JP3319939B2 - アルカリイオン水生成器 - Google Patents

アルカリイオン水生成器

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JP3319939B2 JP08635496A JP8635496A JP3319939B2 JP 3319939 B2 JP3319939 B2 JP 3319939B2 JP 08635496 A JP08635496 A JP 08635496A JP 8635496 A JP8635496 A JP 8635496A JP 3319939 B2 JP3319939 B2 JP 3319939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アルカリイオン
水を連続して得ることができるアルカリイオン水生成器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電解イオン水生成器として、水
道原水を供給する給水部に本体を接続し、この本体内に
給水部からの水道原水を浄化する浄水部と、浄水部から
の浄水が供給される陰極室と陽極室とが隔膜によって仕
切られてなる電解槽とを設け、電極間に印加された電解
電圧により電解されて陽極室内で酸性イオン水、陰極室
内でアルカリイオン水が夫々連続して得られるようにす
ると共に、アルカリイオン水のみを吐水パイプから吐水
させるようにしたアルカリイオン水生成器が知られてい
る。従来では、本体内部の各構成要素(浄水部、電解槽
等)の水路構造として、塩化ビニール等のホースが採用
されている場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の水路
を構成するホースはその柔軟性のために設計が容易であ
り、多用されているが、しかしながらこのようなホース
は経時的に変形して潰れ、水が流れづらくなることがあ
る。またホースを接続するにあたってホースクランプ等
が必要となり、しかもこのようなホースによる水路構造
の場合には、ホース自体が自立性を持たないために、シ
ャーシ等の枠体を用いてホースを支持したり、更には浄
水部を含む上ケースを本体側に支持したりする必要が生
じ、本体の組立てがきわめて面倒である。そのうえホー
スを用いた場合の曲率配慮によりデッドスペースが生じ
たり、ホースクランプ等のデッドスペースが生じたりし
て、本体の大型化を招くという問題もあった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、水路部の経時的な変形がなく、しかも水路部の形成
が容易であると共に、浄水部を含む上ケースの支持が容
易であり、組立ての簡易化と小型化とを図ることができ
るアルカリイオン水生成器を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、水道原水を供給する給水部55に本体1
が接続され、本体1内には給水部55からの水道原水を
浄化する浄水部20と、浄水部20からの浄水が供給さ
れる陰極室7aと陽極室7bとが隔膜7cによって仕切
られてなる電解槽7と、浄水部20を含む上ケース5と
が設けられ、電極間に印加された電解電圧により電解さ
れて陽極室7b内で酸性イオン水、陰極室7a内でアル
カリイオン水が夫々連続して得られるようにしたアルカ
リイオン水生成器であって、本体1内部に自立性を有す
る水路部30を配設し、この水路部30は、浄水部20
となるカートリッジ20aの流入口と給水ホース91と
を接続する第1水路管39と、カートリッジ20aの流
出口に接続される第2水路管40とからなる第1の水路
管ブロック30Aと、第2水路管40とカルシウム添加
筒22の流入口を接続する第3水路管41と、第3水路
管41から分岐して電解槽7の陰極室7aに連通する第
4水路管42と、カルシウム添加筒22の流出口と電解
槽7の陽極室7bとを接続する第5水路管43と、電解
槽7の陽極室7bの流出口と排水ホース45とを接続す
る第6水路管44とからなる第2の水路管ブロック30
Bとで構成され、上ケース5は、カートリッジ20aが
挿入されるケース部5aに第1水路管39と第2水路管
40とに嵌め込まれる2つの接続口21a,21bが設
けられ、カルシウム添加筒22が挿入されるケース部5
bに第3水路管41と第5水路管43とに嵌め込まれる
2つの接続口23a,23bが設けられると共に電解槽
7の陰極室7aの流出口と吐水パイプ接続部25とを連
通させる接続筒200が設けられ、上記水路部30にて
上ケース5を支持して成ることを特徴としており、この
ような構成とすることで、本体1内の水路の形成が容易
となり、しかも水路部30が経時的に変形して潰れる心
配がなく、水の流れを長期に亘って維持できると共に、
本体1の組立て時に水路部30の上に上ケース5を積み
上げるだけで、上ケース5を水路部30によって支持で
き、本体1の組立て作業が簡易となる。
【0006】上記第1の水路管ブロック30Aの水平部
に、通過する流量によって浄水量を測定するための流量
センサー11を設けるのが好ましく、この場合、流量セ
ンサー11の下流側に例えばカルシウム添加筒に連通す
る縦方向の水路管が設けられている場合、流量センサー
11に対するカルシウム添加筒からのカルシウムを含ん
だ逆流水(電解停止時の溜留水を排水する際に起こる現
象)の流入を防ぐことができる。
【0007】上記第2の水路管ブロック30Bの第3水
路管41、第5水路管43、第6水路管44が電解槽7
の側方に沿って互いに平行に且つ縦方向に配置され、
水路管41,43,44が連結部材56で連結されて成
るのが好ましく、この場合、本体1の組立て作業時に個
々の水路管41,43,44の接続を行なう必要がな
く、1部品として接続できるので、各水路管41,4
3,44の接続自体が容易となる。
【0008】上記連結部材56は弾性を有するのが好ま
しく、この場合、各水路管41,43,44間の自由度
が大きくなり、連結部材56への応力集中を緩和するこ
とができると共に、連結部材56による水路管41,4
3,44の接続作業が一層容易となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。
【0010】本実施形態のアルカリイオン水生成器は、
図1〜図3に示すように、水道原水を供給する給水部5
5と、水道原水を電解してアルカリイオン水と酸性イオ
ン水とが連続して得られる本体1とから成る。
【0011】本体1は、電解電圧生成・制御回路及び操
作スイッチを内蔵した電気回路部6と、電解槽7を含む
水路部30と、浄水部20と、カルシウム添加筒22等
をハウジング内に収納して構成される。このハウジング
は、前カバー2と後カバー3とを互いに嵌合させると共
に、両カバー2,3の下部にベース4を配置し、上部に
上ケース5を配置して構成される。
【0012】ベース4の外周部には、図2に示すよう
に、溝部4aが形成され、溝部4aの半周部分に後カバ
ー3の下端部3aをはめ込んで、後カバー3のネジ孔1
2から挿通されるネジ12aを後述する電気回路部6の
ボックス部6aに設けたネジ止め部に締め込むことで、
後カバー3がボックス部6aに取付け支持される。また
ベース4の溝部4aの残りの半周部分に前カバー2の下
端部2aをはめ込んで、後カバー3に設けた係止爪13
を前カバー2に設けた係止溝14に係止させた状態で、
後カバー3のネジ孔15から挿通されるネジ16を前カ
バー2のネジ孔(図示せず)に締め付けることで、前カ
バー2が後カバー3に取付けられる。
【0013】電気回路部6は、電源回路、電解トランス
等を内蔵したボックス部6aと、メイン回路18とから
成る。ボックス部6aにはネジ挿通孔8が設けられ、ネ
ジ10をネジ挿通孔8からベース4に設けたネジ孔9に
締め込むことによって、ボックス部6aがベース4に取
付けられる。メイン回路18は、絶縁基板19aと共に
前カバー2の背面にネジ19b,19cによって取付け
られる。また操作パネル17は前カバー2の前面に設け
た凹部2bに取付けられる。この電気回路部6は流量セ
ンサー11の信号が規定値以上かどうかを判定するマイ
クロプロセッサーを備えると共に、発熱部品である整流
ブリッジ81を備えている。整流ブリッジ81は交流1
00Vを上記電解トランスにて電圧降下したものを整流
するためのものであり、この出力が電解時に電解槽7の
各電極に印加される。なお電解生成時の整流ブリッジ8
1の発熱を抑えるために、整流ブリッジ81は電解槽7
のネジ止め部601にネジ602(図3)で固定された
放熱板80に取付けられており、電解槽7内の通水によ
る電解槽7周囲の冷却効果によって発熱が抑えられるよ
うになっている。
【0014】次に、本体1内の水路部30を説明する。
水路部30は、図8に示すように、第1の水路管ブロッ
ク30Aと、第2の水路管ブロック30Bとで構成され
る。第1の水路管ブロック30Aは、上記カートリッジ
20aの流入口と給水ホース91とを接続する第1水路
管(以下、水路管39と、カートリッジ20aの流出
口に接続される第2水路管(以下、水路管40とがプ
ラスチック成形品で一体形成されている。この第1の水
路管ブロック30Aの水路管39と水路管40との間に
はネジ孔31が設けられており、このネジ孔31に対応
して外筒21の下部にはネジ挿通孔32(図3)が設け
られており、1つのネジ33で上ケース5と第1の水路
管ブロック30Aとが固定される。また、水路管39の
外周にはネジ挿通部38が突設されており、このネジ挿
通部38に挿通するネジ49をベース4に設けたネジ孔
40(図1)に締め込むことによって、第1の水路管ブ
ロック30Aとベース4とが固定される。
【0015】また図8に示す第2の水路管ブロック30
Bは、カルシウム添加筒22の流入口に接続される第3
水路管(以下、水路管41と、水路管41から分岐し
て電解槽7の陰極室7aに連通する第4水路管(以下、
水路管42と、カルシウム添加筒22の流出口と電解
槽7の陽極室7bとを接続する第5水路管(以下、水路
管43と、電解槽7の陽極室7bの流出口61bと排
水ホース45とを接続する第6水路管(以下、水路管4
とで構成されており、このうち3本の水路管41,
43,44は電解槽7の側方に沿って互いに平行に且つ
縦方向に配置されていると共に、弾性を有する連結部材
56で互いに連結されている。
【0016】ここで、第1の水路管ブロック30Aの水
路管40側にネジ挿通孔34が設けられ、第2の水路管
ブロック30Bの水路管42側にネジ孔36が設けら
れ、水路管40と水路管42との間に後述の流量センサ
ー11を介在させた状態で、ネジ35をネジ挿通孔34
からネジ孔36に締め込むことによって、第1の水路管
ブロック30Aと第2の水路管ブロック30Bとが一体
化された水路部30が構成される。この水路部30は自
立性を有しており、カートリッジ20aと電解槽7とカ
ルシウム添加筒22を水路的に結合する機能に加えて、
浄水部20を含む上ケース5を支持する支持脚としての
機能をも有している。
【0017】上ケース5は、図3に示すように、浄水部
20となるカートリッジ20aが挿入される大径の外筒
21を有するケース部5aと、カルシウム添加筒22が
挿入される小径の外筒23と、吐水パイプ接続部25が
接続される筒部24とを夫々有するケース部5bとから
成る。ケース5bの筒部24の下面には接続筒200が
ネジ201で取付けられており、この接続筒200を介
して電解槽7の陰極室7aの流出口61aと吐水パイプ
接続部25とが連通している。
【0018】上記カートリッジ20a内には、水道原水
を浄水化するための抗菌活性炭、中空糸膜などの濾過材
が充填されている。このカートリッジ20aの底部には
流入口と流出口とが設けられており、ケース部5aの外
筒21の底部には、上記流入口と流出口とに対応する2
つの接続口21a,21b(図11)が設けられ、一方
の接続口21aに前記第1の水路ブロック30Aの水路
管39の上端部39aが嵌め込まれ、他方の接続口21
bに第1の水路管ブロック30Aの水路管40の上端部
40aが嵌め込まれるようになっている。
【0019】なお、カートリッジ20aの上蓋20bは
外装カバー26で開閉自在に覆われており、濾過材がカ
ートリッジ20aごと交換可能となっている。この外装
カバー26の取り付けは、図3に示すように、外装カバ
ー26に設けた複数の係止爪27を上ケース5側に設け
た係止凸部28に係止させることで行なわれる。また外
装カバー26の取り外しは、図10に示すように、ケー
ス部5bの係止凸部28近傍に回動自在に支持した解除
釦29によって行なわれる。つまり解除釦29の一端側
を矢印A方向に押して解除釦29の他端側を矢印B方向
に回転させて係止爪27に押し付けることによって、て
この原理でケース部5bでの係止爪27と係止凸部28
との係止が解除され、これによって外装カバー26が上
ケース5から外れる構造となっている。
【0020】また、上記流量センサー11は、図9に示
すように、大径流路110a内にマグネット113を取
り付けた軸流プロペラ111が回転自在に収納され、大
径流路110aの一方の開口端には小径流路110bが
装着されており、この小径流路110aは第1の水路管
ブロック30Aの水路管40に連通している。大径流路
110aの他方の開口端は第2の水路管ブロック30B
の水路管42に連通している。軸流プロペラ111の一
端は軸ホルダ115で固定された軸114によって回転
自在に支持されると共に、軸流プロペラ111の他端の
球面部111aはプロペラ受け116で回転自在に支持
されている。大径流路110aの外周側にはマグネット
113の極性信号をセンシングするホール素子117が
設けられている。ここで、流量センサー11の小径流路
110bから大径流路110a内に水が流入すると、軸
流プロペラ111が回転し、軸流プロペラ111と一体
にマグネット113が回転し、このマグネット113の
回転による極性変化をホール素子117が検出する。こ
の信号の周波数を電気回路部6のマイクロプロセッサー
(図示せず)が読み取り、流量センサー11を通過する
流量に換算するものである。尚図9(a)中の300は
流量センサー11のリード線である。
【0021】また、流量センサー11の下流側に配置さ
れるカルシウム添加筒22は、電解される前の浄水に対
して電解質(電解促進剤)を供給するものであり、図3
に示すように、ケース部5bの外筒23に収納される網
状をした内筒22a内に電解質である乳酸カルシウム、
グリセロリン酸カルシウム等が充填されている。このカ
ルシウム添加筒22の上蓋22bには、内筒22aの上
部に突設した係止リブ50が係止する係止孔51が設け
られており、係止リブ50を下方から係止孔51に挿入
して内筒22aを回転させることで、内筒22aが上蓋
22bに着脱自在に取付けられる。また上蓋22bに
は、係止リブ50の上部にOリング600が装着され、
その上部にはケース部5bの小径の外筒23内に凹設し
た係止溝52に係止する係止突起53が突設され、この
係止突起53を上方から係止溝52に挿入して上蓋22
bを回転操作することで、上蓋22bが外筒23内に着
脱自在に取付けられる。更にケース部5bの外筒23の
底部には、図12に示すように、2つの接続口23a,
23bが設けられ、一方の接続口23aが前記第2の水
路管ブロック30Bの水路管41の上端部41aに嵌め
込まれ、他方の接続口23bが第2の水路管ブロック3
0Bの水路管43の上端部43aに嵌め込まれる。水路
管43は電解槽7の陽極室7bに連通している。
【0022】一方、上記電解槽7は、連続してアルカリ
イオン水と酸性イオン水とを生成するためのものであ
り、ネジ100を用いてベース4に設けたネジ孔370
(図2)に取付けられる。この電解槽7は、図4に示す
ように、陰極7dを収納した陰極室7aと、陽極7eを
収納した陽極室7bとが隔膜7cを挟んで仕切られてお
り、陰極室7a及び陽極室7bの底部には流入路60
a,60b、上部には流出路61a,61bが夫々設け
られており、流出路61aは、図13に示す接続管61
cを介して上ケース5側に取り付けられた接続筒200
の接続口200aに接続される。そして、電極間に電流
を流して水を電気分解することにより、陰極室7a内に
アルカリイオン水、陽極室7b内に酸性イオン水が夫々
生成され、アルカリイオン水は陰極室7aの流出口61
aに通じる接続筒200、吐水パイプ接続部25を介し
て吐水パイプ62から吐水されて使用されると共に、酸
性イオン水は陽極室7bの流出口61bに通じる水路管
44から排水ホース45を介して外部に排水されるよう
になっている。尚図3中の46は電極の電源線、47は
端子ネジ、48はワッシャ、500はカートリッジ20
aの交換時の排水を行なう排水管である。
【0023】上記電解槽7の下部にはネジ止め部72a
(図8)が設けられ、このネジ止め部72aに電磁弁7
0(図3)がネジ71によって取付けられている。電磁
弁70の流入口は水路管43に接続され、電磁弁70の
流出口は排水ホース45側に接続される。電磁弁70
は、電解槽7での電解生成水の生成(又は洗浄動作)が
行なわれている時には、流量センサー11からの信号で
閉じて電解槽7に水を溜める働きをし、流量センサー1
1からの信号がなくなった場合には開いて、電解槽7内
やその他配管系内に残った溜留水を排水口72から外部
に排出する働きをする。
【0024】次に、アルカリイオン水を生成するにあた
っては、図4に示す水道蛇口に取付けた切り換えレバー
90を操作して、水道原水をシャワー状或いはストレー
ト状でそのまま出すモードと、本体1へ供給するモード
とを切り換える。切り替えレバー90を本体1側に切り
換えると、水道原水が給水ホース91から第1の水路管
ブロック30Aの水路管39を通って浄水用のカートリ
ッジ20aに流入して浄水化され、カートリッジ20a
から出た浄水は、水路管40から流量センサー11に流
入する。流量センサー11から出た水は水路管41を通
ってからカルシウム添加筒22に流入する一方で、水路
管42を通って電解槽7の陰極室7aに流入する。カル
シウム添加筒22から出た電解質(カルシウム)を含む
水は水路管43を通って電解槽7の陽極室7bに流入す
る。
【0025】このとき、流量センサー11の信号が規定
値以上かどうかが電気回路部6のマイクロプロセッサー
で判定され、規定値以上のときには電解電圧生成・制御
回路を駆動して、電解槽7の電極に電解電圧が印加さ
れ、電解槽7の陰極室7aでアルカリイオン水、陽極室
7bで酸性イオン水が夫々連続して生成される。アルカ
リイオン水は陰極室7aの流出口61aから吐水パイプ
62に導かれて使用され、酸性イオン水は陽極室7bの
流出口61bから水路管44を通り、排水ホース45か
ら外部に排水される。
【0026】次に、上記アルカリイオン水生成器を組立
てるにあたっては、図7に示すベース4の上面に、電気
回路部6のボックス部6aと、電解槽7と、第1の水路
管ブロック30Aと第2の水路管ブロック30Bとが一
体化された水路部30とを夫々ネジ止めする。その後、
上ケース5のケース部5aを第1の水路管ブロック30
Aの上部に、上ケース5のケース部5bを第2の水路管
ブロック30Bの上部に夫々位置合わせしながら、水路
部30の上面に上ケース5を載置する。このとき、上ケ
ース5のケース部5aの外筒21の底部に設けた2つの
接続口21a,21b(図11)に、第1の水路管ブロ
ック30Aの水路管39、水路管40の上端部39a,
40aが夫々嵌まり込む。このとき、水路管39の上端
部39aと接続口21aとの間の環状凹所内にカートリ
ッジ20aの流入部が挿入されてOリング350によっ
て気密にシールされることによって、カートリッジ20
aの流入部と水路管39とが水路的に接続され、一方、
水路管40の上端部40aと接続口21bとの間の環状
凹所内にカートリッジ20aの流出部が挿入されてOリ
ング350によって気密にシールされることによって、
カートリッジ20aの流出部と水路管40とが水路的に
接続される。またこのとき、上ケース5の外筒23の底
部に設けた2つの接続口23a,23b(図12)に
は、第2の水路管ブロック30Bの水路管41,水路管
43の上端部41a,43aが夫々嵌まり込み、Oリン
グ355によって気密にシールされることによって、カ
ルシウム添加筒22の流入口及び流出口と水路管41,
水路管43とが水路的に夫々接続されると共に、上ケー
ス5の吐水パイプ接続部24に接続される接続筒200
の接続口200a(図13)に電解槽7の陰極室7aの
流出口61aの接続管61acが嵌まり込み、Oリング
360によって気密にシールされる。そして、電気回路
部6のボックス部6aに後カバー3をネジ止めし、後カ
バー3に前カバー2をネジ止めすると共に、上ケース5
に外装カバー26を取り付けることによって、本体1の
組立てが完了する(図5、図6の状態)。
【0027】しかして、本体1内の水路部30は、プラ
スチック成形品のような自立性を有する材質で一体に構
成されており、この水路部30のホースレス化によっ
て、従来のような塩化ビニル製のホースで水路を接続す
る場合と比較して、水路の形成が容易であり、また水路
部30は自立性を有しているので、水路部30が経時的
に変形して潰れる心配がなく、水の流れを長期に亘って
維持できるので、従来のようにシャーシ等の枠体を用い
てホースを支持したり、ホースクランプを用いたりする
必要がなく、そのうえホースを用いた場合の曲率配慮に
よりデッドスペースが生じたり、ホースクランプ等のデ
ッドスペースが生じたりすることもなく、本体1の小型
化を図ることが容易となる。しかも本体1の組立て時に
ベース4の上に電気回路部6のボックス部6aと、電解
槽7を含む水路部30と、浄水部20を含む上ケース5
とを順に積み上げるだけで、第1の水路管ブロック30
Aの水路管39,水路管40とカートリッジ20aとの
接続、及び第2の水路管ブロック30Bの水路管41,
水路管43とカルシウム添加筒22との接続、及び電解
槽7の流出口61aと吐水パイプ62との接続を夫々ホ
ースを用いずに接続できると同時に、自立性を有する水
路部30によって、浄水部20(カートリッジ20a)
を含む上ケース5を支持することができるので、本体1
の組立て作業をきわめて簡易に行なうことができるもの
である。
【0028】また、第1の水路管ブロック30Aの水路
管39と、水路管40とをプラスチック成形品で一体成
形したことによって、この第1の水路管ブロック30A
によって浄水部20を含むケース部5aの支持ができ
る。また、第2の水路管ブロック30Bのすべての水路
がベース4に設置された第1の水路管ブロック30Aに
ネジ固定されているので、水路部30で浄水部20を含
む上ケース5を支持する際に、第2の水路管ブロック3
0Bがその支持を補強する役割も果たすことができる。
しかも互いに平行に且つ縦方向に配置された水路管4
1,水路管43,44は連結部材56で互いに連結され
ているので、本体1の組立て作業時に個々の水路管4
1,43,44の接続を行なう必要がなく、1部品とし
て扱うことができるので、水路管41,43,44の接
続自体が容易となり、本体1の組立てが一層し易くな
る。さらに連結部材56を弾性材料で形成することによ
って、水路管41,43,44間の自由度が大きくな
り、連結部材56による水路管41,43,44の接続
作業が一層容易になると共に、連結部材56への応力集
中を緩和することができるようになる。
【0029】さらに浄水部20から電解槽7に至る水路
の水平部に設けられる流量センサー11として、軸流プ
ロペラ方式の小型流量センサーを採用したことで、流量
センサー11を第1の水路管ブロック30Aの水路管4
0と一列に水平に且つこの水路管40と電解槽7に至る
水路管41との間に配置することができ、このような配
置により流量センサー11を水路の一部として扱うこと
ができ、スペースをとらずに流量センサー11を設置で
き、本体1の小型化が一層容易となる。しかも、流量セ
ンサー11を水路部30の水平部分に配置したことで、
縦方向に延びた水路管41からのカルシウムを含んだ逆
流水(電解停止時の溜留水を排水する際に起こる現象)
の流入を防ぐことができ、流量センサー11のカルシウ
ム詰まりによる動作異常を防止できるという利点もあ
る。
【0030】上記実施形態では、第1の水路管ブロック
30Aの水路管39と水路管40をプラスチック成形品
で一体形成したが、これに限らず、別部品で構成しても
よい。また第2の水路管ブロック30Bの水路管41,
43,44を連結部材56を用いて互いに接続したが、
連結部材56は省略されてもよいものである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、水道原水を供給する給水部に本体が
接続され、本体内には給水部からの水道原水を浄化する
浄水部と、浄水部からの浄水が供給される陰極室と陽極
室とが隔膜によって仕切られてなる電解槽と、浄水部を
含む上ケースとが設けられ、電極間に印加された電解電
圧により電解されて陽極室内で酸性イオン水、陰極室内
でアルカリイオン水が夫々連続して得られるようにした
アルカリイオン水生成器であって、本体内部に自立性を
有する水路部を配設し、この水路部は、浄水部となるカ
ートリッジの流入口と給水ホースとを接続する第1水路
管と、カートリッジの流出口に接続される第2水路管と
からなる第1の水路管ブロックと、第2水路管とカルシ
ウム添加筒の流入口を接続する第3水路管と、第3水路
管から分岐して電解槽の陰極室に連通する第4水路管
と、カルシウム添加筒の流出口と電解槽の陽極室とを接
続する第5水路管と、電解槽の陽極室の流出口と排水ホ
ースとを接続する第6水路管とからなる第2の水路管ブ
ロックとで構成され、上ケースは、カートリッジが挿入
されるケース部に第1水路管と第2水路管とに嵌め込ま
れる2つの接続口が設けられ、カルシウム添加筒が挿入
されるケース部に第3水路管と第5水路管とに嵌め込ま
れる2つの接続口が設けられると共に電解槽の陰極室の
流出口と吐水パイプ接続部とを連通させる接続筒が設け
られ、上記水路部にて上ケースを支持して成るから、水
路部のホースレス化によって、従来のような塩化ビニル
製のホースで水路を接続する場合と比較して、水路の形
成が容易であり、また水路部は自立性を有しているの
で、水路部が経時的に変形して潰れる心配がなく、水の
流れを長期に亘って維持できるので、従来のようにシャ
ーシ等の枠体を用いてホースを支持したり、ホースクラ
ンプを用いたりする必要がなく、そのうえホースを用い
た場合の曲率配慮によりデッドスペースが生じたり、ホ
ースクランプ等のデッドスペースが生じたりすることも
なく、本体の小型化を図ることが容易となる。しかも本
体の組立て時に水路部の上に浄水部を含む上ケースを積
み上げるだけで、上ケースを水路部によって支持できる
ので、本体の組立て作業を簡易に行なうことができるも
のである。
【0032】また請求項2記載の発明は、第1の水路管
ブロックの水平部に、通過する流量によって浄水量を測
定するための流量センサーを設けたから、請求項1記載
の効果に加えて、流量センサーの下流側に例えばカルシ
ウム添加筒に連通する縦方向の水路管が設けられている
場合、流量センサーに対するカルシウム添加筒からのカ
ルシウムを含んだ逆流水(電解停止時の溜留水を排水す
る際に起こる現象)の流入を防ぐことができ、流量セン
サーのカルシウム詰まりによる動作異常を防止できるも
のである。
【0033】また請求項3記載の発明は、第2の水路管
ブロックの第3水路管、第5水路管、第6水路管が電解
槽の側方に沿って互いに平行に且つ縦方向に配置され、
各水路管が連結部材で連結されて成るから、請求項1記
載の効果に加えて、本体の組立て作業時に個々の水路管
の接続を行なう必要がなく、1部品として接続できる。
従って、各水路管の接続自体が容易となり、本体の組立
てが一層し易くなる。
【0034】また請求項4記載の発明は、請求項3の連
結部材が弾性を有するから、請求項3記載の効果に加え
て、各水路管間の自由度が大きくなり、連結部材への応
力集中を緩和することができると共に、連結部材による
各水路管の接続作業が一層容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す分解斜視図であ
る。
【図2】同上のアルカリイオン水生成器の本体下部側の
分解斜視図である。
【図3】同上の本体上部側の分解斜視図である。
【図4】同上の水の流れを説明する配管図である。
【図5】同上のアルカリイオン水生成器の斜視図であ
る。
【図6】(a)(b)は同上のアルカリイオン水生成器
の平面図及び正面図である。
【図7】同上の本体内部の断面図である。
【図8】同上の水路部と電解槽の斜視図である。
【図9】(a)(b)(c)は同上の流量センサーの側
面図、正面断面図、及び側面断面図である。
【図10】同上の外装カバーを取り外す場合の説明図で
ある。
【図11】同上の第1の水路管ブロックと上ケースとの
接続状態を説明する断面図である。
【図12】同上の第2の水路管ブロックと上ケースとの
接続状態を説明する断面図である。
【図13】同上の電解槽と上ケースとの接続状態を説明
する断面図である。
【符号の説明】
1 本体 5 上ケース 7 電解槽 7a 陰極室 7b 陽極室 11 流量センサー 20 浄水部 30 水路部 39〜44 第1〜第6水路管 55 給水部 56 連結部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−68265(JP,A) 特開 平6−238279(JP,A) 特開 平6−79279(JP,A) 実開 昭55−115394(JP,U) 実開 平6−29693(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道原水を供給する給水部に本体が接続
    され、本体内には給水部からの水道原水を浄化する浄水
    部と、浄水部からの浄水が供給される陰極室と陽極室と
    が隔膜によって仕切られてなる電解槽と、浄水部を含む
    上ケースとが設けられ、電極間に印加された電解電圧に
    より電解されて陽極室内で酸性イオン水、陰極室内でア
    ルカリイオン水が夫々連続して得られるようにしたアル
    カリイオン水生成器であって、本体内部に自立性を有す
    る水路部を配設し、この水路部は、浄水部となるカート
    リッジの流入口と給水ホースとを接続する第1水路管
    と、カートリッジの流出口に接続される第2水路管とか
    らなる第1の水路管ブロックと、第2水路管とカルシウ
    ム添加筒の流入口を接続する第3水路管と、第3水路管
    から分岐して電解槽の陰極室に連通する第4水路管と、
    カルシウム添加筒の流出口と電解槽の陽極室とを接続す
    る第5水路管と、電解槽の陽極室の流出口と排水ホース
    とを接続する第6水路管とからなる第2の水路管ブロッ
    クとで構成され、上ケースは、カートリッジが挿入され
    るケース部に第1水路管と第2水路管とに嵌め込まれる
    2つの接続口が設けられ、カルシウム添加筒が挿入され
    るケース部に第3水路管と第5水路管とに嵌め込まれる
    2つの接続口が設けられると共に電解槽の陰極室の流出
    口と吐水パイプ接続部とを連通させる接続筒が設けら
    れ、上記水路部にて上ケースを支持して成ることを特徴
    とするアルカリイオン水生成器。
  2. 【請求項2】 第1の水路管ブロックの水平部に、通過
    する流量によって浄水量を測定するための流量センサー
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のアルカリイオ
    ン水生成器。
  3. 【請求項3】 第2の水路管ブロックの第3水路管、第
    5水路管、第6水路管が電解槽の側方に沿って互いに平
    行に且つ縦方向に配置され、各水路管が連結部材で連結
    されて成ることを特徴とする請求項1記載のアルカリイ
    オン水生成器。
  4. 【請求項4】 連結部材は弾性を有することを特徴とす
    る請求項3記載のアルカリイオン水生成器。
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