JPH08256279A - ビデオデジタイザ - Google Patents

ビデオデジタイザ

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JPH08256279A
JPH08256279A JP7057221A JP5722195A JPH08256279A JP H08256279 A JPH08256279 A JP H08256279A JP 7057221 A JP7057221 A JP 7057221A JP 5722195 A JP5722195 A JP 5722195A JP H08256279 A JPH08256279 A JP H08256279A
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JP
Japan
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signal
conversion
video signal
linear
pixel clock
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Withdrawn
Application number
JP7057221A
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Inventor
Hideo Sugano
英雄 菅野
Takashi Tsunoda
孝 角田
Yuichi Matsumoto
雄一 松本
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より簡単で安価、かつ、高性能のビデオデジ
タイザを提供する。 【構成】 RGBカラーデコーダ91にて、入力された
アナログビデオ信号からRGBの色信号を抽出し、ま
た、同期分離部92にて、アナログビデオ信号よりその
アナログビデオ信号に同期する画素クロックとして、水
平同期信号及び垂直同期信号を分離し、位相調整部93
で、水平同期信号の位相調整を行なう。PLL94は、
この位相調整後の信号を基準信号として位相同期ループ
を形成し、非線形A/D部95は、位相同期ループから
の出力をもとに、抽出した色信号の非線形A/D変換を
行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログビデオ信号を
デジタルビデオ信号に変換するビデオデジタイザに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、2値表示パネルに対して中間
調表示する場合、アナログビデオ信号をA/D変換して
デジタルビデオ信号を発生し、このデジタルビデオ信号
にディザ法や誤差拡散法などの画像処理を施して疑似中
間調表示している。
【0003】例えば、TVビデオ信号をアナログビデオ
信号源にして疑似中間調表示する場合、コンポジットビ
デオ信号を入力して、同期信号成分や輝度信号成分、色
信号成分を抽出し、これらより、A/D変換するための
変換クロックやRGB成分を発生してデジタイズする。
この場合、コンポジットビデオ信号はブラウン管表示を
対象とするビデオ信号なので、輝度とビデオ信号電圧の
関係が非線形関係、すなわち、 輝度(L)=evのγ乗 ここで、ev=ビデオ信号電圧、γ=0.45である。
【0004】一方、ディザ法や誤差拡散法などで画像処
理した2値化画像データは、一種の面積階調表示で、表
示パネル上、輝度と2値化画像データの関係は線形関係
であることが確認されている。このため、TVのコンポ
ジットビデオ信号を表示パネル上に疑似中間調表示し
て、ブラウン管相当の色再現するためには、1/0.4
5≒2.2の非線形変換が必要とされる。以下、これを
γ補正と称す。
【0005】このγ補正手段としては、一般に、A/D
変換デジタル信号に対して、メモリ上の変換テーブルを
参照するルックアップテーブル方式や、A/D変換デジ
タル信号を演算するデジタル演算方式、アナログビデオ
信号を非線形アナログ演算する方式が考えられている。
【0006】A/D変換の変換クロックを発生する方法
としては、一般には、コンポジットビデオ信号のカラー
バーストからカラーバーストフラグ発生し、これを基準
周波数として位相同期ループ(PLL)に供給し、周波
数fsの電圧制御発振器VCOを位相ロックさせるPL
Lを構成して変換クロックを発生するものがある。
【0007】このように、アナログビデオ信号のデジタ
イザ構成は、PLLによる変換クロック発生部と、アナ
ログ方式またはデジタル方式によるγ補正部とから構成
されている。例えば、図18は、TVのコンポジットビ
デオ信号を入力するときの疑似中間調表示装置の全体構
成であり、図19は、従来のデジタイザ部の構成を示す
ブロック図である。
【0008】図18に示す、TVのコンポジットビデオ
信号をA/D変換するビデオデジタイザ11では、例え
ば、各8bitのR,G,Bデジタルビデオ信号、水平
同期信号HD、垂直同期信号VDを発生する。また、2
値化画像処理部12は、各8bitのR,G,Bデジタ
ルビデオ信号を画像処理して、2値画像データを発生す
る。ここでの画像処理は、例えば、誤差拡散法による処
理である。そして、2値表示パネル13は、例えば、強
誘電性液晶表示パネルで、上記のような信号処理機能に
て疑似中間調表示装置が構成される。
【0009】ビデオデジタイザ11は、以下のような信
号処理機能(ここでは、RGBコンポーネント符号化方
式)を有し、デジタルビデオ信号を生成する。
【0010】図19において、RGBカラーデコーダ2
1は、入力されたコンポジット信号から輝度信号成分y
と色信号成分Cを分離し、さらに、このC信号は色差信
号として色復調され、y信号と色差信号がマトリクスさ
れてRGBの原色信号を発生する。バーストゲート22
は、PLL25の基準入力信号となるカラーバーストフ
ラグCBFを発生し、このCBFは、1水平走査周期で
出力される。
【0011】同期分離部23は、コンポジット信号から
水平同期信号HDと垂直同期信号VDを抽出する。A/
Dコンバータ24は、アナログの原色信号R,G,Bを
デジタルR',G',B'に変換するコンバータであり、P
LL25は、カラーバーストフラグCBFを基準入力信
号として、周波数fsの電圧制御発振器VCOとするフ
ェーズロックループである。
【0012】γ補正LUT26は、γ=0.45の非線
形デジタルビデオ信号をγ=1の線形デジタルビデオ信
号に変換する、γ=2.2のγ補正ルックアップテーブ
ルであり、具体的には、ROMやRAMなどのメモリで
構成される。
【0013】RGBカラーデコーダ21によって生成さ
れるRGB原色輝度信号は、A/Dコンバータ24に入
力され、A/Dコンバータ24は、例えば、8bit分
解能、13.5MHzの変換クロックレートfsで、各8
bitのR'G'B'のデジタルビデオ信号を出力する。
このfs=13.5MHzは一般規格の標準値で、RGB
輝度帯域4.2MHzに対し、十分に高いナイキスト周
波数となっている。
【0014】上記のコンポジットビデオ信号には、バッ
クポーチ部にカラーバースト信号が重畳されており、こ
の部分をバーストゲート22で抽出してカラーバースト
フラグCBFを発生する。また、PLL25は、中心周
波数を13.5MHzとする電圧制御発振器VCOを備
え、カラーバーストフラグCBFを基準入力信号にし
て、fs=13.5MHzの変換クロック(画素クロッ
ク)をCBFから再生する。
【0015】次に、上記各8bitのR'G'B'デジタ
ルビデオ信号は、あらかじめγ=2.2変換テーブルが
書き込まれたγ補正ルックアップテーブル26に入力さ
れて、γ=2.2に変換された各6bitのR"G"B"デ
ジタルビデオ信号を出力する。ここで、8bit入力か
ら6bit出力とするのは、γ=0.45の非線形デジ
タルビデオ信号をγ=2.2非線形変換して、もとの被
写体の輝度データを得るのに、RGB原色輝度信号対γ
=2.2変換R"G"B"の関係から、8bitデジタルビ
デオ信号R'G'B'分解能は、γ=2.2非線形変換の後
では、6bitデジタルビデオ信号R"G"B"分解能に
相当するためである。R"G"B"は、もとのアナログ被
写体輝度信号値に対応したデジタル輝度データとなる。
【0016】次に、従来のγ変換の流れと分解能の変化
について説明する。
【0017】図20は、カメラ側から出力されるビデオ
信号の被写体輝度Lとビデオ信号電圧RGBの特性を示
す。ここでは、ブラウン管のγ想定値2.2より、γ=
0.45の特性が示されている。また、図21は、上記
のビデオ信号電圧RGBと8bitA/D変換のデジタ
ルビデオコードR'G'B'の関係を示す、線形A/D変
換である。
【0018】図22は、上記の8bitデジタルビデオ
コードR'G'B'と、それをγ補正LUT26で変換し
た6bitデジタルビデオコードR"G"B"との関係を
示す。ここでは、γ=2.2の非線形コード変換であ
る。また、図23は、8bitデジタルビデオコード
R'G'B'と6bitデジタルビデオコードR"G"B"の
比較を示す。同図より、8bitデータを非線形変換す
ると、ほぼ6bitの粗い分解能のデータに置き換えて
近似されることがわかる。下側(数値の小さい)のコー
ドでは粗い近似であるが、上側(数値の大きい)のコー
ドでは、変換前後の特性がほぼ同じである。
【0019】このように、線形デジタルビデオ信号を非
線形コード変換すると、入力の分解能に対して出力が、
約2bit落ちの粗い分解能に劣化するので、γ補正L
UT26において、入力8bitから出力6bitに変
換している。
【0020】このγ補正に関し、図19では、ルックア
ップテーブル方式を用いた例を示したが、デジタル演算
方式や非線形アナログ演算方式を適用してもよい。
【0021】図24は、デジタル演算方式のデジタイザ
の構成を示すブロック図である。同図に示すデジタイザ
では、ルックアップテーブルの代わりに、デジタルビデ
オ信号R'G'B'をデジタル演算してγ補正するもので
あるが、ルックアップテーブル方式と同様の出力が得ら
れる。
【0022】また、図25は、非線形アナログ演算方式
のデジタイザの構成を示すブロック図である。これは、
γ補正をアナログビデオ信号RGBに対して処理するも
ので、上述のルックアップテーブル方式とデジタル演算
方式と全く異なる方式である。なお、非線形アナログ演
算の手段としては、2.2乗の非線形ゲイン特性を設定
した対数アンプや、ダイオードブリッジによる折れ線近
似非線形アンプなどがある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のビデオデジタイザでは、以下のような問題がある。
すなわち、 画素クロック再生方法をとった場合、PLLに供給
する基準入力信号としてカラーバーストフラグCBFを
用いているので、バーストゲートが必要となり、デジタ
イザのシステム構成が複雑となる。また、これは、カラ
ーバーストフラグを用いたコンポジットビデオ信号固有
の画素クロック再生(変換クロック)方法であるため、例
えば、カラーバースト信号がないコンピュータのビデオ
信号(一般に、原色輝度信号RGB,水平同期信号H
D,垂直同期信号VDから成っている)には適用できな
い。
【0024】 γ補正を行なうルックアップテーブル
方式やデジタル演算方式、非線形アナログ演算方式で
は、高価な高速アクセスメモリ,高速演算プロセッサ
ー,高速・高精度非線形アンプと、それらの制御回路が
必要となり、デジタイザシステムのコストアップ、複雑
化につながる。
【0025】 再生した画素クロックをA/D変換ク
ロックとしてA/D変換する際、A/D変換部に入力す
るアナログビデオ信号に対するA/D変換クロックの変
換ポイント(位相)が、アナログビデオ信号伝送系とA/
D変換クロック伝送系のタイミングずれなどにより、ア
ナログビデオ信号の画素単位のピークポイントで最適A
/D変換タイミングとすることが困難となる。
【0026】特に、コンピュータのビデオ信号をデジタ
イズする場合、アナログビデオ信号とA/D変換クロッ
ク(画素クロック)は、アナログビデオ信号の各1画素が
1つのA/D変換クロックに対応するため、アナログビ
デオ信号の各1画素のピーク電圧のポイントをA/D変
換することが不可欠となり、何らかの調整手段が必要と
なる。
【0027】 A/D変換データ出力速度は、一般に
TV用アナログビデオ信号に対しては、10MSPS(m
ega sampling per second)〜20MSPSで、パソコン
用アナログビデオ信号に対しては、その画素クロックス
ピードに等しく、20MSPS〜40MSPS、ワーク
ステーション用アナログビデオ信号に対しても、その画
素クロックスピードに等しく、80MSPS〜140M
SPSである。そして、A/D変換データの出力信号レ
ベルは、その速度が50MSPS以下のときにはTTL
レベルで、これを超える場合は、ECLレベルとするの
が一般的である。
【0028】一方、A/D変換したデジタルビデオ信号
を受信して画像処理するロジック部は、それを構成する
ほとんどのICは、5V電源、あるいは3〜3.3V電
源(いわゆるTTLレベルのロジック信号)で動作する
システムがほとんどである。このようなTTLレベルで
動作する画像処理部に対し、上記従来の装置は、A/D
変換データ速度が13.5MSPSの場合、TTLレベ
ルで出力する構成となっているが、例えば、ワークステ
ーションのように、100MSPSを超えるA/D変換
データを出力する場合には、それを、何らかの手段でT
TLレベルで扱えるスピードまで落とし、かつ、ECL
レベルからTTLレベルに変換して出力しなければなら
ない。
【0029】 後述するように、A/D変換データを
デマルチプレクスしてデータ出力速度を落し、かつ、T
TLレベルで出力するという場合、例えば、1:2のデ
マルチプレクス出力であれば、2ポート出力のどちらに
も、偶数画素データと奇数画素データが乗る可能性があ
る。
【0030】一方、その後段の画像処理部では、有効画
面領域だけのフレームメモリを構成したり、演算したり
するが、先頭有効表示画素データがどちらのポートにも
乗ってくる可能性がある場合には、その識別機能が必要
となる。例えば、後段の画像処理部に対し、ポート1側
に先頭有効表示画素データ1、次に3番目、次に5番目
…を乗せ、ポート2側には、2番目、次に4番目、次に
6番目…を乗せて転送するように管理することが必要で
ある。
【0031】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、より簡単で安価、か
つ、デジタイズ性能が良く、また、インターフェースし
やすい、TV用コンポジットビデオ信号やコンピュータ
用のビデオ信号に適応可能な疑似中間調表示装置のため
のビデオデジタイザを提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上記の目的を達成するため、本発明は、アナロ
グビデオ信号をデジタル化して2値または多値表示する
ビデオデジタイザにおいて、前記アナログビデオ信号に
同期する画素クロックを再生するクロック再生手段と、
前記画素クロックをもとに前記アナログビデオ信号を非
線形A/D変換する変換手段とを備える。
【0033】また、他の発明は、アナログビデオ信号を
デジタル化して2値または多値の信号を出力するビデオ
デジタイザにおいて、前記アナログビデオ信号より該ア
ナログビデオ信号に同期する画素クロックを再生するク
ロック再生手段と、前記画素クロックをn分周(n=
2,3,4…)する手段と、前記n分周された画素クロ
ックへのリセット期間を設定する手段と、前記画素クロ
ックをもとに前記アナログビデオ信号を非線形A/D変
換する手段と、前記非線形A/D変換後のビデオ信号に
デマルチプレクス処理を施す手段と、前記デマルチプレ
クス処理後のビデオ信号を前記2値または多値の信号に
変換する手段とを備え、前記リセット期間は、前記n分
周された画素クロック信号に該画素クロックの周期単位
で0乃至n周期設けられ、前記非線形A/D変換につい
ての1乃至n+1ポート出力に対する前記デマルチプレ
クス処理された信号の出力ポート対応が設定される。
【0034】また、他の発明は、アナログビデオ信号を
デジタル化して2値または多値の信号を出力するビデオ
デジタイザにおいて、前記アナログビデオ信号より該ア
ナログビデオ信号に同期する画素クロックを再生するク
ロック再生手段と、前記画素クロックをもとに前記アナ
ログビデオ信号を非線形A/D変換する手段とを備え、
前記非線形A/D変換手段は、A/D変換データを1:
nデマルチプレクス(n=2,3,4…)処理してnポー
ト出力し、該1:nデマルチプレクス処理にて得られた
ビデオデータを出力する。
【0035】以上の構成において、より簡単な構成で、
かつ、忠実にTV用コンポジットビデオ信号やコンピュ
ータ用ビデオ信号を非線形変換デジタルビデオタイズす
るよう機能する。
【0036】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明の実施例に係るビデオデジ
タイザの構成を示すブロック図である。同図に示すデジ
タイザでは、入力ビデオ信号はNTSC規格のコンポジ
ットビデオ信号で、RGBカラーデコーダ91とCP発
生・同期分離部92に入力される。このRGBカラーデ
コーダ91は、コンポジットビデオ信号より原色輝度信
号RGBを発生し、それを非線形A/D部95に入力す
る。
【0038】また、CP発生・同期分離部92は、コン
ポジットビデオ信号から垂直同期信号VDと水平同期信
号HDを抽出し、垂直同期信号VDは、不図示の2値化
画像処理部に入力され、水平同期信号HDは、位相調整
部93を通して、PLL94の基準入力信号としてPL
L94に入力されるとともに、2値化画像処理部にも入
力される。
【0039】なお、CP発生・同期分離部92は、水平
同期信号成分からクランプパルスCPを発生し、それを
アナログビデオ信号をクランプするクランプ信号として
使用するため、RGBカラーデコーダ91と非線形A/
D部95に入力する。
【0040】ここでは、PLLの基準入力信号として、
カラーバーストフラグCBFの代わりに、水平同期信号
HDを使用している。カラーバーストフラグCBFは、
色副搬送波周波数3.58MHzのカラーバースト信号
を検知して、水平走査毎に発生しているもので、1水平
走査周波数になっている。また、水平同期信号HDは、
色副搬送波周波数を基準にして発生した信号なので、基
本的には、カラーバーストフラグCBFの周波数と同じ
である。従って、ここでは、PLLの基準入力信号とし
て、水平同期信号HDを入力している。
【0041】位相調整部93は、入力される水平同期信
号HDに対して遅延を施した水平同期信号HD’を発生
し、それをPLL94に入力する。PLL94は、その
基準入力信号である水平同期信号HD’に対して位相ロ
ックした画素クロックfsと、fsの1/2の周波数のf
s/2を発生し、それらを非線形A/D部95に入力す
る。なお、画素クロックfsは、非線形A/D部95の
A/D変換クロックであり、画素クロックfs/2は、
非線形A/D部95での1:2デマルチプレクスするた
めのデマルチプレクスクロックであると同時に、デジタ
ルビデオデータR"G"B"を2値化画像処理部へ転送す
るための転送クロックPCLKとしても機能する。この
PLL94には、さらに、分周値データDDとリセット
期間選択信号SELが入力される。
【0042】非線形A/D部95は、原色輝度信号RG
Bを画素クロックfsの変換スピードで非線形A/D変
換し、1:2デマルチプレクスして、各色6bit×2
のデジタルビデオ信号R"G"B"を発生して、それらを
2値化画像処理部へ出力する。
【0043】次に、上述した本実施例に係るビデオデジ
タイザの構成要素の具体的な構成と機能・動作を説明す
る。
【0044】図2は、RGBカラーデコーダ91の内部
構成を示すブロック図である。同図に示すRGBカラー
デコーダは、コンポジットビデオ信号をバッファアンプ
101に入力して、増幅コンポジットビデオ信号CVI
DEOを出力する。このバッファアンプ101は、次段
に接続される負荷を、良好な周波数特性にて安定に駆動
するため、ならびに、信号の直流レベルを再生するとい
う機能を有するものである。バッファアンプ101は、
この直流再生のために、上述のクランプパルスCPを入
力している。
【0045】増幅コンポジットビデオ信号CVIDEO
は、帯域除去フィルタ(BEF)102とバンドパスフ
ィルタBPF103に入力され、これらのフィルタを通
して、コンポジットビデオ信号を輝度信号Yと色信号C
に分離する。なお、両フィルタとも、カラー副搬送波周
波数fsc=3.58MHzに合わせて、中心周波数3.
58MHzとしている。
【0046】また、このY/C分離フィルタでは、副搬
送波信号SCを抽出して、それを後段の位相器107に
入力する。色信号Cは、復調部として機能するR−Y復
調部104,G−Y復調部105,B−Y復調部106
に入力され、それぞれから色差信号R−Y,G−Y,B
−Yを発生する。この復調にあたり、色あいは、副搬送
波信号SCと色信号Cの位相関係により定められるが、
この各色毎の位相情報は位相器107によって発生され
る。この復調方式は、一般的な3軸復調方式を示したも
のである。
【0047】一方、輝度信号Yは遅延ライン108に入
力され、この遅延ライン108により、上記のY/C分
離フィルタ部で生じた輝度信号Yと色信号C間の遅延差
をなくし、それが合成部109に入力される。そして、
合成部109は、色差信号R−Y,G−Y,B−Yと輝
度信号Yを合成して原色輝度信号RGBを発生する。
【0048】図3は、図1に示すCP発生・同期分離部
92の内部構成を示すブロック図である。ここでは、コ
ンポジットビデオ信号を同期分離部111に入力して、
水平同期信号成分hdと垂直同期信号成分VDを抽出
し、これらの内、水平同期信号成分hdは2fH削除部
113に、また、垂直同期信号VDは2値化画像処理部
へ入力される。
【0049】水平同期信号成分hdは、垂直帰線期間部
においては、水平同期周波数fHの2倍の周波数2fHが
存在する。図9の垂直帰線間部のタイミングに示すよう
に、コンポジットビデオ信号は、1フィールド終了から
垂直同期期間直後にかけて、9水平走査期間に渡り2f
Hのセレーションがある。一方、水平同期信号HDをP
LLの基準入力信号とするためには、一定周期の信号を
入力しければならない。このため、2fHのセレーショ
ンを削除して、fH周期だけをPLLに入力する目的
で、2fH削除113を通して水平同期信号HDを発生
する。図9のタイミングチャートには、2fHのセレー
ションを削除した水平同期信号HDを示す。
【0050】また、CP発生部112は、水平同期信号
HDに準じてクランプパルスCPを発生し、それを、R
GBカラーデコーダ91と非線形A/D部95に設けら
れた不図示のバッファアンプ部でのクランプ機能に対し
て出力する。CP発生部112は、図9に示すように、
クランプパルスCPをビデオ信号のペデスタルレベル部
の期間に合わせて発生する。
【0051】次に、本実施例における位相調整に係る構
成及び位相調整の動作について説明する。
【0052】図4は、本実施例に係る位相調整部の内部
構成を示すブロック図である。同図に示すように、水平
同期信号HDは可変ローパスフィルタ(CRフィルタ)
121に入力され、その立上がり/立下りエッジがなま
らされて出力される。この可変ローパスフィルタ121
は、コンデンサと抵抗で構成されるローパスフィルタで
あり、可変抵抗器を用いることで遮断周波数を可変し
て、矩形波入力信号の立上がり/立下りエッジのなまり
具合を変化させている。
【0053】そして、上記のようにフィルタリングされ
た信号は、次段の波形整形バッファ122に入力され、
そこで再び矩形波形に波形整形して、水平同期信号H
D’を出力する。この波形整形バッファ122は、入力
しきい値電圧が一定な、例えば、ロジックバッファまた
はコンパレータである。このように、本実施例では、可
変ローパスフィルタ121で矩形波入力信号の立上り/
立下りのエッジのなまり具合を変化させ、波形整形バッ
ファの入力しきい値電圧に至る時間を可変することによ
り、入力の水平同期信号HDと出力の水平同期信号H
D’の遅延量を変えている。
【0054】図12は、本実施例における位相調整動作
を示す図である。同図において、rgbは、後述する非
線形並列型A/D部154(図6参照)に入力されるアナ
ログビデオ信号であり、HDは、CP発生・同期分離部
92から出力される水平同期信号であり、また、HD’
は、位相調整部93で遅延調整され、PLL94の基準
入力信号となる水平同期信号である。また、クロックf
sは、非線形A/D部95のA/D変換クロックとなる
画素クロックである。
【0055】PLL94は、基準入力信号となる水平同
期信号HD’の立下りエッジに対して、再生した画素ク
ロックfsの立上りエッジが位相ロックするように動作
する。このように、PLL94が持つ動作性質を利用し
て、アナログビデオ信号rgbに対するA/D変換クロ
ックfsの変換ポイントが最適となるように、水平同期
信号HD’の遅延量を調整する。この遅延量の調整範囲
は、少なくとも”0〜画素クロックfsの1周期”とし
ている。
【0056】図5は、本実施例に係るPLLの内部構成
を示すブロック図である。同図に示すように、水平同期
信号HD’は、周波数fHの基準入力信号として位相検
出部141に入力され、また、一方で周波数fH'の比較
信号が入力される。この位相検出部141は、これら2
つの入力信号の位相差を検出し、その誤差電圧をLPF
142に出力する。LPF142は、この誤差電圧を積
分平滑して、位相差に比例する連続電圧成分を発生し、
電圧制御発振器VCO143に出力する。そして、VC
O143は、これを制御電圧として、中心周波数fsを
中心に発振する。なお、本実施例では、この中心周波数
をfs=13.5MHzとしている。
【0057】分周部144は、水平同期信号からの画素
クロックfsを再生するために必要となる機能を実現
し、その動作は、画素クロックfsをあらかじめ設定さ
れた分周値DDで分周して、水平同期信号HD’に相当
する、てい倍周波数fH’を発生する。ここでは、この
ような位相ロックループで、水平同期信号HD’の周波
数変動や位相変動を追尾して、安定な画素クロックfs
を再生する。
【0058】なお、分周部144は、多様な周波数の水
平同期信号と多様な周波数の画素クロックの再生に対応
するために、外部から任意に分周値データDDを設定で
きるプログラマブル分周の構成としている。
【0059】1/2分周部146は、画素クロックfs
を1/2分周して1/2画素クロックfs/2を発生す
る。また、リセット期間制御部145は、水平同期信号
HD’と画素クロックfs、さらに、リセット期間選択
SELを入力して、これらに基づいてリセット信号RE
Sを発生、リセット期間tRESを設定・制御して、1/
2分周146をリセットして、1/2画素クロックfs
/2を出力するようにする。
【0060】図13は、図5に示すリセット期間制御部
の構成を示すブロック図である。ここでは、リセット期
間が1fsサイクルと2fsサイクルとする場合の構成
を示す。
【0061】図13において、シフトレジスタ221に
は画素クロックfsと水平同期信号HD’が入力され、
リセット期間の基準期間を発する。そして、EX−OR
ケントアレイ222により、リセット期間tRESの1f
sと2fsを発生する。セレクタ223は、リセット期
間選択SELにて1fsか2fsを選択し、選択したリ
セット期間tRESを、次段のセットリセットF/F(R
−S F/F)部224のリセット信号として入力する
ことで、所望のリセットRESを発生する。こうして得
られたリセットRESは、次段に接続される、図5に示
す1/2分周146のリセット信号として入力される。
【0062】上記のリセット期間tRESは、水平同期信
号HD’の立下りエッジに対して、1/2画素クロック
fs/2のランニングスタート点を画素クロックfs周
期単位でシフトするためのリセット期間であり、本実施
例では、tRES=1fsサイクル(図10に示す水平帰
線期間部のタイミングチャートを参照)、tRES=2f
sサイクル(図11のタイミングチャートを参照)とし
ている。そして、リセット期間tRESとして、1fsサ
イクルまたは2fsサイクルのいずれかを選択すること
により、有効表示領域の先頭デジタルビデオ信号を、各
色について2ポート出力を有する非線形A/D95のポ
ート1側、つまり、R"P1,G"P1,B"P1から出力
するように制御される。
【0063】また、水平同期信号HD’の立下りエッジ
で1/2画素クロックfs/2を強制リセットすること
により、1水平走査期間の画素クロック数が奇数の場合
でも、直前の水平走査期間部から影響されずに1/2画
素クロックfs/2は一定状態を保つ。例えば、本実施
例では、”1”状態(Hレベル)が保持され、1水平走査
毎にスタートする。
【0064】上述のように、図10は、リセット期間t
RES=1fsサイクル時の動作タイミングを示すタイミ
ングチャートであり、先頭有効表示画素が、水平同期信
号HD’の立下りエッジから、画素クロックfsで数え
て偶数である状態を示す。
【0065】リセット期間tRES=1fsサイクルとす
ることで、非線形A/D95のポート1側R"P1,G"
P1,B"P1に、偶数番目の画素2,4,6…のデジタル
ビデオデータ2,4,6…が乗ることになる。また、図1
0は、図中の“a”部について、1水平走査期間の画素
クロック数が奇数である場合を例示したもので、”1”
状態(Hレベル)で終了するが、“a”部直後にリセット
されて、再び”1”状態(Hレベル)からスタートする。
【0066】本実施例では、A/D変換クロックfsで
A/D変換したデジタルビデオデータは、1:2デマル
チプレクスされて出力されるまでに、ポート1側では、
3fsサイクルのパイプラインディレイ,ポート2側で
は、2fsサイクルのパイプラインディレイとなってい
る。
【0067】また、図11は、tRES=2fsサイクル
時のタイミングを示すもので、先頭有効表示画素が、水
平同期信号HD’の立下りエッジから、画素クロックf
sで数えて奇数である状態を示す。ここでは、リセット
期間tRES=2fsサイクルとすることで、非線形A/
D95のポート1側R"P1,G"P1,B"P1に奇数番
目の画素1,3,5…のデジタルビデオデータ1,3,5…
が乗ることになる。
【0068】図11は、その“b”部について、1水平
走査期間の画素クロック数が、上述と同様に奇数である
場合を例示したもので、上述の場合と同様の動作をす
る。
【0069】このように、PLL94は、画素クロック
の再生と1/2画素クロックfs/2の発生、1:2デ
マルチプレクスのためのタイミング制御の機能を備えて
いる。
【0070】図6は、本実施例に係る非線形A/D部の
構成を示すブロック図である。同図に示すアンプ15
1,152,153は、図1に示すRGBカラーデコーダ
91で発生した原色輝度信号RGBを増幅し、増幅原色
輝度信号rgbを出力する。これらのアンプ151,1
52,153は、次段に接続される非線形並列型A/D
部154,155,156を、良好な周波数特性にて安定
に駆動することと、輝度成分が約0.7Vフルスケール
の原色輝度信号RGBに対して、A/D変換のデジタイ
ズS/Nを向上させるために、A/D変換器入力の最大
ダイナミックレンジまで電圧増幅すること、そして、増
幅原色輝度信号rgbを、より安定した直流再生する機
能を有する。
【0071】本実施例に係る非線形並列型A/D部15
4,155,156の入力ダイナミックレンジは2Vp-
pなので、アンプの電圧利得は、約2.7倍に設定し、
直流再生のために、クランプパルスCPを入力してい
る。
【0072】Vref発生部157は、非線形並列型A
/D部154,155,156に供給する基準電圧である
リファレンス電圧Vrefを発生する。本実施例に係る
非線形並列型A/D部154,155,156のアナログ
入力電圧範囲は、0V〜−2Vとしているので、上記の
リファレンス電圧を−2Vに設定している。
【0073】非線形並列型A/D部154,155,15
6は、増幅原色輝度信号rgbをそれぞれ入力し、基準
電圧Vrefを基準に画素クロックfsのタイミングで
A/D変換し、1/2画素クロックfs/2で1:2デ
マルチプレクスして、各色6bit×2ポートのデジタ
ルビデオ信号R"G"B"を出力する。本実施例では、γ
=2.2の非線形変換としている。
【0074】図7は、非線形並列型A/D部の内部構成
を示すブロック図である。同図において、非線形抵抗チ
ェーン161は、接地電位GNDとVrefとの間に、
γ=2.2の非線形変化率の直列抵抗チェーンにて構成
され、64通りの比較電圧を発生して、それを次段のコ
ンパレータ162に入力する。
【0075】コンパレータ162は、ここでは、図示は
していないが、63個のコンパレータで構成され、アナ
ログ入力と非線抵抗チェーン161からの比較電圧とを
比較して量子化し、得られた量子化レベルを次段のエン
コーダ&ラッチ163に出力する。このエンコーダ&ラ
ッチ163は、画素クロックfsのタイミングで量子化
レベルをサンプリングし、6bitコードにエンコード
して、6bitエンコードデータをラッチする。
【0076】上記のようにラッチされたデータは、次段
の1:2デマルチプレクサ164に入力され、画素クロ
ックfSと1/2画素クロックfs/2のタイミングで
1:2にデマルチプレクスされて、ODD,EVENの
6bit×2データが、ポート1のP1とポート2のP
2にそれぞれ出力される。
【0077】図8は、その(a)にγ=2.2の非線形
変換特性曲線を、また(b)に変換テーブルを示す。同
図からわかるように、本実施例に係る非線形並列型A/
D部154,155,156では、アナログ入力は、0
〜−2Vフルスケールに対して、0〜63の6bit出
力コードが対応する。
【0078】なお、上記のA/D変換機能及びデマルチ
プレクサ機能は、単一の集積回路上に構成してもよい。
【0079】以上説明したように、本実施例によれば、
入力されたビデオ信号の水平同期信号を基準入力信号と
する位相ロックループ手段で画素クロックを再生し、そ
れをもとにビデオ信号を非線形A/D変換することによ
り、より簡単な構成でテレビ用コンポジットビデオ信号
やコンピュータ用ビデオ信号に対して非線形ビデオデジ
タイズが可能となる。
【0080】また、水平同期信号に遅延調整を施し、そ
れを位相ロックループ手段の基準信号として、アナログ
ビデオ信号に対するA/D変換クロックの位相を調整す
ることで、最適なA/D変換ポイント(位相)でA/D変
換でき、アナログビデオ信号に対して忠実にデジタルデ
ータ再現することができる。
【0081】さらに、デマルチプレクスのクロック(分
周画素クロック)に画素クロック単位のリセット期間設
定手段を設けることにより、複数のデマルチプレクス出
力ポートに対し、画素データ番号と出力ポート番号の対
応が管理できる。
【0082】また、A/D変換とレベル変換機能を含
む、集積化した1:nデマルチプレクサ(n=2,3,
4…)にてTTLレベル信号でnポート出力することに
より、回路規模の簡略化とTTLレベルで動作する回路
とのインタフェースが容易になる。 <変形例>上記実施例では、NTSCコンポジットビデ
オ信号を入力する場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されず、例えば、コンピュータからのビデオ信
号の入力にも適用させるようにしてもよい。
【0083】図14は、本変形例に係るビデオデジタイ
ザの構成を示すブロック図である。同図に示すデジタイ
ザは、図1の示す、上記実施例に係るビデオデジタイザ
に対して、RGBカラーデコーダ91を省いた構成とな
っている。
【0084】一般に、コンピュータ用のビデオ信号は、
原色輝度信号RGBをビデオ信号としているので、RG
Bカラーデコーダ機能は必要なくなる。そして、原色輝
度信号の内、Gは、同期信号が複合されたシンクonG信
号であり、CP発生・同期分離部231にも入力されて
いる。このCP発生・同期分離部231は、シンクonG
信号から垂直同期信号VDと水平同期信号HDを抽出
し、垂直同期信号VDは、不図示の2値化画像処理部に
入力され、また、水平同期信号HDは、位相調整部23
2を通して、基準入力としてPLL233に入力され
る。水平同期信号HDは、2値化画像処理部にも入力さ
れる。
【0085】また、CP発生・同期分離部231は、水
平同期信号成分よりクランプパルスCPを発生し、それ
を、アナログビデオ信号をクランプするためのクランプ
信号として、非線形A/D部224に入力する。位相調
整部232は、入力される水平同期信号HDに対して、
遅延した水平同期信号HD’を発生し、それをPLL2
33に入力する。
【0086】なお、上記の実施例では、位相調整部93
は、RCの可変ローパスフィルタ構成としたが、ここで
は、例えば、図15に示すように、多段タップ遅延ライ
ン131で発生する複数の遅延出力を、選択スイッチ1
32のチャネルをチャネルアドレスコードCAで設定し
て、いずれかの遅延出力を選択する。
【0087】PLL233は、基準入力信号の水平同期
信号HD’に対して位相ロックした画素クロックfsと
1/2画素クロックfs/2を発生し、それを非線形A
/D部234に入力する。なお、1/2画素クロックf
s/2は、2値化画像処理部へも出力される。非線形A
/D部234は、原色輝度信号RGBを非線形A/D変
換し、1:2デマルチプレクスして、デジタルビデオ信
号R"G"B"を2値化画像処理部へ出力する。
【0088】ここで、色再現をあまり重視しないコンピ
ュータシステムのビデオ信号は、線形(γ=1)が一般的
であり、これに本変形例に係る非線形A/Dを施すと、
忠実な色再現の疑似中間調表示とはならないが、色再現
を重視するコンピュータシステムのビデオ信号では、非
線形(γ=2付近)とされているので、本変形例の非線形
A/Dを用いたシステムは、上述のNTSCコンポジッ
トビデオ信号と同様に、最適なデジタイジングシステム
となる。
【0089】なお、上記の実施例及びその変形例では、
非線形A/Dコンバータとして、非線形抵抗チェーンを
具備する並列型A/Dコンバータを用いたが、これに限
定されず、例えば、図16に示すような非線形エンコー
ダを具備した並列型A/Dコンバータとしてもよい。あ
るいは、図17に示すような、線形抵抗チェーンの分圧
点にバイアス電圧を印加して、折線近似非線形抵抗チェ
ーンを具備した並列型A/Dコンバータにて構成される
非線形A/Dコンバータとしてもよい。
【0090】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることは言うまでもない。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水平同期信号を基準信号として位相同期ループにて画素
クロック再生し、非線形A/D変換することにより、よ
り簡単な構成でTV用コンポジットビデオ信号やコンピ
ュータ用ビデオ信号を非線形ビデオデジタイズすること
ができる。
【0092】他の発明によれば、アナログビデオ信号に
対するA/D変換クロックの位相を調整することによ
り、最適なA/D変換ポイント(位相)でA/D変換で
き、アナログビデオ信号を忠実にデジタルデータで再現
できる。
【0093】また、他の発明によれば、デマルチプレク
ス処理のクロック(分周画素クロック)に、画素クロック
単位のリセット期間を設定することにより、複数のデマ
ルチプレクス出力ポートに対して画素データ番号と出力
ポート番号の対応を管理できる。
【0094】また、他の発明によれば、A/D変換処理
とレベル変換を含む1:nデマルチプレクス処理におい
て所定のロジックレベルの信号をnポート出力すること
により、回路規模の簡略化と、そのロジックレベルで動
作する後段の回路とのインタフェースが簡単になる。
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るビデオデジタイザの構成
を示すブロック図である。
【図2】RGBカラーデコーダの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1のCP発生・同期分離部の内部構成を示す
ブロック図である。
【図4】実施例に係る位相調整部の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図5】実施例に係るPLLの内部構成を示すブロック
図である。
【図6】実施例に係る非線形A/D部の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】非線形並列型A/D部の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】γ=2.2の非線形変換特性及び変換テーブル
を示す図である。
【図9】垂直帰線期間のタイミングチャートである。
【図10】tRES=1fsの水平帰線期間のタイミング
チャートである。
【図11】tRES=2fsの水平帰線期間のタイミング
チャートである。
【図12】実施例における位相調整動作を示す図であ
る。
【図13】図5のリセット期間制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図14】変形例に係るビデオデジタイザの構成を示す
ブロック図である。
【図15】変形例に係る位相調整部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図16】非線形エンコーダ並列型A/Dコンバータの
構成を示すブロック図である。
【図17】折線近似非線形並列型A/Dコンバータの構
成を示すブロック図である。
【図18】TVコンポジットビデオ信号を入力する疑似
中間調表示装置の構成を示すブロック図である。
【図19】従来のデジタイザ部の構成を示すブロック図
である。
【図20】被写体輝度とビデオ信号電圧の特性を示す図
である。
【図21】ビデオ信号電圧と8bitデジタルビデオコ
ードの関係を示す図である。
【図22】8bitデジタルコードと6bitデジタル
コードの関係を示す図である。
【図23】6bit非線形変換と8bit非線形変換の
比較を示す図である。
【図24】デジタル演算方式のデジタイザの構成を示す
ブロック図である。
【図25】非線形アナログ演算方式のデジタイザの構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
91 RGBカラーデコーダ 92 CP発生・同期分離部 94 PLL 95 非線形A/D部 101 バッファアンプ 102 帯域除去フィルタ(BEF) 103 バンドパスフィルタ 104 R−Y復調部 105 G−Y復調部 106 B−Y復調部 107 位相器 108 遅延ライン 109 合成部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログビデオ信号をデジタル化して2
    値または多値の信号を出力するビデオデジタイザにおい
    て、 前記アナログビデオ信号に同期する画素クロックを再生
    するクロック再生手段と、 前記画素クロックをもとに前記アナログビデオ信号を非
    線形A/D変換する変換手段とを備えることを特徴とす
    るビデオデジタイザ。
  2. 【請求項2】 前記クロック再生手段は、さらに、前記
    アナログビデオ信号より水平同期信号及び垂直同期信号
    を分離する手段と、 前記水平同期信号の位相調整を行なう手段と、 前記位相調整後の信号を基準信号として位相同期ループ
    を形成する手段とを備え、 前記非線形A/D変換は、前記位相同期ループからの出
    力をもとに行なわれることを特徴とする請求項1に記載
    のビデオデジタイザ。
  3. 【請求項3】 前記非線形A/D変換は、非線形抵抗チ
    ェーンまたは非線形エンコーダからなる並列型A/Dコ
    ンバータにて行なわれることを特徴とする請求項1に記
    載のビデオデジタイザ。
  4. 【請求項4】 前記非線形A/D変換は、線形抵抗チェ
    ーンの分圧点にバイアス電圧を印加して折線近似非線形
    抵抗チェーンとする並列型A/Dコンバータにて行なわ
    れることを特徴とする請求項1に記載のビデオデジタイ
    ザ。
  5. 【請求項5】 前記位相調整は、前記水平同期信号に所
    定の遅延を施す処理であることを特徴とする請求項2に
    記載のビデオデジタイザ。
  6. 【請求項6】 前記遅延は、遮断周波数が可変なローパ
    スフィルタと波形成形回路を介して行なわれることを特
    徴とする請求項5に記載のビデオデジタイザ。
  7. 【請求項7】 前記遅延は、異なる複数の遅延値を有す
    る複数タップ遅延ラインと、該複数タップの内の1つの
    タップを選択する選択スイッチを介して行なわれること
    を特徴とする請求項5に記載のビデオデジタイザ。
  8. 【請求項8】 アナログビデオ信号をデジタル化して2
    値または多値の信号を出力するビデオデジタイザにおい
    て、 前記アナログビデオ信号より該アナログビデオ信号に同
    期する画素クロックを再生するクロック再生手段と、 前記画素クロックをn分周(n=2,3,4…)する手段
    と、 前記n分周された画素クロックへのリセット期間を設定
    する手段と、 前記画素クロックをもとに前記アナログビデオ信号を非
    線形A/D変換する手段と、 前記非線形A/D変換後のビデオ信号にデマルチプレク
    ス処理を施す手段と、 前記デマルチプレクス処理後のビデオ信号を前記2値ま
    たは多値の信号に変換する手段とを備え、 前記リセット期間は、前記n分周された画素クロック信
    号に該画素クロックの周期単位で0乃至n周期設けら
    れ、前記非線形A/D変換についての1乃至n+1ポー
    ト出力に対する前記デマルチプレクス処理された信号の
    出力ポート対応が設定されることを特徴とするビデオデ
    ジタイザ。
  9. 【請求項9】 前記クロック再生手段は、さらに、前記
    アナログビデオ信号より水平同期信号及び垂直同期信号
    を分離する手段と、 前記水平同期信号の位相調整を行なう手段と、 前記位相調整後の信号を基準信号として位相同期ループ
    を形成する手段とを備え、 前記リセット期間として、前記水平同期信号の立上りエ
    ッジまたは立下りエッジをリセット期間の開始点にし
    て、該開始点から前記画素クロックの周期で0乃至n周
    期のいずれかの期間を定めることで、n+1分周の画素
    クロック信号のリセット期間が設定されることを特徴と
    する請求項8に記載のビデオデジタイザ。
  10. 【請求項10】 前記リセット期間は、シフトレジスタ
    とセレクタとセット/リセット装置を介して設けられる
    ことを特徴とする請求項8に記載のビデオデジタイザ。
  11. 【請求項11】 アナログビデオ信号をデジタル化して
    2値または多値の信号を出力するビデオデジタイザにお
    いて、 前記アナログビデオ信号より該アナログビデオ信号に同
    期する画素クロックを再生するクロック再生手段と、 前記画素クロックをもとに前記アナログビデオ信号を非
    線形A/D変換する手段とを備え、 前記非線形A/D変換手段は、A/D変換データを1:
    nデマルチプレクス(n=2,3,4…)処理してnポー
    ト出力し、該1:nデマルチプレクス処理にて得られた
    ビデオデータを出力することを特徴とするビデオデジタ
    イザ。
  12. 【請求項12】 前記非線形A/D変換手段は、該A/
    D変換と前記1:nデマルチプレクス処理を行なうため
    の単一の集積回路にて構成されることを特徴とする請求
    項11に記載のビデオデジタイザ。
  13. 【請求項13】 前記非線形A/D変換手段は、非線形
    変換処理または線形変換処理する並列型A/Dコンバー
    タで構成されていることを特徴とする請求項11あるい
    は12に記載のビデオデジタイザ。
  14. 【請求項14】 前記1:nデマルチプレクス処理に
    は、A/D変換データがTTLレベルあるいはCMOS
    レベルあるいはECLレベルあるいはその他のロジック
    レベルで入力され、該ロジックレベルがTTLレベルに
    変換される処理が含まれ、該TTLレベルの信号がnポ
    ート出力から出力されることを特徴とする請求項11あ
    るいは12に記載のビデオデジタイザ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001514110A (ja) * 1997-08-23 2001-09-11 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 車両における情報指示方法

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JP2001514110A (ja) * 1997-08-23 2001-09-11 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 車両における情報指示方法
JP4690543B2 (ja) * 1997-08-23 2011-06-01 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 車両における情報指示方法

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