JPH08263397A - ネットワークの時刻同期方式 - Google Patents

ネットワークの時刻同期方式

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JPH08263397A
JPH08263397A JP7062844A JP6284495A JPH08263397A JP H08263397 A JPH08263397 A JP H08263397A JP 7062844 A JP7062844 A JP 7062844A JP 6284495 A JP6284495 A JP 6284495A JP H08263397 A JPH08263397 A JP H08263397A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ローカルクロック用時刻補正データの一括保守
管理をマスタノードで行ない、同期処理用時刻データの
送受信を通常のデータ送受信に組み込んで行ないクロッ
クの同期精度を格段に向上できるネットワークの時刻同
期方式の提供。 【構成】マスタノードでは各ノードに対する伝送遅延の
補正データを補正値管理テーブル17に格納しておき、
データ送信の度毎にデータ送信処理部11で送信データ
に伝送遅延を補正した同期処理用時刻データを組込んで
送信し、ノードでは、この同期処理用時刻データでロー
カルクロック24の同期をとり、レスポンスに際してロ
ーカルクロックの時刻データをレスポンス時刻データと
してマスタノードに返送し、マスタノードでは、補正値
管理処理部14でこのレスポンス時刻データとシステム
クロック12の時刻とから補正値の修正動作を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はネットワークの時刻同期
方式に関し、特に通常のデータ送受信に並行して時刻同
期処理および時刻補正データの保守管理を行なうネット
ワークの時刻同期方式に関する。
【0002】
【従来の技術】通信ネットワーク内の各ノードの備えて
いるクロックを共通な時刻を指すように同期させる従来
のネットワークの時刻同期方式としては、例えば、「ア
ン エレクション アルゴリズム ホア ア デイスト
リビュウテッド クロック シンクロニゼイション プ
ログラム(An Election Algorithm for a DistributedC
lock Synchronization Program)」(Proceedings of th
e 6th International Conference on DISTRIBUTED COMP
UTING SYSTEM,p.364-371 )で紹介されているUNIX
オペレーテングシステム4.3BSD上のTEMPOが
ある。
【0003】このシステムにおいては、1つのノードが
マスタとなり、このマスタノードが、決められた時間ご
とにすべてのノードに時刻の問い合せを行ない、問い合
せに対してマスタノードに送られてくる各ノードの時刻
をもとに平均時刻を計算する。この後すべてのノードに
対してマスタノードは、各ノードが備えているクロック
の調整指示を行ない各ノードはこの指示に従いクロック
がこの平均時刻を指すように調整を行なっている。
【0004】図3を参照して従来のネットワークの時刻
同期方式を説明する。
【0005】従来のネットワークの時刻同期方式は図3
に示すように、マスタノード以外の各ノードにある時刻
同期装置5−1〜5−3に対する時刻集信要求および時
刻データの集信を行なう時刻集信処理部44と、集信し
た時刻データからそのネットワークの時刻を決定するク
ロック処理部43と、決定されたネットワークの同期時
刻を送受信部47を経由し送信する時刻配信処理部45
とを有するマスタノードに備えられた時刻供給装置4
と、ローカルクロック57の値を読み出すクロック処理
部55と、読み出した時刻を送受信部51を経由し送信
する時刻送信処理部52と、送受信部51を経由し時刻
データを受信しクロック処理部55に時刻設定を要求す
る時刻受信処理部53とを有するマスタノード以外の各
ノードに備えられている時刻同期装置5−1、5−2お
よび5−3より構成されている。
【0006】時刻供給装置4の時刻集信処理部44は、
ネットワーク上の各時刻同期装置5−1、5−2および
5−3に対し、一定時間間隔毎に、時刻要求のデータ送
信を行なって時刻集信要求を行なう。時刻集信要求を受
信した時刻同期装置5−1の時刻受信処理部53は、ク
ロック処理部55に対しローカルクロック57の読み出
しを指示し、時刻送信処理部52はこの時刻を送受信部
51を介して時刻供給装置4に送信する。時刻同期装置
5−2および5−3も同様にして時刻供給装置4の時刻
集信要求に基づき自局の時刻をそれぞれ送信する。
【0007】時刻集信処理部44は時刻同期装置5−1
〜5−3より集信した時刻データおよび時刻供給装置4
のクロック処理部43より得たマスタノードの時刻デー
タからその平均値を求めてネットワーク内の同期時刻を
決定しクロック処理部43にこの同期時刻によるシステ
ムクロック42への設定を指示する。
【0008】時刻集信処理部44はクロック処理部43
への時刻設定指示と同時に、時刻配信処理部45に対し
同期時刻の引き渡しと時刻発信の指示を出す。時刻配信
処理部45は引き渡された同期時刻を送受信部47経由
で各時刻同期装置5−1〜5−3に対し送信する。
【0009】時刻同期装置5−1の時刻受信処理部53
では時刻供給装置4からの同期時刻を受信したときクロ
ック処理部55に同期時刻を引き渡し、クロック処理部
55はこの同期時刻を時刻同期装置5−1の最新の時刻
と認識しローカルクロック57に設定する。
【0010】このように、ネットワーク上の同期時刻
は、時刻供給装置4において、ネットワーク上の全シス
テムの時刻データを集信し、平均時刻を求めることによ
って決定される。
【0011】決定された同期時刻は、各時刻同期装置に
対して、一斉に配信され、各時刻同期装置のローカルク
ロックはこの同期時刻により新しい時刻が設定される。
【0012】上述の従来のネットワークの時刻同期方式
ではマスタノードとそれ以外のノードとの間の通信回線
における伝送時間については配慮されていないので、さ
らに、この改善のための技術として、特開昭63−52
089号公報および特開平3−264890号公報に記
載の技術が開示されている。
【0013】これらの技術によれば、時刻同期を行なう
際、マスタノードにある時刻供給装置からローカルクロ
ック通知信号をマスタノード以外のノードにある時刻同
期装置に送信し、その時刻同期装置からローカルクロッ
ク受信応答信号を時刻供給装置に返送した上で、これら
のデータ転送による遅延誤差を算出し、その時刻同期装
置に対する時刻補正処理を行なった結果の時刻データを
当該時刻同期装置に送信して当該時刻同期装置のローカ
ルクロックの同期処理を行なっている。このような同期
処理を各ノードにある時刻同期装置に対してそれぞれ行
なうこととしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のネット
ワークの時刻同期方式において、同期時刻をマスターノ
ードを含む全てのノードの時刻の平均値として決定しマ
スターノードを含む全てのノードのクロックをこの同期
時刻に更新する方式では、ネットワーク内の時刻同期の
クロックの精度は、全ノードのクロックの精度のバラツ
キと時刻データの集信、発信による遅延時間の誤差とが
含まれることとなり、ネットワークのクロックの精度を
劣化させるという欠点がある。
【0015】また、通信回線の遅延を補正して行なう上
述の特開昭63−52089号公報および特開平3−2
64890号公報に記載のネットワークの時刻同期方式
においては、1つのノードにおける一回の同期処理に際
して、伝送路上3回のデータの流れを必要とし、同一ネ
ットワーク上に多数のノードが存在した場合には、ネッ
トワーク上のデータ量が増大しデータ遅延を惹起させる
という欠点がある。
【0016】さらに、時刻同期処理のためのデータ送受
信を通常のデータ送受信処理とは切り離して設計するた
め、送受信に関するソフトウエアの開発工数が増大する
という欠点もある。
【0017】本発明の目的は、ローカルクロック用時刻
補正データの一括保守管理をマスタノードで行なうとと
もに時刻同期処理のための時刻データの送受信を通常の
データ送受信に組み込んで行なうことにより、ネットワ
ークのクロックの同期精度を格段に向上でき、同期処理
によるネットワーク上のデータ量増大を抑制し、かつ、
開発工数の少ないネットワークの時刻同期方式を提供す
ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明のネットワー
クの時刻同期方式は、マスタノードに備えてある時刻供
給装置と前記マスタノード以外の複数のノードに備えて
ある時刻同期装置とがネットワークにより接続されてい
るネットワークの時刻同期方式において、前記時刻供給
装置は、前記マスタノードの基準時刻を発生する第1の
時刻発生手段と、前記第1の時刻発生手段の時刻を読み
取る時刻読取手段と、同期処理用時刻データ作成に使用
する補正値を前記各ノード毎に格納している補正値格納
手段と、データ送信に際し前記同期処理用時刻データを
組込んだ送信データを作成するデータ送信処理手段と、
前記各ノードとデータの送受を行なう第1の送受信手段
と、前記各ノードからの受信データの受信処理を行なう
とともに前記受信データ中のレスポンス時刻データと送
信元ノードアドレスとを抽出するレスポンス受信処理手
段と、前記補正値格納手段からデータ送信先ノードアド
レスに対応する補正値を読み出して前記時刻読取手段か
ら供給される前記第1の時刻発生手段の最新の第1の基
準時刻に加算して同期処理用時刻データを作成し前記デ
ータ送信処理手段に供給し前記レスポンス受信処理手段
から供給される前記レスポンス時刻データと前記時刻読
取手段から供給される前記第1の時刻発生手段の最新の
第2の基準時刻とから前記補正値の修正が必要のときに
は新たな補正値を算出して前記補正値格納手段を更新す
る補正値管理処理手段とを含み、複数の前記時刻同期装
置はそれぞれ、前記マスタノードを含む前記各ノードと
データの送受を行なう第2の送受信手段と、受信データ
の受信処理を行なうとともに前記受信データ中の前記同
期処理用時刻データを抽出するデータ受信処理手段と、
自ノードの基準時刻を発生する第2の時刻発生手段と、
前記データ受信処理手段から供給される前記同期処理用
時刻データにより前記第2の時刻発生手段に新たに時刻
を設定し要求に応じて前記第2の時刻発生手段の最新の
時刻を読み出し前記レスポンス時刻データとして供給す
る時刻設定読出手段と、供給される前記レスポンス時刻
データを含む前記マスタノードへのレスポンス送信デー
タを作成するレスポンス送信処理手段とを備えて構成さ
れている。
【0019】第2の発明のネットワークの時刻同期方式
は、第1の発明のネットワークの時刻同期方式におい
て、補正値の修正に際しては第2の基準時刻とレスポン
ス時刻データに前記補正値を加算した値との差の2分の
一を前記補正値に加算した値を新補正値とする補正値管
理処理手段を有している。
【0020】第3の発明のネットワークの時刻同期方式
は、第1の発明のネットワークの時刻同期方式におい
て、補正値の修正に際しては第2の基準時刻とレスポン
ス時刻データに前記補正値を加算した値との差の4分の
一を前記補正値に加算した値を新補正値とする補正値管
理処理手段を有している。
【0021】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例について図面を
参照して説明する。
【0022】図1は本発明のネットワークの時刻同期方
式の一実施例を示すブロック図である。
【0023】第1の実施例のネットワークの時刻同期方
式は、図1に示すように、マスタノードに備えてある時
刻供給装置1とマスタノード以外の複数のノードに備え
てある時刻同期装置2−1〜2−3とがネットワーク3
により接続されている。
【0024】そして、マスタノードに備えてある時刻供
給装置1には、マスタノードの基準時刻を発生するシス
テムクロック12と、このシステムクロックの時刻を読
み取るクロック処理部13と、同期処理用時刻データ作
成に使用する補正値を各ノード毎に格納している補正値
管理テーブル17と、データ送信に際し同期処理用時刻
データを組込んだ送信データを作成するデータ送信処理
部11と、各ノードとデータの送受を行なう送受信部1
5と、各ノードからの受信データの受信処理を行なうと
ともに受信データ中のレスポンス時刻データと送信元ノ
ードアドレスとを抽出するレスポンス受信処理部16
と、補正値管理テーブル17からデータ送信先ノードア
ドレスに対応する補正値を読み出してクロック処理部1
3から供給される最新の基準時刻に加算して同期処理用
時刻データを作成しデータ送信処理部11に供給しレス
ポンス受信処理部16から供給されるレスポンス時刻デ
ータとクロック処理部13から供給される最新の基準時
刻とから補正値の修正が必要のときには新たな補正値を
算出して補正値管理テーブル17を更新する補正値管理
処理部14とを含んで構成されている。
【0025】一方、マスタノード以外のノードに備えて
ある時刻同期装置2−1等には、マスタノードを含む各
ノードとデータの送受を行なう送受信部21と、受信デ
ータの受信処理を行なうとともに受信データ中の同期処
理用時刻データを抽出するデータ受信処理部22と、ノ
ードの基準時刻を発生するローカルクロック24と、デ
ータ受信処理部22から供給される同期処理用時刻デー
タによりローカルクロック24に新たに時刻を設定し要
求に応じてローカルクロック24の最新の時刻を読み出
してレスポンス時刻データとして供給するクロック処理
部23と、供給されるレスポンス時刻データを含むマス
タノードへのレスポンス送信データを作成するレスポン
ス送信処理部25とを含んで構成されている。
【0026】マスタノードの時刻供給装置1のシステム
クロック12の基準時刻を読み出してからその値をノー
ドにある時刻同期装置2−1のローカルクロック24に
設定するまでに要する時間(これはデータの遅延時間に
相当する)をΔtとすると、同期処理用時刻データをシ
ステムクロック12から読み出された最新の基準時刻T
0 にΔtだけ加算補正して送出しておけば、時刻(T0
+Δt)において時刻供給装置1と時刻同期装置2−1
とは同期がとれることとなる。すなわち、同期をとるに
はこの遅延時間に相当する補正が必要であり、この遅延
時間はノード毎に異なるので、マスタノードに同期処理
用時刻データ作成に使用する補正値を各ノード毎に格納
している補正値管理テーブル17を用意している。
【0027】そして、その補正値は、マスタノードから
同期処理用時刻データを他のノードに送ってそのノード
のローカルクロックの時刻を設定し、このローカルクロ
ックから送られてくるレスポンス時刻データがマスタノ
ードに到着するまでのターンアラウンド時間を参照して
補正値管理処理部14で決定修正される。例えば、マス
タノードからの同期処理用時刻データの送信時刻をT0
とし、ノードにおいて即刻レスポンスを行なってマスタ
ノードへのレスポンス時刻データの到着時刻をT1 とす
れば、そのノードに対する補正値Δt=(T1 −T0 )
/2となる。ノードにおいて即刻レスポンスを行なわず
に、時間τだけ遅れてレスポンスが行なわれたときに
は、この時間τに対応するローカルクロック24の同期
ずれ時間Δτを補正する補正値(Δτ)/2が加味され
ることとなるが、この量は微々たるものである。
【0028】次に、図1を参照して第1の実施例の動作
として、時刻供給装置1と時刻同期装置2−1との間の
時刻同期動作について説明する。
【0029】当初は補正値管理テーブル17は初期状態
にあり、データは格納されていない。
【0030】システムクロック12は、マスタノードの
基準時刻を発生しているが、このシステムクロック12
の発生する時刻を使用してマスタノード以外のノードの
時刻同期処理が行なわれるので、システムクロック12
はネットワークの基準時刻を発生していることとなり、
極めて高い精度が要求されることとなる。
【0031】マスタノードから時刻同期装置2−1が備
えてあるノードへのデータ送信が要求されるとデータ送
信処理部11は、補正値管理処理部14に送信宛先を通
知してその送信宛先が同期処理を行なう際に使用する同
期処理用時刻データの供給を要求する。
【0032】補正値管理処理部14はこれに応じてクロ
ック処理部13にシステムクロック12の最新の時刻デ
ータの供給を要求し、クロック処理部13がシステムク
ロック12の最新の時刻データT0 を読み取りこれを補
正値管理処理部14に供給すると、補正値管理処理部1
4は補正値管理テーブル17から送信宛先に対する補正
値(Δt:当初は0)を読み出してT0 にこれを加算し
て(T0 +Δt)なる同期処理用時刻データを算出して
データ送信処理部11にこれを供給する。
【0033】データ送信処理部11はこの同期処理用時
刻データを送信データに組込んで一定形式の送信データ
を作成して送受信部15に供給し、送受信部15はネッ
トワーク3を経由してこれを時刻同期装置2−1のある
送信宛先のノードに送信する。
【0034】送信宛先のノードにある時刻同期装置2−
1の送受信部21は送信されてきたデータを受信しデー
タ受信処理部22に供給する。
【0035】データ受信処理部22では供給された受信
データを処理するとともにその中にある同期処理用時刻
データを読み出してクロック処理部23に供給し、クロ
ック処理部23は供給された同期処理用時刻データの示
す時刻、すなわち、(T0 +Δt)にローカルクロック
24の時刻を新たに設定し直す。
【0036】以上の同期処理動作により時刻同期装置2
−1はマスタノードにある時刻供給装置1と同期がとれ
たことになる。当初のみはΔt=0であるので、伝送遅
延分が補正されず時刻ずれが残っている。
【0037】以後行なわれる動作は補正値が適切である
かどうかをチェックし、適切でない場合にはこれを修正
する補正値管理処理動作である。
【0038】時刻同期装置2−1は受信したデータに対
するレスポンスを行なう場合に、レスポンス送信処理部
25はクロック処理部23にローカルクロック24の最
新の時刻データをレスポンス時刻データとして供給する
ように要求し、それに応じてクロック処理部23がロー
カルクロック24の最新の時刻データTを読み出しレス
ポンス送信処理部25にレスポンス時刻データとして供
給すると、レスポンス送信処理部25はこのレスポンス
時刻データをレスポンスデータに組込んで一定形式のレ
スポンスデータを作成して送受信部21に供給し、送受
信部21はネットワーク3を経由してこれを時刻供給装
置1のあるマスタノードに送信する。
【0039】マスタノードにある時刻供給装置1の送受
信部15は送信されてきたデータを受信しレスポンス受
信処理部16に供給する。
【0040】レスポンス受信処理部16は供給された受
信データを処理するとともにその中にあるレスポンス時
刻データと送信元宛先とを読み出し補正値管理処理部1
4に供給する。
【0041】補正値管理処理部14はこのレスポンス時
刻データの供給に応じて補正値管理処理動作を開始す
る。図2は補正値管理処理部14の補正値管理処理動作
を示す流れ図である。図1および2を参照して補正値管
理処理部14の補正値管理処理動作を説明する。
【0042】補正値管理処理部14はシステムクロック
12の最新の時刻データT1 の供給をクロック処理部1
3に要求してこれを受け(ステップ101)、またレス
ポンス受信処理部16からレスポンスデータのレスポン
ス時刻データとその送信元宛先との供給を受け(ステッ
プ102)、補正値管理テーブル17を参照して供給を
受けた送信元宛先に対応する補正値Δtを読み出し(ス
テップ103)、現時点での送信元宛先のローカルクロ
ック24の期待時刻データである(T+Δt)を算出し
(ステップ104)、このT1 と期待時刻データ(T+
Δt)とを比較する(ステップ105)。
【0043】ステップ105における比較結果でT1 と
期待時刻データ(T+Δt)とが等しければ(ステップ
105のY枝)、補正値Δtは適切であったと判定し補
正値の修正は行なわず補正値管理処理動作を終了する。
【0044】ステップ105におけるの比較結果でT1
と期待時刻データ(T+Δt)とが等しくなければ(ス
テップ105のN枝)、両者の差に応じて現補正値に対
して修正を行なう。第1の実施例では両者の差をなくす
ように現補正値に対して修正を行なう。新補正値の算出
は下式となる。
【0045】 新補正値=Δt+(T1 −(T+Δt))/2 この新補正値により補正値管理テーブル17を更新して
(ステップ107)、補正値管理処理動作を終了する。
【0046】当初は補正値管理テーブル17に格納され
ている補正値は前述の通り0であるが、最初の補正値管
理処理動作によりこれが修正され、2回目以降の同期処
理動作でほぼ完全な同期がとれることとなる。なお、最
初の補正値管理処理動作は当然初期調整等により実施さ
れるので実用上は問題とならない。
【0047】以上説明したように、第1の実施例ではロ
ーカルクロック用時刻補正データの一括保守管理をマス
タノードで行なうとともに時刻同期処理のための時刻デ
ータの送受信を通常のデータ送受信に組み込んで行なう
ことにより、ネットワークのクロックの同期精度を格段
に向上でき、同期処理によるネットワーク上のデータ量
増大を抑制し、かつ、開発工数を節減できるという効果
を有している。
【0048】伝送遅延時間の変動として考えられる要因
としては、トラフイックの変動、送信先への経由ルート
変更等があげられる。
【0049】第1の実施例では修正した補正値を次回の
データ送信の際に使用するため、補正値の修正時点と修
正補正値を使用する時点とでトラフイックや経由ルート
がかわって、伝送遅延時間が大幅に変動した場合には、
急激な異常同期処理動作を起すことがありうる。
【0050】第1の実施例では図2の補正値管理処理動
作中、ステップ105における比較結果でT1 と期待時
刻データ(T+Δt)とが等しくなければ(ステップ1
05のN枝)、両者の差をなくすように現補正値に対し
て修正を行なっているので、急激な異常同期処理動作を
起すことがありうる。
【0051】そこで、この急激な異常同期処理動作を緩
和させるのが、以下に記述する第2の実施例のネットワ
ークの時刻同期方式である。
【0052】第2の実施例では図2の補正値管理処理動
作中、ステップ105における比較結果でT1 と期待時
刻データ(T+Δt)とが等しくなければ(ステップ1
05のN枝)、両者の差をなくすのではなく、その差を
1/2に圧縮しようとするものである。
【0053】そこで図2のステップ106での新補正値
は下記式により算出する。
【0054】 新補正値=Δt+(T1 −(T+Δt))/4 このようにすることにより、第2の実施例では通常は同
期動作の収斂は第1の実施例に比し遅くなるが、第1の
実施例でおこりうる急激な異常同期処理動作を緩和させ
ることができる。
【0055】以上説明したように、第2の実施例ではロ
ーカルクロック用時刻補正データの一括保守管理をマス
タノードで行なうとともに時刻同期処理のための時刻デ
ータの送受信を通常のデータ送受信に組み込んで行なう
ことにより、ネットワークのクロックの同期精度を格段
に向上でき、同期処理によるネットワーク上のデータ量
増大を抑制し、かつ、開発工数を節減できるという効果
を有している。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のネットワ
ークの時刻同期方式は、ローカルクロック用時刻補正デ
ータの一括保守管理をマスタノードで行なうとともに時
刻同期処理のための時刻データの送受信を通常のデータ
送受信に組み込んで行なうことにより、ネットワークの
クロックの同期精度を格段に向上でき、同期処理による
ネットワーク上のデータ量増大を抑制し、かつ、開発工
数を節減できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のネットワークの時刻同期方式の第1の
実施例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例のネットワークの時刻同期方式に
おける補正値管理処理動作の一例を示す流れ図である。
【図3】従来のネットワークの時刻同期方式の例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1、4 時刻供給装置 2−1〜2−3、5−1〜5−3 時刻同期装置 3 ネットワーク 11、41 データ送信処理部 12、42 システムクロック 13、23、43、55 クロック処理部 14 補正値管理処理部 15、21、47、51 送受信部 16、46 レスポンス受信処理部 17 補正値管理テーブル 22、54 データ受信処理部 24、57 ローカルクロック 25、56 レスポンス送信処理部 44 時刻集信処理部 45 時刻配信処理部 52 時刻送信処理部 53 時刻受信処理部 101〜107 流れ図のステップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタノードに備えてある時刻供給装置
    と前記マスタノード以外の複数のノードに備えてある時
    刻同期装置とがネットワークにより接続されているネッ
    トワークの時刻同期方式において、前記時刻供給装置
    は、前記マスタノードの基準時刻を発生する第1の時刻
    発生手段と、前記第1の時刻発生手段の時刻を読み取る
    時刻読取手段と、同期処理用時刻データ作成に使用する
    補正値を前記各ノード毎に格納している補正値格納手段
    と、データ送信に際し前記同期処理用時刻データを組込
    んだ送信データを作成するデータ送信処理手段と、前記
    各ノードとデータの送受を行なう第1の送受信手段と、
    前記各ノードからの受信データの受信処理を行なうとと
    もに前記受信データ中のレスポンス時刻データと送信元
    ノードアドレスとを抽出するレスポンス受信処理手段
    と、前記補正値格納手段からデータ送信先ノードアドレ
    スに対応する補正値を読み出して前記時刻読取手段から
    供給される前記第1の時刻発生手段の最新の第1の基準
    時刻に加算して同期処理用時刻データを作成し前記デー
    タ送信処理手段に供給し前記レスポンス受信処理手段か
    ら供給される前記レスポンス時刻データと前記時刻読取
    手段から供給される前記第1の時刻発生手段の最新の第
    2の基準時刻とから前記補正値の修正が必要のときには
    新たな補正値を算出して前記補正値格納手段を更新する
    補正値管理処理手段とを含み、複数の前記時刻同期装置
    はそれぞれ、前記マスタノードを含む前記各ノードとデ
    ータの送受を行なう第2の送受信手段と、受信データの
    受信処理を行なうとともに前記受信データ中の前記同期
    処理用時刻データを抽出するデータ受信処理手段と、自
    ノードの基準時刻を発生する第2の時刻発生手段と、前
    記データ受信処理手段から供給される前記同期処理用時
    刻データにより前記第2の時刻発生手段に新たに時刻を
    設定し要求に応じて前記第2の時刻発生手段の最新の時
    刻を読み出し前記レスポンス時刻データとして供給する
    時刻設定読出手段と、供給される前記レスポンス時刻デ
    ータを含む前記マスタノードへのレスポンス送信データ
    を作成するレスポンス送信処理手段とを備えることを特
    徴とするネットワークの時刻同期方式。
  2. 【請求項2】 補正値の修正に際しては第2の基準時刻
    とレスポンス時刻データに前記補正値を加算した値との
    差の2分の一を前記補正値に加算した値を新補正値とす
    る補正値管理処理手段を有することを特徴とする請求項
    1記載のネットワークの時刻同期方式。
  3. 【請求項3】 補正値の修正に際しては第2の基準時刻
    とレスポンス時刻データに前記補正値を加算した値との
    差の4分の一を前記補正値に加算した値を新補正値とす
    る補正値管理処理手段を有することを特徴とする請求項
    1記載のネットワークの時刻同期方式。
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