JPH08257544A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

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Publication number
JPH08257544A
JPH08257544A JP6245795A JP6245795A JPH08257544A JP H08257544 A JPH08257544 A JP H08257544A JP 6245795 A JP6245795 A JP 6245795A JP 6245795 A JP6245795 A JP 6245795A JP H08257544 A JPH08257544 A JP H08257544A
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JP
Japan
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water
housing
nipple
electrolytic cell
partition plate
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Application number
JP6245795A
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English (en)
Inventor
Yasuo Hironaka
康雄 廣中
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Phoenix Co Ltd
Original Assignee
Phoenix Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】たとえば整水器などの水処理装置の両側部から
選択的に水を供給する。 【構成】 整水器1は、ハウジング2内にアルカリイオ
ン水または酸性イオン水を生成するための電解槽11を
有する。このような電解槽11を収納するハウジング2
の両側壁4a,4bには、取付孔41がそれぞれ形成さ
れる。この取付孔41に、ニップル5a,5bがそれぞ
れ挿通されて固定される。各ニップル5a,5bに、供
給管路6が接続され、この供給管路6には、電解槽11
で生成されたイオン水が供給される。また、供給管路6
が接続されるニップル5aまたは5bには、ハウジング
2の外部において吐水管路3が接続され、供給管路6に
供給された水が吐水管路3に導かれ吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリイオン水また
は酸性イオン水を供給する整水器、および水道水などの
水からゴミなどの不純物を除去するフィルタを備える濾
過装置などの水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な従来技術の水処理装置は、水を
処理するための手段を備えるハウジングと、このハウジ
ングの一側部に固定される吐水管路とを含んで構成され
る。水を処理する手段は、たとえばアルカリイオン水ま
たは酸性イオン水を生成するための電解槽や、またゴミ
を除去するためのフィルタなどである。これらの手段に
よって処理された水は、吐水管路に導かれ、吐出され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような水処理装置
は、たとえば台所の流し台などに備え付けられる。しか
しながら、水処理装置を設置できる場所は、限られてい
る場合がある。また、前述のように吐水管路は、ハウジ
ングの一側部に固定されているため、たとえば吐水管路
が流し台のシンクとは反対側でハウジングに固定され、
不所望な位置に配置されてしまうおそれがある。このた
めに、吐水管路の水が吐出される吐水口をたとえば流し
台のシンクに臨ませることができない場合がある。ま
た、これに対して前述のように、吐水管路はシンクとは
反対側に配置されている場合にも吐水口をシンクに臨ま
せることができるように、充分な長さを有する吐水管路
を予め取付けておくことが容易に考えられる。しかしな
がら、このような吐水管路を設けた場合には、吐水管路
は、ハウジングの周囲をまわして配置され、その吐水口
をシンクに臨ませる。このため、吐水管路がたとえば操
作スイッチなどを覆ってしまい、水を処理するための操
作の妨げになる場合がある。また、吐水管路がシンクに
臨んで配置される場合には、吐水管路が不所望に長く、
邪魔になってしまう。
【0004】したがって本発明の目的は、ハウジングの
両側部のいずれかに選択的に着脱可能に吐水管路を取付
けることができ、必要最小長さの短い吐水管路から吐出
させて、水を供給することができる水処理装置を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、両側壁に取付
孔がそれぞれ形成されるハウジングと、前記各取付孔に
貫通し、それぞれ固定されるニップルと、ハウジング内
で前記ニップルに選択的に、一端部が着脱可能に接続さ
れて、処理された水が供給される可撓性を有する供給管
路と、ハウジングの外部で、供給管路が接続されるニッ
プルに着脱可能に接続される吐水管路とを含むことを特
徴とする水処理装置である。また本発明は、ハウジング
の前部を、縦の回転軸線まわりに角変位して開閉する前
蓋と、ハウジング内の前記取付孔の背後側で、上下に延
びて固定される仕切板と、仕切板を貫通して固定され、
前蓋に臨み、前記供給管路の他端部が着脱可能に接続さ
れ、仕切板よりも背後側で処理された水が供給される接
続部材とを含むことを特徴とする。さらに本発明は、ハ
ウジング内で仕切板よりも前蓋側に配置され、水供給源
から供給される水の不純物を除去し、着脱交換可能なフ
ィルタと、ハウジング内で仕切板よりも背後の空間に設
けられ、フィルタからの水をアルカリイオン水または酸
性イオン水に変化し、生成されたイオン水を前記接続部
材に供給する整水手段とを含むことを特徴とする。さら
にまた本発明の前記ニップルは、ハウジングの側壁に座
金を介して締付ナットによって締付られて固定されて、
吐水管路は、基端部に、ニップル内に気密に挿入される
接続筒を有する接続具本体と、接続具本体に設けられ、
ニップルの前記締付ナットよりも外方に突出している外
ねじに螺合する内ねじを有する袋ナットとを有すること
を特徴とする。さらにまた本発明の前記袋ナットには、
ニップルに接続された状態で、締付ナットを収納する収
納凹所が形成され、この収納凹所よりも半径方向外方で
前記座金の端面に当接する環状の突起が形成されること
を特徴とする。さらにまた本発明の前記整水手段には、
電解槽が設けられ、前記前蓋には、電解槽に備えられる
2つの電極間に印加される直流電圧の極性を変化するた
めの操作手段および電解槽の運転状態を表示するための
表示手段が、前部に臨んで設けられることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明に従えば、ハウジングの両側壁には取付
孔がそれぞれ形成される。このハウジング内には、たと
えばアルカリイオン水または酸性イオン水を生成するた
めの電解槽や、ゴミを除去するためのフィルタなどの水
を処理するための手段が収納可能であり、ハウジング内
においてこれらの手段によって水が処理される。ハウジ
ングの各取付孔には、ニップルがそれぞれ挿通されて固
定される。これらのニップルを介して、ハウジングの内
部と外部との間を管路で接続することができる。これら
のニップルには、ハウジング内で供給管路の一端部がそ
の可撓性によって選択的に着脱可能に接続される。この
供給管路には、前記手段によって処理された水が供給さ
れる。また、これらのニップルのうち供給管路が接続さ
れるニップルには、ハウジングの外部で吐水管路が着脱
可能に接続される。
【0007】これによって、処理された水は、ハウジン
グの両側部のうちいずれか一方から選択的に吐水管路を
介して吐水あるいは供給することができる。したがっ
て、水処理装置の設置場所の状況、たとえば流し台に設
置する場合において、シンクの水処理装置に対する位置
などに対応して、吐水管路をハウジングのシンクに臨ん
だ側部に接続することができる。
【0008】また本発明に従えば、前蓋が設けられ、縦
の回転軸線まわりに角変位させて、ハウジングの前部を
開閉することができる。ハウジング内には、前記取付孔
の背後側で、仕切板が上下に延びて固定されて設けられ
る。この仕切板によってハウジングを前後に仕切ること
ができ、前記前蓋を開いたときに仕切板よりも前蓋側だ
けを露出させることができる。この仕切板を貫通して接
続部材が固定され、この接続部に前記供給管路の他端部
が着脱可能に接続される。この接続部材を介して処理さ
れた水が供給管路に導かれる。
【0009】これによって、前蓋を開くことによって、
供給管路を露出させて、その一端部を、前記ニップルの
うちいずれかに接続するための作業をすることができ
る。また、前述のような水を処理するための手段は仕切
板の背後に配置することができ、前蓋を開いても露出し
ないようにすることができる。
【0010】さらに本発明に従えば、ハウジング内の仕
切板よりも前蓋側には着脱交換可能なフィルタが設けら
れ、水道などの水供給源から供給される水のゴミなどを
除去することができる。これによって、このフィルタは
仕切板よりも前蓋側に配置されるので、前蓋を開くこと
によって、フィルタを露出させることができる。したが
って、前蓋を開くだけで容易にフィルタを交換すること
ができる。また、ハウジングの仕切板よりも背後に整水
手段が設けられ、フィルタを介した水がアルカリイオン
水または酸性イオン水に変化されてイオン水が生成され
る。この生成されたイオン水が、前記接続部に供給され
る。これによって、整水手段は、前蓋を開いても露出す
ることがない。したがって、供給管路の接続作業や、フ
ィルタの交換作業の際などに、水やほこりなどが付着す
ることを防止して、破損することを防止することができ
る。
【0011】さらに本発明に従えば、前記ニップルは、
ハウジングの側壁に座金を介して締付ナットによって締
付けられて固定される。これによって、締付ナットをニ
ップルに螺着し、締付ナットによってハウジングに固定
することができる。したがって、ニップルを取付孔を貫
通させて固定することができる。吐水管路は、基端部に
接続具本体と、この接続具本体に設けられる袋ナットと
を有する。接続具本体は接続筒を有し、この接続筒はニ
ップル内に気密に挿入される。これによって、ニップル
と接続具本体との間から水が漏れることなく、吐水管路
を接続することができる。このナットは、前記締付ナッ
トよりも外方でニップルに螺着される。これによって、
接続具本体をニップルにしっかりと取付けることができ
る。さらに、袋ナットによって気密性をより高くして、
水漏れを確実に防止することができる。
【0012】さらに本発明に従えば、前記袋ナットに
は、収納凹所が形成され、ニップルに接続された状態
で、締付ナットを収納することができる。これによっ
て、締付ナットを外方から覆って露出しないようにする
ことができる。また、袋ナットには、収納凹所よりも半
径方向外方で前記座金の端面に当接する環状の突起が形
成される。これによって、袋ナットがハウジングと当接
することを防止して、ハウジングに傷をつけることを防
止することができる。
【0013】さらに本発明に従えば、整水手段には電解
槽が設けられ、電解槽に備えられる電極間に電圧が印加
されて、アルカリイオン水または酸性イオン水が生成さ
れる。前蓋には、前記電極間に印加される電圧の極性を
変化するための操作手段が設けられる。これによって、
ハウジングを開けることなく、生成されるイオン水をア
ルカリイオン水または酸性イオン水に選択することがで
きる。また、前蓋には、電解槽の運転状態を表示するた
めの表示手段が設けられる。これによって、操作者は、
供給されるアルカリイオン水または酸性イオン水のPH
値などの水の状態を容易に認識することができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例の整水器1を示す斜
視図であって、図1(1)は整水器1を正面から見て、
ハウジング2の左側に吐水管路3が取付けられた状態を
示す斜視図であり、図1(2)は整水器1を正面から見
て、ハウジング2の右側に吐水管路3が取付けられた状
態を示す斜視図である。この整水器1は、後述する水を
処理するための手段が収納されるハウジング2と、ハウ
ジング2の両側壁4a,4bにそれぞれ固定されるニッ
プル5a,5bと、ハウジング2内で、各ニップル5
a,5bに選択的に接続される供給管路6と、供給管路
6が接続されるニップル5aまたは5bに接続される吐
水管路3とを含んで構成される。
【0015】供給管路6は、可撓性を有しており、変形
させることができ、各ニップル5a,5bに、供給管路
6の一端部6aで着脱可能に接続される。これによっ
て、その一端部6aを各ニップル5a,5bに選択的に
接続することができる。この供給管路6には、その他端
部6b側から水を処理するための手段によって処理され
た水が供給され、その水は各ニップル5a,5bに選択
的に導かれる。
【0016】吐水管路3は、各ニップル5a,5bにハ
ウジング2の外部において着脱可能に接続することがで
きる。これによって、ハウジング2の両側壁4a,4b
に選択的に接続することができる。この吐水管路3を供
給管路6の一端部6aが接続されるニップル5aまたは
5bに接続することによって、前述のようにニップル5
aまたは5bに導かれた水が吐水管路3に供給され、そ
の吐水管路3の先端部の吐水口7から水を吐出させるこ
とができる。したがって、整水器1の両側部から吐水管
路3を介して選択的に水を吐出させることができる。
【0017】基本的にこのように構成される整水器1
は、図1(1)および図1(2)に示すように、たとえ
ば台所に備えられる流し台8a,8bなどに設けられ
る。各流し台8a,8bは、異なる構成を有しており、
一方の流し台8aは、矢符Aで示す方向に流し台8aお
よび整水器1を正面から見て、左部分にシンク9が形成
され、右部分に水切り台10が形成される。また、他方
の流し台8bは、矢符Aで示す方向に流し台8bおよび
整水器1を正面から見て右部分にシンク9が形成され、
左部分に水切り台10が形成される。このような各流し
台8a,8bのたとえば水切り台10が、整水器1の設
置位置に選ばれ、整水器1が設けられる。しかしなが
ら、設置位置である水切り台10は、前述のようにシン
ク9に対して常に一定の側に設けられているとは限らな
い。したがって、整水器1は、図1(1)のように矢符
Aで示す方向に正面から見て左側の一側壁4aをシンク
9に臨ませて配置されたり、また図1(2)に示すよう
に、矢符Aで示す方向に正面から見て、右側の一側壁4
bをシンク9に臨ませて配置されたりする。
【0018】これに対して、本発明に従う整水器1は、
その両側部すなわち両側壁4a,4bに固定されるニッ
プル5a,5bに選択的に吐水管路3を接続することが
できるので、シンク9に臨んだ側の側壁4aまたは4b
に固定されるニップル5aまたは5bに接続することが
できる。このように流し台8a,8bの構成などによっ
て異なる設置位置に対応して、吐水管路3を接続するこ
とができ、利便性が向上される。また、このようにシン
ク9などの水の供給先まで、吐水管路3を整水器1の周
囲をとり囲むようにして延出させる必要がなく、たとえ
ば操作スイッチなどを覆い整水器1の操作の妨げとなる
ことがない。さらに、吐水管路3の長さを必要最小長さ
にすることができるので、たとえば洗い物などをする際
に、吐水管路3が邪魔になったりすることがない。
【0019】図2は、本実施例の整水器1のハウジング
2内における水の移動経路を説明するための斜視図であ
る。整水器1には、前記水を処理するための手段とし
て、アルカリイオン水または酸性イオン水を生成するた
めの電解槽11と、ゴミを除去するためのフィルタ33
とを備え、これらの電解槽11およびフィルタ33は、
ハウジング2内に収納されている。
【0020】電解槽11は、図示しない2つの電極を有
しており、これらの電極間には、各電極にそれぞれ接続
される端子12,13を介して、図示しない直流電源に
よって電解槽11内の水をイオン化するための電圧が印
加される。この印加された電圧によって、電解槽11内
の水が電気分解され、陽極とされる電極付近には酸性イ
オン水が生成され、陰極とされる電極付近にはアルカリ
イオン水が生成される。
【0021】たとえば、水道水などの水は、図示しない
水道管などに接続される第1給水用管路14、この第1
給水用管路14に、第1接続部材15によって接続され
る第2給水用管路16およびこの第2給水用管路16に
接続される吐出口17を介してフィルタ33に導かれ
る。フィルタ33に導かれた水は、このフィルタ33に
よって濾過され、たとえばちりやほこりなどのゴミ類な
どの不純物が除去される。
【0022】フィルタ33によってゴミ類などの不純物
が除去された水は、集水口18によって集水され、第2
管継手部材19、その第2管継手部材19に接続される
第1導水管路20およびその第1導水管路20に接続さ
れる分岐管路21を介して、電解槽11の下部に設けら
れる2つの取入口22から電解槽11内に導かれる。電
解槽11に導かれた水は、前述のように電気分解され
て、アルカリイオン水および酸性イオン水が生成され
る。
【0023】電解槽11において生成されたアルカリイ
オン水は、電解槽11の上部に設けられる一方の取出口
23から接続管路24、この接続管路24に接続される
接続部材25、この接続部材25に他端部6bが接続さ
れる供給管路6、この供給管路6の一端部6aが接続さ
れるニップル5aを介して吐水管路3に導かれ、その吐
水口7から吐出される。
【0024】また電解槽11によって生成された酸性イ
オン水は、電解槽11の上部に設けられる他方の取出口
26から第1排水管路27および第1排水管路27に第
3管継手部材28によって接続される第2排水管路29
を介して、廃棄されるべき場所に導かれ、廃棄される。
また、第1排水管路27の途中には、整流器80が介在
され、廃棄されるべき酸性イオン水が逆流して電解槽1
1に供給されることを防止することができる。さらに、
第1排水管路27の途中には、フィルタによってゴミが
除去された水の一部を取入れるために、第2管継手部材
19から第2導水管路93が設けられ、接続されてい
る。これによって、廃棄されるべき酸性イオン水に、中
性の水を混合することができ、廃棄されるべき酸性水を
希釈して酸性度を弱くすることができる。
【0025】一般的に、アルカリイオン水を使用して、
酸性イオン水を廃棄する場合が多いため、図2の説明に
おいてそのように説明したけれども、勿論、後述するよ
うに酸性イオン水を使用し、アルカリイオン水を廃棄す
るように構成されてもよい。
【0026】図3は、後述する前蓋30を開いた状態
で、整水器1を示す斜視図である。整水器1に備えられ
るハウジング2は、ヒンジ31によって図3の上下方向
である整水器1の縦方向の回転軸線L1まわりに角変位
可能に設けられ、この角変位によってハウジング2の前
部を開閉する前蓋30を有する。また、ハウジング2内
には、ハウジング2内の空間を前後に仕切る仕切板32
が上下に延びて固定される。これによって、前蓋30を
開いたときに開放される仕切板32よりも前蓋30より
の空間と、前蓋30を開いても開放されない仕切板32
よりも背後の空間とが形成される。
【0027】前蓋30を開いたときに開放される仕切板
32よりも前蓋30よりの空間には、前記供給管路6お
よびフィルタ33が設けられている。これによって、前
蓋30を開くことによって、供給管路6およびフィルタ
33が露出される。フィルタ33を交換するために、ハ
ウジング2を開く作業が容易であり、したがって、フィ
ルタ33を交換する作業が簡略化され、作業性が向上さ
れる。また、同様に、供給管路6をニップル5aからニ
ップル5bに、あるいはニップル5bからニップル5a
に接続し直すためにハウジング2を開く作業が容易であ
り、したがって供給管路6を接続し直すための作業が簡
略化され、作業性が向上される。
【0028】また、仕切板32よりも前蓋30よりの空
間には、前述の電解槽11における電解強度を調整する
ための調整ツマミ34と、5アンペア以上の電流が流れ
ると作動するブレーカ35とが設けられる。調整ツマミ
34は、操作することによって電解槽11の電解能力を
調整することができる。また、ブレーカ35は、電解槽
に5アンペア以上の電流が流れると、電解槽11への電
力供給を停止して電解槽11の動作を停止する。これに
よって、不所望に高い電流が電解槽11に流れ、電解槽
11、しいては整水器1が破損してしまうことを防止す
ることができる。
【0029】このように、供給管路6、フィルタ33、
調整ツマミ34およびブレーカ35は、定期的あるいは
必要時に操作者が容易に操作できるように、前蓋30を
開くことによって開放される空間に備えられている。こ
れによって、専門技術を有しないものでも、前述のよう
なたとえばフィルタ33の交換などの操作をすることが
できる。また、逆に、電解槽11などは仕切板32の背
後の空間に収められており、前蓋30を開いても露出し
ない。これによって、操作者の操作が必要なく、また専
門技術を有するものでなくては操作することができな
い、たとえば電解槽11などは、たとえばフィルタ33
の交換時などに露出して水やほこりなどが付着してしま
うことを防止することができる。これによって、電解槽
11などが損傷し、整水器1が損傷してしまうことを防
止することができる。
【0030】図4は本実施例の整水器1を前蓋30なら
びに後述するハウジング本体36および前基台37など
を取外した状態で示す平面図であり、図5は図4の右方
から見て示す右側面図であり、図6は整水器1の主要部
分の組立て状態を説明するための分解斜視図である。整
水器1に備えられるハウジング2は、矢符Aで示す正面
から見た方向に垂直な平面、すなわち図4の紙面に垂直
で、かつ左右に延びる平面で切断した断面形状が大略的
に逆U字状のハウジング本体36と、ハウジング本体3
6の下方に取付けられる底板38と、ハウジング本体3
6の後方に取付けられる裏板39と、ハウジング本体3
6の前方であり、かつ下部に取付けられる前基台37
と、ハウジング本体36の前方であり、かつ前基台31
の上方でハウジング本体36に対して角変位可能に設け
られる前蓋30とを含んで構成される。
【0031】ハウジング本体36は、ほぼ水平な平面内
に配置される長方形状の天井部40と、この天井部40
に連なり、その両側端で下方に向けて屈曲し、それぞれ
立下る前述の側壁4a,4bとを有し、矢符Aで示す正
面から見た方向に垂直な平面で切断した断面形状が前述
のように大略的に逆U字状である。このハウジング本体
36の両側壁4a,4bには、その前方寄りの上端部に
前記各ニップル5a,5bを取付けるための取付孔41
がそれぞれ形成される。また、ハウジング本体36に
は、その前端および後端に天井部40および両側壁4
a,4bから内方に向けてそれぞれ屈曲する屈曲部4
2,43を有する。
【0032】底板38は、ほぼ水平な平面に配置され、
長方形状であって、ほぼ全周にわたって、ほぼ直角に屈
曲して上方に向けて立上る立上り部44と、前述の第1
管継手部材15を取付けるための挿通孔45を有する取
付部46と、第3管継手部材28を取付けるための挿通
孔47を有する取付部48とを有する。この底板38
は、ハウジング本体36の下端部にボルト49によって
締付けられて固定される。これによって、ハウジング本
体36の下方が塞がれる。
【0033】裏板39は、板状であって、たとえば電解
槽11において水を電気分解するために必要とされる電
力などを図示しない外部電源から導くための図示しない
コードなどが挿通される挿通孔50が形成される。この
裏板39は、ハウジング本体36の後端部で屈曲部43
にボルト51によって固定される。これによって、ハウ
ジング本体36の後方が塞がれる。
【0034】前基台37は、大略的にU字状の天板部5
2と、この天板部52に連なり、断面形状が略U字状の
前カバー部53とを有する。天板部52は、U字状の開
放部を後方に臨ませて配置され、2つに別れた後端部に
は上方に向けてほぼ直角に屈曲して立上る立上り部54
がそれぞれ形成される。前カバー部53は、天板部52
の前方側の端部に連なって、ほぼ直角に屈曲している。
この前カバー部53の水平断面の形状は、前述のように
略U字状であって、開放部を後方に臨ませている。この
ような前基台37は、ボルト55によって底板38に固
定される。これによって、ハウジング本体36の前方の
下部が塞がれる。
【0035】前蓋30は、大略的に直方体状であって、
一側部が開放されており、凹所が形成されている。この
前蓋30には、前記電解槽11の運転状態を操作するた
めの操作手段56と、その電解槽11の運転状態を保持
するための表示手段57とが凹所に備えられる。操作手
段56は、電解槽11の運転を開始および停止するため
の電源スイッチ、電解槽11に備えられる前記電極間に
印加される直流電圧の極性を変化するための極性変換ス
イッチおよび電解槽11に流れる電流を制御するための
電流制御スイッチなどである。
【0036】極性変換スイッチによって、前記電極の極
性を変化させることによって、吐水管路3から吐出され
るイオン水を、アルカリイオン水または酸性イオン水に
選択することができる。また、電流制御スイッチによっ
て、電解槽11に流れる電流を制御して、生成されるイ
オン水のPH値を変化することができる。すなわち、ア
ルカリイオン水の場合には、アルカリ性度の強弱、また
酸性イオン水の場合には酸性度の強弱を制御することが
できる。また、表示手段57は、このような操作手段5
6によって操作された電解槽11の運転状態、すなわち
吐水管路3に導かれる水がアルカリイオン水かあるいは
酸性イオン水かのどちらであるのか、またそのPH値は
どのくらいであるのかなどを表示する。これによって、
操作者は表示手段57によって電解槽11の運転状態を
確認しながら、電解槽11を操作して、所望のイオン水
を生成して、吐水管路3から吐出させることができる。
【0037】このような操作手段56および表示手段5
7が備えられる前蓋30は、前蓋30の一側部にボルト
65によって取付けられる第1ヒンジ片31aと、仕切
板32にボルト66によって取付けられる第2ヒンジ片
31bとを含んで構成されるヒンジ31によって、前述
のように角変位可能に設けられる。この前蓋30によっ
て、ハウジング本体36の前方の上部、すなわち前基台
37の上方においてハウジング本体36の前方を塞ぐこ
とができる。
【0038】さらに、前蓋30には、第1ヒンジ片31
aが取付けられる側と反対側の他側部に第1係止片58
がボルト67によって取付けられている。この第1係止
片58が、仕切板32にボルト68によって取付けられ
る第2係止片59によって着脱可能に形成され、前蓋3
0が閉じた状態に保たれ、不所望に開くことを防止する
ことができる。勿論、必要時には、他側部に設けられる
取手部60に手を引っかけて手前に引くことによって、
前述の係止状態を解除して前蓋30を開くことができ
る。
【0039】このように構成されるハウジング2によっ
て規定される空間内に、前述の供給管路6、電解槽11
およびフィルタ33などが収納されている。この空間
は、前述のように仕切板32によって前後に仕切られて
いる。この仕切板32は、上下に延びる大略的に長方形
状の仕切部61と、この仕切部61の幅方向両端部から
ほぼ直角に屈曲される屈曲部62a,62bとによって
構成され、水平面で切断した断面形状が大略的にU字状
になるように形成される。仕切部61には、その上部の
幅方向中央部付近に、前記接続部材25を取付けるため
の挿通孔63が形成され、また屈曲部62a,62bに
は、その上部にニップル5a,5bをそれぞれ挿通する
ための挿通孔64がそれぞれ形成される。このような仕
切板32は、その下端部に設けられる取付部69,70
において、底板38にボルト71と、ボルト96aおよ
びナット96bとによって締付けられて固定される。こ
のとき、仕切板32は、そのU字状の開放部を前方に臨
ませて配置されている。さらに、屈曲部62a,62b
に形成される挿通孔64は、ハウジング本体の両側壁4
a,4bに形成される取付孔41に臨んで配置され、こ
れらの取付孔41および挿通孔64を挿通させて各ニッ
プル5a,5bが配置される。このようにして、仕切板
32によって挿通孔41よりも後方側でハウジング内の
空間が仕切られる。
【0040】また、前基台37は、立上り部54におい
て、ボルト72によって仕切板32に固定されている。
【0041】ハウジング2内の仕切板32よりも前蓋3
0寄りの空間に、前述のように供給管路6、フィルタ3
3などが設けられる。フィルタ33は、フィルタ本体3
3aと、フィルタ本体33aを取付けるフィルタ取付体
33bと、フィルタ本体33aをフィルタ取付体33b
に固定する固定部材33cとから成る。このようなフィ
ルタ33は、フィルタ取付体33bが前基台37の天板
部52に形成される凹部73に嵌まり込んだ状態で、仕
切板32にボルト74によって固定され、フィルタ取付
体33bにフィルタ本体33aが乗載される状態で、固
定部材33cによって固定される。
【0042】各ニップル5a,5bは、各取付孔41お
よび各挿通孔64をそれぞれ挿通して固定され、仕切板
32よりも前蓋30寄りに設けられる。また、接続部材
25は挿通孔63に挿通され、締付ナット76によって
締付けられて仕切板32に固定される。このように、そ
れぞれ固定される各ニップル5a,5bのうちのいずれ
か一方のニップル5aまたは5bに一端部が接続され、
接続部材25に他端部6bが接続されて、供給管路6が
仕切板32よりも前蓋30の空間に設けられる。
【0043】また、調整ツマミ34は、仕切板32に取
付けられ、仕切板32よりも背後の空間に配置されるボ
リューム74に接続されている。この調整ツマミ34に
よってボリューム74を操作し、電解槽11の電界強度
を操作することができる。また、ブレーカ35は、仕切
板32に固定され、このブレーカ35は後述する配線基
板90に電気的に接続されており、この配線基板90を
介して電解槽11に流れる電流が、前述の5アンペアに
達したときに動作するように設けられている。
【0044】仕切板32よりも背後の空間に、前記電解
槽11が設けられ、この電解槽11は、第1取付部材7
7、第2取付部材78および第3取付部材79を用い、
ボルト82によって仕切板32に固定される。また、こ
の空間には、底板38にボルト82によって固定される
断面形状が大略的にU字状の取付台83が固定され、こ
の取付台83にトランス84がボルト85によって固定
されて設けられる。また、電解槽11とトランス84と
を仕切るようにして上下方向に延びて設けられる第1取
付片86および第2取付片87によって構成される取付
板88が、取付台83にボルト89によって固定され
る。この取付板88に配線基板90が取付けられる。こ
の配線基板90には、前述の電解槽11、ブレーカ3
5、操作手段56、表示手段57、ボリューム74およ
びトランス84などがで電気的に接続されており、配線
基板90に備えられる制御回路によって、前述のように
操作手段56による操作に対応して、電解槽11が制御
される。
【0045】また、図2において説明した第1導水管路
20、接続管路24、第1排水管路27などは、締付具
94によって、分岐管路21、接続部材25、取出口2
6などに気密にそれぞれ接続される。さらに、分岐管路
21と取入口22との間などには、シール材95が介在
され、これによって、気密に接続される。
【0046】図7は、吐水管路3が取付けられた状態
で、ニップル5a付近を拡大して示す断面図である。ニ
ップル5aは、筒状であって、軸方向中央部付近に半径
方向外方に突出するフランジ100が形成され、そのフ
ランジ100に、軸方向に隣接して、外周面に外ねじ1
05,119が刻設される。このニップル5aは、前述
のようにハウジング2の側壁4aに形成される取付孔4
1および仕切板32に形成される挿通孔64にハウジン
グ2の内側から挿通される。このニップル5aは、この
ように取付孔41および挿通孔64に挿通された状態
で、ハウジング2の外方から座金101を介して締付ナ
ット102によって締付けられて、固定される。すなわ
ち、フランジ100と締付ナット102とによってハウ
ジング2の側壁4aおよび仕切板32の屈曲部62aを
挟持することによって、ハウジング2に形成される取付
孔41に挿通された状態で固定される。
【0047】供給管路6には、周方向に延びる環状の凸
条6cが、軸方向に複数配置されて設けられる。この凸
条6cによって供給管路6は、変形することができる。
供給管路6の一端部6aには、内ねじ103が刻設され
る袋ナット104が設けられる。この袋ナット104を
ニップル5aに刻設される外ねじ105に螺着すること
によって、前記凸条6cを軸方向に押潰すようにして、
供給管路6がニップル5aに接続される。袋ナット10
4の内ねじおよびニップル5aの外ねじ105は、管用
平行ねじであって、ニップル5aと供給管路6の間から
水漏れすることなく、気密性を達成してニップル5aと
供給管路6とを接続することができる。
【0048】また、吐水管路3は、基端部にニップル5
a内に挿入される接続筒106を有する接続具本体10
7と、この接続具本体107に設けられる袋ナット10
8とを有する。接続筒106には、軸方向に間隔をあけ
て周方向に全周に延びる凹溝109,110,111が
形成される。これらの3つの凹溝109〜111のう
ち、接続筒106の先端寄りの2つの凹溝109,11
0には、たとえばOリングなどによって実現される弾発
性を有する材料から成るシール材112,113が嵌合
されて設けられる。前記3つの凹溝109〜111のう
ち、残余の凹溝111には、抜け止めリング114が嵌
め込まれる。
【0049】袋ナット108は、筒状であって、軸方向
一端部から外周部において、軸方向に突出する環状の突
部116を有する。この突部116によって、略円柱状
の凹所118が形成される。また、袋ナット108は、
内周面に内ねじ115が形成され、この内ねじ115に
軸方向に隣接して半径方向内方に突出する係止部117
が形成される。このような袋ナット108は、係止部1
17が前記抜け止めリング114によって係止されて、
接続具本体107に抜け止めされ、かつ接続具本体に対
し回転可能に設けられる。このような吐水管路3は、接
続具本体107の接続筒106がニップル5a内に挿入
され、袋ナット108の内ねじ115がニップル5aに
刻設される外ねじ119に螺着されることによって、ニ
ップル5aに接続される。
【0050】このような状態で接続筒106に設けられ
るシール材112,113は、ニップル5aの内周面1
30に弾発的に当接されており、これによって、接続筒
106をニップル5aに気密性を達成して挿入すること
ができる。さらに、袋ナット108に刻設される内ねじ
115およびニップル5aに刻設される外ねじ119
は、管用平行ねじであって、気密性を達成して螺着され
る。したがって、さらに気密性を向上し、吐水管路3を
ニップル5aに取付けることができる。
【0051】また、吐水管路3を、ニップル5aに取付
けた状態で、ニップル5aを取付けるために用いられる
締付ナット102は、袋ナット108に形成される収納
凹所118に嵌まり込んでいる。さらに、この収納凹所
118よりも半径方向外方において、すなわち、突部1
16からさらに軸方向に突出する突起120が設けられ
る。袋ナット108は、この突起120を前記座金10
1に当接された状態でニップル5に螺着されている。こ
れによって、締付ナット102は、袋ナット108の収
納凹所118に嵌まり込んだ状態で外方から袋ナット1
08によって覆われている。したがって、締付ナット1
02は、吐水管路3が取付けられた状態で、露出するこ
とがないので、美観を向上することができる。また、袋
ナット108は、ハウジング2に直接当接せずに座金1
01の端面101aに当接されるので、ハウジング2に
傷をつけることがない。このようにして、供給管路6お
よび吐水管路3がニップル5aにそれぞれ接続され、前
述のように生成されたイオン水を導いて吐出させること
ができる。ニップル5bは、図7に示すニップル5aと
同様の構成を有するので、重複を避けて説明は省略す
る。
【0052】このようにして、供給管路6および吐水管
路3は、ハウジング2の両側壁4a,4bに取付けられ
るニップル5a,5bのうち、いずれか一方に取付けら
れるけれども、吐水管路3が接続されないニップル5a
または5bには、ハウジング2の外方においてキャップ
121が取付けられる。これによって、使用されていな
いニップル5aまたは5bに、水やほこりあるいは汚れ
などが付着し、損傷してしまうことを防止することがで
きる。
【0053】上述の実施例において、水処理装置は、電
解槽11およびフィルタ33を備える整水器1として実
施されたけれども、本発明の他の実施例として、電解槽
11だけを備える整水器や、フィルタ33だけを備える
濾過装置などであってもよい。
【0054】また、上述の実施例において、吐水管路3
は、直接水を露出するように構成されたけれども、本発
明の他の実施例として、吐水管路3を、他の水処理装置
などに接続して水を導くように構成されてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ハウジン
グの両側壁には取付孔が形成され、この取付孔にニップ
ルがそれぞれ挿通されて固定される。これらのニップル
には、ハウジング内で供給管など一端部がその可撓性に
よって選択的に着脱可能に接続され、供給管路が接続さ
れるニップルには、ハウジングの外部で吐水管路が着脱
可能に接続される。ハウジング内には、たとえばアルカ
リイオン水または酸性イオン水を生成するための電解槽
や、ゴミを除去するためのフィルタなどの水を処理する
ための手段が収納されており、これらの手段によって処
理された水が供給管路に供給され、さらにニップルを介
し、吐水管路に導かれ吐出される。これによって、処理
された水は、ハウジングの両側部のうちいずれか一方か
ら選択的に吐水管路を介して吐水あるいは供給すること
ができる。したがって、水処理装置の設置場所の状況、
たとえば流し台に水処理装置を設置する場合において、
シンクの水処理装置に対する位置などに対応して、吐水
管路をハウジングのシンクに臨んだ側壁に接続すること
ができる。このようにして、水処理装置の所望する側部
から水を吐出させることができるので、設置場所や用途
などにとらわれることなく、水処理装置の所望する側部
から水を吐出あるいは供給することができ、利便性が向
上される。
【0056】また本発明によれば、縦の回転軸線まわり
に角変位してハウジングの前部を開閉することができる
前蓋が設けられ、ハウジング内には、前記取付孔よりも
背後側で上下に延び、ハウジング内を仕切る仕切板が設
けられる。また、仕切板には、この仕切板を貫通して接
続部材が固定される。この接続部材に前記供給管路の他
端部が着脱可能に接続され、この接続部材を介して処理
された水が供給管路に導かれる。これによって、前蓋を
開くことによって、供給管路を露出させることができ、
前記2つのニップルのうちいずれか一方に接続するため
の作業を行うことができる。したがって、供給管路の接
続のし直しのための作業を行うためにハウジングを開く
作業が容易であり、すなわち供給管路を接続し直す作業
が簡略化されて、作業性が向上される。また、前述のよ
うな水を処理するための手段は、仕切板の背後に配置す
ることができ、前蓋を開いても露出しないようにするこ
とができる。これによって、前蓋を開いても、前記水を
処理するための手段に水やほこりなどが付着することを
防止して、前記手段の損傷を防止することができる。
【0057】さらに本発明によれば、ハウジング内の仕
切板よりも前蓋側には着脱交換可能なフィルタが設けら
れ、水道などから供給される水に混入されているゴミな
どを除去することができる。これによって、フィルタの
交換作業は前蓋を開くことによって、容易に行うことが
できるので、フィルタの交換作業を簡略化し、作業性を
向上することができる。また、ハウジングの仕切板より
も背後の空間に整水手段が設けられ、この整水手段によ
ってアルカリイオン水または酸性イオン水が生成され
る。これによって、整水手段は、前蓋を開いても露出す
ることがなく、供給管路の接続作業や、フィルタの交換
作業の際に、水やほこりなどが付着することを防止し
て、破損することを防止することができる。
【0058】さらに本発明によれば、前記ニップルは、
ハウジングの側壁に座金を介して締付ナットによって締
付けられて固定される。吐水管路は、その基端部に、接
続具本体と、この接続具本体に設けられる袋ナットとを
有する。接続具本体は、接続筒を有し、この接続筒はニ
ップル内に気密に挿入される。これによって、ニップル
と接続具本体との間から水漏れすることなく、吐水管路
をニップルに接続することができる。また、袋ナットに
よって吐水管路3がニップルにしっかりと固定されるの
で、気密性をより高くして水漏れを確実に防止して、ニ
ップルと吐水管路とを接続することができる。
【0059】さらに本発明によれば、前記袋ナットには
収納凹所が形成され、ニップルに接続された状態で、締
付ナットを収納することができる。これによって、締付
ナットを外口から覆って吐出しないようにすることがで
き、美観を向上することができる。また、袋ナットに
は、収納凹所よりも半径方向外方で前記座金のために当
接する環状の突起が形成される。これによって、袋ナッ
トがハウジングと当接することなく、袋ナットによって
ハウジングが傷つけられることを防止することができ
る。したがって、ハウジングに傷がついて美観が低下す
ることを防止することができる。
【0060】さらに本発明によれば、整水手段には電解
槽が設けられ、この電解槽に備えられる電極間に印加さ
れる電圧の極性を変化するための操作手段が設けられ
る。これによって、生成されるイオン水をアルカリイオ
ン水または酸性イオン水に選択することができる。ま
た、前蓋には電解槽の運転状態を表示するための表示手
段が設けられ、これによって、操作者は供給される水の
状態を容易に認識して操作することができる。したがっ
て、所望するイオン水を容易に供給することができるの
で、利便性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の整水器1を示す斜視図であ
って、図1(1)は整水器1を正面から見て、ハウジン
グ2の左側の吐水管路3が取付けられた状態を示す斜視
図であり、図1(2)は整水器1を正面から見て、ハウ
ジング2の右側に吐水管路3が取付けられた状態を示す
斜視図である。
【図2】本実施例の整水器1のハウジング2内における
水の移動経路を説明するための斜視図である。
【図3】前蓋30を開いた状態で整水器1を示す斜視図
である。
【図4】本実施例の整水器1を前蓋30ならびにハウジ
ング本体36および前基台37などを取外した状態で示
す平面図である。
【図5】図4の右方から見て示す右側面図である。
【図6】整水器1の主要部分の組立て状態を示すための
分解斜視図である。
【図7】吐水管路3が取付けられた状態で、ニップル5
a付近を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 整水器 2 ハウジング 3 吐水管路 4a,4b 側壁 5a,5b ニップル 6 供給管路 11 電解槽 30 前蓋 33 フィルタ 36 ハウジング本体 37 前基台 38 底板 39 裏板 41 取付孔 101 座金 102 締付ナット 108 袋ナット 118 収納凹所 120 突起

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側壁に取付孔がそれぞれ形成されるハ
    ウジングと、 前記各取付孔に貫通し、それぞれ固定されるニップル
    と、 ハウジング内で前記ニップルに選択的に、一端部が着脱
    可能に接続されて、処理された水が供給される可撓性を
    有する供給管路と、 ハウジングの外部で、供給管路が接続されるニップルに
    着脱可能に接続される吐水管路とを含むことを特徴とす
    る水処理装置。
  2. 【請求項2】 ハウジングの前部を、縦の回転軸線まわ
    りに角変位して開閉する前蓋と、 ハウジング内の前記取付孔の背後側で、上下に延びて固
    定される仕切板と、 仕切板を貫通して固定され、前蓋に臨み、前記供給管路
    の他端部が着脱可能に接続され、仕切板よりも背後側で
    処理された水が供給される接続部材とを含むことを特徴
    とする請求項1記載の水処理装置。
  3. 【請求項3】 ハウジング内で仕切板よりも前蓋側に配
    置され、水供給源から供給される水の不純物を除去し、
    着脱交換可能なフィルタと、 ハウジング内で仕切板よりも背後の空間に設けられ、フ
    ィルタからの水をアルカリイオン水または酸性イオン水
    に変化し、生成されたイオン水を前記接続部材に供給す
    る整水手段とを含むことを特徴とする請求項2記載の水
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ニップルは、ハウジングの側壁に座
    金を介して締付ナットによって締付られて固定され、 吐水管路は、基端部に、ニップル内に気密に挿入される
    接続筒を有する接続具本体と、接続具本体に設けられ、
    ニップルの前記締付ナットよりも外方に突出している外
    ねじに螺合する内ねじを有する袋ナットとを有すること
    を特徴とする請求項3記載の水処理装置。
  5. 【請求項5】 前記袋ナットには、ニップルに接続され
    た状態で、締付ナットを収納する収納凹所が形成され、 この収納凹所よりも半径方向外方で前記座金の端面に当
    接する環状の突起が形成されることを特徴とする請求項
    4記載の水処理装置。
  6. 【請求項6】 前記整水手段には、電解槽が設けられ、 前記前蓋には、電解槽に備えられる2つの電極間に印加
    される直流電圧の極性を変化するための操作手段および
    電解槽の運転状態を表示するための表示手段が、前部に
    臨んで設けられることを特徴とする請求項2記載の水処
    理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015167869A (ja) * 2014-03-04 2015-09-28 株式会社日本トリム 電解水生成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015167869A (ja) * 2014-03-04 2015-09-28 株式会社日本トリム 電解水生成装置

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