JPH08260510A - 深度掘削用ベルトコンベヤ装置と同装置による掘削方法 - Google Patents

深度掘削用ベルトコンベヤ装置と同装置による掘削方法

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JPH08260510A
JPH08260510A JP8639195A JP8639195A JPH08260510A JP H08260510 A JPH08260510 A JP H08260510A JP 8639195 A JP8639195 A JP 8639195A JP 8639195 A JP8639195 A JP 8639195A JP H08260510 A JPH08260510 A JP H08260510A
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JP
Japan
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belt conveyor
frame
earth
excavation
lifting frame
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JP8639195A
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English (en)
Inventor
Masami Hasegawa
正己 長谷川
Norio Moriyama
憲夫 森山
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 垂直搬送ベルトコンベヤ装置は、騒音の発生
は極めて小さく、長時間連続運転が可能であり、運転者
も常時必要としないシステムである。また、少ない付属
装置で広い範囲の土砂等を集め搬出することができる。 【構成】 地上積み出し位置に備えられた積出し用ベル
トコンベヤ1と、掘削現場に置かれた水平に旋回が可能
な土砂受入部10と、捻れ可能にコンベヤベルトを昇降
できる垂直部32と、積出し用ベルトコンベヤ1の上方
にあってその積出し用ベルトコンベヤ1と平行に走行
し、前後に移動可能な駆動プーリに巻き架けられた土砂
排出部31とを有する波桟・横桟付きベルトコンベヤ2
と、前記垂直部32の下部外周を覆い土砂受入部10と
連結された内側昇降フレーム3と、ガイドレール5に支
持され、前記内側昇降フレームの外周面に摺動可能に取
り付けられた外側昇降フレーム4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】土木分野での深度が変化する掘削
工事において、掘削した大容量の土砂(残土)などを高
速かつ連続に搬出を可能とする深度掘削用ベルトコンベ
ヤ装置に関するものである。この装置は、そのほかに、
穀物、生コン、パルプ等を低所から高所に搬送する場合
にも使用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より利用されている土砂搬出システ
ムとしては、グラブバケット付きクレーン方式、バケッ
トチエーンコンベヤ等がある。また、特公平4−608
88号公報には、波桟・横桟付きベルトコンベヤを使用
したコンベヤ装置も記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらグラブバ
ケット付きクレーン方式においては、深度が増すにし
たがって、巻き上げ、巻き下ろしに必要なの時間が増大
し搬出能力が減少する、装置の大部分が金属製であ
り、バケットの開閉、巻き上げ、巻き下ろし、走行、旋
回等多岐な作業により騒音が発生する、非連続作業で
あり、常時運転者を必要とする等の問題がある。
【0004】バケットチエーンコンベヤにおいては、次
の問題がある。数のバケットの内面に多くの土砂が付
着するすることが多く、能率の良い運搬をするためには
これを除去する必要があり、多くの工数と停止時間を必
要とする、すべて金属製であるためチエーンとスプロ
ケットの噛み合いおよびバケットの回転部での接触音等
連続した騒音が発生する、ベルトコンベヤ下部の土砂
受け入れ部は固定され、広い掘削現場より土砂等を一定
の場所に集めるので作業性に劣る、ベルトコンベヤの
ヘッド部およびテール部等反転部分で大きな曲がり半径
を要し、バケット通過スペースを含んで装置の占めるス
ペースが大きい。
【0005】特公平4−60888号公報に記載のコン
ベヤ装置は、上記の騒音発生問題、搬送能力の問題は解
決されているが、下部の土砂受入部は固定され、多方向
より残土等を受け入れるためには、土砂等を集めるため
の付帯装置(集合コンベヤ等)を必要とする。また、掘
削現場の深度が深くなるに従って変化する垂直部の長さ
に対応するために、搬送コンベヤにテンションプーリ装
置を組み込む必要がある。
【0006】本発明は上述のような問題を解決し、騒音
がなく、常時作業員を必要とせず、高速連続で多方向よ
り集めた土砂を搬出できる深度掘削用ベルトコンベヤ装
置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の深度掘削用ベルトコンベヤ装置は、1)地上
積出し位置に備えられた積出し用ベルトコンベヤと、2)
掘削現場に置かれた水平に旋回が可能な土砂受入部と、
捻れ可能にコンベヤベルトを昇降できる垂直部と、積出
し用ベルトコンベヤの上方にあってその積出し用ベルト
コンベヤと平行に走行し、前後(土砂積出位置の方向を
前方向という)に移動可能な駆動プーリに巻き架けられ
た土砂排出部とを有する波桟・横桟付きベルトコンベヤ
と、3)前記波桟・横桟付きベルトコンベヤの垂直部の下
部外周を覆い土砂受入部と連結された内側昇降フレーム
と、4)ガイドレールに取り付けられ、前記内側昇降フレ
ームの外周面に摺動可能に取り付けられた外側昇降フレ
ームとを備えている。
【0008】前記波桟・横桟付きベルトコンベヤは、土
砂受入部の水平旋回により垂直部において捩れることが
必要であり、土砂受入部と内側昇降フレームとを水平方
向に摺動可能に連結し、かつ、内側昇降フレームを相当
に太く設計することにより可能にすることができる(請
求項3)。さらに、前記内側昇降フレームおよび外側昇
降フレームを円筒状とすること(請求項2)により、こ
の両者を水平方向に摺動旋回可能とし、内側昇降フレー
ムと土砂受入部を固定することにより、簡単かつ安定に
波桟・横桟付きベルトコンベヤを捩り、土砂受入部を旋
回することができる。
【0009】前記波桟・横桟付き深度掘削用ベルトコン
ベヤ装置による掘削方法は、次のとおりである。1)作業
開始前は、波桟・横桟付きベルトコンベヤの土砂放出部
の駆動プーリを前方向(土砂積出位置に近づく方向)に
移動させて垂直部を短くして土砂受入部を掘削現場に設
置し、内側昇降フレームの下部外周に摺動可能に勘合し
た外側昇降フレームを備え、その外側昇降フレームをガ
イドレールに固定する、2)掘削の進捗に従って土砂受入
部が下降するにともなって、内側昇降フレームを下降さ
せ、3)外側昇降フレームの長さだけ内側昇降フレームが
下降したとき、水平旋回部の下降を止め、外側昇降フレ
ームをその長さだけ下降させガイドレールに固定する、
4)上記2)、3)の操作を繰り返して所定の深度まで掘削し
掘削した土砂を搬出する。
【0010】
【作用】上記した本発明の深度掘削用ベルトコンベヤ装
置の各構成要素は、次のような作用を有する。すなわち
土砂受入部は、掘削現場に位置し土砂等を受け入れる役
割を果たす。水平方向に旋回することにより広範囲に広
がる掘削現場にて採取された土砂等を、特別の受入れコ
ンベヤ等を使用せず受け入れる。
【0011】垂直部は土砂受入部に受け入れた土砂等を
地上部まで移送する役割を果たす。垂直部の内側昇降フ
レームと土砂受入部とを水平方向に摺動可能に連結する
ことにより、内側昇降フレームを水平旋回することな
く、土砂受入部のみを水平旋回(約180°首振り)可
能となる(請求項3)。なお、その内側昇降フレームの
内部に十分な空間を有しているので、波桟・横桟付きベ
ルトコンベヤは、捻れが可能であり、土砂受入部の水平
旋回を可能とする。また、その内側昇降フレームおよび
外側昇降フレームを、円筒形とすることにより(請求項
2)、その内部空間の直径を小さくすることができ、内
側昇降フレームと土砂受入部とを固定することができる
ので、内側昇降フレーム等を安定に保持することができ
る。
【0012】その垂直部は、後で説明する土砂排出部の
長さを調整することにより、その機長を長くすることが
できるので、掘削深度にしたがって土砂受入部を下降す
ることができる。
【0013】波桟・横桟付きベルトコンベヤの土砂排出
部は、それが巻き架けられている駆動プーリを前後に移
動することによりその長さを変化して、掘削の進捗に合
わせて垂直部の長さを調整する。
【0014】地上部には、独立した積出し用ベルトコン
ベヤが、前記波桟・横桟付きベルトコンベヤの土砂排出
部の下方に、それに平行し、かつ、その駆動プーリが移
動する全長さに対応して設けられている。この積出しベ
ルトコンベヤにより、波桟・横桟付きベルトコンベヤの
土砂排出部の長さの変動にも拘らず、常に、搬出された
土砂等を受け入れ一定の位置(積出し位置)まで搬送す
る。
【0015】下部に土砂受入部を連結した内側昇降フレ
ームは、その外周を上下に摺動可能に外側昇降フレーム
により支持されているので、掘削作業の進捗により土砂
受入部と共に下降するとき、土砂受入部とともに安定に
支持される。同時に内側昇降フレームは積載した土砂の
飛散を防止し、騒音の防止する。
【0016】外側昇降フレームは、ピット壁面および昇
降装置に支持されたガイドレールに上下移動可能に取り
付けられているので、内側昇降フレームが下降するとき
は、外側昇降フレームはガイドレールに保持され内側昇
降フレームを安定に下降させる。内側昇降フレームが下
降停止したときは、外側昇降フレームをガイドレールと
離して内側昇降フレームの下部まで移動する。これを繰
り返すことにより、掘削作業に従って土砂受入部を安定
に下降する。外側昇降フレームとガイドレールとを固定
した場合は、両者を同時に下降する。
【0017】請求項4の深度掘削用ベルトコンベヤ装置
の掘削方法は、つぎのような作用をもたらす。作業開始
前は、土砂受入部およびガイドレールがそれぞれ掘削現
場およびピット壁面に取り付けられ、ベルトコンベヤ装
置全体が安定な状態にある。掘削の進捗により土砂受入
部が下降している時は、ガイドレールに支持された外側
昇降フレームは内側昇降フレームを介して、土砂受入部
を安定に支持する。外側昇降フレームを下降させる時
は、土砂受入部は自らはピットに安定に設置され内側昇
降フレームを介して外側昇降フレームの移動を補助す
る。具体的には、土砂受入部と外側昇降フレームを交互
に固定、下降させる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の深度掘削用ベルトコンベヤ装
置の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例
のベルトコンベヤ装置の側面図であり、想像線は土砂受
入部10が最も下降した状態を表す。図2は土砂受入部
10の水平旋回範囲を表す平面図である。図3は土砂受
入部10が掘削の進捗により下降するにしたがう内側昇
降フレームおよび外側昇降フレームの動きを説明するた
めの側面図である。
【0019】図1において、実線は掘削作業開始前の状
態を表し、想像線は深度Lmを掘削した場合の土砂受入
部10と駆動プーリ30の位置を示す。地上(GL)
に、積出しトラック(図示せず)等の搬出手段が下方に
入ることのできる高さ(Hm)を有する架台25を設
け、積出しベルトコンベヤ1、波桟・横桟付きベルトコ
ンベヤ2の土砂排出部31および波桟・横桟付きベルト
コンベヤ昇降装置6を取り付ける。
【0020】積出しベルトコンベヤ1は、波桟・横桟付
きベルトコンベヤ2により搬出された土砂等を積出しト
ラック(図示せず)などの他の搬出手段に積み込む役割
を果たす。波桟・横桟付きベルトコンベヤ2の土砂排出
部31は、掘削部の深度により前後に移動するので、積
出しベルトコンベヤ1は、その土砂排出部31の移動す
る範囲で土砂等を受入れ、一定の土砂積出し位置35ま
で搬送できることを要する。そのために積出しベルトコ
ンベヤ1は、トラフ形コンベヤベルトであって、その土
砂排出部31の下方で、かつ土砂排出部31の移動方向
に平行に備えられ、少なくとも波桟・横桟付きベルトコ
ンベヤ2の土砂排出部31の移動範囲に対応する長さを
有している。
【0021】波桟・横桟付きベルトコンベヤ2は、土砂
等を垂直方向に搬送する主要部であり、土砂排出部3
1、垂直部32および土砂受入部10を備えており、垂
直部32は、その下部外周に外側昇降フレーム4に支持
された内側昇降フレーム3を備えている。
【0022】土砂受入部10は掘削現場に位置し、掘削
機等を用いて掘削されブルトーザやコンベヤにより集め
られた土砂等を波桟・横桟付きベルトコンベヤ2に積み
込む役割を果たす。内側昇降フレーム3と水平旋回可能
に連結された土砂受入れフレーム36には、波桟・横桟
付きベルトコンベヤ2を巻き架けるテールプーリ33
と、その上部に土砂受入れホッパ34を備えている。受
入れフレーム36は、内側昇降フレーム3と水平旋回可
能(旋回角度は約180°)に連結されることにより、掘
削された土砂等を広い範囲(広い角度)より集めること
ができる。土砂受入部10を旋回させるために旋回手段
9が、この連結部に取り付けられている。
【0023】受入れフレーム36と内側昇降フレーム3
とを水平旋回可能に連結する手段として、この両者を摺
動可能に連結する方法の他に、後で説明する内側昇降フ
レーム3および外側昇降フレーム4を円筒形に形成し相
互に摺動可能に連結することにより、受入れフレーム3
6と内側昇降フレーム3を固定することができる。これ
により、土砂受入部10を強固に安定することができ
る。
【0024】垂直部32は、土砂受入部10にて受け入
れられた土砂等を垂直方向に搬送する部分である。掘削
深度が大きくなるにしたがって、その長さが大きくな
り、また、土砂受入部10が水平方向に旋回するにした
がって波桟・横桟付きベルトコンベヤ2を捩ることがで
きる空間を有している。垂直部32は、土砂受入部10
の上部に連結され、波桟・横桟付きベルトコンベヤ2、
内側昇降フレーム3、外側昇降フレーム4、ガイドレー
ル5、外側昇降フレーム4、昇降装置8およびガイドレ
ール昇降装置7を備えている。
【0025】内側昇降フレーム3は、ガイドレール5に
支持された外側昇降フレーム4に支持されて、波桟・横
桟付きベルトコンベヤ2の立ち上がり部分の保護、即
ち、騒音防止、土砂等の飛散防止等の機能を果たすとと
もに、土砂受入部10を固定する役割を果たす。外側昇
降フレーム4は、内側昇降フレーム3の外側に上下、水
平方向に摺動可能に取り付けられ、共に円筒形に作られ
ているので、土砂受入部10が水平に旋回する際は、両
フレームの間で摺動旋回することができる。なお内側昇
降フレーム3の長さは、外側昇降フレーム4の長さの約
2倍に設計され、後で説明する掘削の進捗にともなって
波桟・横桟付きベルトコンベヤ2を下降する際に、両フ
レームを交互に下降させることができる。
【0026】内側昇降フレーム3は、ベルトコンベヤ昇
降装置6により波桟・横桟付きベルトコンベヤ2を介し
て支持されている受入れフレーム36とともに下降し、
外側昇降フレーム4は、外側昇降フレーム昇降装置8お
よびガイドレール5により支持されている。ガイドレー
ル5は、ガイドレール昇降装置7により上下移動可能に
支持されている。外側昇降フレーム4とガイドレール5
とは、固定または摺動可能に取り付けられている。固定
の場合は、後で説明するように外側昇降フレーム4を下
降させる度にガイドレール5を下降させる必要があり、
相互に摺動可能に取り付けた場合は、ガイドレール5の
下降操作回数を半減することができる。
【0027】内側昇降フレーム3が円筒形であるとき
は、土砂受入部10と内側昇降フレーム3とを固定して
も水平方向に旋回することができ、土砂受入部10を安
定に支持することができ、かつ、比較的細い内側昇降フ
レーム3であっても波桟・横桟付きベルトコンベヤ2を
捩ることができる。内側昇降フレーム3が角型例えば4
角い筒状のときは、下部の土砂受入部10の旋回すると
き、内側昇降フレームは旋回せず、波桟・横桟付きコン
ベヤベルトのみが捻れることが必要であり、比較的太い
内側昇降フレーム3となる。
【0028】上記垂直部32には、この実施例では波桟
・横桟付きベルトコンベヤ2を1本を取り付けている
が、これと平行して押さえコンベヤベルト(平ベルト)
を取り付けることにより、土砂等のこぼれ防止をはかる
とともに、波桟・横桟付きベルトコンベヤ2の積載量を
増大することができる。
【0029】土砂排出部31は、波桟・横桟付きベルト
コンベヤ2に積載されて掘削現場より搬出された土砂等
を、一定の土砂積出し位置35に供給する役割を果た
す。波桟・横桟付きベルトコンベヤ2が巻き架けられて
いる駆動プーリ30は、ベルトコンベヤ昇降装置(ウイ
ンチ)6により牽引されており、掘削作業の進捗により
土砂受入部10が下降するにしたがって後方向(矢印X
の方向)に移動する。この移動できる長さは、掘削深さ
により設計され、掘削開始時には図面右端に位置し、掘
削完了時に図面左端になるように設計している。
【0030】この駆動プーリ30(土砂排出部)の移動
に拘らず土砂積出し位置を一定とするために、その下方
に積出しベルトコンベヤ1を備えている。積出しベルト
コンベヤ1は、コンベヤベルト上面の何れの位置におい
ても土砂等を受入れすることができるトラフ形コンベヤ
ベルトを使用し、波桟・横桟付きベルトコンベヤ2の土
砂受入部10が最も下降したときの駆動プーリ30の下
方(即ち、図面上左の想像線の駆動プーリ30の下方)
の位置から、土砂積出し位置35までの間に掛け渡され
ている。これにより駆動プーリ30の移動にも拘らず土
砂等を常に一定の土砂積出し位置まで搬送することがで
きる。
【0031】図2は波桟・横桟付きベルトコンベヤ2の
土砂受入部10の水平旋回範囲を表す。土砂受入部10
は、内側昇降フレーム3の中心点を中心として中心線B
より中心線Cまでの約180°を旋回することができ
る。矢印はその範囲を示す。この範囲の方向より掘削し
た土砂等を集めて搬出することができる。
【0032】つづいて図3により、内側昇降フレーム3
と外側昇降フレーム4とを、土砂受入部10の下降に従
って交互に下降させる手順(垂直部下降手順)を説明す
る。
【0033】土砂搬出作業開始前は、まず、土砂受入部
10を掘削レベルL−0に据え付け(図3(A))、波桟
・横桟付きベルトコンベヤ2の土砂排出部31(図1参
照)は、最も前の位置(図1の右部)に置かれている。
波桟・横桟付きベルトコンベヤ2の垂直部32の下部外
周には、内側昇降フレーム3が受入れフレーム36と連
結されて設けられ、その下部外周に外側昇降フレーム4
がガイドレール5に摺動可能に支持されて取り付けられ
ている。外側昇降フレーム4は、外側昇降フレーム昇降
装置8に吊り下げられ、ガイドレール5は、ガイドレー
ル昇降装置7に吊り下げられピットの側壁に上下に移動
可能に支持されている。外側昇降フレーム昇降装置8お
よびガイドレール昇降装置7は、地上部の昇降装置架台
37に取り付けられている。
【0034】掘削作業の進捗にしたがって受入れフレー
ム36は下降し、同時に内側昇降フレーム3は、外側昇
降フレーム4の内面を摺動してその外側昇降フレーム4
の長さだけ下降し掘削レベルL−1に達する(図3
(B))。この状態において受入れフレーム36を安定に
保持し、外側昇降フレーム4をガイドレール5を滑らせ
て内側昇降フレーム4の下部まで下降し、再度外側昇降
フレーム4とガイドフレーム5を連結する(図3
(C))。さらに掘削を進めて受入れフレーム36と内側
昇降フレーム3とを掘削レベルL−2まで下降し安定さ
せる(図3(D))。この状態で、外側昇降フレーム昇降
装置8およびガイドレール昇降装置7を同時に緩めて外
側昇降フレーム4およびガイドレール5を同時に掘削レ
ベルL−2の位置まで下降し、ガイドレール5を側壁に
支持させる。この操作を繰り返すことにより掘削レベル
L−3、掘削レベルL−4と掘削、下降を繰り返す。
【0035】なお、図3(B)より図3(C)に移行する
時、外側昇降フレーム4とガイドレール5とを同時に下
降することもできる。この時は、外側昇降フレーム4と
ガイドレール5との間を固定することができるので内側
昇降フレーム3をより安定に支持することができるが、
各掘削レベルごとにガイドレール5を下降させる必要を
生じる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したことより明らかなように、
本発明の深度掘削用ベルトコンベヤ装置には、次のよう
な優れた効果がある。
【0037】1) コンベヤとして摩擦駆動であるコンベ
ヤベルトを使用するため、騒音の発生は極めて小さくな
る。
【0038】2) コンベヤベルト上の土砂の受け皿とな
る側面の波桟、横桟およびベルト本体の材質は全てゴム
製であり、ベルト走行時にプーリ等の変曲点および支持
ローラ通過時に伸縮により表面が変形し、付着した土砂
が剥離し落下する効果があるので、停止して土砂を除去
する必要がなく長時間連続運転が可能となる。運転者も
常時必要としないシステムである。
【0039】3) ベルトコンベヤ方式のため高速かつ連
続に稼働させることができるので大容量の土砂等を搬出
することができ、運転者が常時操作する必要はなくな
る。
【0040】4) 土砂受入部が、垂直部を軸として水平
旋回(首振り)することができるので、広範囲に広がる
掘削現場にて採取された土砂等を、少ない集合コンベヤ
にて各方向(水平約180°以下)より受け入れること
ができる。
【0041】5) 垂直部の長さを簡単に延長することが
できるので、掘削深度に同期して土砂受入部を下降する
ことができる。
【0042】6) 請求項2に記載の内側昇降フレーム等
を円筒形にすることにより、垂直部を細く設計すること
ができ、また、土砂受入部と内側昇降フレームを固定し
ても水平旋回可能となる。
【0043】7) 請求項3に記載の土砂受入部と内側昇
降フレームとを水平方向に旋回可能に接続することによ
り、内側昇降フレームを旋回させることなしに、土砂受
入部のみを旋回することができる。
【0044】8) 請求項4に記載の掘削方法により、掘
削工事の進捗により不安定となりやすい土砂受入部を、
安定に保持しながら下降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の深度掘削用ベルトコンベヤ装置の実施
例を示す側面図であり、想像線は土砂受入部10が最も
下降した状態を表す。
【図2】土砂受入部10の水平旋回範囲を表す平面図で
ある。
【図3】図3(A)〜(E)は、それぞれ土砂受入部10が
掘削の進捗により下降するにしたがって、内側昇降フレ
ームおよび外側昇降フレームを交互に下降させる動きを
順に説明する側面図である。
【符号の説明】
1 積出しベルトコンベヤ 2 波桟・横桟付きベルトコンベヤ 3 内側昇降フレーム 4 外側昇降フレーム 5 ガイドレール 10 土砂受入部 30 駆動プーリ 31 排出部 32 垂直部 33 テールプーリ 34 土砂受入れホッパー 35 土砂積出し位置 36 受入れフレーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 深度掘削工事における掘削深度レベルに
    同期して垂直部の機長を変化することができるベルトコ
    ンベヤ装置において、 1)地上部に備えられた積出し用ベルトコンベヤと、 2)掘削現場に置かれて水平に旋回可能な土砂受入部と、
    捻れ可能にコンベヤベルトを昇降できる垂直部と、前記
    積出し用ベルトコンベヤの上方にあってその積出し用ベ
    ルトコンベヤと平行に走行し、前後に移動可能な駆動プ
    ーリに巻き架けられた土砂排出部とを有する波桟・横桟
    付きベルトコンベヤと、 3)前記波桟・横桟付きベルトコンベヤの垂直部の下部外
    周を覆い前記土砂受入部と連結された内側昇降フレーム
    と、 4)昇降可能なガイドレールに取り付けられ、前記内側昇
    降フレームの外周面に摺動可能に取り付けられた外側昇
    降フレームとを備えたことを特徴とする深度掘削用ベル
    トコンベヤ装置。
  2. 【請求項2】 前記内側昇降フレームおよび外側昇降フ
    レームが円筒状である請求項1に記載の深度掘削用ベル
    トコンベヤ装置。
  3. 【請求項3】 前記内側昇降フレームと前記土砂受入部
    とが水平方向に旋回可能に連結されている請求項1に記
    載の深度掘削用ベルトコンベヤ装置。
  4. 【請求項4】 1)作業開始前は、前記土砂排出部の駆動
    プーリを前方に移動させて前記垂直部を短くして前記土
    砂受入部を掘削現場に設置し、前記内側昇降フレームの
    下部外周に摺動可能に勘合した前記外側昇降フレームを
    備え、その外側昇降フレームはガイドレールに固定す
    る、 2)掘削の進行に従って土砂受入部が下降するにともなっ
    て、内側昇降フレームを下降させ、 3)外側昇降フレームの長さだけ内側昇降フレームが下降
    したとき、土砂受入部の下降を止め、外側昇降フレーム
    をその長さだけ下降させガイドレールに固定する、 4)掘削深度レベルが所定の深度に達するまで、2)、3)の
    操作を繰り返す請求項1に記載の深度掘削用ベルトコン
    ベヤ装置による掘削方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109250386A (zh) * 2018-08-08 2019-01-22 湖南长乐粮油贸易有限公司 一种稻谷入仓控制分配装置

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