JPH08266231A - 飼育動物用の飼料及びその製造法 - Google Patents

飼育動物用の飼料及びその製造法

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JPH08266231A
JPH08266231A JP7073202A JP7320295A JPH08266231A JP H08266231 A JPH08266231 A JP H08266231A JP 7073202 A JP7073202 A JP 7073202A JP 7320295 A JP7320295 A JP 7320295A JP H08266231 A JPH08266231 A JP H08266231A
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JP
Japan
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casein
feed
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drying
hardness
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JP7073202A
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Hajime Murakami
村上  元
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SUMATSUKU KK
Chubu Shiryo Co Ltd
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SUMATSUKU KK
Chubu Shiryo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固形タイプのえさの便利性は生かし、かつ犬
など飼育動物のかじる習性を満足させ得る飼育用飼料を
提供する。 【構成】 穀類、カゼインおよびカゼイン以外の動物性
蛋白質を含む飼料であって、穀類とカゼインを重量比に
おいて1対 0.7〜1.5 の割合で配合した飼料用の配合物
が混練加圧押出し成形および乾燥の加工処理を受け、含
有水分7〜10重量%で硬度65〜80kg/cm2 の硬質物より
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は飼育動物用の飼料及び
その製造法に関し、詳しくは犬などのかじる習性を有す
る飼育動物の飼料に適した、硬質で噛みごたえのある硬
質飼料とその製造方法に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】最近、一般家庭における、たとえば犬の
飼料(以下、えさともいう。)は、飼育用の配合原料を
射出成形機にて押出し成形した固形タイプのえさが広く
使用されている。この固形タイプのえさは扱い易いの
で、一般家庭の飼育者にとっては便利なものである。し
かし、従来のこの種のえさは射出成形機の押出し成形に
て製造されているため、その物性は押出しの際の膨化作
用によって多孔質の組織となっていて、栄養的な要素は
充足されるが、硬さが不足する点で問題があった。犬は
物をかじる習性、とくに、生獣の骨をかじりくだく習性
があるが、従来の固形タイプのえさは軟らかすぎるた
め、犬のかじる習性を満足させることはできなかった。
犬の飼育環境は人間生活が主体とされているため、良く
ない場合が多く、犬に種々のストレスが負荷されてい
る。このストレスの解消には充分な散歩もよいが、生獣
の骨をかじらせることもよいと云われている。
【0003】なお、犬に噛ませるえさの従来例としては
「愛玩動物用のおしゃぶり兼ガムキャンデ−」なるもの
が知られている(特公昭61-52654号公報参照。)このお
しゃぶりはアルカリ性添加剤で可溶性にした牛乳カゼイ
ンと骨粉とを主体とし、押出し成形されていて、噛んで
いると、ガム様になり、そのまま食べることができる。
しかし、このおしゃぶりは押出し成形によるため、膨化
したえさ製品であり、硬度が低く、かじるに適した硬さ
のものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の第1の
課題は、前述した従来の固形タイプのえさの便利性は生
かし、かつ犬など飼育動物のかじる習性を満足させ得る
飼育用飼料を提供し飼育動物のストレスの解消の一助と
なし得るようにしたものである。また、本発明の第2の
課題は、上記した課題の飼育用飼料の実施し易い良好な
製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した第1の課題を解
決するために請求項1の発明は、穀類、カゼインおよび
カゼイン以外の動物性蛋白質を含む飼料であって、穀類
とカゼインを重量比において1対 0.7〜1.5 の割合で配
合した飼料用の配合物が混練加圧押出し成形および乾燥
の加工処理を受け、含有水分7〜10重量%(以下、単に
%と略記する。)の硬質物よりなることを特徴とする。
【0006】前記第1の課題を解決するための請求項2
の発明は、飼料用の配合物が穀類35〜45%とカゼイン24
〜68%とカゼイン以外の動物性蛋白質30〜50%を含む配
合物であり、かつ加工処理を受けた硬質物の硬度が木屋
式硬度計において65〜80kg/cm2 であることを特徴とす
る。
【0007】そして、前記した第2の課題を解決するた
めの請求項3の発明は、穀類、カゼインおよびカゼイン
以外の動物性蛋白質を含む飼料の製造法であって、穀類
とカゼインを重量比において1対 0.7〜1.5 の割合で配
合した飼料用の配合物を混練加圧押出し成形した後、乾
燥させ、含有水分7〜10%の所定形の硬質物を得ること
を特徴とする。
【0008】また、前記第2の課題を解決するための請
求項4の発明は穀類35〜45%とカゼイン24〜68%とカゼ
イン以外の動物性蛋白質30〜50%を含む飼料用の配合物
を用い、乾燥をマイクロ波乾燥あるいは誘電乾燥にて行
ない、木屋式硬度計による硬度が65〜80kg/cm2 の硬質
物を得ることを特徴とする。
【0009】前記した穀類は小麦粉、大麦粉、米粉、ト
ウモロコシ粉末、ソルガム粉末などである。前記カゼイ
ンは牛乳カゼイン、レンネットカゼインなど各種のカゼ
インの粉末を用いることができる。また、カゼイン以外
の動物性蛋白質は鳥獣肉粉、鳥獣肉骨粉、魚粉、内蔵肉
粉、乳製品などを使用し得る。この飼料は犬、リス、ネ
ズミ、ハムスタ−など物をかじる習性の飼育動物に広く
適する。
【0010】前記した混練加圧押出し成形は、たとえば
加熱手段を備えた射出成形機を用いて実施可能である。
また、配合物を高温高圧下で混練して押出し成形する装
置を使用することができる。なお、配合物の混練を予じ
め別の混練手段で行なえば加圧押出し機にて押出し成形
することができる。配合物の加圧押出しに際しては押出
しに必要な水分が加えられる。この水分量は配合原料の
合計水分含量により適宜に定められる。
【0011】穀類、カゼインおよびカゼイン以外の動物
性蛋白質を含む飼料において、穀類とカゼインの重量比
を1対0.7 以上とした場合は、加圧押出し成形において
膨化しない状態の押出し成形品が得られるが、カゼイン
の比率が 1.5を越えると、押出し成形品を乾燥する場合
に膨化を生ずる。カゼインの比率が0.7 より少いと加圧
押出し成形時に膨化した成形品を生ずる。押出し成形品
は水分がたとえば約25%程度あるが、これを水分7〜10
%に乾燥させることにより非常に硬質化する。この乾燥
は通常の直熱式の乾燥手段では乾燥させることができ
ず、マイクロ波乾燥あるいは誘電乾燥が好ましい。
【0012】請求項1乃至請求項4の各発明においては
射出成形機の特別なノズルを必要とせず、円形、四角形
など通常形状のノズルでよい。配合原料に澱粉質、カゼ
インを多く混合した場合は、成形品の形状に係わらず、
マイクロ波加熱乾燥をすると成形品の内部で発泡が起こ
り、膨化した製品となり、高い硬度が得られない。請求
項3、請求項4を満足する配合は射出成形機での混練、
溶融によりマイクロ波加熱乾燥を実施しても各配合原料
が物理的反応を抑制して見かけ上(組織学的には微細の
空洞は存在する)の膨化はないので高硬度固形製品を得
ることができる。従来のドッグフ−ドは射出成形機の機
能を利用した、密度の小さい(比重の小さい)成形物で
あって、膨化してない成形品は見掛け上、不良品とされ
ていた。製法上の必要条件は配合原料の投入に対して、
たとえば10%の水を添加し、射出成形機のバレル温度は
140±10℃、バレル出口付近に逆ネジスクリュウを5cm
セットするとより効果的である。また、冷却形式のダイ
を使用しても良い。
【0013】
【作用】請求項1においては穀類とカゼインの比率を1
対 0.7〜1.5 の割合としたため、押出し成形品は膨化せ
ず、また、乾燥により含有水分を7〜10%としたことよ
り硬質物となし得る。飼料には動物性蛋白質が含ませて
あり、栄養価が高くかつ硬質なため噛みごたえがある。
請求項2の飼料は、請求項1の実施態様であることよ
り、請求項1と同様の作用が得られる。請求項3におい
ては穀類とカゼインの比率を1対 0.7〜1.5 の割合で含
む配合物を押出し成形するため、膨化しない状態の押出
し成形品となし得る。この押出し成形品は乾燥により硬
質物となる。請求項4においては、請求項1の実施態様
であることより、請求項1と同様の作用が得られる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。まず、表
1に示す飼料用の各原料を用意し、所定割合の配合例
1、配合例2、および比較例の各配合物を各10kgずつ用
意した。
【0015】
【表1】
【0016】所定割合の原料は予じめ単軸リボンミキサ
−にて混合し均一な配合物とした。次いで配合物は市販
の射出成形機(株・日本製鋼所製造のTEX-52F 使用)の
供給口に供給し、供給した配合物に対し同成形機の定量
ポンプにて水分が10%添加されるように調節して先端の
径15mmの押出し口より加圧して押出し、長さ10cm毎に切
断し、棒状の成形品を得た。
【0017】本例の射出成形機は供給口より供給した配
合物に水分を供給するとともに、内装したスクリュ−に
て押出し口へ加圧圧送して押出し口よりその断面形状の
連続した成形物として押出す構造よりなり、加熱手段を
備え、配合物は 140℃の温度で押出し口より連続的に押
出されるようにされている。なお、押出し口の部品を取
替ることにより、押出される成形物の断面形状を四角
形、多角形などに変更可能であり、また成形物の長さは
適当に切断することができる。配合1、配合2の成形品
は押出し口を出るときに膨化しなかったが、比較例の成
形品は膨化が認められた。
【0018】次いで、配合1、配合2及び比較例の各成
形品は室温まで冷却後、市販の家庭用の電子レンジ(株
・日立製作所製造のMR-40S、高周波出力400W作用)に入
れてマイクロ波乾燥を200g当り6分行なって、含有水分
7%の乾燥した硬質の固形物を得た。各固形物の硬度を
木屋式硬度計(株・木屋製作所製造)にて測定した結果
は表2に示す通りであった。
【0019】
【表2】
【0020】表2にて明らかなように、配合1及び配合
2の製品は牛骨の硬度には至らないが、飼料としては非
常に硬度の高いものであった。これは穀類とカゼインの
比率を1: 0.7〜1.5 の範囲としたことにより、密度の
大きい膨化しない成形品となし、これをマイクロ波乾燥
させたことによる。比較例の製品は穀類とカゼインの比
率を 3:5:1としたため、膨化した成形品となり、これ
を乾燥した製品は硬度の低いものとなった。
【0021】かくして得られた配合例1、および配合例
2の飼料は、穀類、カゼイン、魚粉及び炭酸カルシウム
を含む飼料であり、栄養的に満足し得るものである。そ
して、穀類とカゼインを重量比において1対0.98〜1.5
の割合で配合した飼料用の配合物が混練加圧押出し成形
および乾燥の加工処理を受け、含有水分7%の硬質物よ
りなる。配合例1および配合例2の飼料は比較例の約2
倍の硬さを有し、従来はこのような硬さの飼料は得られ
ていない。
【0022】配合1、配合2による製品(長さ約10cm)
をビ−グル犬(成犬)に与えたところ、約15分をかけて
噛み、最終的には噛みくだいて食べた。なお、比較例の
製品(長さ約10cm)は約3分で食べ終えた。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明および請求項2の発明の
飼料は成形した固形状のものであるから、飼育者が取扱
い易い利点がある。また、請求項1の発明および請求項
2の発明による飼料は膨化させない組織でかつ含有水分
が7〜10%の硬質物であるから、犬などの飼育動物のか
じる飼料として好ましいものであり、犬などのかじる習
性の飼育動物に満足感を与え、ストレス解消の一助とな
し得る。請求項3および請求項4の発明によれば加圧押
出し成形工程と乾燥工程を主体としているので、硬質の
固形状飼料を容易に得ることができ、実施し易い。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀類、カゼインおよびカゼイン以外の動
    物性蛋白質を含む飼料であって、穀類とカゼインを重量
    比において1対 0.7〜1.5 の割合で配合した飼料用の配
    合物が混練加圧押出し成形および乾燥の加工処理を受
    け、含有水分7〜10重量%の硬質物よりなることを特徴
    とした飼育動物用の飼料。
  2. 【請求項2】 飼料用の配合物が穀類35〜45重量%とカ
    ゼイン24〜68重量%とカゼイン以外の動物性蛋白質30〜
    50重量%を含む配合物であり、かつ加工処理を受けた硬
    質物の硬度が木屋式硬度計において65〜80kg/cm2 であ
    ることを特徴とした請求項1記載の飼育動物用の飼料。
  3. 【請求項3】 穀類、カゼインおよびカゼイン以外の動
    物性蛋白質を含む飼料の製造法であって、穀類とカゼイ
    ンを重量比において1対 0.7〜1.5 の割合で配合した飼
    料用の配合物を混練加圧押出し成形した後、乾燥させ、
    含有水分7〜10重量%の所定形の硬質物を得ることを特
    徴とした飼育動物用の飼料の製造法。
  4. 【請求項4】 穀類35〜45重量%とカゼイン24〜68重量
    %とカゼイン以外の動物性蛋白質30〜50重量%を含む飼
    料用の配合物を用い、乾燥をマイクロ波乾燥あるいは誘
    電乾燥にて行ない、木屋式硬度計による硬度が65〜80kg
    /cm2 の硬質物を得ることを特徴とした請求項3の飼育
    動物用の飼料の製造法。
JP7073202A 1995-03-30 1995-03-30 飼育動物用の飼料及びその製造法 Withdrawn JPH08266231A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020048509A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 日本製紙株式会社 反芻動物用飼料成形物及び反芻動物用飼料成形物の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020048509A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 日本製紙株式会社 反芻動物用飼料成形物及び反芻動物用飼料成形物の製造方法

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