a)は通水材の端部にコネクターを装着
する方法を示す図、図3(b)は通水材の端部に封止キ
ャップを装着する方法を示す図である。
【図4】通水材の端部と排水タンクを連結する方法を示
す概略構成図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】本発明の遮水シートを敷設した廃棄物処分場の
一実施例の平面図である。
【符号の説明】
1…廃棄物処分場 2…下層シート 3…上層シート 4…通水材 5…遮水シート 6、6´…不織布 7…帯状基板 7´…基板 8…突条リブ 8´…リブ 9…通水路 10…封止キャップ 11…コネクター 11a…小孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両面に防水シートを備え、該防水シ
    ートの間に通水材を介装した遮水シートにおいて、前記
    通水材が長手方向に略平行な多数のリブと該リブと一体
    をなす基板とで魚骨状または波形状の断面に形成された
    芯材の表裏両面に透水材が積層一体化され、各リブと透
    水材と基板により囲まれた多数の通水路を有することを
    特徴とする遮水シート。
  2. 【請求項2】 上下両面に防水シートを備え、該防水シ
    ートの間に、長手方向に略平行な多数のリブと該リブと
    一体をなす基板とで魚骨状または波形状の断面に形成さ
    れた芯材の表裏両面に透水材が積層一体化され且つ各リ
    ブと透水材と基板により囲まれた多数の通水路を有する
    通水材を介装し、該通水材の一方の端部は封止キャップ
    で封止し、他方の端部には真空源と連結するための多数
    の小孔を有するコネクターを装着したことを特徴とする
    遮水装置。
JP7073255A 1995-03-30 1995-03-30 遮水シートおよびそれを用いた遮水装置 Pending JPH08267032A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015007629A (ja) * 2013-06-24 2015-01-15 ソレタンシュ フレシネSoletanche Freyssinet 貯留池のための漏洩防止システム及び方法

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