JPH08259214A - 金属酸化物を添加した二酸化ケイ素からの石英の生成法 - Google Patents
金属酸化物を添加した二酸化ケイ素からの石英の生成法Info
- Publication number
- JPH08259214A JPH08259214A JP9739795A JP9739795A JPH08259214A JP H08259214 A JPH08259214 A JP H08259214A JP 9739795 A JP9739795 A JP 9739795A JP 9739795 A JP9739795 A JP 9739795A JP H08259214 A JPH08259214 A JP H08259214A
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- JP
- Japan
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- oxide
- quartz
- silicon dioxide
- metal oxide
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】二酸化ケイ素を出発原料として用いること、さ
らにその二酸化ケイ素は結晶、非結晶を問わない石英の
製造方法を提供する。 【構成】二酸化ケイ素に一価または二価金属酸化物を添
加し、焼成することで容易に石英を得ることが出来る。
さらに酸またはアルカリ溶液で洗浄することで金属ケイ
酸塩を除去し、高純度の石英が得られる。
らにその二酸化ケイ素は結晶、非結晶を問わない石英の
製造方法を提供する。 【構成】二酸化ケイ素に一価または二価金属酸化物を添
加し、焼成することで容易に石英を得ることが出来る。
さらに酸またはアルカリ溶液で洗浄することで金属ケイ
酸塩を除去し、高純度の石英が得られる。
Description
【0001】本発明は出発原料として結晶、非結晶を問
わず、二酸化ケイ素を用いることを特徴とする石英生成
に関するものである。
わず、二酸化ケイ素を用いることを特徴とする石英生成
に関するものである。
【0002】従来用いられている石英合成法の出発原料
は、ケイ酸塩を含んだ有機原料、または熱水を用いるも
のがほとんどであるが、本発明法の出発原料は二酸化ケ
イ素であり、この点で従来の生成法とは全く性格の異な
るものである。
は、ケイ酸塩を含んだ有機原料、または熱水を用いるも
のがほとんどであるが、本発明法の出発原料は二酸化ケ
イ素であり、この点で従来の生成法とは全く性格の異な
るものである。
【0003】使用する二酸化ケイ素はシリカゲルを代表
とする非結晶シリカが好ましく、焼成による石英への転
化率も大きい。しかし、シリカライトを代表とする結晶
性シリカも転化率が少ないが石英の生成は確認できてお
り、二酸化ケイ素の形態における制限が無いのは大きな
特徴である。
とする非結晶シリカが好ましく、焼成による石英への転
化率も大きい。しかし、シリカライトを代表とする結晶
性シリカも転化率が少ないが石英の生成は確認できてお
り、二酸化ケイ素の形態における制限が無いのは大きな
特徴である。
【0004】本発明の効果としては先に述べた有機原料
や熱水を用いて石英を生成するものに比べて工業的な設
備が大幅に簡略化できるという点である。また二酸化ケ
イ素を含む母体に選択的に石英を生成させることがで
き、この母体と石英の間の物理的、化学的特性の違いを
利用してさまざまな分野に応用できる。このように直接
石英を取り扱う分野だけでなく、工業的プロセスの一環
としての利用目的も有する。
や熱水を用いて石英を生成するものに比べて工業的な設
備が大幅に簡略化できるという点である。また二酸化ケ
イ素を含む母体に選択的に石英を生成させることがで
き、この母体と石英の間の物理的、化学的特性の違いを
利用してさまざまな分野に応用できる。このように直接
石英を取り扱う分野だけでなく、工業的プロセスの一環
としての利用目的も有する。
【0005】本発明の方法は、二酸化ケイ素として好ま
しくはシリカゲルが良いが二酸化ケイ素相として存在す
れば特に形態は問わない。金属酸化物は一価あるいは二
価金属酸化物を用いるが、これらはそれぞれ周期率表の
IA、IIA族に存在する元素の酸化物に限定するので
なく、遷移元素をも含めて酸化数が1または2をとる元
素の酸化物を利用する。焼成中に酸化数の変化してしま
う酸化物の場合は還元または酸化雰囲気下で焼成する必
要がある。
しくはシリカゲルが良いが二酸化ケイ素相として存在す
れば特に形態は問わない。金属酸化物は一価あるいは二
価金属酸化物を用いるが、これらはそれぞれ周期率表の
IA、IIA族に存在する元素の酸化物に限定するので
なく、遷移元素をも含めて酸化数が1または2をとる元
素の酸化物を利用する。焼成中に酸化数の変化してしま
う酸化物の場合は還元または酸化雰囲気下で焼成する必
要がある。
【0006】上記の二酸化ケイ素と酸化金属を混合した
後、好ましくは反応性を上げるために成形し焼成すると
石英相が得られる。金属酸化物添加量は金属酸化物によ
り異なり、石英最大生成量は二酸化ケイ素に対し酸化物
換算で5重量%程度であるが、多くとも50重量%以下
の量で石英相が確認できる。焼成温度も金属酸化物によ
り異なるが、焼成温度600℃〜1200℃の範囲で焼
成すると石英相が出現する。これらの範囲が適切でない
と石英の変体であるトリジマイトやクリストバライトに
転化してしまい石英生成量は少なくなる。焼成保持時間
は添加量、焼成温度によって適宜変化し、これらの条件
によっては保持時間が必要ないこともある。
後、好ましくは反応性を上げるために成形し焼成すると
石英相が得られる。金属酸化物添加量は金属酸化物によ
り異なり、石英最大生成量は二酸化ケイ素に対し酸化物
換算で5重量%程度であるが、多くとも50重量%以下
の量で石英相が確認できる。焼成温度も金属酸化物によ
り異なるが、焼成温度600℃〜1200℃の範囲で焼
成すると石英相が出現する。これらの範囲が適切でない
と石英の変体であるトリジマイトやクリストバライトに
転化してしまい石英生成量は少なくなる。焼成保持時間
は添加量、焼成温度によって適宜変化し、これらの条件
によっては保持時間が必要ないこともある。
【0007】下記の実施例は本発明の方法をよりよく説
明するためのものであるが、それの範囲を限定しようと
するものではない。 実施例 表1に示したような組成をもつ非結晶シリカ(シリカゲ
ル)9.95gに酸化リチウムを0.05g添加しよく
混合する。これに成形助剤(バインダー)として5重量
%ポリビニルアルコール溶液を数滴加えて成形し焼成試
料とする。この焼成試料を昇温速度毎分10℃で焼成温
度850℃にて1時間保持した後、炉内にて放冷する。
これをX線回折定量分析することで9.37gのα−石
英の生成が確認できた。
明するためのものであるが、それの範囲を限定しようと
するものではない。 実施例 表1に示したような組成をもつ非結晶シリカ(シリカゲ
ル)9.95gに酸化リチウムを0.05g添加しよく
混合する。これに成形助剤(バインダー)として5重量
%ポリビニルアルコール溶液を数滴加えて成形し焼成試
料とする。この焼成試料を昇温速度毎分10℃で焼成温
度850℃にて1時間保持した後、炉内にて放冷する。
これをX線回折定量分析することで9.37gのα−石
英の生成が確認できた。
Claims (1)
- 【請求項1】結晶、非結晶性を問わない二酸化ケイ素粉
末に一価金属酸化物(酸化数1をとる元素の酸化物)ま
たは二価金属酸化物(酸化数2をとる元素の酸化物)、
あるいは加熱により一価金属酸化物(酸化数1をとる元
素の酸化物)または二価金属酸化物(酸化数2をとる元
素の酸化物)に転化する化合物、を二酸化ケイ素に対し
酸化物換算で多くとも50重量%以下の量を添加し、焼
成温度600℃〜1200℃の範囲で焼成すると石英相
が生成する。焼成雰囲気は真空を含むあらゆる雰囲気下
で、焼成保持時間範囲は0分以上とする。さらに、この
焼成物中の金属ケイ酸塩を酸またはアルカリ溶液中で完
全に溶かし、除去することで高純度石英が得られる。以
上のような方法による石英の生成法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9739795A JPH08259214A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 金属酸化物を添加した二酸化ケイ素からの石英の生成法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9739795A JPH08259214A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 金属酸化物を添加した二酸化ケイ素からの石英の生成法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08259214A true JPH08259214A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=14191393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9739795A Pending JPH08259214A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 金属酸化物を添加した二酸化ケイ素からの石英の生成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08259214A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1131127A (ja) * | 1997-04-01 | 1999-02-02 | Tumbleweed Software Corp | ドキュメントデリバリシステム |
-
1995
- 1995-03-16 JP JP9739795A patent/JPH08259214A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1131127A (ja) * | 1997-04-01 | 1999-02-02 | Tumbleweed Software Corp | ドキュメントデリバリシステム |
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