JPH08265569A - 疑似中間調処理装置 - Google Patents

疑似中間調処理装置

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JPH08265569A
JPH08265569A JP7062767A JP6276795A JPH08265569A JP H08265569 A JPH08265569 A JP H08265569A JP 7062767 A JP7062767 A JP 7062767A JP 6276795 A JP6276795 A JP 6276795A JP H08265569 A JPH08265569 A JP H08265569A
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JP
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correction circuit
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Withdrawn
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JP7062767A
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English (en)
Inventor
Haruo Fukuda
春生 福田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原画像の細線に対する再現性および2値化さ
れた輝度での中間調の再現性に優れた疑似中間調装置を
提供する。 【構成】 疑似中間調処理装置32を構成する誤差補正
回路28は、重みづけされた輝度信号に対し所定の範囲
内に輝度信号を制限して誤差補正信号30を修正するた
めの制限フィルタ29を具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、疑似中間調処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の疑似中間調処理装置は、
特願平5−12504号に開示されている。従来の疑似
中間調処理装置は、大別して2値化処理部と誤差補正回
路とを具えている。また、この装置に入力する信号とし
ては、例えばスキャナなどにより原画像情報を得て、こ
の原画像情報を画素単位に分解した多値レベルの原画像
信号(すなたち入力多値画像データ)を用いる。また、
この装置の2値化処理部は、入力多値画像データを入力
する入力端子と、この入力端子に入力された多値画像信
号と後述する減算器の出力データ(補正された輝度信
号)との和信号を算出する加算器と、加算器から出力す
る修正画像データを閾値発生器の2値化閾値を用いて2
値化するコンパレータとを具えている。
【0003】一方、誤差補正回路は、加算器から出力す
る修正画像データを1ライン以上蓄積する修正多値画像
バッファと、この修正多値画像バッファから出力する修
正画像データを、注目画素の近傍の複数画素に対して重
みづけ加算して輝度を算出する多値画像フィルタとを具
えている。更に、この誤差回路には、コンパレータから
出力する2値画像データを2ライン以上蓄積する2値画
像バッファと、出力機器(例えばプリンタ)に原画像を
記録させる際にドットの大きさを予め設定しておくため
のドット係数設定部と、このドット係数設定部から出力
する記録ドット係数と2値画像バッファから出力する2
値画像データとを供給して注目画素近傍の複数画素の輝
度に対し重みづけ加算する2値画像フィルタと、多値画
像フィルタで重みづけ加算された輝度信号と2値画像フ
ィルタで重みづけ加算された輝度信号との差を算出する
減算器とを具えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た疑似中間調処理装置は、以下に述べるような問題があ
った。
【0005】従来の疑似中間調処理装置では、原画像
上の細線(例えば表の罫線)の再現性において、細線が
周囲の画像の状態により輝度を算出する近傍系の方向へ
移動して再現されたり、あるいは全く再現されないこと
がある。これと同様な現象は、誤差拡散法を用いた疑似
中間調処理装置にも見いだされている(日経エレクトロ
ニクス、1992、No.555、pp.207〜21
0)。
【0006】また、原画像信号としての入力多値画像
データを2値化処理したとき、原画像が白(または黒)
に近い状態から黒(または白)に近い状態へと変化した
場合、従来の装置では白あるいは黒に状態変化した後
に、数画素から数10画素に渡って完全な黒(または
白)が出力され、中間調が再現されなくなる。
【0007】そこで、原画像の細線に対する再現性、お
よび白あるいは黒の状態変化での中間調の再現性に優れ
た疑似中間調装置が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の疑
似中間調処理装置によれば、加算器と、2値化手段と、
誤差補正回路とを具えていて、加算器は、原画像信号と
しての入力多値画像データと誤差補正回路からの誤差補
正信号との出力信号を修正画像データとして2値化手段
および誤差補正回路に供給する構成となっており、2値
化手段は、修正画像データと2値化閾値とを比較して2
値化処理を行って2値画像データを出力するとともに誤
差修正回路に供給する構成となっており、誤差補正回路
は、修正画像データおよび2値画像データのそれぞれに
対して、またはこれら修正画像データと2値画像データ
との誤差に対して輝度の重みづけを行って誤差補正信号
を出力する構成となっている疑似中間調処理装置におい
て、誤差補正回路は、修正画像データおよび2値画像デ
ータのそれぞれに対して、またはこれら修正画像データ
と2値画像データとの誤差に対して重みづけされた輝度
信号に対して、輝度の大きさを所定の範囲内に制限する
ことによって誤差補正信号を修正するための制限フィル
タを具えることを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明の疑似中間調処理装置によれば、誤差
補正回路は、修正画像データおよび2値画像データのそ
れぞれに対して、またはこれら修正画像データとの誤差
に対して、重みづけを行って誤差補正信号を出力する構
成になっている。そして、制限フィルタによって重みづ
けされた輝度信号に対し輝度の大きさを所定の範囲内に
制限することによって誤差補正信号を修正する。このよ
うに、誤差補正回路に制限フィルタを設けることによ
り、従来の装置に比べて原画像が黒から白に変化する近
傍および白から黒へ変化する近傍において残存する誤差
の値を常に一定値以下に抑制するため、2値化処理した
白および黒に固定されている画素区間を短くでき、従来
に比べて原画像に対する追随性が増加する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の疑似中間
調処理装置の実施例につき説明する。
【0011】図1は、この発明の実施例に用いる疑似中
間調処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【0012】この疑似中間調装置32は、大別すると2
値化処理部27と誤差補正回路28とを具えている。そ
して、2値化処理部27は、入力端子10と、加算器1
4と、閾値発生器18と、2値化手段22と出力端子2
4とを具えている。なお、この実施例では、2値化手段
22をコンパレータとも称する。この実施例では、入力
端子10に入力されるデータを入力多値画像データ12
とし、加算器14から出力されるデータを修正画像デー
タ16とし、2値化手段22から出力されるデータを2
値画像データ23とし、誤差補正回路28から出力され
るデータを誤差補正信号30とする。
【0013】加算器14は、入力多値画像データ12と
誤差補正回路28からの誤差補正信号30とを加算して
出力信号すなわち和信号を修正画像データ16として出
力する。この修正画像データ16を2値化手段22およ
び誤差補正回路28に供給する構成となっている。
【0014】また、コンパレータ22は、修正画像デー
タ16と閾値発生器18から出力する2値化閾値とを比
較して2値化処理を行って2値画像データ23を出力す
るとともに、この2値画像データ23を誤差補正回路2
8に供給する構成になっている。
【0015】また、誤差補正回路28は、修正画像デー
タ16および2値画像データ23のそれぞれに対して、
またはこれら修正画像データ16と2値画像データ23
との誤差(または誤差信号)に対して信号強度すなわち
信号の大きさに輝度の重みづけを行って、誤差補正信号
30を出力する構成になっている。また、この誤差補正
回路28は、重みづけされた輝度信号に対し所定の範囲
内に重みづけされた輝度信号の信号強度すなわち信号の
大きさ、したがって輝度の大きさに制限値を与えること
によって誤差補正信号30を修正するための制限フィル
タ29を具えている。
【0016】次に、図1を参照して疑似中間調処理装置
の動作について説明する。この実施例では、まず、入力
信号として、例えばスキャナなどによって原画情報を画
素単位に分解された多値レベルの原画像信号(入力多値
画像データともいう。)12を用いる。この入力多値画
像データ12を入力端子10に入力する。
【0017】入力端子10に入力された入力多値画像デ
ータ12は加算器14に供給される。加算器14には、
入力多値画像データ12とともに誤差補正回路28から
誤差補正信号30が供給される。したがって、加算器1
4では入力多値画像データ12と誤差補正信号30とが
加算されて修正画像データ16として出力される。加算
器14から出力された修正画像データ16は、誤差補正
回路28に供給されるとともに2値化手段22にも供給
される。
【0018】また、コンパレータ22では、修正画像デ
ータ16と閾値発生器18から出力された2値化閾値と
を比較して2値化処理を行って2値画像データ23とし
て出力される。この2値画像データ23は、出力端子2
4から外部へ出力されるとともに、誤差補正回路28に
供給される。
【0019】また、誤差補正回路28では、修正画像デ
ータ12および2値画像データ23のそれぞれに対し
て、またはこれら修正画像データ12と2値画像データ
23との誤差(または誤差信号)に対して、輝度の重み
づけを行って誤差補正信号30として出力する。この誤
差補正回路28には、制限フィルタ29を設けてあるの
で、重みづけされた輝度信号は、輝度の大きさが所定の
範囲内に制限された誤差補正信号として誤差補正回路2
8から出力する。なお、制限フィルタ29および輝度の
重みづけについては後述する。
【0020】[誤差補正回路の第1実施例]次に、図2
を参照してこの発明の疑似中間調処理装置の一部である
誤差補正回路の第1実施例について説明する。図2は、
誤差補正回路28の主要構成を示すブロック図である。
【0021】この誤差補正回路28は、加算器14から
出力する修正画像データ16を重みづけ加算して輝度信
号として出力する第1フィルタ101と、コンパレータ
22から出力する2値画像データ23を重みづけ加算し
て輝度信号として出力する第2フィルタ102とを具え
ている。更に、この第1実施例では、第1フィルタ10
1の出力と第2フィルタ102の出力との差を算出する
ための減算器103を具えている。
【0022】次に、修正画像データ16の重みづけを行
う第1フィルタ101の動作の概要を以下に説明する。
【0023】図4は、第1実施例に用いる第1フィルタ
101が参照する画素範囲とフィルタ係数とを説明する
ための図である。ここでは、注目画素(i,j)の近傍
に4個の画素が配列されており、各画素ごとに第1フィ
ルタ101の係数をその総和が1になるように予め設定
してある。このとき、注目画素(i,j)の近傍のそれ
ぞれの画素の重み係数をw(−1,−1),w(0,−
1),w(1,−1)およびw(−1,0)とする。
【0024】このとき、第1フィルタ101から出力さ
れる重みづけ輝度p0 は下記(2)式となる。
【0025】 p0 =w(−1,−1)p(i−1,j−1) +w(0,−1)p(i,j−1) +w(1,−1)p(i+1,j−1) +w(−1,0)p(i−1,j)・・・・・・・(2) ただし、p(i−1,j−1),p(i,j−1),p
(i+1,j−1)およびp(i−1,0)は、注目画
素(i,j)の近傍にある各画素の修正画像データを示
す。
【0026】一方、図5は、第2フィルタ102が参照
する画素範囲とフィルタ係数との関係を説明するための
図である。この第1実施例に用いる第2フィルタ102
には、注目画素(i,j)の近傍に12個の画素が配列
されている。そして、それぞれの画素の2値化後の輝度
信号(0または1)には重みづけ係数が設定されてい
る。ただし、第2フィルタ102の係数はその総和が1
になるように予め設定された定数にしてある。このと
き、注目画素(i,j)の近傍にある各画素の重みづけ
係数を、v(−2,−2),v(−1,−2),v
(0,−2),v(1,−2),v(2,−2),v
(−2,−1),v(−1,−1),v(0,−1),
v(1,−1),v(2、−1)、v(−2,0),v
(−1,0)とする。このとき、注目画素(i,j)に
おける重みづけ輝度g0 は下記(3)式となる。
【0027】 g0 =v(−2,−2)g(i−2,j−2) +v(−1,−2)g(i−1,j−2) +v(0,−2)g(i,j−2) +v(1,−2)g(i+1,j−2) +v(2,−2)g(i+2,j−2) +v(−2,−1)g(i−2,j−1) +v(−1,−1)g(i−1,j−1) +v(0,−1)g(i,j−1) +v(1,−1)g(i+1,j−1) +v(2,−1)g(i+2,j−1) +v(−2,0)g(i−2,j) +v(−1,0)g(i−1,j) ・・・・・・(3) ただし、g(i−2,j−2),g(i−1,j−2)
・・・g(i−1,j)は注目画素(i,j)の近傍に
ある各画素の2値画像データを示す。
【0028】また、第1実施例では、第1フィルタ10
1と減算器103との間に、第1フィルタ101から出
力される重みづけ加算された輝度信号を所定の範囲内に
制限するための制限フィルタ104を設けてある。そし
て、この制限フィルタ104は上述した下記の式f
(x)により第1フィルタ101から出力された重みづ
け輝度信号p0 を制限する。
【0029】
【数2】
【0030】ただし、xは、第1フィルタ101から出
力された重みづけ加算された輝度の値すなわち輝度の大
きさとする。
【0031】この制限フィルタ101では、第1フィル
タ101から重みづけされた輝度信号xが−0.25よ
りも小さい場合には、f(x)=−0.25とし、xが
0.25よりも大きい場合には、f(x)=0.25と
し、xが−0.25と0.25との間ではf(x)=x
とする。このように、輝度値が制限された輝度信号が減
算器103に供給される。したがって、減算器103に
は、制限フィルタで制限された輝度と第2フィルタ10
2から出力される輝度g0 が供給される。
【0032】[誤差補正回路の第2実施例]図3は、こ
の発明の疑似中間調処理装置の一部である誤差補正回路
の第2実施例の要部構成を示すブロック図である。
【0033】第2実施例の誤差補正回路28は、修正多
値画像データ蓄積手段201と、多値画像フィルタ20
2と、減算器203と、2値画像データ蓄積手段204
と、ドット係数設定部205と、2値画像フィルタ20
6とを具えている。そして、修正多値画像データ手段2
01は、加算器14から出力された修正画像データ16
を1ライン以上蓄えておくバッファであって、修正多値
画像バッファとも称する。この修正多値画像バッファ2
01には、入力端子10に入力される入力多値画像デー
タ12よりも前の入力多値画像データが予め蓄積されて
いる。
【0034】多値画像フィルタ202は、修正多値画像
データ蓄積手段20から出力された修正画像データ16
を注目画素(i,j)の近傍の複数画素に対して重みづ
け加算して輝度信号を出力する。
【0035】また、2値画像蓄積バッファ204は、コ
ンパレータ22から出力された2値画像データ23を2
ライン以上蓄えておくバッファであって、2値画像バッ
ファとも称する。ドット係数設定部205は、ドットの
大きさを予め設定して記憶ドットの係数を2値フィルタ
206に供給する。また、2値画像フィルタ206は、
2値画像バッファ204の2値画像データ23およびド
ット係数設定部205の記録ドットの係数を入力して注
目画素の近傍の複数画素に対し各画素の輝度を重みづけ
加算を行う。この2値画像バッファ204には、入力端
子10に入力される入力多値画像データ12よりも前の
入力多値画像データを2値化処理した2値画像データが
予め蓄積されている。
【0036】更に、減算器203は、多値画像フィルタ
202の輝度と2値画像フィルタ206の輝度との差を
算出する。上述した第2実施例の構成は、既に説明した
特願平5−12504の構成と同一である。
【0037】この第2実施例では、多値画像フィルタ2
02と減算器203との間に、多値画像フィルタ202
で重みづけ加算された輝度信号に所定の範囲内で制限を
与える制限フィルタ207を具えている。この第2実施
例による多値画像フィルタ202および2値画像フィル
タ206の重みづけされた輝度信号、および制限フィル
タ207の制限値については既に第1実施例で説明した
値と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0038】[第2実施例の動作説明]次に、図3を参
照して第2実施例の誤差補正回路を用いた疑似中間調処
理装置の動作について説明する。
【0039】第2実施例では、入力信号として、既に説
明した多値レベルの原画像信号(入力多値画像データ)
12を用いる。この入力多値画像データ12を加算器1
4に入力する。このとき、加算器14には、入力多値画
像データとともに後述する減算器203から出力した出
力データ(誤差補正信号)208が供給され、加算器1
4ではそれぞれの信号の和を算出して修正画像データ1
6として出力する。また、加算器14から出力された修
正画像データ16は、修正多値画像バッファ201とコ
ンパレータ22にそれぞれ供給される。このとき、修正
多値画像バッファ201に供給された修正画像データ1
6は、1ライン以上画素単位で修正多値画像バッファ2
01に蓄積される。この修正多値画像バッファ201に
蓄えられている修正多値画像データ16を多値画像フィ
ルタ202に供給する。多値画像フィルタ202では、
既に説明したように注目画素(i,j)近傍の修正画像
データ16から注目画素における修正画像データ16の
輝度を重みづけ加算して重みづけ輝度p0 として出力す
る。
【0040】次に、多値画像フィルタ202で重みづけ
された輝度信号p0 は、制限フィルタ207に供給され
る。この制限フィルタ207は、既に説明したように多
値画像フィルタ202で重みづけ加算された輝度(輝度
の大きさ)p0 に対して予め所定の値で制限値(既に説
明した式f(x))を与える。このときの制限フィルタ
は既に説明したものと同一であるため、その説明を省略
する。
【0041】一方、加算器14から出力された修正多値
画像データ16は、コンパレータ22へ入力される。こ
のコンパレータ106では、閾値発生器18から出力す
る2値化閾値20と修正画像データ16とを比較するこ
とにより2値化処理を行う。
【0042】そして、修正画像データ16は、2値画像
データ23として出力端子24から外部へ出力されると
ともに、2値画像バッファ204に供給される。このと
き、2値画像バッファ204には、2値画像データ23
が2ライン以上蓄えられる。
【0043】次に、2値画像バッファ204から出力さ
れた2値画像データ23は、2値画像フィルタ206に
供給され、更に、2値画像フィルタ206にはドット係
数設定手段205から記録ドット係数が供給される。こ
のとき、2値画像フィルタ206では、2値画像データ
23および記録ドット係数により注目画素の近傍におけ
る2値化後の輝度を算出して重みづけ加算を行う。この
ときの2値画像フィルタ206の動作については既に説
明したので、ここではその説明を省略する。
【0044】この第2実施例では、2値画像フィルタ2
06から出力される重みづけ輝度g0 と制限フィルタ2
07から出力された輝度とを減算器203に供給し、そ
れぞれの輝度の差を求める。そして、減算器203から
出力した誤差補正信号208を加算器14に供給する。
なお、減算器203から出力される誤差補正信号208
と上述した誤差補正信号30とは同一の信号である。し
たがって、加算器14では、修正多値画像データ12に
誤差補正信号分208が加算されて修正画像データ16
として出力されることになる。
【0045】図6は、第2実施例の疑似中間調処理装置
を用いてエッジの再現性試験を行ったときの試験結果を
示す図である。図中、横軸に主走査方向画素位置を取
り、縦軸に輝度を取って示す。
【0046】この第2実施例の疑似中間調処理装置で
は、主走査方向画素位置を、所定の基準線(ここでは基
準線を0とする。)に対しy軸のプラス方向に約110
個の画素を取り、y軸のマイナス方向にも同数の約11
0個の画素を取って示してある。また、ここでの輝度
は、入力多値画像データを2値化処理して出力端子24
から2値画像データとして出力させたときの値であり、
黒を0、白を1に正規化したときの値を示す。また、こ
の試験に用いる原画像は、画素の中央部領域が輝度0.
98の中間調(白に近い中間調)を有しており、中央部
の両端領域、すなわち、輝度0.98の中間調から離れ
た画素領域が輝度0.02の中間調(黒に近い中間調)
を有している。
【0047】また、図6は、上述した原画像を1000
0行にわたって2値化処理を行った結果のアンサンブル
平均を示す。
【0048】図6から理解できるように、2値化した原
画像の輝度が黒(0)から白(1)に変化する近傍は、
画素位置でいうと−64番目の画素であり、また、白
(1)から黒(0)に変化する近傍は、画素位置でいう
と64番目の画素である。画素位置が−64番目の画素
近傍では、輝度が黒に近い中間調(0.02)から一旦
黒(0)になった後、白(1)に変化している。また、
画素位置が64番目の画素近傍では、輝度が白(1)に
近い中間調(0.98)から一旦白(1)になった後、
黒(0)に変化し、その後、黒(0)に近い中間調
(0.02)となる。
【0049】この実施例では、−64番目の画素近傍で
の白(1)の固定区間k1 とし、64番目の画素近傍で
の黒(0レベル)の固定区間k2 として示す。この実験
の結果では、k1 は−64番目から−63番目まであ
り、また、k2 は64番目から67番目となっている。
【0050】図7は、従来の疑似中間調処理装置を用い
てエッジの再現性試験を行った結果を示す。従来の疑似
中間調処理装置では、この発明の装置とは異なり、制御
フィルタ207(図3参照)が設けられておらず、した
がって、多値画像フィルタ202の信号が、直接、減算
器203に入力する構造となる。
【0051】原画像の輝度信号が黒(0)から白(1)
に変化する近傍(画素位置でいうと−64番目の画素)
での白(1)の固定区間k4 と64番目の画素位置での
黒(0)の固定区間k5 はほぼ同じ値を示しており、k
4 は−64番目から−48番目までであり、また、k5
は64番目から80番目までとなっている。この結果か
らいずれもこの発明の装置に比べて黒(0)または白
(1)の固定区間k4 およびk5 が長くなる。したがっ
て、上述した結果からこの第2実施例では、従来の装置
に比べ原画像の輝度の固定区間が短くなるので、、原画
像に対する追随性が増加することがわかる。
【0052】上述した第2実施例では、多値画像フィル
タと2値画像フィルタを用いた疑似中間調処理装置に制
限フィルタを用いた例について説明したが、なんらこの
装置に限定されるものではなく、周知の技術である誤差
拡散法を用いた疑似中間調処理装置に制限フィルタを使
用することもできる。誤差拡散法を用いた装置の場合
は、誤差フィルタと加算器との間に制限フィルタを設け
るのが良い(誤差拡散法による疑似中間調処理装置の構
成は特開平4−150272号参照のこと)。
【0053】また、上述した実施例では、制限フィルタ
の例として修正画像データを固定値でクリッピングする
手法で説明したが、より複雑な関数で実現することも容
易であり、その手段としてはルックアップテーブルの用
いても良い。
【0054】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の疑似中間調処理装置によれば、誤差補正回路
は、既に重みづけされた輝度信号に対し所定の範囲内に
重みづけされた輝度信号を制限して誤差補正信号を修正
するための制限フィルタを具えている。このため、誤差
補正回路中の制限フィルタを介して出力される誤差補正
信号を入力多値画像データに加えることにより、2値化
手段から出力する2値画像データは、黒から白または白
から黒に変化する画素近傍での白または黒の固定区間を
従来に比べて短くすることができる。したがって、原画
像に対する追随性が高くなる。このため、原画像の細線
の移動(ずれ)または細線の再現性が良くなる。更に、
原画像に対する2値画像データの白または黒から中間調
への追随性が高くなる分、中間調の再現性も良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の疑似中間調処理装置の概要部構成を
説明するために供するブロック図である。
【図2】この発明の誤差補正回路の第1実施例について
説明するために供するブロック図である。
【図3】この発明の誤差補正回路の第2実施例について
説明するために供するブロック図である。
【図4】多値画像フィルタが参照する画素範囲とフィル
タ係数とを説明するための説明図である。
【図5】2値画像フィルタが参照する画素範囲とフィル
タ係数とを説明するための説明図である。
【図6】この発明の疑似中間調処理装置を用いてエッジ
の再現性試験を行った結果を説明するための輝度−画素
位置特性図である。
【図7】従来の疑似中間調処理装置を用いてエッジの再
現性試験を行った結果を説明するための輝度−画素位置
特性図である。
【符号の説明】
10:入力端子 12:入力多値画像データ 14:加算器 16:修正画像データ 18:閾値発生器 20:2値化閾値 22:2値化手段(コンパレータ) 23:2値画像データ 24:出力端子 26:2値画像データ 27:2値化処理部 28:誤差補正回路 29、207:制限フィルタ 30、208:誤差補正信号 32:疑似中間調処理装置 101:第1フィルタ 102:第2フィルタ 103、203:減算器 201:修正多値画像バッファ 202:多値画像フィルタ 204:2値画像バッファ 205:記録ドット係数設定手段 206:2値画像フィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加算器と、2値化手段と、誤差補正回路
    とを具えていて、 前記加算器は、原画像信号としての入力多値画像データ
    と前記誤差補正回路からの誤差補正信号との出力信号を
    修正画像データとして2値化手段および前記誤差補正回
    路に供給する構成となっており、 前記2値化手段は、前記修正画像データと2値化閾値と
    を比較して2値化処理を行って2値画像データを出力す
    るとともに前記誤差修正回路に供給する構成となってお
    り、 前記誤差補正回路は、前記修正画像データおよび前記2
    値画像データのそれぞれに対して、またはこれら修正画
    像データと2値画像データとの誤差に対して、輝度の重
    みづけを行って前記誤差補正信号を出力する構成となっ
    ている疑似中間調処理装置において、 前記誤差補正回路は、前記重みづけされた輝度信号に対
    し輝度の大きさを所定の範囲内に制限することによって
    前記誤差補正信号を修正するための制限フィルタを具え
    ることを特徴とする疑似中間調処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の疑似中間調処理装置に
    おいて、 前記誤差補正回路は、少なくとも前記加算器から出力す
    る修正画像データを重みづけ加算して輝度信号とする第
    1フィルタと、前記2値化手段から出力する前記2値画
    像データを重みづけ加算して輝度信号とする第2フィル
    タと、該第1フィルタの出力と前記第2フィルタの出力
    信号との差を算出する減算器とを具え、 前記第1フィルタと前記減算器との間に、前記第1フィ
    ルタから出力される重みづけ加算された輝度信号を所定
    の範囲内に制限するための前記制限フィルタを具えるこ
    とを特徴とする疑似中間調処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の疑似中間調処理装置に
    おいて、 前記誤差補正回路は、前記加算器の出力信号を蓄積する
    修正画像データ蓄積手段と、 該修正画像データ蓄積手段に蓄積された修正画像の輝度
    の重みづけ加算を行う多値画像フィルタと、 前記2値化手段から出力する2値画像データを蓄積する
    2値画像データ蓄積手段と、 画像記録装置の記録ドットの大きさを設定する記録ドッ
    ト係数設定手段と、 前記2値画像データ蓄積手段の出力と前記記録ドット係
    数設定手段の出力とから2値画像の輝度を画素単位に計
    算して重みづけ加算を行う2値画像フィルタと、 前記多値画像フィルタの出力と前記2値画像フィルタの
    出力との差を出力する減算器とを具え、 前記多値画像フィルタと前記減算器との間に、前記多値
    画像フィルタから出力する重みづけ加算された輝度信号
    を所定の範囲内に制限するための前記制限フィルタを具
    えることを特徴とする疑似中間調処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の疑似中間調処
    理装置において、前記制限フィルタ(f(x))は、下
    記(1)式とすることを特徴とする疑似中間調装置。 【数1】 ただし、xは、前記第1フィルタまたは前記多値画像フ
    ィルタから出力する重みづけ加算した輝度信号の輝度の
    大きさとする。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100424312B1 (ko) * 2001-12-17 2004-03-24 엘지전자 주식회사 영상검출장치 및 그 보정값 결정방법

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