JPH08253459A - 1,2,3−トリアゾール類の改良された経済的な製造方法 - Google Patents

1,2,3−トリアゾール類の改良された経済的な製造方法

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JPH08253459A
JPH08253459A JP7300008A JP30000895A JPH08253459A JP H08253459 A JPH08253459 A JP H08253459A JP 7300008 A JP7300008 A JP 7300008A JP 30000895 A JP30000895 A JP 30000895A JP H08253459 A JPH08253459 A JP H08253459A
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JP
Japan
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triazole
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dichloroethanediol
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Application number
JP7300008A
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English (en)
Inventor
Inder P Singh
パル シン インダー
Paul Spevak
スピーバック ポール
Bhupinder Palak
パラク ブーピンダ
Samuel Amedjo
アメジョ サミュエル
Ronald G Micetich
ジー. ミケティシュ ロナルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINFUAA LAB Inc
Synphar Laboratories Inc
Original Assignee
SHINFUAA LAB Inc
Synphar Laboratories Inc
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Publication date
Application filed by SHINFUAA LAB Inc, Synphar Laboratories Inc filed Critical SHINFUAA LAB Inc
Publication of JPH08253459A publication Critical patent/JPH08253459A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D249/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D249/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • C07D249/041,2,3-Triazoles; Hydrogenated 1,2,3-triazoles
    • C07D249/061,2,3-Triazoles; Hydrogenated 1,2,3-triazoles with aryl radicals directly attached to ring atoms

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 毒性及び重合性のない原料を用い、1種類の
溶媒を用いてトリアゾール類を製造する。 【解決手段】 メタノール中、適当な置換ヒドラジド誘
導体、ジハロエタンジオール及びNH3を反応させるワ
ンポット二段階反応により高品質の1,2,3−トリア
ゾールを得る。様々なN1−アルキル、N1−アリール及
びN1−ヘテロサイクリック−1,2,3−トリアゾー
ルの合成もまた同様な方法で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡単かつ経済的か
つ安全な方法による1,2,3−トリアゾール類の製造
に関する。
【0002】非置換1,2,3−トリアゾールは、ベー
タラクタマーゼ阻害剤であるタゾバクタム(Tazobacta
m)(Ger. Offen. DE 2943427, 800508 EP 331395 AI 8
90906)のような重要な医薬化合物の製造に用いられて
いる。置換トリアゾール類は、その他の様々な医薬品や
農薬(pesticides)の製造において中間体として用いる
ことができる(JP 05222006 A2 930831 Heisei, JP 05
148280 A2 930615 Heisei, JP 05112536 A2 930507 Hei
sei and EP 433842 A2 910626)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トリアゾール類の製造
に用いられる現在の方法のうちの一つは、アセチレンと
アジド誘導体とを反応させ、それに続いて保護基を還元
的に開裂させる方法である(日本公開特許公報 JP 1-14
3861)。用いられる化合物は爆発性を有し、その工程は
危険な条件を使用する。
【0004】他の製造方法は、ジクロロアセトアルデヒ
ド及びスルホニルヒドラジド(sulfonyl hydrazide)を
使用する方法である(日本公開特許公報 JP 5-14012
1)。該製造方法は二工程を要する。用いられる反応を
要約して以下に示す。:
【0005】
【化3】
【0006】上記の方法は、次に示す短所を有する。
【0007】1. ジクロロアセトアルデヒドを用い
る。ジクロロアセトアルデヒドは、毒性があり、そして
酸の存在下及び保存中に重合する傾向がある。
【0008】2. 本方法は、二工程を必要とし、これ
ら二工程が二種類の異なった溶媒を必要とする。
【0009】3. 第一工程のヒドラゾン生成物からの
プロピオン酸(溶媒)の除去が、生産スケールでは困難
である。該除去には、プロピオン酸を洗い流すために多
量のヘキサンを必要とする。
【0010】4. プロピオン酸が少しでも残留すれ
ば、最終生産物を汚染する副生成物の形成を招く。
【0011】5. 記載されている方法は、カラムクロ
マトグラフィーを用いてトリアゾール類を単離すること
を必要とし、このことは特に大規模生産の際にコストを
増大させる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、高品質
の1,2,3−トリアゾールが、メタノール中で適当な
置換ヒドラジド誘導体、ジクロロエタンジオール及びN
3またはアミン類の間でのワンポット(one pot)二段
階反応を行うことにより得られる。同一の一般的操作に
従い、様々なN1−アルキル、N1−アリール及びN1
ヘテロサイクリック−1,2,3−トリアゾールの合成
もまた行うことができる。
【0013】生じる主要な反応を、要約して以下に示
す。:
【0014】
【化4】
【0015】即ち、本発明は、以下の製造方法を提供す
る。
【0016】1,2,3−トリアゾール、N1−フェニ
ル−1,2,3−トリアゾール、N1−ナフチル−1,
2,3−トリアゾール、N1−アルキル−1,2,3−
トリアゾールまたはN1−複素環−1,2,3−トリア
ゾールを製造する方法であって、下記式II RNHNH2 (II) で表されるヒドラジドと下記式III
【0017】
【化5】
【0018】で表されるジハロエタンジオール及びアン
モニアまたは一般式R1NH2で表されるアミンを反応さ
せることを包含する方法:(式中、RはR'COまたは
R'SO2であり;R’は、非置換であるかまたは少なく
とも一つのハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基で
あるか、あるいはR’は、非置換であるかまたはCl、
F、Br、ニトロ、C1−C6アルキル基またはC1−C6
アルコキシ基で置換されたフェニル基であり;Xは、C
l、FまたはBrであり、;R1は、H、非置換である
かフェニル基で置換されたC1−C6アルキル基であり、
該フェニル基は非置換であるか又はクロロ、フルオロ、
ブロモ、ニトロ、C1−C6アルキル基またはC1−C6
ルコキシ基で置換されており、あるいはR1は、非置換
であるか又はクロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ、C1
−C6アルキル基またはC1−C6アルコキシ基の少なく
とも一つで置換されているフェニル基であるか、あるい
はR1は、ナフチル基または複素環基である。)。
【0019】本発明はトリアゾール類の改良された、よ
り安全で経済的なワンポットの製造方法を提供するもの
であり、次に示す長所を備えている。
【0020】1. ジクロロアセトアルデヒドの代わり
にジハロエタンジオールを用いる。
【0021】ジハロンエタンジオールは、より毒性が低
く、長期間保存した場合に重合する傾向を示さない。
【0022】2. 本発明方法は、ワンポットの合成方
法を提供する。
【0023】3. 本発明方法は、両方の段階について
1種類の溶媒を用い、また系内(insitu)で生じる中間
体のヒドラゾンを単離し、更に精製することを必要とし
ない。この中間体は、純粋な形で容易に単離することも
可能であり、他のN−置換トリアゾール類の合成に利用
できる。
【0024】4. スルホニルヒドラジドに加えて、入
手容易でより安価な置換カルボン酸ヒドラジドを用いる
ことも可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】生じる主要な反応を、要約して以
下に示す。
【0026】
【化6】
【0027】1,2,3−トリアゾール(I)の代表的
な製造方法は、適当な置換ヒドラジドの溶液にジハロエ
タンジオールを添加し、次いで、それにアンモニアをバ
ブリング(bubbling)することにより、トリアゾールを
得るものである。アンモニアに代えて、適当な置換アミ
ンを添加すると、対応するN1−置換されたトリアゾー
ルが生成する。トリアゾールは、反応混合物から蒸留に
より単離する。また、置換トリアゾール類は、蒸留また
はカラムクロマトグラフィーにより単離することができ
る。全てのプロセスは、酸または塩基触媒を用い又は用
いることなく行われる。
【0028】本発明の製法で用いられるヒドラジドは、
一般式IIで示される。該式中、Rは、R'COあるいは
R'SO2を表し、R'は、クロロ、ブロモまたはフルオ
ロのようなハロゲンで置換されていてもよいメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピルまたはブチルのような低
級アルキル基;またはクロロ、フルオロ、ブロモ、ニト
ロ基、低級アルキル基あるいは低級アルコキシ基で置換
されていてもよいフェニル基である。
【0029】本発明の製法で用いられるジハロエタンジ
オール類は、一般式IIIで示される。該式中、Xは、置
換基としてのクロロ、ブロモ又はフルオロを示す。
【0030】本発明の製法で用いられるアミン類は、一
般式R1NH2で示される。該式中、R1は、H、アルキ
ル基、アリール基又は複素環基を表す。該アルキル基と
しては、例えば、クロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ
基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基で置換されて
いても良いフェニル基で置換されていても良いメチル
基、エチル基、プロピル基、シクロプロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基又はt−ブチル基である。また、R
1は、クロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ基、低級アル
キル基及び低級アルコキシ基から選ばれた少なくとも一
つで置換されているフェニル基であるかあるいはフェニ
ル基であっても良い。R1は、複素環基であってもよ
い。好ましい複素環基としては、チオフェン、チアゾー
ル、トリアゾール、チアジアゾール、オキサゾール、オ
キサジアゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、イ
ソチアゾール、ピリジンおよびピペリジンが例示でき
る。
【0031】本発明の反応で用いられるアンモニアは、
気体の形で反応混合物中に直接吹き込まれてもよいし、
液体アンモニア又は水中もしくは適当な有機溶媒中にア
ンモニアを溶解させた溶液の形でも用いられる。置換ア
ミン類は、固体、液体又は気体として、あるいは水又は
適当な有機溶媒に溶解させた溶液として添加できる。
【0032】本発明の製法で用いられる溶媒は、水ある
いは次に示すものあるいはそれらの混合物である:メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール
またはブタノールのような低級アルカノール;アルキル
エーテル、例えば、ジエチル、エチルメチルまたはイソ
プロピルエーテル;ハロゲン化炭化水素、特にジクロロ
メタン、クロロホルムまたは四塩化炭素のようなハロゲ
ン化低級アルカン;およびDMSO(ジメチルスルホキ
シド)、DMF(N,N-ジメチルホルムアミド)、CH3
N、ジオキサンまたはジフェニルエーテルのような他の
溶媒。
【0033】ジハロエタンジオールのヒドラジドに対す
るモル比は、例えば1:1から1:10程度であるが、
ヒドラジド1モルに対してジハロエタンジオール1モル
が好ましい。
【0034】ジオールとヒドラジドを混合する反応の最
初の部分における温度は、0℃〜25℃の範囲である。
反応混合物にアンモニアを加える反応の第二の部分にお
ける反応温度は、−30℃〜70℃程度であるが、好ま
しい温度は20〜40℃である。反応時間は、反応原料
及び溶媒及び触媒を用いた場合には触媒によって変化す
る。しかしながら、全体の反応時間は、1時間〜20時
間が好ましい。
【0035】ジハロエタンジオールとヒドラジド誘導体
を反応させる方法は、各種の方法により行うことができ
る。例えば、両物質を溶媒に同時に溶解させ、最初の反
応が終了した後、アンモニアを反応液中にバブリングす
る。もう一つの方法として、ヒドラジドの溶液をジハロ
エタンジオールの溶液に添加するか、またはその逆の添
加を行い、その後、NH3を気体または溶液の形で添加
する。液体アンモニアを用いる場合には、反応混合物を
−30℃まで冷却する。
【0036】反応は、有機カルボン酸または鉱酸のよう
な酸触媒の存在下で、又はアンモニアまたはアルカリ金
属水酸化物のような塩基性触媒の存在下で、あるいは触
媒を用いることなく、行うことができる。
【0037】トリアゾールは、反応混合物から次に示す
ような方法により単離するのが好ましい。アンモニア及
び溶媒(低沸点の場合)は、蒸留により除去され、残渣
は、メタノール及びエーテルの混合物、またはクロロホ
ルムまたはメチレンクロライドを用いて抽出される。次
いで、抽出物は、濃縮される。トリアゾールは、油状残
渣の分別蒸留により35〜55%の収率で得られる。
【0038】N−アルキルまたはN−アリールトリアゾ
ール類は、上述のようにして単離されるか又はカラムク
ロマトグラフィーを用いて単離される。カラムクロマト
グラフィー用の適当な物質としては、シリカゲル、アル
ミナのような順相吸着剤(normal-phase adsorbents)及
びC−18のような逆相吸着剤(reversed phase adso
rbents)等を例示できる。移動相としては、次のいずれ
でもよい:ヘキサン、CCl4、CH2Cl2、CHC
3、メタノール、または高級アルキルアルコール、酢
酸エチルまたはそれらの混合物。他の可能な移動相は、
水、緩衝液(buffer)、またはそれらと適当な有機酸また
は塩基との組み合わせである。
【0039】本発明の製法で用いられる有機カルボン酸
は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、イソプロピオン酸、酪
酸、イソ酪酸のような脂肪族カルボン酸;芳香族カルボ
ン酸;脂肪族または芳香族スルホン酸あるいはそれらの
混合物である。塩酸または硫酸のような無機鉱酸も用い
ることができる。
【0040】
【実施例】
実施例1 メタノール(90ml)中にp−トルエンスルホニルヒ
ドラジド(p-toluenesulfonyl hydrazide)(5g)及
び氷酢酸(0.25ml)を溶解させた溶液に、ジクロ
ロエタンジオール(3.52g)を滴下した。次いで、
反応混合物を、更に15分間攪拌した。アンモニア気流
を、30分間温度を40℃以下に維持しながら反応混合
物中にバブリングさせた。反応混合物を室温で一晩攪拌
した。アンモニア及びメタノールを真空下で回収し、残
った残渣を25%メタノールと75%エーテルとの混合
物(250ml)に溶解させた。分離した固体を濾過に
より除去し、濾液を濃縮し、残渣を真空下で蒸留し、ト
リアゾールを単離した(収率44%)。NMR(CDC
l3)δ:7.76ppm(2H)。
【0041】実施例2 メタノール(90ml)にジクロロエタンジオール
(3.52g)及び氷酢酸(0.25ml)を溶解させた
溶液に、p−トルエンスルホニルヒドラジド(5g)を
少量ずつ添加した。次いで、反応混合物を、更に15分
間攪拌した。アンモニア気流を、30分間温度を40℃
以下に維持しながら反応混合物中にバブリングさせた。
反応混合物を室温で一晩攪拌した。アンモニア及びメタ
ノールを真空下で回収し、残った残渣を75%エーテル
と25%メタノールの混合物(250ml)に溶解させ
た。分離した固体を濾過により除去し、濾液を濃縮し、
残渣を真空下で蒸留し、トリアゾールを単離した(収率
55.4%)。NMR(CDCl3)δ:7.76ppm
(2H)。
【0042】実施例3 メタノール40ml中にp−クロロベンゼンスルホニル
ヒドラジド(p-chlorobenzene sulfonyl hydrazide)
(4g)及びギ酸(0.30ml)を溶解させた溶液
に、ジクロロエタンジオール(2.54g)を、攪拌下
で滴下した。反応混合物を、更に30分間攪拌した。得
られた懸濁液に、20〜35℃の間に温度を維持すべ
く、徐々にアンモニアをバブリングさせた。アンモニア
のバブリングを25分後に停止した。次いで、得られた
澄んだ(clear)反応混合物を、室温で17時間攪拌し
た。溶媒を除去し、残渣をエーテルで抽出した。エーテ
ル抽出物を濃縮し、油状残渣から高真空下での分留によ
り、1,2,3−トリアゾールを回収した(収率22.
8%)。NMR(CDCl3)δ:7.76ppm(2
H)。
【0043】実施例4 メタノール(90ml)中にm−ニトロ安息香酸ヒドラ
ジド(6g)及び酢酸(0.25ml)を溶解させた溶
液に、ジクロロエタンジオール(4.3g)を40℃で
滴下した。次いで、反応混合物を、更に15分間攪拌し
た。アンモニア気流を、35分間温度を40℃以下に維
持しながら反応混合物中にバブリングさせた。反応混合
物を室温で一晩攪拌した。分離した固体を濾過により除
去し、エーテルで洗浄した。濾液を油状残渣にまで濃縮
した。該残渣を真空下で分留することにより、1,2,
3−トリアゾールを回収した(収率18.16%)。N
MR(CDCl3)δ:7.77ppm(2H)。
【0044】実施例5 メタノール(75ml)中にp−トルエンスルホニルヒ
ドラジド(5g、0.0268モル)及び酢酸(1.0
ml)を溶解させた溶液に、ジクロロエタンジオール
(3.52g)を5分間を要して攪拌下に滴下した。反
応混合物を更に60分間攪拌した。得られた懸濁液に、
ベンジルアミン(8.61g,0.0804モル)を一挙
に添加した。その後、得られた反応混合物を室温で18
時間攪拌した。溶媒を除去し、残渣をエーテルで抽出し
た。エーテル抽出物を濃縮し、油状残渣から高真空下で
の分留により、N1−ベンジル−1,2,3−トリアゾ
ールを回収した(収率41.7%)。NMR(CDC
l3)δ:5.52(s,2H),7.34(m,4
H),7.55(s,1H),7.72(s,1H)p
pm。
【0045】実施例6 メタノール(100ml)中にp−トルエンスルホニル
ヒドラジド(5g)を溶解させた溶液に、濃硫酸(2.
63g)を添加し、反応混合物を15℃に冷却した。反
応溶液に、ジクロロエタンジオール(5.28g)を、
5分間を要して攪拌しながら滴下した。15℃で18時
間攪拌した後、分離した固体を濾過により除去した。濾
液を濃縮し、残渣をジエチルエーテルで抽出した。エー
テル層を水及び塩水(brine)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥し、濃縮して、純粋な2,2−ジクロロアセトア
ルデヒド p−トルエンスルホニルヒドラゾンを得た
(収率72.3%)。融点123℃。
【0046】実施例7 メタノール(10ml)中に2,2−ジクロロアセトア
ルデヒド p−トルエンスルホニルヒドラゾン(1g,
0.0039モル)を溶解させた冷却溶液に、反応温度
を10℃以下に維持しながらエチルアミン(0.726
g,0.0161モル)を滴下した。反応混合物の温度
を、30分を要して徐々に室温まで上昇させ、更に20
時間攪拌を継続した。溶媒を除去し残渣をエーテルで抽
出した。エーテル抽出物を濃縮し、その油状残渣からシ
リカゲルカラム上でのクロマトグラフィーにより、N1
−エチル−1,2,3−トリアゾールを回収した(収量
210mg,収率60.86%)。NMR(CDCl3
δ:1.56(t,3H),4.47(q,2H),
7.60(s,1H),7.7(s,1H)ppm。
【0047】実施例8 メタノール(10ml)中に2,2−ジクロロアセトア
ルデヒド p−トルエンスルホニルヒドラゾン(1g,
0.0039モル)を溶解させた冷却溶液に、反応温度
を10℃以下に維持しながらシクロプロピルアミン
(0.92g,0.0161モル)を滴下した。反応混合
物の温度を、30分を要して徐々に室温まで上昇させ、
更に20時間攪拌を継続した。溶媒を除去し、残渣をエ
ーテルで抽出した。エーテル抽出物を濃縮し、その油状
残渣からシリカゲルカラム上でのクロマトグラフィーに
より、N1−シクロプロピル−1,2,3−トリアゾー
ルを回収した(収量186mg,収率48.06%)。
NMR(CDCl3)δ:1.26(m,4H),3.7
8(m,1H),7.6(s,1H),7.66(s,
1H)ppm。
【0048】実施例9 メタノール(10ml)中に2,2−ジクロロアセトア
ルデヒド p−トルエンスルホニルヒドラゾン(1g,
0.0537モル)を溶解させた冷却溶液に、反応温度
を10℃以下に維持しながら2−アミノチアゾール
(1.6g,0.0161モル)を滴下した。反応混合物
の温度を、30分を要して徐々に室温まで上昇させ、更
に20時間攪拌を継続した。溶媒を除去し、残渣をエー
テルで抽出した。エーテル抽出物を濃縮し、油状残渣か
らシリカゲルカラム上でのクロマトグラフィーにより、
1−チアゾール−2−イル−1,2,3−トリアゾー
ルを回収した(収量320mg,収率38.39%)。
NMR(CDCl3)δ:7.29(d,1H),7.6
8(d,1H),7.84(s,1H),8.44
(s,1H)ppm。
フロントページの続き (71)出願人 595168646 #2 Taiho Alberta Ce nter 4290−91A Street E dmonton, Alberta Ca nada T6E 5V2 (72)発明者 インダー パル シン カナダ ティー6エル 6エル9 アルバ ータ エドモントン 43エー アベニュー 4624 (72)発明者 ポール スピーバック カナダ ティー6エム 1エイチ9 アル バータエドモントン 174 ストリート 5504 (72)発明者 ブーピンダ パラク カナダ ティー6エル 4エックス1 ア ルバータ エドモントン 44エー ストリ ート 3309 (72)発明者 サミュエル アメジョ カナダ ティー5ピー 1ダブリュ6 ア ルバータ エドモントン 152 ストリー ト 9531 (72)発明者 ロナルド ジー. ミケティシュ カナダ ティー8エー 3ヴィ6 アルバ ータ シャーウッド パーク ブラエサイ ド テラス 12

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,2,3−トリアゾール、N1−フェ
    ニル−1,2,3−トリアゾール、N1−ナフチル−
    1,2,3−トリアゾール、N1−アルキル−1,2,
    3−トリアゾールまたはN1−複素環−1,2,3−ト
    リアゾールを製造する方法であって、:下記式II RNHNH2 (II) で表されるヒドラジドと下記式III 【化1】 で表されるジハロエタンジオール及びアンモニアまたは
    一般式R1NH2で表されるアミンを反応させることを包
    含する方法:(式中、RはR'COまたはR'SO2であ
    り;R’は、非置換であるかまたは少なくとも一つのハ
    ロゲンで置換されたC1−C6アルキル基であるか、ある
    いはR’は、非置換であるかまたは、Cl、F、Br、
    ニトロ、C1−C6アルキル基またはC1−C6アルコキシ
    基で置換されたフェニル基であり;Xは、Cl、Fまた
    はBrであり;R1は、H、非置換であるかフェニル基
    で置換されたC1−C6アルキル基であり、該フェニル基
    は非置換であるか又はクロロ、フルオロ、ブロモ、ニト
    ロ、C1−C6アルキル基またはC1−C6アルコキシ基で
    置換されており、あるいはR1は、非置換であるか又は
    クロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ、C1−C6アルキル
    基またはC1−C6アルコキシ基の少なくとも一つで置換
    されているフェニル基であるか、あるいはR1は、ナフ
    チル基または複素環基である。)。
  2. 【請求項2】 a)酢酸存在下、p−トルエンスルホニ
    ルヒドラジドをジクロロエタンジオールの溶液に添加
    し、 b)続いて、NH3ガスを添加することを包含する請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 酢酸存在下、p−トルエンスルホニルヒ
    ドラジドとジクロロエタンジオールとの混合物にNH3
    ガスをワンステップで添加することを包含する請求項1
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 a)ギ酸存在下、ジクロロエタンジオー
    ル溶液をp−クロロベンゼンスルホニルヒドラジドの溶
    液に添加し、 b)続いて、NH3ガスを添加することを包含する請求
    項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 a)酢酸存在下、ジクロロエタンジオー
    ル溶液をp−クロロベンゼンスルホニルヒドラジドの溶
    液に添加し、 b)続いて、NH3ガスを添加することを包含する請求
    項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 a)酢酸存在下、ジクロロエタンジオー
    ルをm−ニトロ安息香酸ヒドラジドの溶液に添加し、 b)続いて、アンモニアガスを添加することを包含する
    請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 a)酢酸存在下、ジクロロエタンジオー
    ルをp−トルエンスルホニルヒドラジドの溶液に添加
    し、 b)続いて、NH3ガスを添加することを包含する請求
    項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 a)メタノール中にジクロロエタンジオ
    ール及び酢酸を溶解させた攪拌溶液に、固体のp−トル
    エンスルホニルヒドラジドを添加し、 b)続いて、アンモニアガスを添加することを包含する
    請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 ジクロロエタンジオール、p−トルエン
    スルホニルヒドラジド及びベンジルアミンを反応させて
    1−ベンジル−1,2,3−トリアゾールを得ること
    を包含するN1−ベンジル−1,2,3−トリアゾール
    製造のための請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 一つの反応容器で行われる請求項1に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 R’が、非置換であるかまたはクロ
    ロ、ブロモ及びフルオロの少なくとも一つで置換されて
    いるメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
    またはブチル基からなる群より選択される請求項1に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 下記式II RNHNH2 (II) で表されるヒドラジド及び下記式III 【化2】 で表されるジハロエタンジオールを反応させることを包
    含する一般式RNHN=CHCHX2で表されるヒドラ
    ゾンを製造する方法:(式中、Rは、R'COまたはR'
    SO2であり;R’は、非置換であるかまたは少なくと
    も一つのハロゲンで置換されているC1−C6アルキル
    基、あるいはR’は、非置換であるかまたはCl、F、
    Br、ニトロ、C1−C6アルキル基またはC1−C6アル
    コキシ基で置換されているフェニル基であり;Xは、C
    l、FまたはBrである。)。
  13. 【請求項13】 硫酸存在下、p−トルエンスルホニル
    ヒドラジドの溶液に、ジクロロエタンジオールを添加す
    ることを包含する、ジクロロアセトアルデヒド−p−ト
    ルエンスルホニルヒドラゾンを高収率で製造する請求項
    12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 1,2,3−トリアゾール、N1−ア
    リール−1,2,3−トリアゾール、N1−アルキル−
    1,2,3−トリアゾールまたはN1−複素環−1,
    2,3−トリアゾールを製造する方法であって、ジクロ
    ロアセトアルデヒド−p−トルエンスルホニルヒドラゾ
    ンと一般式R1NH2のアミン(式中、R1は、H、C1
    6アルキル基、フェニル基またはナフチル基または複
    素環基である。)を反応させ上記N1−置換−1,2,
    3−トリアゾールを得ることを包含する方法。
  15. 【請求項15】 R1が、エチル基、ベンジル基、シク
    ロプロピル基またはチアゾリル基である請求項14に記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 反応の両方の段階が、−30℃〜70
    ℃の間で行われる請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 反応が、0℃〜25℃の間において行
    われる請求項12に記載の方法。
  18. 【請求項18】 反応が、−30℃〜70℃の間におい
    て行われる請求項14に記載の方法。
  19. 【請求項19】 反応が、20℃〜40℃の間において
    行われる請求項14に記載の方法。
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