JP2001202156A - 時刻同期装置 - Google Patents

時刻同期装置

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JP2001202156A
JP2001202156A JP2000012691A JP2000012691A JP2001202156A JP 2001202156 A JP2001202156 A JP 2001202156A JP 2000012691 A JP2000012691 A JP 2000012691A JP 2000012691 A JP2000012691 A JP 2000012691A JP 2001202156 A JP2001202156 A JP 2001202156A
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time
computer
computers
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synchronization
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JP2000012691A
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Masashi Mihashi
正史 三橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の計算機間で各計算機が内蔵する時計の
時刻を同期させる場合に、計算機間を接続する通信経路
の負荷によって時刻同期処理中に発生する同期誤差を抑
制する方式を実現する。 【解決手段】 基準時刻を提供する計算機101に対し
て、同期すべき計算機102が補助的な時刻同期パケッ
トを送信することにより、時刻同期処理における通信経
路による遅延時間が少ない時刻情報を入手し、この時刻
情報を元に計算機102の計算機101に対する時刻補
正時間を算出し、計算機101の時刻を修正する。さら
に過去の時刻同期処理において算出した遅延時間を保存
しておき、この時刻情報を元に時刻補正時間を算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信経路を介し
て相互に接続された複数の計算機に搭載されている時計
を同期させるための時刻同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は“Network Time Protocol(Versi
on 3)Specification, Implementation and Analysis
(RFC1119)”March 1992の25ページに記載されてい
る従来の時刻同期方式の手順を時系列に説明した図であ
る。図1は、図8の時刻同期処理を行う計算機システム
の構成を示した図である。101は基準となる時刻を保
持している計算機、102,103及び104は計算機
101の基準時刻に同期しようとする計算機、105は
各計算機101,102,103,104を相互に接続
する通信経路である。図8は、計算機102,103,
104が基準時刻を保持した計算機101に対する時刻
同期処理の一例を示したもので、この図では計算機10
2が計算機101に対して繰り返し実施する時刻同期処
理のうち第i回目の時刻同期手順を時系列に示したもの
である。
【0003】計算機102は、一定時間間隔毎に時刻同
期処理を繰り返す。図中のT(i−3)は、計算機10
2が計算機101から時刻情報を入手するために時刻要
求パケットを計算機101に送信した計算機102上で
の時刻、T(i−2)は、計算機101が計算機102
からの時刻要求パケットを受信した計算機101上の時
刻、T(i−1)は、計算機101が自計算機で保持し
ている基準時刻を格納した時刻通知パケットを計算機1
02に対して送信した計算機101上の時刻、T(i)
は、計算機102が計算機101からの時刻通知パケッ
トを受信した計算機102上の時刻を示している。
【0004】図9は、前記参考資料の50ページに記載
されている時刻同期処理において計算機101と計算機
102の間を行き交う時刻同期パケットのデータ構造の
一部を示したものである。前記時刻要求パケット及び前
記時刻通知パケットとも、この時刻同期パケットと同じ
構造を採用している。パケット内部にある前回の時刻同
期処理時刻には前回の時刻同期処理が行われた計算機1
02上での時刻、時刻要求パケット送信時刻には図8上
の時刻T(i−3)、時刻要求パケット受信時刻には図
8上の時刻T(i−2)、時刻通知パケット送信時刻に
は図8上の時刻T(i−1)がそれぞれ格納される。
【0005】次に図8に沿って、計算機102の内蔵す
る時計を計算機101が保持する基準時計に同期する手
順を示す。まず計算機102は、前回の時刻同期処理を
行った時刻と時刻要求パケットを送信する時刻T(i−
3)を格納した時刻要求パケットを、図8の時刻T(i
−3)に計算機101に対して送信する。計算機101
は計算機102からの時刻要求を時刻T(i−2)に受
信すると、現在計算機101が使用している基準時計を
用いて、時刻要求受信時刻T(i−2)と時刻通知送信
時刻T(i−1)を時刻通知パケットに格納して、時刻
T(i−1)に計算機102に対してその時刻通知パケ
ットを送信する。
【0006】計算機102は時刻T(i)に計算機10
1からの時刻通知パケットを受信すると、計算機102
が時刻要求パケットを送信した時刻T(i−3)及び時
刻通知パケットを受信した時刻T(i)と、受信した時
刻通知パケットに格納されている計算機101上での時
刻T(i−2)及び時刻T(i−1)から式(1)を用
いて計算機102の計算機101に同期させるための時
刻補正時間を算出する。
【0007】
【数1】
【0008】また同様に、時刻同期パケットの送受信処
理に費やされた通信経路上の遅延時間を式(2)により
算出する。
【0009】
【数2】
【0010】計算機102は式(1)によって算出され
た補正時間を式(3)に基づいて自時計に反映させて自
計算機の時刻を修正する。
【0011】
【数3】
【0012】これにより、第i回目の時刻同期処理が完
了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】通常複数の計算機に内
蔵される各時計を同期させるためには、ある時刻におけ
る各計算機上の時計の時刻を一致させ、かつ各計算機上
における時計の時間の進み具合を一致させることが必要
となる。この2つの項目が一致することにより、複数の
計算機の時計を同期させることができる。ここで、複数
の計算機上の時刻を一致させるための手段として基準時
刻を保持している計算機の絶対時刻を他の各計算機が取
得し自計算機上の時計にその絶対時刻を設定して自計算
機の時刻を更新する手段と、正確な時刻を保持している
計算機の時計と自計算機の時計の時刻のずれ時間を取得
してそのずれ時間を自計算機の時計に対して補正する手
段がある。
【0014】この発明が解決しようとする課題は、時刻
同期処理において同期すべき計算機が基準時刻に対する
補正時間を算出する際、補正時間を算出するための時刻
情報を取得する時刻同期パケットの送受信に費やされる
時間が、その通信経路の負荷状況によって変動してしま
い、時刻同期パケットの受信時刻が本来の時間よりも遅
延してしまうことによって、その誤差を多く含んだ時刻
を利用して2つの計算機間における時刻のずれ時間を計
算してしまうという課題があった。
【0015】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたものであり、従来例にある時刻同期パケットの
送受信時刻の他に、一回の同期処理における時刻要求パ
ケットの送信回数や時刻通知パケットの送信回数を増や
したり、また時刻要求パケットの送信間隔を考慮して時
刻のずれを算出することにより、ネットワーク上の負荷
により発生する誤差を低減させる時刻同期装置を提供す
るものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明の時刻同期装
置は、複数の計算機と、前記各計算機に内蔵された時計
と、前記計算機間を相互に接続する通信経路とを備えた
計算機システムにおいて、前記時計の時刻を同期させる
時刻同期処理において、基準時刻を保持している計算機
に対して同期すべき計算機が補助的な時刻情報を送信す
る手段を備えたたものであり、従来例にある時刻同期パ
ケットの送受信時刻の他に、一回の同期処理における時
刻要求パケットの送信回数や時刻通知パケットの送信回
数を増やしたり、また時刻要求パケットの送信間隔を考
慮して時刻のずれを算出することにより、ネットワーク
上の負荷により発生する誤差を低減させるものである。
【0017】第2の発明の時刻同期装置は、前記各計算
機が内蔵する前記時計の時刻を同期させる時刻同期処理
において、前記同期すべき計算機が基準時刻を保持した
計算機に対する時刻同期処理を一定時間毎に行う手段
と、同期すべき計算機が基準時刻を保持した計算機に対
する過去の時刻同期処理の中で前記通信経路の負荷によ
って発生する時刻誤差が少なかった時刻同期処理におい
て使用した時刻情報を保存する手段と、前記基準時計を
保持した計算機が時刻同期要求を受け付けた時刻を前記
同期すべき計算機が補正する手段とを備えたものであ
る。
【0018】第3の発明の時刻同期装置は、前記各計算
機が内蔵する前記時計の時刻を同期させる時刻同期処理
において、基準時刻を保持している計算機が同期すべき
計算機に対して補助的な時刻情報を送信する手段を備え
たものである。
【0019】第4の発明の時刻同期装置は、前記各計算
機が内蔵する前記時計の時刻が基準時刻を提供する計算
機の時刻に同期している状況で、基準時刻を提供する計
算機の基準時刻を変更になった場合に、基準時刻と保持
した前記計算機が同期すべき計算機に新しい時刻を通知
する手段と、新しい時刻を受信した同期すべき計算機が
過去の同期処理において算出した通信経路の遅延時間を
参考にして自計算機における新しい時刻に対する時刻補
正時間を算出する手段とを備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1を、図1、図2及び図3を用いて説明する。図1
は、従来例で説明した時刻同期処理を行う計算機システ
ムの構成、図2は、計算機102が計算機101に同期
するための第i回目における時刻同期手順を時系列に沿
って示したものである。図2中のT(i−3)、T(i
−2)、T(i−1)、T(i)は図8と同じである。
T’(i−3)は第2の時刻要求パケットを送信した計
算機102上の時刻、T’(i−2)は第2の時刻要求
パケットを受信した計算機101上の時刻、Ts(i)
は計算機102上で時刻同期処理が完了した時刻を示し
ている。即ち、時刻Ts(i)において、計算機102
と計算機101は同一の時刻を保持している。
【0021】図3は、図2における時刻同期を行うため
に計算機102と計算機101の間の送受信に用いられ
る時刻同期パケットのデータ構造を示したものである。
本実施の形態では、時刻要求パケットと時刻通知パケッ
トとも図3に示した同じデータ構造を持つ。ヘッダ情
報、前回の時刻同期処理時刻、時刻要求パケット送信時
刻、時刻通知パケット送信時刻は、図9と同じである。
1回目の時刻要求パケット受信時刻は第1回目の時刻要
求パケットを受信した計算機101上の時刻T(i−
2)、2回目の時刻要求パケット受信時刻は第2回目の
時刻要求パケットを受信した計算機101上の時刻T’
(i−2)を保持している。
【0022】次に、図2に沿って計算機102の時計
を、基準時刻を保持している計算機101に同期させる
ための手順を示す。計算機102は、時刻T(i−3)
に、前回の時刻同期処理を行った時刻Tsと、時刻要求
パケット送信時刻T(i−3)を保持した第1回目の時
刻要求パケットを送信する。計算機101は時刻T(i
−2)にこの第1回目の時刻要求パケットを受信する。
計算機102は十分に短い一定時間後の時刻T’(i−
3)に、前回の時刻同期処理を行った時刻Tsと、時刻
要求パケット送信時刻T’(i−3)を保持した時刻要
求パケットを送信する。
【0023】計算機101は、時刻T’(i−2)にこ
の第2回目の時刻要求パケットを受信する。計算機10
1は時刻T(i−1)に、第1回目の時刻要求パケット
を受信した時刻T(i−2)と第2回目の時刻要求パケ
ットを受信した時刻T’(i−2)と時刻通知パケット
を送信した時刻T(i−1)を格納した時刻通知パケッ
トを時刻T(i−1)に送信する。計算機102は、時
刻T(i)に計算機101からの時刻通知パケットを受
信する。計算機101は、まず自己が保持していた第1
回目の時刻要求パケット送信時刻T(i−3)及び時刻
通知パケットを受信した時刻T(i)と、受信した時刻
通知パケットに格納されている第1回目の時刻要求パケ
ット受信時刻T(i−2)と時刻通知パケット送信時刻
T(i−1)とを用いて、式(4)から通信経路上の遅
延時間roundtripdelay1を算出する。
【0024】
【数4】
【0025】次に、自己が保持していた第2回目の時刻
要求パケット送信時刻T’(i−3)と時刻通知パケッ
トを受信した時刻T(i)と、受信した時刻通知パケッ
トに格納されている第2回目の時刻要求パケット受信時
刻T’(i−2)と時刻通知パケット送信時刻T(i−
1)とを用いて、式(5)から遅延時間roundtripdelay
2を算出する。
【0026】
【数5】
【0027】第i回目の時刻同期処理に費やされた通信
経路上の遅延時間は式(2)によって算出されるので、
式(3)で算出されたroundtripdelay1と式(4)で算
出されたroundtripdelay2の少ない方が通信経路の負荷
による影響が少ない遅延時間と判断される。そこで、遅
延時間の少ない方の計算機102の時刻要求パケット送
信時刻と計算機101の時刻要求パケット受信時刻と時
刻通知パケット送信時刻と計算機102の時刻通知パケ
ット受信時刻を式(1)に適用することによってネット
ワークの負荷による影響が少ない時刻の補正時間を算出
することができ、その補正時間を式(3)に適用するこ
とによって、時刻Ts(i)に計算機102は計算機1
01と同じ時刻を保持し、第i回目の時刻同期処理が完
了する。
【0028】本実施の形態では、時刻要求パケットを複
数回送信しているため、時刻要求パケットの送信時に発
生する遅延時間を抑制できるという効果がある。また通
信経路については制約条件がないため、Etherne
tやFDDIや計算機本体のバックプレーン等の高速な
伝送経路で接続されている計算機間でも、シリアルケー
ブルなどのような低速な回線で接続されている計算機間
でも同様の効果が期待できる。
【0029】実施の形態2.この発明の実施の形態2
を、図4を用いて説明する。図4は、計算機102上で
連続する第i回目と第j回目の時刻同期手順を時系列で
示したものである。Iaは時刻同期処理が行われる時間
間隔を示している。各回の時刻同期手順は図2で示した
従来例の内容と同一である。
【0030】計算機102と計算機101の通信経路上
の位置が固定の場合、この2台の計算機間の時刻同期処
理に費やされる遅延時間の変動は通信経路の負荷の影響
によるもののみと考えられる。計算機102上の時刻同
期処理は、一定時間間隔Iaで実施されるので、前回の
同期処理が時刻Ts(i)に完了してから、連続した次
の時刻同期処理が行われる時刻T(j)に行われるまで
の時間間隔Iaは式(6)によって表される。
【0031】
【数6】
【0032】計算機102は、第i回目の時刻同期処理
において式(2)に算出された遅延時間とその遅延時間
を算出するために用いたT(i−3)、T(i−2)、
T(i−1)、T(i)の各時刻情報を保存しておく。
時間間隔Ia後に引き続いて行われる第j回目の時刻同
期処理において、通常の時刻同期処理手順によって取得
した時刻情報を式(2)に適用することによって算出さ
れた遅延時間と、保存してある第i回目の遅延時間を比
較する。もし第j回目の遅延時間の方が小さいならば、
第j回目の時刻同期処理の方が通信経路による影響が少
ないと判断し、第j回目に取得した各時刻情報を元に式
(1)を用いて時刻の補正時間を算出し自時計の時刻補
正を行う。同時に第j回目の補正時間算出に使用した各
時刻データを保存する。
【0033】もし第j回目の遅延時刻の方が保存してあ
る第i回目の遅延時間よりも大きいならば、第j回目の
時刻同期処理は通信経路の負荷による影響が大きいと判
断して、保存してある第i回目の各時刻情報と同期処理
が行われる時間間隔Iaを用いて時刻情報の補正を行
う。保存してある第i回目の時刻同期処理から、第i回
目までの時刻同期処理までの経過時間は、式(7)によ
って表される。
【0034】
【数7】
【0035】これにより、第j回目の時刻同期処理にお
いて計算機102が計算機101からの時刻要求パケッ
トを受信した実際の時刻はT(j−2)であるが、式
(7)を用いることにより、式(8)で示されるT’
(j−2)でも代用できる。
【0036】
【数8】
【0037】ここで第i回目の時刻処理において、計算
機102の計算機101に対する時刻のずれを式(1)
を用いて計算する際に、時刻通知パケットに格納されて
いる時刻T(i−2)の代わりに、式(7)で示される
時刻T’(i−2)を用いることにより、式(9)で示
される式によって算出する。
【0038】
【数9】
【0039】この式(9)で算出された補正時間を式
(3)に適用することにより、第j回目の時刻同期処理
がTs(j)に完了する。
【0040】本実施の形態では、連続した時刻処理に対
して説明したが、保存しておく補正時間を算出するため
の時刻データは過去の時刻同期処理において算出された
遅延時間が最小となる時刻データであってもよい。
【0041】本処理により、従来の時刻同期処理で行わ
れる時刻同期パケットの送受信回数を増やすことなく、
時刻要求パケットの送信時に費やされる遅延時間を削減
して遅延時間を算出できるという効果がある。
【0042】実施の形態3.この発明の実施の形態3
を、図5を用いて説明する。図5は、計算機102が基
準時刻を保持した計算機101に同期するための第i回
目における時刻同期処理の手順を時系列で示したもので
ある。図中のT(i−3)、T(i−2)、T(i−
1)、T(i)、Ts(i)は、図2における意味と同
じである。T’(i−1)は計算機101が計算機10
2に対して計算機101上の基準時刻を保持した第1回
目の時間通知パケットを送信した時刻、T’(i)は計
算機102が計算機101からの正しい時刻を保持した
第1回目の返信パケットを受信した時刻を示している。
図5において、計算機102と計算機101の間で送受
信される時刻要求パケットと時刻通知パケットは同じデ
ータ構造を持ち、図9で示された従来の時刻同期に用い
られる時刻同期パケットとデータ構造が同じである。
【0043】次に、図5に沿って計算機102の時計を
計算機101に同期させるための手順を示す。実施の形
態1と同様に、計算機102は時刻T(i−3)に計算
機101に対して時刻要求パケットを送信する。計算機
101は、時刻T(i−2)にその時刻要求パケットを
受信する。計算機101は、時刻要求パケットを受信し
た時刻T(i−2)と時刻通知パケットを送信した時刻
T(i−1)を格納した第1の時刻通知パケットを時刻
T(i−1)に送信する。計算機102は、時刻T
(i)に計算機101からの第1の時刻通知パケットを
受信する。
【0044】次に計算機101は、非常に短い時間後の
時刻T’(i−1)に、時刻要求パケットを受信した時
刻T(i−2)と第2の時刻通知パケットを送信した時
刻T’(i−1)を格納した時刻通知パケットを送信す
る。計算機102は、時刻T’(i)に計算機102か
らの第2の時刻通知パケットを受信する。計算機102
は2つの時刻同期パケットを受信後、補正時間を計算す
る。まず第1の時刻通知パケットからのデータを元に、
式(2)を用いて、遅延時間roundtripdelay3を算出す
る。次に第2の時刻通知パケットからのデータを元に、
式(10)を用いて、遅延時間roundtripdelay4を算出
する。
【0045】
【数10】
【0046】第i回目の時刻同期処理における通信経路
の影響による遅延時間は、式(2)、(10)によって
算出されるため、この遅延時間が最も小さい時刻データ
を式(1)に適用することにより、通信経路の負荷によ
る影響の少ない計算機102の計算機101に対する時
刻の補正時間を算出することができる。この補正時間
を、式(3)に適用することにより時刻Ts(i)に計
算機102は計算機101に同期する。
【0047】また実施の形態1で示した時刻同期パケッ
トを用いることにより、実施の形態1で示した時刻同期
方式と組み合わせることにより、第i回目の時刻同期処
理において通信経路の影響の少ない補正時間を算出でき
る。
【0048】本実施の形態では、従来の時刻同期処理に
用いられた時刻同期パケットを変更せずに利用すること
により、通信経路の負荷による影響の少ない時刻同期処
理が実現できるという効果がある。
【0049】実施の形態4.この発明の実施の形態4
を、図6及び図7を用いて説明する。図6は、第m回目
の時刻同期手順と、計算機101上の基準時刻が変更さ
れてから計算機102に対して新しい基準時刻を提供す
る手順を時系列で示したものである。第m回目の時刻同
期手順は基準時刻が変更される直前に実施された時刻同
期処理であり、その手順は実施例1に示した手順と同じ
である。T(n)は計算機101上から新しい基準時刻
を保持した時刻通知パケットを送信した時刻、T’
(n)は計算機102が計算機101から新しい基準時
間を格納した時刻同期パケットを受信した時刻、Ts
(n)は計算機102に新しい基準時刻が設定された時
刻を示す。図7は、新基準時刻を保持した時刻通知パケ
ットのデータ構造を示したものである。時刻通知パケッ
ト送信時刻は、計算機101が旧基準時刻に基づいた時
刻通知パケットを送信した時刻、新基準時刻は、計算機
101に新たに設定された基準時刻を示す。
【0050】次に、図6に沿って基準時間を保持してい
る計算機101の新しい基準時刻を同期すべき計算機1
02に通知する手順を示す。基準時刻を保持する計算機
101は時刻T(n−1)に新しい時刻Tsに基準時刻
が設定されたとする。計算機101は、新しい基準時刻
が設定された時刻T(n−1)と新基準時刻Tsを格納
した時刻通知パケットを時刻T(n−1)に計算機10
2に送信する。計算機102は、計算機102上の時刻
T(n)に時刻通知パケットを受信する。第m回目の時
刻同期処理において、時刻Ts(m)に計算機102は
計算機101と同期しているので、前回同期してから計
算機101上に新しい時刻Tsが設定されるまでの時間
は式(11)で示される。
【0051】
【数11】
【0052】第m回の時刻同期処理において時刻通知パ
ケットを受信した時刻T(m)と時刻同期処理において
式(1)算出された時刻補正時間offsetと、時刻
同期処理を行う時間間隔Iaと式(11)から、計算機
102がT’(n)に時刻通知パケットを受信した時の
補正時間は式(12)で近似できる。
【0053】
【数12】
【0054】また計算機101から計算機102に時刻
同期パケットを送信する際に費やされた遅延時間は、第
m回目の時刻同期処理において式(2)算出された遅延
時間roundtripdelayから近似できる。よって計算機10
2が新しい基準時刻Ts(n)に設定される新しい基準
時刻は式(13)によって算出される。
【0055】
【数13】
【0056】本実施の形態では、基準時刻を提供する計
算機上の時刻が変更になった場合に、新しい基準時刻の
通知に費やされる遅延時間を算出して、新しい時刻補正
することより、より精度の高い時刻同期が実現できると
いう効果がある。
【0057】
【発明の効果】この発明は、複数の計算機が内蔵してい
る各時計の時刻を同期させるために計算機間の伝送経路
の負荷に依存しない時刻情報(数値)を採用する方式を
採るから、従来のように一回の時刻同期処理における時
刻情報(数値)を採用する方式に比べて、正確な時刻同
期を実現するための補正時間を算出できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1を示す計算機シ
ステム構成図である。
【図2】 実施の形態1による時刻同期処理方式の手順
を示す図である。
【図3】 図2の処理で用いられる時刻同期パケットの
データ構造を示す図である。
【図4】 実施の形態2による時刻同期処理方式の手順
を示す図である。
【図5】 実施の形態3による時刻同期処理方式の手順
を示す図である。
【図6】 実施の形態4による時刻同期処理方式の手順
を示す図である。
【図7】 図6における処理で用いられる時刻同期パケ
ットのデータ構造を示す図である。
【図8】 従来による時刻同期処理方式の手順を示す図
である。
【図9】 従来用いられる時刻同期パケットのデータ構
造を示す図である。
【符号の説明】
101 計算機、102 計算機、103 計算機、1
04 計算機、105通信経路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の計算機と、前記各計算機に内蔵さ
    れた時計と、前記計算機間を相互に接続する通信経路と
    を備えた計算機システムにおいて、前記時計の時刻を同
    期させる時刻同期処理において、基準時刻を保持してい
    る計算機に対して同期すべき計算機が補助的な時刻情報
    を送信する手段を備えたことを特徴とする時刻同期装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の計算機と、前記各計算機に内蔵さ
    れた時計と、前記計算機間を相互に接続する通信経路と
    を備えた計算機システムにおいて、前記各計算機が内蔵
    する前記時計の時刻を同期させる時刻同期処理におい
    て、前記同期すべき計算機が基準時刻を保持した計算機
    に対する時刻同期処理を一定時間毎に行う手段と、同期
    すべき計算機が基準時刻を保持した計算機に対する過去
    の時刻同期処理の中で前記通信経路の負荷によって発生
    する時刻誤差が少なかった時刻同期処理において使用し
    た時刻情報を保存する手段と、前記基準時計を保持した
    計算機が時刻同期要求を受け付けた時刻を前記同期すべ
    き計算機が補正する手段とを備えたことを特徴とする時
    刻同期装置。
  3. 【請求項3】 複数の計算機と、前記各計算機に内蔵さ
    れた時計と、前記計算機間を相互に接続する通信経路と
    を備えた計算機システムにおいて、前記各計算機が内蔵
    する前記時計の時刻を同期させる時刻同期処理におい
    て、基準時刻を保持している計算機が同期すべき計算機
    に対して補助的な時刻情報を送信する手段を備えたこと
    を特徴とする時刻同期装置。
  4. 【請求項4】 複数の計算機と、前記各計算機に内蔵さ
    れた時計と、前記計算機間を相互に接続する通信経路と
    を備えた計算機システムにおいて、前記各計算機が内蔵
    する前記時計の時刻が基準時刻を提供する計算機の時刻
    に同期している状況で、基準時刻を提供する計算機の基
    準時刻を変更になった場合に、基準時刻と保持した前記
    計算機が同期すべき計算機に新しい時刻を通知する手段
    と、新しい時刻を受信した同期すべき計算機が過去の同
    期処理において算出した通信経路の遅延時間を参考にし
    て自計算機における新しい時刻に対する時刻補正時間を
    算出する手段とを備えたことを特徴とする時刻同期装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7392327B2 (en) 2003-01-10 2008-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus capable of accurately setting present time, and information processing method for the information processing apparatus, and program for implementing the method
JP2010517456A (ja) * 2007-01-31 2010-05-20 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション タイミング・ネットワークの処理装置の同期を促進するためのメッセージを交換する方法、システム、およびコンピュータ・プログラム
JP2016046767A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 株式会社東芝 通信装置及び通信システム
US9544211B2 (en) 2013-08-19 2017-01-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Measuring apparatus and method
JPWO2018020632A1 (ja) * 2016-07-28 2019-05-09 株式会社Fuji 作業装置および作業装置の時刻計測方法

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