JPH08258720A - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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Publication number
JPH08258720A
JPH08258720A JP6771495A JP6771495A JPH08258720A JP H08258720 A JPH08258720 A JP H08258720A JP 6771495 A JP6771495 A JP 6771495A JP 6771495 A JP6771495 A JP 6771495A JP H08258720 A JPH08258720 A JP H08258720A
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JP
Japan
Prior art keywords
steering wheel
pad body
horn
main body
bolt
Prior art date
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Pending
Application number
JP6771495A
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English (en)
Inventor
Takashi Tokita
孝志 時田
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリングホイール本体にパッド体を容易
に正確に組み付ける。 【構成】 ステアリングホイール本体に、両側一対のホ
ーンプレート12を設ける。各ホーンプレート12に、支持
片部34を形成する。各支持片部34に上下方向を長手方向
とする挿通部35を形成するとともに、上端部に、傾斜案
内部37を形成する。エアバッグ装置を備えたパッド体5
のベースプレート41に、両側一対の取付片部61を形成す
る。各取付片部61に、ナット65を固着するとともに、下
端部に、挿通部35に挿入される案内突部67を形成する。
挿通部35を介してボルト72をナット65に螺合して締め付
けると、ボルト72に挿通したワッシャ75が傾斜案内部37
に摺接し、パッド体5を下方に押し下げる。 【効果】 パッド体5を円滑にステアリングホイール本
体側に押し付けることができる。案内突部67が挿通部35
に係合してパッド体5を回り止めできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリングホイール
本体にパッド体を取り付けたステアリングホイールに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車のステアリングホ
イールにおいて、ステアリングホイール本体のボス部に
ホーンスイッチ機構を設けるとともに、このホーンスイ
ッチ機構を介して、エアバッグモジュールを構成するパ
ッド体を支持した構成が知られている。
【0003】そして、ホーンスイッチ機構は、ステアリ
ングホイール本体に弾性的に進退自在に支持された左右
一対のホーンプレートを備え、各ホーンプレートには、
固定接点に接離される可動接点が設けられている。ま
た、パッド体は、ベースプレートに、ガスを噴射するイ
ンフレータ、折り畳まれたエアバッグ、およびこれらを
覆う樹脂製のカバー体を取り付けて構成され、車両の衝
突時などに、衝突の衝撃を検出してエアバッグを展開さ
せるようになっている。
【0004】そして、パッド体は、ベースプレートから
下側に突設された両側一対の取付片を、各ホーンプレー
トから突設された支持片に、それぞれいわゆるキャップ
ボルトなどのボルトを用いて締結することにより、ステ
アリングホイール本体に装着されている。そこで、この
状態で、パッド体を押圧することにより、ホーンプレー
トが押し下げられ、可動接点が固定接点に接触して、ホ
ーンが吹鳴するようになっている。
【0005】しかしながら、上記従来の構成では、パッ
ド体の取付片をホーンプレートの支持片に締結する際に
は、パッド体を正確に位置決めし、手で支えながらボル
トを挿入して螺合する作業が必要になるとともに、ボル
トを螺合する際には、パッド体が傾斜しないように、こ
のボルトの締め付け力に抗してパッド体を支持する必要
がある。また、作業者からみて、ボルトの締結位置は側
面後方の奥まった位置にあり、目視による確認が困難と
なる。そこで、パッド体の取り付けは煩雑な作業とな
り、作業コストが上昇するとの問題を有している。
【0006】この点、例えば、特開平6−1246号公
報に記載されたステアリングホイールが知られている。
このステアリングホイールでは、パッド体の取付片の先
端部に、断面略くの字状に傾斜した案内部を設け、この
案内部を、ベースプレートの支持片の下端部に係合する
ことにより、パッド体をステアリングホイール本体に仮
固定できるとともに、取付ねじを締め付けることによ
り、案内部を支持片に摺接させて、パッド体を所定の位
置に押し下げることができるようになっている。
【0007】しかしながら、この公報記載の構成では、
支持片と案内部とが摺接する部分と、取付ねじにより締
付力が加わる部分とが離間しているため、取付ねじを締
め付けた際に、支持片と案内部とが円滑に摺接しにくい
問題を有している。また、パッド体の取付片の先端部に
設けた案内部を、ベースプレートの支持片の下端部に係
合しているため、取付ねじを締め付ける際に強い回転ト
ルクが加わると、この取付ねじの回転方向にパッド体が
回転するおそれがあり、パッド体が傾斜した状態では、
ホーンスイッチの操作ストロークがパッド体上の各位置
で異なり、ホーンスイッチの操作感が悪化するととも
に、パッド体とステアリングホイール本体との間に段差
が生じて、外観が悪化するとの問題を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、支持片
と案内部とが摺接する部分と、取付ねじにより締付力が
加わる部分とが離間した構成では、取付ねじを締め付け
た際に、支持片と案内部とが円滑に摺接しにくい問題を
有している。また、パッド体の取付片の先端部に設けた
案内部を、ベースプレートの支持片の下端部に係合する
構成では、取付ねじを締め付ける際に強い回転トルクが
加わると、この取付ねじの回転方向にパッド体が傾斜し
た状態となり、ホーンスイッチの操作ストロークが各位
置で異なってしまい、ホーンスイッチの操作感が悪化す
るとともに、パッド体とステアリングホイール本体との
間に段差が生じて、外観が悪化するとの問題を有してい
る。
【0009】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、ステアリングホイール本体にパッド体を正確かつ
容易に取り付けできるステアリングホイールを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のステアリ
ングホイールは、ステアリングホイール本体と、このス
テアリングホイール本体に取り付けられるパッド体とを
備え、これらステアリングホイール本体およびパッド体
のいずれか一方に設けた取付部と、これらステアリング
ホイール本体およびパッド体のいずれか他方から前記一
方に向かって突設された支持部とを、ねじ部およびこの
ねじ部より径寸法の大きい径大部を備えた締付具を用い
て締め付け固定したステアリングホイールにおいて、前
記取付部には、前記締付具のねじ部が螺合する被締付部
が設けられ、前記支持部には、前記パッド体の取り付け
方向に沿って前記ねじ部が移動可能に挿通する挿通部
と、前記締付具の径大部が摺接可能で先端側に向かい前
記取付部から離間する方向に傾斜した傾斜案内部とが設
けられたものである。
【0011】請求項2記載のステアリングホイールは、
請求項1記載のステアリングホイールにおいて、取付部
には、支持部の挿通部に挿入される案内突部が設けられ
たものである。
【0012】請求項3記載のステアリングホイールは、
請求項1または2記載のステアリングホイールにおい
て、支持部の挿通部には、この支持部の縁部に連通する
開口部が形成されたものである。
【0013】
【作用】請求項1記載のステアリングホイールでは、締
付具のねじ部を、支持部の挿通部に挿通させ、取付部の
被締付部に螺合して締め付けることにより、締付具の径
大部と取付部との間に支持部が挟持され、支持部と取付
部とが締結されて、ステアリングホイール本体にパッド
体が取り付けられる。締付具を締め付けると、この締付
具の径大部が支持部の傾斜案内部に摺接し、この締付具
を介して取付部が締付具を締め付け方向とは交差する方
向である支持部の基端側に向かって押動され、支持部に
対して取付部が正確に位置決めされる。
【0014】請求項2記載のステアリングホイールで
は、請求項1記載の作用に加え、取付部に設けた案内突
部を、支持部の挿通部に挿入することにより、締付具を
締め付ける際に、支持部に対して取付部が回り止めされ
る。
【0015】請求項3記載のステアリングホイールで
は、請求項1または2記載の作用に加え、支持部の挿通
部にこの支持部の縁部に連通する開口部を形成したの
で、あらかじめ締付具のねじ部を取付部の被締付部に螺
合して保持した状態で、支持部の開口部からねじ部を挿
通部に挿入でき、続いて、締付具を締め付けることによ
り、支持部と取付部とが締結される。
【0016】
【実施例】以下、本発明のステアリングホイールの一実
施例の構成を図面を参照して説明する。
【0017】図2において、1はステアリングホイール
本体で、このステアリングホイール本体1は、円環状の
リム部(リング部)2と、このリム部2の内側に位置す
るボス部3と、これらのリム部2とボス部3とを連結す
る複数のスポーク部4とを有している。そして、このボ
ス部3の上部(乗員側)には、エアバッグ装置を内蔵し
てエアバッグモジュールを構成するパッド体5が取り付
けられている。また、ステアリングホイール本体1のボ
ス部3の下部には、図示しない略円筒状で金属製のボス
が設けられ、このボスが、自動車のステアリングシャフ
トに嵌着して固定されるようになっている。また、この
ボスの上部には、ボス体がアルミニウム合金、マグネシ
ウム合金などの軽合金をダイカスト成形などして形成さ
れ、ボスに一体的に固着されている。さらに、このボス
体には、スポーク部4の芯金が一体に形成され、この芯
金がリム部2の芯金に接合されている。そして、スポー
ク部4の外側部とリム部2とには、軟質の合成樹脂など
からなる被覆部8が形成され、各芯金が覆われている。
【0018】また、このボス体の四隅近傍に、図3に示
すように、ホーンスイッチ取付部9が一体または別体を
なして設けられている。また、このホーンスイッチ取付
部9には、上側に開口した固定用孔11が形成されている
とともに、銅製の接点用リベットが圧入され、図示しな
い固定接点(接点ボス)が形成されている。
【0019】そして、これらホーンスイッチ取付部9の
上側に位置して、支持部としての左右一対のホーンプレ
ート12が取り付けられ、左右一対のホーンスイッチ機構
が構成されている。
【0020】そして、図1および図3に示すように、ホ
ーンプレート12は、金属板、例えば、鋼板、アルミニウ
ム板などをプレス加工して、前後方向を長手方向とする
基板部14と、この基板部14の外側の長手方向の略中央部
から上方に折曲された支持部としての支持片部15となど
が一体に形成されている。また、基板部14の長手方向の
前後の端部近傍には、それぞれ導電性を有する図示しな
い可動接点が固着され、ホーンプレート12に電気的に接
続されている。そして、これら可動接点と、ステアリン
グホイール本体1に設けた固定接点とが接触することに
より、ホーンスイッチが閉成するようになっている。
【0021】また、各基板部14には、長手方向に沿った
内側部に、上側に向かう内側補強板部17が一体に折曲形
成されているとともに、長手方向に沿った外側部には、
上側に向かう外側補強板部18が一体に折曲形成されてい
る。さらに、この基板部14の前後の端部近傍には、それ
ぞれ下側に向かうフランジ部を有した通孔21が形成され
ている。
【0022】そして、図3に示すように、各ホーンプレ
ート12の基板部14の前後の端部近傍の上面には、絶縁性
の合成樹脂などにて一体に形成された上部絶縁体(絶縁
部材)23がそれぞれ装着されている。そして、各上部絶
縁体23には、可動接点の上側を覆うようにして、略円筒
状をなす位置決め支持部24が上側に向かって突設されて
いるとともに、基板部14の通孔21に嵌合する筒状部25が
下側に向かって突設されている。さらに、各ホーンプレ
ート12の基板部14の前後の端部近傍の下面には、それぞ
れ絶縁性の合成樹脂などにて一体に形成された環状の下
部絶縁体(樹脂キャップ)27が装着されている。そし
て、各下部絶縁体27は、基板部14のフランジ部を覆うよ
うにして、上部絶縁体23の筒状部25に嵌合している。
【0023】そして、各ホーンプレート12は、上部絶縁
体23の筒状部25に嵌合する弾性手段としてのコイル状の
スプリング体31により上側に向かって付勢されていると
ともに、この筒状部25を挿通するいわゆるキャップスク
リュー32により下方に向かって係止され、上下方向に弾
性的に進退自在に支持されている。すなわち、キャップ
スクリュー32には、ねじ溝が形成されたねじ部32a と、
このねじ部32a より径寸法の大きい頭部32b とが形成さ
れているとともに、これらねじ部32a と頭部32b との間
に、これらのねじ部32a と頭部32b との間の径寸法を有
する円柱状部32c が形成されている。
【0024】そして、このキャップスクリュー32の円柱
状部32c を上部絶縁体23の筒状部25に上側から摺動自在
に挿通させ、ねじ部32a をホーンスイッチ取付部9の固
定用孔11に螺合して固定した状態で、このキャップスク
リュー32の円柱状部32c によりホーンプレート12が上下
動自在に案内され、スプリング体31により上側に向かっ
て付勢されるとともに、キャップスクリュー32の頭部32
b が上部絶縁体23の上面に接離可能に当接して係止し、
ホーンプレート12の高さ位置を規制して、可動接点と固
定接点との離間寸法を一定に保持するようになってい
る。なお、この状態で、これらスプリング体31とキャッ
プスクリュー32とは、上部絶縁体23および下部絶縁体27
により、ホーンプレート12から絶縁されているととも
に、スプリング体31の内側を挿通するキャップスクリュ
ー32の円柱状部32c により、スプリング体31の傾斜によ
る弾性力の変化を防止するようになっている。
【0025】また、図1に示すように、このホーンプレ
ート12の基板部14から上方に折曲形成された支持片部15
は、略矩形板状をなす支持片本体部34を有し、この支持
片本体部34の略中央部に、上下方向を長手方向とする略
矩形状をなす挿通部35が形成されている。さらに、この
支持片本体部34の上端部は、挿通部35の近傍から外側上
方に向かって傾斜して折曲され、ホーンプレート12に一
体に傾斜案内部37が形成されている。
【0026】一方、パッド体5は、図1および図3に示
すように、鋼板などの金属板をプレス加工などして略箱
状に形成したベースプレート41を有している。そして、
このベースプレート41の中央部に形成した円孔に、ガス
を噴射するインフレータ43が嵌合した状態で固定されて
いる。さらに、このベースプレート41の上面には、この
インフレータ43を覆うようにして、折り畳まれたエアバ
ッグ44が環状のリテーナ46を用いて取り付けられてい
る。
【0027】また、ベースプレート41の周縁部からは、
下方に向かって側壁部48が折曲形成され、この側壁部48
の外側に嵌合して、折り畳まれたエアバッグ44を覆うカ
バー体51が取り付けられている。そして、このカバー体
51は、軟質の樹脂、例えば、熱可塑性エラストマーにて
下面を開口した略箱状に射出成形され、ボス部3および
スポーク部4の一部の上面を覆うカバー本体部52と、こ
のカバー本体部52の下面から四角筒状に突設された周壁
部54とが一体に形成されている。また、カバー体51のカ
バー本体部52の裏面には、脆弱なテアライン55が平面略
H字状などをなして形成されている。そして、周壁部54
は、ベースプレート41の側壁部48の外側に嵌合されると
ともに、この側壁部48に固着手段となる複数のリベット
58により固定されている。
【0028】さらに、パッド体5のベースプレート41の
両側の側壁部48には、取付部としての両側一対の取付片
部61が形成されている。そして、この取付片部61は、側
壁部48から一部が下方に突出した状態で、かつ後方に向
かって若干傾斜した状態で形成されている。そして、こ
の取付片部61の中央部には、円孔状の通孔63が形成され
ているとともに、この通孔63の内側に位置して、被締付
部としてのナット65が取り付けられている。そして、こ
のナット65は、内周面にねじ溝を形成した略円筒状をな
し、かしめ、圧入あるいは溶接などして、取付片部61の
内側に突出した状態で固定されている。さらに、この取
付片部61の下端部からは、外側に向かって、略矩形状を
なす案内突部67が折曲形成されている。そして、ホーン
プレート12の支持片部15に形成した挿通部35に案内突部
67を挿入した状態で、この案内突部67が上下に移動でき
るように、案内突部67の幅寸法は、挿通部35の幅寸法よ
りも僅かに小さく形成されている。
【0029】なお、ステアリングホイール本体1の下側
部には、スポーク部4の内側部とボス部3との下側部を
覆うようにして、図示しない裏カバーが設けられている
とともに、この裏カバーには、両側のホーンプレート12
の支持片部15に対向して、開口部(サービスホール)が
形成されている。また、この裏カバーの下側部には、ボ
スに遊嵌するようにして、車体側の部品と回動操作され
るステアリングホイールとを電気的に接続する図示しな
いケーブル用リール装置が取り付けられており、このケ
ーブル用リール装置を介して、ホーンプレート12の可動
接点がホーン装置の起動端子の一端に接続されている。
なお、固定接点は、ボス体、ステアリングシャフト、お
よび車体などを介して、ホーン装置の起動端子の他端に
接続されている。
【0030】そして、このパッド体5は、締付具として
のボルト72を用い、ベースプレート41の取付片部61とホ
ーンプレート12の支持片部15とを締結することにより、
ステアリングホイール本体1のボス部3に取り付けられ
ている。
【0031】すなわち、ボルト72は、キャップスクリュ
ーなどととも呼ばれるもので、ねじ部73と、このねじ部
73よりも径寸法の大きい頭部74を有し、ねじ部73には、
径大部としての円環板状のワッシャ75が挿入されてい
る。
【0032】そして、パッド体5をステアリングホイー
ル本体1に取り付ける際には、まず、あらかじめケーブ
ル用リール装置のコネクタをインフレータ43などから導
出された図示しないリード線に接続した状態で、パッド
体5の水平位置をステアリングホイール本体1に合わ
せ、そのまま被せるようにしてステアリングホイール本
体1のボス部3に押し込む。すると、まず、ベースプレ
ート41の案内突部67が、ホーンプレート12の傾斜案内部
37の内面に当接し、スプリング体31の付勢力に抗してホ
ーンプレート12を外側に傾斜させる。さらに、パッド体
5を押し込むと、案内突部67は支持片部15に摺接して、
挿通部35に挿入される。この状態で、ホーンプレート12
が内側に復帰変形して、案内突部67が挿通部35に上下動
自在に係止された状態になるとともに、ベースプレート
41の通孔63すなわちナット65が、挿通部35に連通した状
態になる。
【0033】続いて、裏カバーの開口部を介して、パッ
ド体5の両外側方から、ホーンプレート12の支持片部15
の挿通部35にボルト72のねじ部73を挿入し、このねじ部
73をベースプレート41の取付片部61に固定したナット65
に螺合する。この状態から、ボルト72をさらに締め付け
ると、ねじ部73に挿通したワッシャ75が、回転しながら
ホーンプレート12の傾斜案内部37の外面に摺接し、ボル
ト72を、傾斜案内部37から離間させる方向すなわち傾斜
案内部37に沿って下方に押し下げるとともに、このボル
ト72を介してパッド体5が下方に押し下げられる。
【0034】そして、パッド体5が所定の位置まで押し
込まれた状態で、ホーンプレート12に装着した上部絶縁
体23の位置決め支持部24が4か所でベースプレート41の
裏面に当接し、パッド体5の高さ方向の位置が決められ
るとともに、ナット65とワッシャ75との間に、ホーンプ
レート12の支持片部15とベースプレート41の取付片部61
とが挟持して締め付けられ、ステアリングホイール本体
1にパッド体5が強固に固定されるようになっている。
【0035】そして、この状態で、パッド体5を下方に
押動することにより、パッド体5の全体が下降し、この
パッド体5を介してホーンプレート12が押し下げられ、
ホーンプレート12の可動接点を固定接点に接触させ、ホ
ーン機構を作動させてホーンを吹鳴させるようになって
いる。
【0036】また、自動車の衝突の際などには、インフ
レータ43から噴射されるガスによりエアバッグ44を膨張
させ、この膨張の圧力によりカバー体51をテアライン55
に沿って開裂させて突出口を形成し、この突出口からエ
アバッグ44を突出させて乗員の前側に膨張展開させ、乗
員を衝撃から保護するようになっている。
【0037】そして、本実施例のステアリングホイール
によれば、ステアリングホイール本体1にパッド体5を
位置合わせして押し込むのみで、取付片部61の案内突部
67を支持片部15の挿通部35に係止して、パッド体5を仮
止めすることができる。そして、このように仮止めした
状態から、ボルト72のねじ部73を、挿通部35を介してナ
ット65に螺合して締め付けることにより、ワッシャ75が
傾斜案内部37の外面に摺接し、傾斜案内部37に沿って下
方に押し下げられるとともに、このボルト72を介してパ
ッド体5を下方に押し下げて、パッド体5を正確に位置
決めして固定することができる。そこで、パッド体5の
組み付け作業を容易にして、作業コストを低減すること
ができる。
【0038】また、ボルト72に挿通させたワッシャ75
は、ボルト72とともに回転しながら傾斜案内部37の外面
に摺接するため、このワッシャ75を、ボルト72の締め付
け方向と交差する方向に円滑に摺動させることができ
る。そこで、支持片部15および取付片部61などを締め付
け力により変形させることなく、パッド体5を容易に正
確に位置決めしてステアリングホイール本体1に取り付
けることができる。
【0039】さらに、取付片部61に設けた案内突部67
が、支持片部34の挿通部35に挿入され、この案内突部67
の両側部が挿通部35に当接した状態で係止されているた
め、ボルト72を締め付ける際に、ボルト72の締め付け力
に抗して、支持片部34に対して取付片部61を回り止めで
き、パッド体5を傾斜させることなく容易に正確に位置
決めしてステアリングホイール本体1に取り付けること
ができる。そこで、パッド体5のカバー体51とステアリ
ングホイール本体1の被覆部8との間に必要以上に隙間
が形成されることを防止して、ステアリングホイールの
外観を向上することができるとともに、ホーンスイッチ
の操作ストロークを均一にして、ホーンスイッチの操作
感を向上することができる。
【0040】なお、上記の実施例では、図1に示すよう
に、ホーンプレート12の支持片部15に矩形状に開口した
挿通部35を形成したが、例えば、図4に示すように、ホ
ーンプレート12の支持片部15に、傾斜案内部37を2分割
するようにして、この支持片部15の上端の縁部に連通す
る開口部81を形成したフォーク状の挿通部82を切り欠き
形成することもできる。
【0041】そして、この図4に示す構成では、ワッシ
ャ75を挿通させたボルト72のねじ部73を、あらかじめ、
このボルト72が脱落しない程度に浅く所定量だけパッド
体5の両側のナット65に捩じ込んでおき、このようにボ
ルト72を取り付けた状態のパッド体5を、ステアリング
ホイール本体1のボス部3に押し込む。すると、パッド
体5の案内突部67が開口部81を通って挿通部35に挿入さ
れるとともに、パッド体5のナット65に螺合したボルト
72のねじ部73が、開口部81を通って挿通部35に挿入され
る。そして、案内突部67が挿通部35の下端部に当接する
とともに、ホーンプレート12に装着した上部絶縁体23の
位置決め支持部24がベースプレート41の裏面に当接した
状態で、パッド体5の下限の位置が決められる。
【0042】続いて、ボルト72を締め付けると、ボルト
72のねじ部73に挿通させたワッシャ75が、回転しながら
ホーンプレート12の傾斜案内部37,37の外面に摺接し、
傾斜案内部37,37に沿って下方に押し下げられるととも
に、このボルト72を介してパッド体5が下限の位置まで
下方に押し下げられ、正確に位置決めして固定される。
【0043】このように、本実施例によれば、図1に示
す実施例の作用効果に加え、あらかじめパッド体5にボ
ルト72を螺合して保持した状態で、このパッド体5をス
テアリングホイール本体1に組み付けることができるた
め、奥まった位置でボルト72をナット65に位置合わせし
て螺合する作業がなくなり、ボルト72を落下させないよ
うに注意しながら作業する必要もなくなるため、作業性
を向上し、パッド体5の取付作業を容易にして、製造コ
ストを低減することができる。
【0044】また、上記の各実施例では、ステアリング
ホイール本体1のホーンプレート12に、挿通部35および
傾斜案内部37を形成した支持片部34を形成し、パッド体
5のベースプレートに、ナット63を固着するとともに案
内突部67を形成した取付片部61を設けたが、例えば、ス
テアリングホイール本体のホーンプレートに、ナットを
固着するとともに案内突部を形成した取付片部を形成
し、パッド体のベースプレートに、取付片部の外側に嵌
合する支持片部を形成し、この支持片部に、上下方向を
長手方向とする挿通部を形成するとともに、この支持片
部の下端部に傾斜案内部を形成することもできる。
【0045】また、上記の各実施例では、ワッシャ75を
ボルト72とは別体としたが、径大部を締付具に一体に形
成することもできる。そして、径大部をボルトに一体に
形成する場合には、ボルトの頭部を径大部として傾斜案
内部に摺接させてもよく、あるいは、ボルトの頭部から
径大部を突設させることもできる。
【0046】そして、上記の各実施例では、パッド体5
にエアバッグ装置を内蔵した構成について説明したが、
衝撃吸収体を内蔵したパッド体など、エアバッグ装置を
備えないステアリングホイールに適用することもでき
る。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載のステアリングホイールに
よれば、締付具を締め付けることにより、この締付具の
径大部が支持部の傾斜案内部に摺接し、この締付具を介
して取付部を支持部の基端側に向かって押動し、支持部
に対して取付部を正確に位置決めして固定することがで
きる。そして、傾斜案内部は、回転する締付具に直接的
に摺接させることにより、締め付け方向と交差する方向
に円滑に移動させることができ、パッド体を容易に正確
に位置決めしてステアリングホイール本体に取り付ける
ことができる。
【0048】請求項2記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1記載の効果に加え、取付部に設けた案内
突部を、支持部の挿通部に挿入することにより、締付具
を締め付ける際に、支持部に対して取付部を回り止めで
きる。そこで、パッド体を傾斜させることなく容易に正
確に位置決めしてステアリングホイール本体に取り付け
でき、ステアリングホイール本体との合わせ部の段差を
所期の量として、ステアリングホイールの外観を向上す
ることができる。
【0049】請求項3記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1または2記載の効果に加え、支持部の挿
通部にこの支持部の縁部に連通する開口部を形成したた
め、あらかじめ締付具のねじ部を取付部の被締付部に螺
合して保持した状態で、支持部の開口部からねじ部を挿
通部に挿入でき、続いて、締付具を締め付けることによ
り、支持部と取付部とを締結でき、パッド体の取付作業
を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングホイールの一実施例を示
す一部を切り欠いた一部の分解斜視図である。
【図2】同上ステアリングホイールの平面図である。
【図3】同上ステアリングホイールの一部の断面図であ
る。
【図4】本発明のステアリングホイールの他の実施例を
示す一部を切り欠いた一部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール本体 5 パッド体 15 支持部としての支持片部 35,82 挿通部 37 傾斜案内部 61 取付部としての取付片部 65 被締付部としてのナット 67 案内突部 72 締付具としてのボルト 73 ねじ部 75 径大部としてのワッシャ 81 開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール本体と、このステ
    アリングホイール本体に取り付けられるパッド体とを備
    え、これらステアリングホイール本体およびパッド体の
    いずれか一方に設けた取付部と、これらステアリングホ
    イール本体およびパッド体のいずれか他方から前記一方
    に向かって突設された支持部とを、ねじ部およびこのね
    じ部より径寸法の大きい径大部を備えた締付具を用いて
    締め付け固定したステアリングホイールにおいて、 前記取付部には、前記締付具のねじ部が螺合する被締付
    部が設けられ、 前記支持部には、前記パッド体の取り付け方向に沿って
    前記ねじ部が移動可能に挿通する挿通部と、前記締付具
    の径大部が摺接可能で先端側に向かい前記取付部から離
    間する方向に傾斜した傾斜案内部とが設けられたことを
    特徴とするステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 取付部には、支持部の挿通部に挿入され
    る案内突部が設けられたことを特徴とする請求項1記載
    のステアリングホイール。
  3. 【請求項3】 支持部の挿通部には、この支持部の縁部
    に連通する開口部が形成されたことを特徴とする請求項
    1または2記載のステアリングホイール。
JP6771495A 1995-03-27 1995-03-27 ステアリングホイール Pending JPH08258720A (ja)

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