JPH08252892A - 合成樹脂製積層板 - Google Patents

合成樹脂製積層板

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JPH08252892A
JPH08252892A JP8334395A JP8334395A JPH08252892A JP H08252892 A JPH08252892 A JP H08252892A JP 8334395 A JP8334395 A JP 8334395A JP 8334395 A JP8334395 A JP 8334395A JP H08252892 A JPH08252892 A JP H08252892A
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JP
Japan
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resin
layer
weight
parts
synthetic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP8334395A
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English (en)
Inventor
Makoto Suzuki
信 鈴木
Osamu Matsumoto
修 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は難燃性があり、引張強度が強く、樹
脂層間の接着性が強い合成樹脂製積層体を提供する。 【構成】 この合成樹脂製積層体は、 (A)成分:塩化ビニル系樹脂90〜30重量部と (B)成分:エチレン−酢酸ビニル共重合体または塩素
化ポリエチレン樹脂10〜70重量部との混合樹脂、
(A)成分及び(B)成分合成量100重量部に対し
て、 (C)成分:平均粒径1〜10μmの炭酸カルシウムを
1〜20重量部が添加されている肉厚0.3mm以上の
混合樹脂組成物層とオレフィン系樹脂層とからなるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業樹脂板、波板、雑貨
用等に用いられる積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工業樹脂板、波板、雑貨用にはオ
レフィン系樹脂が使用されている。これらオレフィン系
樹脂は耐候性、耐薬品性、難燃性等の点で欠点があっ
た。この欠点を改善する為、抗酸化剤、難燃剤をオレフ
ィン系樹脂に添加混合する方法がとられてきたが十分に
満足できるものではなかった。オレフィン系樹脂の板材
のこれらの欠点を改善する為に機械的強度、耐候性、耐
薬品性、難燃性等の点で優れ、さらに加工性にも優れた
塩化ビニル系樹脂層を表面層としてオレフィン系樹脂板
上に積層することが着想される。しかし、オレフィン系
樹脂層と塩化ビニル系樹脂層は接着しにくい。この点を
改善すべく、塩化ビニル系樹脂とエチレン−酢酸ビニル
共重合体または塩素化ポリエチレン樹脂との混合樹脂を
一方の層としてオレフィン系樹脂を他の層として2層積
層押出成形する方法が提案されている。この方法によれ
ば、塩化ビニル系樹脂の特徴を生かした耐候性、耐薬品
性、難燃性が改良された合製樹脂板が得られるが、塩化
ビニル系樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体または塩
素化ポリエチレン樹脂との混合樹脂層とオレフィン系樹
脂層との接着性の点において十分に満足できるものでは
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本願の目的
は、塩化ビニル系樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体
または塩素化ポリエチレン樹脂との混合樹脂層をオレフ
ィン系樹脂層からなる2層積層押出成形板において、引
張強さ等の物性及び難燃性を損わずに塩化ビニル系樹脂
とエチレン−酢酸ビニル共重合体または塩素化ポリエチ
レン樹脂との混合樹脂層と、オレフィン系樹脂層との樹
脂層間の接着力を向上させることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に至っ
た。即ち、本発明は A)成分:塩化ビニル系樹脂90〜30重量部と、B)
成分:エチレン−酢酸ビニル共重合体または塩素化ポリ
エチレン樹脂10〜70重量部との混合樹脂、A)成分
及びB)成分合計量100重量部に対して、C)成分:
平均粒径1〜10μmの炭酸カルシウムを1〜20重量
部を添加した肉厚0.3mm以上の混合樹脂組成物層と
オレフィン系樹脂からなる合成樹脂製積層板を提供す
る。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
混合樹脂組成物に用いられるA)成分として使用される
塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルホモポリマーのほか、
それぞれ塩化ビニルを50重量%以上含有する、これと
共重合可能なビニル系単量体との共重合体、塩化ビニル
と各種重合体またはポリ塩化ビニルとビニル系単量体と
のグラフト重合体、後塩素化塩化ビニル重合体である。
これらは塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合など
のいずれかによって製造される。この共重合またはグラ
フト重合に用いられるビニル系単量体としては、エチレ
ン、プロピレンなどのオレフィン類;塩化ビニリデン、
ふっ化ビニル等の塩化ビニルを除くハロゲン化オレフィ
ン類;酢酸ビニル、ラウリン酸ビニルなどのビニルエス
テル類;2−エチルヘキシルビニルエーテル、ドデシル
ビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル類;アク
リル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルなどのア
クリル酸またはそのエステル類;メタクリル酸、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸2−エチルヘキシルなどの
メタクリル酸またはそのエステル類;マレイン酸または
そのエステル類;フマル酸またはそのエステル類;無水
マレイン酸、アクリロニトリル、スチレンなどのアクリ
ル系誘導体;N−t−ブチルマレイミド、N−シクロヘ
キシルマレイミドなどのN−置換マレイミド類が挙げら
れ、これらは単独または2種以上の組合せで用いられ
る。
【0006】また、本発明の混合樹脂組成物に用いられ
るB)成分として使用されるエチレン−酢酸ビニル共重
合体または塩素化ポリエチレン樹脂は、特には制限はな
いが、オレフィン系樹脂層との接着性の点および塩化ビ
ニル系樹脂との相溶性の点からエチレン含有量が35%
〜75重量%の範囲にあるエチレン−酢酸ビニル共重合
体または塩素化ポリエチレン樹脂を用いるのが好まし
い。
【0007】A)成分とB)成分の混合割合は、A)成
分90〜30重量部に対して、B)成分10〜70重量
部である。A)成分が90重量部を超えると、オレフィ
ン系樹脂層に対する接着性が改善されず、また30重量
部未満では、押出成形等における発熱、ダイスへの樹脂
の粘着、ヤケなどが著しく、ロングラン性がひどくな
り、ひどい場合には押出しができなくなる場合さえ生ず
る。
【0008】さらに、本発明の混合樹脂組成物におい
て、A)成分及びB)成分合計量100重量部に対し
て、C)成分として平均粒径1〜10μmの炭酸カルシ
ウムを1〜20重量部添加される。C)成分として用い
られる炭酸カルシウムの平均粒径が10μmを超える
と、得られる合成樹脂製2層積層押出成形板の引張強さ
など機械的強度の低下が生じる。また、1μm未満であ
ると、混合樹脂組成物層と、オレフィン系樹脂層との樹
脂層間の接着力の向上が期待できない。
【0009】このC)成分は、A)成分及びB)成分合
計量100重量部に対して、1〜20重量部添加される
のであるが、これが1重量部未満では混合樹脂組成物層
とオレフィン系樹脂層との樹脂層間の接着力の向上が期
待できないし、また20重量部を越えて添加すると、得
られる合成樹脂製2層積層押出成形板の引張強さなど機
械的強度の物性低下を招く。好ましくは、1〜10重量
部である。
【0010】本発明における混合樹脂組成物層におい
て、さらに必要に応じて安定剤、安定化助剤、着色剤、
滑剤、帯電防止剤、加工性改良剤、酸化防止剤、紫外線
防止剤、難燃剤、可塑剤等の各種の添加剤を配合しても
よい。
【0011】本発明の混合樹脂組成物層の厚さとして
は、肉厚0.3mm以上あることが必要であり、好まし
くは肉厚0.5〜2mmである。これが0.3mm未満
であると、燃焼性試験で燃焼継続となり難燃性に欠けた
り、耐候性が不十分である。
【0012】他方、本発明のオレフィン系樹脂層に用い
られるオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリブテン、ポリペンテン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−低級α−オレフィン共重
合体、架橋ポリエチレン等のポリオレフィン類、オレフ
ィンとアクリル酸等との共重合体が使用できる。なお、
オレフィン系樹脂層の肉厚は機械的強度を落さない範囲
で全体の厚さとの関係を勘案して調整すればよい。
【0013】
【実施例】以下、本発明の具体例態様を実施例および比
較例により説明するが、本発明はこれらの記載に限定さ
れるものではない。 実施例1〜3および比較例1〜6 表面層組成として表1に示す量の平均重合度1030の
ポリ塩化ビニル:TK−1000(信越化学工業社製、
表中PVCと略す)、エチレン−酢酸ビニル共重合体:
ソアブレンCH(日本合成化学社製、エチレン含有量4
0重量%、表中EVAと略す)、塩素化ポリエチレン:
エラスレン301A(昭和電工社製、エチレン含有量7
0重量%、表中CPEと略す)及び炭酸カルシウムに錫
系安定剤1.5重量部、ステアリン酸0.5重量部を加
えてヘンシェルミキサーで混合物の温度が120℃にな
るまで加熱、攪拌、混合し、その後混合物の温度が70
℃に低下するまで冷却して機外に排出し、表面層用混合
樹脂コンパウンドを得た。下層用としては高密度ポリエ
チレン(MI=0.4、密度=0.96)を使用してク
ロスヘッドタイを用いて幅50mmの2層積層押出成形
を行い合成樹脂製2層積層板を得た。なお、この2層積
層板の厚さは表1に示すように表面層と下層と合わせて
3.5mmになる様にした。得られた合成樹脂製2層積
層板について、下記の方法で引張強さ、接着性、および
燃焼性を測定し、その結果を表1に併記した。
【0014】(試験方法) ・引張強さ 得られた合成樹脂製2層積層板を用いてJISK−71
13の引張試験方法に基づいて、1号試験片を10本作
成し、引張試験機:テンシロン(オリエンテック社製)
を用いて測定した。 ・接着性 得られた合成樹脂製2層積層板の積層界面に沿って手で
剥離したときの剥れ具合を観察し、下記の基準で評価し
た。 ○……手で剥離できない。 △……力を加えることにより剥離する。 ×……容易に剥離する。 ・燃焼性試験 得られた合成樹脂製2層積層板を127mm×127m
mに裁断して、この試験片を垂直に保持し、中央の位置
を水平面に対し45°傾けたブンゼンバーナー(酸化炎
長さ100mm、還元炎長さ50mm)の還元炎の先端
で55秒間燃焼させ、その炎を取り去ったときに30秒
以内で自然に消えたものを「自己消火」、消えなかった
ものを「燃焼継続」とした。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【発明の効果】本発明の合成樹脂製積層体は、難燃性あ
り、引張強度が強く、樹脂層間の接着力を向上させるこ
とができるので、工業樹脂板、波板、雑貨用に極めて有
用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)成分:塩化ビニル系樹脂90〜30
    重量部と B)成分:エチレン−酢酸ビニル共重合体または塩素化
    ポリエチレン樹脂10〜70重量部との混合樹脂、A)
    成分及びB)成分合計量100重量部に対して、 C)成分:平均粒径1〜10μmの炭酸カルシウムを1
    〜20重量部が添加されている肉厚0.3mm以上の混
    合樹脂組成物層とオレフィン系樹脂層とからなる合成樹
    脂製積層板。
JP8334395A 1995-03-15 1995-03-15 合成樹脂製積層板 Pending JPH08252892A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009533524A (ja) * 2006-04-10 2009-09-17 ピーピージー インダストリーズ オハイオ インコーポレーテツド 接着促進性組成物および塗膜と基材間の接着促進方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009533524A (ja) * 2006-04-10 2009-09-17 ピーピージー インダストリーズ オハイオ インコーポレーテツド 接着促進性組成物および塗膜と基材間の接着促進方法

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