JPH08254028A - 病院用ユニットルーム - Google Patents

病院用ユニットルーム

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Publication number
JPH08254028A
JPH08254028A JP7056196A JP5619695A JPH08254028A JP H08254028 A JPH08254028 A JP H08254028A JP 7056196 A JP7056196 A JP 7056196A JP 5619695 A JP5619695 A JP 5619695A JP H08254028 A JPH08254028 A JP H08254028A
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JP
Japan
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unit room
space
toilet
hospital
wall panel
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Application number
JP7056196A
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English (en)
Inventor
Yasuyoshi Ito
耕悦 伊藤
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 病院向けのユニットルームにおいて、中に設
置される機器や備品の取付位置や相互の配置関係を考慮
して清掃性を向上させること。 【構成】 壁を建並べて形成したユニットルーム1を2
つに分割して用途の異なる2つの空間を設け、この2つ
の空間の一方に腰掛便器13を備えるトイレスペース1
1を形成した病院用ユニットルームにおいて、壁4を通
してトイレスペース11内へ導く配管25を床上160
mm以上の位置に配設したことを特徴とする。腰掛便器
13を壁面4に取付け、出入口7側の壁面4から奥の壁
面4に向かって床2に下り勾配を形成し、奥の壁面4に
沿って床パン2に排水溝29を形成し、この排水溝29
の端部に排水口30を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院内に構築されるユ
ニットルームに関する。
【0002】
【従来の技術】病院等で入院患者が看護婦等の介添えを
煩わせずに一人で簡単に身体を洗いたい場合、病室が個
室であれば、この個室にユニットバスを設置しておけば
入院患者の要望に応えることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの様な
ユニットバスや、アパート、マンション等の集合住宅や
ホテル等に予め設置されたユニットバスのように、床パ
ン上に便器、洗面器、浴槽、シャワー、棚等を備えたユ
ニットバスの場合、これらの便器、洗面器、浴槽、シャ
ワー、棚等を狭いスペース内に設けることが先行してし
まい、取付け位置や相互の配置関係に付いては余り考慮
されていないから、掃除をする場合ユニットバスの隅々
までほうきやモップを入れることができず、掃除がし難
くく清掃性が悪かった。
【0004】本発明は、病院向けのユニットルームにお
いて、中に設置される機器や備品の取付位置や相互の配
置関係を考慮して清掃性を向上させることを目的とす
る。
【0005】
【手段】上記課題を解決するために本発明は、壁パネル
を建並べて形成したユニットルームを2つに分割して用
途の異なる2つの空間を設け、この2つの空間の一方に
腰掛便器を備えるトイレスペースを形成した病院用ユニ
ットルームにおいて、壁パネルを通してトイレスペース
内へ導く配管を床上160mm以上の位置に配設した。
【0006】腰掛便器を壁パネルに取付けた。
【0007】出入口側の壁パネルから奥の壁パネルに向
かって床に下り勾配を形成し、奥の壁パネルに沿って床
パンに排水溝を形成し、この排水溝の端部に排水口を設
けた。
【0008】トイレスペースとシャワースペースを仕切
るカーテンのカーテンレールをトイレスペースに設けた
出入口近傍でシャワースペース側に折曲げた。
【0009】カーテン下方の床パンにトイレスペース側
からシャワースペース側にかけて断面視略45度の勾配
のある段差部を設けた。
【0010】段差部は平面視円弧を描いて壁パネルと突
合せるようにした。
【0011】壁パネルを建て巡らして形成したユニット
ルームにおいて、壁パネルの端部を平面視L字型に形成
し、隣接する壁パネルの端部同士の連結部を面一にし
た。
【0012】
【作用】上記手段によれば、壁パネルを建並べて形成し
たユニットルームを2つに分割して用途の異なる2つの
空間を設け、この2つの空間の一方に腰掛便器を備える
トイレスペースを形成した病院用ユニットルームにおい
て、壁パネルを通してトイレスペース内へ導く配管を床
上160mm以上の位置に配設したので、床パンをモッ
プ等で雑巾掛けする際、モップを配管の下の床パンの隅
まで入れる。
【0013】腰掛便器を壁パネルに取付けたので、床パ
ンをモップ等で雑巾掛けする際、モップが腰掛便器の下
の床パンの隅まで入る。
【0014】出入口側の壁パネルから奥の壁パネルに向
かって床に下り勾配を形成し、奥の壁パネルに沿って床
パンに排水溝を形成し、この排水溝の端部に排水口を設
けたので、排水口にユニットルーム全体の排水が集めら
れる。又、排水溝の端部に排水口を設けることで、看護
婦等の介添えや患者自身がユニットルームを利用する際
の邪魔にならない。
【0015】トイレスペースとシャワースペースを仕切
るカーテンのカーテンレールをトイレスペースに設けた
出入口近傍でシャワースペース側に折曲げたので、シャ
ワースペースで使用した湯水はカーテンを伝ってシャワ
ースペース側に落下する。
【0016】カーテン下方の床パンにトイレスペース側
からシャワースペース側にかけて断面視略45度の勾配
のある段差部を設けたので、患者がトイレスペースとシ
ャワースペースの間を移動する際、躓かずに移動でき、
又、シャワースペースで使用した湯水がトイレスペース
に流れ込むことがない。
【0017】段差部は平面視円弧を描いて壁パネルと突
合せるようにしたので、床パンをモップ等で雑巾掛けす
る際、段差部の壁パネル際までモップが入る。
【0018】壁パネルを建て巡らして形成したユニット
ルームにおいて、壁パネルの端部を平面視L字型に形成
し、隣接する壁パネルの端部同士の連結部を面一にした
ので、ユニットルームの床をモップ等で雑巾掛けする
際、壁パネルのコーナーまでモップが入る。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。図1は本発明の病院用ユニットルームの斜
視図、図2は同平面図、図3は本発明の病院用ユニット
ルームの側断面図であり、ユニットルーム1は、平面視
長方形状をなす防水性の床パン2の外周縁に形成された
壁パネル載置部3上に、複数の壁パネル4…を建て並
べ、壁パネル4…上に廻し縁5を介して天井パネル6を
張設した、いわゆるプレハブ式のものであり、既設の病
院の建物躯体内、特に病室に隣接して、或いは個室の病
室内に組付ける。
【0020】ユニットルーム1には、病室に通じ出入り
に容易な間口の大きな出入口(有効幅が800mm以
上)7を設け、外開きのドア8を取付ける。外開きのド
ア8とすることで、万一患者の具合が悪くなってユニッ
トルーム1内で倒れても、看護婦等の介添えが外からド
ア8を開けて救助することができる。ドア8には小窓を
設けておけば、ユニットルーム1内での患者の異変をす
ぐに確認して、救助することができる。又、このように
間口の大きな出入口7を設けることで、看護婦等の介添
えが車椅子に乗った病人を介護しながらユニットルーム
1内に楽に出入りすることができ、点滴をしている患者
が点滴用ハンガーを持込むことも容易にできる。
【0021】ユニットルーム1内の天井パネル6に臨む
壁パネル4、4間にカーテンレール9を架設し、このカ
ーテンレール9に摺動自在の仕切部材としてのカーテン
10を吊るしてユニットルーム1内を用途の異なる2つ
の空間に分割する。2つの空間は、本実施例ではドア8
に臨む空間をトイレスペース11、ドア8から遠い奥の
空間をシャワースペース12とする。尚、カーテンレー
ル9は、ドア8近傍でシャワースペース12側に寄るよ
うに折曲げる。これによりシャワースペース12で使用
した湯水はカーテン10を伝ってシャワースペース12
に落下することとなり、出入口7から病室へ流れ出す虞
は無い。
【0022】トイレスペース11には、ドア8正面の壁
パネル4に腰掛便器13を取付ける。腰掛便器13の便
座14は、ゆっくり倒れて閉止するソフト開閉式のもの
を取付ける。腰掛便器13には、検査のための図示せぬ
採尿用の尿瓶を洗浄する洗浄ノズル15が設けてある。
洗浄ノズル15は、この洗浄ノズル15を倒す行程(行
程1)、レバー式ハンドル16に設けてある安全ボタン
を押す行程(行程2)、安全ボタンを押しながらこのレ
バー式ハンドル16を倒す行程(行程3)を経て吐水が
開始される。この3行程を満たさないと洗浄ノズル15
からは吐水が開始されないようになっており、不用意に
レバー式ハンドル16を動かしてしまっても吐水されな
いので、便座14に座っていて背中に吐水を浴びる心配
がなく、安心して腰掛便器13を使用することができ
る。
【0023】17はフラッシュバルブ付きの便器洗浄用
の給水栓である。又、壁パネル4に取付けた腰掛便器を
床パン2から浮せて設ければ、床パン2をモップ等で雑
巾掛けする際、モップが腰掛便器13の床パン2の隅ま
で入り易くなり、掃除性の向上を図ることができる。
【0024】腰掛便器13には図示せぬおしりの洗浄装
置を組込み、壁パネル4の背部に予めおしりの洗浄装置
のための給湯管、給水管等の配管80を配設しておく。
これらの配管80は、床パン2の表面から160mm程
度上側の壁パネル4から引出す。これにより床パン2を
モップ等で雑巾掛けする際、モップが配管80の下の床
パン2の隅まで入り易くなり、掃除性の向上を図ること
ができる。
【0025】腰掛便器13は、ドア8右手の側壁からの
間隔を広めにし、約450mm程度の位置に設置する。
この間隔にすることにより、腰掛便器13の横の壁パネ
ル4に取付けた逆L字型の手摺18の使い勝手が非常に
良くなる。この逆L字型の手摺18を使うことで、患者
が腰掛便器13からの立つ動作、座る動作の際に身体を
容易に支えることができる。尚、手摺18は、水平部分
と水平部分の端部から直角に設けられた縦側部分とを備
えたものであれば、逆L字型でなくてもよい。
【0026】手摺18の上側にはナースステーションに
繋がったナースコール19を設けてある。患者がトイレ
スペース11で気分が悪くなった時は、このナースコー
ル19を押すことですぐに看護婦を呼ぶことができる。
ナースコール19は患者がすぐに分る様に赤、黄等の目
立つ色、押し易い大きな形状にし、患者が手摺18で身
体を支えながら押せるように手摺18からすぐ近くの位
置に設ける。手摺18の上側には手摺18の使い勝手を
考慮して、他の突出するものは取付けない。
【0027】手摺18の下側にはトイレットペーパーの
紙巻器20を設ける。腰掛便器13横の壁パネル4に設
けた紙巻器20と腰掛便器13との間隔は前述のように
450mm近くあるので、腰掛便器13の利用時に患者
の脚や膝に当る心配はない。
【0028】壁パネル4の手摺18の右手には、壁埋め
込み式の小型の手洗器21を設け、腰掛便器13に座っ
た状態で手が洗えるようになっている。手洗器21の真
上の壁パネル4には壁埋め込み式の石鹸置き22を設け
てある。石鹸置き22上方の天井パネル6に臨む壁パネ
ル4には、照明器具23を設け、ユニットルーム1内全
体を照すようになっている。照明器具23の左方で腰掛
便器13上方の壁パネル4には、タオル等を載せておく
棚24を設ける。この棚24の下方の洗浄ノズル15に
近い壁パネル4には、貯尿棚25を設ける。この貯尿棚
25に前述の検査のための図示せぬ採尿用の尿瓶を載せ
て置くようになっている。又、貯尿棚25を着脱可能に
すれば、万一尿を零しても簡単に取り外して洗うことが
でき、衛生的である。
【0029】トイレスペース11内のドア8にはタオル
掛け26を設ける。タオル掛け26は腰掛便器13のす
ぐ前のドア8にあるので、手洗器21で手を洗った後腰
掛便器13に座ったまま手を拭くことができる。ドア8
の把手27は、内側、外側共患者が操作し易いレバー式
ハンドルとする。これにより患者が腰掛便器13に座っ
たまま把手27を操作して、ドア8を開けることができ
る。尚、タオル掛け26上方のドア8には引っ掛けフッ
ク28を設け、上着や、タオル等を掛けられるようにな
っている。
【0030】図4は床パンの平面図であり、床パン2は
ドア8側を高くし、トイレスペース11、及びシャワー
スペース12共奥の壁パネル4に向かって1/50程度
の勾配を付け、この奥の壁パネル4に沿った床パン2に
排水溝29を設ける。排水溝29は、シャワースペース
12のコーナー部(ドア8から一番遠いコーナー部)に
設けた排水口30に繋がっている。排水口30には目皿
31を被せてある(図1、図2参照)。
【0031】この排水口30にユニットルーム1全体の
排水が集められ、排水口30に接続された図示せぬ排水
管を通じて排水されるから、掃除性が良い。又、シャワ
ースペース12のコーナー部に排水口30を設けること
で、看護婦等の介添えや患者自身がユニットルーム1を
利用する際の邪魔に成らず(特に介添えの足元に排水口
30がある場合は、介添えが足元に注意を取られて患者
への充分な介護ができなくなる虞がある)、安心してシ
ャワースペルース12を利用できる。
【0032】床パン2の表面には滑り留め加工を施した
無数の凸部(高低差:0.5mm程度、直径20mm程
度)32を設け、足元が覚束ない高齢者、目が悪い患者
がスペース内を移動する際に足指の間や、足裏に凸部を
フィットさせて歩くことができ、滑り難いようになって
いる。この凸部32を含む床パン2の表面には、トイレ
スペース11とシャワースペース12とで異なる色を塗
って、区別し易くする。例えば、トイレスペース11を
ホワイトグレー、シャワースペース12をニュートラル
グレーに塗る。又、色を変えるだけでなく、凸部32の
形状を変えて区別し、視覚と模様(形状)の両方に訴え
るようにしても良く、凸部32に代えて凹部を形成して
も良い。
【0033】図5は図4の5−5線断面図であり、トイ
レスペース11とシャワースペース12の間の床パン2
には患者が躓かないように断面視略45度程度の勾配の
段差部33を形成して、シャワースペース12で使用し
た湯水がトイレスペース11に流れ込まないようにして
いる。段差部33とトイレスペース11の床面との突き
合せ部分34及びシャワースペース12の床面との突き
合せ部分35は、夫々なだらかな曲面に形成して、モッ
プ等での雑巾掛けをし易くし、掃除性の向上を図ってい
る。又、段差部33は、前記カーテンレール9に合せて
ドア8近傍でシャワースペース12側に寄るように折曲
げて形成する。これによりシャワースペース12で使用
した湯水は、カーテン10を伝ってシャワースペース1
2に一層落下し易くなる。
【0034】図6は図4の6−6線断面図であり、床パ
ン2の表面と壁部36の付き合せ部分37は、なだらか
な曲面に形成して、モップ等での雑巾掛けをし易くして
掃除性の向上を図っている。
【0035】図7はドアの沓摺りの側断面図、図8は同
斜視図であり、ユニットルーム1の出入口7の床パン2
の端部に床パン2の上面38よりも1段低く落し込んだ
段部39を形成し、この段部39にシリコンコーキング
40を詰め、ドア8の取付枠の下枠である沓摺り41を
固定する。沓摺り41はアルミ製とし、沓摺り41の上
面を床パン2の上面38と面一に成るように調整し、出
入口7の段差を無くす。これにより高齢者や目の悪い患
者が隣室、又は病室からユニットルーム1内に入る際に
足を引っ掛ける心配がない。
【0036】床パン2の段部39の下面に下方に凹型に
開いた溝形鋼の補強板42をあてがい、下方から高さ調
整用のボルトを備えた支持脚43で支持し、出入りの際
荷重のかかる沓摺り41に充分な強度を与えている。こ
の支持脚43は、床パン2の据え付け面となる病室内の
建物躯体の床44に床パン2よりも大きめの凹部45を
形成しておき、この凹部45に設置して床パン2の高さ
調整をするようになっている。支持脚43の高さ調整
後、凹部45は建物躯体の床44の高さまでモルタル4
6で埋め戻す。尚、床パン2のトイレスペース11側の
上面と沓摺り41との間の隙間sは、弾性のある樹脂等
を詰めるようにすれば、患者が出入口7で滑る心配がな
い。
【0037】図9はシャワースペースの側断面図であ
り、腰掛便器13を取付けた壁パネル4の下部でシャワ
ースペース12側には、湯水混合栓47を設け、患者が
足を洗い易くなっている。湯水混合栓47の下方の床パ
ン2に足載せ台を設けておけば、一層使い易くすること
ができる。湯水混合栓47の吐水用の開閉ハンドルは大
きなレバー式にしておけば、身体の不自由な患者でも楽
に操作することができる。又、湯水混合栓47の湯温の
調節は、内蔵したサーモスタット式水栓で行ない、簡単
に調節できるようになっている。
【0038】湯水混合栓47の上方の壁パネル4には上
下方向にスライドバー48を設け、シャワーフック49
を摺動自在に取付ける。このシャワーフック49に、ホ
ース50で湯水混合栓47に接続されたシャワーヘッド
51を掛止させる。シャワーフック49は、任意の高さ
でスライドバー48に保持するようにクリック式に構成
し、シャワーの吐水方向を自由に調節するようになって
いる。又、壁パネル4のトイレスペース11側の中程の
高さには、別のシャワーフック52を設け、介護する介
添えが使い易いようになっている。トイレスペース11
も含めてユニットルーム1を掃除する際、このシャワー
フック49、或いは52にシャワーヘッド51を引っ掛
けて行なえるので、掃除がし易くなる。
【0039】スライドバー48の下端部の左方のコーナ
ー側の壁パネル4に、シャンプーのボトル等を載せてお
く着脱可能な小物棚53を設ける(図1参照)。小物棚
53をコーナー側の壁パネル4に設けることで、シャワ
ーを浴びる際邪魔にならない。又、スライドバー48の
左方の側部の壁パネル4には、逆L字型の手摺54を取
付ける。この逆L字型の手摺54により、患者がシャワ
ーフック49に掛止したシャワーヘッド51から吐水さ
れる湯水を浴びて身体を洗う際、或いはシャワースペー
ス12内を移動する際、身体を支えながら行なうことが
できる。尚、壁パネル4に折畳み式のチェアーを設けて
おけば、患者が無理なく楽な姿勢でシャワーを浴びるこ
とができる。又、手摺54は、水平部分と水平部分の端
部から直角に設けられた縦側部分とを備えたものであれ
ば、逆L字型でなくてもよい。
【0040】図10はドア側壁面の正面図であり、ドア
8の並びの壁パネル4には腰高の位置に水平に手摺55
を取付け、ドア8からこの手摺55を伝って壁伝いにシ
ャワースペース12内を移動することができるようにな
っている。手摺55の上方の壁パネル4にはナースステ
ーションに繋がったナースコール56を設けてある。患
者がシャワースペース12で気分が悪くなった時は、こ
のナースコール56を押すことですぐに看護婦を呼ぶこ
とができる。ナースコール56は患者がすぐに分る様に
赤、黄等の目立つ色、押し易い形状にし、患者が手摺5
5で身体を支えながら押せるように、手摺55からすぐ
近くの位置に設ける。
【0041】上記実施例ではユニットルーム1にトイレ
スペース11と、シャワースペース12を設けた場合に
付いて説明したが、この他に洗面器を備えた洗面スペー
ス、或いは棚を備えた更衣スペースでもよく、以上の4
つの用途の異なる空間の中から何れか2つを現場に合せ
て選択して設けるようにする。
【0042】図11は本発明の別実施例の病院用ユニッ
トルームの平面図であり、上記実施例と同一部分には同
一番号を付して説明を省略する。この別実施例では出入
口7にドアに代えて引戸85を設ける。引戸85は、床
パン2の壁パネル載置部3の外側(ユニットルーム1の
室外)に沿って形成されたレール部86に載置して、開
け閉めできるようになっている。引戸85の内外の一側
には、夫々把手87、87が設けられている。ドアに代
えて引戸85にすることで、ドアの開閉領域を気にせず
に車椅子でのユニットルーム1内への出入りがより容易
になる。尚、ドアや引戸85にせず、簡易なアコーディ
オンカーテンを用いても良い。
【0043】壁パネル88は、端部(一端部、又は両端
部)89を緩やかに折曲して平面視略L字型に形成す
る。壁パネル88の端部をこのような平面視略L字型に
形成することで、コーナーで隣接する壁パネル88、8
8の端部同士の連結部は面一になる。従って壁パネル8
8のコーナーが丸くなり、ユニットルーム1の床をモッ
プ等で雑巾掛けする際、壁パネル88のコーナーまでモ
ップが入り易くなり、掃除性が良くなる。
【0044】トイレスペース11とシャワースペース1
2の間の床パン2に形成される段差部33の端部90
は、平面視円弧を描いて壁パネル4と突合されている。
これによりユニットルーム1の床をモップ等で雑巾掛け
する際、壁パネル4と段差部33の突合せ部までモップ
が入り易くなり、掃除性が良くなる。
【0045】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成したので、次の
様な効果が得られる。請求項1によれば、壁パネルを建
並べて形成したユニットルームを2つに分割して用途の
異なる2つの空間を設け、この2つの空間の一方に腰掛
便器を備えるトイレスペースを形成した病院用ユニット
ルームにおいて、壁パネルを通してトイレスペース内へ
導く配管を床上160mm以上の位置に配設したので、
床パンをモップ等で雑巾掛けする際、モップを配管の下
の床パンの隅まで入れることができ、掃除性が良い。
【0046】請求項2によれば、腰掛便器を壁パネルに
取付けたので、床パンをモップ等で雑巾掛けする際、モ
ップを腰掛便器の下の床パンの隅まで入れることがで
き、掃除性が良い。
【0047】請求項3によれば、出入口側の壁パネルか
ら奥の壁パネルに向かって床に下り勾配を形成し、奥の
壁パネルに沿って床パンに排水溝を形成し、この排水溝
の端部に排水口を設けたので、掃除の際はモップを使っ
て奥の壁パネルの排水溝に向って拭くだけでゴミや埃は
水と一緒に排水溝に流せば良く、掃除性が良い。又、排
水溝の端部に排水口を設けることで、看護婦等の介添え
や患者自身がユニットルームを利用する際の邪魔になら
ず、看護婦等の介添えが患者の介護をし易い。
【0048】請求項4によれば、トイレスペースとシャ
ワースペースを仕切るカーテンのカーテンレールをトイ
レスペースに設けた出入口近傍でシャワースペース側に
折曲げたので、シャワースペースで使用した湯水はカー
テンを伝ってシャワースペース側に落下するから、出入
口からユニットルームの外へ流れ出す虞はない。
【0049】請求項5によれば、カーテン下方の床パン
にトイレスペース側からシャワースペース側にかけて断
面視略45度の勾配のある段差部を設けたので、患者が
トイレスペースとシャワースペースの間を移動する際、
躓かずに移動でき、又、シャワースペースで使用した湯
水がトイレスペースに流れ込むことがないから、掃除が
し易くなる。
【0050】請求項6によれば、段差部は平面視円弧を
描いて壁パネルと突合せるようにしたので、床パンをモ
ップ等で雑巾掛けする際、段差部の壁パネル際までモッ
プが入るから、掃除性が良い。
【0051】請求項7によれば、壁パネルを建て巡らし
て形成したユニットルームにおいて、壁パネルの端部を
平面視L字型に形成し、隣接する壁パネルの端部同士の
連結部を面一にしたので、ユニットルームの床をモップ
等で雑巾掛けする際、壁パネルのコーナーまでモップが
入るから、掃除性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の病院用ユニットルームの斜視図
【図2】同平面図
【図3】同側断面図
【図4】床パンの平面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】図4の6−6線断面図
【図7】ドアの沓摺りの側断面図
【図8】同斜視図
【図9】シャワースペースの側断面図
【図10】ドア側壁面の正面図
【図11】本発明の別実施例の病院用ユニットルームの
平面図
【符号の説明】
1…ユニットルーム,2…床パン,4…壁パネル,7…
出入口,8…ドア,9…カーテンレール,10…カーテ
ンレール,11…トイレスペース,12…シャワースペ
ース,13…腰掛便器,15…洗浄ノズル,19…ナー
スコール,29…排水溝,30…排水口,32…凸部,
33…段差部,39…床パンの段部,41…沓摺り,4
2…補強板,43…支持脚,44…建物躯体の床,45
…凹部,47…湯水混合栓,48…スライドバー,51
…シャワーヘッド,53…小物棚,54…手摺,55…
手摺,56…ナースコール,80…配管。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルを建並べて形成したユニットル
    ームを2つに分割して用途の異なる2つの空間を設け、
    この2つの空間の一方に腰掛便器を備えるトイレスペー
    スを形成した病院用ユニットルームにおいて、前記壁パ
    ネルを通してトイレスペース内へ導く配管を床上160
    mm以上の位置に配設したことを特徴とする病院用ユニ
    ットルーム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の病院用ユニットル
    ームにおいて、腰掛便器を壁パネルに取付けたことを特
    徴とする病院用ユニットルーム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1、又は請求項2に記載の病
    院用ユニットルームにおいて、出入口側の壁パネルから
    奥の壁パネルに向かって床に下り勾配を形成し、奥の壁
    パネルに沿って床パンに排水溝を形成し、この排水溝の
    端部に排水口を設けたことを特徴とする病院用ユニット
    ルーム。
  4. 【請求項4】 床パン上にトイレスペースとシャワース
    ペースを設けた病院用ユニットルームにおいて、トイレ
    スペースとシャワースペースを仕切るカーテンのカーテ
    ンレールをトイレスペースに設けた出入口近傍でシャワ
    ースペース側に折曲げたことを特徴とする病院用ユニッ
    トルーム。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載の病院用ユニットル
    ームにおいて、カーテン下方の床パンにトイレスペース
    側からシャワースペース側にかけて断面視略45度の勾
    配のある段差部を設けたことを特徴とする病院用ユニッ
    トルーム。
  6. 【請求項6】 前記請求項5に記載の病院用ユニットル
    ームにおいて、段差部は平面視円弧を描いて壁パネルと
    突合されていることを特徴とする病院用ユニットルー
    ム。
  7. 【請求項7】 壁パネルを建て巡らして形成したユニッ
    トルームにおいて、壁パネルの端部を平面視L字型に形
    成し、隣接する壁パネル同士の連結部を面一にしたこと
    を特徴とする病院用ユニットルーム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1113296A (ja) * 1997-06-20 1999-01-19 Toto Ltd 衛生設備室ユニット
WO2017016125A1 (zh) * 2015-07-30 2017-02-02 吴铁锋 一种集成卫生间底板
JP2017125314A (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 防水床構造、及びこれを備えたシャワールームユニット
KR20170003013U (ko) * 2016-02-19 2017-08-29 연세대학교 산학협력단 크로젯형 유니트 화장실

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