JPH0541953A - ペレツト状飼料 - Google Patents
ペレツト状飼料Info
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- JPH0541953A JPH0541953A JP3285349A JP28534991A JPH0541953A JP H0541953 A JPH0541953 A JP H0541953A JP 3285349 A JP3285349 A JP 3285349A JP 28534991 A JP28534991 A JP 28534991A JP H0541953 A JPH0541953 A JP H0541953A
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/80—Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
- Y02P60/87—Re-use of by-products of food processing for fodder production
Landscapes
- Feed For Specific Animals (AREA)
- Fodder In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 全粒綿実を砕け難いようにペレット化して乳
牛に良好な飼料を提供し、乳脂肪の含有率を向上させ
る。 【構成】 リント付き又はリント無しの全粒綿実が３０
乃至６０重量％、ライ麦フスマ及び／又は酒米糠からな
る結合材１５乃至５０重量％を含有し、これをエクスト
ルーダでストランド状に押し出して、回転乾燥機で千切
りながら熱風乾燥すると、直径約８〜１０ｍｍ（ミリメ
ートル）長さ約１０〜３０ｍｍ（ミリメートル）程度の
ペレット状飼料が得られる。得られたペレット状飼料は
パラタビリテイも良く、乳脂率を向上させることができ
る。
牛に良好な飼料を提供し、乳脂肪の含有率を向上させ
る。 【構成】 リント付き又はリント無しの全粒綿実が３０
乃至６０重量％、ライ麦フスマ及び／又は酒米糠からな
る結合材１５乃至５０重量％を含有し、これをエクスト
ルーダでストランド状に押し出して、回転乾燥機で千切
りながら熱風乾燥すると、直径約８〜１０ｍｍ（ミリメ
ートル）長さ約１０〜３０ｍｍ（ミリメートル）程度の
ペレット状飼料が得られる。得られたペレット状飼料は
パラタビリテイも良く、乳脂率を向上させることができ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、家畜例えば乳牛などに
好適な飼料に関し、より詳しくは全粒綿実を含有するペ
レット状飼料に関するものである。
好適な飼料に関し、より詳しくは全粒綿実を含有するペ
レット状飼料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】乳牛に綿実を与えることは数１０年前か
ら知られており、綿実を給与すると乳牛の場合は乳脂率
が向上すると報告されている（例えば「全農飼料畜産中
央研究所試験報告書」１９８６年第１５号、４９〜６１
頁）。
ら知られており、綿実を給与すると乳牛の場合は乳脂率
が向上すると報告されている（例えば「全農飼料畜産中
央研究所試験報告書」１９８６年第１５号、４９〜６１
頁）。
【０００３】しかしながら綿実特にリント（綿毛）が付
いたままの全粒綿実を給与すると乳牛の個体によっては
パラタビリテイ（嗜好性）が悪く、綿実の摂取量が少な
いので、乳脂率向上の効果が得られないことがあった。
いたままの全粒綿実を給与すると乳牛の個体によっては
パラタビリテイ（嗜好性）が悪く、綿実の摂取量が少な
いので、乳脂率向上の効果が得られないことがあった。
【０００４】本発明者は、上記問題を解決するために鋭
意研究を重ねた結果、綿実をフスマなどを用いてペレッ
ト状に成形するとパラタビリテイが向上することを知見
し、これにつき特許出願（特願平２−３０７３５号）を
なした。本発明はこの改良に関するものである。
意研究を重ねた結果、綿実をフスマなどを用いてペレッ
ト状に成形するとパラタビリテイが向上することを知見
し、これにつき特許出願（特願平２−３０７３５号）を
なした。本発明はこの改良に関するものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】全粒綿実を含むペレッ
ト状飼料は、それ自体の性質として脆くて成形後の乾燥
工程で砕け易いという問題が残っていた。逆に余りに砕
け難くすると後の乾燥工程で適度な長さに切断されない
という問題を生ずる。また製造コスト低減及びエネルギ
ー節約の意味からペレタイザ（造粒機）は加熱しないで
用いるのが好都合なため、常温でも結合性を呈する結合
材が望まれている。従って本発明は、常温でも適正な粘
性即ち機械的自立性を有するペレット状飼料を提供しよ
うとするものである。
ト状飼料は、それ自体の性質として脆くて成形後の乾燥
工程で砕け易いという問題が残っていた。逆に余りに砕
け難くすると後の乾燥工程で適度な長さに切断されない
という問題を生ずる。また製造コスト低減及びエネルギ
ー節約の意味からペレタイザ（造粒機）は加熱しないで
用いるのが好都合なため、常温でも結合性を呈する結合
材が望まれている。従って本発明は、常温でも適正な粘
性即ち機械的自立性を有するペレット状飼料を提供しよ
うとするものである。
【０００６】
【課題を解決する手段】本発明はペレットの機械的自立
性を適正にするために、ライ麦フスマ又は酒米糠（中白
とも呼ばれる）からなる結合材を１５乃至５０重量％有
してなることを特徴とする。これらの結合材を用いれば
常温でも充分な粘性又は粘着性が発揮され、ペレタイザ
から押し出されたストランド状即ち紐状のペレットは形
を保ちながら乾燥工程で適宜長さに千切れて切断され
る。
性を適正にするために、ライ麦フスマ又は酒米糠（中白
とも呼ばれる）からなる結合材を１５乃至５０重量％有
してなることを特徴とする。これらの結合材を用いれば
常温でも充分な粘性又は粘着性が発揮され、ペレタイザ
から押し出されたストランド状即ち紐状のペレットは形
を保ちながら乾燥工程で適宜長さに千切れて切断され
る。
【０００７】本発明に用いる全粒綿実とは、綿毛を機械
的に取った即ちジニングした綿実、酸処理などの化学的
処理や炎で燃やすなどして綿毛を完全に除去した綿実の
全てを含むものである。換言すれば綿実それ自体が破砕
されないで全体形状を保っているものを言う。尚ジニン
グした綿実には長さ約２乃至３ｍｍ（ミリメートル）程
度のリント（綿毛）が通常は残っている。リントなし全
粒綿実は処理が必要なので、ジニングしたままの綿実を
用いる方がより好都合である。
的に取った即ちジニングした綿実、酸処理などの化学的
処理や炎で燃やすなどして綿毛を完全に除去した綿実の
全てを含むものである。換言すれば綿実それ自体が破砕
されないで全体形状を保っているものを言う。尚ジニン
グした綿実には長さ約２乃至３ｍｍ（ミリメートル）程
度のリント（綿毛）が通常は残っている。リントなし全
粒綿実は処理が必要なので、ジニングしたままの綿実を
用いる方がより好都合である。
【０００８】上記全粒綿実中リントなし全粒綿実を除い
て、全粒綿実はその綿毛のために他飼料との配合性に劣
るが、ペレット化によってハンドリング性が向上してこ
れが解消される。
て、全粒綿実はその綿毛のために他飼料との配合性に劣
るが、ペレット化によってハンドリング性が向上してこ
れが解消される。
【０００９】本発明において全粒綿実を用いるのは、こ
れが破砕されると中から油脂が浸出して乳牛などの反芻
動物には第１胃（ルーメン）での菌叢に悪影響を与える
からである。従って本発明原料をペレット化する際には
全粒綿実が潰れないように充分に留意しなければならな
い。例えばペレタイザに透孔を有するダイスを用いる場
合には、該透孔を直径８乃至１５ｍｍ（ミリメートル）
程度とし全粒綿実が容易に通過し得るようにすることが
肝要である。
れが破砕されると中から油脂が浸出して乳牛などの反芻
動物には第１胃（ルーメン）での菌叢に悪影響を与える
からである。従って本発明原料をペレット化する際には
全粒綿実が潰れないように充分に留意しなければならな
い。例えばペレタイザに透孔を有するダイスを用いる場
合には、該透孔を直径８乃至１５ｍｍ（ミリメートル）
程度とし全粒綿実が容易に通過し得るようにすることが
肝要である。
【００１０】本発明に用いる結合材としては、ライ麦フ
スマ及び／又は酒米糠（中白ともいう）が好適である。
これらが結合材として好適な理由は、常温でも加水して
混練すれば粘着性を呈するからである。これら結合材の
使用割合は、全粒綿実３０乃至６０重量％に対して１５
乃至５０重量％（残りは栄養調整材など）が好適で、特
に４０乃至６０重量％に対して２０乃至４０重量％（残
部は栄養調整材など）がより好ましい。１５重量％未満
では、結合作用が小さく、これを無理に結合させようと
すると、過多の圧力により綿実が壊れてしまう。一方結
合材が５０重量％を超えると、結合力が強くなり過ぎて
乾燥工程で適宜長さ（約１０乃至３０ミリメートル）に
切断されなくなる。また結合材を７０重量％以上にする
と、綿実と結合材とが良く混合しなくなり、綿実が部分
的に多くなったり少なくなったり、不均一となって造粒
が困難になる。特に綿実に綿毛が残っている場合にはこ
のブロッキングが発生しやすくなる。また結合材は水分
を吸収するので、結合材が増えるにつれて、加湿の際に
全体の水分含有率も大となって造粒後の乾燥が困難にな
る。
スマ及び／又は酒米糠（中白ともいう）が好適である。
これらが結合材として好適な理由は、常温でも加水して
混練すれば粘着性を呈するからである。これら結合材の
使用割合は、全粒綿実３０乃至６０重量％に対して１５
乃至５０重量％（残りは栄養調整材など）が好適で、特
に４０乃至６０重量％に対して２０乃至４０重量％（残
部は栄養調整材など）がより好ましい。１５重量％未満
では、結合作用が小さく、これを無理に結合させようと
すると、過多の圧力により綿実が壊れてしまう。一方結
合材が５０重量％を超えると、結合力が強くなり過ぎて
乾燥工程で適宜長さ（約１０乃至３０ミリメートル）に
切断されなくなる。また結合材を７０重量％以上にする
と、綿実と結合材とが良く混合しなくなり、綿実が部分
的に多くなったり少なくなったり、不均一となって造粒
が困難になる。特に綿実に綿毛が残っている場合にはこ
のブロッキングが発生しやすくなる。また結合材は水分
を吸収するので、結合材が増えるにつれて、加湿の際に
全体の水分含有率も大となって造粒後の乾燥が困難にな
る。
【００１１】本発明で用いる全粒綿実は、なるべく配合
割合を多くした方が乳脂率向上のためには良いが、乳蛋
白の含有率を維持するためには、蛋白質も与える必要が
あるので、上記配合割合が好適である。
割合を多くした方が乳脂率向上のためには良いが、乳蛋
白の含有率を維持するためには、蛋白質も与える必要が
あるので、上記配合割合が好適である。
【００１２】本発明ペレット状飼料には、上記全粒綿実
および結合材の他にＴＤＮ（可消化養分総量）及びＤＣ
Ｐ（可消化粗蛋白質）や微量栄養成分調整のために、栄
養調整材としておから、ビール酵母、酒粕、澱粉糟、醤
油粕、脱脂大豆、バガス等の産業副産物やとうもろこし
等の穀類、アルファルファ等の乾燥牧草類を加えること
が出来、また微量養分調整材として炭酸カルシウム、プ
ロピオン酸、リジン、メチオニンなどを加えることが出
来る。
および結合材の他にＴＤＮ（可消化養分総量）及びＤＣ
Ｐ（可消化粗蛋白質）や微量栄養成分調整のために、栄
養調整材としておから、ビール酵母、酒粕、澱粉糟、醤
油粕、脱脂大豆、バガス等の産業副産物やとうもろこし
等の穀類、アルファルファ等の乾燥牧草類を加えること
が出来、また微量養分調整材として炭酸カルシウム、プ
ロピオン酸、リジン、メチオニンなどを加えることが出
来る。
【００１３】なお本明細書で重量％を単位として用いる
場合は添加する水を除いて表現している。従って材料そ
れ自体の含有水分は材料そのものの一部として、水には
算入していない。
場合は添加する水を除いて表現している。従って材料そ
れ自体の含有水分は材料そのものの一部として、水には
算入していない。
【００１４】ペレタイザ（本発明においてはエクストル
ーダを用いる）の押出し用ダイスに設けられた透孔は直
径８乃至１５ｍｍ（ミリメートル）が好適で、８乃至１
０ｍｍ（ミリメートル）がより好ましい。該ダイス透孔
のストローク即ち透孔の長さは１５乃至２０ｍｍ（ミリ
メートル）が好ましい。
ーダを用いる）の押出し用ダイスに設けられた透孔は直
径８乃至１５ｍｍ（ミリメートル）が好適で、８乃至１
０ｍｍ（ミリメートル）がより好ましい。該ダイス透孔
のストローク即ち透孔の長さは１５乃至２０ｍｍ（ミリ
メートル）が好ましい。
【００１５】
【実施例】以下本発明をより詳細に説明するために実施
例および比較例について述べるが、本発明がこの実施例
に限定されないことはもちろんである。
例および比較例について述べるが、本発明がこの実施例
に限定されないことはもちろんである。
【００１６】実施例１ ジニングしたリント付全粒綿実１００重量部、ライ麦フ
スマ５０重量部、乾燥おから５重量部、糖蜜３重量部、
炭酸カルシウム５重量部、とうもろこし１５重量部、水
３０重量部を混合して、直径８ｍｍ（ミリメートル）×
ストローク１７ｍｍの多数の透孔を配したダイスを有す
るペレタイザにてストランド状のペレットを得、これを
ドラム式乾燥機にて乾燥して水分含有率を約１２乃至１
４重量％になるようにした。得られたペレットの大きさ
は８×８ｍｍのメッシュで、ふるいにかけたところ、こ
のメッシュを通過したものが０．６重量％であった。
スマ５０重量部、乾燥おから５重量部、糖蜜３重量部、
炭酸カルシウム５重量部、とうもろこし１５重量部、水
３０重量部を混合して、直径８ｍｍ（ミリメートル）×
ストローク１７ｍｍの多数の透孔を配したダイスを有す
るペレタイザにてストランド状のペレットを得、これを
ドラム式乾燥機にて乾燥して水分含有率を約１２乃至１
４重量％になるようにした。得られたペレットの大きさ
は８×８ｍｍのメッシュで、ふるいにかけたところ、こ
のメッシュを通過したものが０．６重量％であった。
【００１７】このようにして得られたペレット状飼料の
１ｋｇ（キログラム）ずつを乳牛５頭（去勢ホルスタイ
ン種、１５月齢）に与え、食べ終わるまでの時間を測っ
た。そして５頭の平均値を算出した。その結果第１日目
は１５分かかったが、第２日目は８分、第３日目は５分
と段々速くなった。第４日目と第５日目は共に６分であ
った。このことから本実施例ペレット状は概ね１０分以
内に摂取されることがわかった。本実施例の配合並びに
結果は表１に示すとおりである。なおパラタビリテイの
判定は、制限時間の１８０分になっても食わずに残って
いるのを×印、１８０分以内に食べてしまうのを〇印、
３０分以内に食べてしまうのを◎印で現している。
１ｋｇ（キログラム）ずつを乳牛５頭（去勢ホルスタイ
ン種、１５月齢）に与え、食べ終わるまでの時間を測っ
た。そして５頭の平均値を算出した。その結果第１日目
は１５分かかったが、第２日目は８分、第３日目は５分
と段々速くなった。第４日目と第５日目は共に６分であ
った。このことから本実施例ペレット状は概ね１０分以
内に摂取されることがわかった。本実施例の配合並びに
結果は表１に示すとおりである。なおパラタビリテイの
判定は、制限時間の１８０分になっても食わずに残って
いるのを×印、１８０分以内に食べてしまうのを〇印、
３０分以内に食べてしまうのを◎印で現している。
【００１８】実施例１で作ったペレットを６頭の泌乳期
の乳牛（ホルスタイン種）６頭に２ｋｇ／日・頭の割合
で２週間与えてその乳脂率を測定した。本発明ペレット
状飼料は、自家配合飼料（ＴＤＮ＝７０．３％；ＤＣＰ
＝１４．７％）５ｋｇ／日・頭と混合して給与し、その
他に乾草を平均で７．１ｋｇ／日・頭を与えた。その結
果は表１に示すとおりである。乳脂率が６頭平均で３．
５３重量％で、目標値の３．５重量％を越えたので合格
と判定した。一般的に乳脂率は、３．５重量％以上が合
格でそれ未満は不合格と判定される。
の乳牛（ホルスタイン種）６頭に２ｋｇ／日・頭の割合
で２週間与えてその乳脂率を測定した。本発明ペレット
状飼料は、自家配合飼料（ＴＤＮ＝７０．３％；ＤＣＰ
＝１４．７％）５ｋｇ／日・頭と混合して給与し、その
他に乾草を平均で７．１ｋｇ／日・頭を与えた。その結
果は表１に示すとおりである。乳脂率が６頭平均で３．
５３重量％で、目標値の３．５重量％を越えたので合格
と判定した。一般的に乳脂率は、３．５重量％以上が合
格でそれ未満は不合格と判定される。
【００１９】搾られた牛乳の１日当りの量は平均で２６
ｋｇであり、本発明飼料を給与しない場合と殆ど同じ
で、また無脂固形分も８．５７重量％と、本発明飼料を
与えないものよりかえって多く、本発明飼料給与による
悪影響はなかった。
ｋｇであり、本発明飼料を給与しない場合と殆ど同じ
で、また無脂固形分も８．５７重量％と、本発明飼料を
与えないものよりかえって多く、本発明飼料給与による
悪影響はなかった。
【００２０】
【表１】
【００２１】実施例２ ジニングしたリント付全粒綿実１００重量部、ライ麦フ
スマ１００重量部、炭酸カルシウム５重量部、水４０重
量部を混合して、直径１０ｍｍ（ミリメートル）×スト
ローク１９ｍｍの多数の透孔を配したダイスを有するペ
レタイザにてストランド状のペレットを得、これをドラ
ム式乾燥機にて乾燥して水分含有率を約１２乃至１４重
量％になるようにした。得られたペレットの大きさは８
×８ｍｍのメッシュでふるいにかけたところ、このメッ
シュを通過したものが０．５重量％であった。
スマ１００重量部、炭酸カルシウム５重量部、水４０重
量部を混合して、直径１０ｍｍ（ミリメートル）×スト
ローク１９ｍｍの多数の透孔を配したダイスを有するペ
レタイザにてストランド状のペレットを得、これをドラ
ム式乾燥機にて乾燥して水分含有率を約１２乃至１４重
量％になるようにした。得られたペレットの大きさは８
×８ｍｍのメッシュでふるいにかけたところ、このメッ
シュを通過したものが０．５重量％であった。
【００２２】このようにして得られたペレット状飼料の
１ｋｇ（キログラム）ずつを乳牛５頭（去勢ホルスタイ
ン種、１５月齢）に与え、食べ終わるまでの時間を測っ
た。そして５頭の平均値を算出した。その結果第１日目
は１５分かかったが、第２日目は８分、第３日目は５分
と段々速くなった。このことから本実施例ペレット状は
概ね１０分以内に摂取されることがわかった。
１ｋｇ（キログラム）ずつを乳牛５頭（去勢ホルスタイ
ン種、１５月齢）に与え、食べ終わるまでの時間を測っ
た。そして５頭の平均値を算出した。その結果第１日目
は１５分かかったが、第２日目は８分、第３日目は５分
と段々速くなった。このことから本実施例ペレット状は
概ね１０分以内に摂取されることがわかった。
【００２４】またこの実施例においても、第１の実施例
と同じ方法で６頭を１群とするホルスタイン種の泌乳牛
に２週間本発明飼料を給与し、乳脂率、無脂固形分及び
乳産生量を測定した。本実施例の配合並びに結果は表１
に示すとおりである。
と同じ方法で６頭を１群とするホルスタイン種の泌乳牛
に２週間本発明飼料を給与し、乳脂率、無脂固形分及び
乳産生量を測定した。本実施例の配合並びに結果は表１
に示すとおりである。
【００２５】比較例１ 一方ペレット化しないで、ジニングしたままのリント付
き綿実を各１ｋｇずつ乳牛（ホルスタイン種、１５月
齢）５頭に与えたところ、制限時間の１８０分では全部
をたべることはなかった。残った綿実の平均量は３００
ｇ（グラム）であた。実施例１と同様にして乳脂率、無
脂固形分及び乳産生量を測定した。その配合並びに測定
結果は表１に示すとおりである。
き綿実を各１ｋｇずつ乳牛（ホルスタイン種、１５月
齢）５頭に与えたところ、制限時間の１８０分では全部
をたべることはなかった。残った綿実の平均量は３００
ｇ（グラム）であた。実施例１と同様にして乳脂率、無
脂固形分及び乳産生量を測定した。その配合並びに測定
結果は表１に示すとおりである。
【００２６】以上のことから、ペレット化によって綿実
のパラタビリテイが向上し従って乳脂率も高くなること
がわかった。
のパラタビリテイが向上し従って乳脂率も高くなること
がわかった。
【００２７】比較例２ ジニングしたリント付全粒綿実１００重量部、ライ麦フ
スマ１５０重量部、酒米糠１２０重量部、炭酸カルシウ
ム１０重量部、水６０重量部を、エクストルーダに投入
したところ、綿実と結合材が混合されず、分離したまま
で、ストランド状のペレットを得ることができなかっ
た。従ってこれ以降の実験は出来なかった。
スマ１５０重量部、酒米糠１２０重量部、炭酸カルシウ
ム１０重量部、水６０重量部を、エクストルーダに投入
したところ、綿実と結合材が混合されず、分離したまま
で、ストランド状のペレットを得ることができなかっ
た。従ってこれ以降の実験は出来なかった。
【００２８】実施例３乃至６ 表１の配合にて実施例１と同じようにしてペレットを作
り、同じ方法でそのメッシュ透過性、パラタビリテイ、
牛乳の脂肪率、無脂固形分及び１日１頭あたりの乳産生
量を調べた。その結果は表１に示すとおりである。
り、同じ方法でそのメッシュ透過性、パラタビリテイ、
牛乳の脂肪率、無脂固形分及び１日１頭あたりの乳産生
量を調べた。その結果は表１に示すとおりである。
【００２９】
【発明の効果】（１）本発明ペレット状飼料は、上述の
ごとくパラタビリテイも良く、また寸法も直径約８乃至
１０ｍｍ長さ約８乃至２０ｍｍで他の飼料とも配合がし
やすく、自動給餌器にも好適当であるという利点があ
る。また綿実自体が潰れてルーメン内で悪影響を与える
ことも少なく乳脂率の向上に役立つというメリットがあ
る。 （２）本発明に用いる結合材特にライ麦フスマは、消化
率が７０％以上と高く蛋白質のアミノ酸組成が良好で結
合材としてばかりでなく、栄養学的にも好ましい。 （３）本発明飼料を与えても、１日当り乳量は殆ど変化
がなく、また無脂固形分は逆に増加する傾向にあるとい
う利点がある。
ごとくパラタビリテイも良く、また寸法も直径約８乃至
１０ｍｍ長さ約８乃至２０ｍｍで他の飼料とも配合がし
やすく、自動給餌器にも好適当であるという利点があ
る。また綿実自体が潰れてルーメン内で悪影響を与える
ことも少なく乳脂率の向上に役立つというメリットがあ
る。 （２）本発明に用いる結合材特にライ麦フスマは、消化
率が７０％以上と高く蛋白質のアミノ酸組成が良好で結
合材としてばかりでなく、栄養学的にも好ましい。 （３）本発明飼料を与えても、１日当り乳量は殆ど変化
がなく、また無脂固形分は逆に増加する傾向にあるとい
う利点がある。
Claims (4)
- 【請求項１】全粒綿実を３０乃至６０重量％、ライ麦フ
スマ及び／又は酒米糠からなる結合材を１５乃至５０重
量％有してなることを特徴とするペレット状飼料。 - 【請求項２】直径が８乃至１５ｍｍ（ミリメートル）で
ある前記請求項１のペレット状飼料。 - 【請求項３】前記全粒綿実がジニングした全粒綿実であ
る前記請求項１又は２に記載のペレット状飼料。 - 【請求項４】糖蜜、グルコース等の糖類、乾燥ホエー粉
末、牧草エキスからなるグループの１つ又は２つ以上の
組合せからなるパラタビリティ向上材を０．５乃至２０
重量％を含有してなる前記請求項１乃至３のいずれかに
記載のペレット状飼料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3285349A JP3057388B2 (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | ペレット状飼料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3285349A JP3057388B2 (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | ペレット状飼料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0541953A true JPH0541953A (ja) | 1993-02-23 |
| JP3057388B2 JP3057388B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=17690411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3285349A Expired - Lifetime JP3057388B2 (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | ペレット状飼料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3057388B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001314159A (ja) * | 2000-03-01 | 2001-11-13 | Nishi Nippon Sangyo Kk | 飼料添加物および飼料添加物の製造方法 |
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