JPH0826604B2 - 工業化住宅の屋根ユニット用取付金具 - Google Patents

工業化住宅の屋根ユニット用取付金具

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JPH0826604B2
JPH0826604B2 JP1339054A JP33905489A JPH0826604B2 JP H0826604 B2 JPH0826604 B2 JP H0826604B2 JP 1339054 A JP1339054 A JP 1339054A JP 33905489 A JP33905489 A JP 33905489A JP H0826604 B2 JPH0826604 B2 JP H0826604B2
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unit
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勝幸 千原
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、住宅の屋根部の桁側に複数個載置される屋
根ユニットの取付金具に関するもので、ユニット工法等
で建てられた工業化住宅の屋根に利用できる。
〔背景技術〕
現場における住宅の施工期間を短縮するため、プレハ
ブ工法が知られているが、このプレハブ工法の中でも、
最近ではユニット工法が多用されつつある。このユニッ
ト工法は、それぞれモジュール化したユニットを予め工
場で製造し、これらのユニットを現場までトラック等で
輸送した後、基礎上にて組み合わせて施工を行うもので
ある。
このユニット工法による工業化住宅においては、複数
のボックスユニットを組み合わせて形成された居室部の
上の屋根部に複数の屋根ユニットを組み合わせて建てる
ことにより屋根の施工が行われる。屋根の施工に際して
用いられる屋根ユニットは、屋根部に載置されるベース
パネルに束を介して屋根パネルを取り付けた構造とされ
るが、その具体的構造は、切妻屋根、入り母屋屋根、寄
せ棟屋根等、種々の屋根のタイプに合わせて異なるもの
になっている。屋根部の桁側に配置される屋根ユニット
は、切妻屋根にあっては、全ての屋根パネルが桁側に下
り傾斜しており、入り母屋屋根、寄せ棟屋根にあって
は、住宅中央側の屋根パネルが桁側に傾斜しているもの
の、妻側(コーナ部)の屋根パネルが桁側及び妻側に傾
斜している。
従来では、これらの屋根パネルを束に取り付けるた
め、屋根のタイプに応じて種々の屋根ユニット用取付金
具を用いている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、切妻屋根、入り母屋屋根等の屋根のタイプ
に応じてユニット用取付金具を用意することは、取付金
具の管理が煩雑になるばかりか、屋根ユニットの製造コ
ストが高いものになる。
ここに、本発明の目的は、屋根ユニットの製造コスト
を低下させることができる屋根ユニット用取付金具を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の工業化住宅の屋根ユニット用取付金具は、住
宅の屋根部の桁側に載置されるベースパネルとこのベー
スパネルの住宅中央側に束を介して取り付けられ桁側に
下り傾斜する中央部屋根パネルとを備え、かつ、前記ベ
ースパネルの妻側に前記中央部屋根パネルと同じ桁側傾
斜面を有する第1の妻側屋根パネルと桁側及び妻側の2
方向に下り傾斜する第2の妻側屋根パネルとが選択的に
取り付けられる基本ユニットを構成し、この基本ユニッ
トの前記束の頂部に固設される屋根ユニット用取付金具
であって、桁側に下り傾斜した桁側傾斜面及び妻側に下
り傾斜した妻側傾斜面を有し、前記桁側傾斜面のうち住
宅中央側部分を前記中央部屋根パネルが取り付けられる
第1の取付部とし、前記桁側傾斜面のうち妻側部分を前
記第1の妻側屋根パネルが取り付けられる第2の取付部
とし、前記桁側傾斜面のうち妻側部分及び前記妻側傾斜
面を前記第2の妻側屋根パネルが取り付けられる第3の
取付部としたことを特徴とする。
〔作用〕
このような構成の本発明では、工場において、ベース
パネル、束及び中央部屋根パネルから基本ユニットを製
造する際に、束の頂部に桁側及び妻側に傾斜した屋根ユ
ニット用取付金具を固設するとともに、この取付金具に
形成された第1の取付部に中央部屋根ユニットを取り付
ける。さらに、工場で第1及び第2の妻側屋根パネルを
製造する。
現場においては、複数のボックスユニットを組み合わ
せる等して住宅の居室部を形成し、その後、この居室部
の上の屋根部桁側に複数の基本ユニットを載置するとと
もに、これらの基本ユニットに第1又は第2の屋根パネ
ルを取り付けて屋根を施工する。
例えば、切妻屋根を施工するには、基本ユニットのベ
ースパネルの妻側にこのユニットの屋根パネルと同じ傾
斜の第1の妻側屋根パネルを取り付けるが、この際、こ
のパネルの住宅中央側を前記取付金具に形成された第2
の取付部に取り付ける。また、入り母屋屋根を施工する
には、基本ユニットのベースパネルの妻側に桁側及び妻
側の両方に下り傾斜する第2の妻側屋根パネルを取り付
けるが、この際、パネルの住宅中央側を前記取付金具に
形成された第3の取付部に取り付ける。
従って、中央部屋根パネル、第1,2の妻側屋根パネル
の束への取り付けに際して、前記取付金具を共用するの
で、取付金具の部品点数の減少が図れる。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には、本実施例の工業化住宅の屋根施工方法で
使用される屋根ユニットのうち棟を構成する中央部屋根
ユニットが示され、第2図には、屋根桁側部を構成する
桁側部屋根ユニットが示されている。
第1図において、ベース部13は、長手方向の寸法がL
とされた長方形に形成されるとともに、その長手方向が
住宅の桁方向と平行に配置されるようになっている。こ
のベース部13の図中右側(住宅中央側)には桁方向の間
隔が(L/2)の4本の束14が取り付けられ、これらの束1
4の頂部には中央屋根パネル15が取り付けられている。
この中央屋根パネル15は、水平に配置された棟木16Aと
横木16Bとの間に登り梁16Cを架設したフレームの上面に
屋根材17(第11,12図参照)が設けられた2枚のパネル
板16から構成されている。これらのパネル板6は棟木16
A同士が合掌状に接合されて両桁側に下り傾斜されてい
る。ここで、前記ベース部13、束14及び中央屋根パネル
15からユニット10が構成されている。
このユニット10のベース部13の妻側には、第1妻側屋
根パネル11又は第2妻側屋根パネル12が選択的に取り付
けられるようになっている。この第1妻側屋根パネル11
及びユニット10から切妻用中央部屋根ユニット8Aが構成
され(第3図参照)、第2妻側屋根パネル12及びユニッ
ト10から入り母屋用中央部屋根ユニット9Aが構成される
(第4図参照)。
前記第1妻側屋根パネル11は、前記中央屋根パネル15
と同様に、棟木16A同士を合掌状に接合した2枚のパネ
ル板16から構成されている。パネル11の妻側は支柱18を
介してベース部13妻側(図中左側)に取り付け可能とさ
れ、かつ、その建物中央側は妻側の束14に取り付けられ
た図示しない取付金具に取り付け可能とされている。
第1図において、前記第2妻側屋根パネル12は、水平
に配置された2本の横木19A間に登り梁19Bを架設したフ
レームの上面に屋根材17が設けられた1枚のパネル板19
から構成されている。このパネル12は、妻側に下り傾斜
した状態で、その上端部が図示しない取付金具を介して
束14に取り付け可能とされ、その下端部が取付部材19C
を介してベース部13妻側に取り付け可能とされている。
桁側部屋根ユニットが示される第2図において、ベー
スパネル33は、長手方向の寸法がLとされた長方形に形
成されるとともに、その長手方向が住宅の桁方向と平行
に配置されるようになっている。このベースパネル33の
図中右側(住宅中央側)には桁方向の間隔が(L/2)の
2本の束34が取り付けられ、これらの束34の頂部には中
央部屋根パネル35が配置されている。この中央部屋根パ
ネル35は、上下2本の横木36Aの間に登り梁36Bを架設し
たフレームの上面に屋根材17(第10,11図参照)が設け
られた1枚のパネル板36から構成されている。このパネ
ル35は、その下端部がベースパネル33に金具(図示せ
ず)を介して取り付けられ、かつ、傾斜角度が前記中央
屋根パネル15と同一となるようになっている。ここで、
前記ベースパネル33、束34及び中央部屋根パネル35から
基本ユニット30が構成されている。
この基本ユニット30のベースパネル33の妻側には第1
の妻側屋根パネル31又は第2の妻側屋根パネル32が選択
的に取り付けられるようになっている。この第1の妻側
屋根パネル31及び基本ユニット30から切妻用桁部屋根ユ
ニット8Bが構成され(第5図参照)、第2の妻側屋根パ
ネル32及び基本ユニット10から入り母屋用桁部屋根ユニ
ット9Bが構成される(第6図参照)。
前記第1の妻側屋根パネル31は、前記中央部屋根パネ
ル35と同様の傾斜角度の1枚のパネル板36から構成さ
れ、その建物中央側が支柱38を介してベースパネル33妻
側(図中左側)に取り付け可能とされている。
前記第2の妻側屋根パネル32は、下り棟を構成する2
本の棟木39Aの両側に登り梁39Bの一端を接続するととも
に、登り梁39Bの他端に桁方向及び妻方向に延びる横木3
9Cが接続されたフレームに屋根材17を設けた構成とされ
ている。このパネル32は、桁側への傾斜が前記中央部屋
根パネル35の傾斜と同一とされ、かつ、妻側への傾斜が
前記第2の妻側屋根パネル12の傾斜と同一とされてい
る。また、パネル32は、その下端部が取付部材40を介し
てベースパネル33に取り付け可能とされている。
前記中央部屋根パネル35と第1及び第2の妻側屋根パ
ネル31,32とは屋根ユニット用取付金具20を介して前記
束34に取り付けられる。第7〜10図に示されるよう、取
付金具20は、桁側に下り傾斜した桁側傾斜面21A及び妻
側に下り傾斜した妻側傾斜面21Bを有するプレート21
と、このプレート21の下面を支持するとともに前記束34
の頂部に固設されたブラケット22と、プレート21の下面
を支持するとともに束34の上部側面に固設された補強板
23とから構成されている。前記プレート21の桁側傾斜面
21Aは、桁方向に延びて形成されるとともに、その住宅
中央側部分が前記中央部屋根パネル35を取り付ける第1
の取付部24とされ、その妻側部分が前記第1の妻側屋根
パネル31の住宅中央側を取り付ける第2の取付部25とさ
れている。また、桁側傾斜面21Aの妻側部分及びプレー
ト21の妻側傾斜面21Bは第2の妻側屋根パネル32の建物
中央側が取り付けられる第3の取付部26とされている。
これらの第1,2,3の取付部24〜26は前記パネル31,32,35
の下面角部に固設された取付片27に重合可能とされ、こ
の取付片27及びパネル31,32,35の登り梁36B,39Bと前記
取付部24〜26とがボルト等の連結具28を介して連結固定
されている。なお、第7〜10図において、プレート21に
形成された孔29は、連結具28を挿通させるための挿通孔
である。
次に、前記屋根ユニット8A,8B,9A,9Bを組み合わせて
工業化住宅の屋根を施工する方法について説明する。
まず、切妻屋根を施工するには、工場において、ベー
ス部13、束14及び中央屋根パネル15からユニット10を製
造し、棟木16A、横木16B、登り梁16C及び屋根材17から
第1妻側屋根パネル11を製造する。同様に、ベースパネ
ル33、束34及び中央部屋根パネル35から基本ユニット30
及び第1の妻側屋根パネル31をそれぞれ製造する。基本
ユニット30の製造に際して、束34の頂部に屋根ユニット
用取付金具20を取り付けておき、この取付金具20の第1
の取付部24に中央部屋根パネル35を取り付ける。また、
第1の妻側屋根パネル31の製造に際して、その下面角部
に取付片27を取り付けておく。
これらのユニット10,30及びパネル11,31から切妻屋根
を施工するに先立って、第11図の通り、基礎1の上に複
数の1階用ボックスユニット2を配置し、これらのユニ
ット2の上に複数の2階用ボックスユニット3を配置し
て住宅の居室部を成形する。
この居室部の上の屋根部の中央部に、2個のユニット
10を配置するとともに、これらのユニット10のベース部
13の妻側に第1妻側屋根パネル11を取り付けて第3図に
示される切妻用中央部屋根ユニット8Aを施工する。さら
に、これらのユニット8Aの両隣に基本ユニット30を配置
するとともに、これらのユニット30のベースパネル33に
第1の妻側屋根パネル31を取り付けて第5図に示される
切妻用桁部屋根ユニット8Bを施工する。この際、パネル
31は束34に固設された屋根ユニット用取付金具20の第2
の取付部25に前記取付片27を重合するとともに、これら
の取付片27及び取付金具20を連結具28で連結固定する。
また、入り母屋屋根を施工するには、工場において、
ユニット10及び第2妻側屋根パネル12をそれぞれ製造す
る。同様に、基本ユニット30及び第2の妻側屋根パネル
32をそれぞれ製造する。基本ユニット30の製造に際し
て、前記取付金具20を束34に取り付けておき、パネル32
の製造に際して取付片27を取り付けておく。
その後、第12図の通り、ボックスユニット12から形成
された住宅の居室部の上の屋根部の中央部に、ユニット
10を配置するとともに、このユニット10に屋根パネル12
を取り付けて第4図に示される入り母屋用中央部屋根ユ
ニット9Aを施工する。さらに、これらのユニット9Aの両
隣に、前記基本ユニット30を配置するとともに、このユ
ニット30に第2の妻側屋根パネル32を取り付けて第6図
に示される入り母屋用桁部屋根ユニット9Bを成功する。
この際、このパネル32に取り付けられた取付片27を前記
取付金具20の第3の取付部26に重合するとともに、これ
らを前述と同様に、連結具28で連結固定する。
このような本実施例によれば、ベース部13の建物中央
側に束14を介して両桁側に下り傾斜する中央屋根パネル
15を取り付けたユニット10に、前記パネル15と同じ山形
傾斜面のパネル11又は妻側に下り傾斜するパネル12を取
り付けて中央部屋根ユニット8A,9Aを形成し、ベース部1
3の建物中央側に束34を介して片桁側に下り傾斜する中
央部屋根パネル35を取り付けた基本ユニット30に、前記
パネル35と同じ傾斜面のパネル31又は妻側及び桁側に下
り傾斜するパネル32を取り付けて桁部屋根ユニット8B,9
Bを形成したので、これらの屋根ユニット8A,8B,9A,9Bを
組み合わせて切妻屋根又は入り母屋屋根を施工する際
に、ユニット10,30を共通化でき、屋根ユニット製造コ
ストを低下させることができる。しかも、桁部屋根ユニ
ット8B,9Bの施工に際して、パネル31,32,35は1個の屋
根ユニット用取付金具20に取り付けることにより行うの
で、この点からも、屋根ユニットの製造コストを低下さ
せることができる。
なお、前記実施例では、桁部屋根ユニット9Bを形成す
る第2の妻側屋根パネル32は、1枚のパネル板39とした
が、このパネル39は2枚に分割されたものでもよい。
また、屋根ユニット8A,8Bを組み合わせて切妻屋根、
寄せ棟屋根を施工してもよい。
さらに、居室部は、前記実施例のようにユニット工法
により施工されるものの他、カーテンウォール工法、パ
ネル工法により施工されるものでもよい。
〔発明の効果〕
前述のような本発明によれば、屋根ユニットの製造コ
ストを低下させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は中央部屋根ユニットを施工する状態を示す斜視
図、第2図は基本ユニットに第1又は第2の妻側屋根パ
ネルを取り付けて桁側部屋根ユニットを施工する状態を
示す斜視図、第3図ないし第6図はそれぞれ屋根ユニッ
トの斜視図、第7図ないし第10図は本考案の一実施例に
係る屋根ユニット用取付金具を示すもので、第7図はこ
の取付金具にパネルを取り付けた状態の斜視図、第8図
は取付金具の平面図、第9図はその正面図、第10図はそ
の左側面図、第11図は切妻屋根を有する工業化住宅の斜
視図、第12図は入り母屋屋根を有する工業化住宅の斜視
図である。 8A,8B,9A,9B…屋根ユニット、30…基本ユニット、31…
第1の妻側屋根パネル、32…第2の妻側屋根パネル、33
…ベースパネル、34…束、35…中央部屋根パネル、20…
屋根ユニット用取付金具、21A…桁側傾斜面、21B…妻側
傾斜面、24…第1の取付部、25…第2の取付部、26…第
3の取付部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】住宅の屋根部の桁側に載置されるベースパ
    ネルとこのベースパネルの住宅中央側に束を介して取り
    付けられ桁側に下り傾斜する中央部屋根パネルとを備
    え、かつ、前記ベースパネルの妻側に前記中央部屋根パ
    ネルと同じ桁側傾斜面を有する第1の妻側屋根パネルと
    桁側及び妻側の2方向に下り傾斜する第2の妻側屋根パ
    ネルとが選択的に取り付けられる基本ユニットを構成
    し、この基本ユニットの前記束の頂部に固設される屋根
    ユニット用取付金具であって、桁側に下り傾斜した桁側
    傾斜面及び妻側に下り傾斜した妻側傾斜面を有し、前記
    桁側傾斜面のうち住宅中央側部分を前記中央部屋根パネ
    ルが取り付けられる第1の取付部とし、前記桁側傾斜面
    のうち妻側部分を前記第1の妻側屋根パネルが取り付け
    られる第2の取付部とし、前記桁側傾斜面のうち妻側部
    分及び前記妻側傾斜面を前記第2の妻側屋根パネルが取
    り付けられる第3の取付部としたことを特徴とする工業
    化住宅の屋根ユニット用取付金具。
JP1339054A 1989-12-27 1989-12-27 工業化住宅の屋根ユニット用取付金具 Expired - Lifetime JPH0826604B2 (ja)

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