JPH08254177A - 斜板式ピストンポンプ及び斜板式ピストンモータ - Google Patents

斜板式ピストンポンプ及び斜板式ピストンモータ

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Publication number
JPH08254177A
JPH08254177A JP7058450A JP5845095A JPH08254177A JP H08254177 A JPH08254177 A JP H08254177A JP 7058450 A JP7058450 A JP 7058450A JP 5845095 A JP5845095 A JP 5845095A JP H08254177 A JPH08254177 A JP H08254177A
Authority
JP
Japan
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swash plate
cylinder
rotation
fluid
relative
Prior art date
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Pending
Application number
JP7058450A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadatomo Kuribayashi
定友 栗林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
K Seven Co Ltd
Original Assignee
K Seven Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by K Seven Co Ltd filed Critical K Seven Co Ltd
Priority to JP7058450A priority Critical patent/JPH08254177A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構で、小型化が容易で、滑らか且つ
精密に流量制御を行い得る斜板式ピストンポンプを提供
する。 【構成】 回転軸8に取付けられたシリンダブロック1
0内に複数のシリンダ12が形成されており、各シリン
ダ12の内部にはピストン16が収容されている。回転
軸8は弁板部材26及び斜板42に対し相対回転され、
この相対回転の際に斜板42のカム面は各シリンダ12
に対応する部分とシリンダ12との間の距離がシリンダ
の軸方向に関し変化する。各ピストン16は圧縮コイル
バネ18により斜板42の方へと付勢されている。弁板
部材26には流体吸入開口28及び流体吐出開口30が
形成されており、各シリンダ12が流体吸入開口28及
び流体吐出開口30と交互に連通する。斜板42は、回
転軸8に対し相対的に回動可能であり、斜板回動操作部
材48により回動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カム部材として斜板を
用いた斜板式ピストンポンプ及び斜板式ピストンモータ
に関する。特に、本発明は、流量制御可能な斜板式ピス
トンポンプ及び回転数制御可能なピストンモータに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】斜板式
ピストンポンプにおいては、シリンダブロックと斜板と
を回転中心軸に関して相対回転可能に配置し、斜板に上
記相対回転軸と直交する面に対し傾いたカム面を形成し
ておき、上記相対回転によりシリンダブロック内のシリ
ンダに収容され斜板カム面に対し付勢されたピストンを
シリンダ内で往復移動させて、ポンプ作用を実現してい
る。
【0003】上記相対回転軸に対する斜板の傾き角度を
変化させることにより流量制御を行うことができる。し
かし、この斜板自体の角度を変化させるには、該斜板を
例えば上記相対回転軸と直交する回動軸の周りで回動自
在に支持することが必要であり、このための特別の回動
軸を必要とする。
【0004】従って、斜板の傾き角度を変化させて流量
制御を行う方式の斜板式ピストンポンプは、機構が複雑
になるとともに小型化の障害となっていた。
【0005】以上の様な問題は、上記斜板式ピストンポ
ンプのみならず、同様の基本構成をもつ斜板式ピストン
モータにおいて回転数を制御する際にも同様に存在す
る。
【0006】そこで、本発明は、流量制御や回転数制御
を簡単な機構で実現できる斜板式ピストンポンプや斜板
式ピストンモータを提供することを目的とする。
【0007】更に、本発明は、流量制御や回転数制御が
可能で小型化が容易な斜板式ピストンポンプや斜板式ピ
ストンモータを提供することを目的とする。
【0008】更に、本発明は、流量制御や回転数制御を
滑らか且つ精密に行い得る斜板式ピストンポンプ及び斜
板式ピストンモータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するものとして、シリンダブロック内に複数の
シリンダが形成されており、該シリンダのそれぞれの内
部にはピストンが収容されており、前記シリンダブロッ
クに対し相対的に回転せしめられる斜板及び弁手段を有
し、前記斜板のカム面は前記相対的回転の際に前記各シ
リンダに対応する部分と該シリンダとの間の距離が該シ
リンダの軸方向に関し変化する様に形成されており、前
記複数のシリンダは前記シリンダブロック内において前
記相対的回転の回転中心の周囲において該回転中心の方
向を向いて配置されており、前記各ピストンを前記斜板
のカム面の方へと付勢する付勢手段を有し、前記弁手段
には流体吸入経路及び流体吐出経路が形成されており、
前記各シリンダが前記相対的回転に際し前記流体吸入経
路及び流体吐出経路と交互に連通せしめられる様に該流
体吸入経路及び流体吐出経路が配置されており、前記斜
板は前記相対的回転の回転中心の周りで前記弁手段に対
し相対的に回動可能な様に取付けられており、該斜板の
回動を操作する回動操作手段を有する、ことを特徴とす
る、斜板式ピストンポンプ、が提供される。
【0010】本発明の一態様によれば、前記相対的回転
の回転中心に沿った回転軸を有し、該回転軸は前記弁手
段及び前記斜板に対し相対回転可能な様に取付けられて
おり、前記シリンダブロックは前記回転軸に取付けられ
ており、前記斜板は前記回転軸に対し相対的回動可能と
されている。本発明の一態様によれば、前記付勢手段は
前記各シリンダ内に配置された圧縮バネである。
【0011】また、本発明によれば、上記目的を達成す
るものとして、第1ポンプ部と第2ポンプ部とを有し、
これら第1ポンプ部及び第2ポンプ部の各々において、
シリンダブロック内に複数のシリンダが形成されてお
り、該シリンダのそれぞれの内部にはピストンが収容さ
れており、前記シリンダブロックに対し相対的に回転せ
しめられる斜板及び弁手段を有し、前記斜板のカム面は
前記相対的回転の際に前記各シリンダに対応する部分と
該シリンダとの間の距離が該シリンダの軸方向に関し変
化する様に形成されており、前記複数のシリンダは前記
シリンダブロック内において前記相対的回転の回転中心
の周囲において該回転中心の方向を向いて配置されてお
り、前記各ピストンを前記斜板のカム面の方へと付勢す
る付勢手段を有し、前記第1ポンプ部及び第2ポンプ部
の前記相対的回転の回転中心は合致しており、該回転中
心に沿い前記第1ポンプ部及び第2ポンプ部に共用され
る回転軸を有し、前記第1ポンプ部の弁手段及び前記第
2ポンプ部の弁手段は共用されていて流体吸入経路及び
流体吐出経路が形成されており、前記第1ポンプ部及び
第2ポンプ部の各シリンダが前記相対的回転に際し前記
流体吸入経路及び流体吐出経路と交互に連通せしめられ
る様に該流体吸入経路及び流体吐出経路が配置されてお
り、前記第1ポンプ部の斜板及び前記第2ポンプ部の斜
板のうちの少なくとも一方は前記相対的回転の回転中心
の周りで前記弁手段に対し相対的に回動可能な様に取付
けられており、該斜板の回動を操作する回動操作手段を
有し、前記回転軸は前記弁手段及び前記第1ポンプ部の
斜板及び前記第2ポンプ部の斜板に対し相対回転可能な
様に取付けられており、前記第1ポンプ部のシリンダブ
ロック及び前記第2ポンプ部のシリンダブロックは前記
回転軸に取付けられており、前記相対的回転の回転中心
の周りで前記弁手段に対し相対的に回動可能な様に取付
けられた斜板は前記回転軸に対し相対的回動可能とされ
ている、ことを特徴とする、斜板式ピストンポンプ、が
提供される。
【0012】本発明の一態様によれば、前記付勢手段は
前記各シリンダ内に配置された圧縮バネである。
【0013】更に、本発明によれば、上記目的を達成す
るものとして、シリンダブロック内に複数のシリンダが
形成されており、該シリンダのそれぞれの内部には第1
ピストン及び第2ピストンが収容されており、前記シリ
ンダブロックに対し相対的に回転せしめられる第1斜板
及び第2斜板が前記シリンダの軸方向に関し前記シリン
ダブロックの両側に配置されており、前記第1斜板及び
第2斜板のカム面はいずれも前記相対的回転の際に前記
各シリンダに対応する部分と該シリンダとの間の距離が
該シリンダの軸方向に関し変化する様に形成されてお
り、前記複数のシリンダは前記シリンダブロック内にお
いて前記相対的回転の回転中心の周囲において該回転中
心の方向を向いて配置されており、前記第1ピストン及
び第2ピストンをそれぞれ前記第1斜板のカム面及び前
記第2手段のカム面の方へと付勢する付勢手段を有し、
前記シリンダブロックに対し相対的に回転せしめられる
弁手段を有し、該弁手段には流体吸入経路及び流体吐出
経路が形成されており、前記各シリンダの前記第1ピス
トンと第2ピストンとの間の領域は前記シリンダブロッ
クに形成された流体流通孔を介して前記相対的回転に際
し前記流体吸入経路及び流体吐出経路と交互に連通せし
められる様に該流体吸入経路及び流体吐出経路が配置さ
れており、前記第1斜板及び第2斜板のうちの少なくと
も一方は前記相対的回転の回転中心の周りで前記弁手段
に対し相対的に回動可能な様に取付けられており、該斜
板の回動を操作する回動操作手段を有する、ことを特徴
とする、斜板式ピストンポンプ、が提供される。
【0014】本発明の一態様によれば、前記相対的回転
の回転中心に沿った回転軸を有し、該回転軸は前記弁手
段及び前記第1斜板及び第2斜板に対し相対回転可能な
様に取付けられており、前記シリンダブロックは前記回
転軸に取付けられており、前記相対的回転の回転中心の
周りで前記弁手段に対し相対的に回動可能な様に取付け
られた斜板は前記回転軸に対し相対的回動可能とされて
いる。本発明の一態様によれば、前記付勢手段は前記各
シリンダ内において前記第1ピストンと第2ピストンと
の間に配置された圧縮バネである。
【0015】以上の様な本発明の一態様によれば、前記
回動操作手段は前記斜板の外周部に形成されたウォーム
ギヤと噛み合うウォームを備えているものである。本発
明の一態様によれば、前記各ピストンと前記斜板のカム
面との間にはこれらに対し転がり又は摺動回転可能な球
形状の媒介部材が介在している。
【0016】更に、本発明によれば、上記目的を達成す
るものとして、前記の如き斜板式ピストンポンプの構成
のうちの前記付勢手段を除去し且つ前記流体吸入経路及
び流体吐出経路のうちの一方を流体供給経路となし他方
を流体排出経路となしたことを特徴とする、斜板式ピス
トンモータ、が提供される。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の具体的実
施例を説明する。
【0018】図1は本発明による斜板式ピストンポンプ
の第1の実施例を示す分解斜視図であり、図2、図3及
び図4はその組立状態の断面図である。
【0019】これらの図において、2はケーシング胴体
部であり、4,6はケーシング蓋体部であり、これらは
ボルトにより結合され一体化されて、ケーシングを構成
している。ケーシング内にはX−Y方向を中心とした回
転対称の円筒形状の空洞が形成されている。該空洞内に
はX−Y方向の回転軸8が配置されている。該回転軸8
は、ベアリングを介してケーシング蓋体部4,6により
回転可能な様に支持されており、且つX方向側の端部が
ケーシング外へと延出している。該回転軸8は、ケーシ
ング内の部分においてスプライン8Aを有する。尚、以
下の説明において、軸方向、径方向及び周方向とは、特
に指示のない限り、いずれも回転軸8に関する方向を指
すものとする。
【0020】上記ケーシング空洞内には、円環形状のシ
リンダブロック10が配置されている。該シリンダブロ
ック10は、中央部に上記回転軸8のスプライン8Aと
係合せるスプライン穴10Aを有している。シリンダブ
ロック10には、回転軸8の回転中心方向に沿って平行
に7つのシリンダ12が形成されている。これらシリン
ダは回転軸8の周方向に関し均等に配列されている。こ
れらシリンダ12はそれぞれシリンダブロック10のX
方向側の端面にて開口している。また、シリンダブロッ
ク10のY方向側の端面には、各シリンダ12と連通せ
る流体流通孔14が形成されている。各シリンダ12内
にはピストン16が収容されている。各ピストン16
は、シリンダ12内に収容されている圧縮コイルバネ1
8によりX方向へと付勢されている。ピストン16のX
方向側の端面には球面座が形成されており、該球面座に
は球体20が摺動回転可能な様に収容されている。ピス
トン16には、上記球面座の底部を通って軸方向の流体
流通小孔22が貫通形成されている。
【0021】ケーシング蓋体部6は、弁手段としての機
能をも有する。即ち、ケーシング蓋体部6のX方向側の
部分は弁板部材26として形成されており、該弁板部材
26のX方向側の面はシリンダブロック10のY方向側
の端面との摺動接触面とされており、ここには上記流体
流通孔14に対応する径方向位置においてそれぞれ周方
向に半周近くにわたって溝状に形成された流体吸入開口
28及び流体吐出開口30が設けられている。これら流
体吸入開口28及び流体吐出開口30は流体吸入経路及
び流体吐出経路を形成している。ケーシング蓋体部6に
は流体吸入管32と流体吐出管34とが結合されてお
り、これら流体吸入管32及び流体吐出管34はそれぞ
れ上記流体吸入開口28及び流体吐出開口30と連通し
ている。従って、シリンダブロック10が回転軸8の周
りで回転すると、各シリンダ12と連通せる流体流通孔
14が上記流体吸入開口28及び流体吐出開口30に対
し順次交互に連通状態を保って走行する様になってい
る。上記流体吸入開口28及び流体吐出開口30と同等
の径方向位置において、これら開口の間には小穴36,
38が形成されており、これら小穴に連なって形成され
ている流通経路は回転軸8の支持のためのベアリング部
まで延びている。
【0022】ケーシング空洞内には傾き角度可変の斜板
(カム部材)42が配置されている。該斜板42はベア
リングを介して回転軸8により回動可能な様に支持され
ている。斜板42は、Y方向側の面がカム面42Aとさ
れており、外周面には周方向に半周以上にわたってウォ
ームギヤ44が形成されている。該ウォームギヤはウォ
ーム46と噛み合っており、該ウォームはケーシング外
からケーシング胴体部2を貫通して挿入された回動操作
部材48に取付けられている。該回動操作部材48は、
ケーシング胴体部2に対し回動可能な様に支持されてお
り、従ってそれを回動させることにより、斜板42を回
転軸8の周りで回動させることができる。
【0023】尚、上記斜板カム面42Aには、上記圧縮
コイルバネ18によりX方向に付勢されたピストン22
の球面座に収容された球体20が転がり可能な様に当接
せしめられている。
【0024】回転軸8及びシリンダブロック10は、図
4中時計回りに駆動回転せしめられる(但し、図4には
シリンダブロック10は現れていない)。各シリンダ1
2が図4中に示されているM1 の周方向角度範囲内にあ
る時には、シリンダ12内のコイルバネ18の伸長力に
よりピストン16及び球体20がX方向に押され球体2
0と斜板カム面42Aとの当接状態を維持しつつピスト
ン16及び球体20がX方向へと移動する。そして、い
ずれかのシリンダ12が流体流通孔14を介して流体吸
入開口28と連通している時(即ち、図4に示されてい
るN1 の角度範囲内にある時)には、流体吸入管32か
ら流体吸入開口28を介してシリンダ12内へと流体
(例えば油)が吸入される。また、各シリンダ12が図
4中に示されているM2 の周方向角度範囲内にある時に
は、球体20と斜板カム面42Aとの当接状態を維持し
つつ斜板カム面42Aにより球体20及びピストン16
がシリンダ12内のコイルバネ18の伸長力に抗してY
方向に押されて移動する。そして、いずれかのシリンダ
12が流体流通孔14を介して流体吐出開口30と連通
している時(即ち、図4に示されているN2 の角度範囲
内にある時)には、流体吐出開口30を介して流体吐出
管34へと流体が吐出される。斜板42がこの様な周方
向回転角度位置にある時を、斜板42の周方向回転角度
=0°であるとする。
【0025】即ち、mを境界として、M1 側ではシリン
ダ12へと流体吸入開口28から流体が吸入され、M2
側ではシリンダ12から流体吐出開口30へと流体が吐
出される。このmを死点境界角度位置ということにす
る。
【0026】図5は、斜板42の周方向回転角度θを変
化させた場合の、ポンプ動作の変化を示す説明図であ
る。図5(a)は、斜板42の周方向回転角度θの取り
方を示す図であり、上記周方向回転角度0°の状態か
ら、回動操作部材48を用いた操作により、図3中半時
計周りに回転させた時の角度を周方向回転角度θとす
る。周方向回転角度θの増加にともない、シリンダ12
の周方向角度位置における斜板カム面42Aとの間の距
離が次第に変化する。このため、上記死点境界角度位置
mは、図4中時計回りに角度θ回転した位置となる。
【0027】例えば、角度θが45°の場合には、死点
境界角度位置がm’の様になり、従って流体吸入開口2
8に対しては各シリンダ12がm’より図4中で反時計
回り方向の位置にある時にはシリンダ12から流体吐出
がなされ且つ各シリンダ12がm’より図4中で時計回
り方向の位置にある時にはシリンダ12へと流体吸入が
なされる。従って、流体吸入管32から流体吸入開口2
8へは、流体吸入開口28からシリンダ12への流体吸
入量とシリンダ12から流体吸入開口28への流体吐出
量との差に相当する量の流体が吸入されることになる。
同様に、流体吐出開口30に対しては各シリンダ12が
m’より図4中で反時計回り方向の位置にある時にはシ
リンダ12へと流体吸入がなされ且つ各シリンダ12が
m’より図4中で時計回り方向の位置にある時にはシリ
ンダ12から流体吐出がなされる。従って、流体吐出管
34から流体吐出開口30へは、シリンダ12から流体
吐出開口30への流体吐出量と流体吐出開口30からシ
リンダ12への流体吸入量との差に相当する量の流体が
吐出されることになる。
【0028】かくして、角度θが90°の場合には、流
体吸入開口28からシリンダ12への流体吸入量とシリ
ンダ12から流体吸入開口28への流体吐出量とが等し
くなるので流体吸入管32から流体吸入開口28への流
体流入はなくなり、流体吐出開口30からシリンダ12
への流体吸入量とシリンダ12から流体吐出開口30へ
の流体吐出量とが等しくなるので流体吐出開口30から
流体吐出管34への流体吐出もなくなる。
【0029】角度θが90°を越えて180°までの間
は、流体吸入管32と流体吐出管34との作用が逆転
し、流体吸入管32へと流体が吐出され、流体吐出管3
4から流体が吸入される。
【0030】図5(b)は、角度θと流体流通量との関
係の概略を示すものである。曲線C 1 は流体吸入管32
からの流体吸入量を示し(+は吸入を示し−は吐出を示
す)、曲線C2 は流体吐出管34への流体吐出量を示す
(−は吐出を示し+は流入を示す)。
【0031】尚、図5に関する以上の説明では、無限に
近い数のシリンダ12が周方向に無限に小さい間隔で配
列されている極限の形態につきモデル化して説明した。
【0032】本実施例では、流通小孔22を介して球面
座内へと流体が供給されるので、該球面座と球体20と
の間の潤滑作用は良好に行われる。また、各シリンダ1
2が流体吸入開口28及び流体吐出開口30のいずれと
も連通しなくなる周方向角度範囲が存在し、これらの角
度範囲では特にシリンダ12からの流体吐出がブロック
されることによる動作の不連続性のおそれがあるが、上
記実施例では小穴36,38を設けることにより上記角
度範囲内においてシリンダ12からの吐出流体を受けて
いる。これにより、ポンプ動作を連続的且つ滑らかに行
わせることができるとともに、ベアリングの潤滑をも実
現できる。
【0033】以上の様に、本実施例においては、シリン
ダブロック10の回転ための回転軸8に対し斜板42を
回転及び回動可能な様に取付け、該斜板の回転軸8の周
りの周方向回転位置を適宜設定することで、容易且つ正
確に流体流通量(吐出量)を制御することができる。特
に、本実施例では、θ=0°の近傍において回転角θに
対する流通量の変化が小さいので最大流通量の近傍で滑
らか且つ精密に流通量を制御することができるという特
色がある。また、本実施例では、斜板42を回転軸8に
回動可能に取付けているので、特別の回動軸を設ける必
要がなく、所要部材が少なくてすみ、機構が簡単で小型
化が容易である。
【0034】また、以上の様に、本実施例においては、
各ピストン16と斜板カム面42Aとの間に球体20が
配置されているので、球体20がカム面42Aから受け
る力の方向が厳密にはシリンダ12及びピストン16の
方向とは異なっていても、シリンダ12と面接触してい
るピストン16には球体20からシリンダ12及びピス
トン16の方向の力しか加えられないので、ピストン1
6の長さが短くともシリンダ12に対し側圧がかかるこ
とは実質上なく、従って、シリンダ及びピストンの摩耗
が少なくシリンダ−ピストン間を通っての流体漏れが発
生しにくくポンプ効率は高く維持され振動発生が少な
く、しかも小型化が可能であるという作用効果が得られ
る。
【0035】図6及び図7は本発明による斜板式ピスト
ンポンプの第2の実施例を示す分解斜視図であり、図
8、図9及び図10はその組立状態の断面図である。こ
れらの図において、上記図1〜図5におけると同様の機
能を有する部材には同一の符号が付されている。尚、図
7は図6の一部(P−Q部分)を構成するものである。
【0036】本実施例では、ケーシング空洞内におい
て、X方向側の第1ポンプ部S1 とY方向側の第2ポン
プ部S2 との2つの機能部分が配置されている。第1ポ
ンプ部S1 は上記第1の実施例の機能部分と同様の構成
を有する。また、第2ポンプ部S2 は斜板がケーシング
に対し固定されている点を除いて第1ポンプ部S1 と同
様の構成を有する。即ち、第2ポンプ部S2 におけるシ
リンダブロック11、スプライン穴11A、シリンダ1
3、流体流通孔15、ピストン17、圧縮コイルバネ1
9、球体21、斜板43及びカム面43Aは、それぞ
れ、第1ポンプ部S 1 におけるシリンダブロック10、
スプライン穴10A、シリンダ12、流体流通孔14、
ピストン16、圧縮コイルバネ18、球体20、斜板4
2及びカム面42Aに対応している。但し、第2ポンプ
部S2 の斜板43はケーシング蓋体部6に対し固定され
ている。
【0037】そして、第1ポンプ部S1 と第2ポンプ部
2 との境界部には、2つのポンプ部で共用されている
弁板部材27がケーシング胴体部2に対し固定されて配
置されている。この弁板部材27のX方向側の面及びY
方向側の面はそれぞれシリンダブロック10のY方向側
の端面及びシリンダブロック11のX方向側の端面との
摺動接触面とされており、ここには上記流体流通孔1
4,15に対応する径方向位置においてそれぞれ周方向
に半周近くにわたって溝状に形成された流体吸入開口2
8及び流体吐出開口30が設けられている。これら流体
吸入開口28及び流体吐出開口30はXY方向に貫通し
ている。そして、これら吸入開口と吐出開口には、ケー
シング胴体部2及び弁板部材27をAB方向に貫通し
て、それぞれ流体吸入管32及び流体吐出管34が接続
されている。上記流体吸入開口28及び流体吐出開口3
0と同等の径方向位置において、これら開口の間には小
穴36,38が形成されており、これら小穴に連なって
形成されている流通経路は回転軸8の貫通せるXY方向
の開口部まで延びている。
【0038】回転軸8は第1ポンプ部S1 と第2ポンプ
部S2 とで共用されており、シリンダブロック10,1
1に形成されたそれぞれ5つのシリンダ12,13がX
Y方向に対応して位置する様に、上記シリンダブロック
10,11が回転軸8に取付けられている。従って、回
転軸8の回転にともない、対応するシリンダ12,13
が同時に流体吸入開口28及び流体吐出開口30と連通
する。
【0039】第1ポンプ部S1 の斜板42の周方向回転
角度θの取り方として、カム面42Aが図8に示されて
いる様に第2ポンプ部S2 の固定斜板43のカム面43
Aと対称的な配置にある時を0°とすると、周方向回転
角度θの変化とポンプ動作の変化との関係は図11に示
す様になる。曲線C1 は流体吸入管32からの流体吸入
量を示し(+は吸入を示し−は吐出を示す)、曲線C2
は流体吐出管34への流体吐出量を示す(−は吐出を示
し+は流入を示す)。角度θが180°になると、第1
ポンプ部S1 の斜板カム面42Aと第2ポンプ部S2
斜板カム面43Aとの間隔が全ての周方向角度において
一定になり、従って、回転軸8及びシリンダブロックが
回転しても、対応するピストン16,17の間隔が変化
しなくなるので、流体吸入開口28からシリンダ12,
13への流体吸入及びシリンダ12,13から流体吐出
開口30への流体吐出はなくなり、流体吸入管32から
流体吸入開口28への流体流入及び流体吐出開口30か
ら流体吐出管34への流体吐出はなくなる。
【0040】尚、図11では、無限に近い数のシリンダ
12が周方向に無限に小さい間隔で配列されている極限
の形態につきモデル化して説明した。
【0041】本実施例においても、上記第1の実施例と
同様の作用効果が達成される。本実施例では、角度θが
0°〜180°の範囲において、流体吸入管32から流
体を吸入し、流体吐出管34から流体を吐出させること
ができる。また、本実施例の場合には、上記第1の実施
例の2倍の流量が得られる。尚、本第2の実施例におい
て、上記第2ポンプ部S2 の斜板43を第1ポンプ部S
1 の斜板42と同様に回動可能なものとすることもでき
る。
【0042】図12及び図13は本発明による斜板式ピ
ストンポンプの第3の実施例を示す分解斜視図であり、
図14及び図15はその組立状態の断面図である。これ
らの図において、上記図1〜図11におけると同様の部
材には同一の符号が付されている。尚、図13は図12
の一部(P−Q部分)を構成するものである。
【0043】本実施例では、上記第2の実施例において
用いられていた弁板部材27を除去し、代わりに、2つ
のシリンダブロックならびに該シリンダブロック内の対
応するシリンダ及び該シリンダ内の圧縮コイルバネを共
通一体化している。即ち、1つのシリンダブロック10
の各シリンダ12内に第1及び第2のピストン16,1
7を収容し、これら対応するピストンの間のシリンダ内
領域に1つの圧縮コイルバネ18を配置している。そし
て、上記第2の実施例において用いられていた流体吸入
開口及び流体吐出開口の代わりとしての流体吸入溝29
及び流体吐出溝31をケーシング胴体部2の内面にそれ
ぞれ周方向に半周近くにわたって形成し、これらに対応
する軸方向位置において、シリンダブロック10には各
シリンダの第1及び第2のピストン16,17間の領域
と連通せる流体流通孔15が形成されている。そして、
上記流体吸入溝29及び流体吐出溝31には、ケーシン
グ胴体部2を貫通して、それぞれ流体吸入管32及び流
体吐出管34が接続されている。
【0044】本実施例においても、上記第2の実施例と
同様の作用効果が達成される。更に、本実施例では、弁
板部材を省略して弁手段をケーシング胴体部2に形成し
ているので、部品点数が少ない。
【0045】以上、回転軸8を駆動回転せしめて流体吸
入管32から流体を吸入し流体吐出管34から流体を吐
出するピストンポンプの実施例を説明したが、これらピ
ストンポンプにおけるピストン付勢のための付勢手段た
る圧縮コイルバネを除去し且つ流体吸入管32及び流体
吐出管34のうちの一方から高圧流体を導入し他方から
流体を排出することにより回転軸8を出力軸として回転
させるピストンモータを構成することができる。この様
なピストンモータにおいては、上記ピストンポンプの各
実施例につき説明した作用効果における流量制御を回転
数制御に置き換えたものと同様の作用効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上の様に、本発明の斜板式ピストンポ
ンプや斜板式ピストンモータによれば、シリンダブロッ
クと斜板及び弁手段との相対的回転の回転中心の周りで
上記斜板を上記弁手段に対し相対的に回動可能な様に取
付け、上記斜板のための回動操作手段を備えているの
で、上記斜板を回動させその周方向角度位置を調節する
ことにより、流量あるいは回転数を容易且つ正確に制御
することができる。
【0047】特に、本発明によれば、最大流体流通量の
近傍で滑らか且つ精密に流体流通量を制御することがで
きる。
【0048】また、本発明によれば、斜板を回転軸に回
動可能に取付けることにより、特別の回動軸を設ける必
要がなく、所要部材が少なくてすみ、機構が簡単で小型
化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による斜板式ピストンポンプの第1の実
施例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明による斜板式ピストンポンプの第1の実
施例の組立状態の断面図である。
【図3】本発明による斜板式ピストンポンプの第1の実
施例の組立状態の断面図である。
【図4】本発明による斜板式ピストンポンプの第1の実
施例の組立状態の断面図である。
【図5】本発明による斜板式ピストンポンプの第1の実
施例において斜板の周方向回転角度を変化させた場合の
ポンプ動作の変化を示す説明図である。
【図6】本発明による斜板式ピストンポンプの第2の実
施例を示す分解斜視図である。
【図7】本発明による斜板式ピストンポンプの第2の実
施例を示す分解斜視図である。
【図8】本発明による斜板式ピストンポンプの第2の実
施例の組立状態の断面図である。
【図9】本発明による斜板式ピストンポンプの第2の実
施例の組立状態の断面図である。
【図10】本発明による斜板式ピストンポンプの第2の
実施例の組立状態の断面図である。
【図11】本発明による斜板式ピストンポンプの第2の
実施例において斜板の周方向回転角度を変化させた場合
のポンプ動作の変化を示す説明図である。
【図12】本発明による斜板式ピストンポンプの第3の
実施例を示す分解斜視図である。
【図13】本発明による斜板式ピストンポンプの第3の
実施例を示す分解斜視図である。
【図14】本発明による斜板式ピストンポンプの第3の
実施例の組立状態の断面図である。
【図15】本発明による斜板式ピストンポンプの第3の
実施例の組立状態の断面図である。
【符号の説明】
2 ケーシング胴体部 4,6 ケーシング蓋体部 8 回転軸 8A スプライン 10,11 シリンダブロック 10A,11A スプライン穴 12,13 シリンダ 14,15 流体流通孔 16,17 ピストン 18,19 圧縮コイルバネ 20,21 球体 22 流体流通小孔 26,27 弁板部材 28 流体吸入開口 29 流体吸入溝 30 流体吐出開口 31 流体吐出溝 32 流体吸入管 34 流体吐出管 42,43 斜板 42A,43A 斜板カム面 44 ウォームギヤ 46 ウォーム 48 回動操作部材 S1 第1ポンプ部 S2 第2ポンプ部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック内に複数のシリンダが
    形成されており、該シリンダのそれぞれの内部にはピス
    トンが収容されており、前記シリンダブロックに対し相
    対的に回転せしめられる斜板及び弁手段を有し、前記斜
    板のカム面は前記相対的回転の際に前記各シリンダに対
    応する部分と該シリンダとの間の距離が該シリンダの軸
    方向に関し変化する様に形成されており、前記複数のシ
    リンダは前記シリンダブロック内において前記相対的回
    転の回転中心の周囲において該回転中心の方向を向いて
    配置されており、前記各ピストンを前記斜板のカム面の
    方へと付勢する付勢手段を有し、 前記弁手段には流体吸入経路及び流体吐出経路が形成さ
    れており、前記各シリンダが前記相対的回転に際し前記
    流体吸入経路及び流体吐出経路と交互に連通せしめられ
    る様に該流体吸入経路及び流体吐出経路が配置されてお
    り、 前記斜板は前記相対的回転の回転中心の周りで前記弁手
    段に対し相対的に回動可能な様に取付けられており、該
    斜板の回動を操作する回動操作手段を有する、ことを特
    徴とする、斜板式ピストンポンプ。
  2. 【請求項2】 前記相対的回転の回転中心に沿った回転
    軸を有し、該回転軸は前記弁手段及び前記斜板に対し相
    対回転可能な様に取付けられており、前記シリンダブロ
    ックは前記回転軸に取付けられており、前記斜板は前記
    回転軸に対し相対的回動可能とされていることを特徴と
    する、請求項1に記載の斜板式ピストンポンプ。
  3. 【請求項3】 前記回動操作手段は前記斜板の外周部に
    形成されたウォームギヤと噛み合うウォームを備えてい
    るものであることを特徴とする、請求項1または2に記
    載の斜板式ピストンポンプ。
  4. 【請求項4】 前記各ピストンと前記斜板のカム面との
    間にはこれらに対し転がり又は摺動回転可能な球形状の
    媒介部材が介在していることを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれかに記載の斜板式ピストンポンプ。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段は前記各シリンダ内に配置
    された圧縮バネであることを特徴とする、請求項1〜4
    のいずれかに記載の斜板式ピストンポンプ。
  6. 【請求項6】 第1ポンプ部と第2ポンプ部とを有し、 これら第1ポンプ部及び第2ポンプ部の各々において、
    シリンダブロック内に複数のシリンダが形成されてお
    り、該シリンダのそれぞれの内部にはピストンが収容さ
    れており、前記シリンダブロックに対し相対的に回転せ
    しめられる斜板及び弁手段を有し、前記斜板のカム面は
    前記相対的回転の際に前記各シリンダに対応する部分と
    該シリンダとの間の距離が該シリンダの軸方向に関し変
    化する様に形成されており、前記複数のシリンダは前記
    シリンダブロック内において前記相対的回転の回転中心
    の周囲において該回転中心の方向を向いて配置されてお
    り、前記各ピストンを前記斜板のカム面の方へと付勢す
    る付勢手段を有し、 前記第1ポンプ部及び第2ポンプ部の前記相対的回転の
    回転中心は合致しており、該回転中心に沿い前記第1ポ
    ンプ部及び第2ポンプ部に共用される回転軸を有し、 前記第1ポンプ部の弁手段及び前記第2ポンプ部の弁手
    段は共用されていて流体吸入経路及び流体吐出経路が形
    成されており、前記第1ポンプ部及び第2ポンプ部の各
    シリンダが前記相対的回転に際し前記流体吸入経路及び
    流体吐出経路と交互に連通せしめられる様に該流体吸入
    経路及び流体吐出経路が配置されており、 前記第1ポンプ部の斜板及び前記第2ポンプ部の斜板の
    うちの少なくとも一方は前記相対的回転の回転中心の周
    りで前記弁手段に対し相対的に回動可能な様に取付けら
    れており、該斜板の回動を操作する回動操作手段を有
    し、 前記回転軸は前記弁手段及び前記第1ポンプ部の斜板及
    び前記第2ポンプ部の斜板に対し相対回転可能な様に取
    付けられており、前記第1ポンプ部のシリンダブロック
    及び前記第2ポンプ部のシリンダブロックは前記回転軸
    に取付けられており、前記相対的回転の回転中心の周り
    で前記弁手段に対し相対的に回動可能な様に取付けられ
    た斜板は前記回転軸に対し相対的回動可能とされてい
    る、ことを特徴とする、斜板式ピストンポンプ。
  7. 【請求項7】 前記回動操作手段は前記斜板の外周部に
    形成されたウォームギヤと噛み合うウォームを備えてい
    るものであることを特徴とする、請求項6に記載の斜板
    式ピストンポンプ。
  8. 【請求項8】 前記各ピストンと前記斜板のカム面との
    間にはこれらに対し転がり又は摺動回転可能な球形状の
    媒介部材が介在していることを特徴とする、請求項6ま
    たは7に記載の斜板式ピストンポンプ。
  9. 【請求項9】 前記付勢手段は前記各シリンダ内に配置
    された圧縮バネであることを特徴とする、請求項6〜8
    のいずれかに記載の斜板式ピストンポンプ。
  10. 【請求項10】 シリンダブロック内に複数のシリンダ
    が形成されており、該シリンダのそれぞれの内部には第
    1ピストン及び第2ピストンが収容されており、前記シ
    リンダブロックに対し相対的に回転せしめられる第1斜
    板及び第2斜板が前記シリンダの軸方向に関し前記シリ
    ンダブロックの両側に配置されており、前記第1斜板及
    び第2斜板のカム面はいずれも前記相対的回転の際に前
    記各シリンダに対応する部分と該シリンダとの間の距離
    が該シリンダの軸方向に関し変化する様に形成されてお
    り、前記複数のシリンダは前記シリンダブロック内にお
    いて前記相対的回転の回転中心の周囲において該回転中
    心の方向を向いて配置されており、前記第1ピストン及
    び第2ピストンをそれぞれ前記第1斜板のカム面及び前
    記第2手段のカム面の方へと付勢する付勢手段を有し、 前記シリンダブロックに対し相対的に回転せしめられる
    弁手段を有し、該弁手段には流体吸入経路及び流体吐出
    経路が形成されており、前記各シリンダの前記第1ピス
    トンと第2ピストンとの間の領域は前記シリンダブロッ
    クに形成された流体流通孔を介して前記相対的回転に際
    し前記流体吸入経路及び流体吐出経路と交互に連通せし
    められる様に該流体吸入経路及び流体吐出経路が配置さ
    れており、 前記第1斜板及び第2斜板のうちの少なくとも一方は前
    記相対的回転の回転中心の周りで前記弁手段に対し相対
    的に回動可能な様に取付けられており、該斜板の回動を
    操作する回動操作手段を有する、ことを特徴とする、斜
    板式ピストンポンプ。
  11. 【請求項11】 前記相対的回転の回転中心に沿った回
    転軸を有し、該回転軸は前記弁手段及び前記第1斜板及
    び第2斜板に対し相対回転可能な様に取付けられてお
    り、前記シリンダブロックは前記回転軸に取付けられて
    おり、前記相対的回転の回転中心の周りで前記弁手段に
    対し相対的に回動可能な様に取付けられた斜板は前記回
    転軸に対し相対的回動可能とされていることを特徴とす
    る、請求項10に記載の斜板式ピストンポンプ。
  12. 【請求項12】 前記回動操作手段は前記斜板の外周部
    に形成されたウォームギヤと噛み合うウォームを備えて
    いるものであることを特徴とする、請求項10または1
    1に記載の斜板式ピストンポンプ。
  13. 【請求項13】 前記各ピストンと前記斜板のカム面と
    の間にはこれらに対し転がり又は摺動回転可能な球形状
    の媒介部材が介在していることを特徴とする、請求項1
    0〜12のいずれかに記載の斜板式ピストンポンプ。
  14. 【請求項14】 前記付勢手段は前記各シリンダ内にお
    いて前記第1ピストンと第2ピストンとの間に配置され
    た圧縮バネであることを特徴とする、請求項10〜13
    のいずれかに記載の斜板式ピストンポンプ。
  15. 【請求項15】 前記請求項1〜4,6〜8,10〜1
    3のいずれかに記載の斜板式ピストンポンプの構成のう
    ちの前記付勢手段を除去し且つ前記流体吸入経路及び流
    体吐出経路のうちの一方を流体供給経路となし他方を流
    体排出経路となしたことを特徴とする、斜板式ピストン
    モータ。
JP7058450A 1995-03-17 1995-03-17 斜板式ピストンポンプ及び斜板式ピストンモータ Pending JPH08254177A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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