JPH08258394A - 立体画像形成方法及び立体画像形成装置 - Google Patents

立体画像形成方法及び立体画像形成装置

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JPH08258394A
JPH08258394A JP6033795A JP6033795A JPH08258394A JP H08258394 A JPH08258394 A JP H08258394A JP 6033795 A JP6033795 A JP 6033795A JP 6033795 A JP6033795 A JP 6033795A JP H08258394 A JPH08258394 A JP H08258394A
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JP
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image pattern
image forming
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JP6033795A
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Inventor
Mikio Imaeda
幹雄 今枝
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の画像パターンを均一高さに、かつ正確
に立体化することができる立体画像形成方法及び立体画
像形成装置を提供すること。 【構成】 熱膨張性シート60の熱膨張層61上面に、
一辺の長さがそれぞれL4及びL5(L4<L5)の正方形
24,25を形成する。この時、2つの正方形の間隔
を、2つの正方形24,25の内で面積の大きい方の正
方形25と等しい面積を持つ円の直径の0.3倍以上に
設定する。これに光を照射すると、それぞれの正方形2
4,25が光を吸収して発熱するが、各正方形24,2
5が適切な距離を保って形成されているため、他の円か
らの光吸収及び発熱による影響を受けずに、均一の高さ
・形状に立体化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体画像形成方法及び
立体画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、いくつかの立体画像形成方法が提
案されている。例えば、特公昭59ー35359号公報
に記載された方法では、熱膨張性シート表面にそのシー
トよりも光吸収性の高い材料で所望の画像パターンを形
成させ、ついでそのシート表面に光照射を行い光吸収の
差により画像部を選択的に加熱隆起させる。
【0003】さらに、特開昭61ー72589号公報に
記載された画像形成方法によれば、熱転写方式により光
吸収性の高い画像パターンを形成し、この画像パターン
を利用して光照射を行って発泡記録体上に画像パターン
に応じた凹凸パターンを形成している。
【0004】これらの方法によれば、簡単な操作で、シ
ート上に凹凸パターンを形成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法で多数の画像パターンを熱膨張性シート上に形成し、
光照射を行うと、画像パターン間で熱的な相互作用が発
生してしまい、均一な立体画像(凹凸パターン)が形成
できなくなる難点がある。
【0006】即ち、単独の画像パターンが発熱する場合
には、周囲に発熱する画像パターンがないために、単独
の画像パターンが発熱した後、その発生した熱は周囲の
低温部分に散逸する。
【0007】ところが、多数の画像パターンが隣接して
おり、これらが同時に発熱する場合には、周囲の雰囲気
温度が上昇し、光吸収によって発生した熱の散逸が遅く
なる。このために熱膨張層は、より長時間加熱されるこ
ととなり、単独の画像パターンに比べ膨張の度合いが大
きくなる。
【0008】さらに、一方向だけに隣接する画像パター
ンがある場合には、発生した熱の散逸速度がこの方向だ
け遅いために、他の画像パターンに隣接する部分がより
多く加熱される。従って、この部分だけが大きく膨張し
てしまい、画像パターンがいびつな形に膨張することと
なる。
【0009】以下の例を示して上記の現象を説明する。
【0010】図12に、熱膨張シート(図示せず)上に
熱転写方式により形成された直径R1 の円15に光が照
射され、熱膨張が終了した後の立体シートの上面図
(a)及び断面図(b)を示す。尚、膨張高さはD1で
あった。
【0011】図13は、図12に示す円15と同じ直径
R1 を持つ4つの円16,17,18,19を、それぞ
れL2 の間隔で熱転写方式により形成し、これらの画像
パターンに光照射を行って、熱膨張が終了した後の立体
シートの上面図(a)、及び断面図(b)である。この
図13においては、円の直径R1とそれぞれの円の間隔
L2との関係は、L2=0.2×R1で示される。
【0012】図13に示すように、多数の面積が等しい
円が近い距離で形成された熱膨張シートに光照射を行う
と、それぞれの円部分が等しい光を吸収して発熱する。
発生した熱は4つの円部分でほぼ等しいものとなり、そ
れぞれ同時に円の周囲の熱膨張シート部分に散逸してい
く。
【0013】まず、円17からの熱の散逸について考え
てみる。円17は、円16と円18とに挟まれている。
従って、円17と円16、あるいは円17と円18とに
挟まれた領域は、2つの円からの熱が流入して温度上昇
する。熱の散逸速度は一般に散逸方向の温度勾配に比例
するから、この場合のように熱の散逸方向の温度がより
早く上昇してしまうと、円17からの熱の散逸は遅くな
る。このため、より長く加熱されることになり、図12
に示した単独の円の場合と比較すると、より大きく膨張
することになる。このため、図13(b)の断面図に示
されるように、膨張高さは、図12の場合の膨張高さD
1より大きいD2となる。円18からの熱の散逸について
は、2つの円16,19に挟まれているため、円17と
同様に膨張する。
【0014】次に円16からの熱の散逸について考えて
みる。円16の右側には円17が位置しているから、円
16と円17とに挟まれた領域は、上記と同様に2つの
円からの熱が流入して温度上昇する。従って、円16か
らの右方向への熱の散逸速度は、円17からの熱の散逸
速度と等しくなる。一方、円16の左側には隣接する画
像パターンはないので、円16からの左方向への熱の散
逸は、図12に示す円15からの熱の散逸と同様に行わ
れる。
【0015】この結果、円16からの熱の散逸は、右方
向には遅く、左方には早く行われるため、画像パターン
の膨張は、左右でアンバランスなものとなり、円16の
右半分の膨張高さは円17,18と同程度となり、円1
6の左半分では図12に示す孤立した円15の膨張高さ
と同程度となる。円19については、円16と左右対称
となり、円19の右半分では低く、左半分では高くな
る。
【0016】以上より、一枚のシートに多数の立体画像
を形成する場合には、画像パターン同士間の距離が近す
ぎると、光照射されて昇温したパターンからの熱の散逸
が、周囲の他のパターンからの熱の散逸と相互作用し
て、立体化した凹凸パターンの形状や大きさが不均一に
なる。
【0017】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、所望の画像パターンを均一高さ
に、かつ正確に立体化することができる立体画像形成方
法及び立体画像形成装置を提供することを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の立体画像形成方法は、基材上に加熱に
より発泡する発泡剤を含む熱膨張層を備えた熱膨張性シ
ートの前記熱膨張層上面に2つ以上の画像パターンを形
成する画像形成工程と、その熱膨張層上面に赤外線を含
む光を照射し、前記画像パターンの下側の熱膨張層を昇
温、発泡させ、前記熱膨張性シート上に前記画像パター
ンに応じた凹凸パターンを形成する凹凸形成工程とから
成る立体画像形成方法において、前記画像形成工程は、
隣合った2つの画像パターンの間隔を、その2つの画像
パターンの内で、面積の大きい方の画像パターンの面積
に等しい円の直径の約0.3倍以上に設定して画像パタ
ーンを形成する。
【0019】また、前記画像形成工程は、隣合った2つ
の画像パターンの内で、面積の大きい方の画像パターン
の面積と等しい面積を持つ円の直径を演算し、その演算
結果に基づいて隣接する画像パターンの配置位置を決定
する演算工程を含んでいることが望ましい。
【0020】さらに、前記画像パターンは、光吸収性の
高い材料を用いることが望ましい。
【0021】また、前記画像形成工程は、熱転写記録装
置を用いることが望ましい。
【0022】さらに、前記凹凸形成工程は、前記赤外線
を含む光を照射する際、前記熱膨張性シート若しくは光
源のいずれか一方を移動させながら光を照射するように
構成することが望ましい。
【0023】また、本発明の立体画像形成装置は、文字
や図形等の画像パターンを入力するための入力手段と、
前記入力手段から入力された前記画像パターンを前記熱
膨張性シートに印刷する印刷手段とを備えた立体画像形
成装置において、隣合った2つの画像パターンの間隔
を、その2つの画像パターンの内で、面積の大きい方の
画像パターンの面積に等しい円の直径の約0.3倍以上
に設定して印刷するように前記印刷手段を制御する印刷
制御手段を備えている。
【0024】さらに、前記印刷制御手段は、隣合った2
つの画像パターンの内で、面積の大きい方の画像パター
ンの面積と等しい面積を持つ円の直径を演算し、その演
算結果に基づいて隣接する画像パターンの配置位置を決
定する演算手段を含んでいることが望ましい。
【0025】そして、前記印刷手段は、加熱によって溶
融し、かつ光吸収性の高い材料から成るインク層を備え
たインクリボンと、そのインクリボンを前記画像パター
ンの形状に応じて加熱する加熱手段とによって構成する
ことが望ましい。
【0026】
【作用】本発明の立体画像形成方法によれば、画像形成
工程において、隣合った2つの画像パターンの間隔を、
その2つの画像パターンの内で、面積の大きい方の画像
パターンの面積に等しい円の直径の約0.3倍以上に設
定して画像パターンを形成するので、その画像パターン
を立体化させた場合、高さの均一な凹凸パターンを得る
ことができる。
【0027】また、前記画像形成工程は、隣合った2つ
の画像パターンの内で、面積の大きい方の画像パターン
の面積と等しい面積を持つ円の直径を演算し、その演算
結果に基づいて隣接する画像パターンの配置位置を決定
する演算工程を含んでいるので、適切な位置に次の画像
パターンを形成することができる。
【0028】さらに、前記画像パターンは、光吸収性の
高い材料を用いるので、後の凹凸形成工程において、画
像パターンの下側の熱膨張層を効率よく昇温、発泡させ
ることができる。
【0029】また、前記画像形成工程は、熱転写記録装
置を用いるので、容易に画像パターンを形成することが
できる。
【0030】そして、前記凹凸形成工程は、前記赤外線
を含む光を照射する際、前記熱膨張性シート若しくは光
源のいずれか一方を移動させながら光を照射するので、
ムラなく画像パターンに光を照射することができる。
【0031】また、本発明の画像形成装置によれば、隣
合った2つの画像パターンの間隔を、その2つの画像パ
ターンの内で、面積の大きい方の画像パターンの面積に
等しい円の直径の約0.3倍以上に設定して印刷するよ
うに前記印刷手段を制御する印刷制御手段を備えている
ので、常に、適切な間隔をおいて画像パターンを印刷す
ることができ、このようにして印刷された画像パターン
を立体化させた場合、高さの均一な凹凸パターンを得る
ことができる。
【0032】さらに、前記印刷制御手段は、隣合った2
つの画像パターンの内で、面積の大きい方の画像パター
ンの面積と等しい面積を持つ円の直径を演算し、その演
算結果に基づいて隣接する画像パターンの配置位置を決
定する演算手段を含んでいるので、正確に画像パターン
の配置位置を設定することができる。
【0033】そして、前記印刷手段は、加熱によって溶
融し、かつ光吸収性の高い材料から成るインク層を備え
たインクリボンと、そのインクリボンを前記画像パター
ンの形状に応じて加熱する加熱手段とによって構成して
いるので、容易に画像パターンを形成することができ、
また、その形成された画像パターンの下側に位置する熱
膨張層を効率よく昇温、発泡させることができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照して説明する。
【0035】本発明の熱膨張性シートの断面図を図4に
示す。この熱膨張性シート60は、基材62上に熱膨張
層61が積層されて形成されたものである。
【0036】前記熱膨張層61は、熱可塑性樹脂中に発
泡剤63が分散されて構成されている。
【0037】前記発泡剤63には、炭酸水素ナトリウム
等の重炭酸塩、各種過酸化物、ジアゾアミノベンゼン、
パラジカルボン酸アルミニウム、及びアゾビスイソブチ
ロニトリル等のアゾ化合物等の熱分解により無毒性のガ
スを発生するものが好適に用いられる。
【0038】また、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エ
ステル、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエン、ある
いはそれらの共重合体からなる殻材の内部にプロパンや
ブタン、プロパン等の低沸点の気化性物質を封入して、
直径10〜20μmのマイクロカプセル化した熱膨張性
カプセルを、発泡剤63として用いても良い。
【0039】これらの発泡剤63を、バインダーとして
用いる樹脂の溶液あるいはエマルジョン中に、ロールミ
ル、サンドミル等の公知の分散装置を用いて分散する。
この分散液が、公知の塗布装置を用いて、基材62上に
塗布され、さらに乾燥されて熱膨張層61が形成され
る。
【0040】前記バインダー用の樹脂には、発泡剤63
が加熱されることにより熱分解して、ガスを発生した
時、あるいは熱膨張性カプセルが熱膨張した時に、同時
に熱軟化して安定な熱膨張層61を形成できるように、
酢酸ビニル系ポリマー、アクリル系ポリマー等の熱可塑
性樹脂が好適に用いられる。
【0041】次に、基材62に要求される特性として
は、平滑であること、耐水性のあること、引張強度のあ
ることの他、発泡剤63が発泡した時に、熱膨張層61
の反対側に隆起してしまわない剛性を持っていることが
あげられる。これらの特性を備えたものとして、例え
ば、紙の他に、ポリプロピレン等の合成紙、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)等の各種プラスチックフィルムが好適に
用いられる。中でも、発泡処理が施され、気泡を内部に
多数持つPETフィルムを用いると、断熱効果が高いた
めにより低エネルギーで画像を立体化することができ
る。
【0042】続いて、以上のように構成される熱膨張性
シート60を用いた立体画像形成方法を、図5及び図6
を参照して説明する。
【0043】まず、図5に示すように、前記熱膨張層6
1に、例えば、熱転写記録装置に一般的に用いられてい
る熱転写リボン72を重ね、この熱転写リボン72の背
面から、熱転写記録装置に設けられたサーマルヘッド7
1を押し当てる。サーマルヘッド71が、画像信号に基
づいて制御回路(図示せず)に制御されて発熱すると、
熱転写リボン72上の対応する箇所のインク層が溶融
し、熱膨張層61の表面に融着する。そして、インクが
冷却した後で前記熱転写リボン72を剥がし取れば、熱
転写リボン72のインク層の画像部だけが熱膨張層61
へと転移して、熱膨張層61上に、図形や文字等の画像
パターン64が形成される。この処理が、本発明の画像
形成工程を示している。
【0044】以上の工程により、熱膨張性シートの熱膨
張層61上に光吸収性を持つ画像パターン64が形成さ
れる。
【0045】次に、光照射について説明すると、図6に
示すように、光吸収性をもつ画像パターン64が形成さ
れた熱膨張性シート60に対して、ランプ73を用いて
光を照射する。このランプ73には、タングステンラン
プ、ハロゲンランプ及びキセノンランプ等の可視光から
赤外領域までの光を放射できるランプが用いられる。ラ
ンプ73によって光を照射させる際には、光吸収性画像
を担持した熱膨張性シート60、若しくはランプ73の
少なくともどちらか一方を移動させながら照射する。そ
うすることにより、広い面に光を均一に当てることがで
きる。
【0046】ランプ73により、熱膨張層61上に形成
されたの光吸収性をもつ画像パターン64に光が照射さ
れると、光は、画像パターン64に吸収されて、熱エネ
ルギーに変わる。このため、画像パターン64の下方の
熱膨張層61が加熱される。熱膨張層61に、発泡剤6
3を使用した場合には、その発泡剤63の加熱分解によ
る発泡により、熱膨張層61の表面が隆起する。また、
熱膨張層61に熱膨張性カプセルを使用した場合には、
カプセルの膨張により熱膨張層61の表面が隆起し、こ
れにより、画像パターン64に対応する部分に凹凸パタ
ーンが形成される。この処理が、本発明の凹凸形成工程
を示している。
【0047】このとき、ランプ73によって光照射を行
うと同時に、ファン74で前記熱膨張層61の表面付近
に送風を行うと、熱膨張層61の近くの雰囲気温度の上
昇を防ぐことができる。これにより、光吸収して昇温す
る部分と、光反射して昇温しない部分とでの温度差を大
きくすることができる。このため熱膨張性層61の隆起
させたい箇所だけを隆起させることができ、立体画像の
分解能を高めることができる。
【0048】次に、以上に詳述した熱膨張性シート60
上に、画像形成工程により画像パターンを形成する場合
における、その画像パターン同士の間隔の設定について
説明する。
【0049】図1に、以上に詳述した熱膨張性シート6
0に立体画像形成方法を用いて、図12に示す円15と
同じ直径R1 を持つ4つの円11,12,13,14
を、それぞれL1 の間隔で形成し、これらの画像パター
ン64に光照射を行って、熱膨張が終了した後の熱膨張
性シート60の上面図(a)及び断面図(b)を示す。
図1においては、画像としての円の直径R1とそれぞれ
の円同士の間隔L1との関係は、L1=0.3×R1で示
される。
【0050】本実施例においても、これらの円部分を含
んだ熱膨張性シート60全体に光照射を行うと、それぞ
れの円部分が等しい量の光を吸収して発熱する。発生し
た熱は4つの円でほぼ等しいものとなり、それぞれ同時
に円の周囲に散逸していく。
【0051】まず、円12からの熱の散逸について考え
てみる。円12は、円11と円13とに挟まれている。
従って、円11と円12、あるいは円12と円13とに
挟まれた領域には、2つの円からの熱が流入するが、図
13(従来例)の場合と比べ、円11と円12あるいは
円12と円13との距離は離れているために、この領域
は温度上昇が小さい。
【0052】このため、円12からの熱の散逸速度は、
図12に示される孤立した円15からの熱の散逸速度と
ほぼ等しくなり、図1における円12は、図12に示さ
れる円15と、ほぼ等しい大きさ及び形状となり、高さ
についても図12の円15の高さD1とほぼ等しくな
る。
【0053】また、円13からの熱の散逸についても、
2つの円12,14に挟まれており、円12と同様に膨
張する。
【0054】次に、円11からの熱の散逸について考え
てみる。円11の右側には円12が位置している。円1
1と円12とに挟まれた領域は、円11と円12の2つ
の円からの熱が流入するが、前述のように円11と円1
2とは離れているために、温度上昇が小さい。また、円
11の左側には隣接する画像パターンはなく、左方向へ
の熱の散逸は容易に行われる。このため、円11から散
逸する熱についても、図12に示す孤立した円15から
散逸する熱と同じ速度で散逸する。
【0055】この結果、円11も、図12に示される円
15と、ほぼ同様の大きさ、及び形状に膨張する。
【0056】さらに、円14についても、パターンの配
置は円11と同様であり、左側には円13があり、右側
には隣接するパターンはない。従って、円14について
も、円11と同様に膨張する。
【0057】このように、本実施例においては、円11
〜14の4つとも、図12に示す円15と同様の大きさ
及び形状となる。尚、本実施例の場合、形成される円の
直径をR1 とすると、各円同士の間の距離L1は、L1=
0.3×R1 であり、図13に示す従来例においては、
各円同士の間の距離L2 は、L2=0.2×R1である。
従来例においては、光照射により円を膨張させると、各
円は大きさや形状不均一なものになっていた。この円の
直径と円同士の距離について詳細に検討を行った結果、
円同士の間隔Lが、その円の直径の0.3倍以上、即
ち、L≧0.3×Rであれば、単独の円と同様の大きさ
及び形状を持つ立体画像を得ることができる。
【0058】図2に、図12に示す円15と同じ直径R
1 を持つ4つの円20〜23を、それぞれL3 の間隔で
公知の熱転写方式によって形成し、これらの画像パター
ンに光照射を行って、熱膨張が終了した後の立体画像シ
ートの上面図(a)及び断面図(b)を示す。図2にお
いては、各円の直径R1とそれぞれの円同士の間隔L3と
の関係は、L3=0.5×R1で示される。この例の場
合、図13に示したL1=0.3×R1の間隔を持つ円の
場合と比べて、それぞれの円が他の円による影響をさら
に受けにくくなり、光照射の際の光量が変動したとして
も、膨張後の形状・大きさがより安定したものとなる。
【0059】また、図3に、熱膨張性シート60上に、
一辺の長さがそれぞれL4及びL5の正方形24,25
を、L6 の間隔をあけて熱転写方式によって形成し、こ
れらの画像パターンに光照射を行って、熱膨張が終了し
た後の熱膨張性シート60の上面図(a)及び断面図
(b)に示す。また、L6 は、次の式によって得ること
ができる。
【0060】
【数1】
【0061】上記式は、図3に示す2つの正方形24,
25のうち、面積の大きい方の正方形25と等しい面積
を持つ円(図示せず)の半径を求める式である。その円
の半径をRCとすると、正方形25の面積(L5)2 を円
周率(π)で除した商の平方根で示される。
【0062】この例では、正方形24,25の間隔L6
は、L6 =0.5×(2×RC)で得られる。即ち、正
方形25と等しい面積を持つ円(図示せず)の直径の
0.5倍に設定されている。このため、それぞれの正方
形24,25は、光照射時に隣接する画像パターンが発
熱しても、双方ともその影響を受けることなく立体化さ
せることができる。
【0063】この例では、説明の簡素化のため、画像パ
ターンを正方形としたが、これは任意の多角形であって
も同様である。また、様々な形状の画像パターンが混合
されて、複数形成される場合についても、同様に各画像
パターンの面積から、画像パターン間の最適な距離を求
めることにより、その画像パターンの良好な立体化が可
能になる。
【0064】また、隣合う画像パターンの大きさが異な
る場合について、画像パターン同士の間隔Lを、面積の
大きい方の画像パターンの面積に等しい面積を持つ円の
直径の0.3倍以上に設定し、それぞれの画像パターン
は光照射時に隣接する画像パターンが発熱しても、双方
ともその影響を受けることなく立体化させることができ
る。
【0065】次に、本発明の立体画像形成装置をテープ
印刷装置に適用した場合を例として、説明する。
【0066】上記実施例において詳述した熱膨張性シー
ト60及び熱転写リボン72は、例えば、以下に述べる
ようなカセットに収納されて、テープ印刷装置において
使用される。上記実施例の熱膨張性シート60を備えた
カセット及びテープ印刷装置を図7及び図8を参照して
説明する。
【0067】図7に示すように、テープ印刷装置1の本
体フレーム2の前部には、本発明の入力手段を構成する
キーボード3が配設され、キーボード3の後方で本体フ
レーム2内には印刷機構PMが配設されている。また、
キーボード3のすぐ後ろ側には文字や記号を1行分表示
可能な液晶ディスプレイ22が設けられている。本体フ
レーム2には、印刷機構PMに装着するテープカセット
CSを着脱するときにカバーフレーム6を開放するため
のリリースボタン4と、印刷テープを手動で切断するた
めの切断用操作ボタン5が設けられている。
【0068】キーボード3にはアルファベット、数字、
記号及び点字等の画像データを入力するためのデータ入
力キー、スペースキー、リターンキー、カーソルKを上
下左右方向に移動させるためのカーソル移動キー、印刷
する画像パターンのサイズを設定するサイズ設定キー、
各種の処理実行を指示する実行キー、設定した設定内容
を取り消す取り消しキー、印刷を指令する印刷キー、電
源をON・OFFするための電源キー等が設けられてい
る。
【0069】このテープ印字装置1の制御系は、図9に
示すように、制御ユニット100に、前記キーボード3
によって構成されるパターンデータ入力手段110、サ
ーマルヘッド111、ヘッド送りモータ112、及びシ
ート送りモータ113が接続されている。
【0070】また、制御ユニット100には、CPU1
01、ROM102、RAM103及び入出力ポート1
04が設けられ、これらはバスにより相互に接続されて
いる。さらに、制御ユニット100には、入出力ポート
104に接続された、サーマルヘッドドライバ105、
モータ駆動回路106,107が設けられている。そし
て、CPU101が、本発明の印刷制御手段及び演算手
段を構成している。
【0071】前記ROM102には、このテープ印字装
置1全体の作動を制御する制御プログラムを記憶したプ
ログラムメモリ、仮名・漢字変換の際に参照する辞書メ
モリ、印刷用の多数のドットパターンデータが記憶され
ているパターンメモリ等が設けられている。
【0072】前記RAM103には、パターンデータ入
力手段110から入力される文字や点字等の画像パター
ンに関するデータを記憶する入力バッファや、その入力
バッファに記憶されているデータに基づいて展開される
印刷用データを記憶するための印刷バッファ等が設けら
れている。
【0073】サーマルヘッドドライバー105は、CP
U101からの信号に基づいてサーマルヘッド111を
制御し、モータ駆動回路106及び107も、CPU1
01からの信号に基づいてヘッド送りモータ112及び
シート送りモータ113をそれぞれ制御する。
【0074】次に、テープ印字装置1の印刷機構PMに
ついて図8を参照して簡単に説明する。印刷機構PMに
着脱自在にテープカセットCSが装着されている。この
テープカセットCSには、熱膨張性シート60をテープ
状にした熱膨張性テープ7が熱膨張層61を内側にして
巻装されたテープスプール8と、熱転写リボン72が巻
装されたリボン供給スプール10と、この熱転写リボン
72を巻取る巻取りスプール11とが設けられている。
そして、前記サーマルヘッド111及び熱転写リボン7
2が本発明の印刷手段を構成し、特に、サーマルヘッド
111が本発明の加熱手段を、熱転写リボン72が本発
明のインクリボンをそれぞれ構成している。
【0075】熱膨張性テープ7と熱転写リボン72とが
重なる位置にはサーマルヘッド111が立設され、これ
ら熱膨張性テープ7と熱転写リボン72とをサーマルヘ
ッド111に押圧するプラテンローラ16が本体フレー
ム2に回動自在に設けられた支持体18に回転可能に取
り付けられている。このサーマルヘッド111には、1
28個の発熱素子からなる発熱素子群が上下方向に列設
されている。
【0076】熱膨張性テープ7の熱膨張層61上には、
サーマルヘッド111によって熱転写リボン72を介し
て、キーボード3から入力された文字や点字等に応じた
画像パターンが印刷され、熱膨張性テープ7はテープ送
り方向Aにテープ送りされ、本体フレーム2の外部に排
出される。
【0077】このようにして得られた熱膨張性テープ7
は切断用操作ボタン5を操作することによって切断され
る。そして上記実施例と同様に、切断された熱膨張性テ
ープ7にランプ73を用いて光を照射することによっ
て、熱膨張性テープ7上に立体画像が形成される。
【0078】本実施例においては、画像パターン64を
形成するのに熱転写記録装置のサーマルヘッド71を用
いたが、その他のものを用いることも可能である。例え
ば、熱転写リボン72の背面を、画像信号に基づいて強
度変調されたレーザ光を走査して加熱し、強度のレーザ
光が照射された熱転写リボン72に対応する箇所のイン
ク層を溶融させて熱膨張層61の表面に融着させても良
い。
【0079】ここで、熱転写リボン72のインクには、
光を吸収して発熱する材料を使用する。例えば、黒色の
印字像が得たい場合、カーボンブラックを用いれば良
い。カーボンブラックは可視光から近赤外までの光を吸
収して、その光エネルギーが熱に変えるという性質をも
っている。
【0080】一方、黒色以外の印字像が必要な場合に
は、例えば赤色、青色、黄色等の公知の染・顔料をイン
クに用いる。しかし、これらの染・顔料では赤外領域の
光吸収が少ないために、十分な光エネルギーを熱に変え
ることができない。そこで、スズ、アンチモン、あるい
はインジウムの酸化物を主成分とする複合酸化物を適宜
インク組成に混合することにより、赤外領域の光吸収を
大きくすることが必要である。
【0081】また、本実施例においては、光吸収性をも
つ画像パターンを熱転写により形成しているが、画像パ
ターンが光吸収性であれば、その形成法は熱転写方式に
限るものではなく、電子写真方式やペンプロッタによる
作図、さらにはペンによる手書きなど様々な方法で画像
パターンを形成することができる。
【0082】続いて、図7に示すテープ印字装置1にお
いて、画像パターン同士の間隔を設定する処理につい
て、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0083】図11に示すような、4つの画像パターン
26〜29を熱膨張性シート7に印刷する場合を例とし
て説明する。
【0084】オペレータがキーボード3を用いて、それ
ぞれの画像パターンを入力すると、各パターンを表わす
データが入力バッファに格納される。そして、オペレー
タにより印刷キーが操作されると、印刷を実行するのに
先だって図10のフローチャートに示す印刷データ展開
処理を行う。
【0085】まず、入力バッファに格納されたデータを
画像パターンとして認識し、個々の画像パターンに分離
する(ステップ1、以下S1と略称する。他のステップ
も同様)。次に、4つの画像パターン26〜29の中か
ら2つの画像パターンを選択する(S2)。ここで、仮
に、画像パターン26,27が選択されたとする。続い
て、選択した2つの画像パターン26,27間の最短距
離Kを求め、RAM103内の所定領域に記憶し(S
3)、さらに、2つの画像パターン26,27の面積を
それぞれ算出し、同様にRAM103内の所定領域に記
憶する(S4)。そして、算出された面積に基づいて2
つの画像パターンの大きさを比較し、大きさが異なる場
合は、大きい方の画像パターンについて、その面積と等
しい面積を持つ円の直径Rを算出する(S5)。また、
選択した2つの画像パターンの面積が等しい場合は、ど
ちらか一方についてその面積と等しい面積を持つ円の直
径Rを算出する(S5)。
【0086】次に、S5において算出された直径Rにつ
いて、距離K>直径R×0.3・・・(1)という計算
式を満たすか否かを判断する(S6)。計算式(1)を
満たしていると判断された場合は(S6:Yes)、そ
のまま印刷用のドットパターンに展開し、印刷バッファ
に格納する。そして、すべての画像パターンについて処
理を行ったか否かを判断し(S10)、未処理の画像パ
ターンが存在する場合は(S10:No)、S2に戻
り、次の画像パターンを選択する。
【0087】ここで、S6において、上記の計算式
(1)を満たさないと判断された場合(S6:NO)、
画像パターン間の距離を変更可能か否かの判断を行う
(S7)。この判断においては、例えば、現在選択され
ている画像パターン26,27間の距離を広げた場合
に、端の画像パターン29が印刷可能領域からはみ出し
てしまうことがないか否かの判断、あるいは、画像パタ
ーン26,27間の距離を広げた場合、その他の画像パ
ターンに影響を及ぼすようなことがないか否か等の判断
を行う。
【0088】もし、画像パターン間の距離を変更可能で
あると判断された場合は(S7:Yes)、計算式
(1)を満たすように画像パターン26,27間の距離
を設定しなおし、印刷用のドットパターンに展開し、印
刷バッファに格納する。
【0089】また、S7において、画像パターン間の距
離が変更不可能であると判断された場合は(S8)、2
つの画像パターン26,27)を縮小する。この時の縮
小の程度は、画像パターン26,27間の距離が計算式
(1)を満たすまでに縮小倍率を設定する。そして、縮
小した画像パターンについて印刷用のドットパターンに
展開し、印刷バッファに格納する。
【0090】S10において、すべての画像パターンに
ついて処理を行ったと判断された場合は、印刷データ展
開処理を終了する。この後、印刷バッファに格納されて
いるデータに基づいて、熱膨張性テープ7に画像パター
ン26〜29が印刷される。この時、印刷結果は、隣合
った2つの画像パターンの面積が等しい場合には、いず
れか一方の画像パターンの面積に等しい円の直径の0.
3倍以上になっており、隣合った2つの画像パターンの
面積が異なる場合には、面積の大きい方の画像パターン
に等しい円の直径の0.3倍以上になる。
【0091】このようにして、熱膨張性テープ7に形成
された画像パターンは、光を吸収して発熱する材料によ
って構成されているので、シート表面に赤外線を含む光
が照射されると、画像パターンが形成されている部分の
下に位置する熱膨張層が昇温、発泡し、立体化され、凹
凸パターンが形成される。この時、各画像パターン間の
距離が適切な長さに設定されているので、発熱時に他の
画像パターンの発熱の影響を受けることなく、均一な高
さに立体化させることができる。これによって、所望の
画像パターンを正確に、美しく立体化させることができ
る。
【0092】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の立体画像形成方法によれば、画像形成工程におい
て、隣合った2つの画像パターンの間隔を、その1つの
画像パターンの面積に等しい面積を持つ円の直径の約
0.3倍以上に設定して画像パターンを形成するので、
その画像パターンを立体化させた場合、他の画像パター
ンの光吸収及び発熱による影響を受けずに、高さの均一
な凹凸パターンを得ることができる。
【0093】また、本発明の立体画像形成装置によれ
ば、隣合った2つの画像パターンの間隔を、その2つの
画像パターンの内で、面積の大きい方の画像パターンの
面積に等しい円の直径の約0.3倍以上に設定して印刷
するので、常に、適切な間隔をおいて画像パターンを印
刷することができ、このようにして印刷された画像パタ
ーンを立体化させた場合、高さの均一な凹凸パターンを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】隣り合う円との間隔をその円の直径の0.3倍
に設定して画像パターンを形成し、さらに、光照射を行
い、凹凸パターンを形成した場合の上面図及び断面図で
ある。
【図2】隣り合う円との間隔をその円の直径の0.5倍
に設定して画像パターンを形成し、さらに、光照射を行
い、凹凸パターンを形成した場合の上面図及び断面図で
ある。
【図3】大きさの異なる画像パターンを形成し、立体化
させて凹凸パターンを形成した場合の上面図及び断面図
である。
【図4】本実施例の熱膨張性シートの断面図である。
【図5】熱膨張性シートに、光吸収性を持つ画像パター
ンを形成する画像形成工程の説明図である。
【図6】熱膨張性シートの表面を立体化させて凹凸パタ
ーンを形成する凹凸形成工程の説明図である。
【図7】本実施例のテープ印刷装置の斜視図である。
【図8】図9に示すテープ印字装置に収納されるテープ
カセットの説明図である。
【図9】テープ印字装置の制御系を表わすブロック図で
ある。
【図10】本実施例のテープ印字装置においてなされる
印刷データ展開処理を示すフローチャートである。
【図11】印刷パターンの一例を示す図である。
【図12】孤立した円を立体化させて凹凸パターンを形
成した場合の上面図及び断面図である。
【図13】隣り合う円との間隔をその円の直径の0.2
倍に設定して画像パターンを形成し、さらに、光照射を
行い、凹凸パターンを形成した場合の上面図及び断面図
である。
【符号の説明】
11〜14,20〜23 円 24 正方形 25 正方形 60 熱膨張性シート 61 熱膨張層 62 基材 63 発泡剤 64 画像パターン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に加熱により発泡する発泡剤を含
    む熱膨張層を備えた熱膨張性シートの前記熱膨張層上面
    に2つ以上の画像パターンを形成する画像形成工程と、
    その熱膨張層上面に赤外線を含む光を照射し、前記画像
    パターンの下側の熱膨張層を昇温、発泡させ、前記熱膨
    張性シート上に前記画像パターンに応じた凹凸パターン
    を形成する凹凸形成工程とから成る立体画像形成方法に
    おいて、 前記画像形成工程は、隣合った2つの画像パターンの間
    隔を、その2つの画像パターンの内で、面積の大きい方
    の画像パターンの面積に等しい円の直径の約0.3倍以
    上に設定して画像パターンを形成することを特徴とする
    立体画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記画像形成工程は、隣合った2つの画
    像パターンの内で、面積の大きい方の画像パターンの面
    積と等しい面積を持つ円の直径を演算し、その演算結果
    に基づいて隣接する画像パターンの配置位置を決定する
    演算工程を含んでいることを特徴とする請求項1に記載
    の立体画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記画像パターンは、光吸収性の高い材
    料を用いたことを特徴とする請求項1に記載の立体画像
    形成方法。
  4. 【請求項4】 前記画像形成工程は、熱転写記録装置を
    用いたことを特徴とする請求項1に記載の立体画像形成
    方法。
  5. 【請求項5】 前記凹凸形成工程は、前記赤外線を含む
    光を照射する際、前記熱膨張性シート若しくは光源のい
    ずれか一方を移動させながら光を照射するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の立体画像形成方法。
  6. 【請求項6】 文字や図形等の画像パターンを入力する
    ための入力手段と、 前記入力手段から入力された前記画像パターンを前記熱
    膨張性シートに印刷する印刷手段とを備えた立体画像形
    成装置において、 隣合った2つの画像パターンの間隔を、その2つの画像
    パターンの内で、面積の大きい方の画像パターンの面積
    に等しい円の直径の約0.3倍以上に設定して印刷する
    ように前記印刷手段を制御する印刷制御手段を備えたこ
    とを特徴とする立体画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記印刷制御手段は、隣合った2つの画
    像パターンの内で、面積の大きい方の画像パターンの面
    積と等しい面積を持つ円の直径を演算し、その演算結果
    に基づいて隣接する画像パターンの配置位置を決定する
    演算手段を含んでいることを特徴とする請求項6に記載
    の立体画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記印刷手段は、加熱によって溶融し、
    かつ光吸収性の高い材料から成るインク層を備えたイン
    クリボンと、そのインクリボンを前記画像パターンの形
    状に応じて加熱する加熱手段とによって構成したことを
    特徴とする請求項6に記載の立体画像形成装置。
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