JPH08252669A - 高温材料の開先位置計測方法 - Google Patents

高温材料の開先位置計測方法

Info

Publication number
JPH08252669A
JPH08252669A JP7055996A JP5599695A JPH08252669A JP H08252669 A JPH08252669 A JP H08252669A JP 7055996 A JP7055996 A JP 7055996A JP 5599695 A JP5599695 A JP 5599695A JP H08252669 A JPH08252669 A JP H08252669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove position
wavelength
laser beam
temperature material
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7055996A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoi Kido
基 城戸
Hiroyuki Yamamoto
博之 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP7055996A priority Critical patent/JPH08252669A/ja
Publication of JPH08252669A publication Critical patent/JPH08252669A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温材料について光切断法により高精度で開
先位置を計測することができる開先位置計測方法を提供
する。 【構成】 高温材料の開先部をスリット状レーザ光で開
先に沿って走査し、レーザ光照射部をテレビカメラで撮
像し、テレビカメラからの画像信号を画像処理して開先
位置を計測する方法において、高温材料の輻射強度スペ
クトルSで最大輻射強度の1/1000以下の輻射強度
となる波長λo のレーザ光で開先部を走査するととも
に、前記レーザ光の波長λo を超える波長の輻射を遮断
してレーザ照射部を撮像する。開先断面の画像が明瞭と
なり、開先位置を高精度で計測することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱間圧延鋼片などの
高温材料の開先位置計測方法に関する。
【0002】この発明の開先位置計測方法は、たとえば
高温のシートバーやスラブなどの接合溶接において、溶
接ヘッドの倣い制御に利用される。
【0003】
【従来の技術】高温材料の溶接の際に、開先位置を計測
して溶接ヘッドを倣い制御することが行われている。た
とえば、シートバーやスラブなどの鋼片の熱間圧延で
は、先行鋼片の後端部と後行鋼片の前端部とを接合する
ことが行われている。これら鋼片は、厚みが20〜50
mm 、幅が600〜1800 mm 程度である。また、鋼
片の温度は1000℃前後である。この鋼片の接合方法
の一つとして、先行鋼片の後端面と後行鋼片の前端面と
を突き合わせ、突合せ部に沿って仮付溶接し、引き続き
仮付溶接部およびその近傍を鋼片厚み方向に圧下して両
鋼片を接合する方法が知られている。上記仮付溶接で
は、突合せ部つまり開先位置を計測し、倣い制御によっ
て溶接ヘッドを開先に沿って移動する。
【0004】また、開先位置を計測する方法の一つとし
て、光切断法を利用した方法が知られている(特開平4
−224077号公報参照)。この方法では、スリット
状のレーザ光を計測対象物に投射し、投射された部分を
CCDカメラで撮像する。そして、CCDカメラからの
画像信号を画像処理して開先位置を計測する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】計測対象の材料が高温
である場合、光切断法による従来の開先位置計測方法で
は、開先位置の計測誤差大きいという問題があった。す
なわち、高温材料から輻射エネルギが輻射され、その波
長と強度(あるいはパワー)は図2に示すように材料の
温度に依存する。開先位置の計測に用いられるレーザ光
の出力は一般に小さく(たとえば数十mW)、波長が高温
材料の輻射の波長範囲内またはその近傍にあり、しかも
照射部から反射されたレーザ光の強度が高温材料の輻射
強度以下または同レベル程度である。したがって、高温
材料の輻射からレーザ光の画像信号を明瞭に識別するこ
とができず、計測誤差が大きい。開先位置の計測誤差が
大きいと、溶込み不良などの溶接欠陥を生じるおそれが
ある。
【0006】この発明は、高温材料について光切断法に
より高精度で開先位置を計測することができる開先位置
計測方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の開先位置計測
方法は、高温材料の開先部をスリット状レーザ光で溶接
線に沿って走査し、レーザ光照射部をテレビカメラで撮
像し、テレビカメラからの画像信号を画像処理して開先
位置を計測する方法において、高温材料の輻射強度スペ
クトルで最大輻射強度の1/1000以下の輻射強度と
なる波長のレーザ光で開先部を走査するとともに、前記
レーザ光の波長を超える波長の輻射を遮断してレーザ照
射部を撮像する。
【0008】温度上昇によりレーザ光が長波長側にシフ
ト(たとえば0.3 nm/C ゜) する場合、計測不能を避
けるため、レーザ光の波長の1%以上長い波長の輻射を
遮断することが望ましい。また、バンドパスフィルタを
用いて、レーザ光の波長を含む帯域外の波長の輻射を遮
断するようにしてもよい。この場合、上記帯域の幅はレ
ーザ光の波長の±1%が適当である。たとえば、レーザ
光の波長が640 nmの場合、633.6 nm 未満およ
び646.4 nm を超える波長の輻射を遮断する。
【0009】この発明が適用される高温材料の温度は、
500〜1000℃程度である。
【0010】レーザ発振器として、半導体レーザ、アル
ゴンイオンレーザ、ヘリウムカドミウムレーザなどが材
料温度に応じて選択される。レーザ光の輻射強度が上記
最大輻射強度の1/1000を超えると、高温材料の輻
射ノイズによりS/Nが低下し、開先位置の計測誤差が
大きくなる。輻射強度スペクトルは、開先位置を計測す
るときの温度に対象材料を保持し、輻射率を測定して求
める。なお、ここで輻射強度の単位は、W/(m2 ・μ
m)である。
【0011】円柱レンズを用いて、円形のレーザ光をス
リット状にする。テレビカメラは、CCDカメラが適し
ている。前記レーザ光の波長を超える波長の輻射を遮断
するには、干渉フィルタなどのローパスフィルタを用い
る。レーザ光およびローパスフィルタの波長は、高温材
料からの輻射の強度スペクトルに基づいて決める。
【0012】
【作用】開先部に照射されたスリット状レーザ光は開先
面と交線を形成し、反射される。この交線は開先断面を
表し、また開先位置を示す。このレーザ照射部をテレビ
カメラで撮像し、テレビカメラからの画像信号を画像処
理して開先を検出し、開先位置を演算して求める。
【0013】レーザ光の波長が最大輻射強度の1/10
00以下の輻射強度を示す波長であり、この波長を超え
る、あるいはレーザ光の波長を含む帯域外の波長の輻射
を遮断してレーザ照射部を撮像する。したがって、高温
材料の輻射強度は照射部で反射されたレーザ光の強度の
1/100以下となり、テレビカメラの感光面に入力さ
れる画像信号は、レーザ光の反射像の画像信号が高温材
料からの輻射ノイズに比べて優勢となる。この結果、開
先断面の画像が明瞭となり、開先位置が高精度で計測さ
れる。
【0014】
【実施例】熱間圧延シートバー接合における開先位置計
測を例として、この発明の実施例を説明する。
【0015】図3は、シートバー接合設備に設けられた
開先位置計測装置の概略を示す斜視図である。
【0016】シートバー1、3の先端部および後端部は
走間シャー(図示しない)でバー幅方向に沿って切り落
とされ、接合面が形成される。シートバー1、3は構造
用鋼SS41であり、長さが50m 、幅が900 mm 、
厚みは30 mm である。また、シートバー1、3の温度
は727℃である。シートバー1、3はこれの長手方向
Aに送られ、その送り速度は90m/min である。先行シ
ートバー1の後端面と後行シートバー3の前端面とを突
き合わせ、この突合せ部に沿ってレーザ溶接で突合せ部
を仮付溶接7する。レーザはCO2 レーザであり、溶接
用レーザ発振器11の定常出力は45 kW である。溶接
ヘッド15はシートバー1、3とともに移動するととも
にバー幅方向Bにも移動する。溶接ヘッド13は集光レ
ンズ15でレーザビームを所要のスポット径に集光す
る。溶接速度は10 m/minであり、ビード幅は2.5 m
m である。仮付溶接に引き続いて、圧延ロール(図示し
ない)により、シートバー1、3をシートバー厚み方向
に圧下して接合する。圧下率は、30%である。
【0017】開先位置計測装置の計測用レーザ発振器2
1は、波長639 nm 、出力30 mW の半導体レーザで
ある。計測ヘッド23は、計測用レーザ発振器21から
のレーザビームを円柱レンズ25によりスリット状レー
ザ光26とし、開先部5を照射する。スリット状レーザ
光26の幅は0.2 mm であり、長さは30 mm であ
る。
【0018】スリット状レーザ光26の照射により形成
された開先断面像27は、300 mm 離れた位置からC
CDカメラ31で撮像される。CCDカメラ31は干渉
フィルタ33を備えており、干渉フィルタ33は遮断波
長640 nm のローパスフィルタである。
【0019】図1は、CCDカメラ31の光電変換面で
の光強度スペクトルを示している。図1において、曲線
Sはシートバーの輻射強度を示しており、鎖線の部分は
ローパスフィルタで遮断された波長の輻射強度を示して
いる。また、太線Lはレーザ光の反射強度を示してい
る。レーザ光の波長λo でのシートバーの輻射強度は、
その最大値の約1/10000である。曲線Sの実線部
分から下の部分sの面積は、単位面積・単位時間当たり
の輻射エネルギ(W/m2 ) を表すが、これはレーザ光の反
射光のものに比べて1%以下である。したがって、開先
断面を明瞭な画像として検出することができる。
【0020】CCDカメラ31からの画像信号は、画像
処理装置35に入力される。画像処理装置35は画像信
号をA/D変換、画像の平滑化、エッジ抽出、画像強調
などの通常の画像処理を行い、開先断面を検出する。検
出結果に基づいて開先位置を演算により求める。
【0021】求めた開先位置は、倣い制御装置37に出
力される。倣い制御装置37は画像処理装置35からの
信号に基づき溶接ヘッド13の位置修正量を演算し、溶
接ヘッド13の駆動装置(図示しない)に操作信号を出
力する。
【0022】上記装置により開先位置を計測した結果、
開先位置の計測誤差は±0.1 mmであった。また、開
先位置計測結果に基づく溶接ヘッドの倣い位置誤差は±
0.2 mm であった。比較として、レーザ発振器として
ヘリウムネオンレーザを用い、ローパスフィルタなしで
CCDカメラにより開先位置を計測した。その結果、開
先位置の計測誤差は±1.0 mm であった。
【0023】
【発明の効果】この発明では、高温材料の輻射スペクト
ルに基づき選択した波長のレーザ光を用いるとともに、
高温材料の輻射を遮断してレーザ照射部を撮像する。し
たがって、テレビカメラの感光面に入力される画像信号
は、レーザ光の反射像の画像信号が高温材料からの輻射
ノイズに比べて優勢となる。この結果、開先断面の画像
が明瞭となり、開先位置を高精度で計測することができ
る。さらに、溶接倣い制御が高精度となり、溶接欠陥の
発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の開先位置計測方法において、CCD
カメラの受光面における光の強度スペクトルである。
【図2】高温材料の輻射強度スペクトルである。
【図3】この発明の開先位置計測方法を実施する設備の
一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 先行鋼片 3 後行鋼片 5 開先部 7 仮付溶接 11 溶接用レーザ発振器 13 溶接ヘッド 15 集光レンズ 21 計測用レーザ発振器 23 計測ヘッド 25 円柱レンズ 26 スリット状レーザ光 27 開先断面像 31 CCDカメラ 33 ローパスフィルタ 35 画像処理装置 37 倣い制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温材料の開先部をスリット状レーザ光
    で溶接線に沿って走査し、レーザ光照射部をテレビカメ
    ラで撮像し、テレビカメラからの画像信号を画像処理し
    て開先位置を計測する方法において、高温材料の輻射強
    度スペクトルで最大輻射強度の1/1000以下の輻射
    強度となる波長のレーザ光で開先部を走査するととも
    に、前記レーザ光の波長を超える波長の輻射を遮断して
    レーザ照射部を撮像することを特徴とする高温材料の開
    先位置計測方法。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光の波長に対して1%以上長
    い波長の輻射を遮断する請求項1記載の高温材料の開先
    位置計測方法。
  3. 【請求項3】 高温材料の開先部をスリット状レーザ光
    で溶接線に沿って走査し、レーザ光照射部をテレビカメ
    ラで撮像し、テレビカメラからの画像信号を画像処理し
    て開先位置を計測する方法において、高温材料の輻射強
    度スペクトルで最大輻射強度の1/1000以下の輻射
    強度となる波長のレーザ光で開先部を走査するととも
    に、前記レーザ光の波長を含む帯域外の波長の輻射を遮
    断してレーザ照射部を撮像することを特徴とする高温材
    料の開先位置計測方法。
  4. 【請求項4】 前記帯域の幅がレーザ光の波長の±1%
    である請求項3記載の高温材料の開先位置計測方法。
JP7055996A 1995-03-15 1995-03-15 高温材料の開先位置計測方法 Pending JPH08252669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7055996A JPH08252669A (ja) 1995-03-15 1995-03-15 高温材料の開先位置計測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7055996A JPH08252669A (ja) 1995-03-15 1995-03-15 高温材料の開先位置計測方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08252669A true JPH08252669A (ja) 1996-10-01

Family

ID=13014700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7055996A Pending JPH08252669A (ja) 1995-03-15 1995-03-15 高温材料の開先位置計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08252669A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275272A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Fujikura Ltd 高温物体の観察装置及び観察方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275272A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Fujikura Ltd 高温物体の観察装置及び観察方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0153565B1 (en) Method and apparatus for detection of surface defects of hot metal body
JP5967042B2 (ja) レーザ溶接良否判定装置及びレーザ溶接良否判定方法
JPS58155124A (ja) 自光性圧延材料、特に金属ストリツプの頭部をクロツピングする方法と装置
JP4324052B2 (ja) レーザ溶接品質評価方法
JPH08285524A (ja) 鋼片の開先位置計測方法
JPH07280532A (ja) 物体の形状検査装置
JP2885040B2 (ja) レーザ溶接の溶接品質管理方法
JPH08252669A (ja) 高温材料の開先位置計測方法
KR100856276B1 (ko) 압연 소재 두께 측정 장치
Beersiek New aspects of monitoring with a CMOS camera for laser materials processing
JPH05261564A (ja) 電縫溶接管の製造方法
JP3275988B2 (ja) 突き合わせ溶接モニタリング方法および突き合わせ溶接モニタリング装置
JP3774536B2 (ja) 熱間圧延鋼片の突合せ溶接方法およびその装置
JPH06102195A (ja) 表面欠陥検査方法及び装置
JP3132207B2 (ja) 走行ストリップの形状検出方法、装置及び、圧延装置
JP2768053B2 (ja) 電縫鋼管のシーム部位置検出装置
JPH08252668A (ja) 鋼片の開先突合せ点検出方法
JP3720939B2 (ja) レーザー自動溶接装置と溶接方法
JPH11226766A (ja) レーザ溶接位置制御方法
JPH10244303A (ja) 連続熱間圧延用バー接合機およびバー突き合わせ方法
JPH05146885A (ja) レーザ加工装置
JPS5933078B2 (ja) レ−ザ溶接方法およびその装置
JPH1190658A (ja) 溶接管の製造装置
JPH01162584A (ja) ロールの粗面化方法及びその装置
JP2510430B2 (ja) 連続焼鈍炉におけるストリップの表面欠陥検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040730

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040806

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees