JPH0825790B2 - 半導体素子パッケージ用ムライト焼結体およびその製造方法 - Google Patents

半導体素子パッケージ用ムライト焼結体およびその製造方法

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JPH0825790B2
JPH0825790B2 JP59132786A JP13278684A JPH0825790B2 JP H0825790 B2 JPH0825790 B2 JP H0825790B2 JP 59132786 A JP59132786 A JP 59132786A JP 13278684 A JP13278684 A JP 13278684A JP H0825790 B2 JPH0825790 B2 JP H0825790B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0306Inorganic insulating substrates, e.g. ceramic, glass

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、大規模集積回路(略称LSI)などの半導体
素子を実装するための半導体素子パッケージ用基板およ
び多層配線基板に用いる半導体素子パッケージ用ムライ
ト焼結体およびその製造方法に関する。
従来技術 従来、LSIなどの半導体素子パッケージ用基板および
多層配線基板にはアルミナが広く用いられている。しか
しながら、半導体素子の大型化にともないアルミナの熱
膨張係数(70〜75×10-7/℃)とシリコンの熱膨張係数
(35×10-7/℃)との間に大きな差があることにより半
導体素子と回路基板との接合部に大きな熱応力が発生す
るという問題が生じていた。このために、半導体素子の
大きさが制限され、また大型の素子は基板に直接実装で
きないという欠点がある。
そこで熱膨張係数が比較的シリコンに近いムライト焼
結体を回路基板に用いることが考えられている。しかし
ながら、ムライトには従来出発原料としてカオリンなど
の粘土鉱物が用いられており高いα線放射量を示す。α
線放射量の多いムライト焼結体は半導体素子パッケージ
用の基板として、半導体メモリーに誤動作を起こさせる
という大きな欠点がある。特に高密度集積の半導体素子
の場合、少量のα線が素子にあたることにより高い確立
で誤動作を生じるようになる。
発明が解決しようとする問題点 本発明者は上記の現状に鑑み鋭意研究の結果、出発原
料としてカオリンの場合のように天然鉱物をそのまま用
いるのではなく、市販の純粋化されたアルミナ(例え
ば、低ソーダアルミナ)およびシリカ粉末を用い、この
適当な組成量に対して少なくとも酸化マンガン(MnO2
およびチタニア(TiO2)を含む焼結助剤の適当量を添加
し、これを一度で焼成することにより、熱膨張係数がシ
リコンに近い緻密なムライト焼結体が得られ、かつこの
ムライト焼結体はα線放射量が著しく低いことを知見し
た。
発明の目的 本発明は熱膨張係数がシリコンに近く、緻密質であつ
て、かつα線放射量が0.2dph/cm2以下の半導体素子パッ
ケージ用ムライト焼結体およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明の半導体素子パッケージ用ムライト焼結体は、
重量比が60:40乃至75:25の範囲で添加され、合量が90.0
〜97.0重量%のアルミナ(Al2O3)およびシリカ(Si
O2)と、少なくとも酸化マンガン(MnO2)およびチタニ
ア(TiO2)を含む3.0〜10.0重量%の焼結助剤とを含有
するとともに、α線放射量が0.2dph/cm2以下であるもの
である。なお焼結助剤として前記2種以外にクロミア
(Cr2O3)、酸化鉄(Fe2O3)または酸化コバルト(Co
O)から選ばれる1種以上を含めてそれらの合量が3.0〜
10.0重量%となるようにしてもよい。
また、本発明においては出発原料としてカオリンなど
の粘土鉱物を用いることなくアルミナ(Al2O3)および
シリカ(SiO2)粉末合量が90.0〜97.0重量%と、少なく
とも酸化マンガン(MnO2)およびチタニア(TiO2)を含
む焼結助剤を3.0〜10.0重量%含有するように添加し、
これを仮焼などの前処理を行なうことなく一度で焼成す
るようにした半導体素子パッケージ用ムライト焼結体の
製造方法が提供される。焼結助剤として、前記2種以外
にクロミア(Cr2O3)、酸化鉄(Fe2O3)または酸化コバ
ルト(CoO)から選ばれる1種以上を添加するようにし
てもよい。
以下本発明を詳述する。第1図に一般に市販されてい
るムライト焼結体のα線放射量を回路基板用のアルミナ
焼成体と比較して示す。この図より明らかなように、ム
ライトは回路基板用のアルミナに比べ非常に高いα線放
射量を示していることが理解される。
第2図は一般的にムライト焼結体を製造するために用
いられる出発原料のα線放射量を表わしたもので、カオ
リンなどの粘土鉱物が高いα線放射量を示していること
が理解される。これは粘土鉱物、特に堆積性の粘土鉱物
中にはその生成過程において多くのウラン,トリウムが
吸着されているためである。これに比べ従来より回路基
板用に使用されているアルミナ(Al2O3)およびシリカ
(SiO2)粉体は非常に低いα線放射量を示している。こ
れらの事実より、粘土鉱物を用いることなく、ムライト
の緻密な焼結体を得ることを目的に研究をすすめ有効な
焼結助剤を見出した。アルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO
2)のみではムライトを焼結させることできず、焼結助
剤として少なくとも酸化マンガン(MnO2)およびチタニ
ア(TiO2)を含む焼結助剤を合量が3.0〜10.0重量%に
なるように添加することにより、比較的低い焼成温度で
緻密なムライト焼結体が得られる。これはこれらの酸化
物をアルミナ(Al2O3)およびシリカ(SiO2)に添加す
ることにより、アルミナ(Al2O3)の融点が下がり、ム
ライトの生成および焼結が比較的低温で行なわれるため
であると思われる。したがつてこの焼結助剤の添加量が
3.0重量%未満では緻密な焼結体が得られない。また、
この添加量が10.0重量%を超えると焼結体中のムライト
結晶の含有量が減少し、焼結粒界に多量の液相が生じ抗
折強度が劣化する。
次に、アルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO2)との比率
を順次変えた場合の熱膨張係数を調べたところ、アルミ
ナが増加するに従い熱膨張係数が大きくなることが分つ
た。これはアルミナの増加にともないムライトが生成す
る反応に際してアルミナが過剰となり、このアルミナの
結晶がムライト焼結体中に残存するためである。したが
つて、シリコンに近い熱膨張係数を有する半導体素子パ
ッケージ用ムライト焼結体を得るためにはアルミナ対シ
リカの比率が75/25以下でなければならない。また、ア
ルミナのシリカに対する割合が減少すると焼結性が悪く
なり、緻密な焼結体が得られず、このためアルミナとシ
リカの比率は60/40以上でなければならない。
実施例 平均粒径2μmの市販の低ソーダアルミナと、平均粒
径1.5μmの硅石粉と、試薬1級の少なくとも酸化マン
ガン(MnO2)およびチタニア(TiO2)を含み、その他に
クロミア(Cr2O3)、酸化鉄(Fe2O3)または酸化コバル
ト(CoO)を加えた焼結助剤とを使用し、焼結体が、第
1表に示す試料1〜7,10〜17の組成範囲を有するように
秤量し、これをアルミナ製の混合ポツト中に入れ、アル
ミナボールと共にメタノール中で48時間混合粉砕した。
得られたスラリーを電気乾燥器で70℃を10時間保つて乾
燥し、5重量%のパラフィンワックスを四塩化炭素に溶
解して加え、乾燥後40メッシュを通した。この粉末を1t
/cm2の圧力で成形し、1450℃〜1650℃の範囲の温度で3
時間大気中で焼成し、第1表に示す試料1〜7,10〜17を
得た。
一方、試料8および9については上記原料に加えて市
販のカオリン(粉砕品)を全量の10重量%および30重量
%を添加したものとを出発原料として用いた。カオリン
の分析値よりアルミナ(Al2O3)およびシリカ(SiO2
の含有量を算出し、これに市販の低ソーダアルミナおよ
び硅石粉を加えて、必要なアルミナとシリカ比率にあわ
せた。これに前記と同様の焼結助剤を加えたものをアル
ミナポット中で粉砕・混合した。得られたスラリーを電
気乾燥器で乾燥し、5重量%のパラフィンワックスを四
塩化炭素に溶解して加え、乾燥後40メッシュを通した。
この粉末を1t/cm2の圧力で成形し、1450℃〜1600℃の範
囲の温度で3時間大気中で焼成し、第1表に示す試料8
および9を得た。
得られた試料1〜17について吸水率をアルキメデス法
により、熱膨張係数を横型押し棒式熱膨張係数測定機に
より、またαカウント(α線放射量)をガスフロー比例
計数管方式によるα線検出機により測定した。これらの
結果を第1表に示した。尚試料1〜9のものは全てAl2O
3:SiO2=70:30の組成比である。
第1表から理解されるように、焼結助剤の添加量が3.
0重量%未満の試料1および2のものは充分に緻密化し
た焼結体が得られず、焼結助剤の添加量が10重量%を超
える試料7のものは充分な強度が得られなかつた。また
出発原料にカオリンを10重量%添加した試料8、30重量
%添加した試料9のものはαカウント(α線放射量)が
0.2dph/cm2を超えて著しく増大していることが理解され
る。さらにアルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO2)との重
量比が60/40未満の試料10のものは充分に緻密化した焼
結体が得られず、重量比が75/25を超える試料14および1
5のものは熱膨張係数が54.3×10-7/℃以上と大きくなり
過ぎシリコンの熱膨張係数(35×10-7/℃)からその差
が大きくなる。
これに対し本発明の範囲内である試料3〜6、11〜1
3、16および17は何れも熱膨張係数が48.9×10-7/℃以下
とシリコンの熱膨張係数との差が小さくなりかつ緻密な
ムライト焼結体であり、αカウント(α線放射量)も0.
08dph/cm2以下と充分な値を示していることが理解され
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は一般に市販されているムライト焼結体のα線放
射量を回路基板用のアルミナ焼結体と比較したグラフ、
第2図は一般的にムライト焼結体を製造するために用い
られる出発原料のα線放射量を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量比が60:40乃至75:25で、その合量が9
    0.0〜97.0重量%のアルミナ(Al2O3)およびシリカ(Si
    O2)と、少なくとも酸化マンガン(MnO2)およびチタニ
    ア(TiO2)を含む3.0〜10.0重量%の焼結助剤とを含有
    するとともに、α線放射量が0.2dph/cm2以下であること
    を特徴とする半導体素子パッケージ用ムライト焼結体。
  2. 【請求項2】出発原料としてアルミナ(Al2O3)および
    シリカ(SiO2)粉末を、重量比が60:40乃至75:25となる
    ように添加混合した粉末90.0〜97.0重量%と、少なくと
    も酸化マンガン(MnO2)およびチタニア(TiO2)を含む
    焼結助剤3.0〜10.0重量%とからなる混合粉末を成形・
    焼成し、α線放射量が0.2dph/cm2以下の焼結体を作製す
    ることを特徴とする半導体素子パッケージ用ムライト焼
    結体の製造方法。
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