JPH08264826A - 光検出器および光入射角度検出器 - Google Patents

光検出器および光入射角度検出器

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JPH08264826A
JPH08264826A JP6592995A JP6592995A JPH08264826A JP H08264826 A JPH08264826 A JP H08264826A JP 6592995 A JP6592995 A JP 6592995A JP 6592995 A JP6592995 A JP 6592995A JP H08264826 A JPH08264826 A JP H08264826A
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JP
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light
receiving surface
photodetector
light receiving
incident angle
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JP6592995A
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Inventor
Masayuki Sakakibara
正之 榊原
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光の入射角度の検出にあたって好適な光検出
器を提供するとともに、この光検出器を使用した、幅広
い用途に使用可能な光入射角度検出器を提供する。 【構成】 本発明の光検出器は、(a)第1の受光面1
21aを有する第1の受光器と、第1の受光面と同一平
面上に第1の受光面121aと境界部を介して分離され
るとともに近接して配置された第2の受光面122aを
有する第2の受光器とを備える受光素子100と、
(b)受光面と離間するとともに略平行であり、受光面
に垂直な方向から光を照射した場合に、夫々の受光面の
境界部側の略半分の領域を遮光する、受光面および境界
部の上方に配置された光制限部材415とを備え、所定
の光入射角の範囲では、第1の受光面での直接的な受光
面積と第2の受光面での直接的な受光面積の和が光入射
角の変化に対して略一定である。本発明の光入射角度検
出器は本発明の光検出器から出力された光検出信号に基
づいて、光入射角度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の入射角度の検出に
好適な光検出器およびこの光検出器を使用した光入射角
度検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】装置本体や装置性能を制御するにあたっ
て、光リモコンの光源や太陽等からの光の入射角度を検
出し、検出結果に基づいて光源方向を検知する方式が実
用化されている。こうした光入射角度の検出に関して、
以下のような、受光領域から見た場合に略平行光束と見
做せる光束を入射し、光束の入射方向を検出する方法や
こうした方法を使用する装置が提案されている。
【0003】図18は、従来から提案されている光入射
角度検出器の構成例である。図18(a)は、特開平1
−136811号に開示の装置(以後、従来例1と呼
ぶ)の構成図である。図18(a)に示すように、従来
例1の装置は、2個の受光素子911、912を互いに
所定の角度で傾けて配置し、夫々の受光素子への光の入
射角度が互いに異なることによって生じる検出光強度の
相違に基づいて光入射角度を検出している。
【0004】図18(b)は、特開平4−104019
号に開示の装置(以後、従来例2と呼ぶ)の構成図であ
る。図18(b)に示すように、従来例2の装置では、
受光位置を検出する2次元位置検出素子921上に採光
用の開口穴922aを有する遮光部材922が配設さ
れ、開口穴922aを通過した光が2次元位置検出素子
921に形成する光スポットの位置を検出する。そし
て、検出位置と開口穴922aとを結ぶ方向を求めるこ
とによって光入射角度を検出する。
【0005】図18(c)は、実開平4−16331号
の実施例に開示の装置(以後、従来例3と呼ぶ)の構成
図である。図18(c)に示すように、従来例3の装置
では、4分割された受光領域931a〜dを有する受光
部931の中央部上方に受光部931から所定の高さで
少なくとも90°回転対称形状の投影体932を形成
し、入射光の方向によって各受光領域に形成される投影
体932の影の面積の相違を各受光領域で検出される光
強度の相違から求めて、光入射角度を求める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の光入射角度検出
装置は上記のように構成されるので、以下のような問題
点があった。
【0007】従来例1の装置では、組付け上のバラツキ
等により精度が悪い上に、大型で低価格化が困難であっ
た。
【0008】また、従来例2の装置では、開口穴より入
射するスポット光は受光素子の受光領域内に納める必要
から、充分小さいことが要求され、検出信号自体が小さ
くなってしまう。信号量を大きく取る場合には、検出精
度を下げるか、全体を大きくしなければならない等の欠
点があった。2次元位置検出素子は、電極間のスポット
光位置を電極間抵抗により分割する半導体位置検出器
(PSD)を使用することが実際的であるが、PSD
は、その電極間抵抗のために応答速度が極めて遅く、リ
モコン等の受信が不可能である欠点もあった。
【0009】また、従来例3の装置は、実施例によれ
ば、光入射角度の変化に対する光強度検出結果の出力変
化量が小さいので、検出精度を充分に良くすることが困
難であるとともに、光入射角演算が複雑になる問題があ
った。
【0010】本発明は、上記を鑑みてなされたものであ
り、光の入射角度の検出にあたって好適な光検出器を提
供するとともに、この光検出器を使用した、高照度の太
陽光から、高速応答を要求するリモコン等の信号まで、
幅広い用途に使用可能である安価で量産性に富んだ光入
射角度検出器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光検出器は、
(a)第1の受光面を有し、第1の受光面で受光した光
の強度を検出する第1の受光器と、(b)第1の受光面
と同一平面上に第1の受光面と境界部を介して分離され
るとともに近接して配置された第2の受光面を有し、第
2の受光面で受光した光の強度を検出する第2の受光器
と、(c)第1の受光面および第2の受光面と離間する
とともに第1の受光面および第2の受光面と略平行であ
り、第1の受光面および第2の受光面に垂直な方向から
光を照射した場合に、第1の受光面の境界部側の略半分
の領域と第2の受光面の境界部側の略半分の領域とを遮
光、または、第1の受光面の境界部側の略半分の領域と
第2の受光面の境界部側の略半分の領域に入射する光量
を減少させる、第1の受光面、第2の受光面、および境
界部の上方に配置された光制限部材とを備え、所定の光
入射角の範囲では、第1の受光面での直接受光面積と第
2の受光面での直接受光面積の和が光入射角の変化に対
して略一定であることを特徴とする。
【0012】ここで、光制限部材は、入射光の略10
0%を遮光する全遮光部材であってもよいし、入射光
の一部を遮光する減光部材であってもよい。
【0013】また、第1の受光面と第2の受光面とは、
略同一面積かつ略同一形状であり、線対称に配置され
る、ことを特徴としてもよい。ここで、第1の受光面の
形状および第2の受光面の形状は矩形であることが実用
的である。
【0014】また、第1の受光面の単位面積あたりの第
1の受光器の光電変換効率と第2の受光面の単位面積あ
たりの第2の受光器の光電変換効率とは略同一である、
ことが好適である。
【0015】また、第1の受光器および第2の受光器は
pin型フォトダイオードであることを特徴としてもよ
い。
【0016】本発明の光入射角度検出器は、(a)本発
明の光検出器と、(b)第1の受光器から出力された第
1の光検出信号と第2の受光器から出力された第2の光
検出信号とを収集し、第1の光検出信号から第1の受光
器で検出した第1の光強度と第2の光検出信号から第2
の受光器で検出した第2の光強度とを求め、第1の光強
度と第2の光強度とに基づいて光入射角度を算出する処
理部と、を備えることを特徴とする。
【0017】ここで、処理部は、第1の光強度と第2の
光強度との比を演算し、この演算結果に基づいて光入射
角度を算出することを特徴としてもよい。
【0018】
【作用】本発明の光検出器では、略平行光を受光する
と、入射角度に応じて光制限部材によって第1および第
2の受光面での直接的な受光の面積が変化する。この面
積の変化は、所定の光入射角の範囲では、第1の受光面
での直接的な受光面積と第2の受光面での直接的な受光
面積の和が光入射角の変化に対して略一定となりながら
変化する。こうした、態様の受光を実現するには、第1
の受光面と第2の受光面とは、略同一面積かつ略同一形
状であり、線対称に配置されるとともに形状を矩形とす
ることが実用的である。
【0019】第1の受光面および第2の受光面での入射
光の受光によって、夫々の受光面積に応じた光検出信号
が第1の受光器と第2の受光器とから出力される。そし
て、第1の受光面の単位面積あたりの第1の受光器の光
電変換効率と第2の受光面の単位面積あたりの第2の受
光器の光電変換効率とは略同一であれば、第1の受光器
から出力された第1の光検出信号の値と第2の受光器か
ら出力された第2の光検出信号の値との比は、元の入射
光の強度に関わり無く、入射光の入射角度に応じた値と
なる。
【0020】本発明の光入射角度検出器では、処理部
が、本発明の光検出器から出力された第1の光検出信号
と第2の光検出信号とを収集する。そして、第1の光検
出信号の値と第2の光検出信号の値とに基づいて、処理
部が光入射角度を演算して求める。
【0021】上述のように、第1の受光面の単位面積あ
たりの第1の受光器の光電変換効率と第2の受光面の単
位面積あたりの第2の受光器の光電変換効率とは略同一
であれば、第1の光検出信号の値と第2の光検出信号の
値との比は、入射光の入射角度に応じた値となるので、
処理部は第1の光検出信号の値と第2の光検出信号の値
との比に基づいて光入射角度を求めることが可能であ
る。
【0022】また、第1および第2の受光器に高速pi
nフォトダイオードを用いれば、光リモコン等の高速応
答性が要求される装置に応じた応答性で光入射角度を検
出することができる。
【0023】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。なお、図面の説明にあたって同一の要素には
同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0024】図1は、本発明の光検出器の第1実施例の
構成図である。図1(a)は本実施例の光検出器の外観
図であり、図1(b)は本実施例の光検出器の断面図で
ある。図1に示すように、本実施例の光検出器は、内
部導体パターン211、212、213が形成され、夫
々の内部導体パターン211、212、213が端面ス
ルーホール214、215、216を介して外部取り出
し用電極311、312、313に電気的に接続された
チップキャリアパッケージ210と、内部導体パター
ン211上に配設され、導電性接着剤で内部導体パター
ン211に接着固定されるとともに電気的に接続され、
露出面側に受光面が形成された2分割受光素子100
と、底面411に遮光膜415が形成された窓材41
0とを備える。
【0025】図2は、2分割受光素子100の構成図で
ある。図2(a)は2分割受光素子100の外観図であ
り、図2(b)は2分割受光素子100の断面図であ
る。図2に示すように、2分割受光素子100は、N
型シリコン単結晶から成る高抵抗層110と、高抵抗
層110の一方の表面(以後、上面と呼ぶ)側に埋め込
み型で形成されたP+ 層121およびP+ 層122と、
+ 層121の表面に形成された電極131およびP
+ 層122の表面に形成された電極132と、高抵抗
層110の他方の表面(以後、底面と呼ぶ)に形成され
たN+ 層140と、N+ 層140の表面に形成された
電極133とを備える。
【0026】2分割受光素子100は以下のようにして
製造される。まず、高抵抗N型シリコン単結晶基板の上
面側に受光部としてP+ 層(ドーパントは、例えばB)
121、122を熱拡散法やイオン注入法で形成する。
次に、高抵抗N型シリコン単結晶基板の底面にN+
(ドーパントは、例えばP等)140を熱拡散法等によ
り形成する。次いで、P+ 層121、122上に、Al
やAl−Si等を蒸着やスパッタ法で電極131、13
2を形成し、N+ 層140上に、Au等を蒸着やスパッ
タ法により着け、電極133を形成する。
【0027】P+ 層121、122の形成には、半導体
素子の製造で一般的に使用されている半導体層の形成と
同様のフォトエッチング法を用いて形成するとともに、
電極131、132の形成部を除いたP+ 層121、1
22上には、SiO2 やSi3 4 等で保護膜150を
形成した。
【0028】なお、本実施例に用いる2分割受光素子1
00は、受光部がP+ 層121であるpin型受光器と
受光部がP+ 層122であるpin型受光器との2つの
pin型受光器の集合であり、受光部であるP+ 層12
1およびP+ 層122の高抵抗層110からの露出領域
121a、122a(すなわち、pin型受光器として
の受光面)は、同一面積かつ同一形状である。個々の受
光面の大きさは、X方向が1.5mm、Y方向が1mm
の矩形であり、受光面の境界部幅は、0.5mmであ
る。
【0029】本実施例の光検出器は、以下のようにして
製造される。図3は、本実施例の光検出器の組み立て説
明図である。
【0030】窓材410は光透過部材、例えば、透明硝
子板からなり、窓材410の片面全面に金属膜または有
機膜を着け、フォトエッチング法を用いて、必要な部分
を残し、不必要な部分を取り除く処理を行なって遮光膜
415を形成する。すなわち、受光窓415a、415
bを開口して遮光膜部を残す。本実施例では、光透過部
材として透明板ガラスを用い、素材となる透光性硝子板
(100mm×100mm程度、厚さ0.6mm)か
ら、窓材410の大きさが6mm×9mm、厚さ0.6
mmである時、透光性硝子板の素材上に窓材410の大
きさに応じて、規則的に多数の遮光膜415のパターン
を形成し、これを6mm×9mmに切り出して遮光膜4
15が形成された窓材410を製造した。なお、遮光膜
の形状は、 ・中央の遮光部…X方向:2mm、Y方向:4mm ・受光窓415a、415b…X方向:2.5mm、Y
方向:4mm とした。
【0031】上記のようにして、遮光膜415が形成さ
れた窓材410と2分割受光素子100とを用意すると
ともに、端面スルーホール214、215、216と電
極311、312、313とが夫々電気的に接続され、
導体パターンがAuメッキされたチップキャリアパッケ
ージ210を用意する。本実施例では、チップキャリア
パッケージ210はセラミック製とし、大きさは7mm
×10mm、高さ1.5mmとした。
【0032】次に、導体パターン211のチップマウン
ト部に2分割受光素子100の底面を導電性接着剤を用
いて接着固定する。
【0033】次いで、2分割受光素子100の電極13
1、132と内部導体パターン212、213とをボン
ディングワイヤ217、218を用いて、超音波併用熱
圧着ワイヤボンディング法もしくは熱圧着ワイヤボンデ
ィング法等により接続する。本実施例では、ボンディン
グワイヤとしてAu細線を用い、超音波併用熱圧着ワイ
ヤボンディング法で接続した。
【0034】その後、遮光膜415が形成された窓材4
10を接着剤等を用いて、2分割受光素子100を組込
んだチップキャリアーパッケージ210に接着して光検
出器を完成させる。
【0035】図1(b)に示すように、窓材410をチ
ップキャリアーパッケージ210のの落し込み部219
にはめ込むことで、2分割受光素子100との位置合わ
せを行なっている。なお、落し込み部219で接着剤を
用いて、チップキャリアーパッケージ210と窓材41
0とを接着している。
【0036】本実施例の光検出器では、入射光の入射角
度に応じて以下のように受光態様が変化する。図4は、
本実施例の光検出器での受光態様の説明図である。図4
に示すように、本実施例の光検出器では、受光面121
a、122aの上方には、一定の距離Hを介して受光面
121a、122a側に遮光膜415が形成された窓材
が設置されている。なお、本実施例では窓材410とし
て透明硝子が使用され、受光面121a、122aの上
部には光透過性の絶縁膜150が形成されているが、受
光態様の説明にとっては本質的ではないので図示を省略
している。
【0037】各受光面121a、122aと遮光膜41
5との関係は、各受光面121a、122aのX方向の
全長(LD1=LD2=LD )の半分の位置に、遮光膜41
5の開口415a、415bとの境界が合うように設計
されている。受光面121aと受光面122aとの間の
距離=LDMとすれば、開口415aと開口415bとの
間の距離LSMは、 LSM=LD +LDM …(1) となる。
【0038】本実施例の場合、LD =1.5mm、LDM
=0.5mmなので、遮光部長LSM=2mmとなる。
【0039】受光窓である開口415a、415bのX
方向の長さLS1、LS2は、受光面121a、122aに
所定入射角度範囲で斜めに光が入射した場合でも、光を
遮ることの無いような大きさとし、受光面121a、1
22aのX方向の長さLD 以上の長さとしている。Y方
向の開口415a、415bの長さLSWは、入射指向性
を広くするため、Y方向の受光面121a、122aの
長さLDWより充分大きな寸法としている。本実施例で
は、LDW=1mmであることを考慮してLSW=4mmと
した。
【0040】本実施例の光検出器に、光が垂直に入射し
た場合、受光面121a、122aの受光面積が同一で
あることより、開口415a、415bを通して入射さ
れる受光面121a、122aへの入射光量は同一であ
り、受光面121aでの受光に応じた光検出出力=
1 、受光面122aでの受光に応じた光検出出力=I
2とすると、 I1 =I2 …(2) の関係となる。
【0041】本実施例の光検出器に、X−Z平面上でZ
軸方向と光入射方向とがなす角であって、Z軸から時計
回り方向の角度で負、Z軸から反時計回り方向の角度で
正として定義される入射角=θで光が斜めに入射した場
合について説明する。受光面121aおよび受光面12
2aと遮光膜415とは平行であり、受光面121aお
よび受光面122aと遮光膜415との距離Hは一定な
ので、入射角θの変化による受光面121a、122a
上での、受光窓である開口415a、415bを介した
入射光の受光面積の変化の増減の絶対値は等しくなる。
そして、本実施例の光検出器では、入射角が0からθに
変化した場合での受光面121a、122aの入射光の
受光領域のX方向の長さの増減の絶対値が等しくなる。
なお、I1 は受光面121aでの入射光の受光領域のX
方向の長さに比例し、また、I2は受光面122aでの
入射光の受光領域のX方向の長さに比例する。
【0042】入射角が0からθに変化した場合、受光面
121aの入射光の受光領域のX方向の長さの増加量を
1 とし、受光面122aの入射光の受光領域のX方向
の長さの増加量をx2 とすると、 x1 =−x2 …(3) 0<θならばx1 >0、0>θならばx1 <0 …(4) が成り立つ。また、LDWに対してLSWを充分長く取って
いるため、Y方向に入射光方向が多少ズレた場合でも、
上記と同様に考えることができる。なお、図4ではθ<
0の場合を図示している。
【0043】ところで、 x1 =−x2 =H・tanθ …(5) なので、受光面121aに応じた光検出出力I1 と受光
面122aに応じた光検出出力I2 は I1 =K(LD /2+H・tanθ) …(6) ここで、K:入射角θと入射光の強度によって定まる定
数 I2 =K(LD /2−H・tanθ) …(7) となる。
【0044】図5は、式(6)および式(7)から求め
られる、本実施例の光検出器の光の入射角度に対する出
力特性を表した指向特性図である。I1 出力およびI2
出力は、垂直入射0度に対して線対称形状となってい
る。
【0045】図6は、本実施例の光検出器を使用した第
1の光入射角度検出器の構成図である。図6に示すよう
に、この装置は、(a)光検出器510と、(b)光検
出器510から出力された光検出出力I1 と光検出出力
2 とを入力して、光入射角度を検出する処理部610
とを備える。
【0046】処理部610は、光検出器510から出
力された光検出出力I1 と光検出出力I2 とを入力し
て、光入射角度を算出する演算器611と、演算器6
11の指示によって光入射角度を表示する表示器612
とを備える。
【0047】図6に示す装置は、以下のようにして光入
射角度を求める。
【0048】光検出器510が光を受光すると、上述の
ように、入射角θに応じて(6)式および(7)式で表
される光検出出力I1 および光検出出力I2 を出力す
る。ところで、(6)式および(7)式から、光検出出
力I1 と光検出出力I2 との間には、 (I1 −I2 /I1 +I2 ) =((LD /2+H・tanθ)−(LD /2−H・tanθ)) /((LD /2+H・tanθ)+(LD /2−H・tanθ))…(8 ) という関係がある。
【0049】処理部610の演算部611は、光検出出
力I1 および光検出出力I2 を入力し、(8)式から導
かれる、 θ=tan-1[(LD /2H)・(I1 −I2 )/(I1 +I2 )]…(9) から入射角θを求める。演算部611は、求めた入射角
θを表示器612に通知して表示する。
【0050】図7は、図5の特性に基づいて、本実施例
の受光面121a、122aに応じた光検出出力I1
2 と入射角θとの関係を示したグラフである。図7か
ら、−40°〜+40°の範囲において、直線的な関係
が見られ、この範囲内での角度検出特性が優れているこ
とが判る。また、−40°〜+40°の範囲外では、片
側の受光面に応じた光検出出力が支配的となり入射角度
の検出はできないが、こうした場合には、(I1
2 )/(I1 +I2 )の値から入射角度検出範囲外で
あることの認識は容易である。
【0051】図8は、本実施例の光検出器を使用した第
2の光入射角度検出器の構成図である。図8に示すよう
に、この装置は、第1の光入射角度検出器の1つの光検
出器での構成に替えて、光検出器5101 と光検出器5
102 の検出する光入射角度の射影平面(X−Z平面)
と直交する平面(Y−Z平面)での射影入射角度の検出
に応じて、光検出器5101 と同一平面または平行平面
に配置された光検出器5102 との2光検出器構成を採
用している。そして、処理部620は、X−Z平面上で
の射影入射角度とY−Z平面での射影入射角度とを算出
した後、算出結果に基づいて3次元的な入射方向を検出
する演算部621を備える。
【0052】図8の光入射角度検出器では、第1の光入
射角度検出器の光検出器510と同様にして、光検出器
5101 がX−Z平面での射影入射角θX に応じた光検
出出力I1X、I2Xを、光検出器5102 がY−Z平面で
の射影入射角θY に応じた光検出出力I1Y、I2Yを出力
する。
【0053】演算部621は、まず、第1の光入射角度
検出器と同様に、光検出出力I1X、I2Xに基づいて射影
入射角θX を、光検出出力I1Y、I2Yに基づいて射影入
射角θY を夫々算出する。次に、射影入射角θX と射影
入射角θY とに基づいて、3次元的な光入射方向を検出
し、表示器612に表示する。
【0054】図9は、本発明の光検出器の第2実施例の
構成図である。本実施例の光検出器は、第1実施例の光
検出器510が中空パッケージを採用しているのに対し
て、光透過性樹脂を充填・成形するとともに、別途に形
成された遮光部材を組み付けたものである。図9(a)
は本実施例の光検出器520の外観図であり、図9
(b)は本実施例の光検出器520の断面図である。
【0055】図9に示すように、本実施例の光検出器
は、導体221、222、223と、導体221の
チップマウント部上に配設され、導電性接着剤で導体2
21に接着固定されるとともに電気的に接続され、露出
面側に受光面が形成された2分割受光素子100と、
2分割受光素子100と導体221、222、223の
一部との周囲に介在領域無しで形成された光透過部42
0と、光透過部420の外側に装着された遮光部材4
25とを備える。そして、電極131と導体222とは
ボンディングワイヤ217で、電極132と導体223
とはボンディングワイヤ218で電気的に接続されてい
る。
【0056】光透過部420の材料としては成形性の良
い光透過性樹脂を好適に使用できる。本実施例ではエポ
キシ樹脂を使用した。
【0057】遮光部材425としては、不透光性の樹脂
を成形したものや、金属製の物を用いることができる。
【0058】本実施例の光検出器520は、以下のよう
にして製造される。図10〜図12は、本実施例の光検
出器520の製造工程図である。
【0059】まず、金属製のリードフレーム220のチ
ップマウント部221aに、2分割受光素子100を導
電性接着剤等を用いて接着した後、ボンディングワイヤ
(Au細線)217、218で2分割受光素子100の
電極131、132と外部取り出しリード222、22
3のボンディング部222a、223aとを、夫々、ワ
イヤボンディング法により電気的に接続する(図10
(a)参照)。リードフレーム220は、一般の半導体
素子の製造に用いられている場合と同様に数十個が連結
された短冊状のもので、接続されたボンディングワイ
ヤ217、218を振動等から保護するとともに、樹脂
成形時の樹脂の流れ止めを行うダムバー226と、外
部取りだしリード222、223の端部にレール227
とを備えている。レール部227は、チップマウントや
樹脂成形時の位置精度を出すためのパイロット穴228
が、各々の2分割受光素子に対応して設けられている。
このようなリードフレーム220は、高精度な順送金型
で作成されるため、極めて精度が高い。
【0060】次に、樹脂成形を行なう。図10(b)は
樹脂成形の説明図であり、成形金型の部分断面構造を示
す。成形金型の上型710は、キャビティと呼ばれる
成形部711と、リードフレーム220のパイロット
穴228の部分に、差し込むための位置出し用のパイロ
ットピン712を備える。また、成形金型の下型720
は、上型710と同様にキャビティと呼ばれる成形部
721と、上型710のパイロットピン712の逃が
し穴722と、成形部711、721への成形樹脂を
注入するための樹脂が流れるランナ723と、夫々の
成形部711、721に樹脂を注入するゲート724と
を備える。
【0061】上記の成形金型710、720に、図10
(a)ワイヤボンドまで完了したものをリードフレーム
状態のまま挟みこみ、光透過性樹脂を注入し成形する。
2分割受光素子100のマウント精度、および、2分割
受光素子100に対する成形精度は、パイロット穴22
8により高い精度を確保することが出来る。
【0062】図11(a)は成形後の状態を示す外観図
である。製品として不要な部分であるダムバー226お
よびレール227を順送金型によって打ち抜くことで、
個別の素子に分離する(図11(b)参照)。
【0063】以上のようにして、製造された樹脂モール
ド素子に遮光部材425を接着、もしくは、はめ込む
(図12参照)。こうして、図9に示した光検出器52
0を得る。2分割受光素子100のパッケージ外形に対
する受光面の位置精度が優れているため、この外形寸法
を利用し、遮光部材425のはめ込み部の寸法を設計す
ることで、位置精度良く各受光部を遮光することが出来
る。
【0064】また、本実施例の光検出器520は、セラ
ミックチップキャリアを用いた第1実施例の光検出器5
10と比べて、2分割受光素子100の水平方向の入射
光に対し遮蔽物がないため、広い指向性が得られる。
【0065】本実施例の光検出器520の場合には、空
気と光透過部420の材質の屈折率が異なるので入射角
と屈折角とは等しくならないが、第1実施例の光検出器
510を使用して図6または図8に示す光入射角度検出
器を構成したのと同様にして、図6または図8に示す光
入射角度検出器とおおむね同様の機能・性能を果たす光
入射角度検出器を構成することができる。
【0066】図13は、本発明の光検出器の第3実施例
の構成図である。本実施例の光検出器は、第2実施例の
光検出器520に対して更に量産性を高めたもので、別
途作成の遮光部材425に替えて、光透過部の受光面上
方に遮光部を形成したものである。図13(a)は本実
施例の光検出器530の外観図であり、図13(b)は
本実施例の光検出器530の断面図である。
【0067】図13に示すように、本実施例の光検出器
530は、導体221、222、223と、導体2
21のチップマウント部上に配設され、導電性接着剤で
導体221に接着固定されるとともに電気的に接続さ
れ、露出面側に受光面が形成された2分割受光素子10
0と、2分割受光素子100と導体221、222、
223の一部との周囲に介在領域無しで形成され、受光
面の上方に遮光部435が形成された光透過部430と
を備える。そして、電極131と導体222とはボンデ
ィングワイヤ217で、電極132と導体223とはボ
ンディングワイヤ218で電気的に接続されている。
【0068】光透過部430の材料としては成型性の良
い光透過性樹脂を好適に使用できる。本実施例ではエポ
キシ樹脂を使用した。
【0069】本実施例の光検出器530は、以下のよう
にして製造される。図14〜図15は、本実施例の光検
出器530の製造工程図である。
【0070】まず、第2実施例の光検出器520の場合
と同様に、金属製のリードフレーム220のチップマウ
ント部221aに、2分割受光素子100を導電性接着
剤等を用いて接着した後、ボンディングワイヤ(Au細
線)217、218で2分割受光素子100の電極13
1、132と外部取り出しリード222、223のボン
ディング部222a、223aとを、夫々、ワイヤボン
ディング法により電気的に接続する(図10(a)参
照)。
【0071】次に、樹脂成形を行なう。図14(a)は
樹脂成形の説明図であり、成形金型の部分断面構造を示
す。成形金型の上型730は、キャビティと呼ばれる
成形部731と、リードフレーム220のパイロット
穴228の部分に、差し込むための位置出し用のパイロ
ットピン732とを備える。成形部731は、成形後に
受光面の上方に2mm(X方向)×3.5mm(Y方
向)、深さ0.1mmの凹部が形成される形状となって
いる。また、成形金型の下型は、第2実施例で用いた下
型720を使用する。
【0072】上記の成形金型730、720に、図10
(a)でワイヤボンドまで完了したものをリードフレー
ム状態のまま挟みこみ、光透過性樹脂を注入し成形す
る。
【0073】図15(a)は、成形後の状態を示す外観
図である。成形後に、遮光部435を形成する凹部に液
状遮光用樹脂(例えば、カーボンブラック入りの液状エ
ポキシ樹脂等)を、凹部がほぼ平らになるよう、シリン
ジ750を用いて空気圧コントロール等により、定量滴
下する。液状エポキシ樹脂を用いる場合は、熱硬化のた
め100℃で2時間程度オーブン等に入れて硬化させ
る。
【0074】遮光用樹脂が硬化して遮光部435が形成
された後、第2実施例の光検出器と同様に、不要なダム
バー226、および、レール227を打抜いて光検出器
530を得る(図15(b)参照)。
【0075】なお、本実施例では、液状遮光用樹脂を用
いているが、凹部に入れる遮光部材としては、不透光性
樹脂成形物や金属板等を入れて接着する方法を用いても
良い。
【0076】本実施例の光検出器530は、第1実施例
の光検出器510に対する第2実施例の光検出器520
の特徴を備えるとともに、第2実施例の光検出器520
に対して製造が容易であり量産性が高い。
【0077】本実施例の光検出器530の場合にも、光
検出器520の場合と同様に入射角と屈折角とは等しく
ならないが、第1実施例の光検出器510を使用して図
6または図8に示す光入射角度検出器を構成したのと同
様にして、図6または図8に示す光入射角度検出器とお
おむね同様の機能・性能を果たす光入射角度検出器を構
成することができる。
【0078】図16は、本発明の光検出器の第4実施例
の構成図である。本実施例の光検出器は、高い信頼性を
要求される、宇宙用、航空機用および自動車用等に用い
られる気密封止パッケージされた光検出器である。図1
6(a)は本実施例の光検出器540の外観図であり、
図16(b)は本実施例の光検出器540の断面図であ
る。
【0079】図16に示すように、本実施例の光検出器
540は、リード241が電気的に接続されるととも
に、リード242、243が融着ガラス245を介して
装着された金属ベース240と、金属ベース240上
に配設され、導電性接着剤で金属ベース240に接着固
定されるとともに電気的に接続され、露出面側に受光面
が形成された2分割受光素子100と、窓材440が
接着固定された金属製の遮光用キャップ445とを備え
る。そして、電極131とリード242とはボンディン
グワイヤ217で、電極132とリード243とはボン
ディングワイヤ218で電気的に接続されている。
【0080】本実施例の光検出器540では、金属ベー
ス240および遮光用キャップ445はFe−Ni合金
からなり、2分割受光素子100の接着はAu−Siの
共晶接着法や半田もくしは導電性樹脂等を用いている。
【0081】本実施例の光検出器540は、以下のよう
にして製造される。図17は、本実施例の光検出器54
0の組み立て説明図である。
【0082】まず、Auメッキしてある金属ベース24
0上に2分割受光素子100を、Au−Siの共晶接着
法、半田もくしは導電性樹脂等を用いて接着固定しマウ
ントする。その後、2分割受光素子100の電極13
1、132とリード242、243の先端とを夫々ボン
ディングワイヤ217、218を用いたワイヤホンディ
ング法で電気的に接続する。
【0083】遮光用キャップ445は、Fe−Ni合金
からなる出発材を、絞りプレス加工した後、受光窓とな
る部分を打抜いて作成する。引き続き、光透過硝子から
なる窓材440(例えば、ほう珪酸硝子等)等を融着す
る。その後、金属部にAuもしくはNi等のメッキを施
す。
【0084】次に、抵抗溶接機を用いて、遮光用キャッ
プ445のつば部と金属ベース240のつば部とを重
ね、溶接し、気密封止する(図17参照)。封止はN2
やAr等の不活性ガス雰囲気で行う。こうして、光検出
器540を得る。なお、光検出器540では、各受光面
部のサイズを1mm(X方向)×1.5mm(Y方
向)、境界部0.5mmとし、遮光用キャップ445の
中央の遮光部の幅は2mmとしている。また、遮光用キ
ャップ445の外径は8mm、受光窓径は6mmとし、
封止後の全高は4mm、リード長は15mmとした。な
お、受光面から遮光用キャップ445までの距離は1.
5mmとした。
【0085】本実施例の様な、金属製気密封止パッケー
ジは、量産性に劣り、価格も高価となる欠点はあるもの
の、半導体用パッケージの中で最も高い信頼性を有する
ことが知られており、高い信頼性を要求される用途への
応用に適している。
【0086】本実施例の光検出器540を使用しても、
第1実施例の光検出器510を使用して図6または図8
に示す光入射角度検出器を構成したのと同様にして、図
6または図8に示す光入射角度検出器と同様の機能・性
能を果たす光入射角度検出器を構成することができる。
【0087】本発明は、上記の実施例に限定されるもの
ではなく変形が可能である。例えば、窓材は硝子に限ら
ず光透過性樹脂板や信号光以外を遮断するフィルター特
性を有するものであっても良い。
【0088】また、上記の実施例では、遮光は100%
の遮光としたが、一部遮光であってもよい。ただし、入
射角度の演算式が異なり、遮光部材の光透過度によって
演算式を替える必要がある。
【0089】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の光
検出器は、2つの受光面の境界部中央の上方に各受光部
全長の半分を蔽う遮光部材を設けることとしたので、広
い指向性を有する光入射角度検出器に好適に使用可能な
光検出器を提供することができる。また、組立技術上、
現在の半導体組立技術を流用出来る上、受光素子自体が
汎用性のあるものを利用できる点でも大量生産と低価格
対応に優れたものを提供することができる。
【0090】また、本発明の光入射角度検出器は、本発
明の光検出器を使用して構成するので、広い指向性を有
する光入射角度検出器を実現できる。
【0091】更に、入射角度の演算方式も、2つの光検
出器の夫々の受光面の光入射角度による入射光の受光領
域の面積変化が同一であるため簡単であり、設計上の要
素が少ない。
【0092】また、平面的に作成できるため、コンパク
トなサイズで目的とする性能を達し得る。
【0093】この様な、小型で、低価格の光入射角度検
出器は、コンパクトカメラ等の小型の商品からビデオカ
メラ、扇風機、テレビ、ルームエアコン等の家庭電化製
品又、自動車等への応用まで幅広い応用分野がある。更
に、太陽光等の様な大光量の用途から、高速低光量の信
号を処理する光リモコン等の用途まで、様々な応用が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光検出器の構成図であ
る。
【図2】2分割受光素子の構成図である。
【図3】第1実施例の光検出器の組み立て説明図であ
る。
【図4】第1実施例の光検出器の受光態様の説明図であ
る。
【図5】第1実施例の光検出器の光の入射角度に対する
出力特性を表した指向特性図である。
【図6】第1実施例の光検出器を使用した光入射角度検
出器の第1実施例の構成図である。
【図7】光検出出力と入射角との関係を示したグラフで
ある。
【図8】第1実施例の光検出器を使用した光入射角度検
出器の第2実施例の構成図である。
【図9】本発明の第2実施例の光検出器の構成図であ
る。
【図10】第2実施例の光検出器の製造工程図である。
【図11】第2実施例の光検出器の製造工程図である。
【図12】第2実施例の光検出器の製造工程図である。
【図13】本発明の第3実施例の光検出器の構成図であ
る。
【図14】第3実施例の光検出器の製造工程図である。
【図15】第3実施例の光検出器の製造工程図である。
【図16】本発明の第4実施例の光検出器の構成図であ
る。
【図17】第4実施例の光検出器の組み立て説明図であ
る。
【図18】従来の光入射角度検出器の構成図である。
【符号の説明】
100…2分割受光素子、121a、122a…受光
面、415,425,435,445…遮光部材、51
0,520,530,540…光検出器、610,62
0…処理部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の受光面を有し、前記第1の受光面
    で受光した光の強度を検出する第1の受光器と、 前記第1の受光面と同一平面上に前記第1の受光面と境
    界部を介して分離されるとともに近接して配置された第
    2の受光面を有し、前記第2の受光面で受光した光の強
    度を検出する第2の受光器と、 前記第1の受光面および前記第2の受光面と離間すると
    ともに前記第1の受光面および前記第2の受光面と略平
    行であり、前記第1の受光面および前記第2の受光面に
    垂直な方向から光を照射した場合に、前記第1の受光面
    の前記境界部側の略半分の領域と前記第2の受光面の前
    記境界部側の略半分の領域とを遮光、または、前記第1
    の受光面の前記境界部側の略半分の領域と前記第2の受
    光面の前記境界部側の略半分の領域に入射する光量を減
    少させる、前記第1の受光面、前記第2の受光面、およ
    び境界部の上方に配置された光制限部材と、 を備え、所定の光入射角の範囲では、前記第1の受光面
    での直接受光面積と前記第2の受光面での直接受光面積
    の和が光入射角の変化に対して略一定である、ことを特
    徴とする光検出器。
  2. 【請求項2】 前記光制限部材は、入射光の略100%
    を遮光する全遮光部材および入射光の一部を遮光する減
    光部材のいずれか一方である、ことを特徴とする請求項
    1記載の光検出器。
  3. 【請求項3】 前記第1の受光面と前記第2の受光面と
    は、略同一面積かつ略同一形状であり、線対称に配置さ
    れる、ことを特徴とする請求項1記載の光検出器。
  4. 【請求項4】 前記第1の受光面の形状および前記第2
    の受光面の形状は矩形である、ことを特徴とする請求項
    3記載の光検出器。
  5. 【請求項5】 前記第1の受光面の単位面積あたりの前
    記第1の受光器の光電変換効率と前記第2の受光面の単
    位面積あたりの前記第2の受光器の光電変換効率とは略
    同一である、ことを特徴とする請求項1記載の光検出
    器。
  6. 【請求項6】 前記第1の受光器および前記第2の受光
    器はpin型フォトダイオードである、ことを特徴とす
    る請求項1記載の光検出器。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の光検出器と、 前記第1の受光器から出力された第1の光検出信号と前
    記第2の受光器から出力された第2の光検出信号とを収
    集し、前記第1の光検出信号から前記第1の受光器で検
    出した第1の光強度と前記第2の光検出信号から前記第
    2の受光器で検出した第2の光強度とを求め、前記第1
    の光強度と前記第2の光強度とに基づいて光入射角度を
    算出する処理部と、 を備えることを特徴とする光入射角度検出器。
  8. 【請求項8】 前記処理部は、前記第1の光強度と前記
    第2の光強度との比を演算し、この演算結果に基づいて
    光入射角度を算出する、ことを特徴とする請求項7記載
    の光入射角度検出器。
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