JPH08257852A - 外壁コーナー部材の製造方法 - Google Patents

外壁コーナー部材の製造方法

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JPH08257852A
JPH08257852A JP6549895A JP6549895A JPH08257852A JP H08257852 A JPH08257852 A JP H08257852A JP 6549895 A JP6549895 A JP 6549895A JP 6549895 A JP6549895 A JP 6549895A JP H08257852 A JPH08257852 A JP H08257852A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外壁コーナー部材の製造工程を自動化又は半
自動化する。 【構成】 ストックケース22内に収容された板材21
を2枚ずつ押出しシリンダ18によって搬送コンベア2
5へ押し出す。この搬送コンベア25上で一対の板材2
1のカット面を互いに内側に向けて対向させた状態で上
方から押えローラ33で押圧しながら搬送し、両板材2
1のカット面に接着剤塗布ローラ27で接着剤を塗布す
る。この後、両板材21を傾斜搬送装置35の両櫛形載
置部材上へ搬送し、両櫛形載置部材をハ字形に傾斜させ
ることで、両板材21をハ字形に傾斜させて両三角基準
台47へ移載した後、両三角基準台47を中心方向にス
ライドさせて両板材21のカット面を接着する。この
後、押え板62を下降させて両板材21を押え付け、押
え板72の上面の釘打機73により釘を両板材21(出
隅部材)の角部の両側から交互に接着面を貫通するよう
に打ち込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の外壁隅部に使用
される出隅部材,入隅部材等の外壁コーナー部材を能率
良く製造できるようにした外壁コーナー部材の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年来、住宅の外壁板として、表面柄模
様の意匠性に優れ且つ施工性に優れた窯業系の外壁板の
需要が著しく増大している。この窯業系の外壁板を用い
て施工された外壁は、図7に示すように、外壁コーナー
部10に、外壁板11と同じ柄模様の出隅部材12を使
用し、この出隅部材12を下地材13を介して柱14に
釘15等で固定するようにしている。
【0003】一般に、窯業系の外壁板11は意匠性を高
めるために表面に凹凸柄模様を押圧成形したものが多い
が、出隅部材12は断面L字形であるため、凹凸柄模様
のものを一体成形することは極めて困難である。このた
め、凹凸柄模様の出隅部材12は2枚の短冊状の板材の
片端面をそれぞれ45°弱の斜面にカットし、双方の斜
面を接着剤により接着して2枚の板材を一体化して製造
するようにしたものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、2枚
の板材を接着剤により接着して出隅部材,入隅部材等の
外壁コーナー部材を製造する場合、接着剤が固化するま
でには、10〜15時間程度の時間を要するため、外壁
コーナー部材を、所定の角度を有する受台に載せて、1
0〜15時間程度、静置しておく必要がある。このた
め、外壁コーナー部材の製造能率が悪く、顧客の緊急の
オーダーに迅速に対応できず、顧客に迷惑をかけること
がしばしば発生していた。しかも、接着剤が固化するま
で外壁コーナー部材を静置しておくスペースが工場内に
必要となり、工場内の作業面積の省スペース化の要求に
も反していた。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、外壁コーナー部材の接着に要す
る時間を実質的に短くすることができて、顧客の緊急の
オーダーに迅速に対応できると共に、工場内の作業面積
の省スペース化も達成でき、しかも外壁コーナー部材の
製造工程を自動化又は半自動化することができる外壁コ
ーナー部材の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の外壁コーナー部材の製造方法
は、片端面が斜めにカットされた一対の短冊状の板材
を、該カット面にて接着剤で接着して断面L字形の外壁
コーナー部材を製造する方法において、搬送コンベア上
で前記一対の板材のカット面を互いに内側に向けて対向
させた状態で搬送し、その搬送中に一対の板材のカット
面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、この接着剤塗
布工程から送られてくる一対の板材を傾斜搬送装置の一
対の櫛形載置部材上に載置し、これら一対の櫛形載置部
材をハ字形に傾斜させて一対の板材をハ字形に傾斜さ
せ、その状態で一対の板材を次の仮組立工程へ搬送する
板材傾斜工程と、この板材傾斜工程から送られてくる一
対の板材を、その傾斜角度と同一角度の傾斜面を有する
一対の三角基準台に載置し、これら一対の三角基準台を
互いに離れた位置から中心方向にスライドさせることに
より、前記一対の板材の接着剤が塗布されたカット面を
突き合わせて接着して仮組立する仮組立工程と、前記一
対の三角基準台上で仮組立された一対の板材を上方から
押え板で押さえ付けて前記三角基準台との間に挟み付
け、前記押え板の上面に設けられた打込み機を用いて、
釘又はステープル等を一対の板材の数箇所に接着面を貫
通するように打ち込む本組立工程とを順次実行するよう
にしたものである。
【0007】この場合、請求項2のように、前記傾斜搬
送装置の一対の櫛形載置部材は、外側部に前記板材の片
端面を受け止めるストッパを有し、櫛先を連結する連結
板によって一体化したものを使用すると良い。
【0008】また、請求項3のように、前記三角基準台
には、前記板材を吸着する吸着ボックスと、前記板材の
片端面を受け止めるストッパとを設け、前記ストッパは
位置調整可能となっているものを使用すると良い。
【0009】
【作用】上述した請求項1の製造方法では、まず、搬送
コンベア上で一対の板材のカット面を互いに内側に向け
て対向させた状態で接着剤塗布工程へ搬送し、一対の板
材のカット面に接着剤を塗布する。この接着剤塗布工程
から送られてくる一対の板材を傾斜搬送装置の一対の櫛
形載置部材上に載置し、これら一対の櫛形載置部材をハ
字形に傾斜させて一対の板材をハ字形に傾斜させ、その
状態で一対の板材を次の仮組立工程へ搬送する(板材傾
斜工程)。この板材傾斜工程から送られてくる一対の板
材を、その傾斜角度と同一角度の傾斜面を有する一対の
三角基準台に移載する。これにより、三角基準台への板
材の移載が極めてスムーズに行われる。
【0010】この後、板材が載置された一対の三角基準
台を互いに離れた位置から中心方向にスライドさせるこ
とにより、一対の板材のカット面を突き合わせて接着し
て仮組立する(仮組立工程)。このようにして一対の三
角基準台上で仮組立された一対の板材を上方から押え板
で押さえ付けて前記三角基準台との間に挟み付け、前記
押え板の上面に設けられた打込み機を用いて、釘又はス
テープル等を一対の板材の数箇所に接着面を貫通するよ
うに打ち込む(本組立工程)。これにより、接着剤塗布
工程から本組立工程までが一連の流れに乗った連続的な
作業となり、外壁コーナー部材の製造工程が自動化又は
半自動化される。しかも、接着剤が固化する前でも、釘
又はステープル等によって両板材の接着面が固定される
と共に、釘又はステープル等で固定した後は、両板材を
動かしても、接着部分が剥がれたり接着不良になる心配
がないので、接着剤が固化するまで静置させる必要が無
く、直ちに搬送・運搬できる。
【0011】また、請求項2では、傾斜搬送装置の一対
の櫛形載置部材の外側部に設けたストッパで板材の片端
面を受け止め、搬送時に櫛形載置部材上で板材をストッ
パによってガイドしながら仮組立工程へ真っ直ぐに搬送
し、三角基準台の傾斜面の所定位置に板材を正確に載置
する。この際、櫛形載置部材の櫛先が連結板によって一
体化され、ばらばらになることはない。
【0012】更に、請求項3では、三角基準台上に載置
された板材を吸着ボックスによって吸着保持する。これ
により、仮組立工程で、三角基準台上での板材のずれ動
きを防ぎながらカット面の接着を確実に行うことができ
る。この際、三角基準台に設けられたストッパを予め位
置調整して、このストッパで板材の片端面を受け止める
ことによって、板材の位置合せを極めて簡単且つ正確に
行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。短冊状の板材21は、予め片端面が斜めにカッ
トされ(出隅部材,入隅部材の場合は斜め約45°にカ
ットされ)、ストックケース22内に2列に積み上げら
れて収容されている。このストックケース22は、左右
両面(搬送方向の前後面)が開放され、リフト機構17
によって上下動可能に支持されている。このストックケ
ース22内に収容された各列の板材21は、カット面を
互いに内側に向けて対向させた状態で積み上げられてい
る。ストックケース22の上端左側には押出しシリンダ
18が設けられ、この押出しシリンダ18のロッドに取
り付けられたプッシャー19によって最上段の2枚の板
材21が同時にストックケース22から搬送コンベア2
5へ押し出される。この際、ストックケース22から板
材21が押し出される毎に、リフト機構17によってス
トックケース22が板材21の1枚分の厚みに相当する
高さずつ上昇し、常に、最上段の板材21と搬送コンベ
ア25の高さが一致するように制御される。
【0014】一方、搬送コンベア25上では、ストック
ケース22から押し出された2枚の板材21がカット面
を互いに内側に向けて対向させた状態で搬送される。こ
の搬送コンベア25の中央下側には接着剤塗布装置26
が設けられている。この接着剤塗布装置26は、モータ
(図示せず)により接着剤塗布ローラ27をシャフト2
8を中心に搬送方向に回転させて板材21のカット面に
接着剤を塗布する装置であり、接着剤塗布ローラ27の
上部を搬送コンベア25より上方に突出させている。こ
の接着剤塗布ローラ27の下方には接着剤貯溜パン29
が設けられ、この接着剤貯溜パン29内に貯溜された接
着剤に接着剤塗布ローラ27の一部が浸されている。そ
して、回転する接着剤塗布ローラ27の上方を両板材2
1が搬送されていく過程で、接着剤を含んだ接着剤塗布
ローラ27が板材21のカット面に接触して接着剤がカ
ット面に自動的に塗布される。
【0015】また、搬送コンベア25の接着剤塗布位置
の上方には、押えローラ33がバネ機構34により弾性
支持されている。これにより、接着剤塗布位置では、搬
送コンベア25上で一対の板材21のカット面を互いに
内側に向けて対向させた状態で上方から押えローラ33
で押圧しながら搬送し、この押えローラ33の押圧力に
よって接着剤塗布中の板材21の浮き上がりを防止して
両板材21のカット面を接着剤塗布ローラ27に軽く押
し付けるようにしている。
【0016】一方、接着剤塗布位置の搬送方向前方に
は、両板材21を約45°傾斜させて搬送する傾斜搬送
装置35が設けられている。この傾斜搬送装置35は、
図2及び図3に示すように、一対の櫛形載置部材36を
有し、各櫛形載置部材36の外側部が回動軸37を介し
て架台38に回動可能に支持されている。各櫛形載置部
材36は、可動シリンダ40によって水平状態(待機位
置)から上方に約45°傾動できるようになっている。
各櫛形載置部材36は、板材21を搬入するための搬入
ローラ39間の隙間を利用して設置され、板材21の搬
入時には、各櫛形載置部材36が搬入ローラ39間の隙
間内に収まった位置で待機する。各櫛形載置部材36の
外側部には、板材21の片端面を受け止めるストッパ4
1が形成されている。また、櫛形載置部材36の櫛先が
連結板42によって連結され、待機位置では、図3に示
すように連結板42が搬入ローラ39に突き当たらない
位置に収まるようになっている。
【0017】更に、図2に示すように、架台38の上方
に固定された上フレーム43には、櫛形載置部材36上
の板材21を仮組立装置46へ搬送するための搬送シリ
ンダ44が搬送方向と平行に設けられている。この搬送
シリンダ44は、例えばマグネット式ロッドレスシリン
ダにより構成され、搬送シリンダ44の作動により搬送
方向にスライド駆動される摺動子45によって板材21
の後端を引っ掛けて仮組立装置46へ搬送する。
【0018】一方、仮組立装置46は、傾斜搬送装置3
5に隣接して設置され、図4に示すように、一対の三角
基準台47を備え、両三角基準台47が架台48上に固
定されたスライドレール49に沿って板材21の搬送方
向と直交する方向にスライド可能に設置されている。両
三角基準台47のスライド操作は、減速モータ50によ
って正逆可動ネジ51を回転させることによって行わ
れ、両三角基準台47に固定された角ナット52に正逆
可動ネジ51が螺挿されている。この正逆可動ネジ51
は、中心位置でネジ山の方向が反対になっており、正逆
可動ネジ51を正回転させると、両三角基準台47が互
いに離れた位置から中心位置の方向へスライドして中心
位置で突き当たり、全体として1つの△形角度規制台と
なる。この際、△形角度規制台の頂角が製造する出隅部
材20に合わせて90°弱となるように、両三角基準台
47の傾斜面の傾斜角度が設定されている。一方、正逆
可動ネジ51を逆回転させると、両三角基準台47が中
心位置から離れる方向へスライドする。
【0019】各三角基準台47の傾斜面には、真空ポン
プ(図示せず)に吸引パイプ53を介して接続された吸
着ボックス54が取り付けられ、この吸着ボックス54
の吸着面が三角基準台47の傾斜面と同一面となってい
る。この吸着ボックス54は三角基準台47の傾斜面に
載置された板材21を空気吸引力により吸着保持する。
また、各三角基準台47の傾斜面の下部には、板材21
の片端面を受け止める複数のストッパ55が設けられ、
各ストッパ55の位置が調整ボルト56とナット57と
から成る位置調整機構58により調整できるようになっ
ている。
【0020】一方、仮組立装置46の上方には、図5に
示すようにエアシリンダ70が吊り下げられている。具
体的には、スライドレール60が架台48に固定された
上フレーム61に固定され、このスライドレール60に
ローラ69を介してエアシリンダ70が吊り下げられて
いる。このエアシリンダ70の下向きのロッド71の下
端に一対の押え板72がハ字状に固定され、この押え板
72が三角基準台47上の板材21の真上を上下動でき
るようになっている。この押え板72の内角は製造する
出隅部材20の頂角に合わせて90°弱に設定されてい
る。更に、この押え板72の上面両側の複数箇所には空
気式の釘打機73(打込み機)が取り付けられ、各釘打
機73によって釘74(図6参照)を出隅部材20の角
部の複数箇所に接着面を貫通するように打ち込めるよう
になっている。
【0021】以上説明した生産設備を用いて出隅部材2
0を生産する場合、ストックケース22内に収容された
最上段の板材21を2枚ずつ押出しシリンダ18のプッ
シャ19によって搬送コンベア25へ押し出し、この搬
送コンベア25によって2枚の板材21を接着剤塗布装
置26へ搬送する。接着剤塗布装置26の周辺では、搬
送されてくる2枚の板材21を上方から押えローラ33
で押圧しながら搬送し、この押えローラ33の押圧力に
よって両板材21のカット面を回転する接着剤塗布ロー
ラ27に軽く押し付けて、カット面に接着剤を塗布して
いく。これにより、板材21を搬送コンベア25で搬送
する途中で接着剤塗布装置26によって板材21のカッ
ト面に接着剤を自動的に塗布することができ、接着剤塗
布作業の自動化が可能となる。
【0022】このようにして接着剤が塗布された両板材
21を傾斜搬送装置35へ搬送し、櫛形載置部材36上
に載置する。この後、可動シリンダ40を作動させて、
図2に示すように両櫛形載置部材36を上方に約45°
傾動させて、一対の板材21をハ字形に傾斜させる。こ
の状態で、搬送シリンダ44を作動させて、摺動子45
で板材21の後端を引っ掛けて、板材21を櫛形載置部
材36上を滑らせて仮組立装置46へ搬送し、図4に示
すように両三角基準台47の傾斜面に両板材21を載置
する。この際、櫛形載置部材36の傾斜角度を三角基準
台47の傾斜角度と同一にすると共に、櫛形載置部材3
6の傾斜面の延長上に三角基準台47の傾斜面を隣接し
て位置させることによって、櫛形載置部材36から三角
基準台47への板材21の移載が極めてスムーズに行わ
れる。また、板材21を櫛形載置部材36上を滑らせる
際に、櫛形載置部材36の外側部に設けたストッパ41
で板材21の片端面を受け止めて、板材21をストッパ
41でガイドしながら仮組立装置46へ搬送し、三角基
準台47の傾斜面の所定位置に板材21を正確に載置す
る。
【0023】この後、三角基準台47の吸着ボックス5
4に空気吸引力を作用させて、三角基準台47の傾斜面
に載置された板材21を空気吸引力により吸着保持す
る。次いで、減速モータ50によって正逆可動ネジ51
を正回転させて、両三角基準台47を互いに離れた位置
から中心位置の方向へスライドさせて、中心位置で両三
角基準台47を突き合わせ、全体として1つの△形角度
規制台を作ると共に、両板材21のカット面どうしを突
き合わせて接着する。この際、三角基準台47上に載置
された板材21を吸着ボックス54で吸着保持すること
で、三角基準台47上での板材21のずれ動きを防ぎな
がらカット面の接着を確実に行うことができる。更に、
三角基準台47に設けられたストッパ55を予め位置調
整して、このストッパ55で板材21の片端面を受け止
めることによって、板材21の位置合せを極めて簡単且
つ正確に行うことができる。このようにして、仮組立装
置46を用いることで、両板材21の接着も自動的に行
うことができる。
【0024】この後、エアシリンダ70を作動させて押
え板62を下降させ、この押え板72を両板材21の上
面に押し付けて、押え板72と三角基準台47との間に
両板材21を挟み付けて固定した状態にする。この状態
で、押え板72の上面に設けられた釘打機73を用い
て、図6に示すように釘74を両板材21(出隅部材2
0)の角部の両側から交互に接着面を貫通するように打
ち込む。これにより、接着剤が固化する前でも、釘74
によって出隅部材20の角部の接着面が固定される。こ
のため、従来のように接着剤が固化するまで10〜15
時間程度静置させる必要が無く、出隅部材20の接着に
要する時間を従来の1/3程度に短くすることができ
て、顧客の緊急のオーダーに迅速に対応することができ
る。しかも、出隅部材20を静置するスペースや装置が
不要となり、工場内の作業面積の省スペース化も達成す
ることができる。
【0025】また、釘打ち作業中に、出隅部材20の裏
面に接着剤の垂れを生じても、固化前のために簡単に除
去でき、垂れた接着剤の後処理も容易である。しかも、
出隅部材20の接着面に打ち込んだ釘74が接着面を密
着状態に保持する役割を果たすので、接着が確実に行わ
れて、搬送中のセット不良や板材21の反りによる接着
不良が発生しなくなり、接着の信頼性を向上することが
できて、製品の歩留りを向上することができる。
【0026】上述のようにして出隅部材20の釘打ち作
業を終了すると、エアシリンダ70を作動させて押え板
72を上昇させた後、出隅部材20を三角基準台47か
ら右方向に抜き出して仕上げ工程(図示せず)へ搬送
し、この仕上げ工程を経て製品となる。
【0027】尚、出隅部材20の角部に打ち付ける止め
具は、釘74に限らず、ステープル,その他の特殊な鋲
であっても良く、その止め具の種類に応じて、釘打機3
3に代えて、自動タッカー,特殊鋲打機等を用いるよう
にすれば良い。
【0028】また、上記実施例では、出隅部材20を製
造するようにしたが、出隅部材20とは表裏の関係が逆
になる入隅部材を製造するようにしても良い。入隅部材
の場合には、短冊状の板材を斜めにカットする際に、出
隅部材の場合とは反対に、表面が裏面より幅が狭くなる
ように傾斜カットし、以後の工程は、出隅部材の場合と
同様の要領で製造すれば良い。
【0029】その他、本発明は、出隅部材,入隅部材に
限定されず、例えば6角柱等、多角形状の外壁コーナー
部材を作る場合にも適用でき、その多角形の角度に合わ
せて櫛形載置部材36の傾斜角度や三角基準台47の傾
斜角度を設定して、90°弱以外の角度の外壁コーナー
部材を作るようにしても良い。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の外壁コーナー部材の製造方法によれば、接
着剤塗布工程から本組立工程までが一連の流れに乗った
連続的な作業となり、外壁コーナー部材の製造工程を自
動化又は半自動化することができる。特に、板材を仮組
立工程へ移送する際に、板材を載置した櫛形載置部材を
ハ字形に傾斜させて、該板材を三角基準台へ搬送するよ
うにしたので、三角基準台への板材の移載を極めてスム
ーズに行うことができる。更に、板材が載置された一対
の三角基準台を互いに離れた位置から中心方向にスライ
ドさせることにより、一対の板材のカット面を突き合わ
せて接着するようにしたので、板材の接着も極めてスム
ーズに行うことができる。また、本組立工程において、
外壁コーナー部材の接着面を釘,ステープル等で固定す
るようにしたので、従来のように接着剤が固化するまで
10〜15時間も静置させる必要が無く、顧客の緊急の
オーダーに迅速に対応することができると共に、接着が
確実に行われて、搬送中のセット不良や板材の反りによ
る接着不良が発生しなくなり、製品の歩留りを向上する
ことができる。しかも、外壁コーナー部材を静置するス
ペースや装置が不要となり、工場内の作業面積の省スペ
ース化も達成することができる。
【0031】また、請求項2では、傾斜搬送装置の一対
の櫛形載置部材の外側部に設けたストッパで板材の片端
面を受け止めるようにしたので、搬送時に櫛形載置部材
上で板材をストッパによってガイドしながら三角基準台
の傾斜面へ真っ直ぐに搬送することができて、三角基準
台の傾斜面の所定位置に板材を正確に載置することがで
きる。
【0032】更に、請求項3では、三角基準台上に載置
された板材を吸着ボックスによって吸着保持するように
したので、三角基準台上での板材のずれ動きを防ぎなが
らカット面の接着を確実に行うことができる。しかも、
三角基準台に設けられたストッパを予め位置調整するこ
とで、板材の位置合せを極めて簡単且つ正確に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す生産ラインの側面図
【図2】傾斜搬送装置の縦断正面図
【図3】傾斜搬送装置の平面図
【図4】仮組立装置の縦断正面図
【図5】本組立装置の縦断正面図
【図6】出隅部材の斜視図
【図7】出隅部材の取付構造を示す横断面図
【符号の説明】 17…リフト機構、18…押出しシリンダ、19…プッ
シャー、20…出隅部材(外壁コーナー部材)、21…
板材、22…ストックケース、25…搬送コンベア、2
6…接着剤塗布装置、27…接着剤塗布ローラ、33…
押えローラ、35…傾斜搬送装置、36…櫛形載置部
材、39…搬入ローラ、40…可動シリンダ、41…ス
トッパ、42…連結板、44…搬送シリンダ、45…摺
動子、46…仮組立装置、47…三角基準台、49…ス
ライドレール、50…減速モータ、51…正逆可動ネ
ジ、54…吸着ボックス、55…ストッパ、56…調整
ボルト、58…位置調整機構、70…エアシリンダ、7
2…押え板、73…釘打機(打込み機)、74…釘。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片端面が斜めにカットされた一対の短冊
    状の板材を、該カット面にて接着剤で接着して断面L字
    形の外壁コーナー部材を製造する方法において、 搬送コンベア上で前記一対の板材のカット面を互いに内
    側に向けて対向させた状態で搬送し、その搬送中に一対
    の板材のカット面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程
    と、 この接着剤塗布工程から送られてくる一対の板材を傾斜
    搬送装置の一対の櫛形載置部材上に載置し、これら一対
    の櫛形載置部材をハ字形に傾斜させて一対の板材をハ字
    形に傾斜させ、その状態で一対の板材を次の仮組立工程
    へ搬送する板材傾斜工程と、 この板材傾斜工程から送られてくる一対の板材を、その
    傾斜角度と同一角度の傾斜面を有する一対の三角基準台
    に載置し、これら一対の三角基準台を互いに離れた位置
    から中心方向にスライドさせることにより、前記一対の
    板材の接着剤が塗布されたカット面を突き合わせて接着
    して仮組立する仮組立工程と、 前記一対の三角基準台上で仮組立された一対の板材を上
    方から押え板で押さえ付けて前記三角基準台との間に挟
    み付け、前記押え板の上面に設けられた打込み機を用い
    て、釘又はステープル等を一対の板材の数箇所に接着面
    を貫通するように打ち込む本組立工程とを順次実行する
    ことを特徴とする外壁コーナー部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記傾斜搬送装置の一対の櫛形載置部材
    は、外側部に前記板材の片端面を受け止めるストッパを
    有し、櫛先を連結する連結板によって一体化されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の外壁コーナー部材の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記三角基準台には、前記板材を吸着す
    る吸着ボックスと、前記板材の片端面を受け止めるスト
    ッパとが設けられ、前記ストッパは位置調整可能となっ
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外壁コ
    ーナー部材の製造方法。
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