JPH08255324A - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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Publication number
JPH08255324A
JPH08255324A JP7061042A JP6104295A JPH08255324A JP H08255324 A JPH08255324 A JP H08255324A JP 7061042 A JP7061042 A JP 7061042A JP 6104295 A JP6104295 A JP 6104295A JP H08255324 A JPH08255324 A JP H08255324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary
drum
air
cylinder
rotary head
Prior art date
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Pending
Application number
JP7061042A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Kobayashi
明弘 小林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7061042A priority Critical patent/JPH08255324A/ja
Publication of JPH08255324A publication Critical patent/JPH08255324A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラムに内蔵した電気回路から発生する熱を
大気へ放出すること。 【構成】 空気を導くための流路55、56を回転の中
心軸に設ける。さらに、シリンダの外周面とコネクタに
空気を外へ放出するための穴を設ける。回転ドラム4の
回転で空気流を回転軸方向55,56から回転軸直交方
向52に対流させ、電気回路8などの発熱源から発生す
る熱を大気へ穴58、59から放出する。また、大気を
吸引するため、大気の塵、ほこりが進入しないようにエ
アフィルタを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体に記録・再生
を行う回転ヘッド装置に係り、特にドラム内に電気回路
を内蔵した回転ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】VTRなどの記録媒体となる磁気テープ
に記録・再生を行う磁気ヘッドは、固定型と回転型の2
種類に大別される。
【0003】固定型の磁気ヘッドは、一次元ヘッド走査
方式に多く用いられる。このような方式では、記録パタ
ーンをテープ長手方向に形成する方法で磁気テープへ記
録しており、エンドレス方式、往復方式、マルチトラッ
ク方式などが実用化されている。しかし、テープの使用
効率などの点から2次元走査方式を用いるケースが増え
てきており、このような2次元走査方式では、固定型の
ヘッドに対し、回転型の磁気ヘッドが用いられる。
【0004】2次元走査方式には、幅走査方式と斜め走
査方式の2種類があり、幅走査方式では磁気テープの幅
方向に、また斜め走査方式では斜め方向に記録パターン
が形成される。この斜め方向に記録パターンが形成され
る方式は、ヘリカルスキャン方式とも呼ばれ、磁気テー
プの記録密度とテープ使用効率の向上を図る上で特に用
いられている。
【0005】このヘリカルスキャン方式では、回転型の
磁気ヘッドが記録媒体の磁気テープを斜めに走査し、磁
気テープの斜め方向に記録パターンを形成する方法であ
り、このような回転ヘッドを備えたVTRは、回転の制
御を高精度で行うサーボ系と磁気テープの走行を制御す
るテープ走行系などを備えている。
【0006】従来のヘリカルスキャン方式のVTRで
は、記録・再生に、図2に示す回転ヘッド装置が用いら
れている。
【0007】図2に示すように上部固定ドラム1、下部
固定ドラム2間に回転ドラムもしくは回転ディスク4が
配置され、上下固定ドラムは接続コネクタ3で固定され
ている。
【0008】回転ドラム4は、上下ドラム間1,2に同
軸的に1個または複数の磁気ヘッド5を搭載し、ドラム
モータ30で回転する構造のものが一般的に使用されて
いる。
【0009】下部固定ドラム2にもうけれたリード15
に沿って、ドラムの外周面をヘリカルに巻き付けられて
摺動する磁気テープ70に磁気ヘッド5が接触して、信
号の記録・再生が行われる。
【0010】このような、回転ヘッド装置において、近
年、性能向上の為、磁気ヘッドの近くへ電気回路を配
置、つまりドラムに内蔵する様になってきている。
【0011】ところで、上記の装置には、電気回路を内
蔵するため、電気回路の能動素子あるいは抵抗が発熱源
となり、発熱源から熱伝導により、金属材あるいはプラ
スティックなどの樹脂材料などが変形あるいは膨張し、
機構系に不具合を生じるなどの問題があった。また、ド
ラム内部の熱空気流の放出口がないため、電気回路の動
作温度範囲が広範な回路部品を選定する必要が生じるば
かりでなく、回転ドラムと固定ヘッドの間隙から、磁気
テープとの接触面に熱が放射され、記録動作に影響を与
えるという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、ドラム内
蔵の電気回路から発生する熱により機構部材に熱変形や
熱膨張が起こり、精密級の精度を要する機構系に劣化が
生じるという問題があった。また、この劣化を抑制する
ため、伝熱係数や膨張係数の小さな部材を用いるかある
いは冷却装置を付加しなければならず、コストの増大、
装置の大型化を招くという問題があった。さらにドラム
内部の熱流を放出する放出口がないため、回転ドラムと
固定ドラムの間隙より熱が放射し記録系に影響を与える
という問題があった。
【0013】そこで、本発明はこのような問題に鑑み、
ドラムに内蔵した電気回路などから発生する熱を、大気
へ放出することができる回転ヘッド装置を提供すること
を目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の回転ヘ
ッド装置は、一以上の回転磁気ヘッドを備え、電子回路
を内蔵するシリンダの外周に磁気テープを着装し前記回
転磁気ヘッドが前記磁気テープ上を走査して信号の記録
再生を行う回転ヘッド装置であって、空気をシリンダ内
に導くため、回転の中心軸に設けられた流路と、磁気テ
ープと当接しないシリンダ外周面に設けられ、前記流路
から流入した空気を電子回路を通して、シリンダ外へ放
出するための穴とを具備したことを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項2に記載の回転ヘッド装置は、請求
項1記載の回転ヘッド装置において、前記回転の中心軸
の流路に挿入され、回転磁気ヘッドを回すための治具を
具備したことを特徴とするものである。
【0016】請求項3に記載の回転ヘッド装置は、請求
項1記載の回転ヘッド装置において、前記流路にエアフ
ィルタを設けたことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】請求項記載の本発明においては、高価な冷却装
置を付加することなく、回転ヘッドの回転により、空気
を循環させることができる。
【0018】回転治具により手動で磁気ヘッドを回転さ
せることができる。
【0019】エアフィルタでシリンダ内への塵、ほこり
の進入を防止できる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の回転ヘッド装置の一実施例を
示す模式図である。図中、図2と同一の構成要素には、
同一の符号を付して説明するものとする。図1に示すよ
うに上部固定ドラム1、下部固定ドラム2間に回転ドラ
ム4が配置され、上下固定ドラム1,2は接続コネクタ
3で固定されている。
【0021】回転ドラム4は、上下ドラム間1,2に、
回転軸を中心として同軸的に形成され、1個または複数
の磁気ヘッド5を備え、下部ドラム2下方に設けられて
いるドラムモータ30で駆動されている。
【0022】ドラムモータ30はロータ31とステータ
32とから成り、回転軸に回転力を伝達し、この回転軸
の回転はシャフト10を介し、フランジ9で固定されて
いる回転ドラム4に伝達されている。シャフト10は回
転軸方向に中空構造56となっており、シャフト10の
下部にはエアフィルタ63が設けられている回転シャフ
ト10は、2個のベアリング11で固定部に支持されて
いる。回転軸の回転外周面と固定部間に設けられている
ベアリング11は、精密な回転速度を得る様に、フラン
ジ9下部と回転モータ30部に取り付けられている。
【0023】前記回転ドラム4の外周上に磁気テープ7
0との接触面を考慮し、磁気ヘッド5が所定の突き出し
量で装着されている。下部固定ドラム2に設けられたリ
ード15に沿って、ドラムの外周面をヘリカルに巻き付
けられて摺動する磁気テープ70に磁気ヘッド5が接触
して、信号の記録・再生が行われる。
【0024】回転ドラム4上部には、ロータリトランス
6の上部ロータ6a が配置されており、連結部材を介し
て下部ロータ7が上部ロータ6a と同様に回転軸中心に
回転可能に配置されている。
【0025】また、外円筒を形成する上部ロータ6a と
回転軸を中心とする同軸構造で、内円筒のステータ6b
が配置されている。前記上部ロータ6a 底面の回転軸中
心にはスリットあるいは格子12が設けられており、こ
のスリットあるいは格子12、円筒内径と嵌合する回転
治具13が回転ヘッド装置100の付属品として用意さ
れている。
【0026】回転ドラム4上には、回転ヘッド4一体型
の電気回路8が固着されており、この電気回路8を介し
てロータリトランス6に電気的に接続されている。前記
スリットあるいは格子12の下部には、エアフィルタ6
2が構成されており、前記回転ドラム4と前記エアフィ
ルタ62間には、空隙51が設けられている。前記空隙
51と電気回路8と上部固定ドラム1の外周面を含む回
転軸直交方向に回転ドラム4と上部固定ドラム1で包囲
される空気流路用の空間部52が形成されている。固定
ドラム1外周面にはこの空間部52の開放端を形成する
穴53が設けられている。
【0027】前記コネクタ3には前記空間部51との連
続性を有し、開放端を形成する開放穴58と結合する放
熱穴59が設けられ、強制対流用の空気流路がシャフト
中空部56とステータ中空部55と前記空隙51と前記
空間部52とで構成され、前記ステータ6b 上部とシャ
フト10の最下部にもエアフィルタ61,63が装着さ
れている。
【0028】次に、図1の動作を説明する。前記電気回
路8などが固着されている回転ドラム4が回転すること
により、前記電気回路8などの回転平面からの突起部が
羽根の役目をして、前記ステータ6b の上部とシャフト
10の下部から空気が吸引される。
【0029】回転軸方向の空洞55,56と直交方向の
空間部51,52で形成されている空気流路内の気流
は、回転放射方向への空気流と垂直方向の空気流、熱発
生源近傍の熱流で形成され、空洞部の管径、空間部の断
面から気流の方向性が決定されている。
【0030】吸引された空気は、回転軸上下方向から回
転軸直交方向へ流動し、上部固定ドラム1側面にあけら
れている開放穴58およびコネクタにあけられた放出穴
59からドラム外部へ放出される。上部固定ドラム1と
回転ドラム4は、ラビリンス構造すなわち迷路構造とな
っており、回転ドラム4に装着されている磁気ヘッド部
5と上部回転ドラム1間へのリークあるいは空気流入は
ほとんどなく、磁気テープ70と磁気ヘッド5との接触
部に影響を及ぼす事はない。
【0031】上部ロータリトランス6の上部ステータ6
b に設けられている中空部55下方には、上部ロータ底
面にスリットあるいは格子12があり、図1の上部から
回転治具13を挿入することにより、手動で回転部分を
回転させることが可能となっており、ヘッドクリーナで
ヘッドを清掃することが可能となる。
【0032】回転軸線上には、エアフィルタ61,6
2,63が取り付けられ、内部への塵、ほこりなどの進
入を防止している。上部エアフィルタ64には、回転治
具13が挿入できるように切れ目64が付けてある。
【0033】なお、本実施例では、開放穴58および放
熱穴59を一個としたが、本発明はこれに限定されず、
磁気テープと当接しない固定ドラム外周面上に、回転軸
方向の流入空気流と電気回路の熱量、あるいは他の発熱
源の熱量から、また回転軸方向の管径、空間の断面形
状、開放端の形状などから、複数の開放端を設定するこ
とも可能である。
【0034】また、本実施例では、回転ヘッド装置に適
用したが、本実施例はこれに限定されず、他の回転機構
を有する電気回路内蔵型装置の冷却に応用することも可
能である。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、空気
を循環させることができるため、高価な冷却装置を付加
することなく、シリンダ内の温度上昇を防止できる。ま
た、回転治具により手動で磁気ヘッドを回すことができ
るため、磁気ヘッドを回しながら、磁気ヘッドのクリー
ニングが容易にできる。このため、保守性の良い回転ヘ
ッド装置を提供できる。また、エアフィルタにより塵、
ほこりの進入を防止できるため、シリンダ内を清潔に保
てる。さらに温度範囲の設計条件が緩和され、高価な部
品、部材選定の必要がなくなり、コストダウンを図れる
という波及効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転ヘッドの一実施例を示す模式
図である。
【図2】従来の回転ヘッド装置の構成斜視図である。
【符号の説明】
1…上部固定ドラム 2…下部固定ドラム 3…コネクタ 4…回転ドラム 6…ロータリトランス 6a …ロータ 6b …ステータ 10…シャフト 51…空隙 52…空間部 55…ステータ空洞部 56…シャフト中空部 58…開放穴 59…放熱穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一以上の回転磁気ヘッドを備え、電子回路
    を内蔵するシリンダの外周に磁気テープを着装し、前記
    回転磁気ヘッドが前記磁気テープ上を走査して信号の記
    録再生を行う回転ヘッド装置であって、 空気をシリンダ内に導くため、回転の中心軸に設けられ
    た流路と、 磁気テープと当接しないシリンダ外周面に設けられ、前
    記流路から流入した空気を電子回路を通して、シリンダ
    外へ放出するための穴とを具備したことを特徴とする回
    転ヘッド装置。
  2. 【請求項2】前記回転の中心軸の流路に挿入され、回転
    磁気ヘッドを回すための治具を具備したことを特徴とす
    る請求項1記載の回転ヘッド装置。
  3. 【請求項3】前記流路にエアフィルタを設けたことを特
    徴とする請求項1記載の回転ヘッド装置。
JP7061042A 1995-03-20 1995-03-20 回転ヘッド装置 Pending JPH08255324A (ja)

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JP7061042A JPH08255324A (ja) 1995-03-20 1995-03-20 回転ヘッド装置

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JPH08255324A true JPH08255324A (ja) 1996-10-01

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