JPH08253008A - タイヤ滑止め具の外側締付け具 - Google Patents

タイヤ滑止め具の外側締付け具

Info

Publication number
JPH08253008A
JPH08253008A JP5861995A JP5861995A JPH08253008A JP H08253008 A JPH08253008 A JP H08253008A JP 5861995 A JP5861995 A JP 5861995A JP 5861995 A JP5861995 A JP 5861995A JP H08253008 A JPH08253008 A JP H08253008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
tightening
tool
engaging
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5861995A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kunii
和男 國井
Tomohisa Ishida
智久 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamoto Industries Inc
Original Assignee
Okamoto Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamoto Industries Inc filed Critical Okamoto Industries Inc
Priority to JP5861995A priority Critical patent/JPH08253008A/ja
Publication of JPH08253008A publication Critical patent/JPH08253008A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤ滑止め具の外側縁への取付けが簡便
で、装着時は滑止め具の外側縁全体をタイヤの側面中心
に向けて均等に引張ることが可能な締付け具。 【構成】 略円弧状に形成された基部1の頂面に複数本
の係止腕部2を一体的に突設せしめ、該基部の一端側に
掛合凹部3又は係合ピン6を設けると共に他端側には隣
接する基部の該掛合凹部又は係合ピンに掛合する掛止ピ
ン4又は係合凹部7を設けた連結具5又は8を枢動自在
に取り付け、前記係止腕部の先端部にフック係止孔2c
を設けて外側締付け具Aを構成し、この締付け具Aを所
定数用意し、各係止腕部のフック係止孔を滑止め具Bの
各係止フックbに係止する。隣り合わせる締付け具同士
を連結具5又は8で順次連結し、全ての締付け具が連結
した状態で、夫々の基部1によって円が構成され、滑止
め具の外側縁をタイヤ側面の中心P方向へ均等に引張る
力が働いて、滑止め具Bの外側締付けが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタイヤ滑止め具の外側を
締付け、該滑止め具をタイヤに密着させる締付け具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のタイヤ滑止め具の外側締付
け手段としては、タイヤに巻回したタイヤ滑止め具の外
側縁によって形成される径よりも小径な複数のゴムバン
ド(例えばゴムリング2本,アタッチメント1本)を滑
止め具の外側縁に沿って備えてあるフック(通常12〜
16個)に係止し、夫々のゴムバンドの弾性によって滑
止め具の外側縁をタイヤ側面の中心に向けて締付ける方
法が一般的に採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記締付け手
段としての複数のゴムバンドはタイヤ滑止め具の外側縁
をその複数のゴムバンドのみで締付けるに必要な強い弾
性を有しているものであったため、それらゴムバンドを
その弾性に抗して一本ずつ引き伸ばして多数のフックに
係止する作業であり、かなりの労力を要し、かつ面倒で
あった(前記の例では12〜16個のフックに対してゴ
ムリング2本とアタッチメント1本とを係止するため、
約36〜48回のフック掛け作業が必要であった)。
【0004】そこで、上記労力の軽減を図るべく本出願
人は種々改良を重ね、例えば図9に示すような外側締付
け具(ゴムリング)100 を提案し、任意の形態の締付け
治具200 との組合わせからなる外側締付け手段を先に出
願したが、さらに改良点を残していたものであった。
【0005】すなわち、この図9に示す締付け具100
は、タイヤ500 に巻回したタイヤ滑止め具300 の外側縁
301 によって形成される径と略同径に形成された外リン
グ101と、その外リング101 の内側に中心に向けて形成
した所望数の係止腕102 とで構成されており、その外リ
ング101 を外側縁301 に沿って備えてある多数のフック
400 に係止し、そして締付け治具200 に形成された係止
部201 に各係止腕102 を引き伸ばして係止するもので、
上記複数のゴムバンドの係止作業の場合に比べて係止作
業が容易であったが、フック400 に係止する位置が係止
腕102 の近くであったり、あるいは離れた位置であった
りするため、フック400 の係止位置(例えば図9(b) に
示す,,位置)により夫々のフック400 の引張ら
れ方が違い、締付け力にばらつきが生じる虞れがあり、
滑止め具300 がタイヤ500 に対して密着する力に差が生
じることがあった。また、締め付けた後には締付け治具
200 がタイヤの中心部に位置してタイヤホイルと接触す
る恐れもあった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところはタイヤ滑止め具
の外側縁に取り付けられたフックへの係止時にはあまり
労力を要せず、かつ締付け時には滑止め具の外側縁をタ
イヤ側面の中心に向けて略均等に引き寄せることが可能
な締付け具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の外側締付け具は、略円弧状に形成された基部
の頂面に複数本の係止腕部を一体的に突設せしめ、該基
部の一端側に掛合凹部を設けると共に他端側には隣接す
る基部の該掛合凹部に掛合する掛止ピンを設けた連結具
を枢動自在に取り付け、前記係止腕部の先端部にフック
係止孔を設けたこと及び、前記基部の一端側の側面に係
合ピンを突設せしめると共に他端側には隣接する基部の
該係合ピンに嵌合する係合凹部を形成した連結具を枢動
自在に取り付けたことである。
【0008】
【作用】本発明の外側締付け具は、タイヤ滑止め具の外
側縁に取り付けられたフックの数に応じた係止腕部とな
るように所定数のこの締付け具を用意し、タイヤ滑止め
具をタイヤに巻回する前若しくは巻回した後に、夫々の
締付け具における各係止腕部のフック係止孔をタイヤ滑
止め具の各フックに係止する。この場合、事前にタイヤ
滑止め具の外側縁に所定数の締付け具をフックで固定し
ておいてもよい。この取り付け作業はタイヤ滑止め具の
外側縁をタイヤ側面の中心方向へ引張る力を作用させる
ことなく行うことから、何等労力を要せず行うことがで
きる。次に、締付け作業は隣り合わせる外側締付け具
(基部)の端部同士を所定の連結具で連結する。この連
結も滑止め具をタイヤに巻回する前若しくは巻回した後
のどちらの状態で行っても良いが、巻回前の状態にあっ
ては対峙する所定の複数箇所を残して連結し、滑止め具
をタイヤに巻回した後に残りの複数箇所を連結する。そ
うして、全ての外側締付け具同士が連結された状態で、
夫々の外側締付け具の基部によって円が構成され、且つ
滑止め具の外側縁をタイヤ側面の中心方向へ均等に引張
る力が働いて、タイヤ滑止め具が締付けられタイヤに密
着する。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る外側締付け具の実施の一
例を図面に基づいて説明する。本実施例の外側締付け具
Aは略円弧状の基部1の頂面1aに所定数の係止腕部2
を一体に突設すると共に該基部の一端側に掛合凹部3を
設け、他端側には隣接する基部の該掛合凹部に掛合する
掛止ピン4を設けた連結具5を枢動自在に取り付ける
か、又は、前記基部の一端側の側面に係合ピン6を突設
せしめると共に他端側には隣接する基部の該係合ピンに
嵌合する係合凹部7を形成した連結具8を枢動自在に取
り付け、係止腕部2の先端部にフック係止孔2cを設け
て構成されたものであり、図4及び図8に示す如く、こ
の所定数の外側締付け具Aをタイヤ滑止め具Bの外側縁
に取り付けられた係止フックbに係止して、隣接の締付
け具Aにおける掛合凹部3又は係合ピン6に、該連結具
5又は8を掛合せしめて連結し、タイヤ滑止め具Bの外
側縁をタイヤCの側面中心P方向に向けて引張り締付け
保持するものである。
【0010】基部1はゴムあるいはプラスチック等で所
定の長さ及び肉厚さを有する略円弧状で、所定数の締付
け具AでタイヤCの側面形状と同心状の円を構成する可
能な長さであって、好ましくはタイヤリム部(ホイール
の外周縁)のやや内側に沿った円を構成する長さの円弧
状に形成したもので、本実施例ではその円周の1/4程
度の円弧状に形成した基部本体1b(図1,5に示す)
と、さらにその1/2(すなわち1/8)程度の円弧状
に形成した基部本体1b’(図4,8中に示す)とが用
意され、それら基部本体1b,1b’内に芯材1cを埋
設してなり、後述する係止腕部2を一体に突設する基部
1の部分は肉厚状1dに形成すると共に基部1の一端側
には掛合凹部3又は係合ピン6を設け、他端側には連結
具5又は8を枢動自在に取り付ける。これら連結具5又
は8を枢動自在に取り付ける部分及びこれを掛合するた
めの掛合凹部3又は係合ピン6を設ける部分も肉厚状1
dに形成し、該連結具5又は8の側面が肉厚状部1dの
面から出張らないように窪み面1eを形成する。
【0011】尚、図示は省略するが、前記基部本体及び
芯材にはその長さ方向に沿って小径状の丸孔が適宜複数
箇所(通常2〜4箇所)に形成される。これは芯材を基
部本体と一体成型する際、芯材に予め設けられている丸
孔を金型内の保持ピンにて所望位置に保持せしめた結果
形成されるもので、芯材と基部本体とにわたって連通し
ている。
【0012】また、基部1の円弧は前述の如く、タイヤ
リム部(ホイールの外周縁)のやや内側に沿う円を構成
可能な所望長さの円弧状であれば、本実施例に示す1/
4円弧状や1/8円弧状のものに限らず、1/2円弧
状、1/3円弧状、1/5円弧状、1/6円弧状など適
宜変更可能である。
【0013】芯材1cは、基部本体の円弧方向内部に埋
設(内蔵)するもので、例えば厚さ1mm以上の金属板
で基部本体の円弧形状と同形状の円弧形状に形成され、
連結具5又は8で隣り合わせる基部1,1同士を連結し
た際及び走行時等の基部1の変形を防止するために、基
部本体の長さとほぼ同じ長さ所謂両端にわたる長さを必
要とし、所定の剛性,強度があれば上記厚さに限定され
ず、また合成樹脂製であっても良く任意である。
【0014】基部1の一端側に形成された窪み面1eに
は掛合凹部3又は係合ピン6を設けて隣接の締付け具A
における基部1の他端側に取り付けられた連結具5又は
8の形成された掛止ピン4又は係合凹部7を掛合せしめ
るようにする。
【0015】掛合凹部3は連結具5に設けられた掛止ピ
ン4を掛合連結するために、基部1の一端に形成された
窪み面1eの内径側に設けるもので、外形的には略L字
状に形成し、連結後何らかの理由で多少緩んでも外れな
いように凹部先端を更に窪ませて掛止ピン4が引っ掛か
りやすくすることもよい。
【0016】係合ピン6は連結具8に設けた係合凹部7
を掛合連結するために、基部1の一端に形成された窪み
面1eに埋込み、外面側または内外両面に所定長さ(高
さ)突出させるものであり、内面側にも突出させる場合
には肉厚状1dの面より突出しないようにする。
【0017】係止腕部2は、ゴム,樹脂等で形成される
所望長さ,厚さの短杆部2aの先端部分に平面視略小判
形の拡大頭部2bを一体形成すると共に、その拡大頭部
2bのほぼ中心部分に略長孔形状のフック係止孔2cを
設けた構成からなり、一つの外側締付け具Aにおいて基
部1の頂面1aから所定数、本実施例では上述した基部
本体1bを有する基部1においては3本、基部本体1
b’を有する基部1においては2本を、基部1の肉厚状
部1dに一体的に設けられる。
【0018】またこの係止腕部2は、図4,8に示すよ
うに所定数の外側締付け具Aを連結して構成される円の
中心(言い換えれば、タイヤ側面の中心)Pからタイヤ
周面に向けて放射線状に伸びる夫々の延長線L(図4,
8中に仮想線で示す)上に設けられるように基部1の頂
面1aから延設されており、また係止腕部2,2間はタ
イヤ滑止め具Bの外側縁のフックbの間隔にほぼ比例し
た間隔とし、タイヤCに巻回したタイヤ滑止め具Bの外
側縁をタイヤ側面の中心P方向に向けて均等に引張るこ
とができるようになる。
【0019】尚、一つの基部1に設けられる係止腕部2
の数は、基部1の円弧状長さにも関係するが、3本又は
2本に限らず、4本又は5本以上でも良く任意であり、
その本数は限定されない。
【0020】また係止腕部2は、従来のゴムバンド3本
掛け(ゴムリング2本,アタッチメント1本)で締付け
たときに各フックbに掛かる締付け力と同等の締付け力
を持たせるように調整するのが好ましく、具体的には、
前述した短杆部2aと拡大頭部2cの夫々の幅方向(図
1,5において左右方向)の断面積が、短杆部2aに比
して拡大頭部2cが大きくなるようにし、さらに、各締
付け具A同士を連結して円を構成することで生じる締付
け力によって短杆部2aが25%程度伸びるようにする
ことが好ましい。
【0021】フック係止孔2cは、その孔形状を任意形
状とするが、本実施例のような略長孔形状、すなわち、
フックbにおける先端引掛部の長さよりも長い縦長孔状
に形成すれば、フックbに対し係止孔2cを正面から真
直ぐに差し込み、そのまま下げるだけでフックbに係止
できるためフック掛け作業が容易となり使用勝手がよ
い。
【0022】連結具5(及び8)はタイヤ滑止め具Bの
外側縁に取り付ける所定数の締付け具の内、隣り合わせ
る外側締付け具A同士を互いに連結するもので、全ての
外側締付け具Aが連結された状態で隣り合わせる締付け
具同士を相互に引き寄せ、結果として夫々の締付け具の
基部1をタイヤ側面の中心P方向へ引き寄せ、係止腕部
2および滑止め具Bの外側縁を均等に引張る力を生じせ
しめる。この連結具5又は8はプラスチックや金属など
で断面略門型に形成して両側板で基部1の両端部に形成
された肉厚状部1dの窪み面1eを挟み込むようにし、
長さ方向の一方側を基部1の一端側に枢軸9で枢動自在
に取り付けると共に他方側には掛止ピン4又は係合凹部
7を設け、この掛止ピン4又は係合凹部7を隣接する基
部1の他端側に形成された掛合凹部3又は係合ピン6に
掛合又は嵌合せしめ、隣り合わせ状態の締付け具同士を
相互に連結する。
【0023】掛止ピン4は連結具5の両側板に亘って枢
軸9とは反対側に設け、掛合凹部3に着脱自在に掛合さ
せるものである。また、係合凹部7は連結具8の両側板
又は外面側板に枢軸9とは反対側に設け、係合ピン6を
着脱自在に嵌合せしめる。
【0024】図中10は引き寄せ具(図示せず)に設け
る掛止部を挿入せしめる孔であり、図1に示すごとく基
部1の円弧略中心線上に開孔させるか又は図5のごとく
基部1の内径側に突出部11を形成して、該部に開孔さ
せたものである。この挿入孔10の開孔位置は図示に限
定されず基部の両端肉厚状部や基部の頂面側に突出部を
形成して孔を設けてもよい。
【0025】ここで、本実施例に示す外側締付け具の使
用例について簡単に説明する。まず、タイヤCの大きさ
やタイヤ滑止め具Bの形状(外側縁に固定したフックb
の数や夫々の位置等)に合わせて、所定数の外側締付け
具を用意する。本実施例では図4,8に示すように、係
止腕部を3本突出させた1/4円弧状の締付け具Aを3
個、係止腕部を2本突出させた1/8円弧状の締付け具
A’を2個用意する。
【0026】これら締付け具AおよびA’は、タイヤ滑
止め具BをタイヤCに巻回する前若しくは巻回後の外側
縁の係止フックbに取り付けるが、作業性を考慮すれば
巻回前のタイヤ滑止め具Bに予め係止して取り付け又は
カシメ取り付けた方が好ましいが巻回後に係止して取り
付けてもよいものである。その取り付けは上記2個の1
/8円弧状の締付け具A’を滑止め具Bの両端突合せ部
分に対応せしめ、残る3個の1/4円弧状の締付け具A
を他の部分に対応せしめ、これら締付け具Aにおける各
係止腕部2のフック係止孔2cを、タイヤ滑止め具Bの
各フックbに係止するをもって行う。前記各係止腕部2
をフックbに対して係止するには夫々の締付け具A・
A’を中心P方向へ引き寄る力が作用する前であり、何
等労力を要せずに作業することができる。
【0027】尚、前述したようにフックbをフック係止
孔2cに挿入した後カシメ等の周知な固定手段によって
事前に強固に固着させれば、タイヤ滑止め具Bの外側縁
に対する各締付け具A・A’の取り付けがより確実なも
のとなる。
【0028】次に、前述のようにしてタイヤ滑止め具B
の外側係止フックbに沿って取り付けた各締付け具A・
A’の隣り合わせるもの同士を連結する。この締付け具
同士の連結は、滑止め具BをタイヤCに巻回する前若し
くは巻回した後のどちらの状態で行っても良いが、滑止
め具Bをタイヤ側面の中心P方向へ引張る力が外側縁の
長さ方向にわたって均等に働くようにするには、滑止め
具BをタイヤCに巻回した後の状態において、後述する
ように順次連結することが好ましい。すなわち、タイヤ
Cに巻回装着されたタイヤ滑止め具Bには係止フックb
に沿って各締付け具Aが備えられており、各締付け具A
における夫々の基部1がタイヤ側面の中心P側に向き、
且つ夫々の基部1がタイヤリム部のやや内側に沿って並
ぶようになり、夫々の円弧状基部1、すなわち合計5個
の円弧状基部1によってタイヤCの側面円形状と同心状
で、且つタイヤリム部のやや内側に位置する円が構成さ
れる。
【0029】この状態で、初めに滑止め具Bの両端突合
せ部分に取り付けた1/8円弧状の締付け具A’同士を
連結具5(又は8)で連結して一つの略1/4円弧状の
大きさの締付け具が構成される。
【0030】次に、この略1/4円弧状締付け具と、残
る3個の1/4円弧状締付け具Aを隣り合わせるもの同
士の連結を行うが、この連結は、滑止め具Bをタイヤ側
面の中心P方向へ引張る力がその外側縁の長さ方向にわ
たって均等に働くよう、略対称に位置する連結部分を順
次連結していくようにする。
【0031】前記突合せ部分に取り付けた締付け具A’
を連結した後、残る3個の締付け具Aの連結順の一例を
図4を参照して説明すると、まず図中に示す連結、す
なわち、締付け具A’と隣り合う締付け具Aとを連結
し、次にタイヤ側面の中心(締付け具を連結して構成さ
れる円の中心)Pを基準として連結部分とほぼ対称に
位置する連結部分にて隣り合う締付け具同士を連結す
る。このの位置における連結は別途用意する引き寄
せ具(図示せず)を用いなくても連結が可能な場合もあ
るが、用いてもよいことは当然である。その後、該連結
部分に隣り合う連結部分にて締付け具同士を連結
し、最後に、中心Pを基準としてこの連結部分とほぼ
対称に位置する連結部分にて締付け具とを連結する。
これら連結部分においては締め付け力が作用するた
め引き寄せ具を用いることにより作業が容易となる。そ
の場合隣接の締付け具A同士を引き寄せることや対向側
又は他の締付け具を中心P方向へ寄せることは任意であ
り、その引き寄せはに引き寄せ具の掛止部を締付け具に
開孔した挿入孔10に挿入して引き寄せを行う。尚、上
記説明ではまず隣り合わせる1/8円弧状締付け具同士
を連結し、その後上記〜の連結を順次行うものとし
たが、本発明はこれに限定されず、要は滑止め具Bを中
心P方向へ引張る力が均等に働くよう配慮すれば良く、
連結順序は任意である。
【0032】このようにして相互に連結された各外側締
付け具Aの夫々の基部1によって、タイヤCの側面円形
状と略同心状で、且つタイヤリム部のやや内側に位置す
る円が構成され、且つ夫々の基部1がタイヤ側面の中心
P方向へ均等に引き寄せられる。夫々の基部1には中心
Pから放射状に伸びる延長線上に係止腕部2が設けられ
ているので、それら係止腕部2によって各フックbが中
心Pに向けて均等に引張られる。
【0033】よって、滑止め具Bの外側縁はタイヤ側面
の中心Pに向けて均等に締付けられ、フックb毎にかか
る締付け力にばらつきが生じることなく、タイヤ滑止め
具BをタイヤCの周面に密着させて装着することができ
る。しかも、各締付け具Aを滑止め具の係止フックbへ
の取り付けは、前述の如く締付け具Aを中心P方向へ引
き寄せる力が作用する前であり、何等労力を要せずに行
うことができる。
【0034】尚、本実施例では上述の如く、係止腕部2
を3本備えた締付け具Aを3個と、係止腕部2を2本備
えた締付け具A’を2個使用しているが、基部1に対す
る係止腕部2を設ける数、基部本体1bの円弧形状、外
側締付け具の数等はこれに限定されるものではなく、タ
イヤCの大きさや滑止め具Bの形状、フックbの数等に
よって適宜に変更されるものである。
【0035】例えば、図4に示すフックbが13個ある
滑止め具Bにおいて、係止腕部2を5本備えたタイプの
締付け具(不図示)を1個と、係止腕部2を2本備えた
上述の締付け具A’を4個を組み合わせたり、その係止
腕部2を5本備えたタイプの締付け具を1個と、係止腕
部2を4本備えたタイプの締付け具(不図示)を2個を
組み合わせる等各種変更が考えられ、フックbの数に対
応せしめて組み合わせは種々自由である。
【0036】尚、その組み合わせにおいて、上記実施例
の如く、滑止め具Bの両端突き合わせ連結部分に対応す
る部分は左右に分割されたタイプを用いるようにすれ
ば、各締付け具を、タイヤCに巻回する前の滑止め具B
へ取り付けることができ、その分だけ作業が楽になる。
すなわち、上述した本実施例においても、2個の1/8
円弧状締付け具A’を用いることに代えて1個の1/4
円弧状締付け具を用いることは可能であるが、この場合
その1/4円弧状締付け具の取り付けは、滑止め具Bを
タイヤCに巻回して両端突き合わせ連結部分を連結した
後でなければ行えず、巻回前の滑止め具Bへの取り付け
に比べ作業が面倒になる。
【0037】また、タイヤ滑止め具に取り付けた締付け
具同士の連結も、滑止め具をタイヤに巻回する前と後の
双方の状態において可能であるが、作業を容易ならしめ
るためには、滑止め具をタイヤに巻回する前の状態にお
いて、予め隣り合わせる締付け具同士を連結しておくこ
とが好ましい。但しこの場合、全ての締付け具同士を連
結してしまうと滑止め具のタイヤへの巻回ができなくな
り、或いは所定の一か所のみを残して締付け具同士を連
結してしまうと滑止め具のタイヤへの巻回が困難になる
ため、滑止め具のタイヤへの巻回が容易に行える程度
に、所定の複数箇所を残して、隣り合わせる締付け具同
士を予め連結しておくことが良い。例えば前述した実施
例で説明すれば、夫々の締付け具A・A’を滑止め具B
に取り付けた後、上記連結部分及びの連結を予め行
っておき、滑止め具BをタイヤCに巻回した後、締付け
具A’同士および残る連結部分の連結を順次行うよ
うにする。
【0038】尚、上記したように、滑止め具に締付け具
を予め取り付けたり、所定の複数箇所を残して隣り合わ
せる締付け具同士を予め連結しておくことは、工場出荷
前、製品購入後のどちらの時点でも可能であるが、製品
購入後の作業を容易ならしめ商品価値を向上させる点か
ら、工場出荷の時点でタイヤ巻回前の滑止め具に予め締
付け具を取り付け且つ所定の複数箇所を残して隣り合わ
せる締付け具同士を予め連結しておくことが好ましい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の外側締付け
具は、略円弧状に形成された基部の頂面に複数本の係止
腕部を一体的に突設せしめ、該基部の一端側に掛合凹部
を設けると共に他端側には隣接する基部の該掛合凹部に
掛合する掛止ピンを設けた連結具を枢動自在に取り付
け、前記係止腕部の先端部にフック係止孔を設けたこと
及び略円弧状に形成された基部の頂面に複数本の係止腕
部を一体的に突設せしめ、該基部の一端側の側面に係合
ピンを突設せしめると共に他端側には隣接する基部の該
係合ピンに嵌合する係合凹部を形成した連結具を枢動自
在に取り付け、前記係止腕部の先端部にフック係止孔を
設けたことにより、各係止腕部のフック係止孔にタイヤ
滑止め具の各係止フックを係止するときには各締付け具
をタイヤ側面の中心方向へ引き寄せる力が作用する前に
係止できることから、何等労力を要せずに作業すること
ができ、そして、隣り合わせる締付け具同士は連結具を
介して連結して中心方向へ引き寄せるをもって、タイヤ
滑止め具の外側縁をタイヤ側面の中心方向へ均等に引張
る力が働いて、タイヤ滑止め具の外側締付けを行うよう
になる。
【0040】また、連結具での連結も、連結具が枢軸で
枢動自在に取り付けてあるから、連結具の掛止ピンを隣
接の掛合凹部に掛合するのみ又は係合凹部に隣接の係合
ピンを嵌合するのみであって、その作業も極めて簡単で
ある。また、掛止ピンを掛合凹部に掛合する連結具の場
合にはおさまり具合がよく且つ強靭な連結状態となる。
【0041】従って、タイヤ滑止め具への取り付け及び
連結が簡便であることから使用勝手に優れ、しかもタイ
ヤ側面に締付け用治具等が残存しないのでホイール等を
傷つける心配もなく、さらに使用時には滑止め具外側縁
をタイヤ側面中心に向けて均等に引張って滑止め具を確
実にタイヤ周面に密着させることができるので信頼性に
も優れた締付け具の提供を可能とする。
【0042】また、工場出荷の時点でタイヤ滑止め具の
外側縁に予め外側締付け具を取り付けておき、且つ所定
の複数箇所を残して隣り合わせる締付け具同士を予め連
結しておけば、製品購入後はタイヤ滑止め具をタイヤに
巻回した後、前記残された所定複数箇所の締付け具同士
の連結を行えば、前述の如く滑止め具を確実にタイヤ周
面に密着させることができるので、製品購入後の作業を
容易ならしめて商品価値のさらなる向上を図ることがで
きる等、多くの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係る外側締付け具の一実施
例を示す正面図。
【図2】図1の(X)−(X)線に沿う拡大断面図。
【図3】図1の(Y)−(Y)線に沿う拡大断面図。
【図4】使用状態を示す正面図。
【図5】本発明の請求項2に係る外側締付け具の一実施
例を示す正面図。
【図6】図5の(L)−(L)線に沿う拡大断面図。
【図7】図5の(M)−(M)線に沿う拡大断面図。
【図8】使用状態を示す正面図。
【図9】従来の外側締付け具の一例及びその使用状態を
示す正面図。
【符号の説明】
A:外側締付け具、1:基部、1a:基部頂面、2:係
止腕部、2c:フック係止孔、3:掛合凹部、4:掛止
ピン、5:連結具、6:係合ピン、7:係合凹部、8:
連結具、B:タイヤ滑止め具、b:係止フック、C:タ
イヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円弧状に形成された基部の頂面に複数
    本の係止腕部を一体的に突設せしめ、該基部の一端側に
    掛合凹部を設けると共に他端側には隣接する基部の該掛
    合凹部に掛合する掛止ピンを設けた連結具を枢動自在に
    取り付け、前記係止腕部の先端部にフック係止孔を設け
    たことを特徴とするタイヤ滑止め具の外側締付け具。
  2. 【請求項2】 略円弧状に形成された基部の頂面に複数
    本の係止腕部を一体的に突設せしめ、該基部の一端側の
    側面に係合ピンを突設せしめると共に他端側には隣接す
    る基部の該係合ピンに嵌合する係合凹部を形成した連結
    具を枢動自在に取り付け、前記係止腕部の先端部にフッ
    ク係止孔を設けたことを特徴とするタイヤ滑止め具の外
    側締付け具。
JP5861995A 1995-03-17 1995-03-17 タイヤ滑止め具の外側締付け具 Pending JPH08253008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5861995A JPH08253008A (ja) 1995-03-17 1995-03-17 タイヤ滑止め具の外側締付け具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5861995A JPH08253008A (ja) 1995-03-17 1995-03-17 タイヤ滑止め具の外側締付け具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08253008A true JPH08253008A (ja) 1996-10-01

Family

ID=13089589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5861995A Pending JPH08253008A (ja) 1995-03-17 1995-03-17 タイヤ滑止め具の外側締付け具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08253008A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003205719A (ja) タイヤ滑り止め装置および連結装置
JPH0316813A (ja) 自動車用タイヤ滑り止め装置
JPH08253008A (ja) タイヤ滑止め具の外側締付け具
US11850897B2 (en) Tire chain tensioner
JP2609075B2 (ja) タイヤ滑止め具の外側締付け具
JP2589047B2 (ja) タイヤ滑り止め具用締め付け装置
JP3057440B2 (ja) タイヤ滑止め装置の増締め具
JP2551886Y2 (ja) タイヤ用滑り止め具の外側締付け部材
JPS6347523Y2 (ja)
JPH0427683Y2 (ja)
JPH0423048Y2 (ja)
JPH0510243B2 (ja)
JPH0442165Y2 (ja)
JPH067927Y2 (ja) タイヤ用滑止具
JP2003191732A (ja) タイヤ用二分割式滑止具
JPH0423046Y2 (ja)
JPH0718912U (ja) タイヤ滑止め具の外側締付け具
JPH0442169Y2 (ja)
JPH0899509A (ja) 滑り止め用被覆タイヤ
JP2005271664A (ja) タイヤ滑り止め装置
JP2606266Y2 (ja) 内輪ワンタッチ係合式タイヤの滑り止め装置
JP4041871B2 (ja) プーリー固定工具
JPH084326Y2 (ja) タイヤ用滑り止めネットの締付装置
JPH0336406Y2 (ja)
JPH0611202Y2 (ja) タイヤ滑止具の連結具