JPH08256178A - データ交換装置 - Google Patents

データ交換装置

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JPH08256178A
JPH08256178A JP5733295A JP5733295A JPH08256178A JP H08256178 A JPH08256178 A JP H08256178A JP 5733295 A JP5733295 A JP 5733295A JP 5733295 A JP5733295 A JP 5733295A JP H08256178 A JPH08256178 A JP H08256178A
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card
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Withdrawn
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JP5733295A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Tanaka
義浩 田中
Takashi Amose
孝 阿茂瀬
Takayuki Teratsu
隆行 寺津
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一データ交換装置への回線を複数の回線カ
ードに分割収容するデータ交換装置に関し、回線の通信
可否状態を他回線カードに効率的に通知するデータ交換
装置を提供することを目的とする。 【構成】 他データ交換装置への回線を収容する各回線
カードに、全回線の通信可否状態を記録する通信状態記
憶手段と、データ受信時に通信状態記憶手段を参照して
回線を選択し、選択した回線を収容する回線カードより
データを送信させるデータ送受信手段と、他回線カード
より迂回されてきたデータを選択された回線を介して送
信できなかったときに送信元回線カードにデータの送信
不可を通知する送信不可通知手段と、送信不可を通知さ
れたときに、選択した回線が通信不可であることを通信
状態記憶手段に記憶させる送信先状態監視手段を備え、
収容回線の通信不可をデータ送信元の回線カードのみに
通知するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は同一データ交換装置への
回線を複数の回線カードに分割収容するデータ交換装置
に関する。
【0002】近年、データ交換装置、特にパケット形式
のデータを交換するデータ交換装置が多く使用されてい
る。データ交換装置においては、加入者端末や他のデー
タ交換装置に対する回線は回線カードと呼ばれるプリン
ト配線のパッケージに収容されるのが普通であるが、容
量上の制約などから同一データ交換装置に対する回線が
複数の回線カードに分割して収容されることが多い。
【0003】回線を分割収容するデータ交換装置では、
データを送信する場合に、自回線カードに収容されてい
る回線が障害または一定限度以上のデータを転送してい
るために新たな通信に使用できない状態(以下、この状
態を通信不可状態と記す)にあれば、他回線カードに収
容されている回線を使用できるのが普通である。
【0004】この構成では、回線カードは互いに他の回
線カードに収容されている回線を使用する可能性がある
ため、自回線カードに収容されている回線が通信不可状
態にある場合にはそれを他の回線カードに対して効率良
く通知する必要がある。
【0005】
【従来の技術】図26はデータ交換網の構成図、図27は回
線カードの回線収容状態説明図、図28は従来技術の回線
カード通信可否状態通知方法の説明図である。最初にデ
ータ交換網の構成と回線カードの回線収容方法について
図26及び図27により説明する。
【0006】図26はデータ交換網の構成をモデル的に図
示したものである。図26のデータ交換網は4つのデータ
交換装置100 (以下、各データ交換装置をデータ交換装
置A〜Dと記す)により構成され、データ交換装置A〜
B間、A〜C間、C〜D間、B〜D間にはそれぞれ複数
の回線101a〜101dが設けられている。図26の構成におい
て、データ交換装置Aに収容されている端末102 (端末
αとする)からデータ交換装置Bに収容されている端末
102 (端末βとする)にデータを送信する場合、データ
交換装置Aはデータ交換装置Bとの間の回線101aの中に
通信可能な回線があればその回線にデータを送信する
が、回線101aが全回線通信不可の状態にあればデータ交
換装置Cへの回線101cにデータを送信し、データ交換装
置Cとデータ交換装置Dを経由してデータ交換装置Bの
端末βにデータを送信する。
【0007】図26ではデータ交換装置Aからデータ交換
装置Bに対する複数の回線101aは1群として記載されて
いるが、通常、回線は回線カードなどと呼ばれるパッケ
ージに分割して収容される。図27は図26のデータ交換網
のデータ交換装置Aからデータ交換装置Bに対する複数
の回線101aがデータ交換装置A内の複数の回線カード11
0 (個々の回線カード110 をカード#1〜#nと記す)
に分割して収容されている状態を図示している。各回線
カード110 には端末(図示省略)も収容されているが、
図27のカード#1に図26の端末αが収容されていると
し、端末αからデータ交換装置Bに収容されている端末
βにデータを送信する場合を例に、回線の選択方法を説
明する。
【0008】カード#1からデータ交換装置Bへデータ
を送信する場合、カード#1に収容されているデータ交
換装置Bへの回線の中に通信可能な回線があればその中
の1回線にデータを送信するが、全回線が通信不可の状
態にあるときは予め定められた順序に従って他の回線カ
ード、例えばカード#2に収容された回線にデータを迂
回させる。しかし、迂回先のカード#2の収容回線も通
信不可状態であれば次の回線カードに再迂回が必要とな
り、場合によっては迂回を繰り返す事態にもなる。そこ
で、各回線カードは自回線カードに収容されている回線
が通信不可状態になったときは自回線カードに迂回させ
ないよう、できるだけ早く他の回線カードにそのことを
通知しておくことが必要となる。
【0009】本発明は自回線カードに収容された回線の
通信可否状態を他回線カードに効率よく通知することを
目的としているが、本発明において通信可否状態を通知
する対象となる回線は同一データ交換装置に対する回線
のみである。図26の例で言えば、送信元のデータ交換装
置Aがデータを送信先のデータ交換装置Bに送信する場
合にデータ交換装置Aからデータ交換装置Bへの回線10
1aの中に通信可能な回線があることが前提であり、デー
タ交換装置Aからデータ交換装置Bに対する回線101aが
全回線通信不可状態となった場合の迂回回線の状態は対
象としない。
【0010】以上を前提に従来技術における回線カード
の通信可否状態通知方法を図28により説明する。図28の
各回線カード110 には図27と同様、同一データ交換装置
(図示省略)に対する回線101 が分割して収容されてい
る。各回線カード110 には全回線カード#1〜#nに収
容されている回線の通信可否状態が通信可と通信不可を
示す符号により記憶される回線状態記憶部111 と、自回
線カード収容回線の通信可否状態を監視する回線監視部
112 及び他回線カードとの間で通信可否の通知を授受す
る通信可否通知送受信部113 が設けられている。なお、
図面簡略化のため、回線監視部112 はカード#6以外の
回線カード110 では図示省略している。
【0011】図28の各回線カード110 は、端末(図示省
略)からデータの送信要求が発生すると、回線状態記憶
部111 により自回線カード110 内の回線の通信可否を確
認し、通信可であればその中の1回線を選択してデータ
を送出する。もし、自回線カード110 内の全回線が通信
不可であれば、他の回線カード110 に収容されている通
信可の回線を選択し、その回線を収容している回線カー
ドに迂回させる。
【0012】従って、各回線カード110 の回線状態記憶
部111 には各回線カード110 に収容されている回線の現
在の状態を記憶しておく必要がある。このうち、自回線
カードの収容回線の通信可否状態は回線監視部112 が監
視しているので、通信不可状態の発生または回復を検出
するたびに回線状態記憶部111 に記録する。他の回線カ
ード110 に収容された回線の通信可否状態は以下のよう
にして記録する。
【0013】いま、同一データ交換装置に対する回線10
1 がすべて正常状態にある状態で、カード#6に収容さ
れている回線の一部に障害が発生したものとする。カー
ド#6の回線監視部112 は障害の発生を検出すると自カ
ード#6内の回線状態記憶部111 の該当回線の記録(図
示省略)を通信可から通信不可に変更するとともに、障
害通知送受信部113 を介して他の全回線カード110 に対
して障害回線を識別する情報を付して通信不可状態の発
生を通知する。この通信不可通知はバス114 を介して他
の全回線カード110 (カード#1〜#5、#7〜#n)
に送られるが、カード#6以外の各回線カード110 では
自回線カード内の障害通知送受信部113を介して通信不
可通知を受信すると、内部の回線状態記憶部111 の該当
回線の状態を通信不可に変更する。
【0014】障害回線が回復し、カード#6の回線監視
部112 が回線障害の回復を検出すると、前記と同様にし
て自回線カード#6内の回線状態記憶部111 の該当回線
の状態を通信可に戻すとともに、通信可否通知送受信部
113 を介して他の回線カード110 に対して通信状態回復
の通知を行う。他の回線カード110 では前記と同様にし
て回線状態記憶部111 内の該当回線の状態を通信可に戻
す。
【0015】以上は回線に障害が発生した場合である
が、所定量以上のデータを転送する回線が発生した場合
も通信不可状態の発生として同様な通知を行う。以上に
より、通信不可の回線を収容する回線カードに迂回させ
たデータを通信可能な回線を収容する別の回線カードに
再迂回させる、という事態を回避することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、他の
データ交換装置に対する回線を収容する回線カードの収
容回線に通信不可状態が発生する都度、他の全回線カー
ドに対して通信不可回線の発生を通知することによって
その回線を収容する回線カードに迂回させないようにし
ているが、そのために収容回線に通信不可状態が発生
し、或いは回復する都度、他の全回線カードにそれを通
知する必要があった。通信不可回線の発生と回復の通知
は通信不可回線が発生した回線カードに対して迂回を行
わない回線カードを含む全回線カードに対して行うた
め、通知元の回線カードの通知処理量が多大となるばか
りでなく、その回線カードに迂回しない回線カードにも
余計な処理を行わせる結果になっていた。特に、回線が
不安定な状態にあって、通信不可状態が短時間内に何回
も発生したり回復したりする場合には通信不可の発生通
知と回復通知が頻繁に送信されるため、通信不可回線が
発生した回線カードのみならず、全回線カードが回線状
態記憶部への回線状態情報の書き替えに忙殺され、通信
の処理にも影響を及ぼす、という問題があった。このた
め、収容回線の通信可否状態が変化した際に通信可否通
知の授受と回線状態記録に多大な処理を要しないように
することが課題となっている。
【0017】本発明は、回線の通信可否状態を他回線カ
ードに効率的に通知するデータ交換装置を提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1〜図5は本発明の原
理説明図である。図中、1a〜1eは本発明によるデータ交
換装置、2は送信先データ交換装置、3はデータ送信元
の加入者端末(以下、単に端末と記す)、4a〜4eは送信
先データ交換装置3への回線を各々収容する複数の回線
カード、5は各回線カード4a〜4eに収容された送信先デ
ータ交換装置2への回線、6は回線カード4a〜4eから他
の回線カードにデータを迂回させる場合に使用されるカ
ード間通信路である。
【0019】図1のデータ交換装置1aには多数の回線カ
ードが設けられるが、図にはその中の3枚の回線カード
4aが図示されている。3枚の回線カード4aのうち、左端
の回線カード4aは端末3から受信したデータを送信する
回線カード(以下、送信元回線カードとも記す)、中央
の回線カード4aは送信元回線カード4aに収容された送信
先データ交換装置2への回線5が通信不可状態にあると
きに送信元回線カード4aよりカード間通信路6を介して
迂回されるデータを受信する回線カード(以下、迂回先
回線カードとも記す)、右端の回線カード4aは迂回先回
線カード4aに収容された送信先データ交換装置2への回
線5が通信不可状態にあるために迂回先回線カード4aよ
りカード間通信路6を介して迂回されるデータを受信す
る回線カード(以下、再迂回先回線カードとも記す)で
ある。送信元回線カード4a、迂回先回線カード4a及び再
迂回先回線カード4aは同一手段を備えた同一構成の回線
カードであるが、図面簡略化のため、各回線カードにお
いて直接動作に関与する手段のみを図示している。図2
〜図5のデータ交換装置1b〜1eに設けられる回線カード
4b〜4eについても同様である。
【0020】以下、課題を解決するための手段について
説明するが、図面により符号が異なる同一名称の部分に
ついては図1に記載されている符号を記し、図2〜図5
に記載されている符号は括弧内に記す。10は各回線カー
ド4a(4b〜4e)が収容する回線5の通信可否状態を記録
する通信状態記憶手段、20は端末3または他回線カード
4a(4b〜4e)よりデータを受信したときに、通信状態記
憶手段10を参照して送信先データ交換装置2に対する通
信可能な回線5を選択し、選択した回線5を収容する回
線カード4a(4b〜4e)よりデータを送信先データ交換装
置2に送信させるデータ送受信手段である。
【0021】40は他回線カード4aより迂回されてきたデ
ータを、選択された回線5を介して送信できなかったと
きに、送信元の回線カード4aに対してデータが送信不可
であったことを通知する送信不可通知手段、30a は選択
した回線5を収容する他回線カード4aにデータを迂回さ
せたのち、迂回先の回線カード4aより送信不可であった
ことが通知されたときに、選択した回線5が通信不可状
態にあることを通信状態記憶手段10に記憶させる送信先
状態監視手段である。
【0022】50は送信元の回線カード4bより迂回された
データを受信したときに選択された回線以外の回線5を
介してそのデータを送信先データ交換装置2に送信した
とき、または送信元の回線カード4bより迂回されたデー
タを受信した回線カード4bより再迂回されたデータを受
信して送信先データ交換装置2に送信したときに、送信
元の回線カード4bに対して送信終了通知を送信する送信
終了通知手段、30b は選択した回線5を収容する他回線
カード4bにデータを送信したのちに、他回線カード4b〜
4e)より選択した回線5以外の回線5を介してデータを
送信したことを知らせる送信終了通知を受信したとき
に、選択した回線5が通信不可状態にあることを通信状
態記憶手段10に記憶させる送信先状態監視手段である。
【0023】60は通信不可状態にあったために、送信元
の回線カード4cより迂回されてきたデータを選択された
回線5を介して送信できなかったときに、その回線5の
状態を監視し、その回線5が通信可能状態となったとき
に送信元の回線カード4cに対して前記回線5が通信可能
状態になったことを通知する通信状態回復通知手段、30
c は他回線カード4cより通信不可状態にあった回線が通
信可能状態となったことを知らせる通知を受信したとき
に、通信状態記憶手段10にその回線が使用可能状態とな
ったことを記憶させる送信先状態監視手段である。
【0024】70はデータを迂回させた回線カード4dに収
容された回線5が通信不可状態にあることを識別したと
きに、その回線カード4dに対して前記回線5の通信可否
状態を確認する信号を一定周期で送出し、その回線カー
ド4dよりその回線5が通信可能状態にあることを示す応
答を受信したときにその回線5が使用可能状態にあるこ
とを通信状態記憶手段10に記憶させる他カード通信状態
確認手段、80は他の回線カード4d(4e)より回線の通信
可否状態を確認する信号を受信したときに該当回線の通
信可否状態を確認し、通信可能状態にあることが確認さ
れたときに前記信号に対して応答を行う自カード通信状
態確認手段である。
【0025】90は送信元の回線カード4eより迂回された
データを受信した回線カード4eより再迂回されたデータ
を受信して送信先データ交換装置2に送信したときに、
データを再迂回させてきた前記回線カード4eに対して送
信先データ交換装置2への回線5の通信可否状態を確認
する信号を一定周期で送出し、その回線カード4eより前
記回線5が通信可能状態にあることを示す応答を受信し
たときに送信元の回線カード4eに対して前記回線5が使
用可能状態になったことを通知する他カード通信状態確
認通知手段である。
【0026】
【作用】図1の各回線カード4a内に設けられた通信状態
記憶手段10には各回線カード4aに収容されている回線5
のすべての通信可否状態が記憶されている(図2〜図5
の回線カード4b〜4eについても同じ) 。送信元回線カー
ド4aのデータ送受信手段20は端末3よりデータを受信す
ると、受信したデータから送信先のデータ交換装置2を
識別し、通信状態記憶手段10を参照して送信先データ交
換装置2に対する回線5の中から通信可能な回線を選択
する。選択した回線5が自回線カード4aに収容されてい
る回線であればデータをその回線5から直接送信先デー
タ交換装置2に対して送信するが、以下、すべて送信元
回線カード4aに収容されている回線5は通信不可状態で
あるとする。そのため、他の回線カードに収容された回
線を選択し、その回線を収容している回線カード(迂回
先回線カードとする)4aへのカード間通信路6にデータ
を送信する。
【0027】迂回先回線カード4aのデータ送受信手段20
も同様にして回線選択を行うが、以下においては送信元
回線カード4aにおいて選択された時点では通信可能であ
った迂回先回線カード4a収容の回線5が、迂回された時
点では通信不可状態に変わっているものとする。その結
果、他の回線カード(再迂回先回線カードとする)4aに
収容された回線5が選択されると、データ送受信手段20
はデータを再迂回先回線カード4aへのカード間通信路6
にデータを送信する。以上の条件は図2〜図5について
も同一であるとする。即ち、図2〜図5においても、送
信元回線カード4b〜4eに収容された回線5が通信不可状
態にあるため、データは迂回先回線カード4b〜4eに迂回
されたのち、更に再迂回先回線カード4b〜4eに迂回され
るものとする。
【0028】図1の迂回先回線カード4aは自回線カード
4aに収容されている送信先データ交換装置2への回線5
を介してデータの送信ができなかったためにデータを再
迂回先回線カード4aに送出させると、送信不可通知手段
40を起動し、自回線カードの収容回線5を介して送信が
できなかったことを知らせる送信不可通知を送信元回線
カード4aに送出する。
【0029】送信元回線カード4aでは送信先の状態を送
信先状態監視手段30a が監視しているが、迂回先回線カ
ード4aより送信不可通知を受信すると、迂回先回線カー
ド4aの収容回線5が通信不可状態にあることを回線状態
記録手段10に記憶する。以後、端末3よりデータが送ら
れてくると、データ送受信手段20は回線状態記録手段10
を参照することにより迂回先回線カード4aに収容された
回線5を選択せずに他の回線カード(例えば再迂回先回
線カード)4aに収容された回線を選択し、その回線カー
ド4aに対するカード間通信路6(送信元回線カード4aか
ら迂回先回線カード4a以外の回線カード4aに対するカー
ド間通信路は図示省略)にデータを送出する。
【0030】以上のように、図1の構成では迂回先回線
カード4aは自回線カードに収容されている回線5が通信
不可状態となっても直ちに他の全回線カード4aに通知せ
ず、自迂回先回線カード4aに対してデータを送ってきた
送信元回線カード4aに対してのみ通信不可を通知するの
で、通知量は極めて少なくなる。また、図示省略された
他の回線カードも当面関係がない迂回先回線カード4aに
おける通信不可回線の発生を自回線カード内の通信状態
記憶手段10に記録する処理が省ける。
【0031】図2においても、迂回先回線カード4aは自
回線カード4bに収容されている回線5を介して送信先デ
ータ交換装置2にデータが送信できないと、再迂回先回
線カード4bにデータを再迂回させる(ここまでの動作は
図1と同一)が、迂回先回線カード4bは送信元回線カー
ド4bに対して送信不可の通知は行わない。
【0032】再迂回されたデータを受信した再迂回先回
線カード4bは前記と同様にして回線を選択するが、自回
線カード4bに収容されている回線5を介して送信先デー
タ交換装置2にデータの送信を終了すると送信終了通知
手段50を起動し、送信したデータの送信元である送信元
回線カード4bに対して送信の終了を通知する。
【0033】送信元回線カード4bの送信先状態監視手段
30b はデータの直接の送信先である迂回先回線カード4b
以外の回線カード(この場合、再迂回先回線カード)4b
から送信終了通知を受信すると、迂回先回線カード4bに
収容された回線5が通信不可状態にあると判定し、回線
状態記録手段10に該当回線が通信不可状態にあることを
記憶させる。以後、端末3よりデータを受信したときは
迂回先回線カード4bに収容された回線5を選択すること
はない。
【0034】なお、図2においては迂回先回線カード4b
が、選択された回線5以外の自カード収容回線を介して
データを送信した場合、迂回先回線カード4a内の送信終
了通知手段50から送信元の回線カード4bに対して送信終
了通知を送信する。送信元回線カード4bではデータの送
信先の回線カード(迂回先回線カード)から送信終了通
知が送信されていても、選択した回線5が使用されなか
ったことが確認できるため、当初選択した回線5が通信
不可状態であることを通信状態記憶手段10に記憶させる
ことができる。
【0035】図3〜図5には回線状態記録手段10に通信
不可状態にあることが記憶された回線5が通信可能状態
となったときに回線状態記録手段10の記憶内容を修正す
る構成が図示されている。以下、迂回先回線カード4c〜
4eに収容された回線5が通信不可状態から通信可能状態
になった場合を例に説明する。
【0036】図3においては通信不可状態にある回線5
を収容する迂回先回線カード4c自身が通信状態の回復を
送信元回線カード4cに通知する。図3では、迂回先回線
カード4cの通信状態回復通知手段60が自回線カードに収
容されている回線5の状態を監視し、通信可能状態にな
ったのを検出すると、先に再迂回先回線カード4cに送信
したデータの送信元である送信元回線カード4cに対して
通信状態回復を通知する。
【0037】送信元回線カード4cの送信先状態監視手段
30c は通信状態回復通知を受信すると回線状態記録手段
10内の該当回線の通信状態を通信可に変える。以後、送
信元回線カード4cのデータ送受信手段20は端末3よりデ
ータを受信すると回線状態記録手段10により迂回先回線
カード4cの収容回線5を含めて回線選択を行う。図3の
構成では通信不可状態にある回線が通信可能状態となっ
たときに、迂回先回線カード4cは送信元回線カード4cの
みに通信状態の回復を通知すればよいため、通信処理が
少なくて済む。
【0038】図4においては送信元回線カード4dがデー
タを迂回させた迂回先回線カード4dの収容回線5の回復
を確認する。この場合、送信元回線カード4dは何らかの
手段(例えば図1または図2の手段)により迂回先回線
カード4dに収容されている回線5が通信不可状態である
と判定すると、他カード通信状態確認手段70を起動す
る。他カード通信状態確認手段70は起動されると、デー
タの直接の送信先である迂回先回線カード4dに対して回
線の通信可否を確認する信号を一定周期で送出する。
【0039】迂回先回線カード4dの自カード通信状態確
認手段80は上記信号を受信すると、回線状態記録手段10
を参照するか他の方法を用いて該当回線5の通信可否を
確認し、回線5が通信不可状態にあれば応答を返さな
い。回線5が通信可能状態になっていれば通信可否状態
を確認する信号に対して応答の信号を返送する。迂回先
回線カード4dの他カード通信状態確認手段70は応答の信
号を受信すると通信可否を確認する信号を停止させ、回
線状態記録手段10内の該当回線の通信状態の記録を通信
可に変更する。以後、送信元回線カード4dのデータ送受
信手段20は迂回先回線カード4dに収容された回線5を含
めて回線選択を行う。
【0040】図4の構成では通信不可状態にある回線を
収容している迂回先回線カード4dにデータを迂回させた
送信元回線カード4dのみが迂回先回線カード4dの回線状
態を確認するので、迂回先回線カード4dに関係がない他
の回線カード(図示省略)が通信状態の回復時に特別な
処理を行う必要がない。
【0041】図5においては、再迂回されたデータを受
信して送信先データ交換装置2にデータを送信した回線
カード(再迂回先回線カード)4eが、データを再迂回し
てきた回線カード(迂回先回線カード)4eの収容回線5
の回復を確認する。図5の再迂回先回線カード4eは送信
先データ交換装置2に対してデータを送信すると、他カ
ード通信状態確認通知手段90を起動する。他カード通信
状態確認通知手段90は起動されるとデータを再迂回させ
てきた迂回先回線カード4eに対して回線の通信可否を確
認する信号を一定周期で送出する。
【0042】迂回先回線カード4eの自カード通信状態確
認手段80は上記信号を受信すると、回線状態記録手段10
を参照するか他の方法を用いて該当回線5の通信可否を
確認し、その回線5が通信不可状態にあれば応答を返さ
ず、通信可能状態になっていれば通信可否を確認する信
号に対して応答の信号を返送する。
【0043】再迂回先回線カード4eの他カード通信状態
確認通知手段90は応答の信号を受信すると通信可否を確
認する信号を停止し、再迂回されたデータの送信元であ
る送信元回線カード4eに対して迂回先回線カード4eの収
容回線5の通信状態回復を通知する。送信元回線カード
4eの送信先状態監視手段30c は通信状態回復の通知を受
信すると、自回線カード4eの回線状態記録手段10内の該
当回線の通信状態の記録を通信可能状態に変更する。以
後、送信元回線カード4eのデータ送受信手段20は迂回先
回線カード4eに収容された回線5を含めて回線選択を行
う。
【0044】図5の構成ではデータを送信した再迂回先
回線カード4eが通信不可状態の回線を収容している迂回
先回線カード4eの状態を確認するので、迂回先回線カー
ド4eに直接関係しない他の回線カード(図示省略)は通
信状態の回復時に特別な処理を行う必要がない。また、
端末3からデータを受信して処理を行うために繁忙状態
にある送信元回線カード4eが他回線カード(迂回先回線
カード)4eの収容回線の通信可否を確認する処理を行う
ことがないので送信元回線カード4eの処理負担を増加さ
せることがない。
【0045】
【実施例】図6は本発明の実施例回線構成図、図7は本
発明の実施例回線選択順序説明図、図8〜図11は本発明
の実施例回線カード構成図、図12は本発明の実施例通信
状態管理ファイル(回線単位管理)構成図、図13は本発
明の実施例通信状態管理ファイル(カード単位管理)構
成図、図14〜図17は本発明の実施例回線カード間情報授
受経路図、図18〜図25は本発明の実施例情報授受シーケ
ンス図である。
【0046】全図を通じ、同一符号は同一対象物を示
し、1f〜1iはデータ交換装置、2は送信先データ交換装
置、3は端末、4f〜4iは回線カード、5は回線、6はカ
ード間通信路、10は通信状態管理ファイル(図1〜図5
記載の通信状態記憶手段10の実現形態)、11は自カード
回線監視部、20はデータ送受信処理部、21〜25はデータ
送受信処理部20を構成する各部で、21はデータ受信部、
22は回線選択部、23はデータ処理部、24は回線側送信
部、25は迂回送信部である。
【0047】30は送信先状態監視部(図1〜図3及び図
5記載の送信先状態監視手段30a 〜30c の実現形態で、
送信先状態監視手段30a 〜30c の機能を兼ね備る)、31
〜32は送信先状態監視部30を構成する各部で、31は送信
先カード番号記憶部、32は送信状況通知受信処理部であ
る。33はカード間情報送受信部、40は送信不可通知送信
部、50は送信終了通知送信部、60は通信状態回復通知処
理部、61〜62は通信状態回復通知処理部60を構成する各
部で、61は送信元カード番号記憶部、62は通信状態回復
通知送信部である。
【0048】70は他カード通信状態確認部、71〜72は他
カード通信状態確認部70を構成する各部で、71はヘルス
チェック要求部、72はタイマである。80は自カード通信
状態確認部、90は他カード通信状態確認通知部、91〜93
は他カード通信状態確認通知部90を構成する各部で、91
はヘルスチェック要求部、72はタイマ、93は通信状態回
復通知送信部である。
【0049】図8〜図25には本発明の実施例の構成、情
報授受経路及び情報授受のシーケンスが図示されている
が、最初に全実施例に共通する回線構成と回線カードの
選択順序について図6及び図7を用いて説明する。
【0050】図6はデータ交換装置における回線構成の
一例で、本発明の全実施例に共通に適用する回線構成と
して図示したものである。図6には、本発明の実施例の
データ交換装置1(図14〜図17に記載されたデータ交換
装置1f〜1i全体を表すものとする)に設けられる3枚の
回線カード4(図14〜図17に記載された回線カード4f〜
4i全体を表すものとする)が図示されており、各回線カ
ード4は送信先データ交換装置2に対して各3回線の回
線5(個々の回線を指すときは回線#1のように記す)
を収容している。また、各回線カード4間にはカード間
通信路6が設けられている。以下の説明では、図6に太
線で図示された回線5及びカード間通信路6が用いられ
る。3枚の回線カード4、即ち、カードa、カードb、
カードcは図1〜図5の送信元回線カード4a〜4e、迂回
先回線カード4a〜4e、再迂回先回線カード4a〜4eにそれ
ぞれ相当する(以下、回線カード4を個別に指すときは
カードaのように記す)。
【0051】図7はデータ交換装置における回線カード
の選択順序を説明する図で、本発明の全実施例に共通に
適用する回線カードの選択順序を示している。図6の送
信先データ交換装置2にデータを送信する場合、各回線
カード4は自回線カードに収容されている回線が使用可
能であればその回線を選択してデータを送信するが、自
回線カード4に収容された回線5が通信不可の状態にあ
るときは図7に図示された次順位の回線カードに収容さ
れた回線を選択する。図7には選択順位が循環する例が
記載されているが、以下の実施例においては送信元回線
カード4をカードaとし、カードaに収容された送信先
データ交換装置2に対する回線5は全回線が通信不可状
態、カードcに収容された送信先データ交換装置2に対
する回線5の少なくとも1回線は通信可能状態にあるこ
とを前提とする。
【0052】〔第1の実施例〕最初に図8、図12、図1
4、図18及び図19を参照して本発明の一実施例(以下、
本実施例を第1の実施例と記す)を説明する。第1の実
施例は図1と図3の原理図を組み合わせて構成されたデ
ータ交換装置の実施例であり、通信不可の通知及び通信
状態回復の通知をいずれも通信不可状態が発生した回線
カードが行う構成となっている。図8は送信元回線カー
ド4f(カードa)、迂回先回線カード4f(カードb)及
び再迂回先回線カード4f(カードc)に共通の構成図で
あるが、図14の情報授受経路図のカードa〜cには各々
使用される部分のみが図示されているため、情報授受関
係が簡明になっている。このため、以下においては図8
に図示された回線カード4fの構成を前提に、図18及び図
19の情報授受シーケンス図(以下、シーケンス図と略
記)を参照しながら、図14の情報授受経路図を主体に各
回線カード4f(カードa〜c)の動作を説明する。な
お、以下の括弧内の「S〜」は図18及び図19のシーケン
ス図中の該当箇所の符号を記したものである。
【0053】送信元回線カード4f(カードa)の通信状
態管理ファイル10には各回線カード4fに収容された送信
先データ交換装置2への回線の通信可否状態が記憶され
ている。図12は通信状態管理ファイル10の記憶内容の一
例を図示したものであるが、図示のように通信状態管理
ファイル10にはカードa〜カードcに収容された回線#
1〜#9(図6参照)の通信可否状態が「通信可」また
は「通信不可」(実際にはコードを使用)で記憶されて
いる。初期設定の方法には各種あるが、図12ではすべて
の回線が通信可であるとして初期設定された場合を記載
している。
【0054】前述の前提条件によりカードaの回線#1
〜#3はすべて通信不可状態にあるとする(図18のS1
参照)が、この場合は図8の自カード回線監視部21がデ
ータ送受信処理部20からの情報により回線#1〜#3が
通信不可状態にあることを検出し、通信状態管理ファイ
ル10の回線#1〜#3の通信状態(初期設定で「通信
可」が設定されている)を「通信不可」に変更する。こ
の状態でカードbの回線#4〜#6が通信不可状態にな
る(S2) と、カードbの自カード回線監視部11はこれ
を検出して自回線カードb内の通信状態管理ファイル10
の回線#4〜#6に「通信不可」を記憶する(S3)。
図12はこの時点の通信状態管理ファイル10の記憶内容を
示しているが、図示のように、通信不可状態の発生は他
の回線カードには通知されないので、カードa〜カード
cの通信状態管理ファイル10の記憶内容は異なってい
る。
【0055】この状態でカードaに収容された端末α
(図16参照)から発呼があり、最初のデータ(データ
とする)が送信されたとする(S4)。カードaのデー
タ送受信処理部20のデータ受信部21はデータに指定さ
れた送信先のアドレスからデータが送信先データ交換
装置2に送信されるものであることを識別する(公知の
技術によるため、この動作の詳細説明は省略する)と、
回線選択部22に対して回線の選択を依頼する。回線選択
部22は通信状態管理ファイル10にアクセスし、送信先デ
ータ交換装置2への回線の中で通信可能な回線を選択す
る。前述のようにカードaの通信状態管理ファイル10は
カードaに収容された回線#1〜#3のみが「通信不
可」となっているので、回線選択部12は図7の選択順序
に従い、カードb収容回線のひとつ(回線#4とする)
を選択する(S5)。他回線カード収容回線を選択した
場合、データ処理部23は迂回送信部25よりカード間通信
路6を介してカードbにデータを送信する(S6)。
カード間通信路6をバス形式とし、迂回送信部25を他の
全回線カード4fに共通のものとすることも可能である
が、説明の便宜上、迂回送信部25及びカード間通信路6
は他回線カードに対して個別に設けられているとする
(図8には1個のみ図示)。
【0056】カードbのデータ送受信処理部20はカード
aにおけると同様に回線選択を行うが、図12に記載され
ているようにカードbの収容回線#4〜#6はこの時点
では全回線が通信不可状態となっているため、カードc
の回線を選択し(S7) 、受信したデータを迂回送信
部25を介してカードcに送信する(S8) 。このときカ
ードbのデータ送受信処理部20は送信元回線カード(カ
ードa)の番号を送信元カード番号記憶部62に記憶させ
ておく。カードcでは自回線カード収容の回線5が通信
可能であるため、データ処理部23は回線側送信部24より
データを回線5経由で送信先データ交換装置2に送信
する(S9,S10)。
【0057】カードbではデータをカードcに送信す
ると、データ処理部23は指定された自回線カード収容回
線#4を介してデータを送信することができなかった
ことを送信不可通知送信部40及びカード間情報送受信部
35を介して送信元のカードaに通知する(S11) 。な
お、送信先データ交換装置2への回線が全回線とも通信
不可であるときは、回線#5〜#6の通信不可も同時に
通知するものとする。
【0058】カードaの送信先状態監視部30f はカード
bよりの送信不可通知をカード間情報送受信部35を介し
て受信すると、送信状況通知受信処理部32a が通信状態
管理ファイル10にアクセスし、通知された通信不可状態
の回線、即ち、回線#4〜回線#6の通信状態を「通信
不可」に変更する(S12) 。
【0059】通信不可通知には通信不可となった回線の
識別情報(この例では#4〜#6)が含まれているの
で、その回線が先にデータを送信した回線カードの収容
回線であるか否かを確認する必要はないが、データを送
信したときにデータ処理部23が送信先のカード番号(こ
の例ではカードbの番号)を送信先状態監視部30f の送
信先カード番号記憶部31に記憶させておくことにより、
送信状況通知受信処理部32が送信不可通知を受信したと
きに通知された回線が送信先カード番号記憶部31に記憶
されている回線カードの収容回線であるか否かを確認す
ることもできる。
【0060】その後、端末αより次のデータ(データ
とする)が送信されてくる(S13)と、カードaのデー
タ送受信処理部20は回線選択を行うが、今度は通信状態
管理ファイル10の回線#1〜#6に通信不可が記録され
ているので、カードcの収容回線を選択し(S14) 、カ
ードcに接続されている迂回送信部25を介してデータ
をカードcに送信する(S15) 。カードcでは前記同
様、このデータを回線側送信部24より送信先データ交
換装置2に送信する(S16,S17)。
【0061】以上までが図1の原理図に基づく実施例の
動作であるが、以下は図3の原理図に基づく実施例の動
作になる。上記の状態でデータの送信が続いたのち、カ
ードb収容回線5の通信不可状態が解消する(一部回線
の回復でもよい)と、カードbの自カード回線監視部11
はこれを検出し、通信状態管理ファイル10の該当回線の
通信状態を通信可に変更する(S18,S19)。このと
き、カードbの自カード回線監視部11は回線不可状態の
解消を通信状態回復通知送信部61にも知らせるので、通
信状態回復通知送信部61は送信元カード番号記憶部62に
記憶されている送信元回線カード(この例ではカード
a)を確認したのち、カードaに通信状態の回復を通知
する(S20) 。
【0062】カードaの送信先状態監視部30はカードb
より通信状態回復通知を受信すると、送信状況通知受信
処理部32が通信状態管理ファイル10にアクセスし、通知
された回線の通信状態を「通信不可」から「通信可」に
変更する(S21) 。
【0063】変更後に端末αより次のデータ(データ
とする)が送信されてくる(図19のS22) と、カードa
のデータ送受信処理部20は回線選択を行うが、今度はカ
ードbの回線が通信可となっているのでカードb収容回
線の中から回線を選択し、データをカードbに送信す
る(S23,S24)。カードbのデータ処理部23はデータ
を受信すると回線選択を行うが、今度は自回線カード
収容回線が通信可能状態にあるため回線側送信部24より
データを送信先データ交換装置2に送信する(S25,
S26)。
【0064】以上においては各回線カードの通信可否状
態は全回線同一状態であったが、一部の回線のみが通信
不可状態となった場合について説明する。カードaが回
線選択を行ったときにカードbの全回線#4〜#6が通
信可能状態にあったためにカードbの回線#4〜#6の
中の1回線(回線#4とする)を選択してデータをカー
ドbに迂回したとする。しかし、データが迂回されたと
きに回線#4のみが通信不可状態であると、カードb内
の回線選択部22は他の回線(例えば回線#5)を選択す
る。この場合、カードbはデータをカードcに迂回させ
ていないが、カードaに指定された回線#4を用いてデ
ータを送信することができなかったのでカードaに対し
て送信不可を通知する(この場合、図18のS7の「カー
ドcの回線を選択」の記載は無視する)。これによって
カードaでは通信状態管理ファイル10内の回線#4のみ
に通信不可を記録する。以後、カードaは端末αよりデ
ータを受信すると、回線#4を除いたカードbの回線
(回線#5か#6)を選択してデータをカードbに迂回
させる。
【0065】〔第2の実施例〕次に図9、図12、図15、
図20及び図21を参照して本発明の他の実施例(以下、第
2の実施例と記す)を説明する。第2の実施例は図1と
図4の原理図を組み合わせて構成されたデータ交換装置
の実施例であり、通信不可の通知を通信不可状態が発生
した回線カードが行い、通信状態の回復を送信元の回線
カードが行う構成となっている。図9の構成図はカード
a〜cに共通の構成を示し、図15の情報授受経路図には
回線カード(カードa〜c)ごとに使用される部分のみ
を図示しているが、以下において参照する図面の使用方
法は第1の実施例に準ずる。以下、第1の実施例の説明
内容と重複する部分を省略して説明するが、回線の通信
可否状態は第1の実施例と同一であるとする。また、
「S〜」は特に断らない限り、図20及び図21のシーケン
ス図中の符号である。
【0066】図15の端末αよりデータが送信される直
前、即ち、図20のS1〜S3の動作が終わった時点にお
ける各回線カード4gの通信状態管理ファイル10の記憶内
容は図12に記載されている通りである。この状態で端末
αよりデータが送信されるとカードaにおいて回線選
択が行われるが、以下カードaの通信状態管理ファイル
10のカードbの回線の通信状態に通信不可を記録するま
での動作(図20のS4〜S12)は第1の実施例(図18の
S4〜S12)と全く同一である。このとき、カードbの
全回線#4〜#6が通信不可状態になったものとする。
【0067】カードaの送信状況通知受信処理部32はカ
ードbより送信不可通知を受信し、通信状態管理ファイ
ル10の書き替えを行うと、他カード通信状態確認部70に
対してカードb収容回線(回線#4〜#6)の通信状態
の確認を依頼する。この依頼に応じて他カード通信状態
確認部70のヘルスチェック要求部71はカードbに対して
ヘルスチェック要求信号を送出する(S13,S14)とと
もに、ヘルスチェック要求に対する応答の有無を監視す
るタイマ72を起動する。
【0068】カードbの自カード通信状態確認部80はヘ
ルスチェック要求信号を受信すると通信状態管理ファイ
ル10にアクセスし、受信したヘルスチェック要求信号に
指定された回線#4〜#6の通信状態を確認する。この
状態ではまだ回線の通信不可状態は回復していないので
ヘルスチェック要求信号に対して応答の信号は送出しな
い(S15) 。カードaのタイマ72は応答がないままに予
め設定された時間が経過すると再びヘルスチェック要求
信号を送出し(S16,S17)、以下、これをタイマ72に
設定された時間間隔で繰り返す。
【0069】その間に端末αから次のデータが送信さ
れるとカードaはそのデータを直接カードcに送信する
(S18〜S22)が、この動作は第1の実施例における図
18のS13〜S17と同一である。やがて、カードbの回線
#4〜#6が通信可能になるとカードbにおいては通信
状態管理ファイル10の書き替えが行われる(図21のS2
3,S24)。この処理は第1の実施例(図18のS18,S1
9)と同様であるが、第2の実施例ではカードbから通
信状態の回復通知を行うことはしない。
【0070】カードaではヘルスチェック要求信号の送
出を繰り返しているが、カードbの回線の通信状態が回
復したのちに到来したヘルスチェック時限によりヘルス
チェック要求信号を送出すると、カードbの自カード通
信状態確認部80はヘルスチェックを実行する(S25〜S
27)。しかし、今度は通信状態管理ファイル10に回線が
通信可能状態となったことが記憶されているため、カー
ドbの自カード通信状態確認部80はヘルスチェック要求
に対して応答を返す(S28) 。
【0071】カードaの他カード通信状態確認部70は応
答を受信するとタイマ72を停止させるとともに送信先状
態監視部30に対して回線#4〜#6の通信状態の回復を
知らせる。送信先状態監視部30はこれを受けると通信状
態管理ファイル10の該当回線の通信状態を通信可に変更
する(S29) 。以後、カードaが受信するデータはカ
ードbを介して送信先データ交換装置2に送信される
(S30〜S34)。なお、この場合、応答を受信した他カ
ード通信状態確認部70が直接通信状態管理ファイル10の
書き替えを行うようにしてもよい。
【0072】以上、カードbの全回線#4〜#6が同時
に通信不可となった場合について説明したが、カードb
の回線5の一部のみが通信不可状態となった場合の動作
は第1の実施例におけると同様である。
【0073】〔第3の実施例〕次に図10、図12、図16、
図22及び図23を参照して本発明の他の実施例(以下、第
3の実施例と記す)を説明する。第3の実施例は図2と
図4の原理図を組み合わせて構成されたデータ交換装置
の実施例であり、通信不可を通信不可状態が発生した回
線カード以外の回線カード(具体的にはデータを直接送
信先データ交換装置に送信した回線カード)が間接的に
送信元の回線カードに通知し、通信状態の回復を送信元
の回線カードが行う構成となっている。図10の構成図は
カードa〜cに共通の構成を示し、図16の情報授受経路
図には回線カード(カードa〜c)ごとに使用される部
分のみを図示しているが、以下の説明において参照する
図面の使用方法は第1の実施例と同様とする。また、
「S〜」は特に断らない限り、図22及び図23のシーケン
ス図中の符号である。以下、回線の通信可否状態は第
1, 第2の実施例と同一であるとし、すでに説明した内
容と重複する部分は省略して説明する。
【0074】図16の端末αよりデータが送信され、カ
ードbを経てカードcへ再迂回されたのちカードcより
送信先データ交換装置2にデータが送信されるまでの
動作、即ち、図22のS1〜S10までの動作は第1の実施
例と同じである(図20のS1〜S10)。ただし、第3の
実施例ではカードbは第1の実施例において行われたカ
ードaに対する送信不可通知の送信(図18のS11)は行
われない。なお、カードaではデータをカードbに送
信したとき(図22のS6)に送信先カード番号記憶部31
に送信先カードの番号(カードb)を記憶させておく。
【0075】第3の実施例ではカードcのデータ受信部
21(図10)はカードc収容の回線5を介して送信先デー
タ交換装置2にデータを送信(図20のS10)すると、
送信元のカードaに対してデータの送信を終了したこと
を通知する送信終了通知を送信する(S11,S12)。こ
の場合、受信したデータ内に送信元の回線カードの識
別情報が含まれているものとし、送信元カード番号を記
憶する部分(例えば、図8または図9における送信元カ
ード番号記憶部61)は不要であるとする。
【0076】カードaの送信状況通知受信処理部32は送
信終了通知を受信すると、送信終了通知に含まれている
送信元カードの番号(カードc)を送信先カード番号記
憶部31に記憶されている送信先カードの番号(カード
b)と比較する。この例ではカード番号が一致しないた
め、送信状況通知受信処理部32はカードbに送信したデ
ータがカードbの収容回線から送信されなかったと解
釈し、カードbの収容回線#4〜#6が通信不可状態に
あると判定する。この判定を行うと送信状況通知受信処
理部32は通信状態管理ファイル10の回線#4〜#6の通
信状態を通信不可に変更する(S13) 。
【0077】送信状況通知受信処理部32はまた、他カー
ド通信状態確認部70に対してカードb収容回線の通信状
態の確認を依頼する。この依頼に応じて他カード通信状
態確認部70のヘルスチェック要求部71はカードbに対し
てヘルスチェック要求信号を送出する(S13〜S15)
が、ヘルスチェック要求信号送出以後の動作(図22〜図
23のS15〜S35)は第2の実施例(図22〜図23のS14〜
S34)と全く同一であるので説明は省略する。
【0078】以上においては各回線カードの回線の通信
可否状態は全回線同一としたが、カードbの回線#4〜
#6の中の1回線(回線#4とする)が通信不可状態に
なった場合について説明する。この場合は送信先送信先
カード番号記憶部31にデータ送信の際に指定した回線の
識別番号(この例では回線#4)を記憶させておく。カ
ードbはカードaよりデータを受信したときにカードa
に指定された回線#4が通信不可状態であると他の回線
(回線#5とする)を選択するが、このときカードbよ
りカードaに対して回線#5により送信を終了したこと
を通知する。
【0079】カードaは選択した回線#4以外の回線を
使用してデータが送信されたことが通知された場合は最
初に指定した回線#4が通信不可状態であると判定し、
通信状態管理ファイル10中のその回線#4のみに通信不
可を記録する。
【0080】〔第4の実施例〕次に図11、図12、図17、
図24及び図25を参照して本発明の他の実施例(以下、第
4の実施例と記す)を説明する。第4の実施例は図2と
図5の原理図を組み合わせて構成されたデータ交換装置
の実施例であり、通信不可状態の発生も通信状態の回復
も、通信不可状態が発生した回線カード以外の回線カー
ド(具体的にはデータを直接送信先データ交換装置に送
信した再迂回先回線カード)が直接または間接的に送信
元の回線カードに通知する構成となっている。図11の構
成図はカードa〜cに共通の構成を示し、図17の情報授
受経路図には回線カード(カードa〜c)ごとに使用さ
れる部分のみを図示しているが、以下の説明において参
照する図面の使用方法は第1の実施例と同様とする。ま
た、「S〜」は特に断らない限り、図24及び図25のシー
ケンス図中の符号である。以下、回線の通信可否状態は
第1〜第3の実施例と同一であるとし、すでに説明した
内容と重複する部分は省略して説明する。
【0081】図17の端末αよりデータが送信され、カ
ードcへ再迂回されたのちカードcより送信先データ交
換装置2にデータが送信されるまでの動作、即ち、図
27のS1〜S10までの動作は第3の実施例と同じである
(図22のS1〜S10)。また、カードaからデータを
カードbに送信したとき(図24のS6)にカードaの送
信先カード番号記憶部31に送信先カードの番号(カード
b)を記憶させておく点も第3の実施例と同一である。
【0082】カードcのデータ処理部23は送信先データ
交換装置2にデータを送信(図24のS10)すると、送
信元の回線カード(カードa)の番号を送信元カード番
号記憶部61に記憶させ(S11) 、送信終了通知送信部50
を介してカードaにデータの送信終了を通知する(S
12,S13)。カードaでは第3の実施例(図22のS11,
S12)と同様、カードb収容回線が通信不可状態にある
と判定し、通信状態管理ファイル10の該当回線の通信状
態を通信不可に書き替える(S14) 。
【0083】カードcのデータ処理部23は送信終了通知
を行うと、他カード通信状態確認通知部90に対してカー
ドb収容回線の通信状態の確認を依頼する。この依頼に
応じて他カード通信状態確認通知部90のヘルスチェック
要求部71はカードbに対してヘルスチェック要求信号を
送出する(S15,S16)とともに、ヘルスチェック要求
に対する応答の有無を監視するタイマ72を起動する。以
後のヘルスチェックの動作(S17〜S19)はカードaか
らカードbに対して行った第2の実施例と同じであるの
で詳細説明は省略する。
【0084】この間、カードaは次のデータを受信す
ると、そのデータをカードcに送信し、カードcは自
回線カード収容の回線を介してデータを送信先データ
交換装置2に送信する(図25のS20〜S24)。その後、
カードbの回線が通信可能状態になると、第3の実施例
におけると同様にして、カードbよりカードcに対して
ヘルスチェック応答が返送される(図25のS25〜S3
0)。カードcのヘルスチェック要求部91はヘルスチェ
ック応答を受信すると通信状態回復通知送信部93を介し
てカードaにカードb収容回線の通信状態が回復したこ
とを通知する(S31〜S32)。なお、その際、通信状態
回復通知送信部93は送信元カード番号記憶部61にアクセ
スして通知先の回線カード(カードa)を確認する。
【0085】カードaの送信状況通知受信処理部32は回
線回復通知を受信すると通信状態管理ファイル10の該当
回線の通信状態を通信可に書き替える(S33) 。以後、
端末αからデータが送られるとカードaはこのデータ
をカードbに迂回させ、カードbはこのデータを自
回線カード収容の回線5から送信先データ交換装置2へ
送信する(S34〜S38)。
【0086】〔第5の実施例〕次に先に使用した図8、
図14、図18、図19と図13を参照して本発明の他の実施例
(以下、本実施例を第5の実施例と記す)を説明する。
第1〜第4の実施例においては通信状態管理ファイル10
に同一送信先データ交換装置2に対して設定されている
全回線の通信可否状態が記憶されており、送信元の回線
カードを始め、各回線カードは回線単位で回線の選択を
行っていた。このため、1回線でも回線不可が発生した
り、回復したりすると、送信不可通知や送信終了通知、
或いは通信状態回復通知が行われることになる。第1〜
第4の実施例ではこれらの通知はデータの送信に関係し
た回線カード間のみにおいて行われるため、従来技術に
比して通信量は少ないが、データ交換装置の収容回線数
が多い場合にはその通信量もそれに伴って増加する。
【0087】第5の実施例は通信状態管理ファイル10に
回線単位の通信可否状態を記憶させずに回線カード単位
の通信可否状態を記憶させ、その回線カードに収容され
た回線全部が通信不可であるか否かのみを記憶させるも
のである。
【0088】図13はそのように構成された通信状態管理
ファイルの実施例を示しているが、同図には図6の回線
構成において各回線の通信可否状態が図12の記載例と同
一の場合のカードa〜カードcの通信可否状態を記載し
ている。図13(1) の通信状態管理ファイルでは各回線カ
ードが送信先データ交換装置に対して通信可能な回線を
有しているか否かが回線カード単位に「可」または「不
可」で記憶される。また、同図(2) の通信状態管理ファ
イルでは送信先データ交換装置に対して通信可能な回線
を有する回線カードの番号のみが記憶される。
【0089】図13の(1) 、(2) の通信状態管理ファイル
10はいずれも記憶する内容がカード単位となっているた
め、通信状態管理ファイル10の容量が図12の通信状態管
理ファイル10に比して著しく小さくなっている。
【0090】以下、図13の通信状態管理ファイル10を前
提に、図18を参照して第5の実施例について説明する。
なお、構成図、情報授受経路図及びデータ送信の条件は
第1の実施例と同一とし、説明は第1の実施例と異なる
箇所を主体に記す。
【0091】図18はカードbの全回線が通信不可状態に
ある例を図示しているが、第1の実施例では前述したよ
うに、図18のS2においてカードbの収容回線の一部の
みに通信不可状態が発生した場合、カードbがデータを
受信したとき(S14) に送信元のカードaより指定され
た回線(回線#4とする)が通信不可状態であると、S
24においてカードb内の他の回線を選択するが、選択し
た回線を介してデータを送信しても、カードaより指定
された回線#4より送信できなかったときは通信不可を
通知する(S11) 。従って、カードaにおいては通信状
態管理ファイル10の回線#4のみに通信不可が記録され
る。
【0092】一方、第5の実施例では通信状態管理ファ
イル10は図13のように構成されているので、カードaに
おける回線選択(S14) では回線番号まで指定せず、図
13の(1) の構成であれば通信可否状態の欄に「可」が記
憶されたカードの中で選択順位が高いカードとしてカー
ドbが選択され、図13の(2) の構成であれば通信可能カ
ード番号欄に記憶されているカードの中で選択順位が高
いカードbが選択される。カードaはカードbを選択す
るとカードbに対してデータを送信する。
【0093】カードbではデータを受信すると収容回線
の中から通信可能な回線を選択するが、カードb収容回
線を使用してデータが送信された場合にはカードbより
カードaに対して送信不可通知(S11) は行われないの
で、カードaの通信状態管理ファイル10は図13の(1) の
構成であれば通信可否状態の欄に「可」が記憶されたま
まとなる。また、図13の(2) の構成であれば通信可能カ
ード番号欄の「カードb」の記録は消去されない。即
ち、第5の実施例ではカードb収容の全回線が通信不可
であって他の回線カード(例えばカードc)に迂回させ
たときのみ送信不可通知が行われ、カードaの通信状態
管理ファイル10の書き替えが行われる。従って、第5の
実施例では第1の実施例に比して通信不可の通知回数は
一層少なくなり、各回線カードにおける通信状態管理フ
ァイル10の書き替え回数も大幅に減少する。
【0094】以上、図8〜図25により本発明の実施例を
説明したが、図8〜図25はあくまで本発明の実施例の一
部を図示したものに過ぎず、本発明が図示されたものに
限定されるものでないことは言うまでもない。例えば、
以上に説明した第1の実施例は図1の原理図と図3の原
理図に基づく実施例、第2の実施例は図1の原理図と図
4の原理図に基づく実施例、第3の実施例は図2の原理
図と図4の原理図に基づく実施例、第4の実施例は図2
の原理図と図5の原理図に基づく実施例であるが、他の
組み合わせによる実施例、例えば図1と図5、図2と図
3の原理図を組み合わせた機能をもつデータ交換装置の
実施例を構成することは容易である。
【0095】また、通信状態管理ファイル10を回線単位
でなくカード単位で管理する実施例は第5の実施例とし
て第1の実施例の構成に基づく例のみを記したが、第2
乃至第4の実施例、或いはその他の構成に対しても適用
が容易であることは明らかであり、本発明はこれらの組
み合わせを排除するものではない。
【0096】また、回線カードの構成は図示されたもの
のほかに各種の変形が可能である。例えば、図8〜図11
には自回線カード監視部11が回線側送信部24より回線の
通信可否状態の情報を得るように図示されているが、デ
ータ処理部23または回線カード内の他の構成部分から情
報を得るようにしても本発明の効果は変わらない。ま
た、自カード通信状態確認部80は自回線カードに収容さ
れている回線の通信可否状態を通信状態管理ファイル10
により確認するとしたが、自カード通信状態確認部80が
自回線カード監視部11から各回線の通信可否情報を得る
ように構成しても本発明の効果が変わらないことは明ら
かである。
【0097】また、図11〜図14に記載されている送信先
自監視部30は同一機能のものであるとしたが、図11〜図
14の各実施例における機能には細部に相違があるため、
送信先自監視部30の機能をそれぞれの実施例に最適な機
能のものに変形しても本発明の効果は変わらない。
【0098】更に、図8〜図11においては送信先カード
番号記憶部31や送信元カード番号記憶部61は独立して設
けられているが、これらを独立した構成とせずに他の構
成部分(図示省略されたメモリ部等を含む)に含めても
本発明の効果は変わらない。同様に、実施例の各構成図
に図示されたその他の構成部分を他の構成部分と併合し
たり、分離しても本発明の効果は変わらない。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では通信不
可の回線が発生した場合に、通信不可の回線が発生した
回線を収容する回線カードから他の全回線カードに対し
て通信不可の発生や回復を通知することをせずに、通信
不可の回線を収容する回線カード(迂回先回線カード)
または通信不可回線を収容する回線カードから再迂回さ
れたデータを受信して送信先に送信した回線カード(再
迂回先回線カード)から、その回線を選択してデータを
送信してきた送信元の回線カードのみに送信不可の回線
の発生を直接または間接的に通知する。
【0100】このため、本発明においては通信不可状態
が発生した回線を収容する回線カードが通信不可状態の
発生時及び回復時に他の回線カードに通知する情報の量
は従来技術に比して著しく少なくなる。また、1枚の回
線カードに収容された回線の通信可否状態に変化が生じ
ても、他の回線カードはその時点で直接関係のない回線
カードの収容回線に通信可否状態の変化が発生するして
も、通信可否を通知する情報を受信したり、受信した情
報により通信状態管理ファイルを書き替える必要がない
ので、無効な処理が大幅に減少し、回線カードの本来の
業務であるデータ通信処理が圧迫されることがなくな
る。
【0101】以上のように、本発明は収容回線の通信状
態の変化時における回線カード相互間の通知処理の効率
向上と、通知処理に伴うデータ交換装置の能率低下の防
止に著しく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図(1)
【図2】 本発明の原理説明図(2)
【図3】 本発明の原理説明図(3)
【図4】 本発明の原理説明図(4)
【図5】 本発明の原理説明図(5)
【図6】 本発明の実施例回線構成図
【図7】 本発明の実施例回線選択順序説明図
【図8】 本発明の実施例回線カード構成図(1)
【図9】 本発明の実施例回線カード構成図(2)
【図10】 本発明の実施例回線カード構成図(3)
【図11】 本発明の実施例回線カード構成図(4)
【図12】 本発明の実施例通信状態管理ファイル(回
線単位管理)構成図
【図13】 本発明の実施例通信状態管理ファイル(カ
ード単位管理)構成図
【図14】 本発明の実施例回線カード間情報授受経路
図(1)
【図15】 本発明の実施例回線カード間情報授受経路
図(2)
【図16】 本発明の実施例回線カード間情報授受経路
図(3)
【図17】 本発明の実施例回線カード間情報授受経路
図(4)
【図18】 本発明の実施例情報授受シーケンス図(1
−1/2)
【図19】 本発明の実施例情報授受シーケンス図(1
−2/2)
【図20】 本発明の実施例情報授受シーケンス図(2
−1/2)
【図21】 本発明の実施例情報授受シーケンス図(2
−2/2)
【図22】 本発明の実施例情報授受シーケンス図(3
−1/2)
【図23】 本発明の実施例情報授受シーケンス図(3
−2/2)
【図24】 本発明の実施例情報授受シーケンス図(4
−1/2)
【図25】 本発明の実施例情報授受シーケンス図(4
−2/2)
【図26】 データ交換網構成図
【図27】 回線カード回線収容状態説明図
【図28】 従来技術の回線カード通信可否状態通知方
法説明図
【符号の説明】
1a〜1e データ交換装置 2 送信先データ交換装置 3 端末 4a〜4e 回線カード 5 回線 6 カード間通信路 10 通信状態記憶手段 20 データ送受信手段 30a 〜30c 送信先状態監視手段 40 送信不可通知手段 50 送信終了通知手段 60 通信状態回復通知手段 70 他カード通信状態確認手段 80 自カード通信状態確認手段 90 他カード通信状態確認通知手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他データ交換装置への回線を各々収容す
    る複数の回線カードの各々に、 全回線カードが収容する回線の通信可否状態を記録する
    通信状態記憶手段と、 端末または他回線カードよりデータを受信したときに、
    前記通信状態記憶手段を参照して送信先データ交換装置
    に対する通信可能な回線を選択し、選択した回線を収容
    する回線カードより前記データを送信先データ交換装置
    に送信させるデータ送受信手段と、 他回線カードより迂回されてきたデータを、選択された
    回線を介して送信できなかったときに、送信元の回線カ
    ードに対してデータが送信不可であったことを通知する
    送信不可通知手段と、 選択した回線を収容する他回線カードにデータを迂回さ
    せたのち、迂回先の回線カードより送信不可であったこ
    とが通知されたときに、選択した回線が通信不可状態に
    あることを前記通信状態記憶手段に記憶させる送信先状
    態監視手段を備えたことを特徴とするデータ交換装置。
  2. 【請求項2】 他データ交換装置への回線を各々収容す
    る複数の回線カードの各々に、前記通信状態記憶手段及
    び前記データ送受信手段と、 送信元の回線カードより迂回されたデータを受信したと
    きに選択された回線以外の回線を介して該データを送信
    先データ交換装置に送信したとき、または送信元の回線
    カードより迂回されたデータを受信した回線カードより
    再迂回されたデータを受信して送信先データ交換装置に
    送信したときに、前記送信元の回線カードに対して送信
    終了通知を送信する送信終了通知手段と、 選択した回線を収容する他回線カードにデータを送信し
    たのちに、他回線カードより選択した回線以外の回線を
    介してデータを送信したことを知らせる送信終了通知を
    受信したときに、選択した回線が通信不可状態にあるこ
    とを前記通信状態記憶手段に記憶させる送信先状態監視
    手段を備えたことを特徴とするデータ交換装置。
  3. 【請求項3】 他データ交換装置への回線を各々収容す
    る複数の回線カードの各々に、前記通信状態記憶手段及
    び前記データ送受信手段と、 通信不可状態にあったために、送信元の回線カードより
    迂回されてきたデータを選択された回線を介して送信で
    きなかったときに、該回線の状態を監視し、該回線が通
    信可能状態となったときに前記送信元の回線カードに対
    して該回線が通信可能状態になったことを通知する通信
    状態回復通知手段と、 他回線カードより通信不可状態にあった回線が通信可能
    状態となったことを知らせる通知を受信したときに、前
    記通信状態記憶手段10に該回線が使用可能状態となった
    ことを記憶させる送信先状態監視手段を備えたことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のデータ交換装
    置。
  4. 【請求項4】 他データ交換装置への回線を各々収容す
    る複数の回線カードの各々に、前記通信状態記憶手段及
    び前記データ送受信手段と、 データを迂回させた回線カードに収容された回線が通信
    不可状態にあることを識別したときに、前記回線カード
    に対して前記回線の通信可否状態を確認する信号を一定
    周期で送出し、該回線カードより前記回線が通信可能状
    態にあることを示す応答を受信したときに該回線が使用
    可能状態にあることを前記通信状態記憶手段に記憶させ
    る他カード通信状態確認手段と、 他の回線カードより回線の通信可否状態を確認する信号
    を受信したときに該当回線の通信可否状態を確認し、通
    信可能状態にあることが確認されたときに前記信号に対
    して応答を行う自カード通信状態確認手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のデータ交換
    装置。
  5. 【請求項5】 他データ交換装置への回線を各々収容す
    る複数の回線カードの各々に、前記通信状態記憶手段、
    前記データ送受信手段及び前記自カード通信状態確認手
    段と、 送信元の回線カードより迂回されたデータを受信した回
    線カードより再迂回されたデータを受信して送信先デー
    タ交換装置に送信したときに、データを再迂回させてき
    た前記回線カードに対して送信先データ交換装置への回
    線の通信可否状態を確認する信号を一定周期で送出し、
    該回線カードより前記回線が通信可能状態にあることを
    示す応答を受信したときに前記データの送信元の回線カ
    ードに対して前記回線が使用可能状態になったことを通
    知する他カード通信状態確認通知手段を備えたことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のデータ交換装
    置。
JP5733295A 1995-03-16 1995-03-16 データ交換装置 Withdrawn JPH08256178A (ja)

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JP5733295A JPH08256178A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 データ交換装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7003696B1 (en) 1999-06-08 2006-02-21 Nec Corporation Fault management system for switching equipment

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7003696B1 (en) 1999-06-08 2006-02-21 Nec Corporation Fault management system for switching equipment

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