JP6326907B2 - 伝送システム、伝送装置及びクロック同期方法 - Google Patents

伝送システム、伝送装置及びクロック同期方法 Download PDF

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Description

本発明は、伝送システム、伝送装置及びクロック同期方法に関する。
近年、複数の伝送装置が接続する伝送システムでは、例えば、リニア型やリング型の接続構成のみでなく、メッシュ型がある。伝送システムは、クロック源からの同期クロックを分配する伝送装置であるマスタ局と、複数の伝送装置であるスレーブ局とを有する。各スレーブ局は、マスタ局からの同期クロックに従属同期し、従属同期した同期クロックに基づき各動作を実行する。また、従属同期方式の伝送システムでは、不必要なクロック変動を起こさないために切り戻しを実行しないのが一般的である。
しかしながら、従属同期方式の伝送システムでは、マスタ局とスレーブ局との間で回線障害が発生した場合、各スレーブ局は、マスタ局からの同期クロックを取得できず、同期クロックの復旧に際して同期クロックのループが発生する場合がある。伝送システムでは、同期クロックのループが発生した場合、各伝送装置の同期クロックの周波数偏差が大きくなって伝送装置間の通信品質が低下してしまう。
また、同期クロックのループ発生を防止する方法として、ITU−T(International Telecommunication Union)G.707及びG.704に定義された、SSM(Synchronization Status Message)を拡張した拡張SSMを用いる方法がある。尚、SSMは、同期網タイミングリファレンスの品質を伝達するメッセージである。
例えば、各伝送装置間でクロックを供給するリング型の伝送システムでは、拡張SSMを用いた場合、伝送装置が伝送信号内の拡張SSM内に伝送装置を識別するIDを挿入し、IDを挿入した伝送信号を他の伝送装置に伝送する。そして、各伝送装置は、他の伝送装置から受信した伝送信号内の拡張SSMに抽出したIDが自局のIDと同一であるか否かを判定する。伝送装置は、拡張SSM内のIDが自局のIDと同一の場合、同期クロックのループが発生したと判定する。リング型の伝送システムでは、クロックループの発生有無を確認できる。
特開2004−032175号公報
しかしながら、例えば、伝送装置毎に多数の伝送装置を接続可能にしたメッシュ型の伝送システムでは、同期クロックを切替える接続先の伝送装置の経路が多様化するため、同期クロックループの発生有無を確認するのは困難である。その結果、メッシュ型の伝送システムでは、同期クロックの信号品質が低下する。
一つの側面では、同期クロックの信号品質の低下を防止できる伝送システム等を提供することを目的とする。
一つの案の伝送システムは、同期クロックを分配するマスタ側の伝送装置と、マスタ側の伝送装置からの同期クロックに従属同期する複数のスレーブ側の伝送装置とを接続した伝送システムである。各伝送装置は、選択部と、出力部と、判定部と、制御部とを有する。選択部は、同期クロックを切替える接続先の伝送装置を選択する。出力部は、選択部にて選択された前記接続先の伝送装置を経由してマスタ側の伝送装置宛の問合せ信号を出力する。判定部は、自装置が出力した問合せ信号を受信したか否かを判定する。制御部は、判定部にて問合せ信号を受信した場合に、当該接続先の伝送装置を経路とした同期クロックのループ発生と判定する。
同期クロックの信号品質の低下を防止できる。
図1は、本実施例の伝送システムの一例を示す説明図である。 図2は、本実施例の伝送装置の一例を示すブロック図である。 図3は、切替局の一例を示す説明図である。 図4は、中継局の一例を示す説明図である。 図5は、マスタ局の一例を示す説明図である。 図6は、伝送信号のオーバヘッドの構成の一例を示す説明図である。 図7は、オーバヘッドの内容の一覧を示す情報テーブルの一例を示す説明図である。 図8は、切替処理に関わる切替局の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、中継処理に関わる中継局の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、伝送システム内での正常状態→障害発生→クロック復旧までの各伝送装置の処理動作の一例を示す説明図である。 図11は、伝送システム内での正常状態→障害発生→クロック復旧までの各伝送装置の処理動作の一例を示す説明図である。 図12は、伝送システム内での正常状態→障害発生→クロック復旧までの各伝送装置の処理動作の一例を示す説明図である。 図13は、伝送システム内での正常状態→障害発生→クロック自走→クロック復旧までの各伝送装置の処理動作の一例を示す説明図である。 図14は、伝送システム内での正常状態→障害発生→クロック自走→クロック復旧までの各伝送装置の処理動作の一例を示す説明図である。 図15は、伝送システム内での正常状態→障害発生→クロック自走→クロック復旧までの各伝送装置の処理動作の一例を示す説明図である。 図16は、伝送システム内での正常状態→障害発生→クロック自走→クロック復旧までの各伝送措置の処理動作の一例を示す説明図である。 図17は、伝送システム内での正常状態→障害発生→クロック自走→クロック復旧までの各伝送装置の処理動作の一例を示す説明図である。 図18は、伝送システム内での正常状態→障害発生→クロック自走→クロック復旧までの各伝送装置の処理動作の一例を示す説明図である。 図19は、伝送システム内での正常状態→障害発生→クロック自走→クロック復旧までの各伝送装置の処理動作の一例を示す説明図である。 図20は、事前チェック処理に関わる伝送装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図21は、伝送システム内の第2の伝送装置の事前チェック処理に関わる処理動作の一例を示す説明図である。 図22は、伝送システム内の第4の伝送装置の事前チェック処理に関わる処理動作の一例を示す説明図である。 図23は、伝送システム内の第5の伝送装置の事前チェック処理に関わる処理動作の一例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて、本願の開示する伝送システム、伝送装置及びクロック同期方法の実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
図1は、本実施例の伝送システムの一例を示す説明図である。図1に示す伝送システム1は、Sonet/SDH(Synchronous Optical Network/Synchronous Digital Hierarchy)等の従属同期方式の通信網であって、例えば、伝送装置NE1〜NE5及びクロック源Ck1及びCk2を有する。伝送装置NE1〜NE5は、メッシュ型の接続構成である。第1の伝送装置NE1は、第2の伝送装置NE2、第5の伝送装置NE5及び第1のクロック源Ck1と接続する。第2の伝送装置NE2は、第1の伝送装置NE1、第3の伝送装置NE3、第4の伝送装置NE4及び第5の伝送装置NE5と接続する。第3の伝送装置NE3は、第2の伝送装置NE2及び第4の伝送装置NE4と接続する。第4の伝送装置NE4は、第2の伝送装置NE2、第3の伝送装置NE3、第5の伝送装置NE5、第2のクロック源Ck2と接続する。第5の伝送装置NE5は、第1の伝送装置NE1、第2の伝送装置NE2及び第4の伝送装置NE4と接続する。
第1の伝送装置NE1は、伝送システム1内で第1のクロック源Ck1からのクロックに同期し、このクロックを伝送システム1内の各伝送装置NE2〜NE5に分配するマスタ局40である。第2の伝送装置NE2は、第1の伝送装置NE1からのクロックに従属同期する。第3の伝送装置NE3は、第2の伝送装置NE2からのクロックに従属同期する。第4の伝送装置NE4は、第3の伝送装置NE3からのクロックに従属同期する。第5の伝送装置NE5は、第1の伝送装置NE1からのクロックに従属同期する。第2の伝送装置NE2、第3の伝送装置NE3及び第4の伝送装置NE4は、矢印で示す接続先ポートから伝送信号で得たクロックに従属同期している。
各伝送装置NE1〜NE5は、クロックを切替える際の選択可能な接続先ポート及び、接続先ポート毎に設定中のSSMを対応付けて優先順位毎に記憶した選択リスト15を有する。尚、SSMは、伝送信号中のオーバヘッドのS1バイト領域に挿入するクロック品質を示すコードである。品質コード(Quality Level Code)には、品質の高い順に、例えば、PRS(Primary Reference Source)、STU(Synchronization Traceability Unknown)、ST3(Stratum 3)及びDUS(Do not Use Synchronous)等がある。例えば、PRSは品質レベル1、STUは品質レベル2、ST3は品質レベル4、DUSは品質レベル9に相当する。
尚、例えば、第1の伝送装置NE1が第2の伝送装置NE2にクロックを提供するマスタ局40の場合、第1の伝送装置NE1は、第2の伝送装置NE2への伝送信号中のS1バイト領域に“PRS”を挿入する。そして、第2の伝送装置NE2は、伝送信号中のS1バイト領域内の“PRS”を抽出し、選択リスト15内の第1の伝送装置NE1の接続先ポートに“PRS”を設定する。これに対し、“PRS”を設定した第2の伝送装置NE2は、第1の伝送装置NE1への伝送信号中のS1バイト領域に“DUS”を挿入する。そして、第1の伝送装置NE1は、伝送信号中のS1バイト領域内の“DUS”を抽出し、選択リスト15内の第2の伝送装置NE2の接続先ポートに“DUS”を設定する。
伝送装置NE1〜NE5は、選択リスト15を参照し、自局の同期クロックを切替える接続先ポートを選択する。第1の伝送装置NE1は、選択リスト15を参照し、選択可能な接続先ポートの存在を認識する。第1の伝送装置NE1の選択リスト15には、優先順位の第1番目に第1のクロック源Ck1の接続先ポート(PRS:選択)、第2番目に第2の伝送装置NE2の接続先ポート(DUS)が記憶されている。更に、選択リスト15には、第3番目に第5の伝送装置NE5の接続先ポート(DUS)が記憶されている。更に、第1の伝送装置NE1は、選択リスト15を参照し、現在、第1のクロック源Ck1を選択中と識別できる。
第2の伝送装置NE2の選択リスト15には、優先順位の第1番目に第1の伝送装置NE1の接続先ポート(PRS:選択)、第2番目に第3の伝送装置NE3の接続先ポート(DUS)が記憶されている。更に、選択リスト15には、第3番目に第4の伝送装置NE4の接続先ポート(PRS)、第4番目に第5の伝送装置NE5の接続先ポート(PRS)が記憶されている。更に、第2の伝送装置NE2は、選択リスト15を参照し、現在、第1の伝送装置NE1の接続先ポートを選択中と識別できる。
第3の伝送装置NE3の選択リスト15には、優先順位の第1番目に第2の伝送装置NE2の接続先ポート(PRS:選択)、第2番目に第4の伝送装置NE4の接続先ポート(DUS)が記憶されている。更に、第3の伝送装置NE3は、選択リスト15を参照し、現在、第2の伝送装置NE2の接続先ポートを選択中と識別できる。
第4の伝送装置NE4の選択リスト15には、優先順位の第1番目に第2の伝送装置NE2の接続先ポート(PRS)、第2番目に第3の伝送装置NE3の接続先ポート(PRS:選択)が記憶されている。更に、選択リスト15には、第3番目に第5の伝送装置NE5の接続先ポート(PRS)、第4番目に第2のクロック源Ck2の接続先ポート(STU)が記憶されている。更に、第4の伝送装置NE4は、現在、第3の伝送装置NE3の接続先ポートを選択中と識別できる。
第5の伝送装置NE5の選択リスト15は、優先順位の第1番目に第1の伝送装置NE1の接続先ポート(PRS:選択)、第2番目に第2の伝送装置NE2の接続先ポート(PRS)、第3番目に第4の伝送装置NE4の接続先ポート(PRS)が記憶されている。更に、第5の伝送装置NE5は、現在、第1の伝送装置NE1の接続先ポートを選択中と識別できる。
伝送装置NEは、クロックを切替える接続先ポートの切替が発生した場合、選択リスト15を参照し、選択リスト15からクロックループ発生なしの同期クロックの接続先ポートを決定する。尚、伝送装置NEは、例えば、優先順位が上位の接続先ポートが有効になった場合にポートを切替えるというものではない。
例えば、第4の伝送装置NE4は、選択リスト15を参照し、第2の伝送装置NE2、第3の伝送装置NE3、第5の伝送装置NE5から取得したクロック及び、第2のクロック源Ck2から取得したクロックを選択できる。第4の伝送装置NE4は、第3の伝送装置NE3からのクロックを選択し、各ポートから「FF」(未使用)のコードと、設定中の接続先ポートのQLコードを出力している。伝送装置NE1〜NE3、NE5も、伝送装置NE4と同様に、各ポートから「FF」のコードと、設定中の接続先ポートのQLコードを出力している。
図2は、伝送装置NEの一例を示すブロック図である。図2に示す伝送装置NEは、IF部P(P1〜P8)と、接続制御部11と、クロック制御部12と、記憶部13と、制御部14とを有する。IF部Pは、接続先ポートと接続するインタフェースである。接続制御部11は、例えば、IF部Pから入力した信号の出力先を選択するクロスコネクトを制御する。クロック制御部12は、伝送装置NEが動作する同期クロックを制御する。記憶部13は、各種情報を記憶する領域である。制御部14は、例えば、伝送装置NE内部の各種設定や警報監視等の伝送装置NE全体を制御する。記憶部13は、選択リスト15及び情報管理部16を有する。選択リスト15は、前述した通り、同期クロックを切替える、選択可能な接続先ポート及び、接続先ポートに設定中のQLコードを対応付けて優先順位毎に記憶している。情報管理部16は、伝送システム1内の各伝送装置NEを識別するIDや、ライフタイム情報、後述する受信記録等を記憶している。尚、ライフタイム情報は、例えば、同期クロックの接続先ポートを辿るのに使用し、当該情報が伝送装置NEを中継する毎にライフタイム情報を−1デクリメントする。
図1に示す伝送装置NEは、動作条件に応じて、例えば、切替局20、中継局30又はマスタ局40として機能する。制御部14は、例えば、第1のクロック源Ck1からの同期クロックを伝送システム1内の他の伝送装置NEに分配する伝送装置NEの場合に、マスタ局40として機能する。また、制御部14は、マスタ局40から同期クロックの分配を受けている場合に、中継局30として機能する。更に、制御部14は、中継局30の内、障害等で同期クロックの切替が発生した場合、同期クロックの接続先ポートを決定する切替局20として機能する。例えば、図1の伝送システム1では、第1の伝送装置NE1をマスタ局40、第2の伝送装置NE2を切替局20、第3の伝送装置NE3、第4の伝送装置NE4及び第5の伝送装置NE5を中継局30とする。
切替局20は、障害等で自局の同期クロックの切替が発生した場合に、同期クロックの提供元であるマスタ局40に対して、自局を識別するIDを含む問合せ情報を出力する。尚、問合せ情報は、チェック対象の接続先ポートに対するクロックループ発生の有無を確認するマスタ局40宛の問合せ要求を含む情報である。中継局30は、問合せ情報を受信した場合、問合せ情報内の送出元IDをチェックし、送出元IDに対応した、問合せ情報を受信した接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する。更に、中継局30は、問合せ情報をマスタ局40に転送する。
マスタ局40は、問合せ情報を受信した場合、問合せ情報を受信した接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する。マスタ局40は、マスタ局40の識別IDを付加したマスタ応答情報を問合せ情報の応答情報として生成する。マスタ局40は、情報管理部16に記憶中の受信記録に基づき、問合せ情報を受信した接続先ポートからマスタ応答情報を出力する。中継局30は、マスタ応答情報を受信した場合、情報管理部16に記録された受信記録に基づき、マスタ応答情報に対する問合せ情報を受信した接続先ポートから出力する。
切替局20は、中継局30を経て自局の問合せ情報に対応するマスタ応答情報を受信した場合、問合せ情報を出力した接続先ポートでのクロックループ発生なしと判定する。また、切替局20は、中継局30を経て自局発の問合せ情報を受信した場合、問合せ情報を出力した接続先ポートのクロックループ発生と判定する。
図3は、切替局20の一例を示すブロック図である。図3に示す切替局20は、自局のクロック切替を検出した場合、マスタ局40宛の問合せ情報を同期クロックの接続先ポートに出力する。更に、切替局20は、自局発の問合せ情報を受信した場合、クロックループ発生と判定し、選択中の同期クロックの接続先ポートを選択リスト15から削除し、選択リスト15から優先順位が次位の接続先ポートに切り替える。また、切替局20は、問合せ情報に対応するマスタ応答情報を受信した場合、クロックループ発生なしと判定する。
切替局20の各IF部Pは、挿入部21及び抽出部22を有する。挿入部21は、伝送信号内のオーバヘッダ内に問合せ情報やマスタ応答情報等の情報を挿入する。抽出部22は、伝送信号内のオーバヘッダから問合せ情報やマスタ応答情報等の情報を抽出する。
切替局20の制御部14は、切替制御部25と、問合せ要求部26と、ループ判定部27とを有する。切替制御部25は、選択リスト15を参照し、優先順位に基づき、同期クロックを切り替える接続先ポートを選択する、例えば、選択部である。切替制御部25は、同期クロックの接続先ポートを選択した場合、マスタ局40宛の問合せ情報の出力を問合せ要求部26に通知する。更に、問合せ要求部26は、情報管理部16から同期クロック切替時の自局を識別する送信元ID及びマスタ局40のIDを取得し、取得した送信元ID及びマスタ局40のIDを付加した問合せ情報を編集する、例えば、出力部である。
挿入部21は、編集した問合せ情報を伝送信号内のオーバヘッダに挿入し、マスタ局40に伝送すべく、問合せ情報を出力する。更に、抽出部22は、他の伝送装置NEから受信した伝送信号内のオーバヘッダから問合せ情報又はマスタ応答情報を抽出する。
ループ判定部27は、抽出部22にて抽出された問合せ情報又はマスタ応答情報に基づき、クロックループ発生の有無を判定する、例えば、判定部及び制御部である。ループ判定部27は、抽出部22で抽出された情報が自局発の問合せ情報に対応するマスタ応答情報の場合、当該接続先ポートを経路としたクロックループ発生なしと判定する。また、ループ判定部27は、抽出された情報が自局発の問合せ情報の場合、当該接続先ポートを経路としたクロックループ発生と判定する。更に、ループ判定部27は、クロックループ発生なしと判定した場合、選択リスト15を参照して、選択中の接続先ポートを同期クロックの接続先ポートとしての決定を切替制御部25に通知する。切替制御部25は、ループ判定部27にて接続先ポートのクロックループ発生と判定した場合、クロックループ発生の接続先ポートを選択リスト15から削除する。尚、切替局20は、問合せ情報に対するマスタ応答情報を受信するまで問合せ情報の要求を継続する。
図4は、中継局30の一例を示すブロック図である。図4に示す中継局30は、切替局20からの問合せ情報を受信した場合、問合せ情報を受信した接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録し、現在選択中の接続先ポートに問合せ情報を転送する。中継局30は、マスタ局40からのマスタ応答情報を受信した場合、情報管理部16に記録された受信記録に基づき、マスタ応答情報に対応する問合せ情報を受信した接続先ポートにマスタ応答情報を転送する。
中継局30の制御部14は、信号処理部31と、中継部32と、中継制御部33とを有する。信号処理部31は、例えば、伝送信号に信号処理を施す。中継部32は、選択リスト15を参照して問合せ情報やマスタ応答情報を接続先ポートの伝送装置NEに転送する、例えば、転送部である。中継制御部33は、中継局30全体を制御する。中継制御部33は、問合せ情報を受信した場合、問合せ情報を受信した接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する。中継部32は、受信した問合せ情報内のライフタイム情報を−1デクリメントして編集する。
中継制御部33は、マスタ応答情報を受信した場合、情報管理部16で記録された受信記録に基づき、マスタ応答情報に対応する問合せ情報を受信した接続先ポートにマスタ応答情報を転送すべく、中継部32を制御する。中継部32は、マスタ応答情報を転送すべく、マスタ応答情報に対応する問合せ情報を受信した接続先ポートのIF部Pを選択する。IF部P内の挿入部21は、マスタ応答情報を伝送信号内のオーバヘッド内に挿入して転送する。
図5は、マスタ局40の一例を示す説明図である。図5に示すマスタ局40は、同期クロックを伝送システム1内の他の伝送装置NEに提供する伝送装置NEである。マスタ局40は、自局宛の問合せ情報を受信した場合、問合せ情報を受信した接続先ポートを受信記録として記録する。そして、マスタ局40は、自局宛の問合せ情報に対するマスタ応答情報を切替局20に返信する。
マスタ局40の制御部14は、信号処理部41及びマスタ制御部42を有する。信号処理部41は、伝送信号に信号処理を施す。マスタ制御部42は、抽出部22にて問合せ情報を抽出した場合、問合せ情報を受信した接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する。更に、マスタ制御部42は、情報管理部16からライフタイム情報を含むマスタ応答情報を生成する。マスタ制御部42は、情報管理部16に記録された受信記録に基づき、マスタ応答情報を出力すべく、問合せ情報を受信した接続先ポートの挿入部21にマスタ応答情報を伝送する。
図6は、伝送信号のオーバヘッダの情報構成の一例を示す説明図である。図7は、問合せ情報又はマスタ応答情報等の情報内容の一例を示すテーブルである。伝送装置NE相互間で伝送する伝送信号内のオーバヘッドの情報構成は、図6に示すように、8ビットで構成し、前半4ビットをID情報に使用し、後半4ビットをライフタイム情報に使用する。前半4ビットは、問合せ情報内の伝送装置NEのID情報やマスタ応答情報等の情報に使用し、コードで規定する。後半4ビットは、通過する伝送装置NEの数を管理するライフタイム情報に使用し、コードで規定する。尚、伝送装置NEは、例えば、問合せ情報を受信した際に当該問合せ情報のライフタイム情報が“0”になった時点で問合せ情報を破棄する。尚、伝送信号内のオーバヘッダを複数使用し、マルチフレームを組むことで問合せ情報やマスタ応答情報等の情報量を増やすようにしても良い。その結果、管理できるネットワーク規模の拡大が図れる。尚、図7に示すテーブルは情報管理部16内に記憶されているものとする。
次に、本実施例の伝送システム1内の切替局20の動作について説明する。図8は、切替処理に関わる切替局20の処理動作の一例を示すフローチャートである。図8に示す切替処理は、同期クロックを切替える接続先ポートの切替を検出した場合に切替局20が実行する処理である。図8に示す切替局20の切替制御部25は、同期クロックを切替える接続先ポートの切替選択を検出したか否かを判定する(ステップS11)。切替制御部25は、接続先ポートの切替選択を検出した場合(ステップS11肯定)、現在クロック源として選択中の接続先ポートに対して、自局を識別するID情報を含むマスタ局40宛の問合せ情報を出力する(ステップS12)。
切替制御部25は、問合せ情報に対応するマスタ応答情報の受信を監視する監視時間を計時する応答タイマを起動し(ステップS13)、マスタ局40からマスタ応答情報を受信したか否かを判定する(ステップS14)。切替制御部25は、マスタ応答情報を受信した場合(ステップS14肯定)、マスタ応答情報が自局発の問合せ情報に対応するマスタ応答情報であるか否かを判定する(ステップS15)。
切替制御部25は、マスタ応答情報が自局発の問合せ情報に対応するマスタ応答情報である場合(ステップS15肯定)、選択中の接続先ポートでのクロックループ発生なしと判断する。更に、切替制御部25は、クロックループ発生なしと判断した後、選択リスト15から削除している接続先ポートが存在するか否かを判定する(ステップS16)。切替制御部25は、選択リスト15から削除している接続先ポートが存在する場合(ステップS16肯定)、削除した接続先ポートを選択リスト15内に復帰し(ステップS17)、図8に示す処理動作を終了する。その結果、選択リスト15内に削除した接続先ポートを復帰する理由は、その後、各伝送装置NEの経路切替の影響でクロックループが解消される可能性もあるからである。
切替制御部25は、マスタ応答情報が自局発の問合せ情報に対応する情報でない場合(ステップS15否定)、受信したマスタ応答情報を廃棄し(ステップS18)、図8に示す処理動作を終了する。
ループ判定部27は、マスタ応答情報を受信しなかった場合(ステップS14否定)、自局発の問合せ情報を受信したか否かを判定する(ステップS19)。ループ判定部27は、自局発の問合せ情報を受信した場合(ステップS19肯定)、クロックループ発生と判定する(ステップS20)。
切替制御部25は、クロックループ発生の接続先ポートを選択リスト15から削除し(ステップS21)、選択リスト15内の優先順位が次位の接続先ポートの切替選択を要求し(ステップS22)、図8に示す処理動作を終了する。切替制御部25は、切替選択を検出しなかった場合(ステップS11否定)、図8に示す処理動作を終了する。
切替制御部25は、自局発の問合せ情報を受信しなかった場合(ステップS19否定)、応答タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS23)。切替制御部25は、応答タイマがタイムアウトした場合(ステップS23肯定)、図8に示す処理動作を終了する。切替制御部25は、応答タイマがタイムアウトしたのでない場合(ステップS23否定)、マスタ応答情報を受信したか否かを判定すべく、ステップS14に移行する。また、切替制御部25は、選択リスト15から削除している接続先ポートが存在しない場合(ステップS16否定)、図8に示す処理動作を終了する。
図8に示す切替処理を実行する切替局20は、接続先ポートの切替選択を検出した場合、マスタ局40宛に問合せ情報を出力し、他の伝送装置NEから自局発の問合せ情報を受信した場合に、接続先ポートを使用した場合のクロックループ発生と判定する。その結果、切替局20は、接続先ポートの切替選択を検出した場合、切り替えた接続先ポートでのクロックループ発生を認識できる。
更に、切替局20は、接続先ポートのクロックループ発生と判定した場合、クロックループ発生の接続先ポートを選択リスト15から削除する。その結果、切替局20は、選択リスト15を参照してクロックループ発生なしの接続先ポートを探索できる。
切替局20は、自局発の問合せ情報に対応するマスタ応答情報を受信した場合、接続先ポートのクロックループ発生なしと判定する。その結果、切替局20は、接続先ポートの切替選択を検出した場合、切り替えた接続先ポートでの同期クロックのクロックループ発生なしを認識できる。
次に中継局30の動作について説明する。図9は、中継処理に関わる中継局30の処理動作の一例を示すフローチャートである。図9に示す中継処理は、マスタ局40及び切替局20からの問合せ情報又はマスタ応答情報を受信した場合に中継局30が実行する処理である。図9に示す中継局30の中継制御部33は、問合せ情報を受信したか否かを判定する(ステップS31)。中継制御部33は、問合せ情報を受信した場合(ステップS31肯定)、問合せ情報を受信した接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する(ステップS32)。中継制御部33は、問合せ情報に対応するマスタ応答情報の受信を監視する監視時間を計時する応答タイマを起動する(ステップS33)。中継制御部33は、応答タイマ起動後、中継部32を通じて選択中ポートに問合せ情報を転送し(ステップS34)、図9に示す処理動作を終了する。尚、中継制御部33は、問合せ情報を転送する際、ライフタイム情報を−1デクリメントする。
中継制御部33は、問合せ情報を受信しなかった場合(ステップS31否定)、マスタ応答情報を受信したか否かを判定する(ステップS35)。中継制御部33は、マスタ応答情報を受信した場合(ステップS35肯定)、マスタ応答情報に対応した問合せ情報を受信した接続先ポートの受信記録があるか否かを判定する(ステップS36)。
中継制御部33は、情報管理部16内に受信記録がある場合(ステップS36肯定)、中継部32に対して、受信記録の接続先ポートからマスタ応答情報の転送を指示する(ステップS37)。中継制御部33は、接続先ポートの受信記録を情報管理部16から削除し(ステップS38)、図9に示す処理動作を終了する。
中継制御部33は、接続先ポートの受信記録がない場合(ステップS36否定)、受信したマスタ応答情報を廃棄し(ステップS39)、図9に示す処理動作を終了する。つまり、中継制御部33は、マスタ応答情報が自局発の問合せ情報に対応するマスタ応答情報でないと判断し、マスタ応答情報を廃棄するものである。
中継制御部33は、マスタ応答情報を受信しなかった場合(ステップS35否定)、ステップS33にて起動した応答タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS40)。中継制御部33は、応答タイマがタイムアップした場合(ステップS40肯定)、ステップS34で転送した問合せ情報に対するマスタ応答情報がないものと判断する。そして、中継制御部33は、問合せ情報を受信した接続先ポートの受信記録を情報管理部16から削除し(ステップS41)、図9に示す処理動作を終了する。中継制御部33は、応答タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS40否定)、問合せ情報を受信したか否かを判定すべく、ステップS31に移行する。
図9に示す中継処理を実行する中継局30は、問合せ情報を受信した場合、問合せ情報を受信した接続先ポートを受信記録として記録し、問合せ情報を選択中の接続先ポートに転送する。その結果、中継局30は、切替局20からの問合せ情報を転送できる。
中継局30は、問合せ情報に対応するマスタ応答情報を受信した場合、問合せ情報の受信記録があるか否かを判定し、受信記録がある場合、問合せ情報を受信した接続先ポートに対してマスタ応答情報を転送する。その結果、中継局30は、マスタ局40から問合せ情報に対応するマスタ応答情報を転送できる。
次に伝送システム1内の各伝送装置NEの動作について説明する。図1の例では、説明の便宜上、第1の伝送装置NE1をマスタ局40とし、伝送システム1は正常状態とする。図10乃至図12は、伝送システム1内での正常状態→障害発生→クロック復旧までの各伝送装置NEの処理動作の一例を示す説明図である。図10の例では、第1の伝送装置NE1と第2の伝送装置NE2との間に障害が発生した状態を示し、第1の伝送装置NE1をマスタ局40、第3の伝送装置NE3及び第4の伝送装置NE4を中継局30、第2の伝送装置NE2を切替局20とする。
図10に示す第2の伝送装置NE2は、第1の伝送装置NE1との間の障害による接続先ポートの切替が生じ、自局を切替局20として機能する。第2の伝送装置NE2は、選択リスト15を参照し、優先順位が第3番目の第4の伝送装置NE4の“PRS”の接続先ポートを選択する。
第2の伝送装置NE2は、第4の伝送装置NE4の接続先ポートに対して第2の伝送装置NE2を識別するID情報“2”及びライフタイム情報“5”の問合せ情報2:5を出力する。尚、問合せ情報2:5は、ID情報の“2”と、ライフタイム情報の“5”とを示している。第4の伝送装置NE4は、第2の伝送装置NE2から問合せ情報2:5を受信した場合、自局がマスタ局40でないため、中継局30として機能する。第4の伝送装置NE4は、問合せ情報2:5を受信した第2の伝送装置NE2の接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する。そして、第4の伝送装置NE4は、現在選択中の第3の伝送装置NE3の接続先ポートに対して、第2の伝送装置NE2を識別するID情報“2”を含み、ライフタイム情報を−1デクリメントして“4”に更新した問合せ情報2:4を転送する。
更に、第3の伝送装置NE3は、第4の伝送装置NE4から問合せ情報2:4を受信した場合、自局がマスタ局40でないため、中継局30として機能し、受信した第4の伝送装置NE4の接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する。そして、第3の伝送装置NE3は、現在選択中の第2の伝送装置NE2の接続先ポートに対して、ライフタイム情報を−1デクリメントして“3”に更新した問合せ情報2:3を転送する。第2の伝送装置NE2は、第3の伝送装置NE3から問合せ情報2:3を受信した場合、自局が出力した問合せ情報であるため、第4の伝送装置NE4の接続先ポートを経路としたクロックループ発生と判定する。つまり、第2の伝送装置NE2は、自局と、第3の伝送装置NE3及び第4の伝送装置NE4間でクロックループ発生を認識できる。
図11に示す第2の伝送装置NE2は、第4の伝送装置NE4の接続先ポートを経路としてクロックループ発生と判定したため、選択リスト15から第4の伝送装置NE4の接続先ポートを削除する。更に、第2の伝送装置NE2は、選択リスト15を参照し、優先順位が次位である第4番目の第5の伝送装置NE5の接続先ポートを選択する。尚、第3の伝送装置NE3及び第4の伝送装置NE4では、先に問合せ情報を受信した際の受信記録を各伝送装置NEの応答タイマのタイムアウトで情報管理部16から削除する。
第2の伝送装置NE2は、第5の伝送装置NE5の接続先ポートを選択し、第5の伝送装置NE5の接続先ポートに対して第2の伝送装置NE2を識別するID情報“2”及びライフタイム情報“5”の問合せ情報2:5を出力する。第5の伝送装置NE5は、第2の伝送装置NE2から問合せ情報2:5を受信した場合、自局がマスタ局40でないため、中継局30として機能し、受信した第2の伝送装置NE2の接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する。そして、第5の伝送装置NE5は、現在選択中の第1の伝送装置NE1の接続先ポートに対して、ライフタイム情報を−1デクリメントして“4”に更新した問合せ情報2:4を転送する。
更に、第1の伝送装置NE1は、第5の伝送装置NE5から問合せ情報2:4を受信した場合、自局がマスタ局40であるため、マスタ局40として機能し、受信した第5の伝送装置NE5の接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する。そして、第1の伝送装置NE1は、受信記録に基づき、第5の伝送装置NE5の接続先ポートに対して、マスタ局40を識別するID情報“0”及びライフタイム情報“5”のマスタ応答情報0:5を出力する。そして、第1の伝送装置NE1は、マスタ応答情報0:5を出力した後、問合せ情報を受信した第1の伝送装置NE1の接続先ポートとする受信記録を情報管理部16から削除する。
第5の伝送装置NE5は、第1の伝送装置NE1からマスタ応答情報0:5を受信した場合、自局がマスタ局40でないため、中継局30として機能する。第5の伝送装置NE5は、受信記録に基づき、マスタ応答情報0:5に対応した問合せ情報2:4を受信した第2の伝送装置NE2の接続先ポートに対して、ライフタイム情報を−1デクリメントして“4”に更新したマスタ応答情報0:4を転送する。更に、第5の伝送装置NE5は、マスタ応答情報0:4を第2の伝送装置NE2の接続先ポートに転送した後、問合せ情報を受信した第2の伝送装置NE2の接続先ポートとする受信記録を情報管理部16から削除する。
第2の伝送装置NE2は、自局が出力した問合せ状態2:5に対応するマスタ応答情報0:4を受信した場合、現在選択中の第5の伝送装置NE5の接続先ポートのクロックループ発生なしと判定する。そして、第2の伝送装置NE2は、クロックループ発生なしの現在選択中の第5の伝送装置NE5の接続先ポートを同期クロックの受信経路として決定する。更に、図12に示す第2の伝送装置NE2は、同期クロックの受信経路を決定した場合、削除した第4の伝送装置NE4の接続先ポートを選択リスト15内に復帰する。そして、第2の伝送装置NE2は、メッシュ型の伝送システム1内で発生した同期クロックのループを解消し、第1の伝送装置NE1からのクロックを第5の伝送装置NE5経由で取得できる。
図10乃至図12の例では、切替局20内の選択リスト15内にクロックループが発生しない接続先ポートが探索できた場合を例示したが、切替局20の選択リスト15内でクロックループ探索ができなくなった場合について説明する。図13乃至図18は、伝送システム1内での正常状態→障害発生→クロック自走→クロック復旧までの各伝送装置NEの処理動作の一例を示す説明図である。図13に示す第1の伝送装置NE1は、第1のクロック源Ck1からのクロックに同期するマスタ局40である。第2の伝送装置NE2は、第1の伝送装置NE1からのクロックに従属同期している。第3の伝送装置NE3は、第2の伝送装置NE2からのクロックに従属同期している。第5の伝送装置NE5は、第2の伝送装置NE2からのクロックに従属同期している。更に、第4の伝送装置NE4は、第5の伝送装置NE5からのクロックに従属同期している。
図13に示す第1の伝送装置NE1の選択リスト15には、優先順位の第1番目に第1のクロック源Ck1の接続先ポート(PRS:選択)、第2番目に第2の伝送装置NE2の接続先ポート(DUS)が記憶されている。更に、選択リスト15には、第3番目に第5の伝送装置NE5の接続先ポート(DUS)が記憶されている。更に、第1の伝送装置NE1は、選択リスト15を参照し、現在、第1のクロック源Ck1を選択中と識別している。
第2の伝送装置NE2の選択リスト15には、優先順位の第1番目に第1の伝送装置NE1の接続先ポート(PRS:選択)、第2番目に第3の伝送装置NE3の接続先ポート(DUS)が記憶されている。更に、選択リスト15には、第3番目に第4の伝送装置NE4の接続先ポート(PRS)、第4番目に第5の伝送装置NE5の接続先ポート(DUS)が記憶されている。更に、第2の伝送装置NE2は、選択リスト15を参照し、現在、第1の伝送装置NE1の接続先ポートを選択中と識別している。
第3の伝送装置NE3の選択リスト15には、優先順位の第1番目に第2の伝送装置NE2の接続先ポート(PRS:選択)、第2番目に第4の伝送装置NE4の接続先ポート(DUS)が記憶されている。更に、第3の伝送装置NE3は、選択リスト15を参照し、現在、第2の伝送装置NE2の接続先ポートを選択中と識別している。
第4の伝送装置NE4の選択リスト15には、優先順位の第1番目に第2の伝送装置NE2の接続先ポート(PRS)、第2番目に第3の伝送装置NE3の接続先ポート(PRS)が記憶されている。更に、選択リスト15には、第3番目に第5の伝送装置NE5の接続先ポート(PRS:選択)、第4番目に第2のクロック源Ck2の接続先ポート(STU)が記憶されている。更に、第4の伝送装置NE4は、現在、第5の伝送装置NE5の接続先ポートを選択中と識別している。
第5の伝送装置NE5の選択リスト15には、優先順位の第1番目に第1の伝送装置NE1の接続先ポート(PRS)、第2番目に第2の伝送装置NE2の接続先ポート(PRS:選択)が記憶されている。更に、選択リスト15には、第3番目に第4の伝送装置NE4の接続先ポート(DUS)が記憶されている。更に、第5の伝送装置NE5は、現在、第2の伝送装置NE2の接続先ポートを選択中と識別している。
図14に示す第2の伝送装置NE2は、第1の伝送装置NE1との間の障害による第1の伝送装置NE1の接続先ポートの切替が生じ、自局を切替局20として機能する。第2の伝送装置NE2は、選択リスト15を参照し、優先順位が第3番目の第4の伝送装置NE4の“PRS”の接続先ポートを選択する。
第2の伝送装置NE2は、第4の伝送装置NE4の接続先ポートに対して第2の伝送装置NE2を識別するID情報“2”及びライフタイム情報“5”の問合せ情報2:5を出力する。第4の伝送装置NE4は、第2の伝送装置NE2から問合せ情報2:5を受信した場合、自局がマスタ局40でないため、中継局30として機能する。第4の伝送装置NE4は、問合せ情報2:5を受信した第2の伝送装置NE2の接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する。そして、第4の伝送装置NE4は、現在選択中の第5の伝送装置NE5の接続先ポートに対して、ライフタイム情報を−1デクリメントして“4”に更新した問合せ情報2:4を転送する。
更に、第5の伝送装置NE5は、第4の伝送装置NE4から問合せ情報2:4を受信した場合、自局がマスタ局40でないため、中継局30として機能し、受信した第4の伝送装置NE4の接続先ポートを受信記録として情報管理部16に記録する。そして、第5の伝送装置NE5は、現在選択中の第2の伝送装置NE2の接続先ポートに対して、ライフタイム情報を−1デクリメントして“3”に更新した問合せ情報2:3を転送する。第2の伝送装置NE2は、第5の伝送装置NE5から問合せ情報2:3を受信した場合、自局が出力した問合せ情報であるため、第4の伝送装置NE4の接続先ポートのクロックポートのループ発生と判定する。つまり、第2の伝送装置NE2は、自局と、第4の伝送装置NE4と、第5の伝送装置NE5との間で同期クロックループが発生したと認識する。
図15に示す第2の伝送装置NE2は、第4の伝送装置NE4の接続先ポートのクロックループ発生と判定したので、選択リスト15から第4の伝送装置NE4の接続先ポートを削除する。更に、第2の伝送装置NE2は、選択リスト15を参照し、優先順位が第4番目の第5の伝送装置NE5の接続先ポートが“DUS”であるため、選択リスト15内に選択可能な接続先ポートがなく、伝送装置NE内の固定発振器“自走”を選択することになる。
その結果、第3の伝送装置NE3は、その選択リスト15内の優先順位が第1番目の第2の伝送装置NE2の接続先ポートを選択中のまま、“PRS”から“ST3”に更新する。また、第4の伝送装置NE4は、その選択リスト15内の優先順位が第1番目の第2の伝送装置NE2の接続先ポートを“PRS”から“ST3”に更新する。また、第5の伝送装置NE5は、選択リスト15内の優先順位が第2番目の第2の伝送装置NE2の接続先ポートを選択中のまま、“PRS”から“ST3”に更新する。
第3の伝送装置NE3及び第5の伝送装置NE5は、第2の伝送装置NE2の接続先ポートが選択中のまま“PRS”から“ST3”に更新したので、選択リスト15内で“ST3”よりも高品質の接続先ポートを探索する。その結果、図16に示す第5の伝送装置NE5は、切替局20として機能し、“PRS”の第1番目の第1の伝送装置NE1の接続先ポートを選択し、選択リスト15内の第1の伝送装置NE1の接続先ポートを選択中に更新する。また、第3の伝送装置NE3も、切替局20として機能し、“PRS”の第2番目の第4の伝送装置NE4の接続先ポートを選択し、選択リスト15内の第4の伝送装置NE4の接続先ポートを選択中に更新する。
そして、第5の伝送装置NE5は、第1の伝送装置NE1の接続先ポートを“PRS”に更新したので、第1の伝送装置NE1に対して“DUS”を送信する。その結果、第1の伝送装置NE1は、選択リスト15内の第3番目の第5の伝送装置NE5の接続先ポートを“PRS”から“DUS”に更新する。
更に、第3の伝送装置NE3は、第4の伝送装置NE4の接続先ポートを“PRS”に更新したので、第4の伝送装置NE4に対して“DUS”を送信する。その結果、第4の伝送装置NE4は、選択リスト15内の第2番目の第3の伝送装置NE3の接続先ポートを“PRS”から“DUS”に更新する。
そして、図17に示す第3の伝送装置NE3は、第4の伝送装置NE4の接続先ポートへの切替選択を検出すると、切替局20として機能し、問合せ情報3:5を第4の伝送装置NE4に出力する。第4の伝送装置NE4は、問合せ情報3:5を受信した場合、現在選択中の第5の伝送装置NE5の接続先ポートに対して問合せ情報3:4を転送する。尚、第4の伝送装置NE4は、問合せ情報を受信した第3の伝送装置NE3の接続先ポートの受信記録を情報管理部16に記録する。更に、第5の伝送装置NE5は、問合せ情報3:4を受信した場合、現在選択中の第1の伝送装置NE1の接続先ポートに対して問合せ情報3:3を転送する。尚、第5の伝送装置NE5は、問合せ情報を受信した第4の伝送装置NE4の接続先ポートの受信記録を情報管理部16に記録する。
第1の伝送装置NE1は、問合せ情報3:3を受信した場合、自局がマスタ局40であるため、問合せ情報を受信した第5の伝送装置NE5の接続先ポートの受信記録を情報管理部16に記録する。第1の伝送装置NE1は、受信記録に基づき、問合せ情報に対応するマスタ応答情報0:5を第5の伝送装置NE5に出力する。更に、第5の伝送装置NE5は、受信記録に基づき、マスタ応答情報0:4を第4の伝送装置NE4に転送する。更に、第4の伝送装置NE4は、受信記録に基づき、マスタ応答0:3を第3の伝送装置NE3に転送する。第3の伝送装置NE3は、問合せ情報3:5に対応するマスタ応答0:3を受信した場合、クロックループ発生なしと判断する。第3の伝送装置NE3は、クロックループ発生なしの第4の伝送装置NE4の接続先ポートを同期クロックの接続先ポートとして決定する。
また、第5の伝送装置NE5も、第1の伝送装置NE1の接続先ポートへの切替を検出した場合、切替局20として機能し、問合せ情報5:5を第1の伝送装置NE1に出力する。第1の伝送装置NE1は、問合せ情報5:5を受信した場合、自局がマスタ局40であるため、マスタ応答情報0:5を第5の伝送装置NE5に出力する。第5の伝送装置NE5は、問合せ情報5:5に対応するマスタ応答0:5を受信した場合、クロックループ発生なしと判断する。第5の伝送装置NE5は、クロックループ発生なしの第1の伝送装置NE1の接続先ポートを同期クロックの接続先ポートとして決定する。
尚、第1の伝送装置NE1は、第4の伝送装置NE3からの問合せ情報及び第5の伝送装置NE5からの問合せ情報を受信するため、各問合せ情報に対応する合計2回のマスタ応答情報を出力する。しかしながら、第5の伝送装置NE5は、第1の伝送装置NE1からマスタ応答情報を受信した場合、問合せ情報を受信した接続先ポートの受信記録が削除されるため、2個目のマスタ応答情報を廃棄する。
また、第4の伝送装置NE4は、第2の伝送装置NE2からも問合せ情報を受信しているが、応答タイマのタイムアウト前にマスタ局40からマスタ応答情報を受信しているため、第2の伝送装置NE2にマスタ応答情報を転送する。しかしながら、第2の伝送装置NE2は、マスタ応答情報の待機待ちの状態でないため、そのマスタ応答情報を廃棄する。第4の伝送装置NE4は、問合せ情報を受信した接続先ポートの受信記録から第3の伝送装置NE3の接続先ポートへのマスタ応答情報を廃棄する。第3の伝送装置NE3は、問合せ情報を出力した第4の伝送装置NE4の接続先ポートからマスタ応答情報を受信したので、一連の処理動作を終了する。
更に、図18に示す第2の伝送装置NE2は、第3の伝送装置NE3及び第5の伝送装置NE5からの“DUS”の送信に応じて、現在選択中の固定発振器の“ST3”よりも高品質の伝送装置NEの接続先ポートを選択リスト15から探索する。尚、第2の伝送装置NE2の選択リスト15には、“PRS”の第3の伝送装置NE3がある。
第2の伝送装置NE2は、選択リスト15を参照し、優先順位が第2番目の“PRS”の第3の伝送装置NE3の接続先ポートを選択する。この際、第2の伝送装置NE2は、第3の伝送装置NE3の接続先ポートを選択した場合、第3の伝送装置NE3に対して“DUS”を送信する。そして、第2の伝送装置NE2は、第3の伝送装置NE3の接続先ポートの切替を検出した場合、切替局20として機能し、マスタ局40宛の問合せ情報2:5を出力する。尚、第3の伝送装置NE3は、第2の伝送装置NE2からの“DUS”を受信することで選択リスト15内の第1番目の第2の伝送装置NE2の接続先ポートの“PRS”を“DUS”に更新する。
第3の伝送装置NE3は、第2の伝送装置NE2からの問合せ情報2:5を受信した場合、前述した通り、ライフタイム情報を更新した問合せ情報2:4を第4の伝送装置NEに転送する。更に、第4の伝送装置NE4は、第3の伝送装置NE3からの問合せ情報2:4を受信した場合、ライフタイム情報を更新した問合せ情報2:3を第5の伝送装置NE5に転送する。第5の伝送装置NE5は、第4の伝送装置NE4からの問合せ情報2:3を受信した場合、ライフタイム情報を更新した問合せ情報2:2を第1の伝送装置NE1に転送する。
次に第1の伝送装置NE1は、問合せ情報2:2に対応するマスタ応答情報0:5を第5の伝送装置NE5に出力する。第5の伝送装置NE5は、第1の伝送装置NE1からマスタ応答情報0:5を受信した場合、ライフタイム情報を更新したマスタ応答情報0:4を第4の伝送装置NE4に転送する。第4の伝送装置NE4は、第5の伝送装置NE5からマスタ応答情報0:4を受信した場合、ライフタイム情報を更新したマスタ応答情報0:3を第3の伝送装置NE3に転送する。第3の伝送装置NE3は、第4の伝送装置NE4からマスタ応答情報0:3を受信した場合、ライフタイム情報を更新したマスタ応答情報0:2を第2の伝送装置NE2に転送する。第2の伝送装置NE2は、第3の伝送装置NE3から問合せ情報2:5に対応するマスタ応答情報0:2を受信したので、クロックループ発生なしと判定する。
第2の伝送装置NE2は、クロックループ発生なしと判定した場合、選択中の第3の伝送装置NE3の接続先ポートを同期クロックの接続先ポートとして決定する。そして、第2の伝送装置NE2は、図19に示すように、削除済みの第4の伝送装置NE4の接続先ポートを選択リスト15内に復帰する。尚、第2の伝送装置NE2は、第4の伝送装置NE4の接続先ポートからマスタ応答情報を受信した場合でも、選択中の接続先ポートに該当しないため、マスタ応答情報を廃棄する。
図13乃至図18に示す伝送装置NEは、選択リスト15を参照し、選択リスト15内に選択可能な接続先ポートがなくなった場合、伝送装置NE内の固定発振器に切替選択する。
伝送装置NEは、同期クロックを選択する伝送装置NEの接続先ポートの切替を検出した場合に、クロックループ発生有無を確認しながら、同期クロックの接続先ポートを決定した。しかしながら、伝送装置NEは、接続先ポートの切替を検出しなくても、正常時に選択リスト15内の接続先ポートのクロックループ発生の有無を事前に確認するようにしても良い。そこで、このような事前チェック処理について説明する。
図20は、事前チェック処理に関わる伝送装置NEの処理動作の一例を示すフローチャートである。図20に示す事前チェック処理は、各伝送装置NEが正常時の所定タイミング毎に選択リスト15内の接続先ポートに対してループ発生の有無を確認し、選択リスト15の内容を更新する処理である。図20において伝送装置NEの制御部14は、選択リスト15のチェック要求を検出したか否かを判定する(ステップS61)。尚、チェック要求は、例えば、所定時間毎に定期的に発行、若しくは、オペレータの操作で発行するものとする。制御部14は、選択リスト15のチェック要求を検出した場合(ステップS61肯定)、選択リスト15から第1番目のチェック対象の接続先ポートを選択する(ステップS62)。
制御部14は、チェック対象の接続先ポートが現在選択中の接続先ポートであるか否かを判定する(ステップS63)。制御部14は、チェック対象の接続先ポートが現在選択中の接続先ポートの場合(ステップS63肯定)、選択リスト15内の全接続先ポートのチェックが完了したか否かを判定する(ステップS64)。制御部14は、選択リスト15内の全接続先ポートのチェックが完了した場合(ステップS64肯定)、図20に示す処理動作を終了する。
制御部14は、選択リスト15内の全接続先ポートのチェックが完了していない場合(ステップS64否定)、選択リスト15内の次位の接続先ポートを選択する(ステップS65)。制御部14は、チェック対象の接続先ポートが現在選択中の接続先ポートであるか否かを判定すべく、ステップS63に移行する。
制御部14は、チェック対象の接続先ポートが“DUS”であるか否かを判定する(ステップS66)。制御部14は、チェック対象の接続先ポートが“DUS”である場合(ステップS66肯定)、当該接続先ポートをチェック対象から除外し、選択リスト15内の全接続先ポートのチェックが完了したか否かを判定すべく、ステップS64に移行する。
更に、制御部14は、チェック対象の接続先ポートが“DUS”でない場合(ステップS66否定)、チェック対象の接続先ポートに対してマスタ局宛の問合せ情報を出力する(ステップS67)。
制御部14は、チェック対象の接続先ポートに対して問合せ情報を出力後、応答タイマを起動する(ステップS68)。制御部14は、応答タイマを起動した後、問合せ情報に対応するマスタ応答情報を受信したか否かを判定する(ステップS69)。制御部14は、マスタ応答情報を受信した場合(ステップS69肯定)、選択リスト15から一時的に削除された接続先ポートがあるか否かを判定する(ステップS70)。制御部14は、選択リスト15から一時的に削除された接続先ポートがある場合(ステップS70肯定)、削除された接続先ポートを選択リスト15内に復帰する(ステップS71)。制御部14は、選択リスト15内の全接続先ポートのチェックが完了したか否かを判定すべく、ステップS64に移行する。
制御部14は、選択リスト15から一時的に削除された接続先ポートがない場合(ステップS70否定)、選択リスト15内の全接続先ポートのチェックが完了したか否かを判定すべく、ステップS64に移行する。
制御部14は、マスタ応答情報を受信しなかった場合(ステップS69否定)、自局発の問合せ情報を受信したか否かを判定する(ステップS72)。制御部14は、自局発の問合せ情報を受信した場合(ステップS72肯定)、問合せ情報を受信したチェック対象の接続先ポートでのクロックループ発生と判定する(ステップS73)。
制御部14は、クロックループ発生のチェック対象の接続先ポートを選択リスト15から一時的に削除し(ステップS74)、選択リスト15内の全接続先ポートのチェックが完了したか否かを判定すべく、ステップS64に移行する。
制御部14は、ステップS68で起動した応答タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS75)。制御部14は、応答タイマがタイムアップした場合(ステップS75肯定)、選択リスト15内の全接続先ポートのチェックが完了したか否かを判定すべく、ステップS64に移行する。制御部14は、応答タイマがタイムアップしなかった場合(ステップS75否定)、マスタ応答情報を受信したか否かを判定すべく、ステップS69に移行する。また、制御部14は、チェック要求を検出しなかった場合(ステップS61否定)、図20に示す処理動作を終了する。
図20に示す事前チェック処理を実行する伝送装置NEは、チェック要求を検出すると、選択リスト15内の優先順位毎にある接続先ポートをチェック対象として選択し、選択した接続先ポートでのマスタ局40宛の問合せ情報を出力する。更に、伝送装置NEは、自局発の問合せ情報を受信した場合、チェック対象の接続先ポートでのクロックループ発生と判定し、接続先ポートを選択リスト15から削除して更新する。その結果、伝送装置NEは、選択リスト15内の接続先ポートのクロックループ発生の有無を事前に確認し、選択リスト15の内容を更新できる。
伝送装置NEは、選択した接続先ポートでの問合せ情報に対応するマスタ応答情報を受信した場合にチェック対象の接続先ポートが正常と判定し、削除ポートを選択リスト15内に復帰して選択リスト15を更新できる。その結果、伝送装置NEは、選択リスト15内の接続先ポートのクロックループ発生の有無を事前に確認し、選択リスト15の内容を更新できる。図21は、伝送システム1内の第2の伝送装置NE2の事前チェック処理に関わる処理動作の一例を示す説明図である。図21に示す伝送システム1内の各伝送装置NEの選択リスト15は、前述した通り、説明の便宜上、図1に示す各伝送装置NEの選択リスト15の内容と同一とする。
図21に示す第2の伝送装置NE2は、選択リスト15内の第1番目の第1の伝送装置NE1の接続先ポートとの選択中に、チェック要求を検出したものとする。第2の伝送装置NE2は、選択リスト15内の第1番目の第1の伝送装置NE1の接続先ポートが“PRS”の選択中であり、第1の伝送装置NE1の接続先ポートがクロックループ発生なしの接続先ポートとして確認済みである。従って、第2の伝送装置NE2は、現在選択中の第1の伝送装置NE1の接続先ポートを問合せ情報の出力対象から除外する。
次に第2の伝送装置NE2は、選択リスト15内の第2番目の第3の伝送装置NE3の接続先ポートをチェック対象とするが、第3の伝送装置NE3が“DUS”であるため、第3の伝送装置NE3の接続先ポートを問合せ情報の出力対象から除外する。
更に、第2の伝送装置NE2は、選択リスト15内の第3番目の第4の伝送装置NE4の接続先ポートをチェック対象とし、第4の伝送装置NE4が“PRS”であるため、第4の伝送装置NE4に対して問合せ情報2:5を出力する。そして、第2の伝送装置NE2は、第4の伝送装置NE4及び第3の伝送装置NE3を経由して自局発の問合せ情報2:3を受信する。その結果、第2の伝送装置NE2は、第4の伝送装置NE4→第3の伝送装置NE3→第2の伝送装置NE2のクロックループ発生と判断し、選択リスト15内のクロックループ発生の第4の伝送装置NE4の接続先ポートを一時的に削除する。
更に、第2の伝送装置NE2は、選択リスト15内の第4番目の第5の伝送装置NE5の接続先ポートをチェック対象とし、第5の伝送装置NE5が“PRS”であるため、第5の伝送装置NE5に対して問合せ情報2:5を出力する。そして、第2の伝送装置NE2は、第5の伝送装置NE5及び第1の伝送装置NE1を経由して自発局の問合せ情報2:4を受信する。その結果、第5の伝送装置NE5は、第2の伝送装置NE2からの問合せ情報2:4をマスタ局40の第1の伝送装置NE1に転送する。マスタ局40の第1の伝送装置NE1は、問合せ情報2:4に対応するマスタ応答情報0:5を第5の伝送装置NE5経由で第2の伝送装置NE2に出力する。第2の伝送装置NE2は、第5の伝送装置NE5からマスタ応答情報0:4を受信した場合、クロックループ発生なしの接続先ポートと判断する。そして、第2の伝送装置NE2は、選択リスト15内の全接続先ポートのチェックを完了したので、削除した第3番目の第4の伝送装置NE4の接続先ポートを選択リスト15内に復帰し、選択リスト15の内容を更新する。その結果、第2の伝送装置NE2は、障害等が発生しなくても、選択リスト15内で選択可能な接続先ポートのクロックループ発生を事前に確認し、選択リスト15の内容を更新できる。
図22は、伝送システム1内の第4の伝送装置NE4の事前チェック処理に関わる処理動作の一例を示す説明図である。図22に示す第4の伝送装置NE4は、チェック要求を検出した場合、選択リスト15内で優先順位が第2番目の第3の伝送装置NE3の接続先ポートが“PRS”の選択中である。第4の伝送装置NE4は、第3の伝送装置NE3の接続先ポートがクロックループ発生なしの接続先ポートとして確認済みである。第4の伝送装置NE4は、現在選択中の第3の伝送装置NE3の接続先ポートを問合せ情報の出力対象から除外する。
次に、第4の伝送装置NE4は、選択リスト15内の第1番目の第2の伝送装置NE2の接続先ポートをチェック対象とし、第2の伝送装置NE2の接続先ポートが“PRS”であるため、第2の伝送装置NE2に対して問合せ情報4:5を出力する。第2の伝送装置NE2は、問合せ情報4:5を受信した場合、第4の伝送装置NE4からの問合せ情報4:4をマスタ局40の第1の伝送装置NE1に転送する。第1の伝送装置NE1は、問合せ情報4:4に対応するマスタ応答情報0:5を第2の伝送装置NE2に出力する。第2の伝送装置NE2は、マスタ応答情報0:5を受信した場合、マスタ応答情報0:4を第4の伝送装置NE4に転送する。第4の伝送装置NE4は、第2の伝送装置NE2からマスタ応答情報0:4を受信した場合、第2の伝送装置NE2の接続先ポートがクロックループ発生なしの接続先ポートと判断する。
次に、第4の伝送装置NE4は、選択リスト15内の第3番目の第5の伝送装置NE5の接続先ポートをチェック対象とし、第5の伝送装置NE5の接続先ポートが“PRS”であるため、第5の伝送装置NE5に対して問合せ情報4:5を出力する。第5の伝送装置NE5は、第4の伝送装置NE4からの問合せ情報4:5を受信した場合、問合せ情報4:4を第1の伝送装置NE1に転送する。マスタ局40の第1の伝送装置NE1は、問合せ情報4:4を受信した場合、問合せ情報4:4に対応するマスタ応答情報0:5を第5の伝送装置NE5に出力する。第5の伝送装置NE5は、マスタ応答情報0:5を受信した場合、マスタ応答情報0:4を第4の伝送装置NE4に転送する。第4の伝送装置NE4は、第5の伝送装置NE5からマスタ応答情報0:5を受信した場合、第5の伝送装置NE5の接続先ポートがクロックループ発生なしの接続先ポートと判断する。
また、第4の伝送装置NE4は、選択リスト15内の第4番目の第2のクロック源Ck2(STU)であるので、問合せ情報の出力対象から除外する。そして、第4の伝送装置NE4は、選択リスト15の内容を更新する。その結果、第4の伝送装置NE4は、障害等が発生しなくても、選択リスト15内で選択可能な接続先ポートのクロックループ発生を事前に確認し、選択リスト15の内容を更新できる。
図23は、伝送システム1内の第5の伝送装置NE5の事前チェック処理に関わる処理動作の一例を示す説明図である。図23に示す第5の伝送装置NE5は、チェック要求を検出した場合、選択リスト15内の第1番目の第1の伝送装置NE1の接続先ポートが“PRS”の選択中である。第5の伝送装置NE5は、第1の伝送装置NE1の接続先ポートがクロックループ発生なしの接続先ポートとして確認済みである。従って、第5の伝送装置NE5は、現在選択中の第1の伝送装置NE1の接続先ポートを問合せ情報の出力対象から除外する。
次に、第5の伝送装置NE5は、選択リスト15内の第2番目の第2の伝送装置NE2の接続先ポートをチェック対象とし、第2の伝送装置NE2が“PRS”であるため、第2の伝送装置NE2に対して問合せ情報5:5を出力する。第2の伝送装置NE2は、第5の伝送装置NE5からの問合せ情報5:4をマスタ局40の第1の伝送装置NE1に転送する。第1の伝送装置NE1は、問合せ情報5:4に対応するマスタ応答情報0:5を第2の伝送装置NE2に出力する。更に、第2の伝送装置NE2は、マスタ応答情報0:5を受信した場合、マスタ応答情報0:4を第5の伝送装置NE5に転送する。第5の伝送装置NE5は、第2の伝送装置NE2からマスタ応答情報0:4を受信した場合、第2の伝送装置NE2の接続ポートがループ発生なしの接続先ポートと判断する。
次に、第5の伝送装置NE5は、選択リスト15内の第3番目の第4の伝送装置NE4の接続先ポートをチェック対象とし、第4の伝送装置NE4が“PRS”であるため、第4の伝送装置NE4に対して問合せ情報5:5を出力する。第4の伝送装置NE4は、問合せ情報5:5を受信した場合、問合せ情報5:4を第3の伝送装置NE3に転送する。第3の伝送装置NE3は、問合せ情報5:4を受信した場合、問合せ情報5:3を第2の伝送装置NE2に転送する。第2の伝送装置NE2は、問合せ情報5:3を受信した場合、問合せ情報5:2を第1の伝送装置NE2に転送する。
第1の伝送装置NE1は、第2の伝送装置NE2からの問合せ情報5:2を受信した場合、問合せ情報5:2に対応するマスタ応答情報0:5を第2の伝送装置NE2に転送する。第2の伝送装置NE2は、マスタ応答情報0:5を受信した場合、マスタ応答情報0:4を第3の伝送装置NE3に転送する。第3の伝送装置NE3は、マスタ応答情報0:4を受信した場合、マスタ応答情報0:3を第4の伝送装置NE4に転送する。更に、第4の伝送装置NE4は、マスタ応答情報0:3を受信した場合、マスタ応答情報0:2を第5の伝送装置NE5に転送する。第5の伝送装置NE5は、第4の伝送装置NE4からマスタ応答情報0:2を受信した場合、第4の伝送装置NE4の接続先ポートがクロックループ発生なしの接続先ポートと判断する。そして、第5の伝送装置NE5は、選択リスト15内の内容を更新する。その結果、第5の伝送装置NE5は、障害等が発生しなくても、選択リスト15内で選択可能な接続先ポートのクロックループ発生を事前に確認し、選択リスト15の内容を更新できる。
尚、第1の伝送装置NE1は、選択リスト15内の第1のクロック源Ck1以外の全ての接続先ポートが“DUS”であるため、他の伝送装置NEの接続先ポートに対して問合せ情報を出力することはない。
伝送装置NEは、接続先ポートの切替発生に関係なく、正常時においても、選択リスト15内の接続先ポートについてクロックループの発生有無を確認し、クロックループが発生した接続先ポートについて選択リスト15から一時的に削除する調整動作を実行する。その結果、クロックループの発生を防止できる。尚、伝送装置NEは、クロックループが発生した接続先ポートについて選択リスト15から一時的に削除するようにしたが、一時的に削除する代わりに、優先順位を下げるようにしても良い。
本実施例の伝送装置NEは、同期クロックの接続先ポートの切替を検出した場合、選択リスト15を参照して接続先ポート毎にクロックループ発生の有無を確認し、クロックループが発生していない接続先ポートを同期クロックの接続先ポートとして決定する。その結果、クロックループの発生を防止できる。
伝送システム1では、複雑なメッシュ構成の同期通信網であっても、クロックループの発生を防止し、クロックループ発生なしの接続先ポートを探索できる。その結果、信号品質の低下を防止できる。
伝送装置NEは、接続先ポートにクロックループが発生した場合、その接続先ポートを選択リスト15から一時的に削除するため、クロックループ発生の接続先ポートを選択する機会を抑制できる。
更に、伝送装置NEは、障害等が発生しなくても、正常時に選択リスト15内の接続先ポートの状態を確認し、クロックループ発生の接続先ポートを事前に確認し、その確認結果に基づき、選択リスト15の内容を更新する。その結果、接続先ポート切替時のクロックループの発生を防止してクロック品質の低下を防止できる。
伝送装置NEは、切替局20からの問合せ情報を受信した場合に、当該問合せ情報を受信した接続先の伝送装置NEを記録する。更に、伝送装置NEは、当該問合せ情報を選択中の接続先の伝送装置NEに転送する。その結果、伝送装置NEは、問合せ情報を他の伝送装置NEに転送できる。更に、伝送装置NE3は、問合せ情報に対応するマスタ応答情報を受信した際に記録した前記接続先の伝送装置NE3に当該マスタ応答情報を転送する。その結果、伝送装置NEは、問合せ情報に対応するマスタ応答情報を他の伝送装置NEに転送できる。
尚、上記実施例では、Sonet/SDH網を例示し、伝送信号のオーバヘッダ内のS1バイト領域に問合せ情報やマスタ応答情報を挿入するようにした。しかしながら、例えば、Ether網でもよく、ITU−T G.8264に規定するフレームフォーマットの「Reserved」エリアに問合せ情報やマスタ応答情報を挿入するようにしても良い。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)同期クロックを分配するマスタ側の伝送装置と、前記マスタ側の伝送装置からの前記同期クロックに従属同期する複数のスレーブ側の伝送装置とを接続した伝送システムであって、
各伝送装置は、
前記同期クロックを切替える接続先の伝送装置を選択する選択部と、
前記選択部にて選択された前記接続先の伝送装置を経由して前記マスタ側の伝送装置宛の問合せ信号を出力する出力部と、
自装置が出力した前記問合せ信号を受信したか否かを判定する判定部と、
前記判定部にて前記問合せ信号を受信した場合に、当該接続先の伝送装置を経路とした同期クロックのループ発生と判定する制御部と
を有することを特徴とする伝送システム。
(付記2)前記制御部は、
自装置が出力した前記問合せ信号に対する前記マスタ側の伝送装置からの応答信号を受信した場合に、前記選択部にて選択された当該接続先の伝送装置を当該同期クロックの受信経路として決定することを特徴とする付記1に記載の伝送システム。
(付記3)前記伝送装置は、
前記接続先の伝送装置を優先順位毎に記憶した記憶部を有し、
前記選択部は、
前記記憶部内の前記優先順位に基づき前記接続先の伝送装置を選択し、
前記制御部は、
前記選択部にて選択された前記接続先の伝送装置を経路とした前記ループ発生と判定された場合に、当該接続先の伝送装置を前記記憶部から削除することを特徴とする付記1又は2に記載の伝送システム。
(付記4)前記記憶部は、
前記優先順位毎に、前記接続先の伝送装置を識別する識別情報及び、前記接続先の伝送装置に設定中の同期状態メッセージを対応付けて記憶しておき、
前記選択部は、
前記記憶部内の前記優先順位及び前記同期状態メッセージに基づき、前記接続先の伝送装置を選択することを特徴とする付記3に記載の伝送システム。
(付記5)前記伝送装置は、
他の伝送装置からの前記問合せ信号を受信した場合に、当該問合せ信号を受信した接続先の伝送装置を記録し、当該問合せ信号を選択中の接続先の伝送装置に転送すると共に、前記問合せ信号に対応する前記応答信号を受信した際に記録した前記接続先の伝送装置に当該応答信号を転送する転送部
を有することを特徴とする付記1〜4の何れか一つに記載の伝送システム。
(付記6)前記選択部は、
所定信号を検出した場合に、前記記憶部内の優先順位に基づき、前記接続先の伝送装置を選択することを特徴とする付記3又は4に記載の伝送システム。
(付記7)同期クロックを分配するマスタ局からの前記同期クロックに従属同期する伝送装置であって、
前記同期クロックを切替える接続先の伝送装置を選択する選択部と、
前記選択部にて選択された当該接続先の伝送装置を経由して前記マスタ局宛の問合せ信号を出力する出力部と、
自装置が出力した前記問合せ信号を受信したか否かを判定する判定部と、
前記判定部にて前記問合せ信号を受信した場合に、当該接続先の伝送装置を経路とした同期クロックのループ発生と判定する制御部と
を有することを特徴とする伝送装置。
(付記8)前記制御部は、
当該自装置が出力した前記問合せ信号に対する前記マスタ局からの応答信号を受信した場合に、前記選択部にて選択された当該接続先の伝送装置を当該同期クロックの受信経路として決定することを特徴とする付記7に記載の伝送装置。
(付記9)前記接続先の伝送装置を識別する識別情報及び、前記接続先の伝送装置に設定中の同期状態メッセージを対応付けて優先順位毎に記憶した記憶部を有し、
前記選択部は、
前記記憶部内の前記優先順位に基づき前記接続先の伝送装置を選択し、
前記制御部は、
前記選択部にて選択された前記接続先の伝送装置を経路とした前記ループ発生と判定された場合に、当該接続先の伝送装置を識別する前記識別情報を前記記憶部から削除することを特徴とする付記7又は8に記載の伝送装置。
(付記10)他の伝送装置からの前記問合せ信号を受信した場合に、当該問合せ信号を受信した接続先の伝送装置を記録し、当該問合せ信号を選択中の接続先の伝送装置に転送すると共に、前記問合せ信号に対応する前記応答信号を受信した際に記録した前記接続先の伝送装置に当該応答信号を転送する転送部
をさらに有することを特徴とする付記7〜9の何れか一つに記載の伝送装置。
(付記11)同期クロックを分配するマスタ側の伝送装置と、前記マスタ側の伝送装置からの前記同期クロックに従属同期する複数のスレーブ側の伝送装置とを接続した伝送システムのクロック同期方法であって、
各伝送装置は、
前記同期クロックを切替える接続先の伝送装置を選択し、
前記選択された前記接続先の伝送装置を経由して前記マスタ側の伝送装置宛の問合せ信号を出力し、
自装置が出力した前記問合せ信号を受信したか否かを判定し、
前記問合せ信号を受信した場合に、当該接続先の伝送装置を経路とした同期クロックのループ発生と判定する
を処理を実行することを特徴とするクロック同期方法。
1 伝送システム
14 制御部
15 選択リスト
20 切替局
25 切替制御部
26 問合せ要求部
27 ループ判定部
30 中継局
33 中継制御部
40 マスタ局
NE 伝送装置
NE1 第1の伝送装置
NE2 第2の伝送装置
NE3 第3の伝送装置
NE4 第4の伝送装置
NE5 第5の伝送装置

Claims (8)

  1. 同期クロックを分配するマスタ側の伝送装置と、前記マスタ側の伝送装置からの前記同期クロックに従属同期する複数のスレーブ側の伝送装置とをメッシュ構成で接続した伝送システムであって、
    各伝送装置は、
    前記同期クロックを切替える接続先の伝送装置を選択する選択部と、
    前記選択部にて選択された前記接続先の伝送装置を経由して前記マスタ側の伝送装置宛の問合せ信号を出力する出力部と、
    自装置が出力した前記問合せ信号を受信したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部にて前記問合せ信号を受信した場合に、当該接続先の伝送装置を経路とした同期クロックのループ発生と判定する制御部と
    を有することを特徴とする伝送システム。
  2. 前記制御部は、
    自装置が出力した前記問合せ信号に対する前記マスタ側の伝送装置からの応答信号を受信した場合に、前記選択部にて選択された当該接続先の伝送装置を当該同期クロックの受信経路として決定することを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。
  3. 前記伝送装置は、
    前記接続先の伝送装置を優先順位毎に記憶した記憶部を有し、
    前記選択部は、
    前記記憶部内の前記優先順位に基づき前記接続先の伝送装置を選択し、
    前記制御部は、
    前記選択部にて選択された前記接続先の伝送装置を経路とした前記ループ発生と判定された場合に、当該接続先の伝送装置を前記記憶部から削除することを特徴とする請求項1又は2に記載の伝送システム。
  4. 前記記憶部は、
    前記優先順位毎に、前記接続先の伝送装置を識別する識別情報及び、前記接続先の伝送装置に設定中の同期状態メッセージを対応付けて記憶しておき、
    前記選択部は、
    前記記憶部内の前記優先順位及び前記同期状態メッセージに基づき、前記接続先の伝送装置を選択することを特徴とする請求項3に記載の伝送システム。
  5. 前記伝送装置は、
    他の伝送装置からの前記問合せ信号を受信した場合に、当該問合せ信号を受信した接続先の伝送装置を記録し、当該問合せ信号を選択中の接続先の伝送装置に転送すると共に、前記問合せ信号に対応する前記応答信号を受信した際に記録した前記接続先の伝送装置に当該応答信号を転送する転送部
    を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の伝送システム。
  6. 前記選択部は、
    所定信号を検出した場合に、前記記憶部内の優先順位に基づき、前記接続先の伝送装置を選択することを特徴とする請求項3又は4に記載の伝送システム。
  7. 同期クロックを分配するマスタ局とメッシュ構成で接続し、当該マスタ局からの前記同期クロックに従属同期する伝送装置であって、
    前記同期クロックを切替える接続先の伝送装置を選択する選択部と、
    前記選択部にて選択された当該接続先の伝送装置を経由して前記マスタ局宛の問合せ信号を出力する出力部と、
    自装置が出力した前記問合せ信号を受信したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部にて前記問合せ信号を受信した場合に、当該接続先の伝送装置を経路とした同期クロックのループ発生と判定する制御部と
    を有することを特徴とする伝送装置。
  8. 同期クロックを分配するマスタ側の伝送装置と、前記マスタ側の伝送装置からの前記同期クロックに従属同期する複数のスレーブ側の伝送装置とをメッシュ構成で接続した伝送システムのクロック同期方法であって、
    各伝送装置は、
    前記同期クロックを切替える接続先の伝送装置を選択し、
    前記選択された前記接続先の伝送装置を経由して前記マスタ側の伝送装置宛の問合せ信号を出力し、
    自装置が出力した前記問合せ信号を受信したか否かを判定し、
    前記問合せ信号を受信した場合に、当該接続先の伝送装置を経路とした同期クロックのループ発生と判定する
    を処理を実行することを特徴とするクロック同期方法。
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