JPH08263843A - 光記録媒体の再生方法及び再生装置 - Google Patents
光記録媒体の再生方法及び再生装置Info
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- JPH08263843A JPH08263843A JP6445795A JP6445795A JPH08263843A JP H08263843 A JPH08263843 A JP H08263843A JP 6445795 A JP6445795 A JP 6445795A JP 6445795 A JP6445795 A JP 6445795A JP H08263843 A JPH08263843 A JP H08263843A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フォトクロミック性マスク層を用いた超解像
光記録媒体のマスク層を効率的に着色しながら再生す
る。 【構成】 光記録媒体の複数のトラックに跨がるスポッ
トサイズで着色用スポット2をトラックに対して相対的
に走査し、トラック幅方向には同一トラックが複数回走
査されるように移動させてマスク層を複数回着色光照射
することにより所定の着色状態に着色し、着色用スポッ
ト2によりマスク層が着色されたトラックに再生用スポ
ット1を照射してマスク層を消色しながらトラックに対
し相対的に走査し、トラックの情報記録層に記録された
情報を再生することを特徴としている。
光記録媒体のマスク層を効率的に着色しながら再生す
る。 【構成】 光記録媒体の複数のトラックに跨がるスポッ
トサイズで着色用スポット2をトラックに対して相対的
に走査し、トラック幅方向には同一トラックが複数回走
査されるように移動させてマスク層を複数回着色光照射
することにより所定の着色状態に着色し、着色用スポッ
ト2によりマスク層が着色されたトラックに再生用スポ
ット1を照射してマスク層を消色しながらトラックに対
し相対的に走査し、トラックの情報記録層に記録された
情報を再生することを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度に記録された情
報の再生が可能な光記録媒体の再生方法及び再生装置に
関するものである。
報の再生が可能な光記録媒体の再生方法及び再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク装置及び媒体におい
て、光の回折限界で決まる記録スポットよりも小さい領
域を記録再生する超解像光再生技術が提案されている。
例えば、特開平5−225611号公報では、マスク層
として可飽和吸収特性等の非線形光吸収現象を生じる光
吸収中心を含む層を設けた媒体が開示されている。また
特開平5−242524号公報及び特開平5−2664
78号公報においても、同様の非線形光学現象や逆フォ
トクロミックを利用した方法が開示されている。
て、光の回折限界で決まる記録スポットよりも小さい領
域を記録再生する超解像光再生技術が提案されている。
例えば、特開平5−225611号公報では、マスク層
として可飽和吸収特性等の非線形光吸収現象を生じる光
吸収中心を含む層を設けた媒体が開示されている。また
特開平5−242524号公報及び特開平5−2664
78号公報においても、同様の非線形光学現象や逆フォ
トクロミックを利用した方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、このよ
うな超解像技術の一つとして、フォトンモードで反応す
るフォトクロミック性のマスク層を使用した技術を提案
している(特願平6−265687号)。この超解像光
記録においては、再生光スポットの一部に相当するマス
ク層の部分に吸収低下が生じることを利用し、再生光ス
ポットよりも小さい実効スポットとし、高密度に記録さ
れた情報を再生している。
うな超解像技術の一つとして、フォトンモードで反応す
るフォトクロミック性のマスク層を使用した技術を提案
している(特願平6−265687号)。この超解像光
記録においては、再生光スポットの一部に相当するマス
ク層の部分に吸収低下が生じることを利用し、再生光ス
ポットよりも小さい実効スポットとし、高密度に記録さ
れた情報を再生している。
【0004】このような超解像技術により、高密度に記
録された情報を再生することが可能になるが、低コスト
で小型の光ディスクシステムとしての実用化を考えた場
合、以下のような問題があった。すなわち、フォトクロ
ミック性マスク層を用いた超解像光記録媒体において
は、再生光ビームを照射する前に、あらかじめ着色光を
照射してマスク層を着色状態にしておく必要がある。通
常、このような着色用の光源としては、再生光用の光源
と同様に小型で低コストの半導体レーザーの使用が考え
られる。しかしながら、現在実用的な半導体レーザーと
しては、赤色程度の波長域までであり、フォトクロミッ
ク材料の着色に使用できる緑色〜青色のレーザーを放射
できるものは実用化レベルに至っていない。従って、こ
のようなフォトクロミック性マスク層を用いた超解像技
術を実用化する上において、マスク層の着色をどのよう
に実現するかが大きな問題点となっている。
録された情報を再生することが可能になるが、低コスト
で小型の光ディスクシステムとしての実用化を考えた場
合、以下のような問題があった。すなわち、フォトクロ
ミック性マスク層を用いた超解像光記録媒体において
は、再生光ビームを照射する前に、あらかじめ着色光を
照射してマスク層を着色状態にしておく必要がある。通
常、このような着色用の光源としては、再生光用の光源
と同様に小型で低コストの半導体レーザーの使用が考え
られる。しかしながら、現在実用的な半導体レーザーと
しては、赤色程度の波長域までであり、フォトクロミッ
ク材料の着色に使用できる緑色〜青色のレーザーを放射
できるものは実用化レベルに至っていない。従って、こ
のようなフォトクロミック性マスク層を用いた超解像技
術を実用化する上において、マスク層の着色をどのよう
に実現するかが大きな問題点となっている。
【0005】本発明の目的は、フォトクロミック性マス
ク層を用いた超解像光記録媒体のマスク層を効率的に着
色しながら再生することができる再生方法及び再生装置
を提供することにある。
ク層を用いた超解像光記録媒体のマスク層を効率的に着
色しながら再生することができる再生方法及び再生装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の再生方法は、情
報記録層と、特定波長の着色光照射によりフォトンモー
ド反応で着色し別波長の再生光照射により消色するフォ
トクロミック性マスク層とを有し、並行に配置されたト
ラックに沿って情報が記録されている光記録媒体を再生
する方法であり、光記録媒体の複数のトラックに跨がる
スポットサイズで着色光スポットをトラックに対して相
対的に走査し、トラック幅方向には同一トラックが複数
回走査されるように移動させてマスク層を複数回着色光
照射することにより所定の着色状態に着色する工程と、
着色光スポットによりマスク層が着色されたトラックに
再生光を照射してマスク層を消色しながらトラックに対
し相対的に走査し、トラックの情報記録層に記録された
情報を再生する工程とを備えている。
報記録層と、特定波長の着色光照射によりフォトンモー
ド反応で着色し別波長の再生光照射により消色するフォ
トクロミック性マスク層とを有し、並行に配置されたト
ラックに沿って情報が記録されている光記録媒体を再生
する方法であり、光記録媒体の複数のトラックに跨がる
スポットサイズで着色光スポットをトラックに対して相
対的に走査し、トラック幅方向には同一トラックが複数
回走査されるように移動させてマスク層を複数回着色光
照射することにより所定の着色状態に着色する工程と、
着色光スポットによりマスク層が着色されたトラックに
再生光を照射してマスク層を消色しながらトラックに対
し相対的に走査し、トラックの情報記録層に記録された
情報を再生する工程とを備えている。
【0007】本発明の再生方法においては、隣接トラッ
クからのクロストークを低減するために、再生光のトラ
ック幅方向の移動が隣接トラックの所定数おきに行われ
るように再生光が光記録媒体を走査することが好まし
い。例えば、再生光ビームスポットが、隣接する記録ト
ラックを一つおきに走査することが好ましい。
クからのクロストークを低減するために、再生光のトラ
ック幅方向の移動が隣接トラックの所定数おきに行われ
るように再生光が光記録媒体を走査することが好まし
い。例えば、再生光ビームスポットが、隣接する記録ト
ラックを一つおきに走査することが好ましい。
【0008】このように隣接する記録トラックを再生光
ビームスポットが一つおきに走査する場合、情報が記録
されたトラックが、スパイラル状のランド部と、該ラン
ド部間に設けられるスパイラル状のグルーブ部とから構
成されていることが好ましい。この場合、例えばスパイ
ラル状のランド部のトラックのみを走査することによ
り、隣接する記録トラックを一つおきに再生光ビームス
ポットが走査することとなる。またこの場合、グループ
部は、トラッキングサーボ用のグルーブとして用いるこ
ともできる。
ビームスポットが一つおきに走査する場合、情報が記録
されたトラックが、スパイラル状のランド部と、該ラン
ド部間に設けられるスパイラル状のグルーブ部とから構
成されていることが好ましい。この場合、例えばスパイ
ラル状のランド部のトラックのみを走査することによ
り、隣接する記録トラックを一つおきに再生光ビームス
ポットが走査することとなる。またこの場合、グループ
部は、トラッキングサーボ用のグルーブとして用いるこ
ともできる。
【0009】本発明の再生装置は、情報記録層と、特性
波長の着色光照射によりフォトンモード反応で着色し別
波長の再生光照射により消色するフォトクロミック性マ
スク層とを有し、並行に配置されたトラックに沿って情
報が記録されている光記録媒体を再生するための装置で
あり、着色光としてインコヒーレント光を照射する着色
光用光源と、着色光用光源からの着色光を光記録媒体の
複数のトラックに跨がるスポットサイズに集光する手段
と、再生光としてコヒーレント光を照射する再生光用光
源と、再生用光源からの再生光を光記録媒体上に集光す
る手段とを備えている。
波長の着色光照射によりフォトンモード反応で着色し別
波長の再生光照射により消色するフォトクロミック性マ
スク層とを有し、並行に配置されたトラックに沿って情
報が記録されている光記録媒体を再生するための装置で
あり、着色光としてインコヒーレント光を照射する着色
光用光源と、着色光用光源からの着色光を光記録媒体の
複数のトラックに跨がるスポットサイズに集光する手段
と、再生光としてコヒーレント光を照射する再生光用光
源と、再生用光源からの再生光を光記録媒体上に集光す
る手段とを備えている。
【0010】本発明の再生装置における好ましい実施態
様においては、さらに、再生光のトラック幅方向の移動
が隣接トラックの所定数おきに行われるように再生光を
走査するための手段を備えている。再生光のトラック幅
方向の移動は、例えば隣接トラックの一つおきに行われ
るように走査される。光記録媒体がスパイラル状のラン
ド部とスパイラル状のグルーブ部とから構成されている
場合、このような走査手段としては、グルーブ部または
ランド部をトラッキングサーボ用として利用し、ランド
部のみまたはグルーブ部のみを再生することにより、隣
接する記録トラックを一つおきに走査することができ
る。
様においては、さらに、再生光のトラック幅方向の移動
が隣接トラックの所定数おきに行われるように再生光を
走査するための手段を備えている。再生光のトラック幅
方向の移動は、例えば隣接トラックの一つおきに行われ
るように走査される。光記録媒体がスパイラル状のラン
ド部とスパイラル状のグルーブ部とから構成されている
場合、このような走査手段としては、グルーブ部または
ランド部をトラッキングサーボ用として利用し、ランド
部のみまたはグルーブ部のみを再生することにより、隣
接する記録トラックを一つおきに走査することができ
る。
【0011】本発明の再生装置において、着色光として
のインコヒーレント光を照射する着色用光源としては、
例えば発光ダイオードを用いることができる。また再生
光としてのコヒーレント光を照射する再生光用光源とし
ては、例えば半導体レーザー光源を用いることができ
る。
のインコヒーレント光を照射する着色用光源としては、
例えば発光ダイオードを用いることができる。また再生
光としてのコヒーレント光を照射する再生光用光源とし
ては、例えば半導体レーザー光源を用いることができ
る。
【0012】
【作用】上述のように、フォトクロミック性マスク層を
用いることにより超解像を実現するためには、マスク層
を効率良く着色することが必要となる。一般的なフォト
クロミック材料を用いる場合、着色光としては、緑〜青
色の光を用いることが必要となるが、緑〜青色の半導体
レーザーは、開発段階であり、実用的なものとはなって
いない。
用いることにより超解像を実現するためには、マスク層
を効率良く着色することが必要となる。一般的なフォト
クロミック材料を用いる場合、着色光としては、緑〜青
色の光を用いることが必要となるが、緑〜青色の半導体
レーザーは、開発段階であり、実用的なものとはなって
いない。
【0013】本発明の再生方法に従えば、光記録媒体の
複数のトラックに跨がるスポットサイズで着色光スポッ
トをトラックに対して相対的に走査させる。従って、本
発明の再生方法で用いる着色光は、再生光のようにその
波長で決まる回折限界スポットまで集光する必要がな
く、従って空間的時間的コヒーレンスが良好なレーザー
光を用いる必要がない。従って、レーザー以外のインコ
ヒーレントな種々の光源を使用することが可能となる。
このような光源としては、電気的な制御が容易で効率の
高い発光ダイオードが望ましい。例えば、Jpn. J. App
l. Phys. Vol.32,(1993), No.1A/B, pp. L8〜L11 に記
載されているような高輝度の青色発光ダイオード等を用
いることができる。
複数のトラックに跨がるスポットサイズで着色光スポッ
トをトラックに対して相対的に走査させる。従って、本
発明の再生方法で用いる着色光は、再生光のようにその
波長で決まる回折限界スポットまで集光する必要がな
く、従って空間的時間的コヒーレンスが良好なレーザー
光を用いる必要がない。従って、レーザー以外のインコ
ヒーレントな種々の光源を使用することが可能となる。
このような光源としては、電気的な制御が容易で効率の
高い発光ダイオードが望ましい。例えば、Jpn. J. App
l. Phys. Vol.32,(1993), No.1A/B, pp. L8〜L11 に記
載されているような高輝度の青色発光ダイオード等を用
いることができる。
【0014】また、マスク層の着色は、クロストークを
防止するという観点からは、小さいスポットよりもむし
ろ大きなスポットで、広い照射面積を着色することが望
ましい。
防止するという観点からは、小さいスポットよりもむし
ろ大きなスポットで、広い照射面積を着色することが望
ましい。
【0015】また本発明に従えば、トラック幅方向に同
一トラックが複数回走査されるように移動させてマスク
層を複数回着色光照射することにより所定の着色状態に
着色している。すなわち、重なり部分が生じるように着
色光スポットをトラックの幅方向にずれさせながら照射
し、同一トラックを複数回走査することにより所定の着
色状態に着色している。従って、1回の着色光の走査に
よりマスク層を所定の着色状態にまで着色できなくとも
よく、複数回走査することにより、フォトンモード反応
による着色分子の量が積算されて必要な着色濃度となれ
ばよい。従って、着色光として高いエネルギー密度を有
する必要がなく、発光ダイオード等のインコヒーレント
な光源を使用することができる。
一トラックが複数回走査されるように移動させてマスク
層を複数回着色光照射することにより所定の着色状態に
着色している。すなわち、重なり部分が生じるように着
色光スポットをトラックの幅方向にずれさせながら照射
し、同一トラックを複数回走査することにより所定の着
色状態に着色している。従って、1回の着色光の走査に
よりマスク層を所定の着色状態にまで着色できなくとも
よく、複数回走査することにより、フォトンモード反応
による着色分子の量が積算されて必要な着色濃度となれ
ばよい。従って、着色光として高いエネルギー密度を有
する必要がなく、発光ダイオード等のインコヒーレント
な光源を使用することができる。
【0016】図1は、本発明に従う再生方法における着
色用スポットと再生用スポットの関係を示す平面図であ
る。一般に発光ダイオードのようなインコヒーレント光
源からの放射光は、仮にレンズ等で光記録媒体上に集光
しても微小な回折限界スポットまでは集光できず、光源
の発光部分の大きさ程度のスポットになる。従って、図
1に示すように、着色用スポット2は、複数のトラック
に跨がるるようなスポットサイズとなる。着色用スポッ
ト2は非常に大きいので、エネルギー密度が低く、1回
の走査によってマスク層を十分に着色することが困難で
あるが、図1に示すように、着色用スポット2をスポッ
ト走査方向Xに走査しながら、光記録媒体であるディス
ク回転に伴いY方向に、例えば一つのトラック幅に相当
する距離ずつ移動させることにより、同一トラックを複
数回走査させることができる。このような着色用スポッ
ト2の複数回の走査により、図1に示すように、徐々に
着色分子の量が積算され、再生用スポット1が走査する
トラックにおいては、マスク層を十分な着色状態とする
ことができる。再生用スポット1は、このように着色用
スポット2の複数回の走査によりトラック3aの領域を
順次走査し、トラックの情報記録層に記録された情報を
再生する。図1に示す着色用スポット2と再生用スポッ
ト1の位置関係では、再生用スポット1が走査した後の
トラック3bの領域も着色用スポット2が走査するの
で、再生用スポット1により消色された後、再び着色用
スポット2により着色される。
色用スポットと再生用スポットの関係を示す平面図であ
る。一般に発光ダイオードのようなインコヒーレント光
源からの放射光は、仮にレンズ等で光記録媒体上に集光
しても微小な回折限界スポットまでは集光できず、光源
の発光部分の大きさ程度のスポットになる。従って、図
1に示すように、着色用スポット2は、複数のトラック
に跨がるるようなスポットサイズとなる。着色用スポッ
ト2は非常に大きいので、エネルギー密度が低く、1回
の走査によってマスク層を十分に着色することが困難で
あるが、図1に示すように、着色用スポット2をスポッ
ト走査方向Xに走査しながら、光記録媒体であるディス
ク回転に伴いY方向に、例えば一つのトラック幅に相当
する距離ずつ移動させることにより、同一トラックを複
数回走査させることができる。このような着色用スポッ
ト2の複数回の走査により、図1に示すように、徐々に
着色分子の量が積算され、再生用スポット1が走査する
トラックにおいては、マスク層を十分な着色状態とする
ことができる。再生用スポット1は、このように着色用
スポット2の複数回の走査によりトラック3aの領域を
順次走査し、トラックの情報記録層に記録された情報を
再生する。図1に示す着色用スポット2と再生用スポッ
ト1の位置関係では、再生用スポット1が走査した後の
トラック3bの領域も着色用スポット2が走査するの
で、再生用スポット1により消色された後、再び着色用
スポット2により着色される。
【0017】図1に示すように、このような着色用スポ
ット2による同一トラックの複数回の走査は、着色用ス
ポット2を再生用スポット1に先行させ、かつ着色用ス
ポット2のスポットサイズを複数のトラックに跨がる大
きさとし、着色用スポット2と再生用スポット1をY方
向に同じ距離移動することにより、自動的に実行される
ことになる。
ット2による同一トラックの複数回の走査は、着色用ス
ポット2を再生用スポット1に先行させ、かつ着色用ス
ポット2のスポットサイズを複数のトラックに跨がる大
きさとし、着色用スポット2と再生用スポット1をY方
向に同じ距離移動することにより、自動的に実行される
ことになる。
【0018】図2は、フォトクロミック性マスク層によ
る超解像を説明するための平面図である。フォトクロミ
ック性マスク層に再生光を照射すると着色状態にあった
マスク層が消色され消色状態となる。図2に示すよう
に、再生スポット1を光記録媒体に対し相対的にX方向
に走査しながら照射すると、再生スポット1の走査方向
Xの前半部分においては照射光量が十分ではなく後半部
分において照射光量が積算され後半部分が消色状態とな
る。また再生スポット1は近似的にガウス型のエネルギ
ー分布を有しており、中心部程高いエネルギー密度とな
っている。このため中心部において、より照射光量が高
くなり、この結果図2に示すようにマスク層が消色状態
となる実効的超解像スポット1aは、再生スポット1の
後半部分の中心部近傍に形成される。このため、実効的
超解像スポット1aは再生スポット1よりもスポット相
対運動方向Xのみならずトラック幅方向にも小さなもの
となる。このため、再生スポット1内には記録マーク4
及び記録マーク5が存在するが、記録マーク4のみが実
効的超解像スポット1a内に位置するため、記録マーク
5はマスクされた状態であり、記録マーク4のみが読み
出される。なお、再生スポット1が通過した部分には、
実効的超解像スポット1aの軌跡であるマスク層の透過
率が向上した部分6が形成される。
る超解像を説明するための平面図である。フォトクロミ
ック性マスク層に再生光を照射すると着色状態にあった
マスク層が消色され消色状態となる。図2に示すよう
に、再生スポット1を光記録媒体に対し相対的にX方向
に走査しながら照射すると、再生スポット1の走査方向
Xの前半部分においては照射光量が十分ではなく後半部
分において照射光量が積算され後半部分が消色状態とな
る。また再生スポット1は近似的にガウス型のエネルギ
ー分布を有しており、中心部程高いエネルギー密度とな
っている。このため中心部において、より照射光量が高
くなり、この結果図2に示すようにマスク層が消色状態
となる実効的超解像スポット1aは、再生スポット1の
後半部分の中心部近傍に形成される。このため、実効的
超解像スポット1aは再生スポット1よりもスポット相
対運動方向Xのみならずトラック幅方向にも小さなもの
となる。このため、再生スポット1内には記録マーク4
及び記録マーク5が存在するが、記録マーク4のみが実
効的超解像スポット1a内に位置するため、記録マーク
5はマスクされた状態であり、記録マーク4のみが読み
出される。なお、再生スポット1が通過した部分には、
実効的超解像スポット1aの軌跡であるマスク層の透過
率が向上した部分6が形成される。
【0019】従って、図2に示すように、フォトクロミ
ック性マスク層を用いた超解像技術では、線記録密度だ
けでなく、トラック記録密度も大きくすることが可能で
ある。
ック性マスク層を用いた超解像技術では、線記録密度だ
けでなく、トラック記録密度も大きくすることが可能で
ある。
【0020】しかしながら、図3に示すように、再生ビ
ームスポット1を隣接トラックに順次走査する場合に
は、既に再生スポット1により消色状態となった前の隣
接トラック内の記録マーク7が再生スポット1内に位置
するようになり、前の隣接トラック内の記録マーク7が
読み出されてしまう。この結果既に再生した隣接トラッ
クからのクロストークが生じることになる。
ームスポット1を隣接トラックに順次走査する場合に
は、既に再生スポット1により消色状態となった前の隣
接トラック内の記録マーク7が再生スポット1内に位置
するようになり、前の隣接トラック内の記録マーク7が
読み出されてしまう。この結果既に再生した隣接トラッ
クからのクロストークが生じることになる。
【0021】このように再生スポット内に隣接トラック
の記録マークが位置するような場合には、図4に示すよ
うに、隣接トラックを所定数おきに、例えば一つおきに
再生することにより、隣接トラックからのクロストーク
を防止することができる。図4に示すように、一つおき
にトラックを走査して再生する場合には、隣接トラック
の記録マーク7はマスクされた状態であるので、再生ス
ポット1内では記録マーク4のみが再生される。
の記録マークが位置するような場合には、図4に示すよ
うに、隣接トラックを所定数おきに、例えば一つおきに
再生することにより、隣接トラックからのクロストーク
を防止することができる。図4に示すように、一つおき
にトラックを走査して再生する場合には、隣接トラック
の記録マーク7はマスクされた状態であるので、再生ス
ポット1内では記録マーク4のみが再生される。
【0022】図5は、光磁気ディスクなどの記録可能型
ディスクにおいて用いられる、トラッキングサーボを行
うためのグルーブが設けられる光記録媒体の表面部分を
示す斜視図である。図5(a)は、ランド部11の間に
グルーブ部12が形成されており、ランド部11にのみ
記録マーク10が形成されている光記録媒体を示してい
る。グルーブ部12はトラッキングサーボを行うための
グルーブとして設けられている。このようにランド部1
1にのみ記録マーク10が形成されている場合におい
て、図4に示すように隣接トラックを一つおきに再生す
る場合、ディスクが一回転した際に1つのランド部11
を飛び越して次のランド部まで移動させる必要があり、
光ディスクが一周するたびにトラックジャンプにより、
一つおいた隣のトラックへスポットを移動させる必要が
ある。また図5(a)に示すディスクにおいては、トラ
ック密度を向上させるため、ランド部11及びグルーブ
部12のピッチを狭める必要がある。
ディスクにおいて用いられる、トラッキングサーボを行
うためのグルーブが設けられる光記録媒体の表面部分を
示す斜視図である。図5(a)は、ランド部11の間に
グルーブ部12が形成されており、ランド部11にのみ
記録マーク10が形成されている光記録媒体を示してい
る。グルーブ部12はトラッキングサーボを行うための
グルーブとして設けられている。このようにランド部1
1にのみ記録マーク10が形成されている場合におい
て、図4に示すように隣接トラックを一つおきに再生す
る場合、ディスクが一回転した際に1つのランド部11
を飛び越して次のランド部まで移動させる必要があり、
光ディスクが一周するたびにトラックジャンプにより、
一つおいた隣のトラックへスポットを移動させる必要が
ある。また図5(a)に示すディスクにおいては、トラ
ック密度を向上させるため、ランド部11及びグルーブ
部12のピッチを狭める必要がある。
【0023】図5(b)に示す光記録媒体は、本発明の
好ましい実施態様において用いられる光記録媒体であ
る。図5(b)に示す光記録媒体では、ランド部11及
びグルーブ部12の両方に記録マーク10が形成されて
いる。このため、図5(b)に示すような従来の光記録
媒体ようにランド部及びグルーブ部のピッチを狭めるこ
となくトラック密度を向上させることができる。図5
(b)に示すランド部11及びグルーブ部12は、スパ
イラル状に形成されている。従って、例えばランド部1
1のトラックを再生する場合、ディスクが一周すると自
動的に次のランド部11のトラックへ再生光スポットが
移動する。またグルーブ部12のトラックを再生する場
合も同様に、ディスクが一周すると自動的に次のグルー
ブ部のトラックにスポットが移動する。このため、図5
(a)に示す光記録媒体のように、ディスクが一周する
たびにトラックジャンプにより、一つおいた隣のトラッ
クへスポットを移動させる必要がない。
好ましい実施態様において用いられる光記録媒体であ
る。図5(b)に示す光記録媒体では、ランド部11及
びグルーブ部12の両方に記録マーク10が形成されて
いる。このため、図5(b)に示すような従来の光記録
媒体ようにランド部及びグルーブ部のピッチを狭めるこ
となくトラック密度を向上させることができる。図5
(b)に示すランド部11及びグルーブ部12は、スパ
イラル状に形成されている。従って、例えばランド部1
1のトラックを再生する場合、ディスクが一周すると自
動的に次のランド部11のトラックへ再生光スポットが
移動する。またグルーブ部12のトラックを再生する場
合も同様に、ディスクが一周すると自動的に次のグルー
ブ部のトラックにスポットが移動する。このため、図5
(a)に示す光記録媒体のように、ディスクが一周する
たびにトラックジャンプにより、一つおいた隣のトラッ
クへスポットを移動させる必要がない。
【0024】
【実施例】下記に示す構造式を有するジアリールエテン
系フォトクロミック材料をマスク層の材料として用い
た。ここでRはメチル基、エチル基などのアルキル基で
あり、ここではメチル基のものを用いている。
系フォトクロミック材料をマスク層の材料として用い
た。ここでRはメチル基、エチル基などのアルキル基で
あり、ここではメチル基のものを用いている。
【0025】
【化1】
【0026】この化合物は、図6に示すような吸収スペ
クトルを有しており、青色から緑色の光照射によりフォ
トンモードで反応し、破線で示されるような赤色の波長
域で吸収が増大した状態へと変化する。また赤色光の照
射により、やはりフォトンモードで反応で、実線で示さ
れる元の状態へと戻る。従って、この材料をマスク層に
利用した場合、マスク層の着色には青色発光ダイオード
を使用することができ、マスク層を消色し情報を再生す
るための光源には波長630nmの半導体レーザーを用
いることができる。
クトルを有しており、青色から緑色の光照射によりフォ
トンモードで反応し、破線で示されるような赤色の波長
域で吸収が増大した状態へと変化する。また赤色光の照
射により、やはりフォトンモードで反応で、実線で示さ
れる元の状態へと戻る。従って、この材料をマスク層に
利用した場合、マスク層の着色には青色発光ダイオード
を使用することができ、マスク層を消色し情報を再生す
るための光源には波長630nmの半導体レーザーを用
いることができる。
【0027】上記のフォトクロミック材料をマスク層材
料として用い、以下のようにして光記録媒体サンプルを
作製した。媒体サンプル1 グルーブ部とランド部の幅をそれぞれ0.6μmとし、
グルーブ部及びランド部のピッチを1.2μmとして、
スパイラル状にグルーブ部及びランド部が形成されたポ
リカーボネートディスク基板(厚さ1.2mm、直径
3.5インチ)を用いた。このポリカーボネートディス
ク基板の上に、スパッタリング法により膜厚0.04μ
mのAlN膜を形成し、この上に上記構造式で示された
フォトクロミック材料のエタノール溶液をスピンコート
法により塗布し、マスク層(膜厚0.2μm)を形成し
た。次に、マスク層上にスパッタリング法により膜厚
0.05μmのAlN層を形成し、その上に代表的な光
磁気材料であるTbFeCoからなる記録層をスパッタ
リング法により膜厚0.05μmとなるように形成し
た。この上にAl反射層をスパッタリング法により形成
し、さらにその上に紫外線硬化樹脂からなる保護層を形
成し、光記録媒体とした。
料として用い、以下のようにして光記録媒体サンプルを
作製した。媒体サンプル1 グルーブ部とランド部の幅をそれぞれ0.6μmとし、
グルーブ部及びランド部のピッチを1.2μmとして、
スパイラル状にグルーブ部及びランド部が形成されたポ
リカーボネートディスク基板(厚さ1.2mm、直径
3.5インチ)を用いた。このポリカーボネートディス
ク基板の上に、スパッタリング法により膜厚0.04μ
mのAlN膜を形成し、この上に上記構造式で示された
フォトクロミック材料のエタノール溶液をスピンコート
法により塗布し、マスク層(膜厚0.2μm)を形成し
た。次に、マスク層上にスパッタリング法により膜厚
0.05μmのAlN層を形成し、その上に代表的な光
磁気材料であるTbFeCoからなる記録層をスパッタ
リング法により膜厚0.05μmとなるように形成し
た。この上にAl反射層をスパッタリング法により形成
し、さらにその上に紫外線硬化樹脂からなる保護層を形
成し、光記録媒体とした。
【0028】媒体サンプル2 ポリカーボネートディスク基板として、グルーブ部及び
ランド部の幅がそれぞれ0.3μmであり、グルーブ部
及びランド部のピッチが0.6μmであるディスク基板
を用い、それ以外は上記媒体サンプル1と同様にして光
記録媒体を作製した。
ランド部の幅がそれぞれ0.3μmであり、グルーブ部
及びランド部のピッチが0.6μmであるディスク基板
を用い、それ以外は上記媒体サンプル1と同様にして光
記録媒体を作製した。
【0029】媒体サンプル3 上記フォトクロミック材料によるマスク層を形成しない
以外は、上記媒体サンプル1と同様にして光記録媒体を
作製した。
以外は、上記媒体サンプル1と同様にして光記録媒体を
作製した。
【0030】図7は、本実施例において使用した記録再
生装置を示す概略構成図である。図7を参照して、光デ
ィスク20に記録光及び再生光を照射するための波長6
35nm半導体レーザー26が設けられている。半導体
レーザー26からの記録光及び再生光は、コリメートレ
ンズ25及びハーフミラー24を通り、対物レンズ23
によって光ディスク20に集光される。またサーボ用信
号を検出するための光学系29がハーフミラー24から
の光を受光する位置に設けられている。
生装置を示す概略構成図である。図7を参照して、光デ
ィスク20に記録光及び再生光を照射するための波長6
35nm半導体レーザー26が設けられている。半導体
レーザー26からの記録光及び再生光は、コリメートレ
ンズ25及びハーフミラー24を通り、対物レンズ23
によって光ディスク20に集光される。またサーボ用信
号を検出するための光学系29がハーフミラー24から
の光を受光する位置に設けられている。
【0031】また光学系29からの信号に従い、トラッ
キングサーボを行うための信号が制御回路30に与えら
れ、制御回路30からは対物レンズ23を制御する信号
が与えられる。光ディスク20の反対側には、記録の際
に記録信号22に応じて印加磁界を変化させる磁界変調
用コイル21が設けられている。この磁界変調用コイル
21に記録信号22が与えられ、磁界変調記録が行われ
る。また、この記録の際、半導体レーザー26から一定
強度のレーザービームが放射され、対物レンズ23によ
って光ディスク20の記録層上に集光され記録層が加熱
される。
キングサーボを行うための信号が制御回路30に与えら
れ、制御回路30からは対物レンズ23を制御する信号
が与えられる。光ディスク20の反対側には、記録の際
に記録信号22に応じて印加磁界を変化させる磁界変調
用コイル21が設けられている。この磁界変調用コイル
21に記録信号22が与えられ、磁界変調記録が行われ
る。また、この記録の際、半導体レーザー26から一定
強度のレーザービームが放射され、対物レンズ23によ
って光ディスク20の記録層上に集光され記録層が加熱
される。
【0032】再生の際は青色発光ダイオード27からの
放射光が、一定強度で対物レンズ28を通り光ディスク
20に集光される。この着色用光はインコヒーレント光
なので、回折限界スポットにはなっておらず、再生スポ
ットよりもかなり大きいスポットとなる。本実施例にお
いて、記録再生用のスポットは略真円状でスポット径は
1.3μmであり、着色用スポットのスポット径は約1
5μmである。
放射光が、一定強度で対物レンズ28を通り光ディスク
20に集光される。この着色用光はインコヒーレント光
なので、回折限界スポットにはなっておらず、再生スポ
ットよりもかなり大きいスポットとなる。本実施例にお
いて、記録再生用のスポットは略真円状でスポット径は
1.3μmであり、着色用スポットのスポット径は約1
5μmである。
【0033】半導体レーザー26から放射された再生用
ビームは、一定強度で光ディスク20に照射され、光デ
ィスクのマスク層に消色反応を起こしながら、記録層上
の信号を読み出す。反射光を検出するトラッキングサー
ボ系はプッシュプル方式であり、フォーカスサーボ系は
非点収差方式、光磁気信号検出系は差動検出方式に基づ
く公知の光学系である。また、以下に説明する記録再生
方式の必要性に応じ、トラッキングサーボ制御回路30
に、隣接トラックに再生スポットをジャンプさせるため
のトラックジャンプ信号が入力されるようになってい
る。
ビームは、一定強度で光ディスク20に照射され、光デ
ィスクのマスク層に消色反応を起こしながら、記録層上
の信号を読み出す。反射光を検出するトラッキングサー
ボ系はプッシュプル方式であり、フォーカスサーボ系は
非点収差方式、光磁気信号検出系は差動検出方式に基づ
く公知の光学系である。また、以下に説明する記録再生
方式の必要性に応じ、トラッキングサーボ制御回路30
に、隣接トラックに再生スポットをジャンプさせるため
のトラックジャンプ信号が入力されるようになってい
る。
【0034】図7に示すような装置を用いて、マスク層
が消色状態のときにEFM変調信号を、記録パワー3m
W、相対速度0.7m/sで磁界変調記録を行った。次
に同じ相対速度で青色LEDから着色光をパワー5mW
で照射して光ディスクのマスク層を着色しながら、半導
体レーザーからの再生光をパワー1mWで照射し、再生
を行った。再生出力のアイパターンを観察することによ
り、超解像の効果を評価した。周知のようにアイパター
ンにおいてアイが開く程良好な信号と言える。
が消色状態のときにEFM変調信号を、記録パワー3m
W、相対速度0.7m/sで磁界変調記録を行った。次
に同じ相対速度で青色LEDから着色光をパワー5mW
で照射して光ディスクのマスク層を着色しながら、半導
体レーザーからの再生光をパワー1mWで照射し、再生
を行った。再生出力のアイパターンを観察することによ
り、超解像の効果を評価した。周知のようにアイパター
ンにおいてアイが開く程良好な信号と言える。
【0035】媒体サンプル1においてグルーブ部とラン
ド部の両方に記録した。従って、図5(b)のような媒
体となった。この媒体のランド部のみを再生した。この
結果、極めて良好なアイパターンが得られた。
ド部の両方に記録した。従って、図5(b)のような媒
体となった。この媒体のランド部のみを再生した。この
結果、極めて良好なアイパターンが得られた。
【0036】媒体サンプル2に対しグルーブ部のみ記録
した。従って、図5(a)のような媒体となった。この
媒体に対し、ディスク1回転毎にトラックジャンプを行
ない記録トラックを一つおきに再生した。すなわち、図
5(a)に示すように、一つのランド部を飛び越してス
ポットを移動させた。この結果、極めて良好なアイパタ
ーンが得られた。
した。従って、図5(a)のような媒体となった。この
媒体に対し、ディスク1回転毎にトラックジャンプを行
ない記録トラックを一つおきに再生した。すなわち、図
5(a)に示すように、一つのランド部を飛び越してス
ポットを移動させた。この結果、極めて良好なアイパタ
ーンが得られた。
【0037】媒体サンプル2おいて、上記と同様にグル
ーブ部のみを記録し、再生の際にはトッラクジャンプを
行わずに隣接する記録トラックを順に再生した。この結
果、アイはかなり悪化した。図3に示すように、再生済
みのトラックからのクロストークが混入したためにアイ
が劣化したものと思われる。
ーブ部のみを記録し、再生の際にはトッラクジャンプを
行わずに隣接する記録トラックを順に再生した。この結
果、アイはかなり悪化した。図3に示すように、再生済
みのトラックからのクロストークが混入したためにアイ
が劣化したものと思われる。
【0038】媒体サンプル3において、グルーブ部とラ
ンド部の両方に記録し、ランド部のみを再生した。この
結果、全くアイが開いた状態にはならなかった。これ
は、マスク層がないため、全く超解像効果が得られなか
ったことによると思われる。
ンド部の両方に記録し、ランド部のみを再生した。この
結果、全くアイが開いた状態にはならなかった。これ
は、マスク層がないため、全く超解像効果が得られなか
ったことによると思われる。
【0039】以上の結果から明らかなように、媒体サン
プル1を用い、図5(b)に示すような状態でグルーブ
部とランド部の両方に記録を行ない、ランド部のみまた
はグルーブ部のみを再生することにより極めて良好な再
生出力を得ることができる。また媒体サンプル2を用
い、グルーブ部のみに記録を行ない、ディスク1回転毎
にトラックジャンプを行ない再生することにより、やは
り良好な再生出力を得ることができる。ただし、この場
合ディスク1回転毎にトラックジャンプの走査が必要と
なる。
プル1を用い、図5(b)に示すような状態でグルーブ
部とランド部の両方に記録を行ない、ランド部のみまた
はグルーブ部のみを再生することにより極めて良好な再
生出力を得ることができる。また媒体サンプル2を用
い、グルーブ部のみに記録を行ない、ディスク1回転毎
にトラックジャンプを行ない再生することにより、やは
り良好な再生出力を得ることができる。ただし、この場
合ディスク1回転毎にトラックジャンプの走査が必要と
なる。
【0040】なお、図5(b)に示すような媒体の再生
においては、ランド部及びグルーブ部の一方の走査を一
通り終了した後、トラッキングサーボ信号の極性を変換
することにより、グルーブ部及びランド部の他方を走査
し、再生を行うことができる。
においては、ランド部及びグルーブ部の一方の走査を一
通り終了した後、トラッキングサーボ信号の極性を変換
することにより、グルーブ部及びランド部の他方を走査
し、再生を行うことができる。
【0041】上記実施例おける記録再生の条件は一例を
示したものにすぎず、これらに限定されるものではな
い。本発明の再生方法において、着色光の光源は、イン
コヒーレント光を照射する光源に限定されるものではな
く、SHGレーザーや、今後実用化されると予想される
青色半導体レーザー等も使用できる。また、このような
青色光源を、再生用の光源としても用いることもでき
る。また、より長波長の赤色〜近赤外の半導体レーザー
を着色用光源として用いることもできる。また、上記実
施例では、着色ビームと再生ビームを別々の光学系によ
って媒体上に集光したが、同一の対物レンズを用いて集
光することも可能である。
示したものにすぎず、これらに限定されるものではな
い。本発明の再生方法において、着色光の光源は、イン
コヒーレント光を照射する光源に限定されるものではな
く、SHGレーザーや、今後実用化されると予想される
青色半導体レーザー等も使用できる。また、このような
青色光源を、再生用の光源としても用いることもでき
る。また、より長波長の赤色〜近赤外の半導体レーザー
を着色用光源として用いることもできる。また、上記実
施例では、着色ビームと再生ビームを別々の光学系によ
って媒体上に集光したが、同一の対物レンズを用いて集
光することも可能である。
【0042】またマスク層に用いられるフォトクロミッ
ク材料も種々のものを用いることができ、従って再生光
及び着色光の波長も、使用するフォトクロミック材料に
応じて種々の波長を採用することができる。
ク材料も種々のものを用いることができ、従って再生光
及び着色光の波長も、使用するフォトクロミック材料に
応じて種々の波長を採用することができる。
【0043】上記実施例では光記録媒体として光磁気記
録媒体を例にして示したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、相変化型媒体や、あるいは再生専用型、
追記型光記録媒体にも適用されるものである。
録媒体を例にして示したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、相変化型媒体や、あるいは再生専用型、
追記型光記録媒体にも適用されるものである。
【0044】
【発明の効果】本発明に従えば、フォトンモードで反応
する光記録媒体を、小型でかつ低コストの装置で効率的
に再生することが可能となる。
する光記録媒体を、小型でかつ低コストの装置で効率的
に再生することが可能となる。
【図1】本発明における着色光照射によるマスク層の着
色状態を示す平面図。
色状態を示す平面図。
【図2】フォトクロミック性マスク層を用いた超解像効
果を示す平面図。
果を示す平面図。
【図3】隣接トラックからのクロストークを説明するた
めの平面図。
めの平面図。
【図4】隣接トラックからのクロストークが防止された
状態を示す平面図。
状態を示す平面図。
【図5】本発明において用いることができる光記録媒体
の一例を示す斜視図。
の一例を示す斜視図。
【図6】本発明に従う実施例において用いられたフォト
クロミック材料の吸収スペクトルを示す図。
クロミック材料の吸収スペクトルを示す図。
【図7】本発明に従う再生装置の一例を示す概略構成
図。
図。
1…再生用スポット 1a…実効的超解像スポット 2…着色用スポット 4…読み出される記録マーク 5…マスクされた記録マーク 6…透過率が向上した部分 10…記録マーク 11…ランド部 12…グルーブ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒木 和彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 情報記録層と、特定波長の着色光照射に
よりフォトンモード反応で着色し別波長の再生光照射に
より消色するフォトクロミック性マスク層とを有し、並
行に配置されたトラックに沿って情報が記録されている
光記録媒体を再生する方法であって、 前記光記録媒体の複数のトラックに跨がるスポットサイ
ズで前記着色光スポットを前記トラックに対して相対的
に走査し、トラック幅方向には同一トラックが複数回走
査されるように移動させて前記マスク層を複数回着色光
照射することにより所定の着色状態に着色する工程と、 前記着色光スポットによりマスク層が着色されたトラッ
クに前記再生光を照射してマスク層を消色しながらトラ
ックに対し相対的に走査し、前記トラックの情報記録層
に記録された情報を再生する工程とを備える光記録媒体
の再生方法。 - 【請求項2】 前記再生光のトラック幅方向の移動が、
隣接トラックの所定数おきに行われるように前記再生光
が前記光記録媒体を走査する請求項1に記載の光記録媒
体の再生方法。 - 【請求項3】 前記光記録媒体の情報が記録されたトラ
ックが、スパイラル状のランド部と該ランド部間に設け
られるスパイラル状のグルーブ部とから構成されている
請求項1または2に記載の光記録媒体の再生方法。 - 【請求項4】 情報記録層と、特定波長の着色光照射に
よりフォトンモード反応で着色し別波長の再生光照射に
より消色するフォトクロミック性マスク層とを有し、並
行に配置されたトラックに沿って情報が記録されている
光記録媒体を再生するための装置であって、 前記着色光としてインコヒーレント光を照射する着色光
用光源と、 前記着色用光源からの着色光を前記光記録媒体の複数の
トラックに跨がるスポットサイズに集光する手段と、 前記再生光としてコヒーレント光を照射する再生用光源
と、 前記再生光用光源からの再生光を前記光記録媒体上に集
光する手段とを備える光記録媒体の再生装置。 - 【請求項5】 前記再生光のトラック幅方向の移動が隣
接トラックの所定数おきに行われるように前記再生光を
走査するための手段をさらに備える請求項4に記載の光
記録媒体の再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6445795A JPH08263843A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 光記録媒体の再生方法及び再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6445795A JPH08263843A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 光記録媒体の再生方法及び再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08263843A true JPH08263843A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=13258796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6445795A Pending JPH08263843A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 光記録媒体の再生方法及び再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08263843A (ja) |
-
1995
- 1995-03-23 JP JP6445795A patent/JPH08263843A/ja active Pending
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