JPH082629B2 - オフセット印刷機 - Google Patents
オフセット印刷機Info
- Publication number
- JPH082629B2 JPH082629B2 JP61157549A JP15754986A JPH082629B2 JP H082629 B2 JPH082629 B2 JP H082629B2 JP 61157549 A JP61157549 A JP 61157549A JP 15754986 A JP15754986 A JP 15754986A JP H082629 B2 JPH082629 B2 JP H082629B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- roller
- roller body
- shaft core
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
- Rotary Presses (AREA)
Description
本発明はオフセット印刷機に関するものである。
オフセット印刷機においては、版胴の先に印刷される
画面が後に印刷される画面に残影の様に現われるゴース
トと呼ばれる印刷不良が生じることがある。 かかるゴーストを図解説明すると、第4図に図示する
如く、ベタ刷り印刷画面15の中に先に印刷される白抜画
面16があるときは、その白抜画面16が後に印刷されるベ
タ塗り画面15の中に濃色の残影となって現われ、又、ベ
タ刷り画面18の前に小さい画面19があるときは、その先
に印刷される小さい画面19が後に印刷されるベタ刷り画
面18の中に薄色の残影となって現われる。 本願発明者はゴーストを解消するため、特開昭61−84
248号に開示せる如く当初版胴にインキを転写して版胴
の画面の形状に合わせて生じたインキフオームローラ表
面21のインキ付着斑23が、インキフオームローラ21にイ
ンキを供給するデストリビューターローラ22へと転写さ
れ、そのデストリビューターローラの表面のインキの塗
膜に斑24を生じるためと推考し、まず第一に、デストリ
ビューターローラを左右に振動し、そのインキの塗膜斑
をデストリビューターローラとインキフオームローラと
の間で拭き消すことを試み、次に、ドクターナイフを作
用させてインキフオームローラに転写して残ったインキ
をデストリビューターローラから全てを拭き取ることを
試みた。 このように左右に振動するローラには、特開昭57−93
150に開示された左右両端でエアーシールした筒状ロー
ラ本体内部を回転仕切板によって左右に仕切り、その左
右の仕切室にエアーを交互に送って左右に振動させるも
のがある。 又、本発明者は、筒状ローラ本体内部に設けたソレノ
イドによって左右に振動させるローラを発明し、特願昭
60−171620をもって開示している。
画面が後に印刷される画面に残影の様に現われるゴース
トと呼ばれる印刷不良が生じることがある。 かかるゴーストを図解説明すると、第4図に図示する
如く、ベタ刷り印刷画面15の中に先に印刷される白抜画
面16があるときは、その白抜画面16が後に印刷されるベ
タ塗り画面15の中に濃色の残影となって現われ、又、ベ
タ刷り画面18の前に小さい画面19があるときは、その先
に印刷される小さい画面19が後に印刷されるベタ刷り画
面18の中に薄色の残影となって現われる。 本願発明者はゴーストを解消するため、特開昭61−84
248号に開示せる如く当初版胴にインキを転写して版胴
の画面の形状に合わせて生じたインキフオームローラ表
面21のインキ付着斑23が、インキフオームローラ21にイ
ンキを供給するデストリビューターローラ22へと転写さ
れ、そのデストリビューターローラの表面のインキの塗
膜に斑24を生じるためと推考し、まず第一に、デストリ
ビューターローラを左右に振動し、そのインキの塗膜斑
をデストリビューターローラとインキフオームローラと
の間で拭き消すことを試み、次に、ドクターナイフを作
用させてインキフオームローラに転写して残ったインキ
をデストリビューターローラから全てを拭き取ることを
試みた。 このように左右に振動するローラには、特開昭57−93
150に開示された左右両端でエアーシールした筒状ロー
ラ本体内部を回転仕切板によって左右に仕切り、その左
右の仕切室にエアーを交互に送って左右に振動させるも
のがある。 又、本発明者は、筒状ローラ本体内部に設けたソレノ
イドによって左右に振動させるローラを発明し、特願昭
60−171620をもって開示している。
従来の左右に振動するローラによってはゴーストが完
全に解消されず、又、通常印刷機には多数のデストリビ
ューターローラ22が取り付けられているので、その左右
に振動させる駆動装置や、ドクターを全てのデストリビ
ューターローラに取り付けることはスペース的に困難で
あり、既存の印刷機を改造してデストリビューターロー
ラを振動させ、或いはドクターを取り付けると言うこと
は実用上の問題がある。 また、特開昭57−93150に係るローラでは、ローラ本
体内部を左右に二分する左右の各仕切室にエアーを注入
しても、ローラ本体の内部容積の約半分にもなる大きい
仕切室内の気圧を変えるには相当の時間を要するので左
右の仕切室間に瞬時に気圧差をつけることは難しく、必
要の都度ローラを瞬時に左右に振動させることは出来
ず、温度の変化によってローラ本体や仕切板が熱膨張収
縮するときローラ本体と仕切板の間にきしみが生じ、そ
のエアーシール部材は高速回転するローラ本体の回転方
向に擦られるので摩耗し易い等の問題点が指摘される。
全に解消されず、又、通常印刷機には多数のデストリビ
ューターローラ22が取り付けられているので、その左右
に振動させる駆動装置や、ドクターを全てのデストリビ
ューターローラに取り付けることはスペース的に困難で
あり、既存の印刷機を改造してデストリビューターロー
ラを振動させ、或いはドクターを取り付けると言うこと
は実用上の問題がある。 また、特開昭57−93150に係るローラでは、ローラ本
体内部を左右に二分する左右の各仕切室にエアーを注入
しても、ローラ本体の内部容積の約半分にもなる大きい
仕切室内の気圧を変えるには相当の時間を要するので左
右の仕切室間に瞬時に気圧差をつけることは難しく、必
要の都度ローラを瞬時に左右に振動させることは出来
ず、温度の変化によってローラ本体や仕切板が熱膨張収
縮するときローラ本体と仕切板の間にきしみが生じ、そ
のエアーシール部材は高速回転するローラ本体の回転方
向に擦られるので摩耗し易い等の問題点が指摘される。
そこで本発明は、印刷機の各装置間の限られたスペー
ス内で版胴への水又はインキ供給分のロールを左右に振
動させるための駆動装置の取り付けを可能にし、それに
より既存の印刷機におけるゴーストの完全解消を目的と
するものである。 本発明の他の目的は、左右に振動させようとする場合
に即座に応答して振動する耐久性に優れたロールを得る
ことである。
ス内で版胴への水又はインキ供給分のロールを左右に振
動させるための駆動装置の取り付けを可能にし、それに
より既存の印刷機におけるゴーストの完全解消を目的と
するものである。 本発明の他の目的は、左右に振動させようとする場合
に即座に応答して振動する耐久性に優れたロールを得る
ことである。
即ち本発明に係るオフセット印刷機は、版胴11への水
又はインキ供給部のローラを、中空の管材を軸芯12と
し、軸芯12に外嵌しローラ本体13に内嵌するインナーレ
ース35とベアリング37を介して、その軸芯12に円筒形の
ローラ本体13を可回転且つ中心軸方向に摺動可能に軸支
し、ローラ本体13の空洞内においてローラ本体13を中心
軸方向に駆動するシリンダー筒40をローラ本体13の回転
を妨げることなく軸芯12に外嵌させて装着固定し、リン
グ41をシリンダー筒40に内嵌させてインナーレース35に
取り付け、シリンダー筒40の内壁面と軸芯12の外周面と
リング41に囲まれた気密室42を形成し、外部からそのシ
リンダー筒40への動力伝達手段14を軸芯12に固定した内
管によって構成し、そのローラの軸芯12を印刷機本体の
フレームに支架固定したことを特徴とするものである。 本発明の好ましい実施態様は、版胴11に直接接触する
インキフオームローラ21及びダンプフオームローラ25を
左右に振動させることであり、更には、それらに接触回
転するライダーローラ26、27を取り付けて左右に振動さ
せることである。 第2図はそれらのローラの配置部位を図示し、28はイ
ンキ練ローラであり、インキ壷から多数のローラを介し
てインキが転送されデストリビューターローラ等22とイ
ンキが供給している。 29はダンプフオームローラであり、水貯留源からロー
ラを介して水が転送され、ダンプフオームローラ25へと
水を供給している。 30はブランケット胴であり、31は圧胴、32は印刷用紙
である。 33は、版及び用紙の画面に転写されたインキであり、
それを模型的に拡大して図示している。 ローラ本体13の駆動方式としてはエアーシリンダー方
式や油圧シリンダー方式がある。 第1図は、それらの駆動方式を適用した本発明の実施
態様を図示するものである。 即ち、第1図はシリンダー筒40によりローラ本体13を
駆動する場合を図示し、ローラ本体13の周面はインキフ
オームローラ21では軟質塩化ビニルによって、ダンプフ
オームローラ25ではモルトンによって、又、ライダーロ
ール26・27では銅ライニングによって、それぞれ被覆さ
れている。 軸芯12には鋼管が使われており、端末に近い位置には
インナーレース35が嵌合し装着されている。 ローラ本体13は軸芯12よりも太い鋼管で構成されてい
る。 軸芯12のインナーレース35に向き合うローラ本体の筒
内壁にはストロークベアリング37が装着されており、ロ
ーラ本体13はインナーレース35とストロークベアリング
37とで軸芯12に可回転で中心O−O′方向に摺動可能に
軸支されている。 このようにストロークベアリング37は、ローラ本体13
を軸芯12に可回転で中心O−O′方向に摺動可能に軸支
するものであるから、そのようにローラ本体13を軸芯12
に可回転で中心O−O′方向に摺動可能に軸支するもの
であれば、ストロークベアリングに代えてニードルベア
リングその他種々のベアリングを使用することが出来
る。 シリンダー筒40は、ローラ本体13の筒内壁に接して回
転を妨げることなく、ローラ本体13の空洞内において、
軸芯12に外嵌させて装着固定されている。 シリンダー筒40の開いている片隅では、インナーレー
ス35に装着固定されたリング41がシリンダー筒40に内嵌
しており、シリンダー筒40の内部には軸芯12とリング41
に囲まれた気密室42が形成されている。 その気密室42には、軸芯内に通された内管(14)を通
して動力伝達手段たるエアー又はオイルが注入・抽出
し、それによりシリンダー筒40の端縁でストロークベア
リング37を引き寄せ或いは押圧してローラ本体13を左右
中心軸O−O′方向に往復駆動する。 ローラ本体13の側端から稍々離れた軸芯12の端末近く
にはリング状のスラストベアリング39が装着されてお
り、それによってローラ本体13の軸芯12からの抜け出し
が防止される。 シリンダー筒40は、軸芯内に配設された内管内のエア
ーやオイル14を動力伝達手段とし、これを介してコンピ
ューター(図示せず)にコントロールされてエアーやオ
イルが内管内(14)が流れる様になっている。 軸芯12はオフセット印刷機本体(フレーム)に取付固
定されており、シリンダー筒内40のエアーやオイルの量
が変化するとき、インナーレース35がリング41と一体に
なって移動してローラ本体13が左右中心軸方向に駆動さ
れ、その移動量及び移動速度はシリンダー筒内40のエア
ーやオイルの量の変化に応じて定まる。 このため、その変化の度合と周期ないし速度をコンピ
ューターによりコントロールすることにより、或いは停
止させ、或いは急速に移動させ、或いは又、ゆっくりと
移動させるなど、ローラ本体13の中心軸方向への移動量
及び移動速度を自由に変えて、ローラの往復駆動サイク
ルをランダムにすることが出来る。 シリンダー筒40とストロークベアリング37との間にあ
るスラストベアリング39は、ローラ本体13の抜け出し防
止のために軸芯12の端末近くに装着したスラストベアリ
ング『39』と同じものであり、インナーレース35に固着
され、インナーレース35が軸芯上12を摺動するとき、イ
ンナーレース35と一体に摺動し、ストロークベアリング
37の側面を押してローラ本体13を軸芯12の端末側へと移
動させ、又、軸芯12の中央部側つまり端末側から遠ざか
る方向に移動するときはシリンダー筒40の側面に突き当
たって止まり、インナーレース35(リング41)が内管
(14)の口先を超えて気密室41に深く入り込むのが防止
され、その結果、内管(14)から気密室41にエアーが送
り込まれるとインナーレース35(リング41)が再び軸芯
12の端末側へと移動することになり、気密室41がエアー
シリンダーとしての機能を発揮することになる。 38は、ベアリング37の飛び出しを防ぐリング状のアダ
プターである。
又はインキ供給部のローラを、中空の管材を軸芯12と
し、軸芯12に外嵌しローラ本体13に内嵌するインナーレ
ース35とベアリング37を介して、その軸芯12に円筒形の
ローラ本体13を可回転且つ中心軸方向に摺動可能に軸支
し、ローラ本体13の空洞内においてローラ本体13を中心
軸方向に駆動するシリンダー筒40をローラ本体13の回転
を妨げることなく軸芯12に外嵌させて装着固定し、リン
グ41をシリンダー筒40に内嵌させてインナーレース35に
取り付け、シリンダー筒40の内壁面と軸芯12の外周面と
リング41に囲まれた気密室42を形成し、外部からそのシ
リンダー筒40への動力伝達手段14を軸芯12に固定した内
管によって構成し、そのローラの軸芯12を印刷機本体の
フレームに支架固定したことを特徴とするものである。 本発明の好ましい実施態様は、版胴11に直接接触する
インキフオームローラ21及びダンプフオームローラ25を
左右に振動させることであり、更には、それらに接触回
転するライダーローラ26、27を取り付けて左右に振動さ
せることである。 第2図はそれらのローラの配置部位を図示し、28はイ
ンキ練ローラであり、インキ壷から多数のローラを介し
てインキが転送されデストリビューターローラ等22とイ
ンキが供給している。 29はダンプフオームローラであり、水貯留源からロー
ラを介して水が転送され、ダンプフオームローラ25へと
水を供給している。 30はブランケット胴であり、31は圧胴、32は印刷用紙
である。 33は、版及び用紙の画面に転写されたインキであり、
それを模型的に拡大して図示している。 ローラ本体13の駆動方式としてはエアーシリンダー方
式や油圧シリンダー方式がある。 第1図は、それらの駆動方式を適用した本発明の実施
態様を図示するものである。 即ち、第1図はシリンダー筒40によりローラ本体13を
駆動する場合を図示し、ローラ本体13の周面はインキフ
オームローラ21では軟質塩化ビニルによって、ダンプフ
オームローラ25ではモルトンによって、又、ライダーロ
ール26・27では銅ライニングによって、それぞれ被覆さ
れている。 軸芯12には鋼管が使われており、端末に近い位置には
インナーレース35が嵌合し装着されている。 ローラ本体13は軸芯12よりも太い鋼管で構成されてい
る。 軸芯12のインナーレース35に向き合うローラ本体の筒
内壁にはストロークベアリング37が装着されており、ロ
ーラ本体13はインナーレース35とストロークベアリング
37とで軸芯12に可回転で中心O−O′方向に摺動可能に
軸支されている。 このようにストロークベアリング37は、ローラ本体13
を軸芯12に可回転で中心O−O′方向に摺動可能に軸支
するものであるから、そのようにローラ本体13を軸芯12
に可回転で中心O−O′方向に摺動可能に軸支するもの
であれば、ストロークベアリングに代えてニードルベア
リングその他種々のベアリングを使用することが出来
る。 シリンダー筒40は、ローラ本体13の筒内壁に接して回
転を妨げることなく、ローラ本体13の空洞内において、
軸芯12に外嵌させて装着固定されている。 シリンダー筒40の開いている片隅では、インナーレー
ス35に装着固定されたリング41がシリンダー筒40に内嵌
しており、シリンダー筒40の内部には軸芯12とリング41
に囲まれた気密室42が形成されている。 その気密室42には、軸芯内に通された内管(14)を通
して動力伝達手段たるエアー又はオイルが注入・抽出
し、それによりシリンダー筒40の端縁でストロークベア
リング37を引き寄せ或いは押圧してローラ本体13を左右
中心軸O−O′方向に往復駆動する。 ローラ本体13の側端から稍々離れた軸芯12の端末近く
にはリング状のスラストベアリング39が装着されてお
り、それによってローラ本体13の軸芯12からの抜け出し
が防止される。 シリンダー筒40は、軸芯内に配設された内管内のエア
ーやオイル14を動力伝達手段とし、これを介してコンピ
ューター(図示せず)にコントロールされてエアーやオ
イルが内管内(14)が流れる様になっている。 軸芯12はオフセット印刷機本体(フレーム)に取付固
定されており、シリンダー筒内40のエアーやオイルの量
が変化するとき、インナーレース35がリング41と一体に
なって移動してローラ本体13が左右中心軸方向に駆動さ
れ、その移動量及び移動速度はシリンダー筒内40のエア
ーやオイルの量の変化に応じて定まる。 このため、その変化の度合と周期ないし速度をコンピ
ューターによりコントロールすることにより、或いは停
止させ、或いは急速に移動させ、或いは又、ゆっくりと
移動させるなど、ローラ本体13の中心軸方向への移動量
及び移動速度を自由に変えて、ローラの往復駆動サイク
ルをランダムにすることが出来る。 シリンダー筒40とストロークベアリング37との間にあ
るスラストベアリング39は、ローラ本体13の抜け出し防
止のために軸芯12の端末近くに装着したスラストベアリ
ング『39』と同じものであり、インナーレース35に固着
され、インナーレース35が軸芯上12を摺動するとき、イ
ンナーレース35と一体に摺動し、ストロークベアリング
37の側面を押してローラ本体13を軸芯12の端末側へと移
動させ、又、軸芯12の中央部側つまり端末側から遠ざか
る方向に移動するときはシリンダー筒40の側面に突き当
たって止まり、インナーレース35(リング41)が内管
(14)の口先を超えて気密室41に深く入り込むのが防止
され、その結果、内管(14)から気密室41にエアーが送
り込まれるとインナーレース35(リング41)が再び軸芯
12の端末側へと移動することになり、気密室41がエアー
シリンダーとしての機能を発揮することになる。 38は、ベアリング37の飛び出しを防ぐリング状のアダ
プターである。
上記の通り本発明では、 (1) 版胴に水やインキを供給するローラ全体を左右
に振動させるのではなく、ただローラの表面たるローラ
本体13だけを回転且つ左右に振動させるので、軸芯12が
印刷機の側面から出没せず、又、シリンダー筒40がロー
ラ本体13の内部に取り付けられているので、特別にそれ
を取り付けるためのスペースを要せず、而も、ローラ本
体13の改造を要せず、従って既存の印刷機を改造し本発
明を実施することが出来る。 (2) 従来スペース的に不可能とされた版胴11に直接
接触するインキフオームローラ21やダンプフオームロー
ラ25をも振動させることが可能になり、更に、これらの
ローラ21・25に接触回転するライダーローラ26・27をも
左右に振動させることが可能となる。 (3) シリンダー筒40とローラ本体13とは直接接触し
ておらず、シリンダー筒内40を密封するエアーシール材
である軸芯12やリング41はロール本体13と一体になって
回転しないので、シリンダー筒40と軸芯12およびリング
41との間の摩耗が少なく耐久性が向上する。 (4) ロール本体13を振動させるには、ロール本体13
の内部容積よりも容積が遥に小さいシリンダー筒内40の
内部圧力を変化させればよいので、コンピューターの指
示に迅速に応答させてローラを左右に振動させることが
出来、ゴーストの解消に頗る効果的である。 かくして本発明によると、インキフオームローラ21や
ダンプフオームローラ25を左右に振動させることによ
り、インキフオームローラ21にインキの転写跡44として
のインキの付着斑やダンプフオームローラ25に水供給跡
としての水分の付着斑が版胴の画面に副って生じても、
それらの転写跡が次に印刷される画面の真下に重ならず
左右にずれ、而も、多数のインキフオームローラに生じ
るインキの転写跡はそれぞれ別々に左右にずらすことが
出来るので、仮令その転写跡が印刷面に転写されるとし
ても極く薄く希釈されてしまうのでゴーストとなって現
われ難く、更に又、その様にインキフオームローラ21に
生じる転写跡44は同様に左右に振動し接触回転するライ
ダーローラ26に撫で拭き消されるのでゴーストは略完全
に解消される。
に振動させるのではなく、ただローラの表面たるローラ
本体13だけを回転且つ左右に振動させるので、軸芯12が
印刷機の側面から出没せず、又、シリンダー筒40がロー
ラ本体13の内部に取り付けられているので、特別にそれ
を取り付けるためのスペースを要せず、而も、ローラ本
体13の改造を要せず、従って既存の印刷機を改造し本発
明を実施することが出来る。 (2) 従来スペース的に不可能とされた版胴11に直接
接触するインキフオームローラ21やダンプフオームロー
ラ25をも振動させることが可能になり、更に、これらの
ローラ21・25に接触回転するライダーローラ26・27をも
左右に振動させることが可能となる。 (3) シリンダー筒40とローラ本体13とは直接接触し
ておらず、シリンダー筒内40を密封するエアーシール材
である軸芯12やリング41はロール本体13と一体になって
回転しないので、シリンダー筒40と軸芯12およびリング
41との間の摩耗が少なく耐久性が向上する。 (4) ロール本体13を振動させるには、ロール本体13
の内部容積よりも容積が遥に小さいシリンダー筒内40の
内部圧力を変化させればよいので、コンピューターの指
示に迅速に応答させてローラを左右に振動させることが
出来、ゴーストの解消に頗る効果的である。 かくして本発明によると、インキフオームローラ21や
ダンプフオームローラ25を左右に振動させることによ
り、インキフオームローラ21にインキの転写跡44として
のインキの付着斑やダンプフオームローラ25に水供給跡
としての水分の付着斑が版胴の画面に副って生じても、
それらの転写跡が次に印刷される画面の真下に重ならず
左右にずれ、而も、多数のインキフオームローラに生じ
るインキの転写跡はそれぞれ別々に左右にずらすことが
出来るので、仮令その転写跡が印刷面に転写されるとし
ても極く薄く希釈されてしまうのでゴーストとなって現
われ難く、更に又、その様にインキフオームローラ21に
生じる転写跡44は同様に左右に振動し接触回転するライ
ダーローラ26に撫で拭き消されるのでゴーストは略完全
に解消される。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係るシリンダーを内蔵したローラの要
部断面図、第2図は本発明に係るオフセット印刷機の要
部を模型的に示す側面図、第3図は本発明に係るオフセ
ット印刷機による印刷面を模型的に示す平面図、第4図
は従来のオフセット印刷機による印刷物を模型的に示す
平面図である。 11……版胴、12……軸芯、 13……ローラ本体、14……動力伝達手段、 15……ベタ刷り画面、16……白抜画面、 17……残影、18……ベタ刷り画面、 19……画面、20……残影、 21……インキフオームローラ、 22……デストリビューターローラ、23……付着斑、 24……斑、25……ダンプフオームローラ、 26……ライダーローラ、27……ライダーローラ、 28……練りローラ、29……ダンピングローラ、 30……ブランケット胴、31……圧胴、 32……印刷用紙、33……インキ、 35……インナーレース、37……ストロークベアリング、 38……アダプター、39……スラストベアリング、 40……シリンダー筒、41……リング、 42……気密室、44……インキ転写跡、 45……水供給跡。
部断面図、第2図は本発明に係るオフセット印刷機の要
部を模型的に示す側面図、第3図は本発明に係るオフセ
ット印刷機による印刷面を模型的に示す平面図、第4図
は従来のオフセット印刷機による印刷物を模型的に示す
平面図である。 11……版胴、12……軸芯、 13……ローラ本体、14……動力伝達手段、 15……ベタ刷り画面、16……白抜画面、 17……残影、18……ベタ刷り画面、 19……画面、20……残影、 21……インキフオームローラ、 22……デストリビューターローラ、23……付着斑、 24……斑、25……ダンプフオームローラ、 26……ライダーローラ、27……ライダーローラ、 28……練りローラ、29……ダンピングローラ、 30……ブランケット胴、31……圧胴、 32……印刷用紙、33……インキ、 35……インナーレース、37……ストロークベアリング、 38……アダプター、39……スラストベアリング、 40……シリンダー筒、41……リング、 42……気密室、44……インキ転写跡、 45……水供給跡。
Claims (1)
- 【請求項1】(a) 版胴への水又はインキ供給部のロ
ーラを; (b) 中空の管材を軸芯とし、その軸芯に外嵌し円筒
形のローラ本体に内嵌するインナーレースとベアリング
を介して、当該軸芯にその円筒形のローラ本体を可回転
且つ中心軸方向に摺動可能に軸支し; (c) そのローラ本体を中心軸方向に駆動するシリン
ダー筒を、当該ローラ本体の空洞内において当該ローラ
本体の回転を妨げることなく上記軸芯に外嵌させて装着
固定し; (d) リングを上記インナーレースに取り付け上記シ
リンダー筒に内嵌させて、上記シリンダー筒の内壁面と
上記軸芯の外周面と当該リングに囲まれた気密室を形成
し; (e) 外部から当該シリンダー筒への動力伝達手段
を、上記軸芯に固定した内管を介して当該気密室へと接
続し; (f) そのローラの上記軸芯を印刷機本体のフレーム
に支架固定したこと; を特徴とするオフセット印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61157549A JPH082629B2 (ja) | 1986-07-03 | 1986-07-03 | オフセット印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
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- 1986-07-03 JP JP61157549A patent/JPH082629B2/ja not_active Expired - Lifetime
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