JPH08260383A - 蛍光印刷用材料、蛍光印刷物及び蛍光印刷方法 - Google Patents

蛍光印刷用材料、蛍光印刷物及び蛍光印刷方法

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JPH08260383A
JPH08260383A JP6544095A JP6544095A JPH08260383A JP H08260383 A JPH08260383 A JP H08260383A JP 6544095 A JP6544095 A JP 6544095A JP 6544095 A JP6544095 A JP 6544095A JP H08260383 A JPH08260383 A JP H08260383A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 バックコート層として紫外線吸収層を有する
材料であって、蛍光染料を含有するインキを用いて蛍光
印刷層を形成する場合でも、形成された蛍光印刷層の蛍
光強度の低下を防止できる蛍光印刷用材料の提供。 【構成】 蛍光染料を含有するインキを用いる印刷用の
材料であって、基材上に紫外線吸収層を有し、かつ紫外
線吸収層中に紫外線吸収剤が実質的に固定されている蛍
光印刷用材料、およびこの材料の紫外線吸収層の上に蛍
光染料を含有するインキで形成した印刷層を有するバー
コード等の蛍光印刷物。蛍光染料を含有するインキを用
いる印刷用の材料であって、基材上に紫外線吸収層を有
し、かつ紫外線吸収層上に紫外線及び可視光線に対して
実質的に透明である保護層を有し、保護層はインキ中の
蛍光染料及び紫外線吸収層中の紫外線吸収剤に対して実
質的に不透過性である蛍光印刷用材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光印刷用材料、蛍光
印刷物の製造方法及び蛍光印刷物に関する。更に詳しく
は、蛍光染料を含有するインキを用いて、例えば蛍光バ
ーコード等の印刷をする場合、形成された蛍光印刷の蛍
光強度が低下しないか、又は低下しにくい蛍光印刷用材
料、蛍光印刷物の製造方法及び蛍光印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光印刷物は、肉眼では実質的に認識す
ることはできないが、紫外線を照射することで発光して
読み取り可能な状態となる蛍光印刷層を有するものであ
る。例えば、蛍光印刷層がバーコードである場合、通常
肉眼では認識できないが、必要に応じて、バーコードの
情報を読み取り確認することができる。このような不可
視(インビジブル)バーコードは、例えば、証券印刷物
や交通回数券、定期券等の偽造防止手段とし有効である
と考えられている。
【0003】また、不可視バーコード等の不可視印刷層
は、本来ある印刷層の見た目を損なうことなく、必要な
情報を記録する手段としても有用である。例えば、CD
−ROMやLDの表面に不可視印刷層を設けることによ
り、見た目を損なうことなく、検索のため情報を付与す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蛍光印刷物
には、蛍光印刷からの蛍光発光強度を一定に保つ目的
で、蛍光印刷層の直下にバックコート層として紫外線吸
収層を設けることが提案されている〔WO92/207
48〕。特に、上記不可視バーコードの場合、バーコー
ドから発せられる蛍光発光強度が均一でない場合、正し
くバーコードの情報を読み取ることが出来なくなる場合
がある。
【0005】ところが、本発明者らが上記のような紫外
線吸収層を有する材料に種々の蛍光印刷層の形成試験を
行ったところ、蛍光インキとして蛍光染料を含有するイ
ンキを用いた場合、本来の強度に比べて半分以下の蛍光
強度しか得られなかった。蛍光インキに含まれる蛍光物
質は、蛍光染料と蛍光顔料とに大別できる。蛍光顔料は
発光強度は低いが耐光性に優れている。一方、蛍光染料
は、耐光性は低いが発光強度が高いという特徴がある。
従って、高い発光強度を得たい場合、一般に蛍光染料を
用いるのであるが、上記のような蛍光強度の低下という
問題が今回初めて明らかになった。
【0006】そこで本発明の目的は、バックコート層と
して紫外線吸収層を有する材料であって、蛍光染料を含
有するインキを用いて蛍光印刷層を形成する場合でも、
形成された蛍光印刷層の蛍光強度の低下を防止できる蛍
光印刷用材料を提供することにある。さらに本発明の目
的は、バックコート層として紫外線吸収層を有する材料
に蛍光染料を含有するインキを用いて蛍光印刷層を形成
する印刷方法であって、形成された蛍光印刷層の蛍光強
度の低下を防止できる蛍光印刷物の製造方法を提供する
ことにある。加えて本発明の目的は、バックコート層と
して紫外線吸収層とその上に蛍光染料を含有するインキ
で形成した蛍光印刷層とを有し、前記蛍光印刷層の蛍光
強度が本来の強度を維持している蛍光印刷物を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、蛍光染料を含
有するインキを用いる印刷用の材料であって、基材上に
紫外線吸収層を有し、かつ前記紫外線吸収層中に紫外線
吸収剤が実質的に固定されていることを特徴とする蛍光
印刷用材料(以下、第1の態様の蛍光印刷用材料とい
う)に関する。
【0008】さらに本発明は、上記本発明の蛍光印刷用
材料の紫外線吸収層上に蛍光染料を含有するインキを印
刷することを特徴とする蛍光印刷物の製造方法(以下、
第1の態様の製造方法という)に関する。
【0009】また本発明は、蛍光染料を含有するインキ
を用いる印刷用の材料であって、基材上に紫外線吸収層
を有し、かつ前記紫外線吸収層上に紫外線及び可視光線
に対して実質的に透明である保護層を有し、前記保護層
は前記インキ中の蛍光染料及び前記紫外線吸収層中の紫
外線吸収剤に対して実質的に不透過性であることを特徴
とする蛍光印刷用材料(以下、第2の態様の蛍光印刷用
材料という)に関する。
【0010】加えて本発明は、上記本発明の蛍光印刷用
材料の保護層上に蛍光染料を含有するインキを印刷する
ことを特徴とする蛍光印刷物の製造方法(以下、第2の
態様の製造方法という)に関する。
【0011】さらに、本発明は、基材上の紫外線吸収層
の上に蛍光染料を含有するインキで形成した印刷層を有
する印刷物であって、前記紫外線吸収層中に紫外線吸収
剤が実質的に固定されていることを特徴とする蛍光印刷
物(以下、第1の態様の蛍光印刷物という)に関する。
【0012】また、本発明は、基材上に紫外線吸収層と
紫外線及び可視光線に対して実質的に透明である保護層
と蛍光染料を含有するインキで形成した印刷層とをこの
順に有し、かつ前記保護層は前記インキ中の蛍光染料及
び前記紫外線吸収層中の紫外線吸収剤に対して実質的に
不透過性であることを特徴とする蛍光印刷物(以下、第
2の態様の蛍光印刷物という)に関する。
【0013】加えて本発明は、上記本発明の蛍光印刷物
のバーコードを200〜350nmの範囲の波長の光源
を用いて読み取ることを特徴とする蛍光バーコードの読
み取り方法に関する。以下本発明について説明する。
【0014】本発明の第1の態様の蛍光印刷用材料は、
少なくとも基材と紫外線吸収層とからなる。基材として
は、樹脂製フィルム及び用紙等を挙げることができる。
樹脂製フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチ
レンオキサイド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリ
エチレンテレフタレート、ナイロン、酢酸セルロース、
エチルセルロース、硝酸セルロース、プロピルセルロー
ス等の樹脂製フィルムを挙げることができる。用紙とし
ては、上級印刷紙、中級印刷紙、下級印刷紙、コート
紙、軽量コート紙、キャストコート紙(ミラーコート
紙)、エンボス紙、アートポスト紙、アート紙、薄葉印
刷紙、微塗工印刷用紙、増白剤含有紙、パラフィン紙、
樹脂含浸紙、合成紙、ファンシーコーテッドペーパー、
純白ロールコート紙、色上質紙、蛍光紙、特殊印刷用紙
(官製ハガキ等)等を挙げることができる。
【0015】また、紫外線吸収剤は、紫外線吸収層中に
実質的に固定されている。さらに、この紫外線吸収層
は、可視光線に対して、実質的に透明である。紫外線吸
収剤の紫外線吸収層への固定とは、紫外線吸収層の上に
直接蛍光印刷層が形成されても、紫外線吸収剤が蛍光印
刷層に実質的に移動しないことを意味する。例えば、紫
外線吸収層は少なくとも紫外線吸収剤と樹脂とからなる
ことができ、そして前記紫外線吸収剤を紫外線吸収能を
有する粒子状物又は紫外線吸収官能基を有する樹脂から
なる群から選ぶことで、紫外線吸収剤が実質的に固定さ
れた紫外線吸収層を形成することができる。
【0016】紫外線吸収能を有する粒子状物とは、例え
ば、紫外線吸収性無機顔料であり、紫外線吸収性無機顔
料としては、例えば酸化亜鉛、酸化チタン等を挙げるこ
とができる。これら粒子状物は、可視光線に対して実質
的に透明であり、かつ蛍光印刷層に実質的に移動しない
という観点から、粒子径が0.01〜1μmの範囲であ
ることが適当である。
【0017】紫外線吸収官能基を有する樹脂とは、例え
ば、チヌビンのような紫外線吸収剤を樹脂に化学的に結
合した樹脂であることができる。そのような樹脂の例と
しては、例えば、エマルジョンチヌビン(チバガイギー
社製)等を挙げることができる。
【0018】紫外線吸収層を形成するビヒクル成分とな
る樹脂としては、可視光線に対して実質的に透明である
樹脂を用いる。そのような樹脂としては、例えば、ポリ
エチレン系〔ポリエチレン(PE)、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体〕、ポリプロピレン(PP)、ビニル系〔ポリ塩化
ビニル(PVC)、ポリビニルブチラール(PVB)、
ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン
(PVdC)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリビニ
ルホルマール(PVF)〕、ポリスチレン系〔ポリスチ
レン(PS)、スチレン−アクリロニトリル共重合体
(AS)、ABS〕、アクリル系〔ポリメチルメタクリ
レート(PMMA)、MMA−スチレン共重合体〕、ポ
リカーボネート(PC)、セルロース系〔エチルセルロ
ース(EC)、酢酸セルロース(CA)、プロピルセル
ロース(CP)、酢酸・酪酸セルロース(CAB)、硝
酸セルロース(CN)、フッ素系〔ポリクロロフルオロ
エチレン(PCTFE)、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロエチレン共重合体(FEP)、ポリビニリデンフルオ
ライド(PVdF)〕、ウレタン系(PU)、ナイロン
系〔タイプ6、タイプ66、タイプ610、タイプ1
1〕、ポリエステル系〔ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、
ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等の熱可
塑性樹脂を挙げることができる。
【0019】さらに、これらの樹脂は、水性塗料用のエ
マルジョンであることができる。水性塗料用のエマルジ
ョンとしては、例えば酢酸ビニル(ホモ)エマルジョ
ン、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合樹脂エマル
ジョン、酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂エマルジョン
(EVAエマルジョン)、酢酸ビニル−ビニルバーサテ
ートン共重合樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−ポリビニ
ルエルコール共重合樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−塩
化ビニル共重合樹脂エマルジョン、アクリルエマルジョ
ン、アクリルシリコンエマルジョン、スチレン−アクリ
ル共重合樹脂エマルジョン、ポリスチレンエマルジョ
ン、ウレタンエマルジョン、塩化ポリオレフィンエマル
ジョン、エポキシ−アクリルディスパージョン、SBR
ラテックス等を挙げることができる。
【0020】紫外線吸収層の厚みは、紫外線吸収層から
の反射率が実質的に0(ゼロ)になるように選択するこ
とが適当である。例えば、紫外線吸収剤がエマルジョン
チヌビンであって、光源の波長が254nmの場合、紫
外線吸収層の厚みは1μm以下で十分であり、例えば
0.1〜1μmの範囲であることが適当である。また、
光源の波長が350nmの場合、紫外線吸収層の厚み
は、例えば3〜5μmの範囲であることが適当である。
【0021】本発明の第2の態様の蛍光印刷用材料は、
少なくとも基材と紫外線吸収層と紫外線及び可視光線に
対して実質的に透明である保護層とからなる。基材は、
上記第1の態様の蛍光印刷用材料で例示したものと同様
である。また、紫外線吸収層は、第1の態様の蛍光印刷
用材料で例示したものをそのまま用いることができる以
外に、紫外線吸収剤が紫外線吸収層に実質的に固定され
ていないものであっても良い。例えば、紫外線吸収層
は、樹脂と紫外線吸収剤とからなることもできる。
【0022】上記紫外線吸収剤としては、例えば、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、アクリレート
系、サリチレート系等の紫外線吸収剤を挙げることがで
きる。さらに、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤として
は、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、レゾルシノ
ールモノベンゾエート、2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルベンゾフェノ
ン等を挙げることができる。
【0023】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として
は、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール(チヌビンP、チバガイギ
ー社製)、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル
−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール(チヌビン326、チバガイギー社製)、2−〔2
−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)〕フェニル〕─2H−ベンゾトリアゾール(チヌビ
ン234、チバガイギー社製)等を挙げることができ
る。
【0024】アクリレート系紫外線吸収剤としては、例
えば、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフ
ェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3−ジ
フェニルアクリレート等を挙げることができる。サリチ
レート系等紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサ
リチレート、4−t−ブチルフェニルサリチレート、p
−オクチルフェニルサリチレート等を挙げることができ
る。
【0025】また、紫外線吸収剤を構成する樹脂として
は、可視光線に対して実質的に透明である樹脂を用いる
ことができる。そのような樹脂としては、前記第1の態
様で紫外線吸収層を構成するビヒクル成分となる樹脂と
して例示した樹脂を用いることができる。
【0026】保護層は、光学的には、前記蛍光インキ中
の蛍光染料及び前記紫外線吸収層中の紫外線吸収剤に対
して実質的に不透過性であり、さらに紫外線及び可視光
線に対して実質的に透明であるものであれば良い。さら
に、保護層は、前記蛍光インキの載りの良い樹脂、即
ち、蛍光染料インキを構成する溶剤により溶解し、保護
層樹脂中に蛍光染料または蛍光染料を含む樹脂が定着し
易い樹脂を用いることが適当である。そのような樹脂の
例としては、前記第1の態様で紫外線吸収層を構成する
ビヒクル成分となる樹脂として例示した熱可塑性樹脂や
そのエマルジョンを用いることができる。保護層の厚み
は、紫外線吸収剤と蛍光染料との移動混合を有効に防止
できるという観点を考慮して決定することが適当であ
る。例えば、0.2〜5μmの範囲であることが適当で
ある。
【0027】次に本発明の蛍光印刷用材料の製造方法に
ついて説明する。本発明の第1の態様の蛍光印刷用材料
は、基材上に紫外線吸収層をスプレーコート方式又はイ
ンクジェット方式により形成することにより製造するこ
とができる。また、本発明の第2の態様の蛍光印刷用材
料は、基材上の紫外線吸収層に保護層をスプレーコート
方式又はインクジェット方式により形成することにより
製造することができる。
【0028】スプレーコート方式は、ポンプ圧によりイ
ンキを狭口ノズルから吐出させることにより、一様な薄
い皮膜を形成する方法である。インキの粘度、ノズル
径、エアー又はポンプ圧、基材の搬出速度を変えること
により膜圧を調整できる。スプレーコート方式を用いる
ことで、均一で薄い塗膜の紫外線吸収層又は保護層を形
成することができる。
【0029】インクジェット方式は、パルス信号による
ピエゾ素子の振動圧を利用して、インキをノズルから吐
出させることにより、ドットパターンを形成する方法で
ある。インクジェット方式を用いることで、均一で薄い
塗膜の紫外線吸収層又は保護層を形成することができ
る。
【0030】次に本発明の蛍光印刷物の製造方法につい
て説明する。本発明の第1の態様の製造方法は、上記本
発明の第1の態様の蛍光印刷用材料の紫外線吸収層上に
蛍光染料を含有するインキを印刷することものである。
また本発明の第2の態様の製造方法は、上記本発明の第
2の態様の蛍光印刷用材料の保護層上に蛍光染料を含有
するインキを印刷するものである。
【0031】上記の「蛍光染料を含有するインキ」にお
いて、蛍光染料とは、励起光を照射することにより蛍光
を発生する染料であればよく、有色でも無色でも良い。
無色の蛍光染料としては、EB−501(三井東圧染料
社製、発光色:青色)、EG−302(三井東圧染料社
製、発光色:黄緑色)、EG307(三井東圧染料社
製、発光色:緑色)、ER−120(三井東圧染料社
製、発光色:赤色)、ER−122(三井東圧染料社
製、発光色:赤色)や蛍光増白剤と呼ばれるユビテック
OB(チバガイギー社製、発光色:青色)等を挙げるこ
とができる。
【0032】また、有色蛍光染料は、着色と同じ色に発
光する特性を持ち、その例としては、塩基性染料のカチ
オンブリリアントフラビン(黄)、カチオンブリリアン
トレッド(赤)、カチオンブリリアントピンク(桃)、
スパイロンイエロー(黄)、スパイロンレッド(赤)、
ソットピンク(桃)(保土ヶ谷化学社製)やベーシック
イエロー、ローダミンB等を挙げることができる。
【0033】さらに、蛍光染料として発光性色素を用い
ることもできる。発光性色素とは、紫外領域の光を吸収
して可視領域に波長変換して発光する色素である。その
ような色素の例としては、を挙げることができる。
【0034】本発明の製造方法(第1及び第2の態様と
もに)において、蛍光染料を含有するインキは、インク
ジェット方式により印刷されることが好ましい。インク
ジェット方式には、パルス信号によるピエゾ素子の振動
圧を利用して、インキをノズルから吐出させることによ
りドットパターンを形成する方法や電解質を含有した低
粘度の高速インキ流に対し、電界をかけることによって
インキの微小な液滴を分離させてドットパターンを形成
する方法等がある。インクジェット方式を用いること
で、特にバーコードを印刷する場合、高速印刷が可能で
あるという利点がある。
【0035】蛍光染料を含むインクジェットインキは、
上記蛍光染料、ビヒクル、水及び水性有機溶媒を含有す
るものであることができる。ビヒクルとしては、例えば
前記第1の態様で紫外線吸収層を構成するビヒクル成分
となる樹脂として例示した樹脂を用いることができる。
水は、イオン交換水以上の純度であればよい。
【0036】水溶性有機溶媒は、インキの乾燥防止及び
浸透性付与を目的とし、例えば、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリ
セリンの如き多価アルコール類:N−アルキルピロリド
ン類:酢酸エチル、酢酸アミルの如きエステル類:メタ
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノールの如き
低級アルコール類:メタノール、ブタノール、フェノー
ルのエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加
物の如きグリコールエーテル類等が挙げられる。これら
の水溶性有機溶媒は、上記溶媒例に限定されるものでは
なく、溶媒の吸湿性、保湿性、染料溶解性や浸透性、イ
ンキの粘度や氷点などを考慮して、適宜、単独もしくは
複数で使用される。これらの水溶性有機溶媒の使用料
は、インキの0.1〜70重量%の範囲が好ましい。
【0037】インクジェット記録装置のシステムに要求
される諸条件を満たすために、必要に応じて、インキの
成分として従来から知られている添加物を添加すること
も可能である。これらの添加物としては、pH調整剤とし
てのアルコールアミン類、アンモニウム塩類、金属水酸
化物:比抵抗調整剤としての有機塩類、無機塩類:酸化
防止剤:防腐剤:防カビ剤:金属封鎖剤としてのキレー
ト剤等が挙げられる。
【0038】上記組成に加えて、噴封ノズル部の閉塞や
インキ吐出方向の変化などが生じない程度に、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルビロリドン、カルボキシメチ
ルセルロース、スチレンアクリル酸樹脂、スチレンマレ
イン酸樹脂等の水溶性樹脂を添加することもできる。
【0039】本発明の第1の態様の蛍光印刷物は、前記
第1の態様の蛍光印刷用材料の紫外線吸収層の上に蛍光
染料を含有するインキで形成した印刷層を有する印刷物
である。図1に従って説明すると、基材1上の紫外線吸
収層2の上に蛍光染料を含有するインキで形成した印刷
層3を有する印刷物である。但し、図示されていない
が、基材1と紫外線吸収層2との間に、文字や模様等の
印刷層が設けられていても良い。
【0040】また、本発明の第2の態様の蛍光印刷物
は、前記第2の態様の蛍光印刷用材料の保護層の上に蛍
光染料を含有するインキで形成した印刷層を設けたもの
である。図2に従って説明すると、基材1上に紫外線吸
収層2と紫外線及び可視光線に対して実質的に透明であ
る保護層4と蛍光染料を含有するインキで形成した印刷
層3とをこの順に有する。但し、図示されていないが、
基材1と紫外線吸収層2との間に、文字や模様等の印刷
層が設けられていても良い。
【0041】上記蛍光染料を含有するインキで形成した
印刷層は、好ましくは不可視パターン及び不可視情報パ
ターンである。ここで、パターンは非情報パターン及び
情報パターンを包含する。非情報パターンとしては検知
マーク等を挙げることができる。また、情報パターンと
しては、コードパターンを挙げることができる。コード
パターンとしては、バーコードを例示でき、バーコード
は1次元のバーコード以外に2次元コード等であっても
よい。特に本発明では、高い解像度が得られることか
ら、2次元コードに有効である。
【0042】又、検知マークとは、光学的検知方法を用
いた複写機にて画像を形成する際に、光学的に検知され
ない透明シートの紙送りタイミング等の設定のために設
けられるマークである。検知マークの形状や検知マーク
を設ける透明シート上の位置については、特に制限はな
い。例えば、特開昭58−106550号、同58−1
05157号、同59−7367号及び特開平3−99
878号公報に記載されているような、検知マークが挙
げられる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、バックコート層として
紫外線吸収層を有する材料であって、蛍光染料を含有す
るインキを用いて蛍光印刷層を形成する場合でも、形成
された蛍光印刷層の蛍光強度の低下を防止できる蛍光印
刷用材料を提供することができる。さらに本発明によれ
ば、バックコート層として紫外線吸収層を有する材料に
蛍光染料を含有するインキを用いて蛍光印刷層を形成す
る印刷方法であって、形成された蛍光印刷層の蛍光強度
の低下を防止できる蛍光印刷物の製造方法を提供するこ
とができる。
【0044】加えて本発明によれば、バックコート層と
して紫外線吸収層とその上に蛍光染料を含有するインキ
で形成した蛍光印刷層とを有し、前記蛍光印刷層の蛍光
強度が本来の強度を維持している蛍光印刷物を提供する
ことができる。さらに、本発明によれば、例えば、イン
クジェットプリンターによりバーコード等の蛍光印刷層
を高速で形成することができ、かつ形成されたバーコー
ドの情報を高精度で取り出すことが可能である。
【0045】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0046】実施例1 基材としてPET(ポリエチレンテレフタレートフィル
ム(厚さ50μm))を用い、その上に、以下の組成を
有するインキを用いて、エアレススプレーコーティング
機(ノードソンセレクトコートシステム)にて、幅2c
m、長さ15cm、厚さ10μmの紫外線吸収層を形成
して、本発明の蛍光印刷用材料を得た。この紫外線吸収
層は350nm以下の波長の光をほぼ100%吸収す
る。 紫外線吸収層形成用インキ組成 樹脂修飾型紫外線吸収剤(チヌビンエマルション) 30重量部 純水 70重量部
【0047】上記紫外線吸収層の上に、以下の組成を有
する蛍光染料を含有するインキを用いて、エアレススプ
レーコーティング機(ノードソンセレクトコートシステ
ム)にて、幅2cm、長さ15cm、厚さ1μmの蛍光
印刷層を形成した。 蛍光印刷層形成用インキ組成 蛍光染料(透明蛍光増白剤)Uvitex OB (チバガイギー社製) 1重量部 ポリエステル樹脂 バイロン200 (東レ社製) 29重量部 溶剤 メチルエチルケトン(MEK) 35重量部 トルエン 35重量部 MEK中に蛍光染料を溶解し、さらに樹脂及び残りの溶
剤を混合して調製した。
【0048】上記と同様の基材上に紫外線吸収層を設け
ることなく、蛍光印刷層のみを形成した対照フィルムも
作製した。上記で得られた基材上に紫外線吸収層と蛍光
印刷層とを形成した本発明のフィルム及び基材上に蛍光
印刷層のみを形成した対照フィルムの蛍光発光を測定し
た。測定は、光源として主波長254nmの水銀灯を用
いて行った。結果を図3に示す。本発明のフィルムは、
対照フィルムの蛍光発光の約26%の強度の蛍光発光を
有していた。
【0049】実施例2 実施例1と同様に、基材上に紫外線吸収層を形成した。
次いで、この紫外線吸収層の上に、紫外線及び可視光線
に対して実質的に透明である保護層(幅2cm、長さ1
5cm、厚さ0.5μm)を、以下の組成を有するイン
キを用いて、エアレススプレーコーティング機(ノード
ソンセレクトコートシステム)にて形成した。 保護層形成用インキ組成 酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体樹脂エマルジョン 30重量部 純水 70重量部
【0050】次に、保護層の上に、実施例1と同様にし
て蛍光印刷層を形成して、本発明のフィルムを得た。ま
た、基材上に紫外線吸収層を設けることなく、保護層及
び蛍光印刷層を形成した対照フィルムも作製した。得ら
れた本発明のフィルム及び対照フィルムの蛍光発光を実
施例1と同様にして測定した。結果を図4に示す。本発
明のフィルムは、対照フィルムの蛍光発光の約66%の
強度の蛍光発光を有していた。
【0051】比較例1 紫外線吸収層の樹脂修飾型紫外線吸収剤(チヌビンエマ
ルション)1重量部をチヌビン0.5重量部に代えた以
外は、実施例1と同様にして、基材上に紫外線吸収層を
形成し、さらにその上に実施例1と同様の蛍光印刷層を
形成した。得られたフィルムについて、実施例1と同様
にして蛍光発光強度を測定した。しかし、実質的に発光
は観測されなかった(対照フィルムに対しての蛍光発光
強度は0%であった)。
【0052】実施例3及び4 紫外線吸収層形成用インキの組成を以下のうよにした以
外は実施例1及び2と同様にしてフィルムを形成し、蛍
光発光強度を測定し、対照フィルムに対する相対蛍光発
光強度を算出した。 紫外線吸収層形成用インキ組成 酸化亜鉛(ZnO)(平均粒子径0.01μm) 20重量部 ポリエステル樹脂 バイロン200 (東レ社製) 15重量部 溶剤 メチルエチルケトン (MEK) 30重量部 トルエン 35重量部 その結果、保護層を有さない実施例3では相対蛍光発光
強度は約25%、保護層を有する実施例4では相対蛍光
発光強度は約68%であった。
【0053】実施例5 実施例1〜4において得られた蛍光印刷層を形成する前
のフィルム(紫外線吸収層のみを有するフィルム:実施
例1及び3、紫外線吸収層及び保護層を有するフィル
ム:2及び4)に対して、インクジェッドプリンター
(ドミノ社製)にてバーコードを形成した。用いたイン
キの組成は、実施例1で示した組成と同様である。形成
したバーコードを紫外線照射により読み取り試験を行っ
た。その結果、いずれのバーコードも良好に読み取るこ
とができた。
【0054】実施例6〜8 本発明の基材上に紫外線吸収層を有する蛍光印刷用材料
の紫外線吸収効果を確認する目的で、黄色紙及び橙色紙
(赤色系用紙)(実施例6)、青色紙及び緑色紙(青色
系用紙)(実施例7)、灰色紙(実施例8)を用いて、
紫外線吸収層の有無による、紫外領域における拡散反射
率を測定した。各用紙の上に実施例1で用いた紫外線吸
収層形成用インキを塗工して、1μmの紫外線吸収層を
形成し、拡散反射率を測定した。結果を図5〜7に示
す。いずれの場合も、200〜350nmの紫外領域に
おいて、紫外線吸収層を形成した用紙は、カーボン墨塗
工用紙と同等の低い(5%以下)の反射率を示し、優れ
た紫外線吸収効果を有することが分かる。
【0055】実施例9 本発明の基材上に紫外線吸収層を有する蛍光印刷用材料
の紫外線吸収効果を確認する目的で、蛍光増白剤含有系
用紙を用いて、紫外線吸収層の有無による、紫外領域に
おける拡散反射率を測定した。上記用紙の上に実施例1
で用いた紫外線吸収層形成用インキを塗工して、1μm
の紫外線吸収層を形成し、拡散反射率を測定した。結果
を図8に示す。紫外線吸収層を有さない蛍光増白剤含有
系用紙では、最大200%以上の拡散反射率をを示した
のよ対して、紫外線吸収層を形成した用紙では、200
〜350nmの紫外領域において、カーボン墨塗工用紙
に近い低い(10%以下)の反射率を示し、優れた紫外
線吸収効果を有することが分かる。
【0056】実施例10 本発明の基材上に紫外線吸収層を有する蛍光印刷用材料
においては、基材の色の変化が蛍光発光強度に与える影
響が、紫外線吸収層を有さない材料に比べて、小さいこ
とを確認する目的で、以下の試験を行った。基材の用紙
として、白色(増白剤含有)、白色(増白剤含有な
し)、青色、灰色、緑色、茶色、橙色、黄色、墨の各用
紙を用い、各用紙の上に実施例6〜8と同様に厚さ1μ
mの紫外線吸収層を形成した。紫外線吸収層を形成した
用紙及び紫外線吸収層を形成しない用紙、それぞれに、
実施例1と同様にして厚さ1μmの蛍光印刷層を形成し
た。
【0057】得られた各サンプルについて実施例1と同
様にして蛍光強度を測定した。結果を図9に示す。紫外
線吸収層を有さない用紙においては、墨用紙で得られた
発光強度が白色(増白剤含有)用紙で得られた発光強度
の約10分の1であったのに対して、紫外線吸収層を有
する本発明の蛍光印刷用材料においては、墨用紙で得ら
れた発光強度が白色(増白剤含有)用紙で得られた発光
強度の約2分の1となり、その差が大幅に小さくなっ
た。このことは、紫外線吸収層を有する本発明の蛍光印
刷用材料を用いることで、蛍光印刷層の下地の色の違い
による蛍光印刷層の情報の読み取り誤差を大きく減少で
きることを示すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蛍光印刷物の断面説明図。
【図2】 本発明の蛍光印刷物の断面説明図。
【図3】 実施例1の蛍光印刷物(フィルム)と対照フ
ィルムの蛍光スペクトル。
【図4】 実施例2の蛍光印刷物(フィルム)と対照フ
ィルムの蛍光スペクトル。
【図5】 実施例6の紫外線吸収層(UV吸収層)を有
する用紙(黄色、橙色)と紫外線吸収層を有する用紙
(黄色、橙色)の拡散反射率の測定結果。
【図6】 実施例7の紫外線吸収層(UV吸収層)を有
する用紙(青色、緑色)と紫外線吸収層を有する用紙
(青色、緑色)の拡散反射率の測定結果。
【図7】 実施例8の紫外線吸収層(UV吸収層)を有
する用紙(灰色)と紫外線吸収層を有する用紙(灰色)
の拡散反射率の測定結果。
【図8】 実施例9の紫外線吸収層(UV吸収層)を有
する蛍光増白剤含有用紙と紫外線吸収層を有する蛍光増
白剤含有用紙の拡散反射率の測定結果。
【図9】 実施例10の各用紙の蛍光輝度の測定結果。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 11/00 PSZ C09D 11/00 PTE PTE B41J 3/04 101Y

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光染料を含有するインキを用いる印刷
    用の材料であって、基材上に紫外線吸収層を有し、かつ
    前記紫外線吸収層中に紫外線吸収剤が実質的に固定され
    ていることを特徴とする蛍光印刷用材料。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収層が少なくとも紫外線吸収剤
    と樹脂とからなり、前記紫外線吸収剤が紫外線吸収能を
    有する粒子状物及び紫外線吸収官能基を有する樹脂から
    なる群から選ばれる1種又は2種以上の物質である請求
    項1記載の材料。
  3. 【請求項3】 紫外線吸収能を有する粒子状物が紫外線
    吸収性無機顔料である請求項2記載の材料。
  4. 【請求項4】 基材上に紫外線吸収層をスプレーコート
    方式又はインクジェット方式により形成する請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の蛍光印刷用材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 蛍光染料を含有するインキを用いる印刷
    用の材料であって、基材上に紫外線吸収層を有し、かつ
    前記紫外線吸収層上に紫外線及び可視光線に対して実質
    的に透明である保護層を有し、前記保護層は前記インキ
    中の蛍光染料及び前記紫外線吸収層中の紫外線吸収剤に
    対して実質的に不透過性であることを特徴とする蛍光印
    刷用材料。
  6. 【請求項6】 基材上の紫外線吸収層上に保護層をスプ
    レーコート方式又はインクジェット方式により形成する
    請求項5に記載の蛍光印刷用材料の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍
    光印刷用材料の紫外線吸収層上に蛍光染料を含有するイ
    ンキを印刷することを特徴とする蛍光印刷物の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の蛍光印刷用材料の保護
    層上に蛍光染料を含有するインキを印刷することを特徴
    とする蛍光印刷物の製造方法。
  9. 【請求項9】 蛍光染料を含有するインキの印刷がイン
    クジェット方式によるバーコードの印刷である請求項7
    又は8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 基材上の紫外線吸収層の上に蛍光染料
    を含有するインキで形成した印刷層を有する印刷物であ
    って、前記紫外線吸収層中に紫外線吸収剤が実質的に固
    定されていることを特徴とする蛍光印刷物。
  11. 【請求項11】 紫外線吸収層が少なくとも紫外線吸収
    剤と樹脂とからなり、前記紫外線吸収剤が紫外線吸収能
    を有する粒子状物及び紫外線吸収官能基を有する樹脂か
    らなる群から選ばれる1種又は2種以上の物質である請
    求項10記載の蛍光印刷物。
  12. 【請求項12】 基材上に紫外線吸収層と紫外線及び可
    視光線に対して実質的に透明である保護層と蛍光染料を
    含有するインキで形成した印刷層とをこの順に有し、か
    つ前記保護層は前記インキ中の蛍光染料及び前記紫外線
    吸収層中の紫外線吸収剤に対して実質的に不透過性であ
    ることを特徴とする蛍光印刷物。
  13. 【請求項13】 保護層が、ポリエチレン系樹脂、ビニ
    ル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
    カーボネート樹脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂、
    ウレタン系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエステル系樹脂
    からなる群から選ばれる1種又は2種以上の樹脂からな
    る請求項12記載の蛍光印刷物。
  14. 【請求項14】 保護層が前記蛍光インキの載りの良い
    樹脂からなる請求項12記載の蛍光印刷物。
  15. 【請求項15】 保護層が水性樹脂エマルジョンを用い
    て形成された樹脂層である請求項14記載の蛍光印刷
    物。
  16. 【請求項16】 蛍光染料を含有するインキで形成した
    印刷層がバーコードである請求項10〜15のいずれか
    1項に記載の蛍光印刷物。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の蛍光印刷物のバーコ
    ードを200〜350nmの範囲の波長の光源を用いて
    読み取ることを特徴とする蛍光バーコードの読み取り方
    法。
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