JPH1053459A - アルミナ磁器組成物 - Google Patents

アルミナ磁器組成物

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JPH1053459A
JPH1053459A JP8207236A JP20723696A JPH1053459A JP H1053459 A JPH1053459 A JP H1053459A JP 8207236 A JP8207236 A JP 8207236A JP 20723696 A JP20723696 A JP 20723696A JP H1053459 A JPH1053459 A JP H1053459A
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JP
Japan
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alumina
porcelain composition
alumina porcelain
composition
content
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JP8207236A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Kameda
裕和 亀田
Takashi Kumokawa
昂 雲川
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温で焼成することができるとともに、機械
的強度の高いアルミナ基板を製造することが可能なアル
ミナ磁器組成物を提供する。 【解決手段】 Al23を主成分とし、Y23を含有す
る。さらに焼結助剤としてSiO2、MgO、およびC
aOを含有する。なお、Y23は、アルミナ磁器組成物
100wt%のうち0.1〜3.2wt%の範囲内であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミナ磁器組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子部品用セラミック基板で
あるアルミナ基板を製造するためには、まず、主成分で
あるAl23を97wt%程度、残部として焼結助剤を
添加した原料を有機溶剤中に混合した後、プレス成形、
ドクターブレード成形、あるいは押し出し成形等を用い
て所定形状に成形する。そして、焼成温度1550〜1
650℃の範囲内で焼成を行い、得られた焼結体に表面
処理することによりアルミナ基板が製造されている。こ
のようにして得られたアルミナ基板は、一般に曲げ強度
35〜40kg/mm2を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アルミナ磁器組成物では次のような問題点があった。す
なわち、Al23を97wt%程度含有するアルミナ磁
器組成物は、焼成温度が上記のように1550〜165
0℃と高く、エネルギーコスト、炉材の消耗など焼成時
のコストが高いものであった。ここで、図2に示すよう
に、Al23の含有率を下げると焼成温度は低くなる
が、図3に示すように、曲げ強度が低下してしまう。
【0004】本発明は、低温で焼成することができると
ともに、機械的強度の高いアルミナ基板を製造すること
が可能なアルミナ磁器組成物を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
目的に鑑みてなされたものである。本発明のアルミナ磁
器組成物は、Al23を主成分とし、Y23を含有する
ことに特徴がある。
【0006】また、本発明のアルミナ磁器組成物におい
ては、焼結助剤としてSiO2を含有することが好まし
い。
【0007】また、本発明のアルミナ磁器組成物におい
ては、焼結助剤としてSiO2、MgO、およびCaO
を含有することが好ましい。
【0008】また、本発明のアルミナ磁器組成物におい
ては、前記Al23は、前記アルミナ磁器組成物100
wt%のうち85〜95wt%の範囲内であることが好
ましい。
【0009】また、本発明のアルミナ磁器組成物におい
ては、前記Y23は、前記アルミナ磁器組成物100w
t%のうち0.1〜3.2wt%の範囲内であることが
好ましい。
【0010】また、本発明のアルミナ磁器組成物におい
ては、前記Y23は、前記アルミナ磁器組成物100w
t%のうち0.4〜1.6wt%の範囲内であることが
さらに好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明のアルミナ磁器組成物は、Al23
を主成分とし、Y23を含有している。このような組成
によって、低温で焼成することができるとともに、機械
的強度の高いアルミナ基板を製造することが可能とな
る。
【0012】すなわち、焼成温度をできるだけ低くする
ためには、焼結助剤等を添加し、Al23の含有量をで
きるだけ少なくすることが必要であるが、その分、アル
ミナ基板の曲げ強度が低下してしまう。そこで、焼結助
剤の代わりにY23を添加する。すると、Y23により
アルミナ基板の曲げ強度を向上させることができて、さ
らにAl23の含有量は低下するので、焼成温度を低下
させることが可能となる。
【0013】ここで、本発明に用いられるAl23は、
純度、形状、粒径等には特に限定されない。例えば、粒
径0.4〜1.0μm程度の一般に易焼結アルミナと呼
ばれるものでもよいし、粒径1.0〜5.0μm程度の
微粒アルミナと呼ばれるものでも構わない。
【0014】また、本発明に用いられるY23は、純
度、形状、粒径等には特に限定されない。例えば、粒径
は0.4〜5.0μm程度のものであれば構わない。
【0015】また、本発明のアルミナ磁器組成物におい
ては、焼結助剤としてSiO2を含有することが好まし
い。なぜなら、SiO2がアルミナと反応し、低融点物
質であるムライトを生成するので、低温焼結の点で有効
である。さらに、SiO2を添加することで、Al23
の含有量が低下するので低温焼成が可能となる。なお、
焼結助剤としては、SiO2だけでなく、MgOやCa
Oなどが挙げられる。MgOを添加する場合には、アル
ミナ、シリカと反応し、低融点物質であるコーディエラ
イトを生成するので、低温焼結の点で有効である。ま
た、CaOを添加する場合には、アルミナ、シリカと反
応し、低融点物質であるアノーサイトを生成するので、
低温焼結の点で有効である。
【0016】ここで、上記Al23の配合量は、アルミ
ナ基板の低温焼成を考慮すれば、できるだけ少ない方が
好ましいというだけで、必ずしも限定されるものではな
い。従って、例えば、アルミナ磁器組成物100wt%
のうち95wt%以下であればよい。配合量が95wt
%を越える場合には、その他の添加物の効果が充分でな
いので好ましくない。ただし、配合量をできるだけ少な
くする場合でも、85wt%以上であることが好まし
い。配合量が85wt%未満の場合には、アルミナ基板
の充分な曲げ強度が得られないので好ましくない。
【0017】また、上記Y23の添加量は、アルミナ基
板の曲げ強度を向上させることができる添加量であれば
よく、従って、必ずしも限定されるものではないが、好
ましくは、アルミナ磁器組成物100wt%のうち0.
1〜3.2wt%の範囲内である。添加量が0.1wt
%未満の場合には、添加効果に乏しく、特にAl23
配合量が少ない場合には目的の強度が得られないことも
あるので好ましくない。一方、添加量が3.2wt%を
越える場合には、これ以上添加しても曲げ強度が上がら
ず、逆に体積固有抵抗値が低下してしまうので好ましく
ない。なお、さらに好ましくは、0.4〜1.6wt%
の範囲内である。この場合、特に高い曲げ強度を有して
いる。
【0018】次に、本発明を実施例に基づき、さらに具
体的に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0019】
【実施例】まず、出発原料として、Al23、Si
2、MgO、CaOを表1に示すような割合で予備調
合し、作製した。次いで、粒径0.5μmのY23を出
発原料100重量部に対し、表1に示すような割合で添
加しアルミナ磁器組成物とした。なお、出発原料の粒径
は0.6μmであった。
【0020】
【表1】
【0021】さらに、このアルミナ磁器組成物100重
量部に対して酢酸ビニル系バインダーを5重量部添加す
ることにより顆粒を作製した。この顆粒をプレス成形し
た後、電気炉で表1に示す温度で焼成し、アルミナ基板
を作製した。
【0022】得られたアルミナ基板の曲げ強度(kg/
mm2)を3点曲げ試験により測定した。ここで得られ
たY23添加量(重量部)と曲げ強度(kg/mm2
との関係を図1に示す。Y23を添加することにより、
35kg/mm2以上の機械的強度の高いアルミナ基板
を得られることが分かる。
【0023】また、これらの試料の100℃体積固有抵
抗値および絶縁破壊電圧を測定した。これらも表1に併
せて示す。なお、100℃体積固有抵抗値の測定は、Y
HP4329Aを用いて印加電圧1kV、印加時間1
分、測定時間30秒で行った。また、絶縁破壊電圧の測
定は、油中で短時間破壊試験を行った。
【0024】ここで、各測定結果の判定は、曲げ強度
(kg/mm2):35.0以上、100℃体積固有抵
抗値(Ω・cm):5×1014以上、絶縁破壊電圧(k
V/mm):15以上、焼成温度(℃):1500以下
とした。
【0025】また、総合評価は、◎:非常に良好であ
る、○:良好である、△:実用上差し支えない、×:実
用的に問題あり、とした。
【0026】
【発明の効果】本発明のアルミナ磁器組成物を用いれ
ば、低温で焼成することができるとともに、機械的強度
の高いアルミナ基板を製造することが可能である。従っ
て、例えば1500℃以下という低い温度での焼成が可
能であり、かつ、40kg/mm2以上という高い機械
的強度を有するアルミナ基板を製造することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】Y23添加量と曲げ強度との関係を示す図。
【図2】アルミナ含有率と焼成温度との関係を示す図。
【図3】アルミナ含有率と曲げ強度との関係を示す図。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al23を主成分とし、Y23を含有す
    ることを特徴とするアルミナ磁器組成物。
  2. 【請求項2】 焼結助剤としてSiO2を含有すること
    を特徴とする請求項1に記載のアルミナ磁器組成物。
  3. 【請求項3】 焼結助剤としてSiO2、MgO、およ
    びCaOを含有することを特徴とする請求項1に記載の
    アルミナ磁器組成物。
  4. 【請求項4】 前記Al23は、前記アルミナ磁器組成
    物100wt%のうち85〜95wt%の範囲内である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記
    載のアルミナ磁器組成物。
  5. 【請求項5】 前記Y23は、前記アルミナ磁器組成物
    100wt%のうち0.1〜3.2wt%の範囲内であ
    ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに
    記載のアルミナ磁器組成物。
  6. 【請求項6】 前記Y23は、前記アルミナ磁器組成物
    100wt%のうち0.4〜1.6wt%の範囲内であ
    ることを特徴とする請求項5に記載のアルミナ磁器組成
    物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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