JPH08252982A - 熱転写型記録媒体の製造方法 - Google Patents

熱転写型記録媒体の製造方法

Info

Publication number
JPH08252982A
JPH08252982A JP7083549A JP8354995A JPH08252982A JP H08252982 A JPH08252982 A JP H08252982A JP 7083549 A JP7083549 A JP 7083549A JP 8354995 A JP8354995 A JP 8354995A JP H08252982 A JPH08252982 A JP H08252982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
coating
ink
thermal transfer
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7083549A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Sato
雅安 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP7083549A priority Critical patent/JPH08252982A/ja
Publication of JPH08252982A publication Critical patent/JPH08252982A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱転写型記録媒体の製造方法において、コン
パクトな設備構成により、高い生産性で多層塗布を行う
こと。 【構成】 熱転写型記録媒体の製造方法において、2つ
以上のスロット部35、37を備えてなるエクストルー
ジョン型ダイ16を用いて、連続的に走行する支持体1
の表面に、各スロット部35、37から押し出される熱
転写インク塗料を、一層はインク層4とする多層状に同
時塗布するインク記録層塗布工程を行い、その後、乾燥
工程に至るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写インクリボン等の
熱転写型記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写インクリボンの製造工程中には、
特開平4-219293号公報、特開昭55-128485 号公報に記載
の如く、紙、プラスチックフィルム、金属箔等の連続支
持体上に、顔料を溶剤に分散させたインク塗料の塗布工
程がある。
【0003】従来、熱転写インク塗料の塗布方法として
は、ブレード塗布、エアナイフ塗布、カーテンコート塗
布、グラビア塗布、リバース塗布、ワイヤバー塗布等が
ある。また、特開昭56-21887号公報にはシルクスクリー
ンを介してインク塗料を塗布する方法が開示されてい
る。
【0004】ところで、最近の熱転写型記録媒体の機能
性の向上とともに、製造技術にも高度な技術が要求され
るようになってきた。例えば、インクリボンカセットに
より多くのインクリボンが収納できるように支持体の厚
みは薄くなる傾向があり、そのため、塗布工程で薄い連
続支持体に速く塗布する技術が必要になってきた。ま
た、インクリボンを多品種のプリンタに適用するため、
多様な性能が要求され、そのため、効率的に多層塗布を
行う技術も要求されている。
【0005】他方、エクストルージョン型ダイを用いた
塗布工程、乾燥工程の応用は磁気記録媒体の製造方法で
は、特公昭44-23758号公報、特開平2-105331号公報、特
開昭62-212933 号公報、特開昭62-92132号公報等に見ら
れる。但し、これらの開示技術は、磁気記録媒体の製造
を目的としたものである。一般に知られているように、
磁気記録媒体に用いられる塗料の特徴は高いチキソ性に
ある。即ち、塗料に加わる剪断力が低いときは高い粘度
を持ち、高い剪断力がかかったときの粘度は下がる傾向
にある。例えばエクストルージョン型ダイを用いる場
合、ダイヘッドに塗料が供給されたときと、ダイリップ
先端で支持体上に塗布が行われるときの粘度の比は、数
倍以上になる。特開平3-8471号公報にはエクストルージ
ョン型ダイを磁性塗料に応用した場合の粘度の例が示さ
れているが、ダイチャンバー内で100 cp近くあった粘度
が、ダイリップ先端では20cp程度にまで下がることを示
している。
【0006】一方、写真用エマールジョン系塗料にエク
ストルージョン型ダイを適用する例が、USP 2,761,791
等に見られるが、これら塗料の固形分(濃度)は低く、
塗料組成はほぼ溶媒と考えて良く、ほぼニュートン性流
体挙動を示す。
【0007】しかるに、熱転写インク塗料の場合、固形
分(濃度)は磁性塗料と比較するとかなり低く、エマー
ルジョン系塗料に近いと考えられるが、バインダー量が
多いため、磁性塗料の持つチキソ性をも一部持ち合わ
す。そのため、エクストルージョン型ダイを熱転写型記
録媒体の製造過程に応用することは、従来の写真や磁気
記録媒体で行っていたことの単純な延長ではなく、困難
が伴っていた。
【0008】そこで、熱転写インクリボンの多層塗布工
程では、前述した従来のグラビア塗布方法等による単層
塗布を繰り返さなくてはならなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、熱転写型記録媒体の製造方法において、熱転写イ
ンク塗料の多層塗布を行うとき、多層回数分だけ塗布工
程、乾燥工程を繰り返す必要があり、生産性が悪い。
【0010】また、複数の塗布装置を同一ライン内に揃
え、各塗布装置によって多層塗布のための連続塗布を行
う場合には、ラインが大型化し、設備コストが高くな
る。
【0011】本発明は、熱転写型記録媒体の製造方法に
おいて、コンパクトな設備構成により、高い生産性で多
層塗布を行うことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、熱転写型記録媒体の製造方法において、2つ以上の
スロット部を備えてなるエクストルージョン型ダイを用
いて、連続的に走行する支持体の表面に、各スロット部
から押し出される熱転写インク塗料を、一層はインク層
とする多層状に同時塗布するインク記録層塗布工程を行
い、その後、乾燥工程に至るようにしたものである。
【0013】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記支持体の表面に対するイ
ンク記録層塗布工程と、該支持体の裏面に対するバック
コート層塗布工程とを同一パス中で行うようにしたもの
である。
【0014】
【作用】 エクストルージョン型ダイの複数のスロット部から押
し出される熱転写インク塗料を多層状に同時塗布してイ
ンク記録層を形成し、その後乾燥するものである。従っ
て、インク記録層の形成に際し、塗布工程、乾燥工程を
繰り返す必要がなく、生産性を向上できる。また、単一
のエクストルージョン型ダイを用いて多層塗布を行うこ
とができるから、ライン構成をコンパクトにできる。
【0015】インク記録層塗布工程とバックコート層
塗布工程を同一パス中で行うことにより、生産性を向上
できる。
【0016】
【実施例】図1はインクリボン製造ラインの第1実施例
を示す模式図、図2はインクリボン製造ラインの第2実
施例を示す模式図、図3はインクリボン製造ラインの第
3実施例を示す模式図、図4はバックコート層塗布用エ
クストルージョン型ダイを示す模式図、図5はインク記
録層塗布用エクストルージョン型ダイを示す模式図、図
6は熱転写型記録媒体インクリボンの層構成例を示す模
式図である。
【0017】(第1実施例)(図1、図4、図5) 図1の塗布装置10は、巻出装置11から巻取装置12
に向けて連続走行する支持体1の搬送ラインに沿って、
バックコート層塗布用エクストルージョン型ダイ14、
乾燥装置15、インク記録層塗布用エクストルージョン
型ダイ16、乾燥装置17を配置している。これによ
り、塗布装置10は、支持体1の表面に対するインク記
録層塗布工程と、支持体1の裏面に対するバックコート
層塗布工程とを同一パス中で行う。
【0018】バックコート層塗布用エクストルージョン
型ダイ14は、図4に示す如く、ダイヘッド21に上流
側リップ22と下流側リップ23とを備え、上流側リッ
プ22と下流側リップ23の間にスロット部24を形成
し、スロット部24を液バッファ部25に連通してい
る。バックコート層塗料供給系26は、バックコート層
塗料を液バッファ部25を経てスロット部24へ供給す
る。これにより、支持体1の裏面に、スロット部24か
ら押し出されるバックコート層塗料が塗布され、このバ
ックコート層塗料は乾燥装置15で乾燥され、バックコ
ート層2となる。
【0019】インク記録層塗布用エクストルージョン型
ダイ16は、図5に示す如く、ダイヘッド31に上流側
リップ32と第1下流側リップ33と第2下流側リップ
34とを備え、上流側リップ32と第1下流側リップ3
3の間に第1スロット部35を形成し、第1スロット部
35を液バッファ部36に連通するとともに、第1下流
側リップ33と第2下流側リップ34の間に第2スロッ
ト部37を形成し、第2スロット部37を液バッファ部
38に連通している。剥離層塗料供給系39は、剥離層
塗料を液バッファ部36を経て第1スロット部35へ供
給する。インク層塗料供給系40は、インク層塗料を液
バッファ部38を経て第2スロット部37へ供給する。
これにより、支持体1の表面に、第1スロット部35か
ら押し出される剥離層塗料、第2スロット部37から押
し出されるインク層塗料が順に塗布され、これらの剥離
層塗料、インク層塗料は乾燥装置17で乾燥され、剥離
層3(下層)、インク層4(上層)となる。
【0020】図6(A)は、上述の塗布装置10により
製造されたインクリボンを示すものである。
【0021】尚、インク層塗料は、バインダー成分と着
色成分を含む。また、インク層塗料は、印字特性調整の
ためのワックス、粘着性付与剤等の印字特性調整剤を適
宜添加できる。インク層4の固形分は10〜50 wt %であ
り、又インク層4の膜厚は1.0 〜7.0 μm 、好ましくは
1.5 〜5.0 μm である。
【0022】また、剥離層塗料は、剥離層3の転写剥離
特性の向上、及び解像度の向上を図るものであれば何で
も良く、例えば剥離用ワックス等を用いることができ
る。
【0023】以下、本実施例の作用について説明する。 エクストルージョン型ダイ16の複数のスロット部3
5、37から押し出される熱転写インク塗料を多層状に
同時塗布してインク記録層を形成し、その後乾燥するも
のである。従って、インク記録層の形成に際し、塗布工
程、乾燥工程を繰り返す必要がなく、生産性を向上でき
る。また、単一のエクストルージョン型ダイ16を用い
て多層塗布を行うことができるから、ライン構成をコン
パクトにできる。
【0024】インク記録層塗布工程とバックコート層
塗布工程を同一パス中で行うことにより、生産性を向上
できる。
【0025】(第2実施例)(図2) 図2の塗布装置20が、図1の塗布装置10と異なる点
は、インク記録層塗布用エクストルージョン型ダイ21
が、支持体1の表面に、インク層4を下層とし、オーバ
ーコート層5を上層とする多層塗布を行うことにある。
【0026】図6(B)は、上述の塗布装置20により
製造されたインクリボンを示すものである。
【0027】尚、オーバーコート層5は、インク層4の
紙等に対する接着性を向上せしめる。
【0028】(第3実施例)(図3) 図3の塗布装置30が、図1の塗布装置10と異なる点
は、インク記録層塗布用エクストルージョン型ダイ31
が、支持体1の表面に、剥離層3を下層とし、インク層
4を中間層とし、オーバーコート層5を上層とする多層
塗布を行うことにある。
【0029】図6(C)は、上述の塗布装置30により
製造されたインクリボンを示すものである。
【0030】以下、本発明の具体的実施結果について説
明する。図1に示した塗布装置10を用いて、図6
(A)の層構成からなるインクリボンを製造した。同時
に、従来方法であるグラビア塗布、ワイヤバー塗布によ
り同一層構成のインクリボンを製造した。尚、使用した
支持体1は3.5 μmm厚のPETフィルムである。
【0031】表1に使用した塗料の配合を示す。
【表1】
【0032】表2に本発明方法と従来方法の生産性比較
結果を示し、表3に本発明方法と従来方法の塗布安定性
比較結果を示す。
【表2】
【表3】
【0033】表2、表3によれば、逐次塗布型であるワ
イヤバー塗布、グラビア塗布は下層を塗った後に上層を
塗布するため、上下層の塗布工程間で生産の空きが生ず
る。これに対し、エクストルージョン型ダイを用いる場
合、上下層同時塗布を行うことができ、塗料の品種切換
等が必要なく、逐次塗布方式と比べ、2倍以上の生産効
率を持つことができる。また、製品の評価においても塗
布状態が経時変化を持たないため、安定した品質性能が
得られる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、熱転写型
記録媒体の製造方法において、コンパクトな設備構成に
より、高い生産性で多層塗布を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はインクリボン製造ラインの第1実施例を
示す模式図である。
【図2】図2はインクリボン製造ラインの第2実施例を
示す模式図である。
【図3】図3はインクリボン製造ラインの第3実施例を
示す模式図である。
【図4】図4はバックコート層塗布用エクストルージョ
ン型ダイを示す模式図である。
【図5】図5はインク記録層塗布用エクストルージョン
型ダイを示す模式図である。
【図6】図6は熱転写型記録媒体インクリボンの層構成
例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 支持体 4 インク層 14 バックコート層塗布用エクストルージョン型ダイ 15 乾燥装置 16 インク記録層塗布用エクストルージョン型ダイ 17 乾燥装置 35 第1スロット部 37 第2スロット部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写型記録媒体の製造方法において、 2つ以上のスロット部を備えてなるエクストルージョン
    型ダイを用いて、連続的に走行する支持体の表面に、各
    スロット部から押し出される熱転写インク塗料を、一層
    はインク層とする多層状に同時塗布するインク記録層塗
    布工程を行い、その後、乾燥工程に至ることを特徴とす
    る熱転写型記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記支持体の表面に対するインク記録層
    塗布工程と、該支持体の裏面に対するバックコート層塗
    布工程とを同一パス中で行う請求項1記載の熱転写型記
    録媒体の製造方法。
JP7083549A 1995-03-16 1995-03-16 熱転写型記録媒体の製造方法 Withdrawn JPH08252982A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7083549A JPH08252982A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 熱転写型記録媒体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7083549A JPH08252982A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 熱転写型記録媒体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08252982A true JPH08252982A (ja) 1996-10-01

Family

ID=13805598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7083549A Withdrawn JPH08252982A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 熱転写型記録媒体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08252982A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011073437A (ja) * 2009-08-10 2011-04-14 Seiko Epson Corp 転写媒体製造方法、転写媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011073437A (ja) * 2009-08-10 2011-04-14 Seiko Epson Corp 転写媒体製造方法、転写媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4746542A (en) Coating method for use in the production of magnetic recording medium
US4977852A (en) Method of simultaneous multilayer application
JP2000233568A (ja) 被記録媒体及びそれを用いた画像形成方法
JPH08252982A (ja) 熱転写型記録媒体の製造方法
US5376178A (en) Coating apparatus
JPS62124631A (ja) 磁気記録媒体の塗布方法
JPH06126229A (ja) 塗布方法及び装置
JPH023337A (ja) 感熱転写記録方法
JP3842412B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JPH03161A (ja) 塗布方法
JPS62280075A (ja) 感熱転写記録材
JPH0525442A (ja) 粘着テープ及びその製造方法
JP3168388B2 (ja) 塗布方法
JPS63283971A (ja) 感熱転写体用カ−トリッジ
JPH05162469A (ja) 転写シート
JPH10256706A (ja) 熱転写性導体フィルム
JP2863331B2 (ja) 熱転写記録媒体
JP3713939B2 (ja) 多層画像形成基材の製造方法
JP3246960B2 (ja) 塗布装置およびその方法
JP2003145026A (ja) 塗膜形成方法
DE1597595C3 (de) Verfahren zum Beschichten eines Schichtträgers mit photographischen Beschichtungsmassen
JPH0232888A (ja) インクリボン
JP5103669B2 (ja) 塗工装置および塗工方法
JP2822291B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPS6384095A (ja) 厚膜回路パタ−ンの形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020604