JPH0826387A - 低温タンクのメンブレン固定構造 - Google Patents

低温タンクのメンブレン固定構造

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JPH0826387A
JPH0826387A JP6182949A JP18294994A JPH0826387A JP H0826387 A JPH0826387 A JP H0826387A JP 6182949 A JP6182949 A JP 6182949A JP 18294994 A JP18294994 A JP 18294994A JP H0826387 A JPH0826387 A JP H0826387A
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Japan
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membrane
fixing structure
locked
low temperature
flat plate
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JP6182949A
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Inventor
Yoshimichi Kawakami
善道 川上
Nobuyuki Nishioka
信之 西岡
Yasuhiro Kokayu
康弘 小粥
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メンブレンの平板部に複数のアンカーを配設
することができるとともに、上記各アンカーが上記平板
部の回動変形を許容し、さらに上記各アンカーの現場取
付けが容易で、その結果、上記平板部を大型化してひだ
の加工量を少なくすることができるとともに取付け手間
が少なくて済む、したがって経済性及び省力性に優れた
低温タンクのメンブレン固定構造を図る。 【構成】 基端がコンクリート躯体01に埋め込まれ先
端が溶接用孔05の内側に同心的に隅肉溶接された比較
的大径の固定板1に係止され若干の相対変位が可能な係
止部材と、上記係止部材を囲繞してコンクリート躯体0
1とメンブレン03との間に緩く挿入された圧壊防止筒
6とを有する低温タンクのメンブレン固定構造におい
て、基端がコンクリート躯体01に突設されたフック4
に係止され先端が固定板1に突設されたアイ金物5に係
止された係止チエーン3を具えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低温タンクのメンブレン
固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】竪筒状コンクリート躯体01の内面に保
冷材02を挟んでメンブレン03を支持する低温タンク
のメンブレン固定構造としては、従来、例えば、図5
(A) 縦断面図及び同図(B) 正面図に示すように、メンブ
レン03の縦横に互いに直交的な複数のひだ04によっ
てそれぞれ格子状に囲まれた平板部の中央に穿設された
比較的小径の隅肉溶接用孔05と、基部のねじ部がコン
クリート躯体01の内面に埋設され先端に円周部がメン
ブレン03の内面に当接する比較的大径の円形頂板06
が突設されたボルト状アンカー07と、隅肉溶接用孔0
5の周縁部を頂板06の頂面に同心的に溶着する隅肉溶
接08とから形成されるボルト状アンカー式固定構造0
9が知られている。
【0003】また、図6(A) 縦断面図及び同図(B) 底面
図に示すように、メンブレン03の溶接用孔05と、コ
ンクリート躯体01の内面に基端が固定された円筒01
0の先端に円形盲フランジ状頂板011が突設された筒
状アンカー012と、溶接用孔05の周縁部を盲フラン
ジ状頂板011に同心的に溶着する隅肉溶接013とか
ら形成される筒状アンカー式固定構造014も知られて
いる。
【0004】しかしながら、これらの構造では、それぞ
れ下記のような欠点がある。 (1) ボルト状アンカー式のものでは、液化ガス等の低温
液を低温タンク内に入れると、メンブレン03は熱収縮
を起こし、その際、図5(C) 斜視図に示すように、例え
ば竪面ではメンブレン03のひだ04はその長手方向に
矢印015のように収縮し、これと直角方向に矢印01
6のように引張られるので、ひだ04に囲まれた長方形
平板部は捩れ017のように回動的に変位する。そこ
で、ボルト状アンカー07の数は平板部の中央に1本と
限定されるとともに、その直径を制限してメンブレン0
3が回動し易くすることにより、これに座屈変形が生ず
ることを防いでいる。その結果、メンブレン03の平板
部の大きさを十分に大きくすることができず、ひだ04
の加工量が多く、したがって経済性に改善の余地があ
る。
【0005】(2) 筒状アンカー式のものでは、上記(1)
のものに比べメンブレン03を支持する力は増加する
が、それでも図6(A) に示すように、低温タンクの天井
面のメンブレン03を支持するのに使用された場合は、
筒状アンカー012にメンブレン03の自重が作用する
とともに、地震時に低温液の液面が動搖して天井面のメ
ンブレン03に接したときは、上記液面が天井面から落
下する際に負圧を生ずるので、メンブレン03の溶接用
孔05の周縁部に大きな曲げモーメントが働き、該部に
大きな応力が生じ破損現象に至る惧れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、メンブレンの平板部に
複数のアンカーを配設することができるとともに、上記
各アンカーが上記平板部の回動変形を許容し、その結
果、上記平板部を大型化してひだの加工量を少なくする
ことができ、したがって経済性に優れた低温タンクのメ
ンブレン固定構造を提供することを目的とする。
【0007】また、メンブレンの平板部に複数のアンカ
ーを配設することができるとともに、上記各アンカーが
上記平板部の回動変形を許容し、さらに上記各アンカー
の現場取付けが容易で、その結果、上記平板部を大型化
してひだの加工量を少なくすることができるとともに取
付け手間が少なくて済む、したがって経済性及び省力性
に優れた低温タンクのメンブレン固定構造を提供するこ
とを目的とする。
【0008】そして、メンブレンの平板部に複数のアン
カーを配設することができるとともに、上記各アンカー
が上記平板部の回動変形を許容し、さらに上記各アンカ
ーと上記平板部との接続部に大きな曲げモーメントが働
かず、その結果、上記平板部を大型化してひだの加工量
を少なくすることができるとともに上記接続部に大きな
応力が生ぜず、したがって経済性及び保全性に優れた低
温タンクのメンブレン固定構造を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、請求項1の
発明は、コンクリート躯体の内面に、縦横に適宜間隔で
格子状に複数のひだが突設され上記各ひだで囲まれた各
長方形平板部にそれぞれ比較的小径の溶接用孔が穿設さ
れたメンブレンを、保冷材を挟んでアンカーで支持する
低温タンクのメンブレン固定構造において、基端が上記
コンクリート躯体に埋め込まれ先端が上記溶接用孔の内
側に同心的に隅肉溶接された比較的大径の固定板に係止
され若干の相対変位が可能な係止部材と、上記係止部材
を囲繞して上記コンクリート躯体と上記メンブレンとの
間に緩く挿入された圧壊防止筒とを具えたことを特徴と
する。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
する低温タンクのメンブレン固定構造において、基端が
コンクリート躯体に突設されたフックに係止され先端が
固定板に突設されたアイ金物に係止された係止チエーン
を具えたことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3の発明は、請求項1に記
載する低温タンクのメンブレン固定構造において、各基
端がコンクリート躯体に付設された比較的大径の基部固
定板の周縁部にそれぞれ等間隔に係止され各先端がメン
ブレンの比較的小径の溶接用孔の内側に同心的に隅肉溶
接された比較的大径の端部固定板の周縁部にそれぞれ等
間隔に係止された互いに平行な複数の係止ワイヤを具え
たことを特徴とする。
【0012】
【作用】このような構成によれば、下記の作用が行われ
る。請求項1の発明によれば、コンクリート躯体の内面
に、縦横に適宜間隔で格子状に複数のひだが突設され上
記各ひだで囲まれた各長方形平板部にそれぞれ比較的小
径の溶接用孔が穿設されたメンブレンを、保冷材を挟ん
でアンカーで支持する低温タンクのメンブレン固定構造
において、基端が上記コンクリート躯体に埋め込まれ先
端が上記溶接用孔の内側に同心的に隅肉溶接された比較
的大径の固定板に係止され若干の相対変位が可能な係止
部材と、上記係止部材を囲繞して上記コンクリート躯体
と上記メンブレンとの間に緩く挿入された圧壊防止筒と
を設けているので、メンブレンの平板部に複数のアンカ
ーを配設することができるとともに、上記各アンカーが
上記平板部の回動変形を許容し、その結果、上記平板部
を大型化してひだの加工量を少なくすることができる。
【0013】請求項2の発明によれば、コンクリート躯
体の内面に、縦横に適宜間隔で格子状に複数のひだが突
設され上記各ひだで囲まれた各長方形平板部にそれぞれ
比較的小径の溶接用孔が穿設されたメンブレンを、保冷
材を挟んでアンカーで支持する低温タンクのメンブレン
固定構造において、基端が上記コンクリート躯体に埋め
込まれ先端が上記溶接用孔の内側に同心的に隅肉溶接さ
れた比較的大径の固定板に係止され若干の相対変位が可
能な係止部材と、上記係止部材を囲繞して上記コンクリ
ート躯体と上記メンブレンとの間に緩く挿入された圧壊
防止筒とを設けているとともに、特に基端がコンクリー
ト躯体に突設されたフックに係止され先端が固定板に突
設されたアイ金物に係止された係止チエーンとなってい
るので、メンブレンの平板部に複数のアンカーを配設す
ることができるとともに、上記各アンカーが上記平板部
の回動変形を許容し、さらに上記各アンカーの現場取付
けが容易で、その結果、上記平板部を大型化してひだの
加工量を少なくすることができるとともに取付け手間が
少なくて済む。
【0014】請求項3の発明によれば、コンクリート躯
体の内面に、縦横に適宜間隔で格子状に複数のひだが突
設され上記各ひだで囲まれた各長方形平板部にそれぞれ
比較的小径の溶接用孔が穿設されたメンブレンを、保冷
材を挟んでアンカーで支持する低温タンクのメンブレン
固定構造において、基端が上記コンクリート躯体に埋め
込まれ先端が上記溶接用孔の内側に同心的に隅肉溶接さ
れた比較的大径の固定板に係止され若干の相対変位が可
能な係止部材と、上記係止部材を囲繞して上記コンクリ
ート躯体と上記メンブレンとの間に緩く挿入された圧壊
防止筒とを設けているとともに、特に各基端がコンクリ
ート躯体に付設された比較的大径の基部固定板の周縁部
にそれぞれ等間隔に係止され各先端がメンブレンの比較
的小径の溶接用孔の内側に同心的に隅肉溶接された比較
的大径の端部固定板の周縁部にそれぞれ等間隔に係止さ
れた互いに平行な複数の係止ワイヤとなっているので、
メンブレンの平板部に複数のアンカーを配設することが
できるとともに、上記各アンカーが上記平板部の回動変
形を許容し、さらに上記各アンカーと上記メンブレンと
の接続部に大きな曲げモーメントが働かず、その結果、
上記平板部を大型化してひだの加工量を少なくすること
ができるとともに上記接続部に大きな応力が生じなくな
る。
【0015】
【実施例】本発明の第1実施例を図面について説明する
と、図5と同一の符号はそれぞれ同図と同一の部材を示
し、まず、図1(A) 及び同図(B) 縦断面図において、1
は外面がメンブレン03の比較的小径の溶接用孔1aに
同心的に隅肉溶接2で溶着された比較的大径の固定板、
3は基端リンクがコンクリート躯体01に突設されたフ
ック4に係止され先端リンクが固定板1の内面央部に突
設されたアイ金物5に係止された係止チエーンである。
6はフック4,チエーン3及びアイ金物5を囲繞してコ
ンクリート躯体01と固定板1との間に緩く挿入された
圧壊防止筒、7は固定板1〜圧壊防止筒6が協働して形
成するチエーン状アンカー式固定構造である。
【0016】続いて、チエーン状アンカー式固定構造7
を図5に示したメンブレンに適用する例を、図2(A) 縦
断面図,同図(B) 正面図及び同図(C) 斜視図に示す。同
図では、メンブレン03の縦横の各ひだ04によって囲
まれた平板部の央部にはボルト状アンカー式固定構造0
9が,四隅部にはチエーン状アンカー式固定構造7がそ
れぞれ配設されている。
【0017】このような構造で、図1(A) において、低
温タンクの現場で固定板1をメンブレン03に隅肉溶接
2で溶着する際、係止チエーン3は圧縮力を支持できな
いので、コンクリート躯体01とメンブレン03との間
隔を一定に保持しながら固定板1とメンブレン03とを
溶着することは難しいが、コンクリート躯体01と固定
板1との間には圧壊防止筒6が緩く挿入されており、低
温タンク側からコンクリート躯体01側へメンブレン0
3,固定板1,圧壊防止筒6を順次押付けながら隅肉溶
接2を施工することにより、コンクリート躯体01とメ
ンブレン03との間隔を一定に保持しながら固定板1と
メンブレン03とを隅肉溶接2で溶着することができ
る。
【0018】また、地震等により過大な液圧がメンブレ
ン03に作用した場合、圧壊防止筒6は圧縮荷重を負担
して、メンブレン03や固定板1の破損を防止すること
もできる。
【0019】さらに、図1(B) に示すように、低温タン
ク内の低温液によりコンクリート躯体01とメンブレン
03との間に相対変位が生じた場合、係止チエーン3は
自在にずれることができるので、メンブレン03の熱変
形による座屈を防止しながら、メンブレン03の自重を
も支持することが可能である。
【0020】そして、図2において、メンブレン03の
平板部の面外方向荷重である自重は1本のボルト状アン
カー式固定構造09と4本の係止チエーン1とで支持さ
れるとともに、液圧は1本のボルト状アンカー式固定構
造09と4本の圧壊防止筒6とで支持される。
【0021】加えて、同図(C) に示すようなメンブレン
03の平板部の面内方向荷重である熱収縮による回転変
形は、1本のボルト状アンカー式固定構造09の捩れ0
17と4本のチエーン状アンカー式固定構造7の横移動
及び捩れ8とで支持される。
【0022】次に、第2実施例を図面について説明する
と、コンクリート躯体01とメンブレン03との間の相
対変位発生なし,ありの状態をそれぞれ示す、図3(A)
縦断面図及び斜視図,同図(B) 縦断面図及び斜視図にお
いて、9はコンクリート躯体01に複数のボルト10で
固定された比較的大径の基部固定板、11は外面がメン
ブレン03の比較的小径の溶接用孔11aに隅肉溶接1
1bで同心的に溶着された比較的大径の端部固定板、1
2は基部固定板9の内面にその周縁に沿いそれぞれ等間
隔で設定された複数の第1の位置13と、端部固定板1
1の内面にその周縁に沿いかつ各第1の位置13に対向
して設定された複数の第2の位置14とをそれぞれ連結
する互いに平行な複数の係止ワイヤである。15は基部
固定板9,係止ワイヤ12,端部固定板11を囲繞して
コンクリート躯体01とメンブレン03との間に緩く挿
入された圧壊防止筒、16は基部固定板9〜圧壊防止筒
15が協働して形成するワイヤ状アンカー式固定構造で
ある。
【0023】続いて、この種のワイヤ状アンカー式固定
構造16を図5に示したメンブレンに適用した例を、図
4(A) 縦断面図及び同図(B) 正面図に示す。同図では、
メンブレン03の縦横の各ひだ04によって囲まれた平
板部の央部にはボルト状アンカー式固定構造09が,四
隅部にはワイヤ状アンカー式固定構造16がそれぞれ配
設されている。なお、17は横移動及び捩れである。
【0024】このような構造においても、図4(B) にお
けるワイヤ状アンカー式固定構造16の作用は、図2
(B) におけるチエーン状アンカー式固定構造7の作用と
同一であるほか、メンブレン03の平板部との接続部に
働く曲げモーメントがさらに小さくなる特長がある。
【0025】これら、実施例の構造によれば、下記効果
が奏せられる。 (1) 第1実施例及び第2実施例によれば、コンクリート
躯体の内面に、縦横に適宜間隔で格子状に複数のひだが
突設され上記各ひだで囲まれた各長方形平板部にそれぞ
れ比較的小径の溶接用孔が穿設されたメンブレンを、保
冷材を挟んでアンカーで支持する低温タンクのメンブレ
ン固定構造において、基端が上記コンクリート躯体に埋
め込まれ先端が上記溶接用孔の内側に同心的に隅肉溶接
された比較的大径の固定板に係止され若干の相対変位が
可能な係止部材と、上記係止部材を囲繞して上記コンク
リート躯体と上記メンブレンとの間に緩く挿入された圧
壊防止筒とを設けているので、メンブレンの平板部に複
数のアンカーを配設することができるとともに、上記各
アンカーが上記平板部の回動変形を許容し、その結果、
上記平板部を大型化してひだの加工量を少なくすること
ができ、したがって経済性が向上する。
【0026】(2) 第1実施例によれば、コンクリート躯
体の内面に、縦横に適宜間隔で格子状に複数のひだが突
設され上記各ひだで囲まれた各長方形平板部にそれぞれ
比較的小径の溶接用孔が穿設されたメンブレンを、保冷
材を挟んでアンカーで支持する低温タンクのメンブレン
固定構造において、基端が上記コンクリート躯体に埋め
込まれ先端が上記溶接用孔の内側に同心的に隅肉溶接さ
れた比較的大径の固定板に係止され若干の相対変位が可
能な係止部材と、上記係止部材を囲繞して上記コンクリ
ート躯体と上記メンブレンとの間に緩く挿入された圧壊
防止筒とを設けているとともに、特に基端がコンクリー
ト躯体に突設されたフックに係止され先端が固定板に突
設されたアイ金物に係止された係止チエーンとなってい
るので、メンブレンの平板部に複数のアンカーを配設す
ることができるとともに、上記各アンカーが上記平板部
の回動変形を許容し、さらに上記各アンカーの現場取付
けが容易で、その結果、上記平板部を大型化してひだの
加工量を少なくすることができるとともに取付け手間が
少なくて済み、したがって経済性及び省力性が向上す
る。
【0027】(3) 第2実施例によれば、コンクリート躯
体の内面に、縦横に適宜間隔で格子状に複数のひだが突
設され上記各ひだで囲まれた各長方形平板部にそれぞれ
比較的小径の溶接用孔が穿設されたメンブレンを、保冷
材を挟んでアンカーで支持する低温タンクのメンブレン
固定構造において、基端が上記コンクリート躯体に埋め
込まれ先端が上記溶接用孔の内側に同心的に隅肉溶接さ
れた比較的大径の固定板に係止され若干の相対変位が可
能な係止部材と、上記係止部材を囲繞して上記コンクリ
ート躯体と上記メンブレンとの間に緩く挿入された圧壊
防止筒とを設けているとともに、特に各基端がコンクリ
ート躯体に付設された比較的大径の基部固定板の周縁部
にそれぞれ等間隔に係止され各先端がメンブレンの比較
的小径の溶接用孔の内側に同心的に隅肉溶接された比較
的大径の端部固定板の周縁部にそれぞれ等間隔に係止さ
れた互いに平行な複数の係止ワイヤとなっているので、
メンブレンの平板部に複数のアンカーを配設することが
できるとともに、上記各アンカーが上記平板部の回動変
形を許容し、さらに上記各アンカーと上記メンブレンと
の接続部に大きな曲げモーメントが働かず、その結果、
上記平板部を大型化してひだの加工量を少なくすること
ができるとともに上記接続部に大きな応力が生ぜず、し
たがって経済性及び保全性が向上する。
【0028】
【発明の効果】要するに請求項1の発明によれば、コン
クリート躯体の内面に、縦横に適宜間隔で格子状に複数
のひだが突設され上記各ひだで囲まれた各長方形平板部
にそれぞれ比較的小径の溶接用孔が穿設されたメンブレ
ンを、保冷材を挟んでアンカーで支持する低温タンクの
メンブレン固定構造において、基端が上記コンクリート
躯体に埋め込まれ先端が上記溶接用孔の内側に同心的に
隅肉溶接された比較的大径の固定板に係止され若干の相
対変位が可能な係止部材と、上記係止部材を囲繞して上
記コンクリート躯体と上記メンブレンとの間に緩く挿入
された圧壊防止筒とを具えたことにより、メンブレンの
平板部に複数のアンカーを配設することができるととも
に、上記各アンカーが上記平板部の回動変形を許容し、
その結果、上記平板部を大型化してひだの加工量を少な
くすることができ、したがって経済性に優れた低温タン
クのメンブレン固定構造を得るから、本発明は産業上極
めて有益なものである。
【0029】また、請求項2の発明によれば、請求項1
に記載する低温タンクのメンブレン固定構造において、
基端がコンクリート躯体に突設されたフックに係止され
先端が固定板に突設されたアイ金物に係止された係止チ
エーンを具えたことにより、メンブレンの平板部に複数
のアンカーを配設することができるとともに、上記各ア
ンカーが上記平板部の回動変形を許容し、さらに上記各
アンカーの現場取付けが容易で、その結果、上記平板部
を大型化してひだの加工量を少なくすることができると
ともに取付け手間が少なくて済む、したがって経済性及
び省力性に優れた低温タンクのメンブレン固定構造を得
るから、本発明は産業上極めて有益なものである。
【0030】さらに、請求項3の発明によれば、請求項
1に記載する低温タンクのメンブレン固定構造におい
て、各基端がコンクリート躯体に付設された比較的大径
の基部固定板の周縁部にそれぞれ等間隔に係止され各先
端がメンブレンの比較的小径の溶接用孔の内側に同心的
に隅肉溶接された比較的大径の端部固定板の周縁部にそ
れぞれ等間隔に係止された互いに平行な複数の係止ワイ
ヤを具えたことにより、メンブレンの平板部に複数のア
ンカーを配設することができるとともに、上記各アンカ
ーが上記平板部の回動変形を許容し、さらに上記各アン
カーと上記平板部との接続部に大きな曲げモーメントが
働かず、その結果、上記平板部を大型化してひだの加工
量を少なくすることができるとともに上記接続部に大き
な応力が生ぜず、したがって経済性及び保全性に優れた
低温タンクのメンブレン固定構造を得るから、本発明は
産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、(A) ,(B) はそれ
ぞれコンクリート躯体01とメンブレン03の相対変位
発生なし、ありの状態を示す縦断面図である。
【図2】図1の構造を図5に示す低温タンクのメンブレ
ンに適用した例を示し、(A) ,(B) ,(C) はそれぞれ縦
断面図,正面図,斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例を示し、(A) ,(B) はそれ
ぞれコンクリート躯体01とメンブレン03との間の相
対変位発生なし,ありの状態を示す縦断面図,斜視図で
ある。
【図4】図2の構造を図5に示す低温タンクのメンブレ
ンに適用した例を示し、(A) ,(B) はそれぞれ縦断面
図,正面図である。
【図5】公知の低温タンクのメンブレン固定構造を示
し、(A) ,(B) ,(C) はそれぞれ縦断面図,正面図,斜
視図である。
【図6】図5と異なる公知の低温タンクのメンブレン固
定構造を示し、(A) ,(B) はそれぞれ縦断面図,底面図
である。
【符号の説明】
1 固定板 1a 溶接用孔 2 隅肉溶接 3 係止チエーン 4 フック 5 アイ金物 6 圧壊防止筒 7 チエーン状アンカー式固定構造 8 横移動及び捩れ 9 基部固定板 10 ボルト 11 端部固定板 11a 溶接用孔 11b 隅肉溶接 12 係止ワイヤ 13 第1の位置 14 第2の位置 15 圧壊防止筒 16 ワイヤ状アンカー式固定構造 17 横移動及び捩れ 01 コンクリート躯体 02 保冷材 03 メンブレン 04 ひだ 05 溶接用孔 06 頂板 07 ボルト状アンカー 08 隅肉溶接 09 ボルト状アンカー式固定構造 017 捩れ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート躯体の内面に、縦横に適宜
    間隔で格子状に複数のひだが突設され上記各ひだで囲ま
    れた各長方形平板部にそれぞれ比較的小径の溶接用孔が
    穿設されたメンブレンを、保冷材を挟んでアンカーで支
    持する低温タンクのメンブレン固定構造において、基端
    が上記コンクリート躯体に埋め込まれ先端が上記溶接用
    孔の内側に同心的に隅肉溶接された比較的大径の固定板
    に係止され若干の相対変位が可能な係止部材と、上記係
    止部材を囲繞して上記コンクリート躯体と上記メンブレ
    ンとの間に緩く挿入された圧壊防止筒とを具えたことを
    特徴とする低温タンクのメンブレン固定構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する低温タンクのメンブ
    レン固定構造において、基端がコンクリート躯体に突設
    されたフックに係止され先端が固定板に突設されたアイ
    金物に係止された係止チエーンを具えたことを特徴とす
    る低温タンクのメンブレン固定構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する低温タンクのメンブ
    レン固定構造において、各基端がコンクリート躯体に付
    設された比較的大径の基部固定板の周縁部にそれぞれ等
    間隔に係止され各先端がメンブレンの比較的小径の溶接
    用孔の内側に同心的に隅肉溶接された比較的大径の端部
    固定板の周縁部にそれぞれ等間隔に係止された互いに平
    行な複数の係止ワイヤを具えたことを特徴とする低温タ
    ンクのメンブレン固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017522521A (ja) * 2014-07-11 2017-08-10 ケイシー エルエヌジー テック コーポレイション リミテッド アンカー構造体と前記アンカー構造体を備える液化天然ガス貯蔵タンク
JP2021535331A (ja) * 2018-08-24 2021-12-16 ギャズトランスポルト エ テクニギャズ 断熱密閉タンク壁

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