JPH08266531A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JPH08266531A
JPH08266531A JP7076244A JP7624495A JPH08266531A JP H08266531 A JPH08266531 A JP H08266531A JP 7076244 A JP7076244 A JP 7076244A JP 7624495 A JP7624495 A JP 7624495A JP H08266531 A JPH08266531 A JP H08266531A
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JP
Japan
Prior art keywords
detector
width
array type
ray
radiation
Prior art date
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Pending
Application number
JP7076244A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Wada
幹生 和田
Hiromichi Tonami
寛道 戸波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Priority to JP7076244A priority Critical patent/JPH08266531A/ja
Publication of JPH08266531A publication Critical patent/JPH08266531A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光素子と光電変換素子の組を並列したアレ
イ型固体検出器を備えたX線CT装置で、検出器の感度
低下をキャリブレーションをすること無しに補償する。 【構成】 アレイ型検出器4の前面に所定の開口幅10
を有する放射線遮蔽マスク7を備え、検出器素子の並列
方向と直角な方向のアレイ型検出器4の幅を前記開口幅
10より大きく構成するとともに、この検出器4と放射
線遮蔽マスク7とを前記幅方向に沿って相対的に移動す
る駆動装置8を設けた。検出器4を遮蔽マスク7に対し
て適当な期間ごとに移動することによって、検出器素子
の幅方向のひとつの部分について放射線の測定と休止を
交互に行わせ、休止期間の間に検出器の感度低下が回復
するのでキャリブレーションしないでも常に良好な感度
で測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線CT装置に関し、と
くにそのX線検出器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来医療用のX線CT装置で、1ビュー
につき1スライスのみを取得するように作られたX線C
T装置の検出器ではX線検出器は1列のみであり、検出
器素子の並列方向と直角な方向の長さ(すなわち検出器
の幅)は実際にX線が当たる幅より少し長い程度であっ
た。放射線検出器に放射線が入射することによって発光
する蛍光素子とそこからの光を電気信号に変換する光電
変換素子を用いた固体検出器を利用した場合、当たった
放射線の量に応じて特に蛍光素子が劣化するので検出器
の放射線に対する感度が検出器素子の各チャンネルによ
ってばらつきが生じ、それがひどくなると得られた画像
に虚像が現れるという問題があった。一般にはキャリブ
レーションによって各チャンネルの感度のばらつきは補
正することができるが、キャリブレーションを行うため
には診断を中断することになり、非常に非効率的であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の問題点に鑑みて発明されたもので、本発明が解決
しようとする課題は、各蛍光素子の放射線の被曝量に応
じた劣化を克服し、診察途中での余分なキャリブレーシ
ョンを行わなくても常に良好な画像が得られるX線CT
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、放射線が入射することによって発光する
蛍光素子とそこからの光を電気信号に変換する光電変換
素子の組からなる検出素子を多数個並べたアレイ型検出
器を備えたX線CT装置において、前記検出素子の並列
方向と同一の方向の長さがこの検出素子の並列長さにほ
ぼ等しく、それと直角な方向の幅が所定の大きさである
開口部を有する放射線遮蔽マスクを前記アレイ型検出器
の前面に備え、前記検出器素子の並列方向と直角な方向
の前記アレイ型検出器幅を前記放射線遮蔽マスクの開口
幅より大きく構成するとともに、このアレイ型検出器と
前記放射線遮蔽マスクとを前記幅方向に沿って相対的に
可動ならしめた。
【0005】ここで放射線遮蔽マスクとは、その開口部
のみでX線を通して検出器の一部分のみにそのX線を入
射させ、開口部以外の部分は検出器素子の全面を覆い、
X線を完全に通さないように遮蔽するものである。
【0006】
【作用】放射線が当たることによって主に蛍光素子の性
質によって検出器の感度が劣化するが、その劣化は放射
線が当たらなくなるとある程度まで回復することが知ら
れている。遮蔽マスクの開口部に対向する検出器の部分
にある程度の放射線が当たると、駆動装置によって検出
器を遮蔽マスクの開口部に対して相対的に移動させ、各
チャンネル内で検出器として利用する部分を変更する。
検出器の今まで放射線が当たっていなかった部分では感
度の劣化は起こっていないので、相対的な移動の直後で
はよい感度で測定を行うことができる。またその前に利
用され、今は放射線が当たらないようにされている部分
は、その休止中に劣化していた感度が回復するので、次
に再び使用するときにはよい感度で測定を行える。この
ように検出器の幅方向の大きさを利用して、2つ以上の
部分でこれを周期的に使用と休止を繰り返すことによ
り、良好な画像を得るのに十分な良い感度のデータを、
従来より長い時間にわたってもしくは半永久的に供給す
ることができる。
【0007】
【実施例】図1に本発明のX線CT装置の一実施例を示
しており、(a)はその要部の正面図、(b)はその側
面図である。X線管1から出たX線ビーム2は図1
(a)に示すように、一方向には扇型に広がり、被写体
3の全体に当たるように放射され、またそれと直角方向
には図1(b)に示すようにある程度の幅に広がりを押
さえられている。アレイ型検出器4は、図1(a)に示
すように、X線ビームの扇形の広がり方向に各素子が円
弧状に並べられており、被写体3を透過してその透過す
る被写体の位置に応じて吸収されて強度の変化したX線
を全範囲にわたって同時に検出することができる。アレ
イ型検出器4の構造は、X線管に対向する面にX線が当
たることによって発光する蛍光素子5がアレイ状に配置
され、さらにその光を検出して光を電気信号に変換する
光電変換素子6が蛍光素子5に対応して配置されてい
る。一つの蛍光素子と一つの光電変換素子が組となって
一つの検出素子となっている。蛍光素子としてはCdW
4 やCsI、Gd2 2 Sなどが使われ、光電変換素
子としてはシリコン基板上に作られたフォトダイオード
などが使われている。蛍光素子5および光電変換素子6
の並列方向のピッチは通常1mm程度であり、その素子
を1000個ほど並べてひとつのアレイ型検出器4とし
ている。以下では検出素子の並列方向のアレイ型検出器
の大きさを検出器の長さと呼び、それと直角方向の大き
さを検出器の幅と呼ぶ。
【0008】図1(b)に示す鉛コリメータ7の開口部
9の開口幅10は通常20〜25mm程度であり、アレ
イ型検出器の幅は従来はそれと同程度であったが、本発
明では検出器の幅を開口幅10の2〜5倍程度に長くし
た。ただし検出器の幅はこの長さに限定されるものでは
なく、検出器の製造コストや設置スペースなどの要因と
のバランスとによって決めるべきものであるから、もっ
と幅の大きい検出器を使うことも可能である。また、幅
の大きい検出器を作る方法としては個々の蛍光素子や光
電変換素子の大きさを大きくしてもよいし、検出器アレ
イを検出器の幅方向に複数個並べることによって実質的
な検出器幅を大きくしてもよい。
【0009】X線ビーム2は鉛コリメータ7によってそ
の開口部9に対向する検出器の部分以外にはX線が当た
らないようになっている。すなわち鉛コリメータ7は測
定に必要な部分以外の検出器の部分を遮蔽する遮蔽板の
役目を果たしている。駆動装置5はアレイ型検出器4を
鉛コリメータ7に対して検出器幅方向に移動させるもの
である。
【0010】蛍光素子と光電変換素子で構成された固体
X線検出器は放射線を照射され続けていると、主に光電
変換素子の性質によってその出力が次第に低下していく
こと、すなわちX線検出感度が劣化することが知られて
いる。また出力の低下した固体X線検出器をしばらくX
線を照射しないで休ませておくと、出力がほぼ元のレベ
ルまで回復することも見いだされた。その出力の低下と
回復の様子の一例を図2に示した。横軸は時間の経過を
表し、縦軸はキャリブレーション直後の検出器出力を1
00とした場合の相対的強度を表している。図2のAで
示した期間はX線を照射している期間であり、その間同
じ強度のX線が照射されていても検出器の出力は図のよ
うに徐々に低下していく。また図2のBで示した期間は
X線を照射せずに検出器を休ませておいたものであり、
測定の時に短時間だけAの期間と同じ強度のX線を照射
し、そのときの検出器出力をプロットすると図のように
徐々に元の出力まで回復していく。
【0011】本発明のX線CT装置では上記したように
検出器の幅を大きくしているので、検出器の感度が劣化
してくると駆動装置8によって検出器の今まで使用して
いなかった部分をコリメータ7の開口部9に対向するよ
うに移動することができる。検出器の移動は鉛コリメー
タ7の開口幅10に相当する距離だけ行えば十分であ
り、検出器幅の全体を使うように順番にX線の照射領域
を変えていくことによって常に良好な感度でX線を検出
することができる。また検出器を移動すると今までX線
測定に使用していた検出器の部分は休止の状態に入り、
その休止の間に感度の劣化が回復するので、次に使用す
るときには再び良好な感度で使用することができる。
【0012】
【発明の効果】放射線検出器は幅が検出器上でのX線の
照射幅より大きく構成されており、X線CT画像をとる
場合に放射線を受けてその強度を測定する検出器の部分
をある時間毎に変更するようにする。すると検出器のひ
とつの部分については放射線の照射および測定と、放射
線の遮蔽すなわち測定の休止とを交互に繰り返すので、
休止の間に感度の低下が回復し、次に測定に使うときに
は再びよい感度で測定することが可能になる。したがっ
てX線CT装置の良好な画像を得るために必要な良い感
度のデータを、従来より長い時間にわたってもしくは半
永久的にキャリブレーションなどの余分な操作をするこ
と無しに供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線CT装置の一実施例を示す。
【図2】X線の照射と休止に応じて検出器が劣化し、ま
た回復する様子を示す。
【符号の説明】
1…X線管 2…X線ビーム 3…被写体 4…アレイ型検出器 5…蛍光素子 6…光電変換素子 7…鉛コリメータ 8…駆動装置 9…開口部 10…開口幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線が入射することによって発光する
    蛍光素子とそこからの光を電気信号に変換する光電変換
    素子の組からなる検出素子を多数個並べたアレイ型検出
    器を備えたX線CT装置において、前記検出素子の並列
    方向と同一の方向の長さがこの検出素子の並列長さにほ
    ぼ等しく、それと直角な方向の幅が所定の大きさである
    開口部を有する放射線遮蔽マスクを前記アレイ型検出器
    の前面に備え、前記検出器素子の並列方向と直角な方向
    の前記アレイ型検出器幅を前記放射線遮蔽マスクの開口
    幅より大きく構成するとともに、このアレイ型検出器と
    前記放射線遮蔽マスクとを前記幅方向に沿って相対的に
    可動ならしめたことを特徴とするX線CT装置。
JP7076244A 1995-03-31 1995-03-31 X線ct装置 Pending JPH08266531A (ja)

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